JP2010040717A - チップ型電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】素子の方向を容易に且つ正確に識別することができるチップ型電子部品を提供すること。
【解決手段】積層型フィルタ10は、ZnOを主成分とするセラミック材料からなる複数の機能層が積層された第1の領域Aと、ZnOを主成分とすると共に電圧非直線特性を発現する誘電性セラミック材料から複数の機能層が積層された第2の領域Bとを有する素体12を備えている。素体12には、積層型フィルタ10の上下方向を識別するための方向識別マークMkが設けられている。方向識別マークMkは、ZnOとZrOとからなっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、チップ型電子部品に関するものである。
チップ型電子部品としては、例えば特許文献1に記載されているように、ZnOを主成分とする材料からなる複数のバリスタ層と、各バリスタ層間に形成された内部電極と、内部電極と電気的に接続された外部端子電極とを備えたバリスタが知られている。
特開2002−246207号公報
近年では、高速伝送用のチップバリスタの開発が進んでいる。高速伝送用のチップバリスタは、バリスタ部とインダクタ部とを有している。このようなチップバリスタを回路基板に実装する際に、誤ってインダクタ部が回路基板側となるように実装されると、インダクタ部のL値が減少してしまう。そのため、上記チップバリスタのような方向性のある素子を回路基板に実装するときには、素子の方向を識別する必要がある。
本発明の目的は、素子の方向を容易に且つ正確に識別することができるチップ型電子部品を提供することである。
本発明のチップ型電子部品は、ZnOを主成分とする材料を含有してなる素体を有するZnO系半導体素子と、素体に形成され、ZnO系半導体素子の方向を識別するためのマークと、を備え、当該マークはZnOとZrOとからなることを特徴とする。
このようにZnO系半導体素子における素体にマークを形成することにより、ZnO系半導体素子の方向が画像認識等により容易に分かるようになるので、ZnO系半導体素子の方向を確実に識別することができる。ここで、ZnOを主成分とする材料を含有してなる素体は、半導体化により着色される傾向にあるため、ZnO系半導体素子に対しては、ZrOを含有するマークとするのが好適である。また、マークがZnOとZrOとからなる場合には、マークの材質を例えばZrOのみや、Mg(OH)又はTiO等とした場合に比べて、マークが剥がれ難く、更には素子の特性を変化させることが少ない。このことは、本発明者等の実験等によって明らかにされている。従って、ZnO系半導体素子の方向を識別するためのマークをZnOとZrOとからなるマークとすることにより、ZnO系半導体素子の特性に殆ど影響を及ぼすことなく、マークの高耐久性が実現されるようになる。
好ましくは、上記マークにおけるZnOとZrOとの比率は、重量比で99:1〜95:5である。ZnOがZrOとの比率(重量比)で99:1よりも多く含まれていると、マークの色が素体の色と似てしまうため、マークの認識率が大幅に低下してしまう。
ところで、チップ型電子部品の外部電極には、実装時におけるはんだ耐熱性やはんだ濡れ性の向上のために、めっき処理が施される。ZrOがZnOとの比率(重量比)で95:5よりも多く含まれていると、上述しためっき処理の際に、マークにめっきが付着(以下、このような現象を「めっき付着」という)してしまう。このようなめっき付着は、外部電極間のショート不良の発生原因として顕著となってきており、好ましくない。
好ましくは、上記マークは、ZnO系半導体素子との同時焼成によって形成されたものである。ZnOとZrOとからなるマークをZnO系半導体素子との同時焼成によって形成することにより、方向性のあるZnO系半導体素子における素体の表面の適正な位置に確実にマークを形成することができる。また、素体にマークを形成する工程の一部が焼成工程と一緒に実施されるので、チップ型電子部品の製造工程の簡略化を図ることができる。
好ましくは、ZnO系半導体素子は、素体の一部を構成するバリスタ部と、バリスタ部に対して積層され、素体の他の一部を構成するインダクタ部とを有し、上記マークは、素体のインダクタ部側の表面に形成されている。この場合には、バリスタ部とインダクタ部とを有するZnO系半導体素子を回路基板に実装する際には、ZnO系半導体素子においてZnOとZrOとからなるマークが形成された表面が上面となるように実装することにより、誤ってインダクタ部が回路基板側になるように実装されることを簡単に防止できる。
