JP7261673B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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本発明は、スチームコンベクションオーブン等の熱風によって食材を加熱調理する加熱調理器に関し、特に、調理庫の洗浄機能付きの加熱調理器に関する。
下記の特許文献1には、熱風により食材を加熱調理する加熱調理器が開示されており、この加熱調理器は、ハウジング内に設けた調理庫と、調理庫内を加熱するヒータと、調理庫内の空気を対流させる対流ファンと、調理庫内に蒸気を供給する蒸気発生装置とを備えている。この加熱調理器で調理プログラムを実行したときには、ヒータと対流ファンとの作動により、調理庫内の空気は熱風となって対流するとともに、蒸気発生装置から調理庫内に蒸気が供給されることで、調理庫内の空気は蒸気を含んだ熱風となって対流し、調理庫内に収容した食材は蒸気を含んだ熱風によって加熱調理される。
調理庫内で食材を加熱調理すると、食材に含まれる油分が対流する熱風とともに調理庫内を飛散し、油分が調理庫の周壁に付着することになる。この種の加熱調理器では調理庫内を常に清浄に管理する必要があり、調理庫を例えば使用した日毎に洗浄することが衛生的に好ましい。この加熱調理器は、調理庫の天井壁に洗浄水を噴射する洗浄ノズルを備え、洗浄ノズルは、調理庫の天井壁に固定される取付ヘッドと、取付ヘッドに回転可能に遊嵌されるスリーブと、スリーブから径方向に延びる噴射管とを備えている。この加熱調理器で調理庫内を洗浄するときに洗浄ノズルに洗浄水を供給すると、洗浄水は噴射管の先端の噴射口から噴射されるため、噴射管は噴射口から噴射される洗浄水によってスリーブとともに回転し、洗浄水は回転する噴射管から噴射されることで調理庫内の周壁の全体に噴射される。
特開2015-155777号公報
上述した特許文献1に記載の加熱調理器においては、調理庫内は洗浄ノズルから噴射される洗浄水によって洗浄されているが、調理庫内に油分の汚れ(油汚れ)が多く付着しているときには、蒸気発生装置から供給される蒸気によって調理庫内に付着した油分の汚れを予め浮かしてから洗浄水により洗浄すると、油分の汚れを洗浄水によって効率的に洗い落とすことができる。この加熱調理器で蒸気発生装置から供給される蒸気によって食材を加熱調理するときには、蒸気発生装置を連続的に作動させており、調理庫内に付着した油分の汚れを蒸気発生装置から供給される蒸気によって予め浮かすようにするときには、蒸気調理モードと同様に蒸気発生装置を連続的に作動させるように制御することが考えられる。しかし、調理庫内に付着した油分の汚れ(油汚れ)を浮かす程度であれば、調理庫内をある程度の湿潤状態とすればよく、蒸気調理モードと同様に蒸気発生装置を連続的に作動させると、調理庫内に無駄な蒸気を供給することになっていた。本発明は、調理庫の洗浄機能付きの加熱調理器において、調理庫内を蒸気によって油分の汚れを浮かすように予め洗浄する蒸気予洗浄処理で過剰な蒸気を供給させないようにして蒸気発生装置を効率よく運転させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、食材を加熱調理するための調理庫と、調理庫内を加熱するヒータと、調理庫内の空気を対流させる対流ファンと、調理庫内に蒸気を供給する蒸気発生装置と、調理庫内の温度を検出する温度センサと、調理庫の天井部に設けられて洗浄水を噴出する洗浄ノズルと、洗浄ノズルに洗浄水を供給する洗浄水供給路と、洗浄水供給路に介装されて洗浄水を洗浄ノズルに送出するポンプと、蒸気発生装置により調理庫内に蒸気を供給して調理庫内を蒸気によって予め洗浄する蒸気予洗浄処理と、ポンプの作動によって洗浄水供給路から送られる洗浄水を洗浄ノズルから噴出させ、噴出させた洗浄水を調理庫内でヒータにより加熱するとともに対流ファンによって調理庫内で飛散させ、調理庫内を飛散する高温の洗浄水によって洗浄する洗浄処理とを有する洗浄プログラムと、を備えた調理庫の洗浄機能付きの加熱調理器であって、蒸気予洗浄処理を実行するときに、調理庫内の温度が100℃より低く設定されて油分の汚れを浮かすことのできる蒸気洗浄温度となるように、温度センサの検出温度に基づいて蒸気発生装置を断続的に作動させるよう制御したことを特徴とする加熱調理器を提供するものである。
上記のように構成した加熱調理器においては、蒸気予洗浄処理を実行するときに温度センサの検出温度に基づいて調理庫内の温度が100℃より低く設定されて油分の汚れ(油汚れ)を浮かすことのできる蒸気洗浄温度となるように蒸気発生装置を断続的に作動させるよう制御したので、蒸気発生装置を連続的に作動させたときと比べて蒸気発生装置を作動させるエネルギーと水の消費量を抑えた状態で、調理庫内の油分の汚れを蒸気発生装置から供給される蒸気によって浮かすことができた。
調理庫内は食材の加熱調理の直後に高温となっており、食材の加熱調理の直後に調理庫内を洗浄すると、調理庫を構成する周壁が洗浄水によって急激に冷やされ、調理庫の周壁が変形するおそれがあった。また、調理庫を洗浄に適した温度である洗浄好適温度以下となってから洗浄プログラムを実行させるには、作業者は調理庫内が洗浄好適温度以下となるまで待機しなければならなく、作業者の拘束時間が長くなるおそれがあった。
これに対し、上記のように構成した加熱調理器においては、洗浄プログラムは、温度センサの検出温度が調理庫の急激な温度変化をさせずに洗浄に適した温度である洗浄好適温度より高いときには、調理庫内の洗浄を待機させる待機処理を備え、待機処理中に洗浄好適温度以下となったときに調理庫内を洗浄させるように制御するのが好ましい。このようにしたときには、調理庫が食材の加熱調理の直後に蒸気や洗浄水によって急激に冷却されるのを防ぐとともに、調理庫が急激な温度変化をさせずに洗浄に適した温度となる洗浄好適温度以下となると、調理庫が洗浄されるように制御されるので、作業者は調理庫内が洗浄好適温度以下となるまで待機する必要がなくなり、作業者が拘束される時間をなくすことができた。
