JPH0831561A - 加熱調理器 - Google Patents

加熱調理器

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JPH0831561A
JPH0831561A JP15868794A JP15868794A JPH0831561A JP H0831561 A JPH0831561 A JP H0831561A JP 15868794 A JP15868794 A JP 15868794A JP 15868794 A JP15868794 A JP 15868794A JP H0831561 A JPH0831561 A JP H0831561A
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heated
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オーブン加熱時に加熱室の各段の被加熱物を
均一に加熱する。 【構成】 加熱室2の上下段5,6の両方でオーブン加
熱による調理を開始すると、加熱室2の空気がファン2
2の駆動により吸気口11から吸引される。平面発熱体
16より十分に熱せられた空気が熱風となり、ダクト1
5内を介して通風口13,14から加熱室2の上下段
5,6に吹き出して、被加熱物を加熱する。上段5と下
段6とに温度差が生じると、温度差に応じてダンパ23
の駆動を制御して、通風口13,14からの熱風の吹き
出し量を変えて上段5と下段6の温度を均一に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンジ加熱機能および
オーブン加熱機能を有し、加熱室が複数段に分割可能な
電子レンジ等の加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オーブン加熱の際に被加熱物を均
一に加熱するよう構成された加熱調理器には、実開昭6
4−8112号公報に開示されているような電子レンジ
がある。この電子レンジは、加熱室に上ヒータおよび下
ヒータを備え、オーブン加熱の際に上ヒータの上方の吸
気孔および排気孔を介して撹拌用ファンにより加熱室内
の空気を撹拌して、加熱室内の温度を均等に保持して、
被加熱物の仕上がり状態を良好にするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の電子レンジにおいては、オーブン加熱の際に排気孔を
通して上方から熱風を送り込むため、排気孔の真下部分
(実開昭64−8112号公報においては加熱室の中心
部分)に熱風が先に当たってしまうことになり、この部
分が他の部分に比べて高温となってしまうといった不都
合が生じ、被加熱物に加熱むらが生じて良好な仕上がり
状態を得ることができない恐れがあった。
【0004】また、最近では加熱の効率化を図るため
に、多量の被加熱物を一度に加熱調理することが要求さ
れており、被加熱物載置用のプレートを加熱室に装着
し、これにより加熱室を上下段に分割して一度に多量の
被加熱物をオーブン加熱できるタイプの加熱調理器が市
販されている。このようなタイプの加熱調理器に実開昭
64−8112号公報に開示されているような構造を採
用した場合、加熱室の上段ではオーブン加熱を行なえる
が、加熱室の下段ではプレートが邪魔になって熱風を送
り込めず、下ヒータだけの加熱では下段のオーブン加熱
を行なうことが困難であった。したがって、加熱室を上
下段に分割できる加熱調理器に対して、上方から熱風を
送り込んで上下段ともに良好なオーブン加熱を行なうこ
とは、困難であった。
【0005】そこで、加熱室を上下段に分割できる加熱
調理器には、上ヒータとコンベクションヒータや、上ヒ
ータと下ヒータを搭載して、オーブン加熱の際にファン
により上下段の空気を夫々循環させるものがあるが、両