本発明によれば、ZnOとZrOとからなるマークをZnO系半導体素子における素体に形成したので、ZnO系半導体素子の方向を容易に且つ正確に識別することができる。これにより、例えばZnO系半導体素子を回路基板に実装する際に、ZnO系半導体素子の方向を間違えることを回避できる。また、マークの消滅及び変色が防止されるため、マークを確実に画像認識することができる。さらに、マークがZnO系半導体素子の特性に影響を及ぼすことも防止できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1〜図4を参照して、第1実施形態に係る積層型フィルタ10について説明する。図1は、第1の実施形態に係る積層型フィルタを示す斜視図である。図2は、図1に示す素体を層ごとに分解して示す分解斜視図である。図3は、図1におけるIII−III線に沿った素体の断面構成を示す図である。図4は、第1の実施形態に係る積層型フィルタを示す回路図である。
図1に示すように、積層型フィルタ10は、インダクタとコンデンサとからそれぞれ構成された4個のL型フィルタ素子が並列に設けられた積層型フィルタアレイ部品である。積層型フィルタ10は、略直方体の形状の素体12、四対の端子電極14a,16aと、14b,16bと、14c,16cと、14d,16d、および、一対のグランド端子電極18a,18bから構成されている。
端子電極14a,14b,14c,14dは、素体12の側面である第1の面12aに順に設けられており、それぞれ素体12の積層方向に延びた形状をなしている。同様に、端子電極16a,16b,16c,16dは、素体12に対して第1の面12aと反対側の側面である第2の面12bに順に設けられており、それぞれ素体12の積層方向に延びた形状をなしている。すなわち、端子電極14a,14b,14c,14dと端子電極16a,16b,16c,16dとは、それぞれ一対の端子電極をなしており、互いに対向するように素体12の外表面に設けられている。
グランド端子電極18aは、素体12に対して第1の面12aおよび第2の面12bに直交する側面である第3の面12cの中央部に設けられており、素体12の積層方向に延びた形状をなしている。同様に、グランド端子電極18bは、素体12に対して第3の面12cと反対側の側面である第4の面12dの中央部に設けられており、素体12の積層方向に延びた形状をなしている。すなわち、グランド端子電極18aとグランド端子電極18bとは、それぞれ一対のグランド端子電極をなしており、互いに対向するように素体12の外表面に設けられている。
素体12には複数の機能層が積層されており、素体12は、これら複数の機能層の積層方向に沿って第1の領域Aと第2の領域Bとを有している。素体12における第1の領域A(インダクタ部)と第2の領域B(バリスタ部)とには、それぞれ異なる機能を有する機能層が積層されている。以下では、素体12の構成を詳細に説明する。
図2に示すように、素体12の第1の領域Aには、複数の機能層20,21,22,23,24,25,22,23,26が順に積層されている。機能層20〜26はZnOを主成分とするセラミック材料からなる。機能層を構成するセラミック材料は、主成分としてのZnOのほか、添加物としてPr、K、Na、Cs、Rb等の金属元素を含有している。
素体12の第2の領域Bには、複数の機能層27,28,29,30が順に積層されている。機能層27〜30は誘電性を有する材料からなる。本実施形態では、機能層27〜30はZnOを主成分とすると共に電圧非直線特性を発現する誘電性セラミック材料からなっている。このセラミック材料中には、添加物として、Pr及びBiからなる群より選ばれる少なくとも一種の元素、CoおよびAlが更に含まれている。
ここで、機能層27〜30は、Prに加えてCoを含むことから、優れた電圧非直線特性、高い誘電率(ε)を有するものとなる。また、Alを更に含むことから、低抵抗となる。機能層27〜30は、更なる特性の向上を目的として、添加物として上述したもの以外の金属元素等(例えば、Cr、Ca、Si、K等)を更に含有していてもよい。
なお、実際の素体12では、機能層20〜26と機能層27〜30とは、互いの間の境界が視認できない程度に一体化されている。
