JP2010050835A - Ofdmデジタル信号等化装置、等化方法及び中継装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フィルタ係数生成回路15は、主波のフィルタ係数W(M,x)を用いて、その振幅が1のときの位相回転を補正量Cとして算出する。そして、全てのフィルタ係数番号のフィルタ係数W(k,x)を補正量Cに基づいて補正し、新たなフィルタ係数W’(k,x)を生成する。そして、FIRフィルタ回路14は、位相回転が補正された新たなフィルタ係数W’(k)を用いて、等化を行う。これにより、送受信の周波数変換のために用いる基準信号に周波数ずれが生じていても、それに起因したフィルタ係数の位相変化を補正することができる。
【選択図】図3
Description
〔等化装置〕
まず、等化装置について説明する。図1は、本発明の実施形態による等化装置の構成を示すブロック図である。この等化装置1は、基準信号発振回路10、周波数変換回路11、AD変換回路12、直交復調回路13、FIRフィルタ回路14、フィルタ係数生成回路15、直交変調回路16、DA変換回路17及び周波数変換回路18を備えている。
次に、図1に示したフィルタ係数生成回路15について説明する。図2は、フィルタ係数生成回路15の構成を示すブロック図である。このフィルタ係数生成回路15は、FFT演算回路20、SP抽出回路21、演算回路22、IFFT演算回路23及びフィルタ係数補正回路24を備えており、直交復調回路13から直交復調された信号を入力し、フィルタ係数W(k)を生成し、フィルタ係数W(k)を位相補正して新たなフィルタ係数W’(k)を生成し、その新たなフィルタ係数W’(k)をFIRフィルタ回路14に出力する。
次に、図2に示したフィルタ係数補正回路24について説明する。まず、実施例1のフィルタ係数補正回路24−1について説明する。図3は、実施例1のフィルタ係数補正回路24−1の構成を示すブロック図である。このフィルタ係数補正回路24−1は、データ記憶部30及び演算部31,32を備えており、IFFT演算回路23からフィルタ係数W(k,x)を入力し、主波のフィルタ係数W(M,x)を用いて位相回転量を算出し、その主波の位相回転量を補正量として全てのフィルタ係数W(k,x)を補正し、新たなフィルタ係数W’(k,x)を生成する。そして、生成したフィルタ係数W’(k,x)をFIRフィルタ回路14に出力する。ここで、xはシンボル番号を示し、Mは主波のフィルタ係数番号を示す(実施例2についても同様である)。
C=W(M,x)/|W(M,x)|
ここで、補正量Cは、主波のフィルタ係数を主波のフィルタ係数の絶対値で除算した値であるから、主波のフィルタ係数の振幅を1としたときの位相を示している。つまり、補正量Cは、送受信の周波数変換のために用いる基準信号の周波数ずれに起因して生じた位相回転量を、主波のフィルタ係数の振幅を1としたときの位相回転量として表したものである。
W’(k,x)=W(k,x)/C
次に、実施例2のフィルタ係数補正回路24−2について説明する。図4は、実施例2のフィルタ係数補正回路24−2の構成を示すブロック図である。このフィルタ係数補正回路24−2は、データ記憶部40及び演算部41〜43を備えており、IFFT演算回路23からフィルタ係数W(k,x)を入力し、主波のフィルタ係数W(M,x)についての複素平面における実軸の値及び虚軸の値から位相回転量を算出し、その主波の位相回転量を補正量として全てのフィルタ係数W(k,x)を補正し、新たなフィルタ係数W’(k,x)を生成する。そして、生成したフィルタ係数W’(k,x)をFIRフィルタ回路14に出力する。
W’(k,x)=W(k,x)e−jθ=W(k,x)・(cosθ−jsinθ)
次に、等化装置1を用いた中継装置について説明する。図5は、中継装置の構成を示すブロック図である。この中継装置2は、受信アンテナ3、周波数変換部4、実施例1,2のいずれかのフィルタ係数補正回路24を備えた等化装置1、電力増幅部5及び送信アンテナ6を備えている。
変換されたOFDM信号のIF信号は、等化装置1に出力される。
2 中継装置
3 受信アンテナ
4 周波数変換部
5 電力増幅部
6 送信アンテナ
10 基準信号発振回路
11 周波数変換回路
12 AD変換回路
13 直交復調回路
14 FIRフィルタ回路
15,150 フィルタ係数生成回路
16 直交変調回路
17 DA変換回路
18 周波数変換回路
20 FFT演算回路
21 SP抽出回路
22 演算回路
23 IFFT演算回路
24 フィルタ係数補正回路
30,40 データ記憶部
31,32,41,42,43 演算部
Claims (7)
- OFDM信号を所定の基準信号に基づいて周波数変換しAD変換する第1の変換回路と、前記変換されたOFDM信号を直交復調する直交復調回路と、前記直交復調回路により直交復調された信号に基づいて、フィルタ係数を生成するフィルタ係数生成回路と、前記フィルタ係数生成回路により生成されたフィルタ係数を用いて、前記直交復調回路により直交復調された信号を等化するFIRフィルタ回路と、前記FIRフィルタ回路により等化された信号を直交変調する直交変調回路と、前記直交変調回路により直交変調されたOFDM信号をDA変換し、前記所定の基準信号に基づいて周波数変換する第2の変換回路とを備えたOFDMデジタル信号等化装置において、