ヒータの温度をうまく調節して同一にすることが難し
く、上段と下段とでは温度差が激しく、仕上がり状態が
異なることがあった。
【0006】また、加熱室全面にフラットヒータを搭載
して加熱室全体を均一に加熱するものがある。しかし、
一般家庭においては、必ずしも一度に多量の被加熱物を
調理するとは限らないため、加熱する量が少ないときに
も全面加熱することになり、加熱効率が悪く、無駄なエ
ネルギーを消費していた。また、加熱する量が多いと
き、下段においては中心部に周囲から熱が伝わりにく
く、うまく加熱できないこともある。
【0007】さらに、実公昭56−24346号公報に
は、加熱室の底部にヒータを設けて、ファンにより加熱
室の上下段に夫々水平方向に熱風を送り込んで、上下段
の被加熱物を均一加熱する電気オーブンが開示されてい
る。しかしながら、この種の加熱調理器においても、例
えば被加熱物の量が少なくて、上段あるいは下段しか使
用しない場合でも、上下段の両方に熱風を送り込むた
め、加熱効率が悪く無駄なエネルギーを消費していた。
【0008】このように、従来の加熱室を複数段に分割
できる加熱調理器においては、オーブン加熱する際に各
段の温度差を少なくして各段における被加熱物の仕上が
り状態を均一にし、しかも効率良く加熱するといったこ
とができなかった。
【0009】一方、従来の電子レンジにおいて、非接触
温度センサで被加熱物の仕上がり状態を検知するものが
あるが、この種のセンサによる仕上がり状態の検知はレ
ンジ加熱の際に被加熱物から発生する蒸気に影響され、
加熱室内に蒸気が溜まったときや加熱室の側壁や窓部に
結露したとき等には誤検知の可能性があり、このような
場合、実際の仕上がり状態を検知するには問題があると
指摘されていた。
【0010】本発明は、上記に鑑み、オーブン加熱時に
加熱室の各段の被加熱物を均一にしかも効率よく加熱で
き、レンジ加熱時に加熱室の蒸気を除去できる加熱調理
器の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、図1,2の如く、加熱室2の空気を平面発熱体1
6に導く吸気路21と、吸気路21に連通するダクト1
5と、加熱室2の各段5,6とダクト15とを夫々連通
する複数の通風口13,14と、ダクト15内に設けら
れたファン22と、通風口13,14の通気量を調節す
るダンパ23とを備えている。
【0012】また、加熱室2の各段5,6の温度を夫々
検知する複数の温度センサ31,32と、温度センサ3
1,32からの出力信号によりダンパ23の駆動を制御
して加熱室2の各段5,6の温度差を均一にする制御手
段40とが設けられている。さらに、吸気路21が平面
発熱体16を貫通して形成され、被加熱物から発生して
ダクト15内に吸引された蒸気を冷却する冷却装置26
が設けられている。
【0013】
【作用】上記課題解決手段において、上下プレート3,
4を加熱室2に装着し、夫々に被加熱物を載置して、加
熱室2の上下段5,6の両方でオーブン加熱による調理
を開始すると、加熱室2の空気がファン22の駆動によ
り吸気路21から吸引され、平面発熱体16より十分に
熱せられた空気が熱風となり、ダクト15内を通過し
て、上下の通風口13,14から加熱室2の上下段5,
6に吹き出して、上下プレート3,4上の被加熱物を加
熱する。調理中においては、加熱室2の上下段5,6の
温度を常に温度センサ31,32により検知しており、
上段5と下段6とに温度差が生じると、温度差に応じて
ダンパ23の駆動を制御して、通風口13,14からの
熱風の吹き出し量を変えて上段5と下段6の温度を均一
に保つ。
【0014】また、上下プレート3,4の着脱およびこ
れに応じてダンパ23により通風口13,14を開放し
たり閉じたりすることにより、加熱室2の部分加熱や加
熱室2の全体加熱が可能となる。
【0015】一方、平面発熱体16の発熱を停止し、冷
却装置26およびファン22を駆動して、冷却装置26
