JP2010044822A - 半導体メモリ - Google Patents

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正通 浅野
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Abstract

【課題】動作モードの切替を行うことなくファイル領域及びデータ領域からデータを読み出せる半導体メモリを提供することにある。
【解決手段】ファイル領域とデータ領域との境界を示す情報が記憶され、該情報をメモリ領域設定アドレス信号として出力するメモリ領域設定部と、バーストリード命令又は非同期読み出し命令に含まれる外部アドレス信号から、読み出されるデータが記憶される領域を示すバンクアドレス信号を出力するアドレス制御部と、メモリ領域設定アドレス信号とバンクアドレス信号とを比較し、読み出されるデータがファイル領域又はデータ領域のいずれに属するかを判定する判定回路と、判定回路の判定結果に基づき、記憶領域から読み出したデータの出力経路を定めるバースト制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に外部クロックに同期してバースト読み出し、及び非同期のランダムアクセスが可能な半導体メモリに関する。
半導体メモリには、電気的に書き換えが可能であり、電源の供給を停止した場合においても、記憶されたデータが消えないという不揮発性を有したフラッシュメモリがあり、フラッシュメモリは、記憶しているデータの保持に電源の供給を必要としない。このため、近年、フラッシュメモリは、電子機器、特に、携帯電話機などの小型携帯機器の記憶装置に多用されている。また、電子機器は、フラッシュメモリに記憶されたデータに基づいて各種データ処理を行っている。
このように電子機器に用いられるフラッシュメモリのデータ読出しの方式として、一連のデータ列を読み出すバーストリード(同期読み出し)と、記憶されるデータをランダムに読み出す非同期読み出しとが用いられている(非特許文献1参照)。
また、フラッシュメモリは、バーストリードの対象になるデータが記憶される領域をファイル領域として、非同期読み出しの対象になるデータが記憶される領域をデータ領域として、データが記憶される領域を分けている。
フラッシュメモリにおける、バーストリード及び非同期読み出しは、読み出すデータの用途により、使い分けられている。バーストリードは、膨大なデータ量の読み出しに用いられ、また、連続するデータ、例えば、画像や音楽のデータ、の読み出しによく用いられる。非同期読み出しは、あまり大きくないデータ、例えば、システムの設定値などの読み出しに用いられる。
図7は、従来の半導体メモリ900の内部構成を示す概略ブロック図である。半導体メモリ900は、イネーブル制御部1、入力バッファ2、アドレスラッチ3、バースト制御部4、アドレス制御部5、メモリバンク8−0、…、8−n、カラムデコーダ9、センスアンプ・センスデータラッチ10、8ワードデータラッチ11、ページセレクタ12、出力ラッチ13、データセレクタ14、データ出力制御部15、ウエイト出力制御部16、動作モード制御部17、チップイネーブル信号入力端子71、アウトプットイネーブル信号入力端子72、アドレス有効信号入力端子73、外部クロック入力端子74、外部アドレス信号入力端子75、レディ信号出力端子76、アウトプットデータ信号出力端子77、動作モード選択信号入力端子78を具備している。なお、メモリバンク8−0、…、メモリバンク8−nは、同じ構成を有しており、以下、メモリバンク8−0、…、メモリバンク8−nのいずれか、あるいは全てを代表して示す場合には、メモリバンク8という。また、メモリバンク8は、ローデコーダ6及びメモリセルアレイ7を有している。
イネーブル制御部1には、チップイネーブル信号入力端子71からチップイネーブル信号CEBが入力され、アウトプットイネーブル信号入力端子72からアウトプットイネーブル信号OEBが入力される。また、イネーブル制御部1は、入力されるチップイネーブル信号CEBの値、及び入力されるアウトプットイネーブル信号OEBの値に応じて、入力バッファ2が動作状態となるチップ選択信号CS、及びバースト制御部4にアウトプットデータ信号出力端子77からのデータの出力を指示する出力選択信号OSを出力する。
入力バッファ2には、アドレス有効信号入力端子73からアドレス有効信号ADVBが入力され、外部クロック入力端子74から外部クロック信号が入力され、外部アドレス信号入力端子75から外部アドレス信号ADDR、例えば、23ビット幅の信号、が入力される。また、入力バッファ2は、イネーブル制御部1から入力されるチップ選択信号CSが動作状態を示し、且つ「L」レベルのアドレス有効信号ADVBが入力されると、入力される外部アドレス信号ADDRを増幅して、アドレスラッチ3に出力する。また、入力バッファ2は、入力される外部クロック信号を用いて、アドレスラッチ3に出力するアドレス信号ADを、アドレスラッチ3がラッチするためのラッチ信号ALATを出力する。また、入力バッファ2は、アドレス有効信号ADVS及び内部クロック信号CLKをバースト制御部4に出力する。
アドレスラッチ3は、入力バッファ2から入力されるラッチ信号ALATが「H」レベルのときは、入力バッファ2から入力されるアドレス信号ADをバースト制御部4及びアドレス制御部5に出力する。また、アドレスラッチ3は、入力バッファ2から入力されるラッチ信号ALATが「L」レベルのときは、ラッチしたアドレス信号ADをバースト制御部4及びアドレス制御部5に出力する。また、アドレスラッチ3は、入力バッファ2から入力されるラッチ信号ALATが「H」レベルから「L」レベルに変化すると、入力バッファ2から入力されているアドレス信号ADをラッチする。
バースト制御部4は、動作モード制御部17から入力される動作モード信号MDにより、バーストリードと非同期読み出しの動作モードが切替えられる。また、バースト制御部4は、バーストリードにおいて、アドレスラッチ3から入力されるラッチアドレス信号LADの上位ビットを、バーストアドレス信号BADとして、アドレス制御部5に出力する。なお、バーストアドレス信号BADは、8ワード単位の読み出しを行うので、ラッチアドレス信号LADの下位3ビットを省いた上位ビットである。
また、バースト制御部4は、予め定められた所定のタイミングにて、内部クロックCLKに同期して、バーストアドレス信号BADに対して+1のインクリメントを行う。また、バースト制御部4は、内部クロックCLKに同期して、8ワードラッチ信号WDL、ページコントロール信号PC、同期/非同期セレクト信号SEL、アウトプットコントロール信号OPC、及びウエイト信号WAITを生成して出力する。
また、バースト制御部4には、イネーブル制御部1から出力選択信号OSが入力され、入力バッファ2からアドレス有効信号ADVS及び内部クロック信号CLKが入力され、アドレスラッチ3からラッチアドレス信号LADが入力され、動作モード制御部17から動作モード信号MDが入力される。また、バースト制御部4は、動作モード制御部17から入力される動作モード信号MDにより、バーストリードと非同期読み出しとの動作モードを切替えて、動作モードに応じた処理を行う。
また、動作モードが非同期読み出しにおけるバースト制御部4の動作を以下に説明する。バースト制御部4は、アウトプットデータ信号出力端子77からの読み出しデータの出力を指示する出力選択信号OSが入力されると、「H」レベルのアウトプットコントロール信号OPCをデータ出力制御部15に出力する。また、バースト制御部4は、アウトプットデータ信号出力端子77からの読み出しデータの出力を指示する出力選択信号OSが入力され、且つ、「H」レベルのアドレス有効信号ADVSが入力されると、「H」レベルのウエイト信号WAITをウエイト出力制御部16に出力する。
また、バースト制御部4は、ページセレクタ12から出力されたページデータPD[15:0]を選択する信号として、同期/非同期セレクト信号SELをデータセレクタ14に出力する。また、バースト制御部4は、アドレスラッチ3から入力されるラッチアドレス信号LADをデコードして、8ワードデータラッチ11から出力される8ワードラッチデータWDLDからラッチアドレス信号LADで示されるアドレスに対応するデータを選択するページコントロール信号PCをページセレクタ12に出力する。この8ワードラッチデータWDLDは、128ビット幅の信号であり、1ワード(16ビット)のデータが8つ含まれる信号である。
また、バースト制御部4は、アドレスラッチ3から有効なアドレスがラッチアドレス信号LADとして入力されてから所定の時間が経過した後に、「H」レベルの8ワードラッチ信号WDLを8ワードデータラッチ11に出力する。ここで、所定の時間とは、メモリセルアレイ7へアドレスが入力され、センスアンプ・センスデータラッチ10から出力するデータが安定するまでの時間、すなわち、アドレスラッチ3から出力されたラッチアドレス信号LADに対して、アドレス制御部5、ローデコーダ6、メモリセルアレイ7、カラムデコーダ9、及びセンスアンプ・センスデータラッチ10が処理を行うアクセス時間である。
次に、動作モードがバーストリード(同期読み出し)におけるバースト制御部4の動作を以下に説明する。バースト制御部4は、アウトプットデータ信号出力端子77からの読み出しデータの出力を指示する出力選択信号OSが入力されると、「H」レベルのアウトプットコントロール信号OPCをデータ出力制御部15に出力する。また、バースト制御部4は、アウトプットデータ信号出力端子77からの読み出しデータの出力を指示する出力選択信号OSが入力されると、ファーストレイテンシに応じたサイクル(ファーストレイテンシのサイクル数−1サイクル、すなわち、2サイクル)経過後に、「H」レベルのウエイト信号WAITを出力する。
また、バースト制御部4は、出力ラッチ13から出力されたラッチされたページデータPD[15:0]を選択する信号として、同期/非同期セレクト信号SELをデータセレクタ14に出力する。また、バースト制御部4は、アドレスラッチ3から入力されるラッチアドレス信号LADをデコードして、8ワードデータラッチ11から出力される8ワードラッチデータWDLD[127:0]からラッチアドレス信号LADで示されるアドレスから始まる領域に対応するデータを選択するページコントロール信号PCをページセレクタ12に出力する。以後、バースト制御部4は、読み出されたデータからアドレス順にデータを選択するページコントロール信号PCを、内部クロック信号CLKに同期して更新し、更新したページコントロール信号PCをページセレクタ12に出力する。
また、バースト制御部4は、アドレスラッチ3から有効なアドレスがラッチアドレス信号LADとして入力されてから所定の時間が経過した後に、「H」レベルの8ワードラッチ信号WDLを8ワードデータラッチ11に出力する。ここで、所定の時間とは、メモリセルアレイ7へアドレスが入力され、センスアンプ・センスデータラッチ10から出力するデータが安定するまでの時間、すなわち、アドレスラッチ3から出力されたラッチアドレス信号LADに対して、アドレス制御部5、ローデコーダ6、メモリセルアレイ7、カラムデコーダ9、及びセンスアンプ・センスデータラッチ10が処理を行うアクセス時間である。
また、バースト制御部4は、8ワードデータラッチ11に出力すべき読み出しデータの数を検出し、データの数が1つ以下のとき、「L」レベルのウエイト信号WAITをウエイト出力制御部16に出力する。
以上のように、バースト制御部4は、動作モードにより異なる動作を行う。
