JP2010038013A - 可変動弁装置を備える内燃機関の制御装置 - Google Patents

可変動弁装置を備える内燃機関の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動カムとバルブとの間に2つの揺動部材を介在させ、2つの揺動部材の連結状態及び非連結状態をピンを介して切り替え可能な可変動弁装置を備えた内燃機関において、2つの揺動部材の連結状態と非連結状態とをより確実に切り替えることが可能な可変動弁装置を備える内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】両弁可変制御から片弁固定制御へと切り替える第1制御の実行要求が出された場合、OCV上流側油圧OPuを検出するとともに該OCV上流側油圧OPuが基準圧力OPacb以上であるか否かを判定する。そして、OCV上流側油圧OPuが基準圧力OPacbよりも低いと判定された場合には第1制御の実行が禁止される(S102〜S104)。
【選択図】図5

Description

本発明は、可変動弁装置を備える内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関のバルブの開弁特性を変更可能とする可変動弁装置が公知である。例えば、特許文献1に開示された可変動弁装置は、カム特性の異なる複数のカムフォロワと、圧力室内の油圧が低圧のときに非作動位置に移動し、高圧の時に作動位置へと移動するピンとを備える。そして、圧力室内の油圧を制御して各カムフォロワの締結状態、締結解除状態を切り替えることによりバルブの開弁特性を変更している。
特開2000−220419号公報
本発明の目的は、駆動カムとバルブとの間に2つの揺動部材を介在させ、2つの揺動部材の連結状態及び非連結状態をピンを介して切り替え可能な可変動弁装置を備えた内燃機関において、2つの揺動部材の連結状態と非連結状態とをより確実に切り替えることが可能な可変動弁装置を備える内燃機関の制御装置を提供することである。
本発明は、上記した課題を解決するために、本発明にかかる可変動弁装置を備える内燃機関の制御装置は、以下の手段を採用する。
すなわち、内燃機関の駆動カムとバルブとの間に介在する2つの揺動部材と、
前記2つの揺動部材の何れか一方に設けられ、前記内燃機関の軸トルクを駆動力とする油圧源が発生させる油圧の供給を受ける油圧室と、
前記油圧室に配置され、前記2つの揺動部材の連結状態及び非連結状態を切り替えるピンと、
前記油圧源及び前記油圧室を接続する油圧経路と、
前記油圧経路に配置され、前記油圧室への油圧の供給量を変更する油圧切り替え弁と、を備え、前記2つの揺動部材の連結状態と非連結状態とを切り替えることでバルブの開弁特性を変更させる可変動弁装置に適用され、
前記油圧切り替え弁の下流側の油圧に基づいて前記油圧切り替え弁を制御し、前記ピンの作動が行われるピン作動油圧を基準として該下流側の油圧を該ピン作動油圧よりも低圧側から高圧側へと切り替えることによって前記2つの揺動部材を非連結状態から連結状態へと切り替える第1制御と、該下流側の油圧を該ピン作動油圧よりも高圧側から低圧側へと切り替えることによって該2つの揺動部材を連結状態から非連結状態へ切り替える第2制御と、を実行する制御手段と、
前記制御手段に対して前記第1制御の実行要求が出された際における前記油圧切り替え弁の上流側の油圧が、前記ピン作動油圧よりも高圧側に設定される所定の基準圧力以上であるか否かを判定し、該上流側の油圧が該基準圧力よりも低いときに該第1制御の実行を禁止する禁止手段と、
を備えることを特徴とする。
本発明における所定の基準圧力は、油圧切り替え弁の上流側の油圧がこの値以上のときに第1制御を実行すれば、油圧切り替え弁の下流側の油圧をピン作動油圧よりも確実に高い圧力まで上昇させることの可能な油圧値であり、予め実験等におって求めておくことができる。この基準圧力は、ピン作動油圧よりも高く且つピン作動油圧からの偏差が十分に大きい油圧値として設定されると良い。
