JP2010038403A - 蒸気調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気による調理時に、加熱室温度の立ち上がりを速くし、調理時間の短縮を可能にする。
【解決手段】循環吸気口21直下に配置されたトレイ6により、加熱室2内を上部空間と下部空間とに分割する。循環経路25に上部空間温度検知用の第1温度センサ42を設置する一方、排気チューブ33の出口近傍に下部空間温度検知用の第2温度センサ43を設置する。蒸し調理開始時には循環ファン26を停止しておく。こうして、調理開始時に、加熱室2の主として上部空間に蒸気を供給して、加熱室2全体に蒸気が回って温度の立ち上がり速度が悪化するのを防止する。そして、第2温度センサ43の温度が第1温度センサ43の温度以上になると、循環ファン26を駆動する。こうして、加熱室2内の上部空間と下部空間とに充満している飽和蒸気を、効率よくトレイ6上の被加熱物9に高速に吹き付けて、被加熱物9に対する伝熱速度を上げて調理時間の短縮を図る。
【選択図】図1

Description

この発明は、蒸気を用いて加熱調理および蒸し調理を行うことが可能な蒸気調理器に関する。
蒸気を用いて加熱調理を行う調理器として特開2004‐294050号公報(特許文献1)に開示された高周波加熱調理器がある。
上記特許文献1に開示された高周波加熱調理器においては、被加熱物を収容する加熱室と、高周波発生部と、上記加熱室内で蒸気を発生する蒸気発生部とを有しており、上記加熱室に高周波と蒸気との少なくとも何れかを供給して上記被加熱物を加熱処理する。上記加熱室内には、上記被加熱物が載置されると共に、当該加熱室の底面より所定間隔を隔てて上方に脱着自在に配設されることによって当該加熱室内の空間を上下に分割する受け皿が設置される。そして、上記加熱室内に蒸気を供給して加熱調理を行う場合には、上記蒸気発生部で発生された蒸気を、蒸気パイプによって、上記受け皿よりも上方に位置する上方空間内に供給するようにしている。
こうして、いち早く上記被加熱物を所定の加熱温度まで昇温させることを可能にし、蒸気を有効に利用して高効率で加熱調理を行なうことができるようにしている。
ところで、飽和蒸気で調理物を蒸し上げる蒸し調理の場合においても、飽和蒸気を上記調理物の表面により高速に吹き付けた方が、伝熱速度が上がって早く調理することができる。そこで、そのような場合には、備え付けの循環ファンを回すことによって上記加熱室内の空気を撹拌・循環させることが考えられる。
しかしながら、上記蒸し調理時において、上記循環ファンを回すと、上記加熱室内全体に蒸気が回ることになり、上記受け皿によって上記加熱室内を仕切る効果がなくなり、上記加熱室内温度の立ち上がり速度が悪化し、蒸し調理時間が長くなったり、蒸気発生に使用する水量が多くなったりするという問題がある。
特開2004‐294050号公報
そこで、この発明の課題は、蒸気を用いた調理時において、加熱室温度の立ち上がりを速くし、調理時間の短縮を可能にする蒸気調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の蒸気調理器は、
蒸気を発生する蒸気発生装置と、
上記蒸気発生装置からの蒸気によって被加熱物を加熱するための加熱室と、
上記加熱室内に配設されると共に、上記加熱室内の空間を上部空間と下部空間とに仕切る仕切部材と、
上記加熱室の上記上部空間に設けられた吸気口および噴出口と、
上記加熱室の外側に設けられると共に、上記上部空間の吸気口と上記噴出口とを連結した循環経路と、
上記上部空間の気体を、上記循環経路を介して循環させる循環ファンと、
上記加熱室の上記上部空間と上記下部空間との温度差が一定値以下になると、上記循環ファンを駆動する循環ファン制御部と
を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、蒸気を用いた調理時において、循環ファン制御部により、加熱室内の空間を仕切部材で仕切って成る上部空間と下部空間の温度差が一定値以下になると、上記上部空間の気体を循環経路を介して循環させる循環ファンを駆動するようにしている。こうして、上記加熱室内の上部空間と下部空間との温度差が一定値以下になるまで、すなわち上記上部空間と上記下部空間とが蒸気で充分に満たされるまで、上記循環ファンを停止することによって、調理開始時には上記加熱室の主として上部空間に蒸気を供給して、上記加熱室2全体に蒸気が回って温度の立ち上がり速度が悪化するのを防止する。
さらに、上記加熱室内の上部空間と下部空間との温度差が一定値以下になると、すなわち上記上部空間と上記下部空間とが蒸気で充分に満たされると、上記循環ファンが駆動される。こうして、上記上部空間と上記下部空間とに充満している飽和蒸気が、上記上部空間に設置されている被加熱物の表面に効率よく高速に吹き付けられ、上記被加熱物に対する伝熱速度が上がって調理時間が短縮される。
また、1実施の形態の蒸気調理器では、
上記加熱室の上記上部空間の温度を検知する第1温度センサと、