アドレス制御部5には、アドレスラッチ3からラッチアドレス信号LAD、及びバースト制御部4からバーストアドレス信号BADが入力される。また、アドレス制御部5は、半導体メモリ900がバーストリード(同期読み出し)で動作するときは、バースト制御部4から入力されるバーストアドレス信号BADをデコードして、カラムアドレス信号Cadd及びローアドレス信号Laddを出力する。また、アドレス制御部5は、半導体メモリ900が非同期読み出しで動作するときは、アドレスラッチ3から入力されるラッチアドレス信号LADをデコードして、カラムアドレス信号Cadd及びローアドレス信号Laddを出力する。また、アドレス制御部5は、カラムアドレス信号Cadd及びローアドレス信号Laddを出力してから所定の時間が経過した後に、センスアンプコントロール信号SCに「H」レベルのパルスをセンスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。なお、所定の時間とは、半導体メモリ900においては、2クロックサイクルであり、メモリセルアレイ7に読み出すアドレスが入力され、センスアンプ・センスデータラッチ10から読み出されたデータが安定して出力されるまでの時間、すなわち、ローデコーダ6、メモリセルアレイ7、カラムデコーダ9、及びセンスアンプ・センスデータラッチ10が処理に掛かるアクセス時間に相当する。
ローデコーダ6は、アドレス制御部5から入力されたローアドレスLaddをデコードして、メモリセルアレイ7が有するメモリセルを選択する。ここでは、ローアドレスLaddで選択されるメモリセル(記憶領域)は8ワード単位であり、1ワードは16ビットである。
メモリセルアレイ7は、複数のメモリセル(メモリ素子)がマトリックス状に配置されて形成されている。メモリセルは、M×N(M,Nともに整数である)本の読み出し線毎にブロックに分割されており、このブロックをまたいで一度にアクセスすることができない。また、メモリセルアレイ7は、ローデコーダ6が選択する1ブロック分のメモリセルに記憶されているデータ(128ビット)を出力する。
カラムデコーダ9は、アドレス制御部5から入力されるカラムアドレス信号Caddをデコードして、n+1個のメモリバンク8のうちからいずれか1つのメモリバンク8を選択して、当該メモリバンク8の出力する128ビットのデータ信号をセンスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。
センスアンプ・センスデータラッチ10は、アドレス制御部5からセンスアンプコントロール信号SCが入力される。また、センスアンプ・センスデータラッチ10は、「H」レベルのセンスアンプコントロール信号SCが入力されると、カラムデコーダ9から入力されるデータを8ワードデータラッチ11に、センスラッチデータSLDとして出力する。また、センスアンプ・センスデータラッチ10は、センスアンプコントロール信号SCが「H」レベルから「L」レベルに変化すると、カラムデコーダ9から入力される128ビットのデータ信号をラッチする。また、センスアンプ・センスデータラッチ10は、「L」レベルのセンスアンプコントロール信号SCが入力されると、ラッチしたデータをセンスラッチデータSLDとして、8ワードデータラッチ11に出力する。
8ワードデータラッチ11は、バースト制御部4から「H」レベルの8ワードラッチ信号WDLが入力されると、センスアンプ・センスデータラッチ10から入力されるセンスラッチデータSLDを、8ワードラッチデータWDLDとして、ページセレクタ12へ出力する。また、8ワードデータラッチ11は、バースト制御部4から入力される8ワードラッチ信号WDLが「H」レベルから「L」レベルに変化すると、センスアンプ・センスデータラッチ10から入力されるセンスラッチデータSLDをラッチする。また、8ワードデータラッチ11は、バースト制御部4から「L」レベルの8ワードラッチ信号WDLが入力されると、ラッチしたデータを8ワードラッチデータWDLDとして、ページセレクタ12へ出力する。
ページセレクタ12は、ページコントロール信号PCに基づいて、8ワードデータラッチ11から入力される8ワードラッチデータWDLDから16ビットずつ、すなわち1ワードずつ、選択して、出力ラッチ13及びデータセレクタ14に出力する。
出力ラッチ13は、内部クロックCLKに同期して、例えば、内部クロックCLKの立ち上がりエッジに同期して、ページセレクタ12から入力されるページデータPD[15:0]をラッチして、ラッチしたデータをデータセレクタ14に出力する。
データセレクタ14は、バースト制御部4から「H」レベルの同期/非同期セレクト信号SELが入力されると、出力ラッチ13から入力される内部クロックCLKに同期したページデータPD[15:0]を選択して、データ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。また、データセレクタ14は、バースト制御部4から「L」レベルの同期/非同期セレクト信号SELが入力されるとページセレクタ12から入力されるページデータPD[15:0]を選択して、データ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。
データ出力制御部15は、バースト制御部4から入力されるアウトプットコントロール信号OPCに従い、入力されるセレクトデータSD[15:0]をアウトプットデータ信号出力端子77に出力するか否かを選択する。ここで、データ出力制御部15は、アウトプットコントロール信号OPCが「L」レベルの場合、出力をハイインピーダンスとし、アウトプットコントロール信号OPCが「H」レベルの場合、データセレクタ14から出力されるセレクトデータSD[15:0]をアウトプットデータ信号OUT[15:0]として、アウトプットデータ信号出力端子77から出力する。
ウエイト出力制御部16は、バースト制御部4から入力されるアウトプットコントロール信号OPC及びウエイト信号WAITの論理積を算出して、次のクロックサイクルにレディ信号RDYとしてレディ信号出力端子76から出力する。レディ信号RDYが「H」レベルのときは、有効なアウトプットデータ信号OUT[15:0]が出力されていることを示し、「L」レベルのときは、有効でないアウトプットデータ信号OUT[15:0]が出力されていることを示す。
動作モード制御部17は、動作モード選択信号入力端子78からバーストリード(同期読み出し)及び非同期読み出しのいずれかの動作モードを選択する動作モード選択信号MSELが入力されて、動作モードが選択される。ここで、動作モードの選択は、データの読み出しの前に行う動作である。また、動作モード制御部17は、選択された動作モードをバースト制御部4に出力する。
次に、半導体メモリ900の読み出しの動作について、図8、図9、及び図10を用いて説明する。
まず、図8は、チップイネーブル信号入力端子71から半導体メモリ900が選択されたことを示す「L」レベルの信号が入力されるのに応じて行う非同期読み出しのタイミングチャートの一例を示す図である。なお、非同期読み出しを行う前に、半導体メモリ900は、動作モード選択信号入力端子78から非同期読み出しを行う動作モードに設定されているとする。
既にアドレス有効信号入力端子73に有効なアドレスが入力されている状態において、時刻tR1に、チップイネーブル信号入力端子71に「L」レベルの信号が入力され、その後に、アウトプットイネーブル信号入力端子72に「L」レベルの信号が入力される。
入力バッファ2は、外部アドレス信号入力端子75から入力された有効なアドレスが、外部アドレス信号ADDRとして入力され、入力された外部アドレス信号ADDRを増幅し、増幅された信号をアドレス信号ADとしてアドレスラッチ3に出力する。アドレスラッチ3は、入力バッファ2から入力されたアドレス信号ADを、ラッチアドレス信号LADとして、アドレス制御部5に出力する。アドレス制御部5は、非同期読み出しにおいては、入力されたラッチアドレスにデコードして、ローアドレス信号Ladd及びカラムアドレス信号Caddを出力する。また、アドレス制御部5は、カラムアドレス信号Caddを出力した後に、メモリアクセスのレイテンシサイクルである2サイクル経過後に「H」レベルのセンスアンプコントロール信号SCを1サイクルの間出力する。
メモリバンク8−0〜8−n各々に備えられるローデコーダ6は、アドレス制御部5から入力されたローアドレス信号Laddをデコードして、メモリセルアレイ7のメモリセルを選択する。メモリセルアレイ7は、選択されたメモリセルに記憶されているデータをカラムデコーダ9に出力する。カラムデコーダ9は、アドレス制御部5から入力されるカラムアドレス信号Caddをデコードして、メモリバンク8−0からメモリバンク8−nのうちいずれか1つが出力するデータを選択する。また、カラムデコーダ9は、選択したデータをセンスアンプ・センスデータラッチ10へ出力する。センスアンプ・センスデータラッチ10は、アドレス制御部5から入力されるセンスアンプコントロール信号SCに従い、カラムデコーダ9から入力されたデータをラッチして8ワードデータラッチ11に、センスラッチデータSLDとして出力する。
8ワードデータラッチ11は、バースト制御部4から入力される「H」レベルのメモリバンク8ワードラッチ信号WDLに従い、センスアンプ・センスデータラッチ10から入力されるセンスラッチデータSLDをページセレクタ12に出力する。ページセレクタ12は、バースト制御部4から入力されるページコントロール信号PCに従い、読み出しの対象となったアドレスに記録されていた16ビット、すなわち、1ワードのデータを選択して、ページデータPD[15:0]として出力する。データセレクタ14は、バースト制御部4から入力される同期/非同期セレクト信号SELに従い、ページセレクタ12が出力したページデータPD[15:0]と、出力ラッチ13がページセレクタ12の出力したページデータPD[15:0]を内部クロック信号CLKに同期してラッチしたデータとから、ページセレクタ12が出力したページデータPD[15:0]を選択して、セレクトデータSD[15:0]として、データ出力制御部15に出力する。データ出力制御部15は、バースト制御部4から入力されるアウトプットコントロール信号OPCに従い、データセレクタ14から入力されるセレクトデータSD[15:0]をアウトプットデータ信号出力端子77に出力する。
これにより、時刻tR2において、時刻tR1で入力されている有効アドレスに記憶されるデータがメモリバンク8から読み出され、チップイネーブル信号CEBが入力されてから時間がランダムアクセスタイムtCE経過後に、読み出されたデータがアウトプットデータ信号出力端子77に出力される。続く時刻tR3で、チップイネーブル信号入力端子71に「H」レベルの信号が与えられることで、半導体メモリ900は非動作状態になり、しばらく後にアウトプットデータ信号出力端子77への出力は、ハイインピーダンスになる。
なお、ランダムアクセスタイムtCEは、イネーブル制御部1、バースト制御部4、アドレス制御部5、メモリバンク8、カラムデコーダ9、センスアンプ・センスデータラッチ10、8ワードデータラッチ11、ページセレクタ12、データセレクタ14、及びデータ出力制御部15の処理時間により定まる時間である。
次に、図9は、半導体メモリ900が外部アドレス信号入力端子75に有効なアドレスの入力をきっかけにして行う非同期読み出しのタイミングチャートの一例を示す図である。なお、非同期読み出しを行う前に、半導体メモリ900は、動作モード選択信号入力端子78から非同期読み出しを行う動作モードに設定されているとする。