本発明によれば、駆動カムとバルブとの間に2つの揺動部材を介在させ、2つの揺動部材の連結状態及び非連結状態をピンを介して切り替え可能な可変動弁装置を備えた内燃機関において、2つの揺動部材の連結状態と非連結状態とをより確実に切り替えることが可能な制御装置を提供することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。尚、本実施の形態に記載されている構成要素の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本実施形態における可変動弁装置1において、駆動カムとバルブとの間に介在する機構を説明するための図である。ここでは、内燃機関EGの各気筒に2つの吸気弁と2つの排気弁とが備わっているものとする。そして、図1に示す構成は、単一の気筒に配設された2つの吸気弁、或いは2つの排気弁を駆動する装置として機能するものとする。
図1に示すように、可変動弁装置1のカム軸10には、1気筒当たり2つの駆動カム12、14が設けられている。そして、一方の駆動カム12を中心として左右対称に2つのバルブ16L、16Rが配置されている。第1駆動カム12と各バルブ16L、16Rとの間には、第1駆動カム12の回転運動に各バルブ16L、16Rのリフト運動を連動させる可変動弁機構20L、20Rがそれぞれ設けられている。
もう一方の駆動カム14は、第1駆動カム12との間で第2バルブ16Rを挟むようにして配置されている。第2駆動カム14と第2バルブ16Rとの間には、第2駆動カム14の回転運動に第2バルブ16Rのリフト運動を連動させる固定動弁機構30が設けられている。可変動弁装置1は、第2バルブ16Rのリフト運動の連動先を可変動弁機構20Rと固定動弁機構30との間で選択的に切り替えることができるようになっている。
次に、図2を参照して、可変動弁機構20L、20Rの詳細な構成について説明する。図2は、図1に示す可変動弁機構20をカム軸10の軸方向から見た図である。尚、左右の可変動弁機構20L、20Rは、基本的には、第1駆動カム12に関して対称形であるので、ここでは左右の可変動弁機構20L、20Rを区別することなくその構成を説明する。また、本明細書では、左右の可変動弁機構20L、20Rを区別しないときには、単に可変動弁機構20と表記する。同様に、可変動弁機構20L、20Rの各構成部品やバルブ16L、16R等の対称に配置されている部品については、特に区別をする必要がある時を除いて、左右を区別するL、Rの記号は付けないものとする。
図2に示すように、可変動弁装置1では、ロッカーアーム32はバルブ16によって支持されている。可変動弁機構20は、第1駆動カム12とロッカーアーム32との間に介在し、第1駆動カム12の回転運動とロッカーアーム32の揺動運動との連動状態を連続的に変化させるようになっている。
可変動弁機構20は、以下に説明するように、制御軸34、制御アーム36、リンクアーム38、揺動カムアーム40、第1ローラ42、および第2ローラ44を主たる構成部材として構成されている。制御軸34はカム軸10に平行に配置されている。制御軸34の回転角度は、図示しないアクチュエータ(例えばモータ等)によって任意の角度に制御することができる。
制御アーム36は、ボルト46(図1参照)によって制御軸34に一体的に固定されている。制御アーム36は、制御軸34の径方向に突出しており、その突出部に弧状のリンクアーム38が取り付けられている。リンクアーム38の後端部は、ピン48によって制御アーム36に回転自在に連結されている。ピン48の位置は制御軸34の中心から偏心しており、このピン48がリンクアーム38の揺動支点となる。
揺動カムアーム40は、制御軸34に揺動可能に支持され、その先端を第1駆動カム12の回転方向の上流側に向けて配置されている。揺動カムアーム40における駆動カム12に対向する側には、第2ローラ44に接触するスライド面50が形成されている。スライド面50は、第2ローラ44が揺動カムアーム40の先端側から制御軸34の軸中心側に向かって移動するほど、第1駆動カム12との間隔が徐々に狭まるような曲面で形成されている。また、スライド面50の反対側には、揺動カム面52が形成されている。揺動カム面52は、揺動カムアーム40の揺動中心からの距離が一定となるように形成された非作用面52aと、非作用面52aから離れた位置ほど制御軸34の軸中心からの距離が遠くなるように形成された作用面52bとで構成されている。
揺動カムアーム40のスライド面50と第1駆動カム12の周面との間には、第1ローラ42と第2ローラ44が配置されている。より具体的には、第1ローラ42は、第1駆動カム12の周面と接触し、第2ローラ44は、揺動カムアーム40のスライド面50に接触するように配置されている。第1ローラ42と第2ローラ44は、共に前述のリンクアーム38の先端部に固定された連結軸54によって回転自在に支持されている。リンクアーム38は、ピン48を支点として揺動できるので、これらのローラ42、44もピン48から一定距離を保ちながらスライド面50および第1駆動カム12の周面に沿って揺動することができる。