上記のように構成した加熱調理器においては、調理庫には対流ファンの作動によって外気を導入する外気導入部が設けられ、待機処理を実行させているときに対流ファンによって外気導入部から調理庫内に外気を導入するように制御するのが好ましい。このようにしたときには、待機処理を実行させているときに調理庫内は外気導入部から導入される外気によって冷却されるので、洗浄プログラムを終了させるまでの時間を短くすることができるようになった。
上記のように構成した加熱調理器においては、洗浄処理を実行するときに対流ファンを変速的に回転させるように制御するのが好ましい。このようにしたときには、調理庫内に飛散する洗浄水は変速的に回転する対流ファンの風によって調理庫の様々な位置に飛散するようになり、調理庫内の隅々まで洗浄されるようになった。
上記のように構成した調理庫の洗浄機能付き加熱調理器においては、洗浄プログラムは蒸気予洗浄処理と洗浄処理とを有する第1洗浄プログラムと、蒸気予洗浄処理を有さずに洗浄処理を有する第2洗浄プログラムとを備え、第1及び第2洗浄プログラムを選択可能とするのが好ましい。このようにしたときには、調理庫内に油汚れが多いときには第1洗浄プログラムを実行させることで、調理庫内の油汚れを蒸気予洗浄処理によって浮かした状態で洗浄水によって洗い流すことができ、調理庫内の油汚れが少ないときには第2洗浄プログラムを実行させることで、蒸気予洗浄処理の実行時における蒸気発生装置を作動させたときのエネルギーと水の消費を抑えることができるとともに、洗浄プログラムが終了するまでの時間を短くすることができるようになった。
本発明の加熱調理器の一実施形態の正面図である。 図1の扉を開いた状態とした正面図である。 前後方向の中央部における縦方向断面図である。 A-A断面図である。 仕切板と支持フレームとを取り外したとき状態でのA-A断面図である。 ハウジングの左パネルを取り外して機械室が見えるようにした左側面図である。 排水タンクと洗浄ノズルとの間の洗浄水供給路の概略図である。 制御装置のブロック図である。 第1洗浄プログラムの制御を示すフローチャートである。 蒸気予洗浄処理の制御を示すフローチャートである。 洗浄処理の制御を示すフローチャートである。 乾燥処理の制御を示すフローチャートである。
以下に、本発明の加熱調理器の一実施形態を添付図面を参照して説明する。本発明の加熱調理器は、スチームコンベクションオーブンと呼ばれるもので、蒸気を含んだ熱風を対流させて食材を加熱調理するものである。また、この加熱調理器は調理庫内を洗浄する調理庫の洗浄機能付きの加熱調理器であり、蒸気発生装置により調理庫内に蒸気を供給するようにして、調理庫内を蒸気によって油分の汚れを予め浮かすように洗浄する蒸気予洗浄処理を実行可能としたものである。図1に示したように、加熱調理器10は、ハウジング11内の左側部に機械室12と、ハウジング11内の機械室12を除いた部分に食材を加熱調理するための調理庫20とを備えている。図2に示したように、調理庫20の前面部には食材を出し入れする開口部20aが設けられており、開口部20aにはこれを開閉する扉13が設けられている。
図2及び図3に示したように、調理庫20は食材を収容して加熱調理するためのものであり、調理庫20の左側部を除く部分を食材を収容する食材収容室21とし、調理庫20の左側部を食材収容室21に送り出す熱風を生成する熱風生成室22としている。図3及び図4に示したように、調理庫20の左右方向の中央部より左側には仕切板23が設けられており、仕切板23は調理庫20内を食材収容室21と熱風生成室22とに通風可能に仕切っている。仕切板23には多数の開口よりなる吸込口23aが設けられており、食材収容室21内の空気は吸込口23aを通って熱風生成室22に送られる。また、仕切板23は調理庫20の天井壁、底壁、前壁及び後壁との間に通風路23bが形成されるように調理庫20に取り付けられており、熱風生成室22の空気は通風路23bを通って食材収容室21に送られる。
図2~図4に示したように、調理庫20の食材収容室21にはホテルパンと呼ばれるトレイを上下に多段状に支持する左右一対の支持フレーム24が設けられている。各支持フレーム24は前後一対の支柱24aと、前後の支柱24aに固定されてトレイの左右の縁部と支持するレール24bとを備えている。
図3及び図5に示したように、調理庫20の左側部にはヒータ25と対流ファン26が設けられている。ヒータ25は調理庫20を加熱するものであり、対流ファン26は調理庫20内の空気を対流させるものである。ヒータ25は調理庫20の左側壁に環状に巻回されている。また、環状に巻回されたヒータ25の内側には対流ファン26が配置されている。ヒータ25と対流ファン26を作動させると、食材収容室21の空気は吸込口23aを通って熱風生成室22(調理庫20内の一方の側部)に送られ、対流ファン26から遠心方向外向きに吹き出された空気は熱風生成室22内にてヒータ25によって加熱されて熱風となり、加熱された熱風は仕切板23と調理庫20の各壁との間の通風路23bを通って食材収容室21に送られる。図5に示したように、調理庫20の左側壁には温度センサ27が設けられており、温度センサ27は調理庫20内の温度を検出するものである。