前記フィルタ係数生成回路は、
前記直交復調回路により直交復調された時間領域信号に対してFFT処理の演算を行い、周波数領域信号であるキャリヤシンボルに変換するFFT演算回路と、
前記FFT演算回路により変換されたキャリヤシンボルからSP信号を抽出し、前記抽出したSP信号に基づいて、チャネル応答を算出するSP抽出回路と、
前記SP抽出回路により算出されたチャネル応答の周波数領域信号に対してIFFT処理の演算を行い、時間領域信号であるフィルタ係数に変換するIFFT演算回路と、
前記IFFT演算回路により変換されたフィルタ係数について、全てのフィルタ係数番号のフィルタ係数のうちのいずれかのフィルタ係数番号のフィルタ係数を用いて位相回転量を算出し、前記位相回転量に基づいて全てのフィルタ係数番号のフィルタ係数における位相回転を補正し、新たなフィルタ係数を生成するフィルタ係数補正回路と、を備え、
前記FIRフィルタ回路は、
前記フィルタ係数生成回路のフィルタ係数補正回路により生成された新たなフィルタ係数を用いて等化を行う、ことを特徴とするOFDMデジタル信号等化装置。 - 請求項1に記載のOFDMデジタル信号等化装置において、
前記フィルタ係数補正回路は、
前記IFFT演算回路により変換されたフィルタ係数における全てのフィルタ係数番号のフィルタ係数のうち、いずれかのフィルタ係数番号のフィルタ係数を記憶するデータ記憶部と、
前記データ記憶部に記憶されたフィルタ係数を、前記フィルタ係数の絶対値で複素除算して補正量を求め、前記補正量に基づいて全てのフィルタ係数番号のフィルタ係数を補正して新たなフィルタ係数を生成する演算部と、
を備えたことを特徴とするOFDMデジタル信号等化装置。 - 請求項1に記載のOFDMデジタル信号等化装置において、
前記フィルタ係数補正回路は、
前記IFFT演算回路により変換されたフィルタ係数における全てのフィルタ係数番号のフィルタ係数のうち、いずれかのフィルタ係数番号のフィルタ係数を記憶するデータ記憶部と、
前記データ記憶部に記憶されたフィルタ係数の複素平面における実軸の値及び虚軸の値から角度を算出し、前記角度に基づいて全てのフィルタ係数番号のフィルタ係数を補正して新たなフィルタ係数を生成する演算部と、
を備えたことを特徴とするOFDMデジタル信号等化装置。 - 請求項1から3までのいずれか一項に記載のOFDMデジタル信号等化装置において、
全てのフィルタ係数番号のフィルタ係数のうちの主波のフィルタ係数番号のフィルタ係数を用いて、前記新たなフィルタ係数を生成する、ことを特徴とするOFDMデジタル信号等化装置。 - OFDM信号を所定の基準信号に基づいて周波数変換しAD変換し、前記変換したOFDM信号を直交復調し、前記直交復調した信号に基づいてフィルタ係数を生成し、前記直交復調した信号を、前記フィルタ係数を用いて等化し、前記等化した信号を直交変調し、前記直交変調したOFDM信号をDA変換し、前記所定の基準信号に基づいて周波数変換するOFDMデジタル信号等化方法において、
前記直交復調した時間領域信号に対してFFT処理の演算を行い、周波数領域信号であるキャリヤシンボルに変換するステップと、
前記変換したキャリヤシンボルからSP信号を抽出し、前記抽出したSP信号に基づいて、チャネル応答を算出するステップと、
前記算出したチャネル応答の周波数領域信号に対してIFFT処理の演算を行い、時間領域信号であるフィルタ係数に変換するステップと、
前記変換したフィルタ係数における全てのフィルタ係数番号のフィルタ係数のうち、いずれかのフィルタ係数番号のフィルタ係数を記憶するステップと、
前記記憶したフィルタ係数を、前記フィルタ係数の絶対値で複素除算して補正量を求めるステップと、
前記補正量に基づいて全てのフィルタ係数番号のフィルタ係数を補正して新たなフィルタ係数を生成するステップと、
を有することを特徴とするOFDMデジタル信号等化方法。 - OFDM信号を所定の基準信号に基づいて周波数変換しAD変換し、前記変換したOFDM信号を直交復調し、前記直交復調した信号に基づいてフィルタ係数を生成し、前記直交復調した信号を、前記フィルタ係数を用いて等化し、前記等化した信号を直交変調し、前記直交変調したOFDM信号をDA変換し、前記所定の基準信号に基づいて周波数変換するOFDMデジタル信号等化方法において、
前記直交復調した時間領域信号に対してFFT処理の演算を行い、周波数領域信号であるキャリヤシンボルに変換するステップと、
前記変換したキャリヤシンボルからSP信号を抽出し、前記抽出したSP信号に基づいて、チャネル応答を算出するステップと、
前記算出したチャネル応答の周波数領域信号に対してIFFT処理の演算を行い、時間領域信号であるフィルタ係数に変換するステップと、
前記変換したフィルタ係数における全てのフィルタ係数番号のフィルタ係数のうち、いずれかのフィルタ係数番号のフィルタ係数を記憶するステップと、
前記記憶したフィルタ係数の複素平面における実軸の値及び虚軸の値から角度を算出するステップと、
前記角度に基づいて全てのフィルタ係数番号のフィルタ係数を補正して新たなフィルタ係数を生成するステップと、
を有することを特徴とするOFDMデジタル信号等化方法。 - 請求項1から4までのいずれか一項に記載のOFDMデジタル信号等化装置を用いたOFDMデジタル信号中継装置。
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