JP2010045567A - 直流過電流遮断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】直流給電において、負荷に過電流が流れた場合、負荷電流路を瞬時に自動的に遮断する。さらに、負荷短絡が発生した場合でも、瞬時に自動的に負荷電流路を遮断する。
【解決手段】第1コイルの一端に外部の直流電源の一方の極の電位が印加され、第1半導体素子の他端に外部の直流電源の他方の極の電位が印加されているとき、第1コイルの他端と第2コイルの他端間に所定の電流値を超えた電流が流れると、第1半導体素子の一端の電位により、第2制御端を制御し、さらに第2半導体素子の一端の電位により、第1制御端を制御し、第1半導体素子が有する電流路を遮断する。
【選択図】図5

Description

本発明は、直流の過電流を遮断する装置に関する。
従来から直流の過電流を自動的に遮断するものとしては、溶断遮断器であるヒューズが一般的に使用されているが、アーク放電を抑制するために大型なものとなり高価である。さらに、溶断時間を要する。
また、直流電流開閉器である真空遮断器を制御して自動的に遮断するものは、装置が大がかりであり、さらに大型・高価となる。
特許文献1には、電流検出部を備えて、電流を検出した結果に基づきFETのゲートを制御してFETをオン/オフする過電流防止装置が開示されている。
特開2007−236061号公報
特許文献1では、通常の負荷過電流は防止できるが、負荷が短絡した場合ような極端な過電流には対応できず、FETが破壊される。
以上の現状に鑑み、本発明は、負荷が短絡した場合でもFETが破壊されることなく直流過電流を遮断できる装置を実現する。
上記の目的を実現するべく本発明は以下の構成を有する。
(1)請求項1に係る直流過電流遮断装置は、
第1制御端を有し電流路の一端及び他端を有する第1半導体素子と、
第2制御端を有し電流路の一端及び他端を有する第2半導体素子と、
第1抵抗素子と、
共通磁気回路に巻回された第1コイル及び第2コイルを有するインダクターとを備え、
前記第1コイルと前記第2コイルにより発生する磁束が相殺されるべく該第1コイル及び該第2コイルは前記共通磁気回路に巻回されるそれぞれの巻回方向が定められ且つ該第1コイル及び該第2コイルに流れるそれぞれの電流方向が定められ、
前記第1コイルは、外部の直流電源の一方の極の電位が印加される一端を有し、かつ、外部の負荷の一端が接続される他端を有し、
前記第2コイルは、前記第1半導体素子の一端が接続された一端を有し、かつ、前記外部の負荷の他端が接続される他端を有し、
前記第1半導体素子の他端は、前記外部の直流電源の他方の極の電位が印加されるべく構成され、
前記第1制御端と前記第2半導体素子の一端は、前記第1抵抗素子を介して前記外部の直流電源の一方の極の電位が印加されるべく、かつ、該第2半導体素子の一端の電位が該第1制御端に伝達されるべく、構成され、
前記第2制御端には前記第1半導体素子の一端の電位が伝達されるべく構成され、
前記第2半導体素子の他端には前記第1半導体素子の他端の電位が伝達されるべく構成されていることを特徴とする。
(2)請求項2に係る直流過電流遮断装置は、
第1制御端を有し電流路の一端及び他端を有する第1半導体素子と、
第2制御端を有し電流路の一端及び他端を有する第2半導体素子と、
第1抵抗素子と、
共通磁気回路に巻回された第1コイル及び第2コイルを有するインダクターとを備え、
前記第1コイルと前記第2コイルにより発生する磁束が相殺されるべく該第1コイル及び該第2コイルは前記共通磁気回路に巻回されるそれぞれの巻回方向が定められ且つ該第1コイル及び該第2コイルに流れるそれぞれの電流方向が定められ、
前記第1コイルは、外部の直流電源の正極の電位が印加される一端を有し、かつ、外部の負荷の一端が接続される他端を有し、
前記第2コイルは、前記第1半導体素子の一端が接続された一端を有し、かつ、前記外部の負荷の他端が接続される他端を有し、
前記第1半導体素子の他端は、前記外部の直流電源の負極の電位が印加されるべく構成され、
前記第1制御端と前記第2半導体素子の一端は、前記第1抵抗素子を介して前記外部の直流電源の正極の電位が印加されるべく、かつ、該第2半導体素子の一端の電位が該第1制御端に伝達されるべく、構成され、
前記第2制御端には前記第1半導体素子の一端の電位が伝達されるべく構成され、
前記第2半導体素子の他端には前記第1半導体素子の他端の電位が伝達されるべく構成され、
前記第1コイルの一端に前記外部の直流電源の正極の電位が印加され、前記第1半導体素子の他端に該外部の直流電源の負極の電位が印加されているとき、該第1コイルの他端と前記第2コイルの他端間に所定の電流値を以上の電流が流れると、該第1半導体素子の一端の電位により、前記第2制御端を制御し、さらに前記第2半導体素子の一端の電位により、前記第1制御端を制御し、該第1半導体素子が有する電流路を遮断することを特徴とする。
(3)請求項3に係る直流過電流遮断装置は、
第1制御端を有し電流路の一端及び他端を有する第1半導体素子と、