次に、素体12の第1の領域Aの構成を詳細に説明する。複数の機能層21,22,23,24,25,22,23,26の一方の主面上には、それぞれ、導体パターン41,42,43,44,45,42,43,46が4体ずつ設けられている。4体の導体パターン41は、それぞれ、機能層20〜26の積層方向に直交する方向であって一対のグランド端子電極18a〜18bの対向方向に併置されている。同様に、導体パターン42〜46も、それぞれ4体ずつ、一対のグランド端子電極18a〜18bの対向方向に併置されている。
導体パターン41,46は端子電極引き出しのために設けられており、導体パターン42〜45はインダクタンスを大きくするためにコイル状をなしている。換言すれば、導体パターン42〜45は、略長方形の辺に沿って形成されたコの字状をなしている。
4体の導体パターン41の一端41aは、それぞれ、図1に示す第1の面12aの一部を形成する機能層21の一縁に沿って設けられており、図1に示す端子電極14a,14b,14c,14dにそれぞれ接続されている。4体の導体パターン41の他端41bは、スルーホール導体を介して4体の導体パターン42の一端42aにそれぞれ接続されている。4体の導体パターン42の他端42bは、スルーホール導体を介して4体の導体パターン43の一端43aにそれぞれ接続されており、4体の導体パターン43の他端43bは、スルーホール導体を介して4体の導体パターン44の一端44aにそれぞれ接続されている。また、4体の導体パターン44の他端44bは、スルーホール導体を介して4体の導体パターン45の一端45aにそれぞれ接続されており、4体の導体パターン45の他端45bは、スルーホール導体を介して4体の導体パターン42の一端42aにそれぞれ接続されている。
同様に、4体の導体パターン42の他端42bは、スルーホール導体を介して4体の導体パターン43の一端43aにそれぞれ接続されており、4体の導体パターン43の他端43bは、スルーホール導体を介して4体の導体パターン46の一端46aにそれぞれ接続されている。4体の導体パターン46の他端46bは、それぞれ、図1に示す第2の面12bの一部を形成する機能層26の一縁に沿って設けられており、図1に示す端子電極16a,16b,16c,16dにそれぞれ接続されている。
このように、素体12の積層方向に隣り合う導体パターン42〜46同士がそれぞれ直列に接続されて、4体のインダクタ導体48a,48b,48c,48dを形成している。
次に、素体12の第2の領域Bの構成を詳細に説明する。機能層27〜30の間には、機能層27〜30の積層方向に対向するように複数の内部電極51,52,53,54,55が配されている。具体的には、機能層29の一方の主面上には4体の第1の電極導体51,52,53,54が設けられており、機能層28の一方の主面上には第2の電極導体55が設けられている。
4体の第1の電極導体51〜54は、機能層27〜30の積層方向に直交する方向であって一対のグランド端子電極18a,18bの対向方向に併置されている。4体の第1の電極導体51〜54の一端51a,52a,53a,54aは、それぞれ、図1に示す第2の面12bの一部を形成する機能層29の一縁に沿って設けられており、図1に示す端子電極16a,16b,16c,16dにそれぞれ接続されている。すなわち、4体の第1の電極導体51〜54の一端51a〜54aは、それぞれ異なる4体のインダクタ導体48a〜48dの一端に接続されている。
図3に示すように、第1の電極導体51〜54の他端部51b〜54bは、機能層27〜30の積層方向に第2の電極導体55と対向している。換言すれば、第2の電極導体55は、第1の電極導体51〜54に対して配されており、第1の電極導体51,52の他端部51b,52bと、第1の電極導体53,54の他端部53b,54bと、にそれぞれ対向するように一対のグランド端子電極18a,18bの対向方向に延びている。
第2の電極導体55の一端55aは、図1に示す第3の面12cの一部を形成する機能層28の一縁に沿って設けられており、図1に示すグランド端子電極18aに接続されている。第2の電極導体55の他端55bは、図1に示す第4の面12dの一部を形成する機能層28の一縁に沿って設けられており、図1に示すグランド端子電極18bに接続されている。
第1の電極導体51の一端部51b、第2の電極導体55の一部(一端部51bに対向する部分)55c、及びこれらの間の機能層28によってサージ吸収素子58aが形成されており、第1の電極導体52の一端部52b、第2の電極導体55の一部(一端部52bに対向する部分)55d、及びこれらの間の機能層28によってサージ吸収素子58bが形成されている。同様に、第1の電極導体53の一端部53b、第2の電極導体55の一部(一端部53bに対向する部分)55e、及びこれらの間の機能層28によってサージ吸収素子58cが形成されており、第1の電極導体54の一端部54b、第2の電極導体55の一部(一端部54bに対向する部分)55f、及びこれらの間の機能層28によってサージ吸収素子58dが形成されている。
