JP2010055554A - 自動販売機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】商品補充者に大きな負担を強いることなく販売期限を管理した商品の販売促進を図ること。
【解決手段】商品に設定された商品保持期限日に基づいてコラムに収容された商品の販売期限管理を行い、商品保持期限日が到来した商品が存在する場合にコラムを販売停止状態とする自動販売機の制御装置において、コラムに収容する新たな商品の商品保持期限日が入力された場合に、この新たな商品の商品保持期限日と、既にコラムに収容されている商品の商品保持期限日とを比較し、既に収容されている商品の商品保持期限日よりも新たな商品の商品保持期限日が先に到来する場合には、既に収容されている商品の商品保持期限日を新たな商品の商品保持期限日に置換して販売期限管理を行う制御手段を備えた。
【選択図】 図5

Description

本発明は、商品に設定された賞味期限等の商品保持期限日に基づいて商品の販売期限管理を行う自動販売機の制御装置に関するものである。
この種の従来技術としては、例えば特許文献1に記載のものが既に提供されている。この特許文献1に記載のものでは、コラムに商品を補充する際に商品毎の商品保持期限日を設定入力すると、制御手段によって現在の日付と商品保持期限日が一致する商品があるか否かが判断され、該当する商品が存在する場合、つまり商品保持期限日が到来した商品が存在する場合、そのコラムが販売停止状態となる。こうした自動販売機の制御装置によれば、商品保持期限日が到来した商品が利用者の手に渡ることがなくなり、販売期限管理を確実に行うことが可能となる。
特開2002−216220号公報
ところで、自動販売機のコラムに収容される商品は、後から収容したものの商品保持期限日が必ずしも既に収容されている商品の商品保持期限日よりも後に到来するとは限らない。例えば、箱詰めされた缶商品にあっては、箱が変われば商品保持期限日も異なる場合が多い。従って、商品を補充する途中で箱が空になり、新しい箱から商品を補充する場合には、既に収容されている商品の保持期限よりも後から収容した商品の商品保持期限日が先に到来する事態があり得る。
このように、商品保持期限日が順不同でコラムに商品が収容された自動販売機においては、コラムの販売停止状態もランダムに発生することになり、商品の販売促進を図る上で必ずしも好ましいとはいえない。こうした問題を解決するには、ルート作業者と称される商品補充者がコラムに収容されているすべての商品に対して商品保持期限日を把握している必要がある。すなわち、すべての商品について商品保持期限日を把握していれば、突然にコラムが販売停止状態となる事態を未然に防ぐことができ、商品の販売機会を失う状況も少なくすることができる。しかしながら、当然に商品補充者の負担が著しく増大するのは明らかである。
また、上記のように商品毎に商品保持期限日を設定入力する作業はきわめて煩雑であり、商品補充作業の効率化を妨げる要因となり得る。特に、新たな自動販売機を設置する場合や季節の変わり目に販売商品の大半を変更する場合には、設定入力作業もきわめて膨大なものとなり、上述した問題が一層顕著となる。
本発明は、上記実情に鑑みて、商品補充者に大きな負担を強いることなく販売期限を管理した商品の販売促進を図ることのできる自動販売機の制御装置を提供することを目的とする。
また本発明は、作業の煩雑化を招来することなく、商品の販売期限管理を確実に行うことのできる自動販売機の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る自動販売機の制御装置は、商品に設定された商品保持期限日に基づいてコラムに収容された商品の販売期限管理を行い、商品保持期限日が到来した商品が存在する場合にコラムを販売停止状態とする自動販売機の制御装置において、コラムに収容する新たな商品の商品保持期限日が入力された場合に、この新たな商品の商品保持期限日と、既にコラムに収容されている商品の商品保持期限日とを比較し、既に収容されている商品の商品保持期限日よりも新たな商品の商品保持期限日が先に到来する場合には、既に収容されている商品の商品保持期限日を新たな商品の商品保持期限日に置換して販売期限管理を行う制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る自動販売機の制御装置は、上述した請求項1において、複数のコラムに商品を収容する自動販売機を適用対象とし、前記制御手段は、商品の種類を識別するための識別情報を商品の商品保持期限日に関連付けて記憶するものであり、かつコラムに収容する新たな商品の商品保持期限日及び識別情報が入力された場合、すべてのコラムに収容されている商品から同一の識別情報が付与された商品を抽出して商品保持期限日の比較を行うことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の請求項3に係る自動販売機の制御装置は、商品に設定された商品保持期限日に基づいて複数のコラムに収容された商品の販売期限を管理し、商品保持期限日が到来した商品が存在する場合に該当するコラムを販売停止状態とする自動販売機の制御装置において、複数のコラムから対象となるコラムが選択された状態で商品保持期限日の設定指令が入力された場合、選択されたコラムに収容されているすべての商品の商品保持期限日を入力された商品保持期限日に設定する処理を実施する制御手段を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、既に収容されている商品の商品保持期限日よりも新たな商品の商品保持期限日が先に到来する場合には、既に収容されている商品の商品保持期限日が新たな商品の商品保持期限日に置換されるため、先に販売されるものの商品保持期限日が後に販売されるものの商品保持期限日を超えて新しくなることがない。従って、商品補充者は、次に販売される商品の商品保持期限日さえ把握していれば、突然にコラムが販売停止状態となる事態を未然に防止することが可能となる。これにより、商品補充者に大きな負担を強いることなく販売期限を管理した商品の販売促進を図ることができるようになる。
また、本発明によれば、選択したコラムに収容されているすべての商品に対して一括して商品保持期限日を設定することができるため、作業の煩雑化を招来することなく、商品の販売期限管理を確実に行うことが可能となる。しかも、選択していないコラムに収容されている商品の商品保持期限日が変更されることがないため、自動販売機の商品保持期限日が意図しない状態となる恐れもない。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の制御装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である自動販売機の制御装置を示したブロック図である。ここで例示する制御装置は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の容器入り飲料を商品として販売する自動販売機に適用されるものである。図には明示していないが、自動販売機の本体キャビネットには、複数の商品収容ラックが設けてあり、これらの商品収容ラックにコラムが設定してある。コラムは、同一種類の商品が収容される収容単位であり、販売する商品に応じて1、もしくは複数の商品収容ラックが対応している。商品収容ラックには、それぞれに収容した商品の搬出制御を行うためのベンドメック10が設けてあるとともに、個々のベンドメック10に商品の売り切れを検出する売切センサ12が設けてある。
図1に示すように、上記自動販売機には、コラムに対応した選択ボタン14及び売切ランプ16が設けてあるとともに、貨幣処理装置18及び一体表示器20が設けてある。選択ボタン14は、利用者が購入商品を選択するためのもので、図には明示していないが、本体キャビネットの前面に商品見本とともに配設してある。個々の選択ボタン14は、利用者によって押圧操作された場合にそれぞれの出力信号を後述の制御手段50に対して出力する。売切ランプ16は、利用者に対して商品が販売可能であるか否かを表示するためのもので、個々の選択ボタン14に対応して設けてある。貨幣処理装置18は、コインメカニズムやビルバリデータと称されるものであり、利用者によって貨幣が投入された場合にこれを鑑別し、その鑑別結果を後述の制御手段50に出力するものである。一体表示器20は、投入金額や釣銭金額等、商品を購入する場合に必要となるデータを表示するためのもので、例えば液晶表示器によって構成してある。
また、上記自動販売機には、販売管理用リモコン30及び期限管理用リモコン40が設けられている。販売管理用リモコン30は、商品収容ラックに対するコラムの設定や、コラムと選択ボタン14との対応付け、販売価格の設定等、商品の販売に関わる各種設定や確認を行うためのもので、各種機能キーやカーソルキー等の販売管理用入力部32と、液晶表示器等の販売管理用表示部34とを備えて構成してある。販売管理用入力部32が操作された場合には、その出力信号が後述の制御手段50に出力される。期限管理用リモコン40は、商品の販売期限管理に関わる各種設定や確認を行う専用の入出力装置であり、図2に示すように、設定キー42a、補充キー42b、補充完了キー42cに代表されるの各種機能キーやカーソルキー等の期限管理用入力部42を備えるとともに、期限管理用表示部44を備えて構成してある。期限管理用表示部44としては、4行×16桁の表示を行うことのできる液晶表示器を適用している。期限管理用入力部42が操作された場合には、その出力信号が後述の制御手段50に出力される。図には明示していないが、これら販売管理用リモコン30及び期限管理用リモコン40は、自動販売機の管理者やルート作業者と称される商品補充者が操作するものであり、施錠された外扉を解錠して開放した場合にのみ操作することが可能である。