第2制御端を有し電流路の一端及び他端を有する第2半導体素子と、
第1抵抗素子と、
共通磁気回路に巻回された第1コイル及び第2コイルを有するインダクターとを備え、
前記第1コイルと前記第2コイルにより発生する磁束が相殺されるべく該第1コイル及び該第2コイルは前記共通磁気回路に巻回されるそれぞれの巻回方向が定められ且つ該第1コイル及び該第2コイルに流れるそれぞれの電流方向が定められ、
前記第1コイルは、外部の直流電源の負極の電位が印加される一端を有し、かつ、外部の負荷の一端が接続される他端を有し、
前記第2コイルは、前記第1半導体素子の一端が接続された一端を有し、かつ、前記外部の負荷の他端が接続される他端を有し、
前記第1半導体素子の他端は、前記外部の直流電源の正極の電位が印加されるべく構成され、
前記第1制御端と前記第2半導体素子の一端は、前記第1抵抗素子を介して前記外部の直流電源の負極の電位が印加されるべく、かつ、該第2半導体素子の一端の電位が該第1制御端に伝達されるべく、構成され、
前記第2制御端には前記第1半導体素子の一端の電位が伝達されるべく構成され、
前記第2半導体素子の他端には前記第1半導体素子の他端の電位が伝達されるべく構成され、
前記第1コイルの一端に前記外部の直流電源の負極の電位が印加され、前記第1半導体素子の他端に該外部の直流電源の正極の電位が印加されているとき、該第1コイルの他端と前記第2コイルの他端間に所定の電流値を以上の電流が流れると、該第1半導体素子の一端の電位により、前記第2制御端を制御し、さらに前記第2半導体素子の一端の電位により、前記第1制御端を制御し、該第1半導体素子が有する電流路を遮断することを特徴とする。
(4)請求項4に係る直流過電流遮断装置は、請求項1〜3のいずれかにおいて、
定電圧素子又は第2抵抗素子と、第3抵抗素子とをさらに備え、
前記第1制御端と前記第1半導体素子の他端間に前記定電圧素子又は前記第2抵抗素子が接続され、
前記第2制御端と前記第1半導体素子の一端は前記第3抵抗素子を介して接続されることを特徴とする。
(5)請求項5に係る直流過電流遮断装置は、請求項1〜4のいずれかにおいて、
第1整流素子と、第1容量素子と、第4及び第5抵抗素子とをさらに備え、
前記第1半導体素子の一端と他端間に、前記第4抵抗素子と、前記第1整流素子と前記第5抵抗素子の並列接続回路に前記第1容量素子が直列接続された回路と、が接続され、
前記第1整流素子は、前記第2コイルの一端から印加される電位により順バイアスされることを特徴とする。
(6)請求項6に係る直流過電流遮断装置は、請求項1〜5のいずれかにおいて、
第2及び第3整流素子と、第2容量素子と、第6抵抗素子と、溶断遮断器とをさらに備え、
前記第1コイルの一端に、前記第6抵抗素子が並列接続された前記第2整流素子の一端が接続され、該第2整流素子の他端には前記第2容量素子の一端が接続され、該第2容量素子の他端は前記第1半導体素子の他端に接続され、前記第3整流素子の一端と前記溶断遮断器の一端が接続され、該第3整流素子及び該溶断遮断器のそれぞれの他端は該第1コイルの一端に接続され、
前記第3整流素子の一端に前記外部の直流電源の一方の極の電位が印加され、前記第1半導体素子の他端に該外部の直流電源の他方の極の電位が印加されたとき、前記第2及び第3整流素子は逆バイアスされることを特徴とする。
(7)請求項7に係る直流過電流遮断装置は、請求項1〜6のいずれかにおいて、
開閉器と、第7抵抗素子とをさらに備え
前記開閉器の第1端は前記第3整流素子の一端に接続され、該開閉器には前記外部の直流電源の一方の極の電位が印加されるべく第2端を有し、該開閉器の第3端と前記第2容量素子の他端間に前記第7抵抗素子が接続され、該開閉器の第1端に備えられた導電性可動接片は、該開閉器の第2端又は第3端に切り替え可能であることを特徴とする。
(8)請求項8に係る直流過電流遮断装置は、請求項1において、
前記第1半導体素子は、Nチャネル若しくはPチャネルFETであり、又は、NPN若しくはPNPバイポーラトランジスタであり、
前記第2半導体素子は、NPN若しくはPNPバイポーラトランジスタであり、又は、Nチャネル若しくはPチャネルFETであることを特徴とする。
(9)請求項9に係る直流過電流遮断装置は、請求項2において、
前記第1半導体素子は、NチャネルFET又はNPNバイポーラトランジスタであり、
前記第2半導体素子は、NPNバイポーラトランジスタ又はNチャネルFETであることを特徴とする。
(10)請求項10に係る直流過電流遮断装置は、請求項3において、
前記第1半導体素子は、PチャネルFET又はPNPバイポーラトランジスタであり、
前記第2半導体素子は、PNPバイポーラトランジスタ又はPチャネルFETであることを特徴とする。
(11)請求項11に係る直流過電流遮断装置は、
第2及び第3整流素子と、第2容量素子と、第6及び第7抵抗素子と、溶断遮断器と、開閉器とを備え、