上記加熱室の上記下部空間の温度を検知する第2温度センサと
を備え、
上記循環ファン制御部は、上記第1温度センサによる検知温度と上記第2温度センサによる検知温度とに基づいて、上記加熱室の上記上部空間と上記下部空間との温度差が一定値以下になったと判断する。
この実施の形態によれば、上記循環ファン制御部は、上記加熱室の上部空間の温度を検知する第1温度センサによる検知温度と、上記加熱室の下部空間の温度を検知する第2温度センサによる検知温度とに基づいて、上記加熱室の上記上部空間と上記下部空間との温度差が一定値以下になったと判断するようにしている。こうして、上記上部空間と上記下部空間との蒸気温度を直接検知することによって、上記循環ファンを駆動する時点をより正確に判断することができる。したがって、上記加熱室内の上部空間と下部空間とが蒸気で充分に満たされると直ちに上記循環ファンを駆動して、調理時間の短縮を図ることができる。
また、1実施の形態の蒸気調理器では、
上記加熱室の上記下部空間に設けられると共に、上記加熱室内の余剰な蒸気を排出する排気口と、
上記排気口に接続された排気管と
を備え、
上記第1温度センサは、上記循環経路における上記上部空間の吸気口近傍に取り付けられており、
上記第2温度センサは、上記排気管に取り付けられている。
この実施の形態によれば、上記第1温度センサを上記循環経路における上記上部空間の吸気口近傍に取り付ける一方、上記第2温度センサを上記加熱室内の余剰な蒸気を排出する排気管に取り付けている。したがって、上記加熱室内に直接温度センサを取り付ける場合に生ずる取り付け箇所による応答性の変動、調理汚れの付着、庫内掃除時の邪魔等の問題を回避することができる。
さらに、上記加熱室の下部空間の温度を検知する上記第2温度センサを、上記加熱室内の余剰な蒸気を排出する排気管に取り付けている。したがって、確実に蒸気が上記下部空間に充満し切った状態での上記下部空間内の蒸気の温度を検知することができる。
また、1実施の形態の蒸気調理器では、
予め設定された時間であって且つ調理が開始してから上記加熱室の上記上部空間と上記下部空間との温度差が一定値以下になるまでの時間を計時する計時部を備え、
上記循環ファン制御部は、上記計時部による計時結果に基づいて、上記加熱室の上記上部空間と上記下部空間との温度差が一定値以下になったと判断する。
この実施の形態によれば、上記循環ファン制御部は、調理が開始してから上記加熱室の上記上部空間と上記下部空間との温度差が一定値以下になるまでの設定時間を計時する計時部による計時結果に基づいて、上記加熱室の上記上部空間と上記下部空間との温度差が一定値以下になったと判断するようにしている。したがって、上記加熱室の上部空間と下部空間との温度を検知する温度センサを必要とせず、製造コストを低減することが可能になる。
以上より明らかなように、この発明の蒸気調理器は、蒸気を用いた調理時において、循環ファン制御部によって、加熱室内の空間を仕切部材で仕切って成る上部空間と下部空間との温度差が一定値以下になると、循環ファンを駆動して、循環経路を介して上記上部空間の気体を循環させるので、上記加熱室内の上部空間と下部空間との温度差が一定値以下になるまで、すなわち上記上部空間と上記下部空間とが蒸気で充分に満たされるまでは、上記加熱室の主として上部空間に蒸気を供給して、上記加熱室2全体に蒸気が回って温度の立ち上がり速度が悪化するのを防止し、蒸気発生用の水を削減することができる。したがって、被加熱物の量が少ない場合には、上記加熱室内を仕切って短時間に調理を行うことができる。
さらに、上記加熱室内の上部空間と下部空間との温度差が一定値以下になると、すなわち上記上部空間と上記下部空間とが蒸気で充分に満たされると、上記循環ファンを回転駆動するので、上記上部空間と上記下部空間とに充満している飽和蒸気を、上記上部空間に設置されている被加熱物の表面に効率よく高速に吹き付けて、上記被加熱物に対する伝熱速度を上げて調理時間を短縮することができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の蒸気調理器における基本構成を示す模式図である。
図1に示すように、本蒸気調理器は、本体ケーシング1と、本体ケーシング1内に設けられた加熱室2と、蒸気を発生させる蒸気発生装置3と、蒸気発生装置3からの蒸気を加熱して過熱蒸気にする蒸気加熱ヒータ4と、蒸気発生装置3や蒸気加熱ヒータ4等の動作を制御する制御装置5とを含んでいる。ここで、上記過熱蒸気とは、100℃以上の過熱状態にまで加熱された蒸気を意味する。
上記加熱室2は、正面側に開口部を有し、側面,底面および天面がステンレス鋼板からなっている。ユーザは、その開口部を通して、加熱室2に被加熱物9を入れたり、加熱室2から被加熱物9を出したりする。また、加熱室2の周囲には断熱材(図示せず)を配置して、加熱室2内と外部とを断熱している。