既にチップイネーブル信号入力端子71に「L」レベルの信号が入力され、半導体メモリ900が動作状態にあるとき、時刻tR4において、有効なアドレスが外部アドレス信号入力端子75に入力される。
半導体メモリ900は、図8で説明した同じ動作を行い、時刻tR4からランダムアクセスタイムtACC経過後に、読み出されたデータがアウトプットデータ信号出力端子77に出力される。続く時刻tR6で、チップイネーブル信号入力端子71に「H」レベルの信号が与えられることで、半導体メモリ900は非動作状態になり、しばらく後にアウトプットデータ信号出力端子77への出力は、ハイインピーダンスになる。
なお、アドレスアクセスタイムtACCは、入力バッファ2、アドレスラッチ3、バースト制御部4,アドレス制御部5、メモリバンク8、カラムデコーダ9、センスアンプ・センスデータラッチ10、8ワードデータラッチ11、ページセレクタ12、データセレクタ14、及びデータ出力制御部15の処理時間により定まる時間である。
次に、図10は、半導体メモリ900に対して、バースト読み出し動作を示すタイミングチャートの一例を示す図である。なお、バースト読み出しを行う前に、半導体メモリ900は、動作モード選択信号入力端子78から同期読み出しを行う動作モードに設定されているとする。
まず、イネーブル制御部1は、チップイネーブル信号入力端子71に「L」レベルの信号が与えられ、アウトプットイネーブル信号入力端子72に「L」レベルの信号が与えられて、半導体メモリ900が動作状態に設定されているとする。また、イネーブル制御部1は、バースト制御部4に読み出したデータをアウトプットデータ信号出力端子77に出力させる出力選択信号OSをバースト制御部4に出力しているとする。また、入力バッファ2は、外部アドレス信号入力端子75に入力されるアドレスが有効であることを示す「L」レベルのアドレス有効信号ADVBがアドレス有効信号入力端子73から入力される。また、入力バッファ2は、外部アドレス信号入力端子75から外部アドレス信号ADDR「A15」が入力される。
入力バッファ2は、入力された外部アドレス信号ADDR「A15」をアドレスラッチ3に出力し、「L」レベルのアドレス有効信号ADVBが入力されたことに応じて、「H」レベルのラッチ信号ALATをアドレスラッチ3に出力する。アドレスラッチ3は、入力バッファ2から入力されたラッチアドレス信号LAD「A15」をバースト制御部4及びアドレス制御部5に出力する。
また、入力バッファ2は、外部クロック入力端子74から入力される外部クロックを増幅して、増幅したクロックを内部クロック信号CLKとして、半導体メモリ900内に出力する。
続いて、時刻t1において、入力バッファ2は、アドレス有効信号入力端子73から「H」レベルのアドレス有効信号ADVBが入力され、外部アドレス信号入力端子75から入力される外部アドレス信号ADDRを無効なアドレスとして扱う。また、入力バッファ2は、アドレス有効信号ADVBが「H」レベルに変化したのに応じて、「L」レベルのラッチ信号ALATをアドレスラッチ3に出力する。アドレスラッチ3は、ラッチ信号ALATが「L」レベルに変化したのに応じて、入力バッファ2から入力されるアドレス信号AD「A15」をラッチし、ラッチしたアドレス信号AD「A15」をバースト制御部4及びアドレス制御部5に出力し続ける。また、入力バッファ2は、アドレス有効信号入力端子73から入力されるアドレス有効信号ADVBを増幅して、アドレス有効信号ADVSとしてバースト制御部4に出力する。
バースト制御部4は、アドレスラッチ3から入力されるラッチアドレス信号LADをデコードして、バーストアドレス信号BADをアドレス制御部5に出力する。また、バースト制御部4は、ラッチアドレス信号LADをデコードして、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PC「P7」をページセレクタ12に出力する。また、バースト制御部4は、内部クロック信号CLKに同期して、「H」レベルの8ワードラッチ信号WDLを8ワードデータラッチ11に出力する。
アドレス制御部5は、バースト制御部4から入力されたバーストアドレス信号BAD「A1」をデコードし、デコードにより得られた「カラム1」をカラムアドレス信号Caddとして、カラムデコーダ9に出力する。また、アドレス制御部5は、デコードにより得られたローアドレスをローアドレス信号Laddとしてメモリバンク8が有するローデコーダ6に出力する。
時刻t2において、入力バッファ2は、アドレス有効信号入力端子73から「H」レベルのアドレス有効信号ADVBが入力されて、「L」レベルのラッチ信号ALATをアドレスラッチ3に出力する。アドレスラッチ3は、入力バッファ2から入力される「アドレスA15」のアドレス信号ADをラッチして、「アドレスA15」をバースト制御部4及びアドレス制御部5に出力し続ける。
バースト制御部4は、同期読み出し(バースト読み出し)を示す「H」レベルの信号を同期/非同期セレクト信号SELとして、データセレクタ14に出力して、データセレクタ14が出力ラッチ13から入力される信号を選択して、セレクトデータSD[15:0]としてデータ出力制御部15に出力させる。
時刻t3において、アドレス制御部5は、カラムアドレス信号Cadd及びローアドレス信号Laddを更新してから2クロックサイクル後である当該サイクルにおいて、「H」レベルのセンスアンプコントロール信号SCをセンスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。センスアンプ・センスデータラッチ10は、入力されたセンスアンプコントロール信号SCが「H」レベルに変化したのに応じて、カラムアドレス及びローアドレスで選択されたメモリセルに記憶されたデータ「D8〜D15」の8ワードのデータを、センスラッチデータSLDとして8ワードデータラッチ11に出力する。8ワードデータラッチ11は、センスアンプ・センスデータラッチ10から入力されたセンスラッチデータSLDを、ページセレクタ12に8ワードラッチデータWDLDとして出力する。
ページセレクタ12は、バースト制御部4から入力されたページコントロール信号PC「P7」に応じたセンスラッチデータSLD[127:120]の「D15」を選択して、ページデータPD[15:0]として、出力ラッチ13及びデータセレクタ14に出力する。出力ラッチ13は、内部クロック信号CLKが立上がると、ページデータPD[15:0]「D15」を読込んで記憶する。また、バースト制御部4は、内部クロックに同期して、「H」レベルのウエイト信号WAITをウエイト出力制御部16に出力する。
時刻t4において、バースト制御部4は、内部クロック信号CLKに同期して、バーストアドレス信号BAD「A1」に続く8ワードを示すバーストアドレス信号BAD「A2」をアドレス制御部5に出力する。アドレス制御部5は、バースト制御部4から入力されたバーストアドレス信号BAD「A2」をデコードして、カラムアドレス信号Cadd「カラム2」をカラムデコーダ9に出力し、ローアドレス信号Laddをメモリバンク8−0〜8−n各々に備えられるローデコーダ6に出力する。また、バースト制御部4は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを更新して「P0」をページセレクタ12に出力する。このとき、8ワードデータラッチ11からページセレクタ12に出力されている8ワードラッチデータWDLDは、データ「D8〜D15」である。そのため、ページセレクタ12は、「D8」をページデータPD[15:0]として出力する。出力ラッチ13は、内部クロック信号が立上がると、ページデータPD[15:0]「D8」を読込んで記憶する。また、バースト制御部4は、内部クロック信号CLKに同期して、「L」レベルのウエイト信号WAITをウエイト出力制御部16に出力する。
データセレクタ14は、バースト制御部4から入力されている同期/非同期セレクト信号SELに従い、出力ラッチ13から出力されるデータ「D15」を選択して、セレクトデータSD[15:0]としてデータ出力制御部15に出力する。データ出力制御部15は、バースト制御部4から入力されるアウトプットコントロール信号OPCに従い、入力されたセレクトデータSD[15:0]「D15」をアウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]として出力する。ウエイト出力制御部16は、アウトプットデータ信号出力端子77から出力されているデータが有効であることを示す「H」レベルのレディ信号RDYをレディ信号出力端子76に出力する。
時刻t5において、データセレクタ14は、バースト制御部4から入力されている同期/非同期セレクト信号SELに従い、出力ラッチ13から出力されるデータ「D8」を選択して、セレクトデータSD[15:0]としてデータ出力制御部15に出力する。
なお、「D8」は、出力すべき読み出しデータではないので、「無効データ」と図示されている。データ出力制御部15は、データセレクタ14から入力されるセレクトデータSD[15:0]「D8」が入力され、アウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]「D8」として出力する。しかし、「D8」は、出力すべき読み出しデータではないので、「無効データ」と図示されている。このとき、ウエイト出力制御部16は、「L」レベルのレディ信号RDYをレディ信号出力端子76に出力する。これにより、アウトプットデータ信号出力端子77に出力するデータ「D8」は、有効でないデータとして扱われることになる。
時刻t6において、アドレス制御部5は、「H」レベルのセンスアンプコントロール信号SCをセンスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。センスアンプ・センスデータラッチ10は、アドレス制御部5から入力されるセンスアンプコントロール信号SCに従い、カラムデコーダ9が選択するメモリセルから読み出したデータ「D16〜D23」の8ワードのデータをセンスラッチデータSLDとして8ワードデータラッチ11に出力する。バースト制御部4は、内部クロック信号CLKに同期して、「H」レベルの8ワードラッチ信号WDLを8ワードデータラッチ11に出力する。8ワードデータラッチ11は、8ワードラッチ信号WDLに従い、センスアンプ・センスデータラッチ10から入力される「D16〜D23」を、ページセレクタ12に8ワードラッチデータWDLDとして出力する。ページセレクタ12は、バースト制御部4から入力されるページコントロール信号PC「P0」に従い、8ワードラッチデータWDLD「D16〜D23」から「D16」を選択して、ページデータPD[15:0]として出力ラッチ13及びデータセレクタ14に出力する。出力ラッチ13は、内部クロック信号CLKが立上がると、入力された「D16」を読取り記憶する。バースト制御部4は、8ワードデータラッチ11に出力すべき読み出しデータが入力バッファ2つ以上あるので、「H」レベルのウエイト信号WAITをウエイト出力制御部16に出力する。
時刻t7において、バースト制御部4は、内部クロックCLKに同期して、バーストアドレス信号BAD「A2」に続くメモリバンク8ワード示すバーストアドレス信号BAD「A3」をアドレス制御部5に出力する。アドレス制御部5は、バースト制御部4から入力されたバーストアドレス信号BAD「A3」をデコードして、カラムアドレス信号Cadd「カラム3」をカラムデコーダ9に出力しローアドレス信号Ladをメモリバンク8−0〜8−n各々に備えられるローデコーダ6に出力する。また、バースト制御部4は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを更新して「P1」をページセレクタ12に出力する。アドレス制御部5は、「L」レベルのセンスアンプコントロール信号SCをセンスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。