図6に示したように、ハウジング11の機械室12には調理庫20内に蒸気を供給する蒸気発生装置30が設けられている。蒸気発生装置30は、誘導加熱によって水を加熱して蒸気を発生させるものであり、調理庫20から排水を流すための排水タンク14の上側に立設している。蒸気発生装置30は、所定の水位の水を貯えた筒形の蒸気発生容器31と、蒸気発生容器31内の水を加熱する加熱体(図示省略)と、蒸気発生容器31の外周に巻回されて加熱体を発熱させる誘導加熱コイル32と、蒸気発生容器31内で発生した蒸気を調理庫20に送出する蒸気送出筒33とを備えている。蒸気送出筒33は図5に示した調理庫20の左側壁に形成された蒸気導入口20bに接続されており、蒸気発生容器31内で発生した蒸気は蒸気送出筒33を通って蒸気導入口20bから調理庫20内に送られる。
図6に示したように、ハウジング11の機械室12には調理庫20内に外気を導入する外気導入部34が設けられている。外気導入部34は、調理庫20の左側壁に形成された外気導入口20cに接続された外気導入管35と、外気導入管35に介装された外気導入弁36とを備えている。対流ファン26を作動させた状態で外気導入弁36を開放または開度を大きくすると、ハウジング11の外側の空気は外気導入管35を通って調理庫20内に負圧吸引される。
図3、図4及び図7に示したように、調理庫20の天井壁には洗浄ノズル40が設けられており、調理庫20の底壁には排水口20dが形成されており、洗浄ノズル40と排水口20dとは洗浄水供給路によって接続されている。排水口20dは第1排水管15によって排水タンク14に接続されている。排水タンク14には第2排水管16が接続されており、第2排水管16には排水弁17が介装されている。排水タンク14内の水は排水弁17を開放することで第2排水管16を通ってハウジング11の外側に排出される。また、第2排水管16には排水弁17よりも上流側に洗浄水供給管41の導入端部が接続されており、洗浄水供給管41の導出端部は調理庫20の天井壁に設けた洗浄ノズル40に接続されている。洗浄水供給管41にはポンプ42が介装されており、排水タンク14内に貯めた洗浄水はポンプ42によって洗浄ノズル40に送られる。排水タンク14には水道等の給水源から洗浄用の水(洗浄水)を供給する給水管43が接続されており、給水管43には給水弁44と流量計45が介装されている。給水源の水は給水弁44を開放させることによって給水管43を通って排水タンク14内に供給される。流量計45は給水弁44を開放したときに給水管43を通過する水の流量を計測するものである。調理庫20内を洗浄するときに、排水タンク14内に洗浄水を貯えるよう排水弁17を閉止した状態で給水弁44を開放すると、給水源の水は給水管43を通って排水タンク14内に貯えられる。上述した洗浄水供給路は、この実施形態では、第1排水管15、排水タンク14、第2排水管16の一部及び洗浄水供給管41により構成されている。
図8に示したように、加熱調理器10は制御装置50を備えており、制御装置50は、排水弁17、ヒータ25、対流ファン26、温度センサ27、蒸気発生装置30、外気導入弁36、ポンプ42、給水弁44及び流量計45に接続されている。制御装置50はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続されたCPU、RAM、ROM及びタイマ(いずれも図示省略)を備えている。
制御装置50は、ROMに調理庫20内の食材を加熱調理する調理プログラムを備えている。調理プログラムは、ヒータ25と対流ファン26を作動させて対流する熱風により食材を加熱調理するホットエアーモード調理プログラムと、対流ファン26と蒸気発生装置30を作動させて対流する蒸気を含んだ熱風により食材を加熱調理するスチームモード調理プログラムと、ヒータ25と対流ファン26と蒸気発生装置30を作動させて対流する蒸気を含んだ高温の熱風により食材を加熱調理するコンビモード調理プログラムとの3種類の調理プログラムを備えている。なお、ROMには調理庫20内の設定温度、蒸気量及び調理時間が予め設定された調理プログラムが記憶されているとともに、調理プログラムの調理庫20の設定温度、蒸気量及び調理時間をユーザが設定可能としている。
調理プログラムのホットエアーモード調理プログラムを実行したときには、ヒータ25と対流ファン26との作動により、調理庫20内の空気は熱風になって対流し、調理庫20内に収容した食材は対流する熱風によって加熱調理される。また、調理プログラムのコンビモード調理プログラムを実行したときには、ヒータ25と対流ファン26との作動により、調理庫20内の空気は熱風になって対流するとともに、蒸気発生装置30から調理庫20内に蒸気が供給されることで、調理庫20内を対流する熱風は蒸気を含むようになり、調理庫20内に収容した食材は蒸気を含んで対流する熱風によって加熱調理される。これらのホットエアーモード調理プログラムとコンビモード調理プログラムでは、調理庫20内の設定温度は最高温度で300℃に設定可能となっている。
洗浄プログラムは調理庫20内を蒸気によって予め洗浄する蒸気予洗浄処理と、調理庫20内を高温の洗浄水によって洗浄する4回(1回以上)の洗浄処理とを有した第1洗浄プログラムと、蒸気予洗浄処理を有さずに調理庫20内を高温の洗浄水によって洗浄する4回(1回以上)の洗浄処理を有した第2洗浄プログラムを備え、第1及び第2洗浄プログラムを選択可能としている。
第1洗浄プログラムの蒸気予洗浄処理は、蒸気発生装置30により調理庫20内に蒸気を供給して調理庫20内を蒸気によって予め洗浄するものである。蒸気予洗浄処理により、調理庫20内に付着している油分の汚れ(油汚れ)は、蒸気によって浮くようになって、蒸気予洗浄処理後の洗浄処理による高温の洗浄水によって洗い流されやすくなる。