また、上記加熱室2内には、加熱室2の底面から所定の間隔をあけてステンレス製のトレイ6が置かれている。トレイ6は、加熱室2の左右の側壁に設けられた下受け棚7により支持されている。そして、トレイ6の上には、ステンレス鋼線で形成された格子状の調理網8が載置され、その調理網8の略中央に被加熱物9が置かれる。こうして、被加熱物9は、加熱室2の底面から間隔をあけた状態で加熱室2内に収容されている。
また、加熱室2の左右の側壁には、下受け棚7よりも上側に位置する中受け棚10と、中受け棚10よりも上側に位置する上受け棚11とが設けられている。中受け棚10および上受け棚11も、下受け棚7と同様に、トレイ6を支持することが可能である。これによって、ユーザは、トレイ6の支持を下受け棚7から中受け棚10または上受け棚11に変更して、加熱室2内における被加熱物9の上下方向の位置を変更できる。
上記蒸気発生装置3は、水溜部12を有する蒸気発生部13と、水溜部12に供給する水が入った給水タンク14と、水溜部12に設置されて水溜部内12の水を加熱して蒸発させる水加熱ヒータ15と、電磁弁16を備えている。この電磁弁16は、上記給水タンク14と水溜部12との連通を開閉するバルブの役割を果たしている。水溜部12には水位センサ(図示せず)が設置されており、この水位センサの検出値に応じて電磁弁16が開閉されるようになっている。水加熱ヒータ15はシーズヒータを渦巻状に巻いたものである。また、フロート16は中空で密閉構造を有するものである。
上記給水タンク14は、連結部17に着脱可能に連結されている。また、給水タンク14は、正面側から本体ケーシング1外に取り出せるようになっている。
上記蒸気発生部13の底部には排水弁18が取り付けられ、この排水弁18に排水パイプ19の一端が接続されている。また、排水パイプ19の他端は排水トレイ20上に位置しており、排水パイプ19の他端から吐出された水を排水トレイ20で受けるようになっている。
また、上記加熱室2の一方の側面においては、上受け棚11と中受け棚10との間に循環吸気口21が設けられている。そして、加熱室2の上面には、蒸気加熱ヒータ4に対向するように第1噴出口22が設けられている。さらに、加熱室2の他方の側面には第2,第3噴出口23,24が設けられている。第2噴出口23は上受け棚11と中受け棚10との間に位置している。一方、第3噴出口24は中受け棚10と下受け棚7との間に位置している。そして、循環吸気口21,第1噴出口22,第2噴出口23および第3噴出口24を介して、加熱室2内の空間と循環経路25内の空間とが互いに連通している。
上記循環経路25は加熱室2外に設けられている。また、循環経路25は、一端が循環吸気口21に接続されると共に、他端は第2噴出口23および第3噴出口24に接続されている。そして、循環経路25内には循環ファン26および蒸気加熱ヒータ4が設置されており、蒸気加熱ヒータ4の位置は循環ファン26よりも下流側の位置になっている。つまり、循環ファン26は、循環吸気口21から加熱室2内の蒸気を吸い込み、蒸気加熱ヒータ4に向けて吹き出すのである。そうすると、蒸気加熱ヒータ4で加熱された蒸気は、加熱室2の上面の第1噴出口22と、加熱室2の他方の側面の第2,第3噴出口23,24とから、加熱室2内に向かって噴き出される。
また、上記蒸気発生部13の蒸気出口部13aは、蒸気放出経路27を介して循環経路25における循環ファン26と循環吸気口21との間に接続される。これにより、蒸気発生部13で発生した蒸気は、蒸気放出経路27を流れて循環経路25に入り、循環ファン26によって下流側に送り出されて蒸気加熱ヒータ4へ向かって流れる。
また、上記加熱室2内の余剰な蒸気は、第1,第2排気口28,29から加熱室2外に流れ出る。第1排気口28には排気経路30の一端が接続されている。排気経路30の他端部は蒸気キャップ31を形成している。また、第1排気口28は排気ダンパ32で開閉自在となっている。一方、第2排気口29には排気チューブ33の一端が接続されている。また、排気チューブ33の他端は排気経路30に接続されている。したがって、排気チューブ33内の蒸気は、排気経路30内の蒸気と合流して蒸気キャップ31から本体ケーシング1外に排出される。その際に、蒸気キャップ31から本体ケーシング1外へ排出される蒸気は、希釈空気経路34および吸込ダクト35からの空気と混合されて希釈される。
上記希釈空気経路34は、一端が蒸気キャップ31内に挿入されると共に、他端がファンケーシング36に接続さている。このファンケーシング36内の排気希釈ファン37から蒸気キャップ31に空気が送られる。また、ファンケーシング36は給気経路38を介して給気口39に接続されている。給気口39には給気ダンパ40を設け、給気口39を給気ダンパ40で開閉できるようになっている。
上記構成において、蒸し調理を行う場合を例に挙げて、本蒸気調理器の動作について詳細に説明する。
図2は、本蒸気調理器における本体ケーシング1の前面に平行な平面であって、循環ファン26の回転軸を含む平面で切断した断面図である。また、図3は、本体ケーシング1を外した状態で加熱室2の側面を循環ファン26側から見た側面図である。図3から分かるように、排気ダンパ32と給気ダンパ40とは、図1に示す模式図では、循環ファン26を挟んで上下に描かれているが、実際には循環ファン26を挟んで前後に配置されている。したがって、図2においては排気ダンパ32および給気ダンパ40は現れていない。また、本体ケーシング1の前面には、加熱室2の上記開口部を開閉するドア41が設けられている。