前記開閉器の第1端には、前記溶断遮断器が並列接続された前記第3整流素子の一端が接続され、該第3整流素子の他端には、前記第6抵抗素子が並列接続された前記第2整流素子の一端が接続され、該第2整流素子の他端には、前記第2容量素子の一端が接続され、該開閉器には前記外部の直流電源の一方の極の電位が印加されるべく第2端を有し、該開閉器の第3端と、該外部の直流電源の他方の極の電位が印加されるべき該第2容量素子の他端間には、前記第7抵抗素子が接続され、該開閉器の第1端に備えられた導電性可動接片は、該開閉器の第2端又は第3端に切り替え可能であり、該第2整流素子の一端と該第2容量素子の他端において外部の負荷に電源を供給することを特徴とする。
(A)請求項1〜4に係る直流過電流遮断装置は、この装置を介して負荷に電源を供給することで、アーク放電を発生させないで負荷の過電流及び負荷短絡の過電流を遮断できる。
まず、インダクターにより急激に増加しようとする過電流を抑制し、次に、過電流量に比例して電位が上昇する第1半導体素子の一端の電位を第2半導体素子が検出し、第2半導体素子の一端の電位により第1半導体素子の制御端を制御して、第1半導体素子を非導通とする。
このため、電流遮断時に機械的開閉器で発生するアーク放電は、本発明の装置では発生しない。
(B)請求項5に係る直流過電流遮断装置は、第1半導体素子の電流路において過電流を遮断したとき、第1整流素子及び第1容量素子により、第1半導体素子の一端と他端間に急激に印加される外部の直流電源電圧を吸収するため、第1半導体素子にかかる負担を軽減できる。
(C)請求項6、7に係る直流過電流遮断装置は、請求項1〜5の直流過電流遮断装置において、さらに、アーク放電を発生させない溶断遮断回路が備えられるため、過電流に対して二重安全対策が施される。
(D)請求項11に係る直流過電流遮断装置は、簡易な構成でアーク放電を発生させない直流過電流遮断装置を実現する。
(1)第1の実施の形態
(1−1)回路構成及びインダクターの説明
図1は、本発明による第1の実施の形態を示す回路構成図である。
端子T1と端子T2間には外部の直流電源DCVが接続され、端子T3と端子T4間に出力される直流電源により負荷が動作する。
<インダクターについて>
図1の破線内のインダクターIndは、磁気回路とコイルL1及びL2を備え、この磁気回路を共通磁気回路としてコイルL1及びコイルL2が巻回されている。コイルL1とコイルL2が発生する磁束は相殺されるようにコイルの巻かれる方向が定められて、コイルを流れる電流の方向も定められる。これがコイルL1のX端及びコイルL2のY端に示される黒丸印であり、当業者において一般に称される「巻き始め」と言う。
コイルL1及びコイルL2において、この黒丸印が付されている端から両コイルに電流が流れ込む(流れ出ても同様)と、両コイルから発生する磁束の向きは同一であり、電流が流れ込む方向が相互に逆(一方のコイルには、黒丸印側から電流が流れ込み、他方のコイルには、黒丸印側から電流が流れ出る。)であると、両コイルから発生する磁束の向きは逆となり磁束は相殺される。
図1の回路では、コイルL1及びコイルL2は直列であるから、両コイルに流れる電流は同一であり、コイルの巻数比が1対1であれば磁束は相殺される。
このように巻回され、電流方向が定められると、□型の磁気回路においては、左右の磁気回路に巻回されたコイルから発生する磁束は互いに向き合い磁束は相殺され、EI型磁気回路においては、磁気回路の中心脚に巻回されたコイルから発生する磁束の向きは互いに逆方向であり磁束は相殺される。
また、この回路に使用される磁気回路は、リーケージインダクタンスを有するような構造である。すなわち、コイルから発生した磁束の一部はこの磁気回路を通らず磁気回路内の空間(磁束の迂回路)を通り抜け、若しくは、磁気回路内の空間に適度な透磁率を有する磁性体を備えることでその磁性体を通り抜ける。
リーケージインダクタンスをもたせることにより、コイルL1及びコイルL2に大電流が流れても磁気回路内は磁気飽和しない。このリーケージインダクタンスの働きにより、大電流が流れても両コイルのインダクタンス成分が失われないためリアクタンスが残る。
したがって、コイルL1及びコイルL2に流れる電流はこのリアクタンスにより急激な電流の増加が抑制される。
<回路構成について>
外部の直流電源の正極が印加される端子T1には、インダクターIndのコイルL1の巻き始めであるX端及び第1抵抗素子である抵抗素子R1の一端が接続され、インダクターIndのコイルL2の巻き始めであるY端には、第1半導体素子であるFETQ1のドレイン及び第3抵抗素子である抵抗素子R3の一端が接続される。FETQ1のソースには、第2半導体素子であるバイポーラトランジスタQ2のエミッタ、定電圧素子であるツェナーダイオードのアノード、第8抵抗素子である抵抗素子R8の一端及び外部の直流電源の負極が印加される端子T2が接続される。
なお、図1に図示しないが、ツェナーダイオードに換えて、第2抵抗素子を接続してもよい。
FETQ1のゲートには、抵抗素子R1の他端、バイポーラトランジスタQ2のコレクタ及びツェナーダイオードのカソードが接続される。バイポーラトランジスタQ2のベースには、抵抗素子R3の他端及び抵抗素子R8の他端が接続される。