制御装置50は、蒸気予洗浄処理を実行すると、調理庫20内の温度が100℃より低く設定されて油分の汚れを浮かすことのできる蒸気洗浄温度として95℃となるように、温度センサ27の検出温度に基づいて蒸気発生装置30の作動を制御している。具体的には、制御装置50は、温度センサ27の検出温度が蒸気洗浄温度の下限温度として93℃以下となると蒸気発生装置30を作動させて調理庫20内に蒸気を供給するようにし、温度センサ27の検出温度が蒸気洗浄温度の上限温度として97℃以上となると蒸気発生装置30の作動を停止させて調理庫20内に蒸気の供給を停止するように制御して、蒸気発生装置30を断続的(間欠的)に作動させるように制御している。調理庫20内の温度が100℃より低く設定されて油分の汚れを浮かすことのできる蒸気洗浄温度となるように、蒸気発生装置30を断続的(間欠的)に作動させることで、蒸気発生装置30を作動させたときのエネルギーと水の消費量を抑えることができる。
第1及び第2洗浄プログラムの洗浄処理は、ポンプ42の作動によって洗浄水供給路から送られる洗浄水を洗浄ノズル40から噴出させ、噴出させた洗浄水を調理庫20内でヒータ25により加熱するとともに対流ファン26によって調理庫20内で飛散させ、調理庫20内を飛散する高温の洗浄水によって洗浄するものである。第1及び第2洗浄プログラムは、この実施形態では4回の洗浄処理を実行するように制御されており、1回目の洗浄処理は洗剤を含んだ高温の洗浄水を調理庫20内に飛散させて洗浄するものであり、2回目以後の洗浄処理は高温の洗浄を水を調理庫20内に飛散させて調理庫20内に残る洗剤を含んだ洗浄水を洗い流す濯ぎ洗浄をするものである。洗浄処理では、調理庫20内の温度が洗浄に適した温度として90℃となるように、温度センサ27の検出温度が洗浄温度の下限温度として88℃以下となるとヒータ25を作動させ、温度センサ27の検出温度が洗浄温度の上限温度として92℃以上となるとヒータ25の作動を停止させるように制御している。
また、この加熱調理器10は、加熱調理直後の高温の調理庫20が洗浄水によって急激に冷却されることで変形するのを防ぐことを目的して、洗浄プログラムは、温度センサ27の検出温度が調理庫20の急激な温度変化をさせずに洗浄に適した温度である洗浄好適温度として50℃より高いときには、調理庫20内の洗浄を待機させる待機処理を備え、待機処理中に洗浄好適温度として50℃以下となったときに調理庫20内を洗浄するように制御している。洗浄プログラムが待機処理を備えたことで、調理庫20の周壁が食材の加熱調理の直後に洗浄水により急激に冷却されるのを防ぐことができるだけでなく、調理庫20の急激な温度変化をさせずに洗浄に適した温度となる洗浄好適温度以下となったら、調理庫20を洗浄させるように制御しているので、作業者は調理庫20内が洗浄好適温度以下となるまで待機する必要がなく、作業者が拘束される時間をなくすことができる。
また、待機処理を実行しているときには、外気導入弁36を開放するとともに対流ファン26を作動させることで、対流ファン26によって外気導入管35から調理庫20内に外気を導入するように制御している。ハウジング11の外側の空気は外気導入管35を通って調理庫20内に負圧吸引され、調理庫20の温度は導入される外気によって導入しないときよりも速く低下するようになる。
次に、第1洗浄プログラムの制御を図9を参照して説明する。調理庫20内を洗浄するときには、調理庫20の排水口20dに設けた排水目皿20eの上側にタブレット形の洗剤を置いた状態で洗浄プログラムを実行させる。食材の加熱調理後に洗浄プログラムを実行させるときがあり、食材の加熱調理後に調理庫20内に洗浄水を飛散させると、調理庫20を構成する周壁が洗浄水によって急激に冷やされ、調理庫20の周壁が変形するおそれがある。このため、制御装置50は、ステップ101にて、調理庫20内の温度を検出する温度センサ27の検出温度が洗浄好適温度として50℃以下となっているか否かを判定する。
調理庫20内の温度が洗浄好適温度として50℃以下となっていないときには、制御装置50はステップ101にてNOと判断して、洗浄好適温度として50℃以下となるまで待機処理を実行する。制御装置50は、ステップ101のNOの判断後にステップ102にて対流ファン26を作動させるとともに外気導入弁36を開放させる。ハウジング11の外側の空気は外気導入管35を通って調理庫20内に負圧吸引され、調理庫20内の温度が導入される外気によって徐々に低下する。制御装置50は調理庫20内の温度が50℃以下となるまでステップ101でNOの判断とステップ102の処理を繰り返し実行し、調理庫20内の温度が50℃以下となると制御装置50はYESと判断してステップ103に進める。制御装置50はステップ103にて対流ファン26の作動を停止させるとともに外気導入弁36を閉止させ、ステップ104(ステップ200)の蒸気予洗浄処理に進める。
ステップ104(ステップ200)に示した蒸気予洗浄処理は、調理庫20内を洗剤を含んだ洗浄処理を実行する前に、調理庫20内に蒸気を供給するようにして主として油汚れを浮かすための処理である。蒸気予洗浄処理は、調理庫20内の温度が100℃より低く設定されて油分の汚れを浮かすことのできる蒸気洗浄温度の一例として95℃となるように、温度センサ27の検出温度に基づいて蒸気発生装置30の作動を制御するものである。この実施形態ではステップ104(ステップ200)の蒸気予洗浄処理を30分間実行するように制御している。