尚、以下の説明においては、いち早く被加熱物9を所定の加熱温度まで昇温させることを可能にするために、循環吸気口21の直下に位置する中受け棚10(図1参照)で支持されたトレイ6によって加熱室2内の空間を上下に分割し、主としてトレイ6よりも上方に位置する上部空間内に蒸気を供給するようにしている。以下、第1噴出口22を「上部空間第1噴出口22」と呼び、第2噴出口23を「上部空間第2噴出口23」と呼び、第3噴出口24を「下部空間噴出口24」と呼ぶことにする。
蒸し調理時においては、上記給気ダンパ40および排気ダンパ32を閉鎖し、循環ファン26を停止し、蒸気加熱ヒータ4をオフにする。そして、蒸気発生部13で発生された蒸気を、蒸気放出経路27,循環経路25および蒸気加熱ヒータ4を介して上部空間第1噴出口22から、循環吸気口21の下部に設置された上記仕切部材としてのトレイ6によって仕切られた上部空間に供給する。その場合に、循環ファン26は停止しているので、蒸気が上部空間第2噴出口23および下部空間噴出口24から供給されることは、殆どない。
また、上記排気希釈ファン37は回転されている。そして、上記上部空間に供給された蒸気によって上記上部空間内の温度と内圧とが上がると、加熱室2内の余分な蒸気は仕切部材6よりも下側の下部空間へ達し、次第に上記下部空間に蒸気が満たされていく。こうして上記下部空間が蒸気で満たされるにつれて、余剰の蒸気は上記下部空間に設けられた第2排気口29から排気チューブ33を通って排気経路30へ吹き出される。そして、排気希釈ファン37の回転によって希釈空気経路34から吹き出される希釈用空気と混合されて温度が下げられ、蒸気キャップ31から庫外へ排出される。
蒸し調理が終了すると、上記給気ダンパ40および排気ダンパ32が開かれ、排気希釈ファン37から吹き出される空気の一部が給気経路38を通って給気口39から加熱室2内に給気されて、加熱室2内が冷却される。こうして吸気口39から空気が加熱室2内に送り込まれることによって、加熱室2の内圧が次第に高くなる。これにより、加熱室2内の空気は、やがて排気ダンパ32から排出されるようになる。その際に、希釈ファン37から送り出される希釈空気の一部が希釈空気経路34から放出されるので、希釈空気経路34の出口付近は負圧になってイジェクター効果が発生し、排気ダンパ32から排出された空気は、上記イジェクター効果によって効率よく吸込まれ、希釈空気経路34からの希釈空気によって希釈されて、温度が下がった状態で蒸気キャップ31から庫外へ排出される。
上述の説明においては、上記循環ファン26を停止している。循環ファン26を回転した場合には、循環ファン26の回転により加熱室2内の空気が循環吸気口21から吸い込まれ、循環経路25を通り、蒸気加熱ヒータ4を介して、上部空間第1噴出口22,上部空間第2噴出口23および下部空間噴出口24から加熱室2内の上部空間と下部空間とに噴き出され、トレイ(仕切部材)6上の被加熱物9に吹き付けられて加熱する。こうして、被加熱物9に対する伝熱速度が上がって、早く調理することができるのである。
尚、上述の説明においては、蒸し調理を例に挙げているが、上記過熱蒸気を用いたオーブン調理時等には、蒸気加熱ヒータ4をオン状態にし、循環ファン26の回転によって、上記過熱蒸気を上部空間第1噴出口22,上部空間第2噴出口23および下部空間噴出口24から噴き出して、被加熱物9を加熱すればよい。
ところで、上述のような循環ファン26を回転して蒸し調理を行う場合に、単純に調理開始時から上記循環ファン26を回転すると、当初から加熱室2内全体に蒸気が回ることになる。そのために、トレイ(仕切部材)6によって加熱室2内を仕切る効果がなくなり、加熱室2内温度の立ち上がり速度が悪化し、蒸し調理時間が長くなったり、蒸気発生に使用する水量が多くなったりする。
そこで、本実施の形態においては、上記制御装置5によって、循環ファン26の回転・停止を制御して、加熱室2内温度の立ち上がり速度の悪化、蒸し調理時間の長時間化、蒸気発生に使用する水量の増加を抑制するのである。以下、図示のフローチャートにしたがって、循環ファン26の制御処理動作について説明する。
図4は、上記制御装置5によって行われる循環ファン制御処理動作の一例を示すフローチャートである。
上述したように、調理開始時から上記循環ファン26を回転すると加熱室2内温度の立ち上がり速度が悪化する。そこで、本実施の形態においては、加熱室2内の上部空間と下部空間とに飽和蒸気が充満した後に、循環ファン26を回転するのである。
上記加熱室2内の上部空間と下部空間とに飽和蒸気が充満した場合には、上記上部空間の温度と上記下部空間の温度との温度差が一定値以下となる。本実施の形態においては、加熱室2内の上部空間の温度と下部空間の温度とによって、上記上部空間の温度と上記下部空間の温度との温度差が一定値以下になったことを検知し、加熱室2内の上部空間と下部空間とに飽和蒸気が充満したと判断するのである。
そこで、図2に示すように、上記循環経路25における循環吸気口21の近傍に、上部空間温度検知用の第1温度センサ42を設置する。また、図3に示すように、排気経路30における排気チューブ33の出口近傍に、下部空間温度検知用の第2温度センサ43を設置する。そして、制御装置5によって、第1温度センサ42および第2温度センサ43からの検知温度を表す信号に基づいて、以下のような循環ファン26の制御処理動作を行うのである。
尚、本実施の形態においては、上記第2センサ43を排気経路30における排気チューブ33の出口近傍に設置しているが、排気チューブ33に設置可能であれば排気チューブ33に直接設置するのが望ましい。
ここで、下部空間温度検知用の上記第2温度センサ43を排気チューブ33の出口近傍あるいは排気チューブ33に設置することによって、加熱室2内の上部空間と下部空間とが蒸気で充分に満たされた状態での蒸気温度を検知することができるのである。尚、上部空間温度検知用の第1温度センサ42と下部空間温度検知用の第2温度センサ43との設置位置は、夫々上記の位置に限定されるものではなく、蒸気で充分に満たされた状態での上記上部空間温度および上記下部空間温度を正しく検知できる位置であれば、何れの箇所でも構わない。
図4において、使用者によって、調理カテゴリ「蒸し料理」に属する「メニュー」が選択され、調理開始キーが操作されると、循環ファン制御処理動作がスタートする。そうすると、ステップS1で、蒸気発生部13の水加熱ヒータ15が95%のオン・デューティで通電されて、蒸気発生部13が95%で駆動される。その場合、循環ファン26は停止されている。こうして、上部空間第1噴出口22から加熱室2内の上部空間に蒸気が供給され、上記上部空間が蒸気で満たされると、上記上部空間から溢れた蒸気が上記下部空間へ流れ込む。
ステップS2で、上記第2温度センサ43による検知温度T2が第1温度センサ42による検知温度T1以上であるか否かが判別される。その結果、上記T1以上であれば、加熱室2内の上部空間と下部空間とが蒸気で充分に満たされたと判断してステップS3に進む。一方、そうでなければT1以上になるのを待つ。こうして、上部空間温度検知用の第1温度センサ43の検知温度と下部空間温度検知用の第2温度センサ43の検知温度との温度差が「0」以下になると、加熱室2内の上部空間と下部空間とに蒸気が充満したと判断して、ステップS3に進む。
ステップS3で、上記蒸気発生部13の水加熱ヒータ15のオン・デューティが95%から80%に変更されて、蒸気発生部13が80%で駆動される。ステップS4で、循環ファン26が駆動される。このように、加熱室2内の上部空間と下部空間とに飽和蒸気が充満してから循環ファン26を回転することによって、蒸気が強制的に循環されて、上部空間第1噴出口22に加えて、上部空間第2噴出口23および下部空間噴出口24からも蒸気が供給される。こうして、飽和蒸気が効率よく被加熱物9の表面に高速で吹き付けられ、飽和蒸気からの伝熱速度が上がって早く調理することが可能になる。
ステップS5で、所定時間t2が経過したがか否かが判別される。その結果、経過していればステップS6に進む一方、経過していなければ所定時間t2が経過するのを待つ。ここで、所定時間t2は、選択された「メニュー」に関して、調理開始から調理終了までの調理時間であり、予め設定されている。こうして、選択された「メニュー」の調理時間である所定時間t2が経過すると、ステップS6に進む。
ステップS6で、上記蒸気発生部13の水加熱ヒータ15がオフされて、蒸気発生部13が停止される。さらに、循環ファン26が停止される。ステップS7で、ブザー(図示せず)やランプ(図示せず)や液晶表示パネル(図示せず)等によって調理終了が報知された後、循環ファン制御処理動作が終了される。
このように、本実施の形態においては、蒸し調理開始時には循環ファン26を停止させておく。こうして、調理開始時には、加熱室2の主として上部空間に蒸気を供給して、加熱室2全体に蒸気が回って加熱室2内温度の立ち上がり速度が悪化するのを防止する。そして、第2温度センサ43による検知温度T2が第1温度センサ42による検知温度T1以上になると、加熱室2内の上部空間と下部空間とが蒸気で充分に満たされたと判断し、循環ファン26を駆動するようにしている。したがって、加熱室2内の上部空間と下部空間とに充満している飽和蒸気が、効率よく被加熱物9の表面により高速に吹き付けられ、被加熱物9に対する伝熱速度が上がって調理時間が短縮されるのである。
また、本実施の形態においては、上記循環経路25における循環吸気口21の近傍に、上部空間温度検知用の第1温度センサ42を設置する一方、排気チューブ33の出口近傍に、下部空間温度検知用の第2温度センサ43を設置している。そして、制御装置5は、第2温度センサ43による検知温度T2が第1温度センサ42による検知温度T1以上になると、つまり検知温度T1と検知温度T2との温度差が「0」以下になると、循環ファン26を駆動する時点である加熱室2内の上部空間と下部空間とが蒸気で充満した時点に至ったと、判断するようにしている。