インダクターIndのコイルL1の巻き終わり(巻き始めに対する他端)は、外部の負荷の一端が接続される端子T3に接続され、インダクターIndのコイルL2の巻き終わりは、外部の負荷の他端が接続される端子T4に接続される。
(1−2)回路動作
図1を参照して本発明の第1の実施の形態の回路動作を説明する。
図1において、端子T3、端子T4間に負荷を接続し、外部の直流電源DCVを端子T1に正電位、端子T2に負電位として印加すると、抵抗素子R1を介してFETQ1のゲートに正電位が印加され、NチャネルFETQ1は導通状態となり、インダクターIndのコイルL1、負荷、コイルL2、FETQ1の経路で負荷電流が流れる。ツェナーダイオードZeはFETQ1のゲート保護用である。このゲート保護用として、図1には図示しないが、ツェナーダイオードに換えて、抵抗素子R1と第2抵抗素子により抵抗分圧してもよい。
この状態では、FETQ1のドレイン電位は低電位であり、この電位が抵抗素子R3を介してバイポーラトランジスタQ2のベースに印加される電位では、バイポーラトランジスタQ2のベースを順バイアスできないためバイポーラトランジスタQ2は非導通である。抵抗素子R3はバイポーラトランジスタQ2のベース電流制限用である。
バイポーラトランジスタQ2が非導通であるため、バイポーラトランジスタQ2のコレクタ電位は、ツェナーダイオードのカソードに発生しているツェナー電位である。
この状態で、負荷に過電流が流れると、FETの導通抵抗にFETのドレイン電流を乗算じた電圧降下によりFETQ1のドレイン電位が上昇する。この電位が所定の値(バイポーラトランジスタQ2のベースにおける電位が該ベースを順バイアスする電圧、約0.6V)に達したとき、バイポーラトランジスタQ2は導通し、コレクタ電流が流れコレクタ電位が低下するため、FETQ1のゲート電位も低下しFETQ1は非導通となる。したがって、負荷電流路を遮断する。すなわち、このときのドレイン電流値が所定の電流値である。なお、抵抗素子R8はブリーダ抵抗である。
抵抗素子R8が有る場合、FETQ1のドレイン電位は、抵抗素子R3と抵抗素子R8により分圧された電位がバイポーラトランジスタQ2のベースに印加される。ただし、抵抗素子R3と抵抗素子R8により分圧された電位は、ベース電流が流れたときPN接合電圧降下である約0.6Vとなる。
次に、負荷が短絡した場合や端子T3と端子T4間が短絡された場合など、インダクターIndのコイルL1、L2に急激な大電流が流れようとしたときの説明をする。
この説明に入る前に、負荷に定格電流又は図1の直流過電流遮断装置が許容する電流(FETQ1のドレイン電位がバイポーラトランジスタQ2のベースを順バイアスするに至らない電位であるドレイン電流)が流れている場合を考える。
負荷電流は、インダクターIndのコイルL1及びコイルL2を流れるが、コイルL1とコイルL2の発生する磁束は相殺されるため、インダクターIndの磁気回路には磁束が存在しなく磁束密度は0に近い値(インダクターIndの両コイルに、負荷に供給すべき大電流が流れていても磁気飽和でない状態であり、1つのコイルしか存在しないインダクターであれば、当然に磁気飽和する状態であっても)である。したがって、インダクターIndのインダクタンスはコイルL1及びコイルL2に電流が流れていないときと同等のインダクタンスを保持し、十分なリアクタンスがある状態である。
この状態において、インダクターIndのコイルL1及びコイルL2に負荷短絡によらない急激な過電流が流れようとしたときは、インダクターIndの十分なリアクタンスにより、過電流を抑制する。
さらには負荷短絡時のように、過電流が無制限に増大しようとするときは、磁気飽和によるインダクタンスを失うことがないリーケージインダクタンスにより、なおもインダクタンスを保持しつつリアクタンスを確保することにより、無防備な状態において見られる負荷短絡電流を流さない。
なお、リーケージインダクタンスは、コイルL1及びL2を流れる電流の大小に係わらず、磁束の洩れにより常に存在するが、リーケージインダクタンスにより大電流においても磁気飽和を抑制しインダクタンスを保持する。
しかしながら、急激な過電流を抑制しながらも、電流の総量は着実に増加するので、FETQ1のドレイン電位は上昇し、バイポーラトランジスタQ2のベースを順バイアスすることにより、バイポーラトランジスタQ2を導通させ、バイポーラトランジスタQ2のコレクタ電位を低下させ、FETQ1のゲート電位を低下させることにより、FETQ1を非導通とし、最終的に負荷電流路を遮断する。
(2)第2の実施の形態
(2−1)回路構成
図2は、本発明による第2の実施の形態を示す回路構成図である。
図2は、第1の実施の形態である図1の回路に、いくつかの素子が追加されている。
この追加された素子による回路以外の回路は、図1の回路と同一の構成であり、図1と同一の構成のものは、同一符号を付して説明を省略する。