により冷却されたダクト15内の空気を加熱室2に吹き
出させると、被加熱物の冷却を行なうことができる。ま
た、マイクロ波を被加熱物に照射するレンジ加熱を行
い、同時に平面発熱体16を発熱させ、冷却装置26お
よびファン22を駆動すると、平面発熱体16からの遠
赤外線によりマイクロ波をかけたとき被加熱物から発生
する蒸気に活性を与えて、素早く上方に飛ばすことがで
き、冷却装置26により冷却されたダクト15内で過冷
却状態となり、飽和水分を結露させて排出し、被加熱物
を素早く乾燥できる。さらに、レンジ加熱による調理中
に、冷却装置26を駆動し、ファン22を逆回転させる
と、被加熱物から発生した蒸気を含んだ高温多湿の空気
が通風口13,14から吸引されてダクト15内に導か
れ、飽和水分をダクト15内に結露させて排出し、加熱
室2内の蒸気や結露を除去することができる。
【0016】
【実施例】本発明の一実施例の電子レンジは、図1,2
の如く、箱形のレンジ本体1内に前面が開放した加熱室
2が形成され、該加熱室2の前面に内部を透視可能な図
示しないドアが開閉自在に配され、前記加熱室2の中央
および下部に被加熱物載置用の上下プレート3,4が着
脱自在に装着されることにより加熱室2が上下二段の上
加熱部5および下加熱部6に分割可能とされている。な
お、下プレート4は、水平回転可能なターンテーブル上
に載置され、上プレート3は、ターンテーブルに支持脚
を介して着脱自在に装着される網台上に載置される。
【0017】前記加熱室2の上面10には、多数の小孔
からなる吸気口11が形成され、加熱室2の後面12に
は、上加熱部5および下加熱部6に対応して上下一対の
横長網目状の通風口13,14が形成されている。そし
て、加熱室2の上方から後方にかけての外側面上には、
吸気口11と通風口13,14とを連通するL字形のダ
クト15が配設されている。
【0018】このダクト15における加熱室2の上方位
置に、炭化ケイ素(SiC)からなる長方形状の平面発
熱体16が内装されており、平面発熱体16には、複数
のスリット状の長孔20が前後方向に平行に形成されて
いる。そして、長孔20と加熱室2の上面10の吸気口
11とから加熱室2の空気を平面発熱体16に導く吸気
路21が構成されている。
【0019】また、ダクト15には、空気循環用のファ
ン22と、上側の通風口13の通気量を調節するダンパ
23とが内装されている。そして、前記ファン22を駆
動する正逆回転可能なファン駆動用モータ24および前
記ダンパ23を駆動する正逆回転可能なダンパ駆動用モ
ータ25がダクト15の外側部に配されている。前記ダ
ンパ15は、通風口13に対する開放角度が0度である
通風口13を閉じる姿勢と通風口13に対する開放角度
が90度であるダクト15を遮断する姿勢との間で回動
可能とされている。
【0020】さらに、ダクト15の外側面上には、ダク
ト15内を通過する加熱室2からの蒸気を含んだ空気を
冷却する冷却装置26が配設され、この冷却装置26
は、レンジ本体1の後面に形成された吸気口および排気
口と、吸気口と排気口とを連通する冷却用ダクトと、該
冷却用ダクトに内装された冷却用ファン26aとからな
り、ダクト15の外側面の一部を冷却用ダクトと兼用す
ることにより、兼用したダクト15の外側面の一部で外
気と加熱室2内からの蒸気を含んだ空気との熱交換が行
われる構成となっている。また、ダクト15の下部に
は、蒸気を含んだ空気が冷却装置26により冷却される
ことによって結露した結露水を排出する引出し状の集水
部27が着脱自在に配されている。
【0021】一方、加熱室2の側方には、図示しない電
装室が形成され、この電装室内には、加熱室2内にマイ
クロ波を供給するマグネトロン28が装備されている。
また、加熱室2の上面10の前部には、被加熱物の表面
温度変化から被加熱物の仕上がり状態を検知する赤外線
センサ等の仕上がりセンサ30が配され、上加熱部5の