上記加熱室2内の上部空間と下部空間とに飽和蒸気が充満した時点は、調理開始からの時間の経過によって判断することも可能である。ところが、その場合には、上記判断の基準となる時間を、誤差を見越して長目に設定しておく必要がある。これに対して、本実施の形態においては、加熱室2内の上部空間と下部空間との蒸気温度を直接検知するので、上述のごとく経過時間によって判断する場合に比べて、循環ファン26を駆動する時点をより正確に判断することができる。
さらに、加熱室2内の上部空間と下部空間とが蒸気で充分に満たされたら直ちに循環ファン26を回転・駆動することができ、上述のごとく経過時間によって判断する場合に比べて、調理時間の短縮を図ることができる。
また、上記加熱室2内の上部空間と下部空間とに飽和蒸気が充満して循環ファン26を駆動した後は、加熱室2に供給される蒸気量は、凝縮によって消滅した蒸気および第2排気口29から排気される蒸気を補給する分だけでよく、第2温度センサ43による検知温度T2が第1温度センサ42による検知温度T1以上になるまでに必要な蒸気量に比べて少なくてよい。そこで、図4に示すフローチャートのステップS3において、蒸気発生部13の水加熱ヒータ15のオン・デューティを、調理開始時のフルパワーに近いが95%から80%に低減するのである。こうして、消費電力と使用水量とを抑えて、ランニングコストの低減を図るのである。尚、この場合、変更前後のオン・デューティは95%,80%に限定されるものではなく、調理メニューに応じて適宜設定すればよい。
尚、図4に示すフローチャートのステップS2においては、上記第2温度センサ43による検知温度T2が第1温度センサ42による検知温度T1以上になると、加熱室2内の上部空間と下部空間に飽和蒸気が充満したと判断するようにしている。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではない。例えば、加熱室2内の下部空間に飽和蒸気が充満した際に第1温度センサ42の検知温度T1と第2温度センサ43の検知温度T2との温度差が「0」ではないある一定値に落ち着く場合には、その一定値を予め調べて設定しておく、そして、上記ステップS2においては、検知温度T1と検知温度T2との温度差が上記設定値以下になった場合に、加熱室2内の上部空間と下部空間とに飽和蒸気が充満したと判断するようにしてもよい。
図5は、上記制御装置5によって行われる循環ファン制御処理動作の一例を示すフローチャートである。以下、図5に従って、本例における循環ファン制御処理動作について説明する。
図4に示すフローチャートにおいては、上記加熱室2内の上部空間の温度と下部空間の温度との温度差が一定値以下になったことを、上記上部空間の温度と上記下部空間の温度とを直接計測して検知している。これに対して、本例においては、加熱室2内の上部空間の温度と下部空間の温度との温度差が一定値以下になったことを、調理開始からの時間の経過によって検知するのである。そのため、本例においては、制御部5に、調理開始からの時間を計時するタイマを設けている
図5において、使用者によって、調理カテゴリ「蒸し料理」に属する「メニュー」が選択され、調理開始キーが操作されると、循環ファン制御処理動作がスタートする。そうすると、ステップS11で、蒸気発生部13の水加熱ヒータ15が95%のオン・デューティで通電されて、蒸気発生部13が95%で駆動される。その場合、循環ファン26は停止されている。
ステップS12で、上記タイマによる計時結果に基づいて、所定時間t1が経過したか否かが判別される。その結果、経過していればステップS13に進む一方、経過していなければ所定時間t1が経過するのを待つ。ここで、所定時間t1は、調理開始から加熱室2内の上部空間の温度と下部空間の温度との温度差が一定値以下になるまでの設定時間である。こうして、上記所定時間t1が経過すると、加熱室2内の上部空間と下部空間とに蒸気が充満したと判断して、ステップS13に進む。ステップS13で、上記循環ファン26が駆動される。
ステップS14で、所定時間t2が経過したがか否かが判別される。その結果、経過していればステップS15に進む一方、経過していなければ所定時間t2が経過するのを待つ。ここで、所定時間t2は、選択された「メニュー」に関して、調理開始から調理終了までの調理時間であり、予め設定されている。こうして、選択された「メニュー」の調理時間である所定時間t2が経過すると、ステップS15に進む。
ステップS15で、上記蒸気発生部13の水加熱ヒータ15がオフされて蒸気発生部13が停止される。さらに、循環ファン26が停止される。ステップS16で、ブザー(図示せず)やランプ(図示せず)や液晶表示パネル(図示せず)等によって調理終了を報知した後、循環ファン制御処理動作が終了される。