また、揺動カムアーム40には、図示しないロストモーションスプリングが掛けられている。ロストモーションスプリングは圧縮バネであり、ロストモーションスプリングからの付勢力は、スライド面50が第2ローラ44を付勢し、更に、第1ローラ42を第1駆動カム12に押し当てる力として作用する。これにより、第1ローラ42および第2ローラ44は、スライド面50と第1駆動カム12の周面とに両側から挟み込まれた状態で位置決めされる。尚、ロストモーションスプリングは、上記の圧縮バネに限らず、例えば、ねじりバネであってもよい。
揺動カムアーム40の下方には、既述のロッカーアーム32が配置されている。ロッカーアーム32には、揺動カム面52に対向するようにロッカーローラ56が配置されている。ロッカーローラ56は、ロッカーアーム32の中間部に回転自在に取り付けられている。ロッカーアーム32の一端は、バルブ16のバルブシャフト58によって支持されており、ロッカーアーム32の他端は、油圧式ラッシュアジャスタ60によって回転自在に支持されている。リフト作動の際において、バルブシャフト58は、図示しないバルブスプリングによって、閉方向、すなわち、ロッカーアーム32を押し上げる方向に付勢されている。更に、ロッカーローラ56は、この付勢力と油圧式ラッシュアジャスタ60によって揺動カムアーム40の揺動カム面52に押し当てられている。
上述した可変動弁機構20の構成によれば、第1駆動カム12の回転に伴って、第1駆動カム12の押圧力が第1ローラ42および第2ローラ44を介してスライド面50に伝達される。その結果、揺動カム面52とロッカーローラ56との接点が非作用面52aから作用面52bにまで及ぶと、ロッカーアーム32が押し下げられ、バルブ16が開弁する。
また、可変動弁機構20の構成によれば、制御軸34の回転角度を変化させるとスライ
ド面50上における第2ローラ44の位置が変化し、リフト動作時の揺動カムアーム40の揺動範囲が変化する。より具体的には、制御軸34を図2における反時計回り方向に回転させると、スライド面50上における第2ローラ44の位置が揺動カムアーム40の先端側に移動する。そうすると、第1駆動カム12の押圧力が伝達されることで揺動カムアーム40が揺動動作を開始した後に、現実にロッカーアーム32が押圧され始めるまでに要する揺動カムアーム40の回転角度は、制御軸34が図2における反時計回り方向に回転するほど大きくなる。つまり、可変動弁機構20によれば、制御軸34を図2における反時計回り方向に回転させることにより、バルブ16の作用角およびリフト量を小さくすることができる。また、制御軸34をその逆の方向に回転させることにより、バルブ16の作用角およびリフト量を大きくすることができる。
次に、図1及び図3を参照して、固定動弁機構30の詳細な構成について説明する。図1に示すように、固定動弁機構30は、第2駆動カム14と第2揺動カムアーム40Rとの間に介在している。固定動弁機構30は、第2揺動カムアーム40Rの揺動運動を第2駆動カム14の回転運動に連動させるものであり、第2駆動カム14によって駆動される大リフトアーム70、大リフトアーム70を第2揺動カムアーム40Rに結合するアーム結合機構72を備える(図3参照)。
大リフトアーム70は、制御軸34上に第2揺動カムアーム40Rと並んで配置され、第2揺動カムアーム40Rとは独立して回転可能となっている。大リフトアーム70には、第2駆動カム14の周面に接触する入力ローラ74が回転可能に支持されている。大リフトアーム70には図示しないロストモーションスプリングが掛けられており、そのバネ力は、入力ローラ74を第2駆動カム14の周面に押し当てる付勢力として作用している。
図3は、図1に示す可変動弁機構20および固定動弁機構30の分解斜視図である。図3に示すように、大リフトアーム70には、第2揺動カムアーム40Rに向けて出し入れ可能なピン76が備えられている。大リフトアーム70には、第2揺動カムアーム40R側に開口部を有する油圧室78が形成されており、ピン76はこの油圧室78内に嵌め込まれている。油圧室78には、図4を参照して後述する油圧回路100を介して作動油が供給される。このような構成によって油圧室78内の油圧が高められた場合に、ピン76は、その油圧によって油圧室78から第2揺動カムアーム40Rに向けて押し出されるようになっている。