吸気口11の近傍には、上加熱部5の室内温度を検知す
る上温度センサ31が配され、下加熱部6には、下加熱
部6の室内温度を検知する下温度センサ32が配され、
加熱室2の上プレート3の装着位置には、上プレート3
の有無を検知する光センサ等の上プレート有無センサ3
3が配され、加熱室2の下プレート4の装着位置には、
下プレート4の有無を検知する光センサ等の下プレート
有無センサ34が配されている。
【0022】そして、レンジ本体1には、マイクロコン
ピュータからなる制御部40が設けられ、この制御部4
0には、図3に示すように、入力部として上下温度セン
サ31,32および上下プレート有無センサ33,34
が接続され、出力部としてダンパ駆動用モータ25がダ
ンパ回路25aを介して接続されている。
【0023】また、制御部40は、上プレート有無セン
サ33および下プレート有無センサ34のプレート有信
号(オン信号)により上加熱部5の通気量と下加熱部6
の通気量とが同量になるようにダンパ回路25aを介し
てダンパ駆動用モータ25を駆動しダンパ23の通風口
13に対する開放角度を30度とする機能と、上プレー
ト有無センサ33のオン信号および下プレート有無セン
サ34のプレート無信号(オフ信号)により上加熱部5
にだけ通気させるようにダンパ回路25aを介してダン
パ駆動用モータ25を駆動しダンパ23により通風口1
3に対する開放角度を90度とする機能と、上プレート
有無センサ33のオフ信号および下プレート有無センサ
34のオン信号により下加熱部6にだけ通気させるよう
にダンパ回路25aを介してダンパ駆動用モータ25を
駆動しダンパ23の通風口13に対する開放角度を0度
とする機能と、上温度センサ31と下温度センサ32と
の検知温度差が5℃以上となったとき、ダンパ23の通
風口13に対する開放角度を調整する(上温度センサ3
1の検知温度の方が高いときにはダンパ23の開放角度
を小として上加熱部5の通気量を減らし、下温度センサ
32の検知温度の方が高いときにはダンパ23の開放角
度を大として下加熱部6の通気量を減らす)ことにより
上温度センサ31と下温度センサ32との検知温度を均
一にする機能とを有している。
【0024】さらに、制御部40において、仕上がりセ
ンサ30により検知された仕上がり状態に基づいて平面
発熱体16の発熱を制御したり、仕上がりセンサ30が
最適仕上がり状態を検知したときに報知音により報知し
たり、調理を停止させる機能を有してもよく、この場
合、自動調理が行える。
【0025】上記構成において、上下プレート3,4を
加熱室2に装着し、夫々に被加熱物を載置して、上加熱
部5および下加熱部6の両方でオーブン加熱による調理
を行なうときには、図4(a)に示すように、上下のプ
レート有無センサ33,34が夫々オン(S1)し、ダ
ンパ23が通風口13に対して30度開放(S2)す
る。調理Aを開始すると、図5に示すように、加熱室2
の空気がファン22の駆動により吸気口11から吸引さ
れ、平面発熱体16の長孔20や周囲に導かれる。この
とき、平面発熱体16により十分に熱せられた空気が熱
風となり、ダクト15内を通過して、上下の通風口1
3,14から上加熱部5および下加熱部6に吹き出し
て、上下プレート3,4上の被加熱物を加熱する。調理
中においては、上加熱部5および下加熱部6の温度は、
常に上温度センサ31および下温度センサ32により検
知(S3,S4)しており、上加熱部5と下加熱部6と
の温度差が5℃以上(S5)となると、温度差に応じて
ダンパ23の通風口13に対する開放角度を調整して
(S6)、上加熱部5および下加熱部6における熱風の
吹き出し量を変えることにより、温度が均一になるよう
に制御する。なお、上加熱部5の温度が下加熱部6の温
度よりもかなり高いときには、ダンパ23により通風口
13を閉じて下加熱部6にだけ熱風を吹き出させること