センスアンプ・センスデータラッチ10は、カラムデコーダ9が選択したデータ「D16〜D23」をラッチする。また、バースト制御部4は、内部クロック信号CLKに同期して、「L」レベルの8ワードラッチ信号WDLを8ワードデータラッチ11に出力する。8ワードデータラッチ11は、センスアンプ・センスデータラッチ10から入力されているセンスラッチデータSLD「D16〜D23」をラッチする。また、バースト制御部4は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを「P1」に更新し、更新した「P1」をページセレクタ12にページコントロール信号PCとして出力する。ページセレクタ12は、バースト制御部4から入力されるページコントロール信号PC「P1」に従い、8ワードデータラッチ11から入力された8ワードラッチデータWDLD「D16〜D23」からデータ「D17」を選択して出力ラッチ13及びデータセレクタ14にページデータPD[15:0]として出力する。
出力ラッチ13は、記憶するデータ「D16」をデータセレクタ14に出力する。また、出力ラッチ13は、内部クロック信号が立上がると、入力された「D17」を読取り記憶する。データセレクタ14は、ページセレクタ12が出力するページデータPD[15:0]「D17」と、出力ラッチ13が出力するデータ「D16」とから、出力ラッチ13が出力する「D16」を選択して、データ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。データ出力制御部15は、バースト制御部4から入力されるアウトプットコントロール信号OPCに従い、データセレクタ14から入力される「D16」をアウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]として出力する。ウエイト出力制御部16は、レディ信号出力端子76に「H」レベルのレディ信号RDYを出力する。なお、読み出しデータが連続してアウトプットデータ信号出力端子77から出力されるので、レディ信号RDYは、バーストリード命令が完了するまで「H」レベルを維持する。
時刻t8において、バースト制御部4は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを「P2」に更新して、ページセレクタ12に出力する。ページセレクタ12は、ページコントロール信号PCに従い、8ワードデータラッチ11から入力されている8ワードラッチデータWDLD「D16〜D23」から「D18」を選択して、出力ラッチ13及びデータセレクタ14にページデータPD[15:0]として出力する。出力ラッチ13は、記憶する「D17」をデータセレクタ14に出力する。また、出力ラッチ13は、内部クロック信号CLKの立上がると、入力された「D18」を読取り記憶する。データセレクタ14は、バースト制御部4から入力される同期/非同期セレクト信号SELに従い、出力ラッチ13の出力する「D17」を、データ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。データ出力制御部15は、データセレクタ14から入力されたセレクトデータSD[15:0]「D17」をアウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]として出力する。
時刻t9において、アドレス制御部5は、「H」レベルのセンスアンプコントロール信号SCをセンスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。センスアンプ・センスデータラッチ10は、アドレス制御部5から入力されるセンスアンプコントロール信号SCに従い、カラムデコーダ9が選択するメモリバンク8から読み出したデータ「D24〜D31」の8ワードのデータをセンスラッチデータSLDとして8ワードデータラッチ11に出力する。バースト制御部4は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを「P3」に更新して、ページセレクタ12に出力する。ページセレクタ12は、バースト制御部4から入力されるページコントロール信号PC「P3」に従い、8ワードラッチデータWDLD「D16〜D23」から「D19」を選択して、出力ラッチ13及びデータセレクタ14にページデータPD[15:0]として出力する。出力ラッチ13は、記憶する「D18」をデータセレクタ14に出力する。データセレクタ14は、バースト制御部4から入力される同期/非同期セレクト信号SELに従い、出力ラッチ13が出力する「D18」を選択して、選択した「D18」をデータ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。データ出力制御部15は、データセレクタ14から入力されたセレクトデータSD[15:0]「D18」をアウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUD[15:0]として出力する。
時刻t10において、アドレス制御部5は、「L」レベルのセンスアンプコントロール信号SCをセンスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。センスアンプ・センスデータラッチ10は、アドレス制御部5から入力されるセンスアンプコントロール信号SCに従い、カラムデコーダ9から入力されているデータ「D24〜D31」をラッチする。バースト制御部4は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを「P4」に更新して、ページセレクタ12に出力する。ページセレクタ12は、バースト制御部4から入力されるページコントロール信号PC「P4」に従い、8ワードラッチデータWDLD「D16〜D23」からデータ「D20」を選択して、出力ラッチ13及びデータセレクタ14にページデータPD[15:0]として出力する。出力ラッチ13は、記憶するデータ「D19」をデータセレクタ14に出力する。データセレクタ14は、バースト制御部4から入力される同期/非同期セレクト信号SELに従い、出力ラッチ13の出力するデータ「D19」を選択して、データ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。データ出力制御部15は、データセレクタ14から入力されたデータ「D19」をアウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]として出力する。
時刻t11において、バースト制御部4は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを「P5」に更新して、ページセレクタ12に出力する。ページセレクタ12は、バースト制御部4から入力されるページコントロール信号PC「P5」に従い、8ワードラッチデータWDLD「D16〜D23」からデータ「D21」を選択して、出力ラッチ13及びデータセレクタ14にページデータPD[15:0]として出力する。出力ラッチ13は、記憶するデータ「D20」をデータセレクタ14に出力する。データセレクタ14は、バースト制御部4から入力される同期/非同期セレクト信号SELに従い、出力ラッチ13の出力するデータ「D20」を選択して、データ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。データ出力制御部15は、データセレクタ14から入力されたデータ「D20」をアウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]として出力する。
時刻t12において、バースト制御部4は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを「P6」に更新して、ページセレクタ12に出力する。ページセレクタ12は、バースト制御部4から入力されるページコントロール信号PC「P6」に従い、8ワードラッチデータWDLD「D16〜D23」からデータ「D22」を選択して、出力ラッチ13及びデータセレクタ14にページデータPD[15:0]として出力する。出力ラッチ13は、記憶するデータ「D21」をデータセレクタ14に出力する。データセレクタ14は、バースト制御部4から入力される同期/非同期セレクト信号SELに従い、出力ラッチ13の出力するデータ「D21」を選択して、データ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。データ出力制御部15は、データセレクタ14から入力されたデータ「D21」をアウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]として出力する。
以上、説明したように、半導体メモリ900は、バーストリード動作を行う。
なお、バーストリード命令が入力された直後の有効なクロックエッジから有効なデータが出力されるまでのクロックサイクル、あるいは、バーストリード命令が入力された直後の有効なクロックエッジから出力される読み出しデータが確定する有効なクロックエッジまでのクロックサイクルがウエイトサイクルとして設定される。バーストリード命令が入力されてから、有効な読み出しデータが出力されるまでのウエイトサイクルをファーストレイテンシという。図10において、ファーストレイテンシは、時刻t1でバーストリード命令に対応するアドレス「A15」が入力されてから、最初のデータ「D15」が外部アウトプットデータ信号出力端子77から出力される時刻t5までの4サイクルとなる。
MBM29BS/BT32LF−18/25 Data Sheet、SPANSION、Revision:DS05-20913-4、September 11, 2007、p.17
ファイル領域対してバーストリードを行った後にデータ領域に対して非同期読み出しを行うとき、及びデータ領域に対して非同期読み出しを行った後にファイル領域に対してバーストリードを行うときは、読み出し動作を行う前に動作モードの設定を変更する必要がある。そのため、データ領域とファイル領域とを同一モードで使用することができないという問題がある。また、動作モードの切替を行う間は、読み出しを行うことができないという問題もある。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、動作モードの切替を行うことなくファイル領域及びデータ領域からデータを読み出せる半導体メモリを提供することにある。
上記問題を解決するために、請求項1の本発明は、外部から入力されるクロックに同期したバーストリード命令により読み出されるデータが記憶される連続した領域であるファイル領域と、非同期読み出し命令により読み出されるデータが記憶される領域であるデータ領域とに分割された記憶領域を有する半導体メモリであって、前記ファイル領域と前記データ領域との境界を示す情報が記憶され、該情報をメモリ領域設定アドレス信号として出力するメモリ領域設定部と、前記バーストリード命令又は前記非同期読み出し命令に含まれる外部アドレス信号で指定される領域を示すアドレス信号を出力するアドレス制御部と、前記メモリ領域設定アドレス信号と前記アドレス信号とを比較し、前記アドレス信号で示される領域がファイル領域又はデータ領域のいずれの領域であるかを判定する判定回路と、前記判定回路の判定結果に基づき、前記記憶領域から読み出したデータの出力経路を定めるバースト制御部と、を具備することを特徴とする半導体メモリである。