一方、第2揺動カムアーム40Rには、大リフトアーム70側に開口部を有するピン穴80が形成されている。ピン76とピン穴80は、制御軸34を中心とする同じ円弧上に配置されている。これにより、第2揺動カムアーム40Rが大リフトアーム70に対して所定の回転角度に位置したとき、ピン穴80の位置とピン76の位置とが一致するようになっている。ピン穴80内には、その奥側からリターンスプリング82とピストン84とが配置される。
上記の構成によれば、ピン穴80の位置とピン76の位置とが一致したとき、ピン76はピストン84に当接する。このとき、リターンスプリング82がピストン84を押す力よりも、油圧室78内の油圧がピン76を押す力の方が大きければ、ピン76は、ピストン84をピン穴80の奥に押し込むようにしてピン穴80内に進入する。ピン76がピン穴80内に挿入されることで、揺動カムアーム40Rと大リフトアーム70は、ピン76を介して結合されることになる。つまり、上記のピン76、作動油が供給される油圧室78、ピン穴80、リターンスプリング82、およびピストン84によって、アーム結合機構72が構成されている。
可変動弁装置1において、ピン76とピン穴80とは、揺動カムアーム40Rが大リフトアーム70に対して所定の回転角度に位置したとき、互いの位置が一致するようになっている。ピン76とピン穴80の各位置が重なると、ピン76がピン穴80に挿入される。その結果、大リフトアーム70は、第2揺動カムアーム40Rに結合される。可変動弁装置1では、アーム結合機構72によって大リフトアーム70を第2揺動カムアーム40Rに結合することで、第2バルブ16Rのリフト運動の連動先を可変動弁機構20Rから固定動弁機構30へ切り替えることができる。逆に、アーム結合機構72による大リフトアーム70と第2揺動カムアーム40Rの結合を解除することで、第2バルブ16Rのリフト運動の連動先を固定動弁機構30から可変動弁機構20Rへ切り替えることができる。
大リフトアーム70と第2揺動カムアーム40Rとが結合されていない場合、カム軸10の回転運動は、第1駆動カム12から第1ローラ42および第2ローラ44を介して、第1揺動カムアーム40Lおよび第2揺動カムアーム40Rのそれぞれのスライド面50に伝達される。従って、この場合は、制御軸34の回転に連動させて、第1バルブ16Lおよび第2バルブ16Rの作用角およびリフト量が同一特性となるように制御することができる(以下、この制御を両弁可変制御という)。
一方、大リフトアーム70と第2揺動カムアーム40Rとが結合されている場合、第2揺動カムアーム40Rには、カム軸10の回転運動が第2駆動カム14から大リフトアーム70を介して伝達される。大リフトアーム70と第2揺動カムアーム40Rとは、制御軸34を回転させ、スライド面50R上における第2ローラ44Rの位置を、ピン76とピン穴80とが一致する位置まで移動させた状態で結合される。このため、この場合の第2バルブ16Rの開弁特性は、第2駆動カム14、大リフトアーム70および第2揺動カムアーム40Rの形状及び位置関係によって機械的に決まり、制御軸34の回転角度に関係なく常に一定の開弁特性に固定される。これに対し、第1揺動カムアーム40Lには、第1駆動カム12から第1ローラ42および第2ローラ44Lを介してカム軸10の回転運動が伝達される。従って、この場合の第1バルブ16Lの開弁特性は、大リフトアーム70と揺動カムアーム40Rとが結合されていない場合と同様、制御軸34の回転角度に連動して変化することになる。以上説明したように、可変動弁装置1によれば、大リフトアーム70と第2揺動カムアーム40Rとが結合されている状態で、第1バルブ16Lのみの開弁特性を可変制御することが可能になる(以下、この制御を片弁固定制御という)。本実施形態においては、第2揺動カムアーム40R及び大リフトアーム70が本発明における2つの揺動部材に相当する。
図4は、図3に示す油圧室78に作動油を供給する機能を有する内燃機関EGの油圧回路100の構成を説明するための図である。尚、本実施形態の内燃機関EGは、#1〜#4の4つの気筒を備えているものとする。図4においては、#1気筒のアーム結合機構72のみを代表して図示し、他の#2〜#4気筒のアーム結合機構72についてはその図示を省略している。