図10に示したように、制御装置50は、ステップ201にて蒸気発生装置30を作動させると、調理庫20内には蒸気発生装置30の作動によって蒸気が供給される。制御装置50はステップ202にて調理庫20内の温度が蒸気洗浄温度である95℃の上限値である97℃以上であるか否かを判定し、調理庫20内の温度が上限値である97℃以上となっていなければNOと判断してステップ203に進める。制御装置50は、ステップ203にて蒸気予洗浄処理を開始してから30分経過したか否かを判定し、蒸気予洗浄処理を開始してから30分経過していなければNOと判断してステップ201に戻す。調理庫20内の温度が蒸気洗浄温度の上限値である97℃以上となるまでステップ201とステップ202のNOの判断と、ステップ203のNOの判断とを繰り返し実行しているなかで、調理庫20内の温度が蒸気洗浄温度の上限値である97℃以上となると、制御装置50はステップ202にてYESと判断してステップ204に進める。
制御装置50は、ステップ204にて蒸気発生装置30の作動を停止させると、調理庫20内に蒸気発生装置30から蒸気が供給されないようになる。調理庫20内の温度は蒸気発生装置30から蒸気が供給されないことで徐々に低下する。制御装置50はステップ205にて調理庫20内の温度が蒸気洗浄温度である95℃の下限値である93℃以下であるか否かを判定し、調理庫20内の温度が下限値である93℃以下となっていなければNOと判断してステップ206に進める。制御装置50は、ステップ206にて蒸気予洗浄処理を開始してから30分経過したか否かを判定し、蒸気予洗浄処理を開始してから30分経過していなければNOと判断してステップ204に戻す。調理庫の温度が蒸気洗浄温度の下限値である93℃以下となるまでステップ203とステップ204のNOの判断とステップ206のNOの判断とを繰り返し実行しているなかで、調理庫20内の温度が蒸気洗浄温度の下限値である93度以下となると、制御装置50はステップ205にてYESと判断してステップ201に戻す。
このように、制御装置50は、ステップ201~206の処理を繰り返し実行することで、調理庫20内の温度は蒸気発生装置30から供給される蒸気により蒸気洗浄温度である95℃となるように制御されている。制御装置50は、ステップ201~203の処理を繰り返し実行しているときに、蒸気予洗浄処理を開始してから30分経過すると、ステップ203にてYESと判断してステップ207に進める。制御装置50はステップ207にて蒸気発生装置30の作動を停止させてステップ208の排水処理に進める。また、制御装置50は、ステップ204~206の処理を繰り返し実行しているときに、蒸気予洗浄処理を開始してから30分経過すると、ステップ206にてYESと判断してステップ208の排水処理に進める。
ステップ201~206の処理によって調理庫20内には蒸気発生装置30から供給される蒸気によって結露が生じ、排水タンク14には調理庫20で生じた結露が貯まっている。制御装置50は、ステップ208の排水処理では排水弁17を5分間開放させると、排水タンク14内の水は第2排水管16を通って外側に排出される。なお、排水弁17は5分間後に閉止されるように制御される。
図9に示したように、制御装置50は、ステップ104(ステップ200)による蒸気予洗浄処理を終えると、ステップ105(ステップ300)の洗浄処理を実行する。ステップ105(ステップ300)の洗浄処理は、調理庫20内を高温の洗浄水によって洗浄するものである。ステップ105(ステップ300)の洗浄処理は4回実行するように制御されており、1回目の洗浄処理は、排水目皿20eの上側に置いた洗剤が洗浄水に溶けるので、洗剤を含んだ洗浄水により調理庫20内を洗浄するものであり、2回目以後の洗浄処理は、1回目の洗浄処理によって調理庫20内に残る洗剤を含んだ洗浄水を洗い流す濯ぎの洗浄をするものである。この実施形態では、ステップ105(ステップ300)の洗浄処理を30分間実行するように制御している。
図11に示したように、ステップ300(ステップ105)の洗浄処理では、制御装置50は、先ずステップ301にて給水処理を実行する。給水処理では、制御装置50は、流量計45により計測される流量に応じた開放時間で給水弁44を開放させると、排水タンク14には洗浄処理に必要となる量の洗浄水が貯えられる。制御装置50はステップ302にてポンプ42を作動させ、対流ファン26を作動させるともに、ステップ303にてヒータ25を作動させる。
排水タンク14内の洗浄水はポンプ42の作動によって洗浄ノズル40に送出され、洗浄ノズル40に送出された洗浄水は調理庫20内に噴出され、調理庫20内に噴出された洗浄水はヒータ25によって加熱されるとともに対流ファン26により調理庫20内を飛散し、調理庫20内は隅々まで飛散する洗浄水によって洗浄される。調理庫20に飛散した洗浄水は排水口20dから第1排水管15を通って排水タンク14に戻され、洗浄水はポンプ42によって排水タンク14と調理庫20内を循環する。1回目の洗浄処理では、排水目皿20eに置かれた洗剤は排水タンク14と調理庫20とを循環する洗浄水に溶け、洗剤を含んだ洗浄水が排水タンク14と調理庫20とを循環するようになり、調理庫20内は洗剤を含んだ洗浄水によって洗浄される。
洗浄ノズル40から噴出される洗浄水は対流ファン26により調理庫20内を飛散するときにヒータ25によって加熱される。制御装置50はステップ304にて調理庫20内の温度が洗浄に適した温度である90℃の上限値である92℃以上であるか否かを判定し、調理庫20内の温度が上限値である92℃以上となっていなければNOと判断してステップ305に進める。制御装置50は、ステップ305にて洗浄処理を開始してから30分経過したか否かを判定し、洗浄処理を開始してから30分経過していなければNOと判断してステップ303に戻す。調理庫20内の温度が洗浄に適した温度の上限値である92℃以上となるまでステップ303とステップ304のNOの判断と、ステップ305のNOの判断とを繰り返し実行しているなかで、調理庫20内の温度が洗浄に適した温度の上限値である92度以上となると、制御装置50はステップ304にてYESと判断してステップ306に進める。