このように、本実施の形態においては、上記制御部5に調理開始からの時間を計時するタイマを設け、上記制御部5は、上記タイマによる計時結果に基づいて、調理開始から加熱室2内の上部空間の温度と下部空間の温度との温度差が一定値以下になるまでの設定時間が経過すると、上記上部空間と上記下部空間とに蒸気が充満したと判断するようにしている。したがって、上部空間温度検知用の第1温度センサ42と下部空間温度検知用の第2温度センサ43とが不必要となり、製造コストを低減することが可能になる。
図6は、上記制御装置5によって行われる循環ファン制御処理動作の図4および図5とは異なる例を示すフローチャートである。以下、図6に従って、本例の循環ファン制御処理動作について説明する。
図6において、使用者によって、調理カテゴリ「蒸し料理」に属する「メニュー」が選択され、調理開始キーが操作されると、循環ファン制御処理動作がスタートする。そうすると、ステップS21で、蒸気発生部13の水加熱ヒータ15が95%のオン・デューティで通電されて、蒸気発生部13が95%で駆動される。その場合、循環ファン26は停止されている。ステップS22で、所定時間t1が経過したか否かが判別される。その結果、経過していればステップS23に進む。一方、経過していなければ所定時間t1が経過するのを待つ。ここで、所定時間t1は、調理開始から加熱室2内の上部空間の温度と下部空間の温度との温度差が一定値以下になるまでの設定時間である。こうして、上記所定時間t1が経過すると、加熱室2内の上部空間と下部空間とに蒸気が充満したと判断して、ステップS23に進む。
ステップS23で、上記蒸気発生部13の水加熱ヒータ15のオン・デューティが95%から80%に変更されて、蒸気発生部13が80%で駆動される。ステップS24で、上記循環ファン26が駆動される。
ステップS25で、所定時間t2が経過したがか否かが判別される。その結果、経過していればステップS26に進む一方、経過していなければ所定時間t2が経過するのを待つ。ここで、所定時間t2は、選択された「メニュー」に関して、調理開始から調理終了までの調理時間であり、予め設定されている。こうして、選択された「メニュー」の調理時間である所定時間t2が経過すると、ステップS26に進む。
ステップS26で、上記蒸気発生部13の水加熱ヒータ15がオフされて、蒸気発生部13が停止される。さらに、循環ファン26が停止される。ステップS27で、ブザー(図示せず)やランプ(図示せず)や液晶表示パネル(図示せず)等によって調理終了が報知された後に、循環ファン制御処理動作が終了される。
図7は、無負荷状態の蒸し調理時において、上記第1温度センサ42によって検知された加熱室2内の上部空間の温度と、第2温度センサ43によって検知された排気チューブ33出口での蒸気温度と、加熱室2内の下部空間に直接設置された温度センサ(図示せず)によって検知された上記下部空間の温度との変化を示す。但し、水加熱ヒータ15の最大電力は1150Wであり、オン・デューティは95%であり、循環ファン26は停止状態である。
図7から明らかなように、上記第2温度センサ43による検知温度は加熱室2内の下部空間の温度と略同じであり、排気経路30における排気チューブ33の出口近傍あるいは排気チューブ33に設置された第2温度センサ43を、下部空間温度検知用の温度センサとしても支障がないことが立証された。尚、当然ながら、加熱室2内の下部空間に直接設置された温度センサを、下部空間温度検知用の温度センサとしても一向に構わない。しかしながら、加熱室内に直接温度センサを取り付ける場合には、取り付け箇所によって応答性が変わり、調理汚れが付着し、庫内掃除の邪魔になる等の問題があり、好ましくない。そこで、下部空間温度検知用の第2温度センサ43を、排気経路30における排気チューブ33の出口近傍あるいは排気チューブ33に設置すれば、上記問題を解決し、然も加熱室2内の下部空間の温度を的確に検知することができるのである。
また、図7によれば、上記加熱室2内の上部空間の温度と下部空間の温度とは、調理開始から略10.5分で略同じ温度98℃となる。そこで、この調理条件では、図5および図6に示すフローチャートで用いる所定時間t1として「10.5分」以上を設定すればよいことが分かる。
図8は、無負荷状態の蒸し調理時において、上記循環ファン26の駆動タイミングと加熱室2の上部空間の温度との関係を示す。
図8の破線から分かるように、加熱室2内の上部空間の温度と下部空間の温度とが略同じ温度となる10.5分後に、循環ファン26を駆動することによって、上記上部空間の温度を低下させることなく調理開始後略7分で略98℃にでき、図7に示すことく循環ファン26を停止し続ける場合よりも上記上部空間の温度を速やかに高めることができる。
尚、一点鎖線で示すように、上記加熱室2内の上部空間の温度と下部空間の温度とが略同じ温度になる前の7.5分後に、循環ファン26を駆動した場合には、加熱室2内には蒸気と空気とが混在しており、循環ファン26の駆動によって、蒸気と空気とが掻き混ぜられると共に、蒸気が加熱室2内の上部空間と下部空間とに拡散されて、上記上部空間の温度が急激に低下する。そのため、多量の蒸気と多量の水とが必要となり、調理時間の遅延をもたらす。