以上のような積層型フィルタ10において、素体12の機能層20側の表面には、積層型フィルタ10の上下方向を識別するための方向識別マークMkが設けられている。方向識別マークMkは、矩形形状(本実施形態では、長方形状)を呈しており、素体12の機能層20側の表面の略中央に位置している。ここでは、素体12において方向識別マークMkが付されている表面が、実装すべき回路基板(図示せず)に対して上面となる。方向識別マークMkは、ZnOとZrOとからなっている。このZnOとZrOとからなる方向識別マークMkは、素体12との同時焼成(後述)によって形成されている。
ZnOを主成分とするセラミック材料は、添加物の注入により半導体化された状態で焼成すると、着色されるようになる。例えば、ZnOを主成分とするセラミック材料にPrが添加されると、元来は白色であるZnOは、焼結体の粒界部分にPr酸化物の形態で存在し、全体としてPr酸化物の色(茶色)を呈するようになる。つまり、焼結後の素体12は、茶色に着色されることになる。このため、方向識別マークMkを素体12と鮮明に区別するためには、ZnOとZrOとからなるマークのような白いマークを付するのが適切である。
図4に示すように、積層型フィルタ10には、インダクタ導体48a,48b,48c,48dとサージ吸収素子58a,58b,58c,58dとからそれぞれ構成された4個のL型フィルタ素子が形成される。
次に、上述した積層型フィルタ10の製造方法について説明する。まず、素体12の第1の領域Aにおける機能層20〜26となる複数のインダクタグリーンシートを用意する。これらのインダクタグリーンシートは、例えば、ZnO、Pr11、Cr、CaCO、SiO及びKCOの混合粉を原料としたスラリーを、例えば厚さが20μm程度となるようにドクターブレード法によりフィルム上に塗布することで形成される。
また、素体12の第2の領域Bにおける機能層27〜30となる複数のバリスタグリーンシートを用意する。これらのバリスタグリーンシートは、例えば、ZnO、Pr11、CoO、Cr、CaCO、SiO、KCO及びAlの混合粉を原料としたスラリーを、例えば厚さが30μm程度となるようにドクターブレード法によりフィルム上に塗布することで形成される。
続いて、機能層21〜25となるインダクタグリーンシートの所定の位置(すなわち、導体パターン41〜46に対してスルーホールを形成すべき位置)に、レーザー加工等によってスルーホールを形成する。
続いて、機能層21〜26となるインダクタグリーンシート上に、インダクタ導体48a〜48dのための導体パターン41〜46を形成する。この導体パターン41〜46は、Ag及びPdを主成分とする導体ペーストをインダクタグリーンシート上にスクリーン印刷することで、例えば、焼成後の厚さが14μm程度となるように形成される。なお、機能層21〜25となるインダクタグリーンシートに形成されたスルーホール内には、インダクタグリーンシート上への導体ペーストのスクリーン印刷によって、スルーホール導体のための導体ペーストが充填される。
また、機能層28,29となるバリスタグリーンシート上に、第2の電極導体55および第1の電極導体51〜54に対応する導体パターンを形成する。この導体パターンは、Ag及びPdを主成分とする導体ペーストをバリスタグリーンシート上にスクリーン印刷することで、例えば、焼成後の厚さが3μm程度となるように形成される。
また、上記の方向識別マークMkを形成するためのマーク用ペーストを用意し、このマーク用ペーストを機能層20となるインダクタグリーンシート上の所定位置にスクリーン印刷する。マーク用ペーストは、ZnOとZrOとの混合粉、バインダ、及び溶剤等からなる。このとき、インダクタグリーンシートは、ZnOを主成分とする材料からなるグリーンシートであるため、白っぽくなっている。また、マーク用ペーストも、ZnOを多く含んでいるため、白っぽくなっている。このため、白いマーク用ペーストをそのままインダクタグリーンシート上に印刷すると、マーク用ペーストの画像認識が行いにくくなる。そこで、マーク用ペーストにカーボンブラックや有機色素(例えばアマランス)を微量に混合させることで、マーク用ペーストを着色するのが望ましい。カーボンブラックや有機色素は、後述する焼成によって飛散するため、焼成後に残ることはない。このため、焼成後には、方向識別マークMkは白い状態になる。