自動販売機の制御手段50は、図1に示すように、売切センサ12、貨幣処理装置18、選択ボタン14、販売管理用リモコン30、期限管理用リモコン40から出力信号が与えられた場合、予めメモリ52に格納したプログラムや初期データに従って商品収容ラックのベンドメック10、売切ランプ16、一体表示器20、販売管理用リモコン30、期限管理用リモコン40の動作を制御するもので、入力制御部50a、出力制御部50b、販売管理制御部50c、期限管理部50d、一括処理部50e、リモコン制御部50fを有している。
入力制御部50aは、販売管理用リモコン30の販売管理用入力部32もしくは期限管理用リモコン40の期限管理用入力部42が操作された場合にそれぞれの入力操作に対応する指令を各部に与えるものである。出力制御部50bは、表示指令が与えられた場合に一体表示器20もしくは販売管理用リモコン30の販売管理用表示部34もしくは期限管理用リモコン40の期限管理用表示部44を通じて所望の表示を行うものである。
販売管理制御部50cは、商品の販売に関わる処理を統括的に制御するものである。具体的には、販売管理用入力部32の操作により商品収容ラックに対してコラムが設定され、さらにコラムに対して選択ボタン14及び販売価格が対応付けられた場合、販売管理制御部50cによってコラムの番号と商品収容ラックと選択ボタン14と販売価格とが互いに対応付けられ、販売管理データベース54としてメモリ52に格納されることになる。また、販売管理制御部50cは、貨幣処理装置18に貨幣が投入された場合、投入貨幣が販売価格以上となった時点で該当する選択ボタン14を有効化する。有効化した選択ボタン14が押圧操作された場合、販売管理制御部50cは、対応するコラムの商品収容ラックに設けられたベンドメック10を動作させて商品を一つ払い出す動作を行う。さらに、販売管理制御部50cは、売切センサ12を通じて商品収容ラックの商品を監視し、商品無しを検出した場合、対応するコラムの売切ランプ16を点灯して売切状態であることを報知する処理を行う。
期限管理部50dは、コラムに収容した商品の販売期限を管理するものである。具体的には、期限管理用入力部42の操作により、特定コラムの商品に対して商品保持期限日が設定された場合、期限管理部50dは、コラムと商品と設定された商品保持期限日とを対応付け、これを期限管理データベース56としてメモリ52に格納する処理を行う。但し、既に同じコラムに商品が収容されている状況下においては、新たに商品の商品保持期限日が設定された場合、期限管理部50dによって期限管理データベース56から同一のコラムに収容されている商品の商品保持期限日が読み出され、後に詳述するように、両者の比較結果に応じた処理が行われる。また、期限管理部50dは、現在の日付けと期限管理データベース56に格納した商品それぞれの商品保持期限日を比較し、現在の日付けと商品保持期限日とが一致した場合、該当する商品を収容したコラムを売切設定とするとともに、このコラムに対応した売切ランプ16を点灯する処理を実施する。尚、コラムにおいて商品が収容されていない部分には、商品保持期限日として「0」が設定されているものとする。また、商品が販売されると、販売管理制御部50cから販売した商品及び該当商品を収容していたコラムを示す販売データが期限管理部50dに与えられる。販売データを受信した期限管理部50dは、この販売データに基づいて期限管理データベース56を更新する処理を行う。
一括処理部50eは、期限管理用リモコン40の期限管理用入力部42を通じてコラムの番号が選択され、その後に商品保持期限日が入力された場合、該当するコラムに収容されたすべての商品の商品保持期限日を、入力された商品保持期限日に設定する処理を行う。また、一括処理部50eは、予め設定した実際には存在しないコラムの番号が選択された場合、例えば数字で「99」がコラムの番号として選択された場合、自動販売機が備えるすべてのコラムが選択されたものとして商品保持期限日の設定処理を行う。
リモコン制御部50fは、販売管理用リモコン30及び期限管理用リモコン40のいずれか一方が使用されている場合に他方の操作入力を無効化するものである。