油圧回路100は、オイルパン102内のオイルを内燃機関EGの各部に供給するための油圧通路104を備えている。油圧通路104の途中には、オイルを圧送するためのオイルポンプ106が配置されている。オイルポンプ106は、内燃機関EGの軸トルクを駆動力として作動するものである。従って、オイルポンプ106により圧送される油量は、エンジン回転数の増大に比例して多くなるため、内燃機関EGの各部に供給される油圧(以下、エンジン油圧という)も、基本的には、エンジン回転数の増大に比例して高くなる。本実施形態においてはオイルポンプ106が本発明における油圧源に相当する。
また、油圧通路104には、オイルポンプ106を跨ぐようにして、オイルリリーフ通
路108が連通している。オイルリリーフ通路108の途中には、オイルの圧力が規定値以上になると開くように構成されたリリーフ弁110が配置されている。そのため、内燃機関EGの各部に供給される油圧が、高エンジン回転時に必要以上に高くなることが抑制される。
オイルポンプ106により汲み上げられたオイルは、潤滑などの目的で内燃機関EGの各部に供給されるとともに、可変動弁装置1に対して供給される。油圧通路104には、各気筒の油圧室78へのオイル(作動油)の供給を制御する油圧切り替え弁(以下、OCVという)112が配置されている。OCV112は、電磁式のバルブである。OCV112は、オイルポンプ106から作動油の供給を受ける供給ポート112aと、デリバリパイプ114と連通するデリバリポート112bとを備える。デリバリパイプ114は、分岐油路116を介して各気筒の油圧室78に向けて分岐されている。OCV112は、更に、デリバリパイプ114および各気筒の油圧室78に供給された作動油を外部(シリンダヘッド内)に排出するためのドレーンポート112cを備える。本実施形態においては油圧通路104、デリバリパイプ114、及び分岐油路116によって本発明の油圧経路が構成される。
上記OCV112には、内燃機関EGの運転状態を制御するECU(Electronic Control Unit)118が接続されている。OCV112は、ECU118からの指令を受けて作
動油がオイルポンプ106からデリバリパイプ114に供給される状態と、デリバリパイプ114および各油圧室78内の作動油がドレーンポート112cを介して外部に排出される状態と、を切り替えることができる。
また、油圧通路104におけるOCV112とオイルポンプ106との間には、OCV112よりも上流側の油圧(以下、OCV上流油圧という)OPuを検出する上流側圧力センサ120が設けられている。また、デリバリパイプ114には、OCV112よりも下流側の油圧(以下、OCV下流油圧という)OPdを検出する下流側圧力センサ121が設けられている。上流側圧力センサ120および下流側圧力センサ121はECU118と電気配線を介して接続されており、これらの出力信号がECU118に入力される。そして、ECU118は、下流側圧力センサ121の出力信号をフィードバックして、OCV下流油圧OPdが所望の設定圧力に等しくなるようにOCV112をデューティ制御する(OCV112のデューティ比が制御される)。
ここで、可変動弁装置1に対して両弁可変制御が行われる場合には、ピン76の作動が行われる油圧(以下、ピン作動油圧という)OPacを基準として、OCV下流油圧OPdがピン作動油圧OPacよりも低圧側の設定圧力(以下、非連結時設定圧力という)OPsaに維持される。これにより、揺動カムアーム40Rと大リフトアーム70とが非連結状態に維持され、両弁可変制御が継続実施される。一方、両弁可変制御から片弁固定制御へと切り替える要求が出されると、ECU118は、OCV下流油圧OPdがピン作動油圧OPacよりも高圧側の設定圧力(以下、連結時設定圧力という)OPsbに変更される。その結果、揺動カムアーム40Rと大リフトアーム70とが非連結状態から連結状態に切り替えられ、両弁可変制御から片弁固定制御への切り替えに係る制御(以下、この制御を第1制御という)が行われる。そして、OCV下流油圧OPdが連結時設定圧力OPsbに維持されると揺動カムアーム40Rと大リフトアーム70との連結状態が維持され、片弁固定制御が継続的に実施される。
一方、片弁固定制御から両弁可変制御へと切り替える要求が出されると、ECU118は、OCV下流油圧OPdが非連結時設定圧力OPsaに変更される。その結果、揺動カムアーム40Rと大リフトアーム70とが連結状態から非連結状態に切り替えられ、片弁固定制御から両弁可変制御への切り替えに係る制御(以下、この制御を第2制御という)
が行われる。