図2は、図1の回路のFETQ1のドレイン、ソース間に、第4抵抗素子である抵抗素子R4が接続され、さらに、第1整流素子であるダイオードD1と第5抵抗素子である抵抗素子R5の並列接続回路に第1容量素子であるコンデンサC1が直列接続された回路が接続される。ダイオードD1のアノードはFETQ1のコレクタ側に接続される。
(2−2)回路動作
図2を参照して本発明の第2の実施の形態の回路動作を説明する。
第1の実施の形態である図1の回路の動作説明は重複するので省略し、追加された素子の回路の動作説明と該回路と図1の回路との関連する動作を説明する。
第1の実施の形態である図1の回路において説明した負荷短絡のような急激な過電流が発生したとき、インダクターIndにより過電流を抑制するが、図1で説明した負荷電流路を遮断するためにFETQ1が非導通となったとき、外部の直流電源電圧が急激にFETQ1のドレイン、ソース間に印加され、FETQ1を破壊する虞がある。
図2における付加回路は、この急激な直流電圧を吸収しFETQ1を保護する。
図2のダイオードD1は、インダクターIndのコイルL2のY端の電位に順方向接続されているため、FETQ1が非導通となった瞬間、コンデンサC1に電流を流し、FETQ1のドレイン電位をダイオードの順バイアス電圧である約0.6Vとする。なお、コンデンサC1の電荷は十分放電されているものとする。
それから、時間の経過とともにコンデンサC1が充電されてダイオードD1のアノード電位がインダクターIndのコイルL2のY端の電位に向かって上昇するが、コイルL1及びL2のリアクタンスとコンデンサC1の容量による時定数により、緩慢にFETQ1のドレイン電位を上昇させる。
コンデンサC1が充電され、FETQ1のドレイン電位は、インダクターIndのコイルL2のY端の電位、すなわち、外部の直流電源の電位まで上昇するが、急激にこの電位が印加されることが無いため、FETQ1は破壊されない。
FETQ1が非導通となり、FETQ1のドレインに外部の直流電源の電位が印加されている状態では、コンデンサC1は満充電されているが、負荷短絡を復旧させ、端子T3、端子T4間を開放すると、コンデンサC1の電荷は、抵抗素子R5及び抵抗素子R4により放電される。
図2において、コンデンサC1の電流路に、ダイオードD1と抵抗素子R5の並列接続回路が挿入されているため、コンデンサC1の充電時はダイオードD1が働き、コンデンサC1の放電時には抵抗素子R5が働く。
ダイオードD1と抵抗素子R5の並列接続回路の両端を導線で短絡しスルー(すなわち、ダイオードD1と抵抗素子R5の並列接続回路がない場合)とした回路でもコンデンサC1を充電する動作は問題ないが、上記のように負荷電流路を遮断した後、コンデンサC1が満充電されている状態で、FETQ1を導通(FETQ1には外部の直流電源の電位が印加されていない状態)とした場合、コンデンサC1の放電電流としてFETQ1のドレイン、ソース間に過電流が流れFETQ1を破壊する虞がある。
ダイオードD1と抵抗素子R5の並列接続回路は、このFETQ1の破壊保護用である。
これは、抵抗素子R4の抵抗値は小さくできないため(発熱)コンデンサC1の放電に時間を要し、その間に、負荷短絡が復旧し、FETQ1を導通としたとき発生する。このため、抵抗素子R5によりコンデンサC1の放電電流を制限する。
(3)第3の実施の形態
(3−1)回路構成
図3は、本発明による第3の実施の形態を示す回路構成図である。
図3において、端子T1−3と端子T2−3間には外部の直流電源DCVが接続され、端子T3−3と端子T4−3間に出力される直流電源により負荷が動作する。
端子T1−3には開閉器SWの接点Aが接続され、開閉器SWの基点Cと溶断遮断器であるヒューズFの一端の接続部に第3整流素子であるダイオードD3のカソードが接続され、ダイオードD3のアノードに第2整流素子であるダイオードD2のカソードが接続され、ダイオードD2のアノードに第2容量素子であるコンデンサC2の一端が接続され、コンデンサC2の他端は、端子T2−3と端子T4−3の接続部に接続される。ダイオードD2には第6抵抗素子である抵抗素子R6が並列接続され、ダイオードD2のカソードとヒューズFの他端の接続部は端子T3−3に接続される。
開閉器SWの接点BとコンデンサC2の他端間には、第7抵抗素子である抵抗素子R7が接続される。
開閉器SWの基点Cに存在する導電性可動接片は、開閉器SWの接点A又は接点Bに選択的に切り替え可能である。
(3−2)回路動作
図3を参照して本発明の第3の実施の形態の回路動作を説明する。
図3において、端子T3−3と端子T4−3との間に負荷が接続され、外部の直流電源の電位が端子T1−3を正、端子T2−3を負として印加されているとき、開閉器SWの基点Cの導電性可動接片が開閉器SWの接点Aに接続され、負荷に電源を給電している状態で、負荷短絡によらない負荷に過電流が流れた場合を説明する。
このとき、ヒューズFの電流容量定格値を超えるのでヒューズFは溶断されてヒューズF内部の電流路は物理切断されるが、図3の回路構成を有しない単なるヒューズ回路(図3における交流仕様のヒューズ)のみの直流過電流遮断回路では、アーク放電が発生する。このアーク放電を防止するため、直流仕様ヒューズを使用しなければならないが、直流用ヒューズは大型でヒューズの両端間を長くしなければならない。加えて高価である。