図3は、上述した制御手段50が所定のサイクルタイム毎に繰り返し実行する商品保持期限日の設定処理を示すフローチャートである。以下、図3を適宜参照しながら制御手段50が実行する設定処理の内容について説明し、併せてコラムに対する商品の投入動作について詳述する。
制御手段50は、外扉が解錠・開放され、期限管理用リモコン40の設定キー42aが操作されると(ステップS1:Yes)、リモコン制御部50fを通じて販売管理用リモコン30を無効化設定し(ステップS2)、その後、出力制御部50bを通じて期限管理用リモコン40の期限管理用表示部44に初期画面の表示を行う(ステップS3)。
図4は、期限管理用リモコン40の期限管理用表示部44に表示される初期画面の表示例を示したものである。この初期画面では、正面向かって左側から順にコラムの番号及び商品の収容数が数値表示され、さらにその左側にコラムに収容された商品が「○」で図示表示される。例えば図示の例では、番号1のコラムに商品が5個収容され、番号2のコラムに商品が21個収容され、番号3のコラムに商品が8個収容された状態を示している。番号2のコラムに関してはすべての商品が図示表示されていないが、カーソルキーを適宜操作することによってページ送りをすれば、画面がスクロールされて確認することが可能となる。各コラムにおいて「○」が示された部分にカーソルを合わせると、画面が切り替わり、該当する商品の商品保持期限日を確認することができるようになる。これらの表示データは、メモリ52に格納された期限管理データベース56から制御手段50の期限管理部50dによって適宜読み出された後、出力制御部50bによって期限管理用表示部44に与えられたものである。
図3のステップS3において初期画面を表示した制御手段50は、その後、コラムを選択する操作が入力されたか否かを確認する(ステップS4)。コラムを選択する操作とは、例えば期限管理用表示部44において反転表示されるカーソルをコラムの数字に合わせる操作である。カーソルをコラムの数字に合わせた状態で上下のカーソルキーを操作すれば、画面がスクロールされ、初期画面に表示されていないコラムを選択することが可能となる。また、コラム番号「1」にカーソルを合わせた状態で上方へのカーソルキーが操作された場合には、実際には存在しないコラムの番号「99」が表示され、これが選択されたことになる。
上記のようにしてコラムが選択された場合(ステップS4:Yes)、制御手段50は、補充キー42bが操作されたか否か及び日付が入力されたか否かを監視する(ステップS5:No→ステップS6:No→ステップS5)。制御手段50は、この状態から補充キー42bが操作されると商品保持期限日設定処理を実施し(ステップS5:Yes→ステップS10)、日付が入力された場合に商品保持期限日書換処理を実施し(ステップS6:Yes→ステップS20)、その後、販売管理用リモコン30を有効化して今回の期限管理設定処理を終了する(ステップS7)。
図5は、制御手段50が実行する商品保持期限日設定処理の内容を示すフローチャートである。商品保持期限日設定処理において制御手段50は、まず、期限管理用入力部42を通じた商品保持期限日の入力があったか否かを判断する(ステップS11)。具体的には、コラムに投入する商品の数、設定する商品保持期限日、商品保持期限日を設定する商品の数等のデータである。これらのデータが入力されると(ステップS11:Yes)、制御手段50は、期限管理用入力部42の書込キー42dが操作されたか否かを監視し(ステップS12)、書込キー42dが操作された場合(ステップS12:Yes)、メモリ52に格納した期限管理データベース56において、図3に示した期限管理設定処理のステップS4で選択されたコラムに関するデータの読み出しを行う(ステップS13)。具体的には、該当コラムに収容された商品の商品保持期限日をすべて読み出す。
次いで、制御手段50は、ステップS11で入力された商品保持期限日とメモリ52から読み出した商品の商品保持期限日とを比較し(ステップS14)、メモリ52から読み出した既に収容されている商品の商品保持期限日よりも今回新たに投入する商品の商品保持期限日が先に到来するか否かを判断する(ステップS15)。
既に収容されている商品の商品保持期限日よりも今回新たに投入する商品の商品保持期限日が先に到来する場合(ステップS15:Yes)、既に収容されている商品の商品保持期限日を新たに投入する商品の商品保持期限日に置き換える処理を実施する(ステップS16)。