また、請求項2の本発明は、上記記載の発明において、前記記憶領域は、複数のメモリセルアレイを備え、前記ファイル領域及び前記データ領域の分割は、前記メモリセルアレイ単位又は前記メモリセルアレイをいくつかの領域に分けたブロック単位で行われることを特徴とする。
この発明によれば、動作モードの切替を行わずに、半導体メモリが有するファイル領域及びデータ領域からデータを読み出すことができる。
以下、本発明の一実施形態による半導体メモリを図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態による半導体メモリ100を示す概略ブロック図である。半導体メモリ100は、イネーブル制御部1、入力バッファ2、アドレスラッチ3、ローデコーダ6、メモリセルアレイ7、メモリバンク8−0〜8−n、カラムデコーダ9、センスアンプ・センスデータラッチ10、8ワードデータラッチ11、ページセレクタ12、出力ラッチ13、データセレクタ14、データ出力制御部15、ウエイト出力制御部16、バースト制御部21、判定回路22、アドレス制御部23、メモリ領域設定部24、チップイネーブル信号入力端子71、アウトプットイネーブル信号入力端子72、アドレス有効信号入力端子73、外部クロック入力端子74、外部アドレス信号入力端子75、レディ信号出力端子76、アウトプットデータ信号出力端子77を備えている。
なお、半導体メモリ100において、バースト制御部21、判定回路22、アドレス制御部23、及びメモリ領域設定部24以外の構成については、図7の従来例の半導体メモリ900同じ構成であるため、同じ符号を付し、以下、異なる構成であるバースト制御部21、判定回路22、アドレス制御部23、及びメモリ領域設定部24の構成について説明する。
バースト制御部21は、イネーブル制御部1から出力選択信号OSが入力され、入力バッファ2からアドレス有効信号ADVS及び内部クロック信号CLKが入力され、アドレスラッチ3からラッチアドレス信号LADが入力され、判定回路22から判定一致信号CMPが入力される。
また、バースト制御部21は、判定回路22から入力される判定一致信号CMPに基づき、8ワードデータラッチ11及びデータセレクタ14への制御信号である8ワードラッチ信号WDL及び同期/非同期セレクト信号SELを確定する。
ここで、バースト制御部21は、判定一致信号CMPが「L」レベル、すなわち、ファイル領域への読み出しが行われるとき、バースト読み出し動作を行う。このとき、バースト制御部21は、8ワードデータラッチ11に、入力されたデータをラッチさせるように、8ワードラッチ信号WDLを出力する。また、バースト制御部21は、データセレクタ14に出力ラッチ13の出力を選択させるように、同期/非同期セレクト信号SELを出力する。
また、バースト制御部21は、入力される判定一致信号CMPが「H」レベル、すなわち、データ領域への読み出しが行われるとき、非同期読み出しの動作を行う。このとき、バースト制御部21は、8ワードデータラッチ11に、入力されたデータをラッチさせずに出力するように、8ワードラッチ信号WDLを出力する。また、バースト制御部21は、データセレクタ14にページセレクタ12の出力を選択させるように、同期/非同期セレクト信号SELを出力する。
ここで、動作モードが非同期読み出しにおけるバースト制御部21の動作を以下に説明する。バースト制御部21は、アウトプットデータ信号出力端子77からの読み出しデータの出力を指示する出力選択信号OSが入力されると、「H」レベルのアウトプットコントロール信号OPCをデータ出力制御部15に出力する。また、バースト制御部21は、アウトプットデータ信号出力端子77からの読み出しデータの出力を指示する出力選択信号OSが入力され、且つ、「H」レベルのアドレス有効信号ADVSが入力されると、「H」レベルのウエイト信号WAITをウエイト出力制御部16に出力する。
また、バースト制御部21は、ページセレクタ12から出力されたページデータPD[15:0]を選択する信号として、同期/非同期セレクト信号SELをデータセレクタ14に出力する。また、バースト制御部21は、アドレスラッチ3から入力されるラッチアドレス信号LADをデコードして、ページコントロール信号PCをページセレクタ12に出力する。このページコントロール信号PCは、8ワードデータラッチ11から出力される8ワードラッチデータWDLDからラッチアドレス信号LADで示されるアドレスに対応するデータを選択する信号である。
また、バースト制御部21は、アドレス制御部23に出力するバーストアドレス信号BADを更新してから所定の時間が経過した後に、「H」レベルの8ワードラッチ信号WDLを8ワードデータラッチ11に出力する。ここで、所定の時間とは、メモリセルアレイ7へアドレスが入力され、センスアンプ・センスデータラッチ10から出力するデータが安定するまでの時間、すなわち、アドレスラッチ3から出力されたラッチアドレス信号LADに対して、アドレス制御部23、ローデコーダ6、メモリセルアレイ7、カラムデコーダ9、及びセンスアンプ・センスデータラッチ10が処理を行うアクセス時間である。
次に、動作モードがバーストリード(同期読み出し)におけるバースト制御部21の動作を以下に説明する。バースト制御部21は、アウトプットデータ信号出力端子77からの読み出しデータの出力を指示する出力選択信号OSが入力されると、「H」レベルのアウトプットコントロール信号OPCをデータ出力制御部15に出力する。また、バースト制御部21は、アウトプットデータ信号出力端子77からの読み出しデータの出力を指示する出力選択信号OSが入力されると、ファーストレイテンシに応じたサイクル(ファーストレイテンシのサイクル数−1サイクル、すなわち、2サイクル)経過後に、「H」レベルのウエイト信号WAITを出力する。
また、バースト制御部21は、出力ラッチ13から入力される信号と、ページセレクタ12から入力されるページデータPD[15:0]とのいずれかを選択する信号として、同期/非同期セレクト信号SELをデータセレクタ14に出力する。また、バースト制御部21は、アドレスラッチ3から入力されるラッチアドレス信号LADをデコードして、8ワードラッチデータWDLD[127:0]からラッチアドレス信号LADで示されるアドレスから始まる領域に対応するデータを選択するページコントロール信号PCをページセレクタ12に出力する。以後、バースト制御部21は、読み出されたデータからアドレス順にデータを選択するページコントロール信号PCを内部クロック信号CLKに同期して更新し、更新したページコントロール信号PCをページセレクタ12に出力する。
また、バースト制御部21は、アドレスラッチ3から有効なアドレスがラッチアドレス信号LADとして入力されてから所定の時間が経過した後に、「H」レベルの8ワードラッチ信号WDLを8ワードデータラッチ11に出力する。ここで、所定の時間とは、メモリセルアレイ7へアドレスが入力され、センスアンプ・センスデータラッチ10から出力するデータが安定するまでの時間、すなわち、アドレスラッチ3から出力されたラッチアドレス信号LADに対して、アドレス制御部23、ローデコーダ6、メモリセルアレイ7、カラムデコーダ9、及びセンスアンプ・センスデータラッチ10が処理を行うアクセス時間である。また、バースト制御部21は、8ワードデータラッチ11に出力すべき読み出しデータの数を検出し、データの数が1つ以下のとき、「L」レベルのウエイト信号WAITをウエイト出力制御部16に出力する。
以上のように、バースト制御部21は、動作モードにより異なる動作を行う。
アドレス制御部23には、バースト制御部21からバーストアドレス信号BADが入力され、アドレスラッチ3からラッチアドレス信号LADが入力される。以下、動作モードがバーストリードのときのアドレス制御部23の動作を説明する。
アドレス制御部23は、入力されるバーストアドレス信号BADをデコードして、ローアドレス信号Laddをメモリバンク8−0〜8−n各々に備えられるローデコーダ6に出力し、カラムアドレス信号Caddをカラムデコーダ9に出力する。また、アドレス制御部23は、ローアドレス信号Ladd及びカラムアドレス信号Caddを出力した後のメモリアクセスのレイテンシサイクル(2クロックサイクル)経過後に「H」レベルのセンスアンプコントロール信号SCを1クロックサイクルの間、センスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。これにより、メモリバンク8から読み出されるデータがセンスアンプ・センスデータラッチ10に記憶される。なお、ローアドレス信号Laddは、メモリセルアレイ7から8ワードのデータを選択する信号であり、バーストアドレス信号BADの下位ビットに相当する。また、カラムアドレス信号Caddは、全てのメモリバンク8からいずれか1つメモリバンクを選択することで、当該メモリバンクの出力する8ワードを選択する信号であり、バーストアドレス信号BADの上位ビットに相当する。
また、アドレス制御部23は、入力されるバーストアドレス信号BADをデコードして、バーストアドレス信号BADの示すアドレスが含まれるメモリバンク8を示すバンクアドレス信号BKAD[0:n]を判定回路22に出力する。なお、バンクアドレス信号BKAD[0:n]は、それぞれの信号がメモリバンク8−0、…、メモリバンク8−nに対応しており、読み出すデータが記憶されているメモリバンク8に対応する信号を「H」レベルとし、それ以外の信号を「L」レベルとして判定回路22に出力される。
続いて、動作モードが非同期読み出しのときのアドレス制御部23の動作を説明する。アドレス制御部23は、入力されるラッチアドレス信号LADをデコードして、ローアドレス信号Laddをメモリバンク8−0〜8−n各々に備えられるローデコーダ6に出力し、カラムアドレス信号Caddをカラムデコーダ9に出力する。また、アドレス制御部23は、ローアドレス信号Ladd及びカラムアドレス信号Caddを出力した後のメモリアクセスのレイテンシサイクル経過後に「H」レベルのセンスアンプコントロール信号SCを1クロックサイクルの間、センスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。また、アドレス制御部23は、入力されるラッチアドレス信号LADをデコードして、ラッチアドレス信号LADの示すアドレスが含まれるメモリバンク8を示すバンクアドレス信号BKAD[0:n]を判定回路22に出力する。
以上のように、アドレス制御部23は、動作モードにより、入力されるバーストアドレス信号BAD及びラッチアドレス信号LADの一方を選択し、選択したアドレスをデコードして動作する。
メモリ領域設定部24は、メモリ領域信号入力端子79からファイル領域とデータ領域との間の境界を示す情報が入力され、入力された情報が記憶される。例えば、メモリ領域信号入力端子79から入力されるアドレスを境に、当該アドレスより小さいアドレス領域がデータ領域に設定され、当該アドレス以上のアドレス領域がファイル領域に設定される。また、メモリ領域設定部24は、記憶する情報をデコードして、半導体メモリ100に備えられるメモリバンク8毎に、ファイル領域とデータ領域とのいずれに割当てられているかを示すメモリ領域設定アドレス信号MAD[0:n]を判定回路22に出力する。