本発明の第3の実施の形態における図3の回路では、交流用である小型ヒューズでもアーク放電を発生することなく容易に直流電流を遮断可能である。
ヒューズFが溶断して直流電流が遮断される瞬間、コンデンサC2に充電された外部の直流電源と同一の電位をダイオードD2を通じてヒューズFの他端に印加し、該他端の電位を外部の直流電源の電位が印加されているヒューズFの一端の電位と同一とすることで、ヒューズFの一端と他端の電位差をなくし、ヒューズFの両端間にアーク放電を発生させない。
ヒューズFは、電流容量定格値を超えて負荷に過電流が流れることにより外部の直流電源が供給する電流により溶断される。
ヒューズFが溶断されたときから、コンデンサC2は負荷への過電流に供し、ヒューズFにおいて電流が遮断されたことによる外部の直流電源の電流を代替し、アーク放電を阻止する。
並列接続されているダイオードD2及び抵抗素子R6において、抵抗素子R6は、過電流が発生していない正常時の負荷への給電時に、コンデンサC2に突入電流が発生しないように緩やかに外部の直流電源の電位まで充電し、ダイオードD2はヒューズFが溶断された瞬間以降、コンデンサC2の電荷を急速に負荷へ放電させヒューズFの他端の電位を維持させる働きを有する。
このようにして、アーク放電を発生させることなく且つ交流用のごく普通のヒューズにより負荷の過電流を遮断できる。
なお、開閉器は接点Bを有し、負荷を端子T3−3、端子T4−3から取り外すときなどにおいて、開閉器SWの基点Cの導電性可動接片をSWの接点Bに切り替えることで、抵抗素子R7を通してコンデンサC2に蓄積されている電荷を放電し、端子T3−3、端子T4−3に出力されるコンデンサC2からの電圧を無くして、危険を防止する。
(4)第4の実施の形態
(4−1)回路構成
図4は、本発明による第4の実施の形態を示す回路構成図である。
図4は、第1の実施の形態である図1と第3の実施の形態である図3を合成したものであり、図1の端子T1と図3の端子T3−3、図1の端子T2と図3の端子T4−3を接続すると図4となる。
したがって、図4の回路構成のにおいて、図1及び図3の説明を援用し、図1及び図3に使用される各素子は、図4において同一符号を付して説明を省略する。
(4−2)回路動作
図4を参照して本発明の第4の実施の形態の回路動作を説明する。
図4は、図1と図3の合成回路であるため、図1及び図3の両機能を有する。
図1及び図3の回路動作は説明済であるため重複する説明を省略する。
図4における図1の回路部分は電子回路により過電流を検出して負荷電流路を遮断するため、図3の回路部分のヒューズFの溶断動作より負荷電流路の遮断が高速である。
図4において図1の回路部分に異常があり動作不良の場合、図3の回路部分により負荷電流路を遮断する。したがって、二重安全対策が講じられている。
(5)第5の実施の形態
(5−1)回路構成
図5は、本発明による第5の実施の形態を示す回路構成図である。
図5は、第2の実施の形態である図2と第3の実施の形態である図3を合成したものであり、図2の端子T1と図3の端子T3−3、図2の端子T2と図3の端子T4−3を接続すると図5となる。
したがって、図5の回路構成のにおいて、図2及び図3の説明を援用し、図2及び図3に使用される各素子は、図5において同一符号を付して説明を省略する。
(5−2)回路動作
図5を参照して本発明の第5の実施の形態の回路動作を説明する。
図5は、図2と図3の合成回路であるため、図2及び図3の両機能を有する。
図2及び図3の回路動作は説明済であるため重複する説明を省略する。
図5における図2の回路部分は電子回路により過電流を検出して負荷電流路を遮断するため、図3の回路部分のヒューズFの溶断動作より負荷電流路の遮断が高速である。
図5において図2の回路部分に異常があり動作不良の場合、図3の回路部分により負荷電流路を遮断する。したがって、二重安全対策が講じられている。
以上、第1〜第5の実施の形態を説明してきたが、第1の実施の形態である図1(他の実施の形態における図1の回路を含む図2、図4及び図5も同様)に使用されるNチャネルFETQ1は、PチャネルFETQ1、NPNバイポーラトランジスタQ1又はPNPバイポーラトランジスタQ1でもよい。
また、図1のNPNバイポーラトランジスタQ2は、PNPバイポーラトランジスタQ2、NチャネルFETQ2又はPチャネルFETQ2でもよい。
FETとバイポーラトランジスタを相互交換する場合、ドレイン=コレクタ、ソース=エミッタ及びゲート=ベースとして当該回路に接続する。
図1のNチャネル及びNPN素子をPチャネル及びPNP素子に交換した場合、外部の直流電源の極性は逆にし、ダイオードD1〜D3及びツェナーダイオードZeのアノード、カソード逆にする。電解コンデンサを使用する場合も極性を逆にする。