例えば、ステップS11において今回新たに投入する商品の商品保持期限日を2008/06/10と設定し、ステップS12において書込キー42dを操作すると、図3に示した期限管理設定処理のステップS4で選択されたコラムをキーとして期限管理部50dにより期限管理データベース56の該当するコラムのデータが読み出される。読み出したコラムのデータに商品保持期限日として2008/07/01が設定されていた場合、制御手段50は、ステップS15において手順をステップS16に進め、期限管理データベース56から読み出した商品保持期限日2008/07/01を2008/06/10に書き換える処理を行う。尚、既に収容されている商品の商品保持期限日よりも今回新たに投入する商品の商品保持期限日が先に到来しない場合(ステップS15:No)、制御手段50は、上述した書換処理を実施することなく手順をステップS17に進める。
次いで、制御手段50は、期限管理部50dを通じて期限管理データベース56を更新してメモリ52に格納し(ステップS17)、その後、補充完了キー42cが操作されたか否かを判断する(ステップS18)。商品の投入作業を終了すべく、期限管理用リモコン40の補充完了キー42cが操作されると(ステップS18:Yes)、制御手段50による今回の商品保持期限日設定処理が終了し、手順がリターンされる。尚、補充完了キー42cが操作されなかった場合(ステップS18:No)、制御手段50は、次の商品保持期限日の設定を行うべく手順をステップS11に進める。以下、上述した処理が繰り返し実行され、コラムに収容した商品に商品保持期限日が設定されることになる。
ここで、上記のようにメモリ52から読み出した既に収容されている商品の商品保持期限日よりも今回新たに投入する商品の商品保持期限日が先に到来する場合、既に収容されている商品の商品保持期限日を新たに投入する商品の商品保持期限日に置き換え、書き換えた商品保持期限日に基づいて商品の販売期限を管理するようにした自動販売機の制御装置によれば、先に販売されるものの商品保持期限日が後に販売されるものの商品保持期限日を超えて新しくなることがない。従って、商品補充者は、次に販売される商品の商品保持期限日さえ把握していれば、突然にコラムが売切状態となる事態を未然に防止することが可能となる。これにより、商品補充者に大きな負担を強いることなく販売期限を管理した商品の販売促進を図ることができるようになる。
図6は、制御手段50が実行する商品保持期限日書換処理の内容を示すフローチャートである。商品保持期限日書換処理において制御手段50は、期限管理設定処理のステップSで選択されたコラムの番号が99であるか否かを判断する(ステップS21)。
選択されたコラムの番号が99であると判断した場合(ステップS21:Yes)、制御手段50は、期限管理部50dを通じて期限管理データベース56のすべてのコラムのデータを読み出す処理を実施する(ステップS22)。具体的にはすべてのコラムに収容された商品の商品保持期限日を読み出す。
次いで制御手段50は、変数nに1を代入し(ステップS23)、その後、番号nのコラムに収容された商品の商品保持期限日を期限管理設定処理のステップS6で入力された日付に書き換える処理を実施する(ステップS24:Yes→ステップS25)。書き換えを行った制御手段50は、現在の変数nが期限管理データベース56に格納されたコラムの全数に一致するか否かを判断し(ステップS26)、一致しなかった場合(ステップS26:No)、変数nをインクリメントし(ステップS27)、その後に上述したステップS24〜ステップS26の処理を繰り返し実施する。変数nがコラムの全数に一致した時点で手順がリターンされ(ステップS26:Yes)、今回の商品保持期限日書換処理が終了する。
これにより、メモリ52に格納した期限管理データベース56のすべてのコラムに収容された商品の商品保持期限日が期限管理設定処理のステップS6で入力された日付に一括して書き換えられることになる。しかも、商品保持期限日が設定されていない箇所に関してはこれを書き換えることがなく、そのままの状態が維持される。従って、例えば新たな自動販売機を設置する場合や季節の変わり目に販売商品の大半を変更する場合等、本来、膨大な数の設定入力が必要となる作業においても、商品保持期限日を容易に設定することが可能となる。
一方、ステップS21において選択されたコラムの番号が99でないと判断した場合(ステップS21:No)、つまり、特定のコラムが選択された場合、制御手段50は、期限管理部50dを通じて期限管理データベース56の対象となるコラムのデータを読み出す処理を実施する(ステップS28)。具体的には該当コラムに収容された商品の商品保持期限日を読み出す。
次いで制御手段50は、変数mに1を代入し(ステップS29)、その後、コラムにおいて番号mに収容された商品の商品保持期限日を期限管理設定処理のステップS6で入力された日付に書き換える処理を実施する(ステップS30:Yes→ステップS31)。書き換えを行った制御手段50は、現在の変数mがコラムに収容された商品の全数に一致するか否かを判断し(ステップS32)、一致しなかった場合(ステップS32:No)、変数mをインクリメントし(ステップS33)、その後に上述したステップS30〜ステップS32の処理を繰り返し実施する。変数mがコラムに収容された商品の全数に一致した時点で手順がリターンされ(ステップS32:Yes)、今回の商品保持期限日書換処理が終了する。