もある。そして、仕上がりセンサ30が被加熱物の最適
仕上がり状態を検知すると、調理を終了する。
【0026】また、上プレート3だけを加熱室2に装着
し、被加熱物を載置して、上加熱部5だけでオーブン加
熱による調理を行なうときには、図4(b)に示すよう
に、上プレート有無センサ33だけがオン(S11)
し、ダンパ23が通風口13に対して90度開放(S1
2)する。すなわち、ダンパ23によってダクト15を
遮断する。調理Bを開始すると、図6に示すように、上
述同様に平面発熱体16により熱せられた空気が熱風と
なり、ダクト15内を通過して、上側の通風口13から
上加熱部5に吹き出して、上プレート3上の被加熱物を
加熱する。そして、仕上がりセンサ30が被加熱物の最
適仕上がり状態を検知すると、調理を終了する。この場
合、上加熱部5だけに熱風を集中させて効率の良い加熱
調理が行え、加熱調理の立ち上がりが速く、しかも調理
時間を短縮でき、省エネルギーにもつながる。
【0027】さらに、下プレート4だけを加熱室2に装
着し、被加熱物を載置して、加熱室2を分割せずにオー
ブン加熱による調理を行なうときには、図4(c)に示
すように、下プレート有無センサ34だけがオン(S2
1)し、ダンパ23が通風口13を塞ぐ(S22)。調
理Cを開始すると、図7に示すように、上述同様に平面
発熱体16により熱せられた空気が熱風となり、ダクト
15内を通過して、下側の通風口14から下加熱部6に
吹き出して、下プレート4上の被加熱物を加熱する。そ
して、仕上がりセンサ30が被加熱物の最適仕上がり状
態を検知すると、調理を終了する。この場合、上プレー
ト3がないので、大型の被加熱物を加熱室2内に入れて
調理することができる。
【0028】一方、図8に示すように、平面発熱体16
の発熱を停止し、冷却装置26およびファン22を駆動
して、冷却装置26により冷却されたダクト15内の空
気を加熱室2に吹き出させると、被加熱物の冷却を行な
うことができる。この動作は、加熱調理が終了したとき
に、加熱室2内から高温の被加熱物を取り出すと火傷等
の危険性があるため、取り出す前に高温の被加熱物を若
干冷ますとき等に行なう。
【0029】また、マグネトロン28からのマイクロ波
を被加熱物に照射するレンジ加熱を行い、同時に平面発
熱体16を約100℃に発熱させ、冷却装置26および
ファン22を駆動すると、平面発熱体16からの遠赤外
線によりマイクロ波をかけたとき被加熱物から発生する
蒸気に活性を与えて、素早く上方に飛ばすことができ、
この蒸気はファン22の吸引力によりダクト15内に導
かれ、冷却装置26により冷却されたダクト15内で蒸
気は過冷却状態となり、飽和水分がダクト15内に結露
して集水部27に排出される。これにより、被加熱物を
素早く乾燥できる。
【0030】さらに、図9に示すように、レンジ加熱に
よる調理中に、冷却装置26を駆動し、ファン22を逆
回転させると、被加熱物Hから発生した蒸気Jが通風口
13,14から吸引されてダクト15内に導かれ、上述
同様に飽和水分がダクト15内に結露して集水部27に
排出される。そして、冷却して乾燥した空気Aが吸気口
11から加熱室2に吹き出され、蒸気Jより重い冷たい
空気Aにより蒸気Jの上昇を押さえ付け、蒸気Jを通風
口13,14から吸引し易くなる。これにより、加熱室
2の蒸気や結露を除去することができ、仕上がりセンサ
30が蒸気や結露に影響されにくく、正確に被加熱物H
の仕上がり状態を検知することができる。なお、オーブ
ン加熱においては、レンジ加熱に比べて蒸気や結露の発
生する量が少なく、仕上がりセンサ30には影響ないた
め、上述の動作は行っていない。
【0031】このように、オーブン加熱において、ダン
パ23により加熱室の各段への熱風の吹き出しを調整で
きるため、上下温度センサ31,32の出力信号に基づ
いてダンパ23の駆動を制御することにより、各段の温
度差を均一にして各段における被加熱物の仕上がり状態