続いて、機能層20〜26となるインダクタグリーンシートと、機能層27〜30となるバリスタグリーンシートとを所定の順序で積層して圧着し、グリーンシート積層体を得る。各バリスタグリーンシートを積層する際には、マーク用ペーストが印刷されたインダクタグリーンシート(機能層20〜26となるインダクタグリーンシート)がマーク用ペーストが印刷された面側を下向きとした状態で最下層となるように各グリーンシートを積層する。
続いて、得られたグリーンシート積層体を所望のサイズとなるようにチップ単位に切断した後、所定の温度(例えば、1100〜1200℃程度の温度)で焼成して、素体12を得る。
続いて、素体12の外表面に、4対の端子電極14a〜14d,16a〜16dおよび一対のグランド端子電極18a,18bを形成して、積層型フィルタ10を完成させる。端子電極14a〜14d、端子電極16a〜16d、およびグランド端子電極18a,18bは、素体12の外表面に、Agを主成分とする導体ペーストを転写して所定の温度(例えば、700℃〜800℃の温度)で焼付けを行い、更に、Ni/Sn、Cu/Ni/Sn、Ni/Au、Ni/Pd/Au、Ni/Pd/Ag、又はNi/Agを用いた電気めっきを施すことで、形成される。積層型フィルタ10の完成寸法は、長さ2.0mm、幅1.0mm、厚さ0.8mmである(2010タイプ)。
以上のように、素体12の機能層20側の表面に方向識別マークMkを設けたので、積層型フィルタ10の上下方向を簡単且つ確実に識別することができる。つまり、積層型フィルタ10において方向識別マークMkが付いている面側がインダクタ導体48a,48b,48c,48dが配置された第1の領域A側であることを、直ちに知ることができる。
ここで、積層型フィルタ10を回路基板(図示せず)に実装する際に、第1の領域Aを回路基板側にした状態で実装すると、第1の領域Aが回路基板のグランド電極に近くなるため、例えば回路基板のグランド電極と第1の領域Aのインダクタ導体48a,48b,48c,48dとの間に浮遊容量が発生し、インダクタ導体48a,48b,48c,48dのL値自体が変化し、積層型フィルタ10の特性に悪影響を及ぼしてしまう。そこで、方向識別マークMkが付いている側の面が回路基板に対して積層型フィルタ10の上面となるように、積層型フィルタ10を回路基板に実装することにより、第2の領域Bが必ず回路基板側に位置することになる。この場合には、積層型フィルタ10の特性に悪影響を及ぼすことを回避できる。
方向識別マークMkがZnOとZrOとで形成されているので、方向識別マークMkが容易に消失することは無く、方向識別マークMkが容易に変色することも無い。このため、画像解析装置等による方向識別マークMkの識別が長期間にわたって確実に行えるようになる。
方向識別マークMkをZnOとZrOとからなるものとすることにより、積層型フィルタ10の電気的特性に悪影響を及ぼすことが防止される。方向識別マークMkに含まれるZnOは、各機能層20〜30の主成分でもあるので、積層型フィルタ10の電気的特性に悪影響を及ぼすことはない。ZrOは、焼結抑制剤として一般に用いられる材料であり、焼結性が劣るほど多量に含有していないので、積層型フィルタ10の電気的特性に悪影響を及ぼす懼れはない。
方向識別マークMkは、ZnOとZrOとを含むマーク用ペーストをスクリーン印刷し、積層体を形成した後、積層体の焼成と一緒に形成される。つまり、積層体の焼成前に、予め積層体の第1の領域A側の面にマーク付けの基礎となる上記マーク用ペーストの印刷が行われるため、上下方向の正しい位置への方向識別マークMkの形成を簡単かつ確実に行うことができる。積層体の焼成工程と方向識別マークMkの形成工程とを完全に別々に実施する場合に比べて、積層型フィルタ10の製造工程を簡素化することができる。
方向識別マークMkを金属材料で形成する場合には、マーク下地層の表面にメッキを付着することになるので、方向識別マークMkの変形が生じる、あるいは、メッキの伸びの発生により端子電極14a〜14d,16a〜16d,18a,18b等とのショートが起きる可能性がある。しかしながら、方向識別マークMkがZnOとZrOとからなることで、そのような不具合を防止することができる。
ところで、方向識別マークMkにおけるZnOとZrOとの比率は、重量比で99:1〜95:5であることが好ましく、重量比で98:2〜96:4であることがより好ましい。