これにより、メモリ52に格納した期限管理データベース56の該当コラムに収容された商品の商品保持期限日が期限管理設定処理のステップS6で入力された日付に一括して書き換えられることになる。しかも、商品保持期限日が設定されていない箇所に関してはこれを書き換えることがなく、そのままの状態が維持される。従って、例えば新たな自動販売機を設置する場合や季節の変わり目に販売商品の大半を変更する場合等、本来、膨大な数の設定入力が必要となる作業においても、商品保持期限日を容易に設定することが可能となる。
尚、上述した実施の形態では、図5に示した商品保持期限日設定処理のステップS13及びステップS14において、該当コラムに格納した商品の商品保持期限日とのみ比較を行うようにしているが、必ずしもこれに限らない。例えば、設定時において商品の種類を示す識別情報を入力するとともに、この識別情報をコラムと商品と商品保持期限日とに互いに対応付けて期限管理データベースを構築し、新たな商品の識別情報及び商品保持期限日が設定された場合、識別情報をキーとして複数のコラムから同じ商品を抽出し、これら抽出した商品すべての商品保持期限日と新たに設定された商品保持期限日とを比較するようにしても良い。この場合、複数のコラムに収容した商品は、交互に商品を販売するように設定しておくことがより好ましい。
本発明の実施の形態である自動販売機の制御装置を示したブロック図である。 図1に示した自動販売機の制御装置で適用する期限管理用リモコンの外観を示す概念図である。 図1に示した制御手段が実行する期限管理設定処理の内容を示すフローチャートである。 図2に示した期限管理用リモコンの期限管理用表示部に表示される初期画面の表示例を示した概念図である。 図3に示した商品保持期限日設定処理の内容を示すフローチャートである。 図3に示した商品保持期限日書換処理の内容を示すフローチャートである。
符号の説明
10 ベンドメック
12 売切センサ
14 選択ボタン
16 売切ランプ
18 貨幣処理装置
20 一体表示器
30 販売管理用リモコン
32 販売管理用入力部
34 販売管理用表示部
40 期限管理用リモコン
42 期限管理用入力部
44 期限管理用表示部
50 制御手段
50a 入力制御部
50b 出力制御部
50c 販売管理制御部
50d 期限管理部
50e 一括処理部
50f リモコン制御部
52 メモリ
54 販売管理データベース
56 期限管理データベース

Claims (3)

  1. 商品に設定された商品保持期限日に基づいてコラムに収容された商品の販売期限管理を行い、商品保持期限日が到来した商品が存在する場合にコラムを販売停止状態とする自動販売機の制御装置において、
    コラムに収容する新たな商品の商品保持期限日が入力された場合に、この新たな商品の商品保持期限日と、既にコラムに収容されている商品の商品保持期限日とを比較し、既に収容されている商品の商品保持期限日よりも新たな商品の商品保持期限日が先に到来する場合には、既に収容されている商品の商品保持期限日を新たな商品の商品保持期限日に置換して販売期限管理を行う制御手段を備えたことを特徴とする自動販売機の制御装置。
  2. 複数のコラムに商品を収容する自動販売機を適用対象とし、
    前記制御手段は、商品の種類を識別するための識別情報を商品の商品保持期限日に関連付けて記憶するものであり、かつコラムに収容する新たな商品の商品保持期限日及び識別情報が入力された場合、すべてのコラムに収容されている商品から同一の識別情報が付与された商品を抽出して商品保持期限日の比較を行うことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の制御装置。
  3. 商品に設定された商品保持期限日に基づいて複数のコラムに収容された商品の販売期限を管理し、商品保持期限日が到来した商品が存在する場合に該当するコラムを販売停止状態とする自動販売機の制御装置において、
    複数のコラムから対象となるコラムが選択された状態で商品保持期限日の設定指令が入力された場合、選択されたコラムに収容されているすべての商品の商品保持期限日を入力された商品保持期限日に設定する処理を実施する制御手段を備えたことを特徴とする自動販売機の制御装置。
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