判定回路22は、アドレス制御部23から入力されるバンクアドレス信号BKAD[0:n]と、メモリ領域設定部24から入力されるメモリ領域設定アドレス信号MAD[0:n]とを比較することで、読み出すデータがファイル領域又はデータ領域のどちらに割当てられているかを判定し、判定した結果をバースト制御部21に出力する。
次に、図2は、メモリ領域設定部24の内部構成を示す概略図である。
メモリ領域設定部24は、フリップフロップ41−0〜41−nと、メモリ領域設定デコーダ42を備えている。以下、フリップフロップ41−0、…、フリップフロップ41−nのいずれか、あるいは全てを代表して示す場合には、フリップフロップ41という。
フリップフロップ41は、メモリ領域信号入力端子79から入力されるメモリ領域信号が入力され、入力されたメモリ領域信号を記憶する。また、フリップフロップ41は、メモリ領域設定でコーダ42に記憶されているメモリ領域信号を出力する。メモリ領域設定デコーダ42は、フリップフロップ41から入力されたメモリ領域信号をデコードして、メモリバンク8毎にデータ領域又はファイル領域のどちらに割当てられているかを示すメモリ領域設定アドレス信号MAD[0:n]を判定回路22に出力する。なお、メモリ領域設定アドレス信号MAD[0:n]の各ビットは、メモリバンク8−0からメモリバンク8−nのそれぞれに対応する。また、データ領域に割当てられるメモリバンク8に対応する信号は、「H」レベルの信号となり、ファイル領域に割当てられるメモリバンク8に対応する信号は、「L」レベルの信号となる。
また、フリップフロップ41の値が確定すると、メモリ領域設定部24は、常に、データ領域の割当てを示すメモリ領域設定アドレス信号MAD[0:n]を判定回路22に出力する。
図3は、フリップフロップ41に記憶されているメモリ領域信号と、データ領域及びファイル領域の割当てられるメモリバンク8との、組合わせの一例を示した図である。左の列は、フリップフロップ8が記憶するメモリ領域信号の値であり、それぞれのメモリ領域信号の値に対して、半導体メモリ100が有するメモリ空間のうちデータ領域に割当てられる領域を示しており、更に、データ領域に割当てられるメモリバンク8が対応付けられている。なお、データ領域に割当てられていないメモリバンク8は、ファイル領域に割当てられていることになる。また、図3では、データ領域は8Mビット毎に割当てを行っている。また、メモリバンク8が有するメモリセルアレイ7は8Mビットであるので、割当てはメモリバンク8毎に行っている。メモリバンク8に対応するメモリ領域設定アドレス信号[m]は、データ領域に割当てられたことを「H」レベルで示し、ファイル領域に割当てられたことを「L」レベルで示す。
次に、図4は、判定回路22の内部構成を示した概略図である。判定回路22は、AND(論理積)ゲート31−1〜31−n、NOR(否定論理和)ゲート32−1〜32−m、NAND(否定論理積)ゲート33を備えている。以下、ANDゲート31−0、…、AND31−nのいずれか、あるいは全てを代表して示す場合には、ANDゲート31という。また、NORゲート32−0、…、NORゲート32−nのいずれか、あるいは全てを代表して示す場合には、NORゲート32という。
ANDゲート31には、メモリ領域設定部24から入力されるメモリ領域設定アドレス信号MAD及びアドレス制御部23から入力されるバンクアドレス信号BKADのそれぞれの信号が入力される。また、ANDゲート31の出力は、データ領域として割当てられたメモリバンク8に読み出しが行われると、バンクヒット信号[0:n]のいずれかが「H」レベルの信号となる。NORゲート32とNANDゲート33で構成される回路は、いずれかのバンクヒット信号[0:n]から「H」レベルの信号が入力されると、「H」レベルの判定一致信号CMPを出力する。ファイル領域として割当てられたメモリバンク8に読み出しが行われるとき、判定一致信号CMPは「L」レベルの信号となる。
以上のように、判定回路22は、バンクアドレス信号BKAD[0:n]とメモリ領域設定アドレス信号MAD[0:n]とから、データを読み出す対象のメモリバンク8が、ファイル領域又はデータ領域のいずれに割当てられた領域であるかを判定する。
次に、図5は、半導体メモリ100におけるバーストリード動作の一例を示すタイミングチャートである。
まず、半導体メモリ100において、イネーブル制御部1は、チップイネーブル信号入力端子71から「L」レベルのチップイネーブル信号CEBが入力され、アウトプットイネーブル信号入力端子72から「L」レベルのアウトプットイネーブル信号が入力される。また、イネーブル制御部1は、読み出すデータを出力することを示す出力選択信号OSをバースト制御部21に出力する。なお、メモリ領域設定部24が有するフリップフロップ41には、メモリバンク8−0(バンク0)のみをデータ領域に割当てる情報が記憶されているものとする。
入力バッファ2は、外部アドレス信号入力端子75から外部アドレス信号「A15」が入力され、外部アドレス信号入力端子75から入力される外部アドレス信号が有効であることを示す「L」レベルのアドレス有効信号がアドレス有効信号入力端子73から入力される。また、入力バッファ2は、入力された外部アドレス信号「A15」を増幅して、増幅されたアドレス「A15」をアドレス信号ADとしてアドレスラッチ3に出力される。また、入力バッファ2は、「L」レベルのアドレス有効信号が入力されたことに応じて、「H」レベルのラッチ信号ALATをアドレスラッチ3に出力する。アドレスラッチ3は、入力されたアドレス信号AD「A15」をバースト制御部21及びアドレス制御部23に出力する。
続いて、時刻t1において、アドレス有効信号入力端子73から「H」レベルのアドレス有効信号ADVBが入力されるのに応じて、「L」レベルのラッチ信号ALATをアドレスラッチ3に出力する。これにより、外部アドレス信号入力端子75から入力されるアドレス信号ADDRは無効なアドレスとして扱われる。アドレスラッチ3は、入力バッファ2から「L」レベルのラッチ信号ALATが入力されることに応じて、入力されていたアドレス信号AD「A15」をラッチして、ラッチした「A15」をバースト制御部21及びアドレス制御部23に出力する。
バースト制御部21は、アドレスラッチ3から入力されるラッチアドレス信号LADをデコードして、バーストアドレス信号BADをアドレス制御部23に出力する。また、バースト制御部21は、ラッチアドレス信号LADのデコード結果により、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PC「P7」をページセレクタ12に出力する。また、バースト制御部21は、8ワードデータラッチ11に入力されるセンスラッチデータSLDを、ページセレクタ12に出力させるために、8ワードデータラッチ11に「H」レベルの8ワードラッチ信号WDLを出力する。
アドレス制御部23は、バースト制御部21から入力されたバーストアドレス信号BAD「A1」、及びアドレスラッチ3から入力されたラッチアドレス信号LAD「A15」をデコードし、デコードにより得られたカラムアドレスをカラムアドレス信号Caddとしてカラムデコーダ9に出力する。また、バースト制御部21は、デコードにより得られたローアドレスをローアドレス信号Laddとしてメモリバンク8が有するローデコーダ6に出力する。また、アドレス制御部23は、デコードで得られたバンクアドレス「バンク1」をバンクアドレス信号BKAD[0:n]として判定回路22に出力する。判定回路22は、メモリ領域設定部24から入力されるメモリ領域設定アドレス信号MAD「バンク0」、MAD[0]のみが「H」レベルの信号と、アドレス制御部23から入力されるバンクアドレス信号BKAD「バンク1」、BKAD[1]のみが「H」レベルの信号とを比較することで、読み出すデータが記憶されているメモリセルがファイル領域に割当てられていることを判定して、「L」レベル、すなわち、ファイル領域を示す判定一致信号CMPをバースト制御部21に出力する。以後、バースト制御部21は、動作モードがバーストリードのモードとして、処理を行う。また、バースト制御部21は、「H」レベルの同期/非同期セレクト信号SELを出力して、データセレクタ14が出力ラッチ13の出力を選択させることになる。
続いて、時刻t2において、バースト制御部21は、判定回路22から「L」レベルの判定一致信号CMPが入力されたことに応じて、内部クロック信号CLKに同期して、「H」レベルの同期動作を意味する同期・非同期セレクト信号SELをデータセレクタ14に出力する。
時刻t3において、アドレス制御部23は、「H」レベルのセンスアンプコントロール信号SCをセンスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。センスアンプ・センスデータラッチ10は、入力されたセンスアンプコントロール信号SCが「H」レベルに変化したのに応じて、時刻t1でカラムアドレス信号Cadd及びローアドレス信号Laddで選択されたメモリセルに記憶されたデータ「D8〜D15」、1ワードが16ビットの8ワード分のデータ、をセンスラッチデータSLDとして8ワードデータラッチ11に出力する。8ワードデータラッチ11は、センスアンプ・センスデータラッチ10から入力されたセンスラッチデータSLDを、ページセレクタ12に8ワードラッチデータWDLDに出力する。
ページセレクタ12は、バースト制御部21から入力されたページコントロール信号PC「P7」に応じたセンスラッチデータSLD[127:120]「D15」を選択して、ページデータPD[15:0]として出力する。出力ラッチ13は、内部クロック信号CLKが立上がると、ページデータPD[15:0]「D15」を読込んで記憶する。また、バースト制御部21は、内部クロックCLKに同期して、「H」レベルのウエイト信号WAITをウエイト出力制御部16に出力する。
時刻t4において、バースト制御部21は、内部クロックCLKに同期して、バーストアドレス信号BAD「A1」に続く8ワードが記憶されているメモリセルを示すバーストアドレス信号BAD「A2」をアドレス制御部23に出力する。アドレス制御部23は、バースト制御部21から入力されたバーストアドレス信号BAD「A2」をデコードして、カラムアドレス信号Cadd「カラム2」をカラムデコーダ9に出力し、ローアドレス信号Laddをメモリバンク8−0〜8−n各々に備えられるローデコーダ6に出力する。また、バースト制御部21は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを更新して「P0」をページセレクタ12に出力する。このとき、8ワードデータラッチ11からページセレクタ12に出力されている8ワードラッチデータWDLDは、データ「D8〜D15」である。そのため、ページセレクタ12は、「D8」をページデータPD[15:0]として出力する。出力ラッチ13は、内部クロック信号が立上がると、ページデータPD[15:0]「D8」を読込んで記憶する。また、バースト制御部21は、内部クロック信号CLKに同期して、「L」レベルのウエイト信号WAITをウエイト出力制御部16に出力する。
データセレクタ14は、バースト制御部21から入力されている同期/非同期セレクト信号SELに従い、出力ラッチ13から出力されるデータ「D15」を選択して、セレクトデータSD[15:0]としてデータ出力制御部15に出力する。データ出力制御部15は、バースト制御部21から入力されるアウトプットコントロール信号OPCに従い、入力されたセレクトデータSD[15:0]「D15」をアウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]として出力する。ウエイト出力制御部16は、アウトプットデータ信号出力端子77から出力されているデータが有効であることを示す「H」レベルのレディ信号RDYをレディ信号出力端子76に出力する。