制御装置50は、ステップ306にてヒータ25の作動を停止させると、調理庫20内を飛散する洗浄水はヒータ25により加熱されないようになる。調理庫20内を飛散する洗浄水の温度はヒータ25に加熱されないようになって徐々に低下する。制御装置50はステップ307にて調理庫20内の温度が洗浄に適した温度である90℃の下限値である88℃以下であるか否かを判定し、調理庫20内の温度が下限値である88℃以下となっていなければNOと判断してステップ308に進める。制御装置50は、ステップ308にて洗浄処理を開始してから30分経過したか否かを判定し、洗浄処理を開始してから30分経過していなければNOと判断してステップ306に戻す。調理庫20の温度が洗浄に適した温度の下限値である88度以下となるまでステップ306とステップ307のNOの判断とステップ308のNOの判断とを繰り返し実行しているなかで、調理庫20内の温度が洗浄に適した温度の下限値である88度以下となると、制御装置50はステップ307にてYESと判断してステップ303に戻す。
また、ステップ302にて対流ファン26を作動させるように制御した後で、ステップ303~308にて調理庫20内の温度を洗浄に適した温度となるように制御しているときに、制御装置50は対流ファン26を変速的に回転するように制御している。具体的には、制御装置50は、対流ファン26を一時的に停止させたり、回転速度を変更させたり、回転方向を変えるようにして変速的に回転するように制御している。洗浄ノズル40から噴出する洗浄水は変速的に回転する対流ファン26によって調理庫20内の隅々まで飛散するようになっている。
制御装置50は、ステップ303~308の処理を繰り返し実行することで、調理庫20内の温度は洗浄に適した温度である90℃となるように制御されている。制御装置50は、ステップ303~305の処理を繰り返し実行しているときに、洗浄処理を開始してから30分経過すると、ステップ305にてYESと判断してステップ309に進める。制御装置50はステップ309にてヒータ25の作動を停止させてステップ310にてポンプ42と対流ファン26の作動を停止させる。また、制御装置50は、ステップ306~308の処理を繰り返し実行しているときに、洗浄処理を開始してから30分経過すると、ステップ308にてYESと判断してステップ310にてポンプ42と対流ファン26の作動を停止させる。
制御装置50は、ステップ310の処理後のステップ311の排水処理では排水弁17を5分間開放させる。排水タンク14内の洗浄水は第2排水管16を通って外側に排出され、排水弁17は5分間後に閉止される。
図9に示したように、ステップ105(ステップ300)の洗浄処理後に、制御装置50はステップ106にて洗浄処理を4回実行したか否か判定し、洗浄処理を4回実行していなければステップ106にてNOと判断してステップ105に戻す。2回目以後の洗浄処理は、1回目の洗浄処理によって調理庫20内に残る洗剤を含んだ洗浄水を洗い流す濯ぎの洗浄をするものであり、上述したステップ105(ステップ300)の処理を再び実行する。洗剤を含んだ洗浄水による洗浄処理後に、濯ぎの洗浄処理を3回実行して洗剤を含んだ洗浄水による洗浄処理と濯ぎの洗浄処理とを合わせて4回実行すると、制御装置50はステップ106にてYESと判断して、ステップ107(ステップ400)の乾燥処理に進める。
ステップ107(ステップ400)の乾燥処理は、ヒータ25の作動を制御した状態で対流ファン26を作動させることで、調理庫20内に残る洗浄水を蒸発させて、調理庫20内を乾燥させる処理である。この実施形態ではステップ107(ステップ400)の乾燥処理を30分間実行するように制御している。図12に示したように、ステップ107(ステップ400)の乾燥処理では、制御装置50は、先ずステップ401にて対流ファン26を作動させるとともに、ステップ402にてヒータ25を作動させると、調理庫20内の空気はヒータ25により加熱されながら対流ファン26によって食材収容室21と熱風生成室22とを循環する。
制御装置50はステップ403にて調理庫20内の温度が乾燥に適した温度である200℃の上限値である202℃以上であるか否かを判定し、調理庫20内の温度が上限値である202℃以上となっていなければNOと判断してステップ404に進める。制御装置50は、ステップ404にて乾燥処理を開始してから30分経過したか否かを判定し、乾燥処理を開始してから30分経過していなければNOと判断してステップ402に戻す。調理庫20内の温度が乾燥に適した温度の上限値である202℃以上となるまでステップ402とステップ403のNOの判断と、ステップ404のNOの判断とを繰り返し実行しているなかで、調理庫20内の温度が乾燥に適した温度の上限値である202℃以上となると、制御装置50はステップ403にてYESと判断してステップ405に進める。
制御装置50は、ステップ405にてヒータ25の作動を停止させると、調理庫20内はヒータ25により加熱されないようになる。調理庫20内の温度はヒータ25に加熱されないようになって徐々に低下する。制御装置50は、ステップ406にて調理庫20内の温度が乾燥に適した温度である200℃の下限値である198℃以下であるか否かを判定し、調理庫20内の温度が下限値である198℃以下となっていなければNOと判断してステップ407に進める。制御装置50は、ステップ407にて乾燥処理を開始してから30分経過したか否かを判定し、乾燥処理を開始してから30分経過していなければNOと判断してステップ405に戻す。調理庫の温度が乾燥に適した温度の下限値である198℃以下となるまでステップ405とステップ406のNOの判断とステップ407のNOの判断とを繰り返し実行しているなかで、調理庫20内の温度が乾燥に適した温度の下限値である198℃以下となると、制御装置50はステップ406にてYESと判断してステップ402に戻す。