は、本発明による整流回路の第1の実施の形態を示す回路図である。 は、本発明による整流回路の第2の実施の形態を示す回路図である。 は、本発明による整流回路の第3の実施の形態を示す回路図である。 は、本発明による整流回路の第4の実施の形態を示す回路図である。 は、本発明による整流回路の第5の実施の形態を示す回路図である。
符号の説明
Q1、Q2 半導体素子(FET又はバイポーラトランジスタ)
R1、R3〜R8 抵抗素子
D1〜D3 整流素子(ダイオード)
Ze 定電圧素子(ツェナーダイオード)
C1、C2 容量素子(コンデンサ)
SW 開閉器
Ind インダクター
L1、L2 コイル
F ヒューズ
T1〜T4、T1−3〜T4−3 端子
DCV 外部の直流電源

Claims (11)

  1. 第1制御端を有し電流路の一端及び他端を有する第1半導体素子と、
    第2制御端を有し電流路の一端及び他端を有する第2半導体素子と、
    第1抵抗素子と、
    共通磁気回路に巻回された第1コイル及び第2コイルを有するインダクターとを備え、
    前記第1コイルと前記第2コイルにより発生する磁束が相殺されるべく該第1コイル及び該第2コイルは前記共通磁気回路に巻回されるそれぞれの巻回方向が定められ且つ該第1コイル及び該第2コイルに流れるそれぞれの電流方向が定められ、
    前記第1コイルは、外部の直流電源の一方の極の電位が印加される一端を有し、かつ、外部の負荷の一端が接続される他端を有し、
    前記第2コイルは、前記第1半導体素子の一端が接続された一端を有し、かつ、前記外部の負荷の他端が接続される他端を有し、
    前記第1半導体素子の他端は、前記外部の直流電源の他方の極の電位が印加されるべく構成され、
    前記第1制御端と前記第2半導体素子の一端は、前記第1抵抗素子を介して前記外部の直流電源の一方の極の電位が印加されるべく、かつ、該第2半導体素子の一端の電位が該第1制御端に伝達されるべく、構成され、
    前記第2制御端には前記第1半導体素子の一端の電位が伝達されるべく構成され、
    前記第2半導体素子の他端には前記第1半導体素子の他端の電位が伝達されるべく構成されていることを特徴とする直流過電流遮断装置。
  2. 第1制御端を有し電流路の一端及び他端を有する第1半導体素子と、
    第2制御端を有し電流路の一端及び他端を有する第2半導体素子と、
    第1抵抗素子と、
    共通磁気回路に巻回された第1コイル及び第2コイルを有するインダクターとを備え、
    前記第1コイルと前記第2コイルにより発生する磁束が相殺されるべく該第1コイル及び該第2コイルは前記共通磁気回路に巻回されるそれぞれの巻回方向が定められ且つ該第1コイル及び該第2コイルに流れるそれぞれの電流方向が定められ、
    前記第1コイルは、外部の直流電源の正極の電位が印加される一端を有し、かつ、外部の負荷の一端が接続される他端を有し、
    前記第2コイルは、前記第1半導体素子の一端が接続された一端を有し、かつ、前記外部の負荷の他端が接続される他端を有し、
    前記第1半導体素子の他端は、前記外部の直流電源の負極の電位が印加されるべく構成され、
    前記第1制御端と前記第2半導体素子の一端は、前記第1抵抗素子を介して前記外部の直流電源の正極の電位が印加されるべく、かつ、該第2半導体素子の一端の電位が該第1制御端に伝達されるべく、構成され、
    前記第2制御端には前記第1半導体素子の一端の電位が伝達されるべく構成され、
    前記第2半導体素子の他端には前記第1半導体素子の他端の電位が伝達されるべく構成され、
    前記第1コイルの一端に前記外部の直流電源の正極の電位が印加され、前記第1半導体素子の他端に該外部の直流電源の負極の電位が印加されているとき、該第1コイルの他端と前記第2コイルの他端間に所定の電流値を以上の電流が流れると、該第1半導体素子の一端の電位により、前記第2制御端を制御し、さらに前記第2半導体素子の一端の電位により、前記第1制御端を制御し、該第1半導体素子が有する電流路を遮断することを特徴とする直流過電流遮断装置。
  3. 第1制御端を有し電流路の一端及び他端を有する第1半導体素子と、
    第2制御端を有し電流路の一端及び他端を有する第2半導体素子と、
    第1抵抗素子と、
    共通磁気回路に巻回された第1コイル及び第2コイルを有するインダクターとを備え、
    前記第1コイルと前記第2コイルにより発生する磁束が相殺されるべく該第1コイル及び該第2コイルは前記共通磁気回路に巻回されるそれぞれの巻回方向が定められ且つ該第1コイル及び該第2コイルに流れるそれぞれの電流方向が定められ、
    前記第1コイルは、外部の直流電源の負極の電位が印加される一端を有し、かつ、外部の負荷の一端が接続される他端を有し、
    前記第2コイルは、前記第1半導体素子の一端が接続された一端を有し、かつ、前記外部の負荷の他端が接続される他端を有し、
    前記第1半導体素子の他端は、前記外部の直流電源の正極の電位が印加されるべく構成され、
    前記第1制御端と前記第2半導体素子の一端は、前記第1抵抗素子を介して前記外部の直流電源の負極の電位が印加されるべく、かつ、該第2半導体素子の一端の電位が該第1制御端に伝達されるべく、構成され、