を均一にすることができる。しかも、ダンパ23により
熱風の吹き出し位置すなわち熱風の吹き出す通風口1
3,14を選択することにより、加熱室2の全体加熱、
上加熱部5のみの加熱、上加熱部5および下加熱部6の
同時加熱等を行なうことができるため、被加熱物の量や
大きさに合わせた効率の良い加熱を行なうことができ、
調理速度の短縮や省エネルギーにもつながる。
【0032】また、熱源として一つ平面発熱体16を採
用しており、一般的なシーズヒータと比べて低い温度で
発熱させても加熱室2の温度を期待される温度まで到達
させることができるため、熱源の寿命を延ばすことがで
きる。しかも、熱源と加熱室2との温度差を非常に少な
くして、加熱室2の各段の温度制御がし易くなる。この
理由は、シーズヒータは細長い形をしており、空気との
接触面積が平面発熱体と比べれば非常に小さく熱伝導も
悪いので、加熱室の温度を期待される温度まで到達させ
るためには高温でさらに反射板を取り付けなければなら
ない。反射板は、材質によって反射率が異なり、使用期
間が長くなると汚れたり、錆びたりすることがあるの
で、反射率が悪くなる。すると、熱伝導経路などのロス
が生じて熱伝導量が少なくなるので、シーズヒータの温
度をもっと高くしなければ、期待される温度まで加熱で
きない。それに比べて、平面発熱体16では、熱伝導経
路などのロスがなく熱線を直接加熱室2や被加熱物に均
等に当てることができ、しかも面積が大きいので、熱伝
導量が多くなる。したがって、シーズヒータよりも低温
で発熱させても、加熱室2の温度を期待される温度まで
到達させることができる。それに、平面発熱体16は空
気との接触面積が大きく、その上、平面発熱体16に複
数の長孔20を形成すなわち吸気路21を平面発熱体1
6に貫通させた状態にして、平面発熱体16と空気との
接触面積をさらに大きくしたため、オーブン加熱におい
て、加熱室2の空気を平面発熱体16の長孔20や周辺
に導いて、平面発熱体16からの放射エネルギーが無駄
にならないように平面発熱体16と空気との熱交換を十
分に行なわせることができる。このため、平面発熱体1
6との温度差が少ない高温の熱風を加熱室2の各段に吹
き出させることができ、これとは逆に空気との十分な熱
交換により平面発熱体16の温度が低くなり、したがっ
て加熱室2の温度は平面発熱体16の温度に近くなり、
よって加熱室2の各段の温度差が少なく、各段の温度を
均一にするための制御がし易くなる。
【0033】さらに、冷却装置26によりダクト15内
の蒸気を含んだ空気を冷却し、飽和水分を結露させて排
出することにより、加熱室2の蒸気や結露を除去するこ
とができ、仕上がりセンサ30に悪影響を与えず、正確
な被加熱物の仕上がり状態を検知することができる。ま
た、平面発熱体16の発熱を停止して、冷却装置26お
よびファン22を駆動すると、従来できなかった被加熱
物の冷却が行え、マグネトロン28からのマイクロ波と
平面発熱体16からの遠赤外線を併用して冷却装置26
およびファン22を駆動すると、野菜や果物等のスピー
ディ乾燥を行なうことができ、調理の幅を広げることが
できる。
【0034】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。例えば、加
熱室は上下二段に分割可能とするに限らず、三段あるい
はそれ以上でもよい。この場合、通風口やダンパの数も
段数に応じて増えることになる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、オーブン加熱において、ダンパにより加熱室の
各段への熱風の吹き出しを調整できるため、各段の温度
を検知してダンパの駆動を制御することにより、各段の
温度差を均一にして各段における被加熱物の仕上がり状
態を均一にすることができる。しかも、ダンパにより熱
風の吹き出し位置すなわち熱風の吹き出す通風口を選択