本発明者等は、方向識別マークに関し、ZnOとZrOとの比率が異なる積層型フィルタを作成し、以下のような実験を行なった。すなわち、図5の表に示すように、方向識別マークにおけるZnOとZrOとの比率を、重量比でそれぞれ100:0、99:1、98:2、97:3、96:4、95:5、94:6、0:100とした8種類のサンプルを各1000個ずつ作製し、サンプル毎にめっき付着率、剥がれ発生率、及び画像誤認率を求めた。各サンプルでの積層型フィルタの構成は、方向識別マークにおけるZnOとZrOとの比率を除いて、上述した実施形態の構成と同じとした。
めっき付着に関しては、方向識別マーク上又は周囲にめっきが付着した否かを目視にて確認した。そして、めっき付着が発生した被検体の割合をめっき付着率(めっき付着が発生した被検体の数/1000×100)とした。
剥がれ発生に関しては、方向識別マークと素体との間に隙間が発生しているが否か、及び、方向識別マークが脱落しているか否かを目視にて確認した。方向識別マークと素体との間に隙間が発生している及び方向識別マークが脱落している、すなわち剥がれが発生した被検体の割合をめっき付着率(剥がれが発生した被検体の数/1000×100)とした。
画像誤認に関しては、カメラによる画像認識により方向識別マークを認識できたか否かを検証した。方向識別マークを画像認識できなかった被検体の割合(方向識別マークを画像認識できなかった被検体の数/1000×100)とした。
めっき付着率、剥がれ発生率、及び画像誤認率の良否判定に関しては、各割合が1%より大きいものをNG(図中、「×」にて表示)として判定とした。図5に示された実験結果から、方向識別マークにおけるZnOとZrOとの比率(重量比)の好適な範囲は、99:1〜95:5であることが分かる。また、方向識別マークにおけるZnOとZrOとの比率(重量比)のより好適な範囲は、98:2〜96:4であることも分かる。
ZnOがZrOとの比率(重量比)で94:6及び0:100であると、めっき付着が生じてしまう。これは、ZrOの比率が多いと、焼結性が悪化して、金属成分が酸化しきれないことに因ると考えられる。すなわち、酸化されなかった金属成分にめっきが付着すると考えられる。
ZnOがZrOとの比率(重量比)で0:100であると、剥がれが発生してしまう。これは、ZrOの比率が多いと、焼結性が悪化して、素体との密着性が低下してしまうことに因ると考えられる。
ZnOとZrOとの比率(重量比)が100:0であると、方向識別マークの色が素体の色と似てしまうため、方向識別マークの画像認識が不可能となってしまう。
(第2の実施形態)
次に、図6及び図7を参照して、第2の実施形態に係る積層型フィルタ10Aについて説明する。図6は、第2の実施形態に係る素体を層ごとに分解して示す分解斜視図である。図7は、第2の実施形態に係る積層型フィルタを示す回路図である。
積層型フィルタ10Aは、4個のπ型フィルタ素子が並列に設けられた積層型フィルタアレイ部品である。積層型フィルタ10Aは、図1において素体12に代えて素体12Aを備えている点で第1の実施形態と異なっている。積層型フィルタ10Aのその他の構成は第1の実施形態と同一である。
素体12Aは、素体12において機能層27と機能層28との間に機能層71を更に備えている点で第1の実施形態と異なっている。素体12Aのその他の構成は第1の実施形態と同一である。
機能層71は、機能層27〜30と同一な材料からなっている。機能層71の主面上には、機能層27〜30の積層方向に対向するように複数の内部電極72,73,74,75が配されている。具体的には、機能層71の一方の主面上には4体の第1の電極導体72,73,74,75が設けられている。
4体の第1の電極導体72〜75は、一対のグランド端子電極18a,18bの対向方向に併置されている。4体の第1の電極導体72〜75の一端72a,73a,74a,75aは、それぞれ、図1に示す第2の面12bの一部を形成する機能層71の一縁に沿って設けられており、図1に示す端子電極14a,14b,14c,14dにそれぞれ接続されている。すなわち、4体の第1の電極導体72〜75の一端72a〜75aは、それぞれ異なる4体のインダクタ導体48a〜48dの一端に接続されている。
第1の電極導体72〜75の他端部72b〜75bは、機能層27〜30の積層方向に第2の電極導体55と対向している。換言すれば、第2の電極導体55は、第1の電極導体72〜75に対しても配されており、第1の電極導体72,73の他端部72b,73bと、第1の電極導体74,75の他端部74b,75bと、にそれぞれ対向するように一対のグランド端子電極18a,18bの対向方向に延びている。