    前記第2制御端には前記第1半導体素子の一端の電位が伝達されるべく構成され、
    前記第2半導体素子の他端には前記第1半導体素子の他端の電位が伝達されるべく構成され、
    前記第1コイルの一端に前記外部の直流電源の負極の電位が印加され、前記第1半導体素子の他端に該外部の直流電源の正極の電位が印加されているとき、該第1コイルの他端と前記第2コイルの他端間に所定の電流値を以上の電流が流れると、該第1半導体素子の一端の電位により、前記第2制御端を制御し、さらに前記第2半導体素子の一端の電位により、前記第1制御端を制御し、該第1半導体素子が有する電流路を遮断することを特徴とする直流過電流遮断装置。
  4. 定電圧素子又は第2抵抗素子と、第3抵抗素子とをさらに備え、
    前記第1制御端と前記第1半導体素子の他端間に前記定電圧素子又は前記第2抵抗素子が接続され、
    前記第2制御端と前記第1半導体素子の一端は前記第3抵抗素子を介して接続されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の直流過電流遮断装置。
  5. 第1整流素子と、第1容量素子と、第4及び第5抵抗素子とをさらに備え、
    前記第1半導体素子の一端と他端間に、前記第4抵抗素子と、前記第1整流素子と前記第5抵抗素子の並列接続回路に前記第1容量素子が直列接続された回路と、が接続され、
    前記第1整流素子は、前記第2コイルの一端から印加される電位により順バイアスされることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の直流過電流遮断装置。
  6. 第2及び第3整流素子と、第2容量素子と、第6抵抗素子と、溶断遮断器とをさらに備え、
    前記第1コイルの一端に、前記第6抵抗素子が並列接続された前記第2整流素子の一端が接続され、該第2整流素子の他端には前記第2容量素子の一端が接続され、該第2容量素子の他端は前記第1半導体素子の他端に接続され、前記第3整流素子の一端と前記溶断遮断器の一端が接続され、該第3整流素子及び該溶断遮断器のそれぞれの他端は該第1コイルの一端に接続され、
    前記第3整流素子の一端に前記外部の直流電源の一方の極の電位が印加され、前記第1半導体素子の他端に該外部の直流電源の他方の極の電位が印加されたとき、前記第2及び第3整流素子は逆バイアスされることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の直流過電流遮断装置。
  7. 開閉器と、第7抵抗素子とをさらに備え
    前記開閉器の第1端は前記第3整流素子の一端に接続され、該開閉器には前記外部の直流電源の一方の極の電位が印加されるべく第2端を有し、該開閉器の第3端と前記第2容量素子の他端間に前記第7抵抗素子が接続され、該開閉器の第1端に備えられた導電性可動接片は、該開閉器の第2端又は第3端に切り替え可能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の直流過電流遮断装置。
  8. 前記第1半導体素子は、Nチャネル若しくはPチャネルFETであり、又は、NPN若しくはPNPバイポーラトランジスタであり、
    前記第2半導体素子は、NPN若しくはPNPバイポーラトランジスタであり、又は、Nチャネル若しくはPチャネルFETであることを特徴とする請求項1に記載の直流過電流遮断装置。
  9. 前記第1半導体素子は、NチャネルFET又はNPNバイポーラトランジスタであり、
    前記第2半導体素子は、NPNバイポーラトランジスタ又はNチャネルFETであることを特徴とする請求項2に記載の直流過電流遮断装置。
  10. 前記第1半導体素子は、PチャネルFET又はPNPバイポーラトランジスタであり、
    前記第2半導体素子は、PNPバイポーラトランジスタ又はPチャネルFETであることを特徴とする請求項3に記載の直流過電流遮断装置。
  11. 第2及び第3整流素子と、第2容量素子と、第6及び第7抵抗素子と、溶断遮断器と、開閉器とを備え、
    前記開閉器の第1端には、前記溶断遮断器が並列接続された前記第3整流素子の一端が接続され、該第3整流素子の他端には、前記第6抵抗素子が並列接続された前記第2整流素子の一端が接続され、該第2整流素子の他端には、前記第2容量素子の一端が接続され、該開閉器には前記外部の直流電源の一方の極の電位が印加されるべく第2端を有し、該開閉器の第3端と、該外部の直流電源の他方の極の電位が印加されるべき該第2容量素子の他端間には、前記第7抵抗素子が接続され、該開閉器の第1端に備えられた導電性可動接片は、該開閉器の第2端又は第3端に切り替え可能であり、該第2整流素子の一端と該第2容量素子の他端において外部の負荷に電源を供給することを特徴とする直流過電流遮断装置。
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