時刻t5において、データセレクタ14は、バースト制御部21から入力されている同期/非同期セレクト信号SELに従い、出力ラッチ13から出力されるデータ「D8」を選択して、セレクトデータSD[15:0]としてデータ出力制御部15に出力する。
なお、「D8」は、出力すべき読み出しデータではないので、「無効データ」と図示されている。データ出力制御部15は、データセレクタ14から入力されるセレクトデータSD[15:0]「D8」が入力され、アウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]「D8」として出力する。このとき、「D8」は、出力すべき読み出しデータではないので、ウエイト出力制御部16は、「L」レベルのレディ信号RDYをレディ信号出力端子76に出力する。これにより、アウトプットデータ信号出力端子77に出力するデータ「D8」は、有効でないデータとして扱われることになる。また、タイミングチャート上は、「無効データ」と図示されている。
時刻t6において、アドレス制御部23は、「H」レベルのセンスアンプコントロール信号SCをセンスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。センスアンプ・センスデータラッチ10は、アドレス制御部23から入力されるセンスアンプコントロール信号SCに従い、カラムデコーダ9が選択するメモリセルから読み出したデータ「D16〜D23」の8ワードのデータをセンスラッチデータSLDとして8ワードデータラッチ11に出力する。バースト制御部21は、内部クロック信号CLKに同期して、「H」レベルの8ワードラッチ信号WDLを8ワードデータラッチ11に出力する。8ワードデータラッチ11は、8ワードラッチ信号WDLに従い、センスアンプ・センスデータラッチ10から入力される「D16〜D23」を、ページセレクタ12に8ワードラッチデータWDLDとして出力する。ページセレクタ12は、バースト制御部21から入力されるページコントロール信号PC「P0」に従い、8ワードラッチデータWDLD「D16〜D23」から「D16」を選択して、ページデータPD[15:0]として出力ラッチ13及びデータセレクタ14に出力する。出力ラッチ13は、次の内部クロック信号CLKが立上がると、入力された「D16」を読取り記憶する。バースト制御部21は、8ワードデータラッチ11に出力すべき読み出しデータが入力バッファ2つ以上あるので、「H」レベルのウエイト信号WAITをウエイト出力制御部16に出力する。
時刻t7において、バースト制御部21は、内部クロックCLKに同期して、バーストアドレス信号BAD「A2」に続くメモリバンク8ワードを示すバーストアドレス信号BAD「A3」をアドレス制御部23に出力する。アドレス制御部23は、バースト制御部21から入力されたバーストアドレス信号BAD「A3」をデコードして、カラムアドレス信号Cadd「カラム3」をカラムデコーダ9に出力しローアドレス信号Ladをメモリバンク8−0〜8−n各々に備えられるローデコーダ6に出力する。また、バースト制御部21は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを更新して「P1」をページセレクタ12に出力する。アドレス制御部23は、「L」レベルのセンスアンプコントロール信号SCをセンスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。
センスアンプ・センスデータラッチ10は、カラムデコーダ9が選択したデータ「D16〜D23」をラッチする。また、バースト制御部21は、内部クロック信号CLKに同期して、「L」レベルの8ワードラッチ信号WDLを8ワードデータラッチ11に出力する。8ワードデータラッチ11は、センスアンプ・センスデータラッチ10から入力されているセンスラッチデータSLD「D16〜D23」をラッチする。また、バースト制御部21は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを「P1」に更新し、更新した「P1」をページセレクタ12にページコントロール信号PCとして出力する。ページセレクタ12は、バースト制御部21から入力されるページコントロール信号PC「P1」に従い、8ワードデータラッチ11から入力された8ワードラッチデータWDLD「D16〜D23」からデータ「D17」を選択して出力ラッチ13及びデータセレクタ14にページデータPD[15:0]として出力する。
出力ラッチ13は、記憶するデータ「D16」をデータセレクタ14に出力する。また、出力ラッチ13は、内部クロック信号が立上がると、入力された「D17」を読取り記憶する。データセレクタ14は、ページセレクタ12が出力するページデータPD[15:0]「D17」と、出力ラッチ13が出力するデータ「D16」とから、出力ラッチ13が出力する「D16」を選択して、データ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。データ出力制御部15は、バースト制御部21から入力されるアウトプットコントロール信号OPCに従い、データセレクタ14から入力される「D16」をアウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]として出力する。ウエイト出力制御部16は、レディ信号出力端子76に「H」レベルのレディ信号RDYを出力する。
時刻t8において、バースト制御部21は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを「P2」に更新して、ページセレクタ12に出力する。ページセレクタ12は、ページコントロール信号PCに従い、8ワードデータラッチ11から入力されている8ワードラッチデータWDLD「D16〜D23」から「D18」を選択して、出力ラッチ13及びデータセレクタ14にページデータPD[15:0]として出力する。出力ラッチ13は、記憶する「D17」をデータセレクタ14に出力する。また、出力ラッチ13は、次の内部クロック信号CLKが立上がると、入力された「D18」を読取り記憶する。データセレクタ14は、バースト制御部21から入力される同期/非同期セレクト信号SELに従い、出力ラッチ13の出力する「D17」を、データ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。データ出力制御部15は、データセレクタ14から入力されたセレクトデータSD[15:0]「D17」をアウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]として出力する。
時刻t9において、アドレス制御部23は、「H」レベルのセンスアンプコントロール信号SCをセンスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。センスアンプ・センスデータラッチ10は、アドレス制御部23から入力されるセンスアンプコントロール信号SCに従い、カラムデコーダ9が選択するメモリバンク8から読み出したデータ「D24〜D31」の8ワードのデータをセンスラッチデータSLDとして8ワードデータラッチ11に出力する。バースト制御部21は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを「P3」に更新して、ページセレクタ12に出力する。ページセレクタ12は、バースト制御部21から入力されるページコントロール信号PC「P3」に従い、8ワードラッチデータWDLD「D16〜D23」から「D19」を選択して、出力ラッチ13及びデータセレクタ14にページデータPD[15:0]として出力する。出力ラッチ13は、記憶する「D18」をデータセレクタ14に出力する。データセレクタ14は、バースト制御部21から入力される同期/非同期セレクト信号SELに従い、出力ラッチ13が出力する「D18」を選択して、選択した「D18」をデータ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。データ出力制御部15は、データセレクタ14から入力されたセレクトデータSD[15:0]「D18」をアウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUD[15:0]として出力する。
時刻t10において、アドレス制御部23は、「L」レベルのセンスアンプコントロール信号SCをセンスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。センスアンプ・センスデータラッチ10は、アドレス制御部23から入力されるセンスアンプコントロール信号SCに従い、カラムデコーダ9から入力されているデータ「D24〜D31」をラッチする。バースト制御部21は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを「P4」に更新して、ページセレクタ12に出力する。ページセレクタ12は、バースト制御部21から入力されるページコントロール信号PC「P4」に従い、8ワードラッチデータWDLD「D16〜D23」からデータ「D20」を選択して、出力ラッチ13及びデータセレクタ14にページデータPD[15:0]として出力する。出力ラッチ13は、記憶するデータ「D19」をデータセレクタ14に出力する。データセレクタ14は、バースト制御部21から入力される同期/非同期セレクト信号SELに従い、出力ラッチ13の出力するデータ「D19」を選択して、データ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。データ出力制御部15は、データセレクタ14から入力されたデータ「D19」をアウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]として出力する。
時刻t11において、バースト制御部21は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを「P5」に更新して、ページセレクタ12に出力する。ページセレクタ12は、バースト制御部21から入力されるページコントロール信号PC「P5」に従い、8ワードラッチデータWDLD「D16〜D23」からデータ「D21」を選択して、出力ラッチ13及びデータセレクタ14にページデータPD[15:0]として出力する。出力ラッチ13は、記憶するデータ「D20」をデータセレクタ14に出力する。データセレクタ14は、バースト制御部21から入力される同期/非同期セレクト信号SELに従い、出力ラッチ13の出力するデータ「D20」を選択して、データ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。データ出力制御部15は、データセレクタ14から入力されたデータ「D20」をアウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]として出力する。