することにより、加熱室の全体加熱や部分加熱あるいは
部分同時加熱等を行なうことができるため、被加熱物の
量や大きさに合わせた効率の良い加熱を行なうことがで
き、調理速度の短縮や省エネルギーにもつながる。
【0036】また、熱源として平面発熱体を採用してい
るため、一般的なシーズヒータよりも効率の良い加熱を
行え、低い温度で発熱させても加熱室の温度を期待され
る温度まで到達させることができるため、熱源の寿命を
延ばすことができる。
【0037】しかも、吸気路が平面発熱体を貫通して形
成されているため、オーブン加熱において、平面発熱体
と加熱室からの空気との接触面積が大きくなって熱交換
を効率よく行なうことができ、平面発熱体との温度差が
少ない高温の熱風を加熱室に吹き出させて加熱室の温度
を平面発熱体の温度に近づけることにより、加熱室の各
段の温度差が少なくなり、各段の温度を均一にする制御
がし易くなる。
【0038】さらに、冷却装置によりダクト内の蒸気を
含んだ空気を冷却し、飽和水分を結露させて排出するこ
とにより、加熱室の蒸気や結露を除去することができ、
加熱室を開閉する窓部の曇り等を防止でき、被加熱物の
仕上がり状態を検知するセンサ等に悪影響を与えること
がない。また、平面発熱体の発熱を停止して、冷却装置
およびファンを駆動すると、従来できなかった被加熱物
の冷却が行え、レンジ加熱によるマイクロ波と平面発熱
体からの遠赤外線を併用して冷却装置およびファンを駆
動すると、野菜や果物等のスピーディ乾燥を行なうこと
ができ、調理の幅を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電子レンジの要部構
成図
【図2】電子レンジの斜視図
【図3】制御部のブロック図
【図4】オーブン加熱時のフローチャートで、(a)は
上下プレートともに装着したとき、(b)は上プレート
のみ装着したとき、(c)は下プレートのみ装着したと
【図5】加熱室の上下段両方でオーブン加熱を行ったと
きの状態図
【図6】加熱室の上段のみでオーブン加熱を行ったとき
の状態図
【図7】加熱室全体でオーブン加熱を行ったときの状態
【図8】加熱室内の被加熱物の冷却および乾燥を行った
ときの状態図
【図9】加熱室内の蒸気を除去するときの状態図
【符号の説明】
1 調理器本体 2 加熱室 3,4 プレート 5,6 各段 13,14 通風口 15 ダクト 16 平面発熱体 21 吸気路 22 ファン 23 ダンパ 26 冷却装置 31,32 温度センサ 40 制御手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理器本体内の加熱室に被加熱物を載置
    する複数のプレートが着脱自在に装着され、前記加熱室
    が複数段に分割可能とされ、レンジ加熱機能を備えた加
    熱調理器において、前記加熱室の空気を平面発熱体に導
    く吸気路と、該吸気路に連通するダクトと、加熱室の各
    段と前記ダクトとを夫々連通する複数の通風口と、前記
    ダクト内に設けられたファンと、該通風口の通気量を調
    節するダンパとを備えたことを特徴とする加熱調理器。
  2. 【請求項2】 加熱室の各段の温度を夫々検知する複数
    の温度センサと、該温度センサからの出力信号によりダ
    ンパの駆動を制御して加熱室の各段の温度差を均一にす
    る制御手段とが設けられたことを特徴とする請求項1記
    載の加熱調理器。
  3. 【請求項3】 吸気路が平面発熱体を貫通して形成され
    たことを特徴とする請求項1または2記載の加熱調理
    器。
  4. 【請求項4】 被加熱物から発生してダクト内に吸引さ
    れた蒸気を冷却する冷却装置が設けられたことを特徴と
    する請求項1記載の加熱調理器。
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