第1の電極導体72の一端部72b、第2の電極導体55の一部(一端部72bに対向する部分)55c、およびこれらの間の機能層71によってサージ吸収素子78aが形成されており、第1の電極導体73の一端部73b、第2の電極導体55の一部(一端部73bに対向する部分)55d、およびこれらの間の機能層71によってサージ吸収素子78bが形成されている。同様に、第1の電極導体74の一端部74b、第2の電極導体55の一部(一端部74bに対向する部分)55e、およびこれらの間の機能層71によってサージ吸収素子78cが形成されており、第1の電極導体75の一端部75b、第2の電極導体55の一部(一端部75bに対向する部分)55f、およびこれらの間の機能層71によってサージ吸収素子78dが形成されている。
以上のような積層型フィルタ10Aにおいても、素体12Aの機能層20側の表面には、ZnOとZrOとからなる方向識別マークMkが設けられている。方向識別マークMkは、矩形形状(本実施形態でも、長方形状)を呈しており、素体12Aの機能層20側の表面の略中央に位置している。ここでも、素体12Aにおいて方向識別マークMkが付されている表面が、実装すべき回路基板(図示せず)に対して上面となる。
積層型フィルタ10Aには、図7に示すように、インダクタ導体48a,48b,48c,48d、サージ吸収素子58a,58b,58c,58d、およびサージ吸収素子78a,78b,78c,78dからそれぞれ構成された4個のπ型フィルタ素子が形成される。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
方向識別マークMkの位置や形状等は、上記実施形態に限定されるものではない。また、上記実施形態では、方向識別マークMkの形成工程の一部をグリーンシート積層体の焼成と同時に行うようにしたが、グリーンシート積層体の焼成後に方向識別マークMkを形成してもよい。
本実施形態では、本発明をインダクタとサージ吸収素子とを有する積層型フィルタ10,10Aに適用しているが、本発明は、特にこれには限られず、例えばZnOを主成分とする材料を含有してなる素体を有し、方向性のあるZnO系半導体素子を備えたものであれば、適用可能である。このとき、ZnO系半導体素子としては、上下方向に方向性のあるものだけでなく、横方向に方向性のあるものでもよい。横方向に方向性のあるZnO系半導体素子については、素体の一側面に、方向識別マークMkを設ければよい。
第1の実施形態に係る積層型フィルタを示す斜視図である。 図1に示す素体を層ごとに分解して示す分解斜視図である。 図1におけるIII−III線に沿った素体の断面構成を示す図である。 第1の実施形態に係る積層型フィルタを示す回路図である。 めっき付着率、剥がれ発生率、及び画像誤認率に関する実験結果を示す図表である。 第2の実施形態に係る素体を層ごとに分解して示す分解斜視図である。 第2の実施形態に係る積層型フィルタを示す回路図である。
符号の説明
10…積層型フィルタ、12…素体、14a〜14d,16a〜16d…端子電極、18a,18b…グランド端子電極、20〜30…機能層、41〜46…導体パターン、48a〜48d…インダクタ導体、51〜54…第1の電極導体、55…第2の電極導体、58a〜58d…サージ吸収素子、Mk…方向識別マーク。

Claims (4)

  1. ZnOを主成分とする材料を含有してなる素体を有するZnO系半導体素子と、
    前記素体に形成され、前記ZnO系半導体素子の方向を識別するためのマークと、を備え、
    前記マークはZnOとZrOとからなることを特徴とするチップ型電子部品。
  2. 前記マークにおけるZnOとZrOとの比率は、重量比で99:1〜95:5であることを特徴とする請求項1記載のチップ型電子部品。
  3. 前記マークは、前記ZnO系半導体素子との同時焼成によって形成されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のチップ型電子部品。
  4. 前記ZnO系半導体素子は、前記素体の一部を構成するバリスタ部と、前記バリスタ部に対して積層され、前記素体の他の一部を構成するインダクタ部とを有し、
    前記マークは、前記素体の前記インダクタ部側の表面に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のチップ型電子部品。
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