ここで、オイルポンプ106は内燃機関EGの軸トルクを駆動力として作動するため、例えば機関始動時においてエンジン回転数NEがある程度上昇するまではOCV上流油圧OPuも低く維持される。このような状況で、第1制御の実行要求が出された場合、OCV112のデューティ比をたとえ100%に制御しても、揺動カムアーム40Rおよび大リ
フトアーム70の非連結状態から連結状態への確実な切り替えを保証することが困難となる。
そこで、ECU118は、第1制御の実行要求が出された際に、上流側圧力センサ120の出力信号を読み込むことで、OCV上流側油圧OPuを検出し、検出されたOCV上流側油圧OPuが予め設定される基準圧力OPacb以上であるか否かを判定することとした。この基準圧力OPacbは、ピン作動油圧OPacよりも高く且つピン作動油圧OPacからの偏差が十分に大きい油圧値として設定される。より具体的には、基準圧力OPacbは、第1制御を実行した場合にOCV下流油圧OPdを確実にピン作動油圧OPacより高く(連結時設定圧力OPsbまで)上昇させるのに必要十分な油圧値として予め実験的に求めておく。
そして、ECU118によって検出されたOCV上流側油圧OPuが基準圧力OPacbよりも低い場合には第1制御の実行を禁止することとした。本実施形態においては、本制御を実行するECU118が本発明における禁止手段に相当する。尚、基準圧力OPacbは、ピン76結合時の作動応答性を十分に確保できるように、ピン作動油圧OPacおよび非連結時設定圧力OPsaとの関係に応じて設定すると好適である。
図5は、本実施形態における制御ルーチンを示したフローチャートである。この制御ルーチンは、予めECU118のROMに記憶されているルーチンであり、ECU118によって周期的に実行される。本ルーチンが実行されると、先ずステップS101では、片弁固定制御中であるか否かが判定される。片弁固定制御中であると判定された場合にはステップS108に進み、片弁固定制御中ではないと判定された場合にはステップS102に進む。ステップS102では、第1制御の実行要求が出されているか否か(つまり、両弁可変制御から片弁固定制御への切り替え要求が出されているか否か)が判定される。尚、本実施形態における両弁可変制御および片弁固定制御の切り替え条件については、内燃機関EGの運転状態に応じて適宜設定されるものである。本ステップにおいて、第1制御の実行要求が出されていると判定された場合にはステップS103に進む。一方、第1制御の実行要求が出されていないと判定された場合には、両弁可変制御を継続する要求が出されているため、ステップS109に進む。
ステップS103では、上流側圧力センサ120の出力信号に基づいてOCV上流油圧OPuが検出される。続くステップS104では、OCV上流油圧OPuの検出値が基準圧力OPacb以上であるか否かが判定される。そして、肯定判定された場合(OPu≧OPacb)にはステップS105に進む。一方、否定判定された場合(OPu<OPacb)には、ステップS103に戻る。すなわち、OCV上流油圧OPuが基準圧力OPacb以上となるまで第1制御の実行が禁止される。ステップS105では、下流側圧力センサ121の出力信号に基づいてOCV下流油圧OPdが検出される。続くステップS106では、現在のOCV下流油圧OPdと連結時設定圧力OPsbとの油圧差分(OP
sb−OPd)を解消させるために必要な(現在のOCV下流油圧OPdを連結時設定圧
力OPsbに一致させるために必要な)OCV112のデューティ比が算出される。続くステップS107では、ステップS106において算出されたデューティ比に従ってOCV112が制御される。本ステップの処理が終了すると、本ルーチンを一旦抜ける。
次に、上記ステップS101で、片弁固定制御中であると判定された場合について説明する。この場合、ステップS108に進み、第2制御の実行要求が出されているか否か(つまり、片弁固定制御から両弁可変制御への切り替え要求が出されているか否か)が判定される。本ステップにおいて、第2制御の実行要求が出されていると判定された場合にはステップS109に進む。一方、第2制御の実行要求が出されていないと判定された場合には、片弁固定制御を継続する要求が出されているためステップS105に進む。ステップS105以降の処理は既述した通りである。