また、実線で示すように、調理開始から10.5分後に、循環ファン26を駆動すると共に、水加熱ヒータ15のオン・デューティを95%から80%に変更しても、95%のオン・デューティを維持した場合と略同じ温度変化を呈することが分かる。したがって、加熱室2内の上部空間と下部空間とに飽和蒸気が充満した後は、水加熱ヒータ15のオン・デューティを低減して消費電力と使用水量とを低減することが大変有効となる。
また、点線で示すように、調理開始直後から循環ファン26を駆動し続けた場合には、図7に示す循環ファン26を停止続けた場合よりもさらに温度上昇が遅く、加熱室2内の上部空間が100℃近傍に至る時間も遅いことが分かる。
尚、以上の説明は、100℃近傍の蒸気を用いた蒸し料理を例に挙げて行ったが、100℃以上の上記過熱蒸気を用いたオーブン調理時等において、循環吸気口21の直下に位置する中受け棚10で支持されたトレイ6によって加熱室2内の空間を上下に分割し、主としてトレイ6よりも上方に位置する上部空間内に上記過熱蒸気を供給する場合にも、適用することができる。そうすれば、オーブン調理時等においても、いち早く被加熱物9を所定の加熱温度まで昇温させることが可能になる。
この発明の蒸気調理器における基本構成を示す模式図である。 図1に示す蒸気調理器における断面図である。 図1に示す蒸気調理器における本体ケーシングを外した状態での加熱室の側面図である。 図1〜図3における制御装置により行われる循環ファン制御処理動作のフローチャートである。 図4とは異なる循環ファン制御処理動作のフローチャートである。 図4及び図5とは異なる循環ファン制御処理動作のフローチャートである。 蒸し調理時における加熱室内の上部空間の温度と排気チューブ出口での蒸気温度と加熱室内の下部空間の温度との変化を示す図である。 蒸し調理時における循環ファンの駆動タイミングと加熱室の上部空間の温度との関係を示す図である。
符号の説明
1…本体ケーシング、
2…加熱室、
3…蒸気発生装置、
4…蒸気加熱ヒータ、
5…制御装置、
6…仕切部材(トレイ)、
7…下受け棚、
9…被加熱物、
10…中受け棚、
11…上受け棚、
13…蒸気発生部、
15…水加熱ヒータ、
21…循環吸気口、
22…上部空間第1噴出口(第1噴出口)、
23…上部空間第2噴出口(第2噴出口)、
24…下部空間噴出口(第3噴出口)、
25…循環経路、
26…循環ファン、
28…第1排気口、
29…第2排気口、
30…排気経路、
32…排気ダンパ、
33…排気チューブ、
34…希釈空気経路、
37…排気希釈ファン、
38…給気経路、
39…給気口、
40…給気ダンパ、
42…第1温度センサ、
43…第2温度センサ。

Claims (4)

  1. 蒸気を発生する蒸気発生装置と、
    上記蒸気発生装置からの蒸気によって被加熱物を加熱するための加熱室と、
    上記加熱室内に配設されると共に、上記加熱室内の空間を上部空間と下部空間とに仕切る仕切部材と、
    上記加熱室の上記上部空間に設けられた吸気口および噴出口と、
    上記加熱室の外側に設けられると共に、上記上部空間の吸気口と上記噴出口とを連結した循環経路と、
    上記上部空間の気体を、上記循環経路を介して循環させる循環ファンと、
    上記加熱室の上記上部空間と上記下部空間との温度差が一定値以下になると、上記循環ファンを駆動する循環ファン制御部と
    を備えたことを特徴とする蒸気調理器。
  2. 請求項1に記載の蒸気調理器において、
    上記加熱室の上記上部空間の温度を検知する第1温度センサと、
    上記加熱室の上記下部空間の温度を検知する第2温度センサと
    を備え、
    上記循環ファン制御部は、上記第1温度センサによる検知温度と上記第2温度センサによる検知温度とに基づいて、上記加熱室の上記上部空間と上記下部空間との温度差が一定値以下になったと判断する
    ことを特徴とする蒸気調理器。
  3. 請求項2に記載の蒸気調理器において、
    上記加熱室の上記下部空間に設けられると共に、上記加熱室内の余剰な蒸気を排出する排気口と、
    上記排気口に接続された排気管と
    を備え、
    上記第1温度センサは、上記循環経路における上記上部空間の吸気口近傍に取り付けられており、
    上記第2温度センサは、上記排気管に取り付けられている
    ことを特徴とする蒸気調理器。
  4. 請求項1に記載の蒸気調理器において、
    予め設定された時間であって且つ調理が開始してから上記加熱室の上記上部空間と上記下部空間との温度差が一定値以下になるまでの時間を計時する計時部を備え、
    上記循環ファン制御部は、上記計時部による計時結果に基づいて、上記加熱室の上記上部空間と上記下部空間との温度差が一定値以下になったと判断する
    ことを特徴とする蒸気調理器。
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