JPH0670445U - 直流給電回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 本考案の第１目的は直流負荷短絡時の半導体
スイッチの破壊を防止しこれを保護することである。第
２の目的は半導体スイッチの動作停止後の起動を容易に
し負荷給電を回復させる点にある。 【構成】 本考案は、コンバ−タと、該コンバ−タの出
力により充電されるバッテリと、該バッテリと並列接続
されて、該コンバ−タの出力又は該バッテリより給電さ
れる直流負荷と、該バッテリの一端と直流負荷の一端間
に接続されたバッテリの入、切用半導体スイッチを備え
た直流給電回路において、該半導体スイッチの電圧降下
を検出して、該半導体スイッチをオフせしめる回路を設
けて、バッテリを直流負荷から切り離すように構成した
ものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する分野の説明】

本考案は直流給電回路に関するもので特にコンバ−タより給電されるバッテ リと直流負荷の接続又は切離し回路に関するものである。

【０００２】

【従来技術の説明】

図３はこの種の従来回路図で、図中ＡＣは商用交流電源Ａはこの交流電源を 直流に変換するためのＡＣ−ＤＣコンバ−タ。（ａ）、（ｂ）はコンバ−タ Ａの出力端子、Ｃ1は平滑用コンデンサ、ＢＡＴは該コンバ−タＡの出力に より充電されるバッテリ、Ｌ0は直流負荷、Ｑ1はバッテリＢＡＴの一端と直 流負荷Ｌ0の一端間に接続されたバッテリ入切（接続及び切離し）用の半導 体スイッチ（ＦＥＴ）、Ｆ1はヒュ−ズである。

【０００３】 この回路の動作は、先ずコンバ−タＡが正常運転時には、コンデンサＣ1を 介し半導体スイッチＱ1にゲ−ト電圧が印加され、該半導体スイッチＱ1は導 （２） 通（オン）し、バッテリＢＡＴは充電状態になる。同時に直流負荷Ｌ0も該 コンバ−タＡの出力により給電状態になる。一方停電等の事故によりコンバ −タＡが運転停止になると、バッテリＢＡＴより半導体スイッチＱ1を介し て直流負荷Ｌ0に給電される。

【０００４】

【従来技術の問題点】

係る従来回路においては、バッテリＢＡＴより直流負荷Ｌ0に給電する場合 に直流負荷Ｌ0の状態が正常であれば問題ないが負荷短絡になると、半導体 スイッチＱ1には短絡電流が流れるとともに駆動電圧が低下するため半導体 スイッチＱ1のＶＤＳ（ソ−ス・ドレイン電圧）が大きくなり、半導体スイ ッチＱ1の電力損失が過大となり発熱し破壊にいたる。この場合ヒュ−ズＦ1 は、短絡電流により溶断されるはずであるが、半導体スイッチＱ1の破壊の 方が早く、ほとんど効果がない場合がある。

【０００５】

【考案の目的】

本考案の第１の目的は直流負荷短絡時の半導体スイッチの破壊を防止し、こ れを保護することである。第２の目的はバッテリ−起動を可能とする点にあ る。

【０００６】

【課題を解決するための本考案の手段】

本考案は、コンバ−タと、該コンバ−タの出力により充電されるバッテリと、 該バッテリと並列接続されて、該コンバ−タの出力又は該バッテリより給電 される直流負荷と、該バッテリの一端と直流負荷の一端間に接続されたバッ テリの入、切用半導体スイッチを備えた直流給電回路において、該半導体ス イッチの電圧降下を検出して、該半導体スイッチをオフせしめる回路を設け てバッテリを直流負荷から切り離すように構成したものである。

【０００７】

【実施例】

（３） 図１は本考案の一実施例回路図で従来例と同一符号は同等部分を示す。本考 案は従来例と対比して明確なように半導体スイッチ（ＦＥＴ）Ｑ1のゲ−ト・ ソ−ス間にコレクタ・エミッタが接続され、半導体スイッチＱ1のドレイン にベ−スが接続されたトランジスタＱ2を設けるようにしたものである。

【０００８】 この構成によれば負荷Ｌ0が短絡した場合、半導体スイッチＱ1にはバッテリ ＢＡＴより短絡電流が流れる。しかし、過大な電流が流れることにより半導 体スイッチＱ1のソ−ス・ドレイン間電圧（ＶＤＳ）が増大し、トランジス タＱ2のベ−ス・エミッタ間電圧（ＶＢＥ）をのりこえるとトランジスタＱ2 がオンし、半導体スイッチＱ1のゲ−トを短絡し半導体スイッチＱ1は、すみ やかにオフし、短絡電流による破壊から保護できる。即ちトランジスタＱ2 により半導体スイッチの電圧降下を検出し、オンすることにより半導体スイ ッチをオフせしめる回路を構成するようにしてバッテリＢＡＴから直流負荷 への給電を停止するようにしたものである。

【０００９】 図２は本考案の他の実施例回路図で、半導体スイッチＱ1のゲ−ト回路に直 列にワンショットスイッチ回路Ｂを設けるようにしたものである。この回路 では、コンバ−タが運転停止状態で且つ直流負荷Ｌ0が正常に戻った場合に はバッテリＢＡＴから直流負荷に半導体スイッチＱ1を通して再給電が必要 となる。この場合半導体スイッチＱ1をオフからオンに戻す必要がありワン ショットスイッチ回路Ｂを設けることにより半導体スイッチＱ1をオンでき るようにしたものである。

【００１０】

【考案の効果】

本考案によればバッテリ−チャ−ジャ−機能付コンバ−タのバッテリ−切り 離しスイッチを負荷短絡による破壊から保護できる。又半導体スイッチを再 起動し、バッテリ給電が可能である等、実用上の効果は大きい。

【図面の簡単な説明】 （４）

【図１】本考案の一実施例回路図

【図２】本考案の他の実施例回路図

【図３】従来回路図

【符号の説明】

ＡＣ 交流電源 Ａ コンバ−タ ＢＡＴ バッテリ Ｑ1 半導体スイッチ（ＦＥＴ） Ｌ0 直流負荷 Ｑ2 トランジスタ Ｂ ワンショットスイッチ回路

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンバ−タと、該コンバ−タの出力によ
   り充電されるバッテリと、該バッテリと並列接続され
   て、該コンバ−タの出力又は該バッテリより給電される
   直流負荷と、該バッテリの一端と直流負荷の一端間に接
   続されたバッテリの入、切用半導体スイッチを備えた直
   流給電回路において、該半導体スイッチの電圧降下を検
   出して、該半導体スイッチをオフせしめる回路を設けた
   ことを特徴とする直流給電回路。
2. 【請求項２】 半導体スイッチをワンショットで駆動せ
   しめるワンショットスイッチ回路を設けたことを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲１項記載の直流給電回路。