JP2010040361A - 端子金具及びワイヤーハーネス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワイヤーハーネスは、電線30と、電線30の端末部を圧着する端子金具10とを備えている。端子金具10は、前端側部分に形成され、相手端子に接続される端子接続部11と、後端側部分に形成され、端子接続部11に連なる底板部21及び底板部21の左右両側縁から立ち上げられた一対のカシメ片22、23からなる圧着部12とを有している。端子金具10は、底板部21と一対のカシメ片22、23とで電線30の端末部を包囲するように圧着部12をかしめることにより電線30の端末部を圧着している。底板部21には、内方へ叩き出しにより前後方向に延びる補強部24が形成されている。
【選択図】図1
Description
底板部に内方へ叩き出しにより前後方向に延びる補強部を形成したことにより、底板部の剛性が高められているので、圧着部をかしめる際にカシメ片を上方から押圧する力が底板部に作用しても、端子金具の上反り変形を防止することができる。
ワイヤーバレル部は芯線を強く締め付ける必要があるため、大きな力でカシメ片を上方から押圧する。このため、ワイヤーバレル部の底板部には上方から大きな力が作用するため、端子金具が上反り変形する虞がある。その点、本発明では、補強部が、前後方向において、少なくともワイヤーバレル部の全域に亘って形成されているため、ワイヤーバレル部の底板部に上方から大きな力が作用しても、端子金具の上反り変形をより確実に防止することができる。
圧着部をかしめる際にカシメ片を上方から押圧する力は、底板部に対してカシメ片の先端縁が対向する位置に最も強く作用する。このため、この部分に作用する力により端子金具が上反り変形する虞がある。その点、本発明では、底板部の幅方向において、圧着部がかしめられた際のカシメ片の先端縁に対向する位置に補強部を形成するため、端子金具の上反り変形をさらに確実に防止することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図3を参照して説明する。本実施形態のワイヤーハーネスは、電線30と、電線30の端末部を圧着する端子金具10とを備えている。端子金具10は、所定形状に打ち抜いた金属板材に曲げ加工等を施すことによって形成された雌形のものである。端子金具10の前端側部分には、角筒状をなし、雄形の相手端子に形成された細長い雄タブが挿入され接続される端子接続部11が形成されている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術範囲に含まれる
(1)上記実施形態では、前後方向において、補強部がワイヤーバレル部の全域に亘って形成されているが、前後方向において、補強部が形成される領域は、ワイヤーバレル部内の一部領域のみでもよく、ワイヤーバレル部より前方の底板部からワイヤーバレル部の後方の底板部まででもよく、ワイヤーバレル部より前方の底板部からワイヤーバレル部の前後中間部若しくは後端まででもよく、ワイヤーバレル部の前端若しくは前後中間部からワイヤーバレル部より後方の底板部まででもよく、端子接続部の後方に延びる底板部の全域に亘ってもよい。
(2)上記実施形態では、底板部の幅方向において、圧着部がかしめられた際のカシメ片の先端縁に対向する位置に補強部が形成されているが、底板部の幅方向において、補強部が形成される領域は、底板部の中心に対して左右一方に偏っていてもよい。また、圧着部がかしめられた際のカシメ片の先端縁に対向する位置でなくてもよい。また、底板部の幅方向において、複数の補強部を形成してもよい。
(3)上記実施形態では、端子接続部が角筒状をなしている雌形の端子金具について説明したが、本発明は、端子接続部が細長く延びた雄タブと称される形態である雄形の端子金具にも適用できる。
11…端子接続部
22、23…カシメ片
22T…先端縁
12…圧着部
13…ワイヤーバレル部
14…インシュレーションバレル部
21…底板部
24…補強部
30…電線
31…芯線
Claims (6)
- 前端側部分に形成され、相手端子に接続される端子接続部と、
後端側部分に形成され、前記端子接続部に連なる底板部及び前記底板部の左右両側縁から立ち上げられた一対のカシメ片からなる圧着部とを有し、
前記底板部と前記一対のカシメ片とで電線の端末部を包囲するように前記圧着部をかしめることにより前記電線の端末部を圧着する端子金具において、
前記底板部には、内方へ叩き出しにより前後方向に延びる補強部が形成されていることを特徴とする端子金具。 - 前記圧着部は、前記電線の端末部の被覆が除去されて露出した芯線を圧着するワイヤーバレル部を有しており、
前記補強部は、前後方向において、少なくとも前記ワイヤーバレル部の全域に亘って形成されていることを特徴とする請求項1記載の端子金具。 - 前記圧着部は、前記カシメ片の先端縁を前記底板部に向かうようにかしめ可能であり、
前記補強部は、前記底板部の幅方向において、前記圧着部がかしめられた際の前記カシメ片の先端縁に対向する位置に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の端子金具。 - 電線と、前記電線の端末部を圧着する端子金具とを備えたワイヤーハーネスにおいて、
前記端子金具は、前端側部分に形成され、相手端子に接続される端子接続部と、
後端側部分に形成され、前記端子接続部に連なる底板部及び前記底板部の左右両側縁から立ち上げられた一対のカシメ片からなる圧着部とを有し、
前記底板部と前記一対のカシメ片とで電線の端末部を包囲するように前記圧着部をかしめることにより前記電線の端末部が前記端子金具に圧着されており、
前記底板部には、内方へ叩き出しにより前後方向に延びる補強部が形成されていることを特徴とするワイヤーハーネス。 - 前記圧着部は、前記電線の端末部の被覆が除去されて露出した芯線を圧着するワイヤーバレル部を有しており、
前記補強部は、前後方向において、少なくとも前記ワイヤーバレル部の全域に亘って形成されていることを特徴とする請求項4記載のワイヤーハーネス。 - 前記圧着部は、前記カシメ片の先端縁を前記底板部に向かうようにかしめられており、
前記補強部は、前記底板部の幅方向において、前記カシメ片の先端縁に対向する位置に形成されていることを特徴とする請求項4又は5記載のワイヤーハーネス。
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