時刻t12において、バースト制御部21は、内部クロック信号CLKに同期して、ページコントロール信号PCを「P6」に更新して、ページセレクタ12に出力する。ページセレクタ12は、バースト制御部21から入力されるページコントロール信号PC「P6」に従い、8ワードラッチデータWDLD「D16〜D23」からデータ「D22」を選択して、出力ラッチ13及びデータセレクタ14にページデータPD[15:0]として出力する。出力ラッチ13は、記憶するデータ「D21」をデータセレクタ14に出力する。データセレクタ14は、バースト制御部21から入力される同期/非同期セレクト信号SELに従い、出力ラッチ13の出力するデータ「D21」を選択して、データ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。データ出力制御部15は、データセレクタ14から入力されたデータ「D21」をアウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]として出力する。
次に、図6は、半導体メモリ100における非同期読み出し動作の一例を示すタイミングチャートである。
まず、半導体メモリ100において、イネーブル制御部1は、チップイネーブル信号入力端子71から「L」レベルのチップイネーブル信号CEBが入力され、アウトプットイネーブル信号入力端子72から「L」レベルのアウトプットネーブル信号が入力される。また、イネーブル制御部1は、読み出すデータを出力することを示す出力選択信号OSをバースト制御部21に出力する。バースト制御部21は、イネーブル制御部1から出力選択信号OSが入力されたことに応じて、「H」レベルのアウトプットコントロール信号OPCをデータ出力制御部15に出力する。なお、メモリ領域設定部24の有するフリップフロップ41には、メモリバンク8−0(バンク0)のみをデータ領域に割当てる情報が記憶されているものとする。
まず、入力バッファ2は、外部アドレス信号入力端子75から外部アドレス信号「A0」が入力され、アドレス有効信号入力端子73から「L」レベルのアドレス有効信号が入力される。また、入力バッファ2は、入力された外部アドレス信号「A0」を増幅して、アドレスラッチ3に出力する。また、入力バッファ2は、「L」レベルのアドレス有効信号が入力されたことに応じて、「H」レベルのラッチ信号ALATをアドレスラッチ3に出力する。アドレスラッチ3は、入力されたアドレス信号AD「A0」をバースト制御部21及びアドレス制御部23に出力する。
続いて、時刻t1において、入力バッファ2は、アドレス有効信号入力端子73から「H」レベルのアドレス有効信号ADVBが入力されたのに応じて、「L」レベルのラッチ信号ALATをアドレスラッチ3に出力する。アドレスラッチ3は、入力バッファ2から入力されたラッチ信号ALATが「H」レベルから「L」レベルに変化したのに応じて、入力されたアドレス信号AD「A0」をラッチする。
バースト制御部21は、アドレスラッチ3から入力されるラッチアドレス信号LADをデコードして、バーストアドレス信号BAD「A0」をアドレス制御部23に出力する。また、バースト制御部21は、内部クロック信号CLKに同期して、ラッチアドレス信号LAD「A0」に対応する読み出したデータを選択するページコントロール信号PC「P0」をページセレクタ12に出力する。
アドレス制御部23は、バースト制御部21から入力されるバーストアドレス信号BAD「A0」、及びアドレスラッチ3から入力されるラッチアドレス信号LAD「A0」をデコードして、デコードにより得られたカラムアドレス「カラム0」をカラムアドレス信号Caddとして9に出力する。また、バースト制御部21は、デコードにより得られたローアドレスをローアドレス信号Laddとして、メモリバンク8が有するローデコーダ6に出力する。また、アドレス制御部23は、デコードで得られたバンクアドレス信号BKAD「バンク0」を、判定回路22に出力する。判定回路22は、メモリ領域設定部24から入力されるメモリ領域設定アドレス信号MAD「バンク0」と、アドレス制御部23から入力されるバンクアドレス信号BKAD「バンク0」とを比較し、読み出すデータが記憶されているメモリセルがデータ領域に割当てられていることを判定して、「H」レベル、すなわち、データ領域を示す判定一致信号CMPをバースト制御部21に出力する。
これにより、バースト制御部21は、動作モードを非同期読み出しとして動作し、「L」レベルの同期/非同期セレクト信号SELをデータセレクタ14に出力する。また、バースト制御部21は、「H」レベルのウエイト信号WAITをウエイト出力制御部16に出力する。ウエイト出力制御部16は、バースト制御部21から「H」レベルのウエイト信号WAIT及び「H」レベルのアウトプットコントロール信号OPCが入力されたのに応じて、レディ信号出力端子76に「H」レベルのレディ信号RDYを出力する。
時刻t3において、アドレス制御部23は、「H」レベルのセンスアンプコントロール信号SCをセンスアンプ・センスデータラッチ10に出力する。センスアンプ・センスデータラッチ10は、入力されたセンスアンプコントロール信号SCが「H」レベルに変化したのに応じて、時刻t1でカラムアドレス信号Cadd及びローアドレス信号Laddで選択されたメモリセルに記憶されたデータ「D0〜D7」を、センスラッチデータSLDとして8ワードデータラッチ11に出力する。8ワードデータラッチ11は、入力されたセンスラッチデータSLD「D0〜D7」を、8ワードラッチデータWDLDとしてページセレクタ12に出力する。
ページセレクタ12は、バースト制御部21から入力されるページコントロール信号PC「P0」に従い、入力された8ワードラッチデータWDLD「D0〜D7」から、「D0」を選択してページデータPD[15:0]として出力ラッチ13及びデータセレクタ14に出力する。データセレクタ14は、バースト制御部21から入力された同期/非同期セレクト信号SELに従い、ページセレクタ12から入力されるページデータPD[15:0]「D0」を選択して、データ出力制御部15にセレクトデータSD[15:0]として出力する。データ出力制御部15は、データセレクタ14から入力されたセレクトデータSD[15:0]「D0」を、アウトプットデータ信号出力端子77にアウトプットデータOUT[15:0]として出力する。
なお、有効なアドレスが入力されてから、有効なデータが出力されるまでの時間がアドレスアクセスタイムtACC、あるいは、ファーストレイテンシとなる。半導体メモリ100においては、ファーストレイテンシは、3サイクルとなる。
以上、説明したように、半導体メモリ100のバーストメモリ動作及び非同期読み出し動作は行われる。また、半導体メモリ100は、メモリ領域設定部24に記憶されるメモリ領域信号と、外部アドレス信号入力端子75から入力される外部アドレス信号ADDRに基づいて得られるバンクアドレス信号BKAD[0:n]とを判定回路22が比較することで、読み出すデータが記憶されている領域がファイル領域、あるいはデータ領域のいずれに割当てられているかを判定する。更に、半導体メモリ100は、バースト制御部21が判定回路22の判定結果により動作を切替える。これにより、読み出し動作を行う前に動作モードの切替が不要になる。その結果、動作モードの変更にサイクルを費やす必要がなくなり、半導体メモリ100を用いたシステムにおいては、読み出し動作に要するサイクルを短縮することが可能となる。
なお、本実施形態では、データ領域及びファイル領域の割当ては、メモリバンク8毎に行うが、各メモリバンク8が有するメモリセルアレイ7を複数のブロックとして分割して管理することで、ブロック毎にデータ領域及びファイル領域の割当てを行ってもよい。その場合、図4で示した判定回路22は、入力されるバンクアドレス信号BKAD及びメモリ領域設定アドレスの大小を比較し、比較結果によってバンクアドレス信号BKADで示される領域がファイル領域又はデータ領域のいずれかを判定することになる。
また、メモリ領域設定部24は、フリップフロップ41を用いてメモリ領域信号を記憶しているが、フラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置や、固定値を出力するROM(Read Only Memory)などを用いてもよい。
なお、本発明に記載のアドレス信号は、バンクアドレス信号に対応する。
本実施形態における半導体メモリの内部構成を示す概略ブロック図である。 同実施形態におけるメモリ領域設定部の内部構成を示す概略図である。 同実施形態におけるメモリバンク8の割当ての一例を示す図である。 同実施形態における判定回路の内部構成を示す概略図である。 同実施形態におけるバーストリードの動作を示すタイミングチャートである。 同実施形態における非同期読み出しの動作を示すタイミングチャートである。 従来例における半導体メモリの内部構成を示す概略ブロック図である。 従来例における非同期読み出しの動作を示すタイミングチャートである。 従来例における非同期読み出しの動作を示すタイミングチャートである。 従来例におけるバーストリードの動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1…イネーブル制御部、2…入力バッファ、3…アドレスラッチ
4…バースト制御部、5…アドレス制御部、6…ローデコーダ
7…メモリセルアレイ、8…メモリバンク、9…カラムデコーダ
10…センスアンプ・センスデータラッチ、11…8ワードデータラッチ
12…ページセレクタ、13…出力ラッチ、14…データセレクタ
15…データ出力制御部、16…ウエイト出力制御部、17…動作モード制御部
21…バースト制御部、22…判定回路、23…アドレス制御部
24…メモリ領域設定部
31…ANDゲート、32…NORゲート、33…NANDゲート
41…フリップフロップ、42…メモリ領域設定デコーダ
71…チップイネーブル信号入力端子、72…アウトプットイネーブル信号入力端子
73…アドレス有効信号入力端子、74…外部クロック入力端子
75…外部アドレス信号入力端子、76…レディ信号出力端子
77…アウトプットデータ信号出力端子、78…動作モード選択信号入力端子
79…メモリ領域信号入力端子
100…半導体メモリ、900…半導体メモリ

Claims (2)

  1. 外部から入力されるクロックに同期したバーストリード命令により読み出されるデータが記憶される連続した領域であるファイル領域と、非同期読み出し命令により読み出されるデータが記憶される領域であるデータ領域とに分割された記憶領域を有する半導体メモリであって、
    前記ファイル領域と前記データ領域との境界を示す情報が記憶され、該情報をメモリ領域設定アドレス信号として出力するメモリ領域設定部と、
    前記バーストリード命令又は前記非同期読み出し命令に含まれる外部アドレス信号で指定される領域を示すアドレス信号を出力するアドレス制御部と、
    前記メモリ領域設定アドレス信号と前記アドレス信号とを比較し、前記アドレス信号で示される領域がファイル領域又はデータ領域のいずれの領域であるかを判定する判定回路と、
    前記判定回路の判定結果に基づき、前記記憶領域から読み出したデータの出力経路を定めるバースト制御部と、
    を具備することを特徴とする半導体メモリ。
  2. 前記記憶領域は、複数のメモリセルアレイを備え、
    前記ファイル領域及び前記データ領域の分割は、前記メモリセルアレイ単位又は前記メモリセルアレイをいくつかの領域に分けたブロック単位で行われる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体メモリ。
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