制御装置50は、ステップ402~407の処理を繰り返し実行することで、調理庫20内の温度は乾燥に適した温度である200℃となるように制御されている。制御装置50は、ステップ402~404の処理を繰り返し実行しているときに、乾燥処理を開始してから30分経過すると、ステップ404にてYESと判断してステップ408に進める。制御装置50はステップ408にてヒータ25の作動を停止させ、ステップ409にて対流ファン26の作動を停止させて乾燥処理を終了する。制御装置50は、ステップ405~407の処理を繰り返し実行しているときに、乾燥処理を開始してから30分経過すると、ステップ407にてYESと判断してステップ409に進める。制御装置50は、ステップ409にて対流ファン26の作動を停止させて乾燥処理を終了する。この乾燥処理の終了により、第1洗浄プログラムが終了する。
次に、調理庫20内を蒸気によって予め洗浄する蒸気予洗浄処理を実行せずに洗浄処理を実行する第2洗浄プログラムについて説明する。第2洗浄プログラムは、上述した第1洗浄プログラムのステップ104(ステップ200)の蒸気予洗浄処理を有してなく、ステップ103の処理後にステップ105(ステップ300)で示した洗浄処理を4回(1回以上)実行するように制御したものである。なお、第2洗浄プログラムは、図9及び図10に示した第1洗浄プログラムのステップ104(ステップ200)の蒸気予洗浄処理を有していないだけであるので、詳細な説明については省略する。
上記のように構成した加熱調理器10は、蒸気発生装置30により調理庫20内に蒸気を供給して調理庫20内を蒸気によって予め洗浄する蒸気予洗浄処理と、ポンプ42の作動によって洗浄水供給路から送られる洗浄水を洗浄ノズル40から噴出させ、噴出させた洗浄水を調理庫20内でヒータ25により加熱するとともに対流ファン26によって調理庫20内で飛散させて、調理庫20内を飛散する高温の洗浄水によって洗浄する洗浄処理とを実行する第1洗浄プログラムを有している。
この加熱調理器10は、蒸気予洗浄処理を実行するときに、調理庫20内の温度が100℃より低く設定されて油分の汚れを浮かすことのできる蒸気洗浄温度として95℃となるように、温度センサ27の検出温度に基づいて蒸気発生装置30の作動を制御した。この実施形態では、温度センサ27の検出温度が蒸気洗浄温度とした95℃の下限値以下を検出すると蒸気発生装置30を作動させ、蒸気洗浄温度とした95℃の上限値以上を検出すると蒸気発生装置30の作動を停止させるように制御している。これにより、調理庫20内の温度制御をせずに蒸気発生装置30を連続的に作動させるように制御したときと比べて蒸気発生装置30を作動させるエネルギーと水の消費量を抑えた状態で、調理庫20内の油分を蒸気発生装置から供給される蒸気によって浮かすことができた。なお、上記の実施形態では、調理庫20内を蒸気洗浄温度とした95℃の上限値と下限値の温度範囲となるように、温度センサ27の検出温度に基づいて蒸気発生装置30をオンオフ制御したが、これに限られるものでなく、温度センサ27の検出温度に基づいて蒸気発生装置30の出力を変えるように制御したものであってもよい。また、上記の実施形態では、蒸気洗浄温度を95℃としているが、本発明はこれに限られるものでなく、蒸気洗浄温度を例えば80℃~95℃としたものであってもよい。
また、この加熱調理器10では、調理庫20内は食材の加熱調理の直後に高温となっており、食材の加熱調理後に洗浄水を飛散させると、調理庫20の周壁が洗浄水によって急激に冷やされ、調理庫20の周壁が変形するおそれがあった。特に、この加熱調理器10でのホットエアーモード調理プログラムとコンビモード調理プログラムの調理庫20内の設定温度は最高温度で300℃に設定可能となっており、加熱調理の直後の高温の調理庫20に常温の洗浄水を噴出させると、調理庫20の周壁は常温の洗浄水により急激に冷やされて変形するおそれがあった。また、調理庫20を洗浄に適した温度となる洗浄好適温度以下となってから洗浄プログラムを実行させるには、作業者は調理庫20内が洗浄好適温度である例えば50℃以下となるまで待機しなければならなく、作業者の拘束時間が長くなるおそれがあった。
これに対し、この加熱調理器10においては、第1及び第2洗浄プログラムは、温度センサ27の検出温度が調理庫20の急激な温度変化をさせずに洗浄に適した温度となる洗浄好適温度の一例である50℃より高いときには、調理庫20内を洗浄せずに待機する待機処理を備え、待機処理を実行させているときに洗浄好適温度の一例である50℃以下となったときに調理庫20内を洗浄するように制御している。このようにしたことで、食材の加熱調理後の調理庫20が蒸気や洗浄水によって急激に冷却されるのを防ぐとともに、調理庫20の急激な温度変化をさせずに洗浄に適した温度となる洗浄好適温度以下となったら、調理庫20内が洗浄されるように制御されるので、作業者は調理庫20内が洗浄好適温度以下となるまで待機する必要がなくなり、作業者が拘束される時間をなくすことができた。この実施形態では、洗浄好適温度を50℃としているが、本発明はこれに限られるものでなく、洗浄好適温度を例えば80℃以下の任意の温度としたものであってもよい。