ステップS109では、下流側圧力センサ121の出力信号に基づいてOCV下流油圧OPdが検出される。続くステップS110では、現在のOCV下流油圧OPdと非連結時設定圧力OPsaとの油圧差分(OPd−OPsa)を解消させるために必要な(現在のOCV下流油圧OPdを非連結時設定圧力OPsaに一致させるために必要な)OCV112のデューティ比が算出される。続くステップS111では、ステップS110において算出されたデューティ比に従ってOCV112が制御される。本ステップの処理が終了すると、本ルーチンを一旦抜ける。
以上のように、本制御によれば、ステップS104においてOCV上流油圧OPuの検出値が基準圧力OPacbより低いと判定された場合には、第1制御の実行が禁止され、該検出値が基準圧力OPacb以上のときに限り第1制御の実行が許可される。従って、第1制御の実行に際して、揺動カムアーム40R及び大リフトアーム70を非連結状態から連結状態へと確実に切り替えることができる。すなわち、可変動弁装置1における両弁可変制御から片弁固定制御への確実な切り替えを担保することができる。
実施形態の可変動弁装置1において、駆動カムとバルブとの間に介在する機構を説明するための図である。 図1に示す可変動弁機構をカム軸0の軸方向から見た図である。 図1に示す可変動弁機構および固定動弁機構の分解斜視図である。 図3に示す油圧室に作動油を供給する機能を有する内燃機関EGの油圧回路の構成を説明するための図である。 実施形態における制御ルーチンを示したフローチャートである。
符号の説明
1・・・・・可変動弁装置
10・・・・カム軸
12、14・駆動カム
16・・・・バルブ
20・・・・可変動弁機構
30・・・・固定動弁機構
34・・・・制御軸
40・・・・揺動カムアーム
70・・・・大リフトアーム
72・・・・アーム結合機構
76・・・・ピン
78・・・・油圧室
80・・・・ピン穴
84・・・・ピストン
100・・・油圧回路
102・・・オイルパン
104・・・油圧通路
106・・・オイルポンプ
112・・・油圧切り替え弁(OCV)
114・・・デリバリパイプ
116・・・分岐油路
118・・・ECU
120・・・上流側圧力センサ
121・・・下流側圧力センサ

Claims (1)

  1. 内燃機関の駆動カムとバルブとの間に介在する2つの揺動部材と、
    前記2つの揺動部材の何れか一方に設けられ、前記内燃機関の軸トルクを駆動力とする油圧源が発生させる油圧の供給を受ける油圧室と、
    前記油圧室に配置され、前記2つの揺動部材の連結状態及び非連結状態を切り替えるピンと、
    前記油圧源及び前記油圧室を接続する油圧経路と、
    前記油圧経路に配置され、前記油圧室への油圧の供給量を変更する油圧切り替え弁と、を備え、前記2つの揺動部材の連結状態と非連結状態とを切り替えることでバルブの開弁特性を変更させる可変動弁装置に適用され、
    前記油圧切り替え弁の下流側の油圧に基づいて前記油圧切り替え弁を制御し、前記ピンの作動が行われるピン作動油圧を基準として該下流側の油圧を該ピン作動油圧よりも低圧側から高圧側へと切り替えることによって前記2つの揺動部材を非連結状態から連結状態へと切り替える第1制御と、該下流側の油圧を該ピン作動油圧よりも高圧側から低圧側へと切り替えることによって該2つの揺動部材を連結状態から非連結状態へ切り替える第2制御と、を実行する制御手段と、
    前記制御手段に対して前記第1制御の実行要求が出された際における前記油圧切り替え弁の上流側の油圧が、前記ピン作動油圧よりも高圧側に設定される所定の基準圧力以上であるか否かを判定し、該上流側の油圧が該基準圧力よりも低いときに該第1制御の実行を禁止する禁止手段と、
    を備えることを特徴とする可変動弁装置を備える内燃機関の制御装置。
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DE102013103558A1 (de) * 2013-04-10 2014-10-16 Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft Hydraulische Ventilsteuerungsvorrichtung und Verfahren zum Steuern und Überwachen der Schaltzustände von Ventilen einer Brennkraftmaschine eines Kraftfahrzeugs
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