この加熱調理器10においては、調理庫20には対流ファン26の作動によって外気を導入する外気導入部34が設けられ、待機処理を実行させているときに対流ファン26によって外気導入部34から調理庫20内に外気を導入するように制御している。これによって、調理庫20内は待機処理を実行させているときに外気導入部34から導入される外気によって冷却され、洗浄プログラムを終了させるまでの時間を短くすることができるようになった。なお、この実施形態では、待機処理を実行させているときに対流ファン26によって外気導入部34から調理庫20内に外気を導入するように制御しているが、本発明はこれに限られるものでなく、調理庫20内の温度が洗浄好適温度まで低下する時間を多く要するものの、対流ファン26によって外気導入部34から調理庫20内に外気を導入するように制御しなくても、調理庫20が蒸気や洗浄水によって急激に冷却されるのを防ぐ等の作用効果を得ることができる。
また、この加熱調理器10においては、洗浄処理を実行するときに対流ファン26を変速的に回転させるように制御している。具体的には、対流ファン26を一時的に停止させたり、回転速度を変更させたり、回転方向を変えるようにして変速的に回転するように制御している。これによって、洗浄ノズル40から噴出する洗浄水は変速的に回転する対流ファン26によって調理庫20内の隅々まで飛散するようになり、調理庫20は隅々まで飛散する洗浄水によって洗浄されるようになった。
また、この加熱調理器10においては、洗浄プログラムは蒸気予洗浄処理と洗浄処理とを有した第1洗浄プログラムと、蒸気予洗浄処理を有さずに洗浄処理を有した第2洗浄プログラムとを備え、第1及び第2洗浄プログラムを選択可能としている。これによって、調理庫20内に油汚れが多いときには、第1洗浄プログラムを実行させることで、調理庫20内の油汚れを蒸気予洗浄処理によって浮かした状態で洗浄水によって洗い流すことができる。これに対し、調理庫20内の油汚れが少ないときには、第2洗浄プログラムを実行させることで、蒸気予洗浄処理の実行時における蒸気発生装置30を作動させたときのエネルギーと水の消費を抑えることができるとともに、洗浄プログラムが終了するまでの時間を短くすることができるようになった。さらに、第1洗浄プログラムを実行するときには、排水目皿20eに置いた洗剤が蒸気予洗浄処理によって供給される蒸気から生じる結露に溶け出し、蒸気予洗浄処理後の洗浄処理をしたときの洗剤の量が不足するおそれがある。これに対し、第2洗浄プログラムを実行したときには、排水目皿20eに置いた洗剤が蒸気予洗浄処理よって供給される蒸気から生じる結露に溶け出さないため、洗浄処理を実行したときに洗剤の洗浄力を低下させないようにして調理庫20内を洗浄することができるようになった。
10…加熱調理器、20…調理庫、25…ヒータ、26…対流ファン、27…温度センサ、30…蒸気発生装置、34…外気導入部、40…洗浄ノズル、42…ポンプ、14,15,50洗浄水供給路。

Claims (5)

  1. 食材を加熱調理するための調理庫と、
    前記調理庫内を加熱するヒータと、
    前記調理庫内の空気を対流させる対流ファンと、
    前記調理庫内に蒸気を供給する蒸気発生装置と、
    前記調理庫内の温度を検出する温度センサと、
    前記調理庫の天井部に設けられて洗浄水を噴出する洗浄ノズルと、
    前記洗浄ノズルに洗浄水を供給する洗浄水供給路と、
    前記洗浄水供給路に介装されて洗浄水を前記洗浄ノズルに送出するポンプと、
    前記蒸気発生装置により前記調理庫内に蒸気を供給して前記調理庫内を蒸気によって予め洗浄する蒸気予洗浄処理と、前記ポンプの作動によって前記洗浄水供給路から送られる洗浄水を前記洗浄ノズルから噴出させ、噴出させた洗浄水を前記調理庫内で前記ヒータにより加熱するとともに前記対流ファンによって前記調理庫内で飛散させ、前記調理庫内を飛散する高温の洗浄水によって洗浄する洗浄処理とを有する洗浄プログラムと、を備えた調理庫の洗浄機能付きの加熱調理器であって、
    前記蒸気予洗浄処理では、前記調理庫内の温度が100℃より低く設定されて油分の汚れを浮かすことのできる蒸気洗浄温度となるように、前記温度センサの検出温度に基づいて前記蒸気発生装置を断続的に作動させるよう制御したことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記洗浄プログラムは、前記温度センサの検出温度が前記調理庫の急激な温度変化をさせずに洗浄に適した温度である洗浄好適温度より高いときには、前記調理庫内の洗浄を待機させる待機処理を備え、前記待機処理中に前記洗浄好適温度以下となったときに前記調理庫内を洗浄させるように制御したことを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項2に記載の加熱調理器において、
    前記調理庫には前記対流ファンの作動によって外気を導入する外気導入部が設けられ、
    前記待機処理を実行させているときに前記対流ファンによって前記外気導入部から前記調理庫内に外気を導入するように制御したことを特徴とする加熱調理器。
  4. 請求項1~3の何れか1項に記載の加熱調理器において、
    前記洗浄処理を実行するときに前記対流ファンを変速的に回転させるように制御したことを特徴とする加熱調理器。
  5. 請求項1~4の何れか1項に記載の加熱調理器において、
    前記洗浄プログラムは前記蒸気予洗浄処理と前記洗浄処理とを有する第1洗浄プログラムと、前記蒸気予洗浄処理を有さずに前記洗浄処理を有する第2洗浄プログラムとを備え、第1及び第2洗浄プログラムを選択可能としたことを特徴とする加熱調理器。
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