JP2007239495A - エンジンの可変動弁装置 - Google Patents

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信一 竹村
Takanobu Sugiyama
孝伸 杉山
Takeshi Arinaga
毅 有永
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Abstract

【課題】極小リフト時に可変動弁機構が有するばらつき拡大を最小限とする。
【解決手段】本発明は、吸入空気量の調整をする吸気弁112と、一端部が支点として支持され、他端部が前記吸気弁112のステムエンドと当接するロッカアーム114と、前記ロッカアーム114の両端部間に当接し、揺動運動により前記ロッカアーム114を介して前記吸気弁112をリフトさせる揺動カム120と、を備える内燃機関の可変動弁機構10において、揺動カム120のカムトラベルを吸気弁112側からロッカアーム114の支点側に移るようにして、小リフト時には小ロッカ比とし、大リフト時には大ロッカ比とすることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明はエンジンの可変動弁装置に関する。
内燃機関において、吸入空気量の調整を吸気弁で代行し、部分負荷時のポンプ損失を低減する技術がある。この技術として、揺動カムを用い、揺動カムに形成されているカム面の領域を移動させることによってロッカアームを押圧し、吸気弁のバルブリフト量を連続的に可変としたロッカアーム式の吸気弁可変動弁機構に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−204822号公報
しかし、前述した従来のロッカアーム式の吸気弁可変動弁機構は、カム面とロッカアームの接触部がロッカアームの支点側から吸気弁側へ移る構成となっていた。このため、小リフト時ほどロッカ比が大となり、わずかなカムの動きが拡大されて吸気弁に伝達されてしまい、アイドル運転時などの極小空気量を制御するような場合、正確な吸気量制御が難しいという問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、小リフト時には小ロッカ比、大リフト時には大ロッカ比となるロッカアーム式の吸気弁可変動弁機構を提供することを目的とする。
本発明は、吸入空気量の調整をする吸気弁と、一端部が支点として支持され、他端部が前記吸気弁のステムエンドと当接するロッカアームと、前記ロッカアームの両端部間に当接し、揺動運動により前記ロッカアームを介して前記吸気弁をリフトさせる揺動カムと、を備える内燃機関の可変動弁機構において、前記揺動カムのカムトラベルを前記吸気弁側から前記ロッカアームの支点側に移るようにして、小リフト時には小ロッカ比とし、大リフト時には大ロッカ比とすることを特徴とする。
本発明によれば、ロッカアーム式の吸気弁可変動弁機構において、吸気弁の小リフト時には小ロッカ比とし、大リフト時には大ロッカ比とすることで、吸気弁可変動弁機構の構成部品ばらつきに起因する各気筒の低吸入空気領域でのリフト量ばらつきを最小限に抑えることができる。
以下、図面等を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第一実施形態)
まず図1及び図2を参照して、本発明にかかる内燃機関の吸気弁可変動弁機構10を説明する。図1は、本発明にかかる内燃機関の吸気弁可変動弁機構10を示す図である。図2はリフト・作動角可変機構2の駆動軸方向視図である。
吸気弁可変動弁機構10は、吸気弁112のリフト・作動角を変化させるリフト・作動角可変機構2(吸気弁可変手段)と、そのリフトの中心角の位相を進角又は遅角させる位相可変機構3と、が組み合わされて構成されている。なお、図1では一つの気筒に対応する一対の吸気弁112及びその関連部品のみを簡略的に図示している。
内燃機関の各気筒には、一対の吸気弁112と図示しない一対の排気弁が設けられている。吸気弁112の上方には、気筒列方向に延びる中空状の駆動軸113が設けられている。駆動軸113は、一端部に設けられた従動スプロケット13等を介して、図示しないベルトやチェーンで機関のクランク軸と連係され、機関のクランク軸に連動して軸周りに回転する。
駆動軸113には、気筒ごとに、一対の揺動カム120が駆動軸113に対して回転自在に取り付けられている。その作用については後で詳述するが、この一対の揺動カム120が駆動軸113を中心として所定の回転範囲で揺動(上下動)することによって、その下方に位置するロッカアーム114のスリッパ面114aが押圧され、吸気弁112が下方にリフトする。なお、一対の揺動カム120は、互いに円筒等で同位相に固定されている。ロッカアーム114は、一端部がピボット119によって枢支されており、他端部上面のスリッパ面114aが揺動カム120に押圧されると共に、他端部の下面が吸気弁112のステムエンドに当接している。
揺動カム120は、その基端部側に支持孔122aが貫通形成されており、駆動軸113の外周面に回転自在に支持されている。そして、そのカムノーズ123側の端部にピン孔123aが貫通形成されている。揺動カム120の基端下面には、基円面124aと、基円面124aからカムノーズの先端縁側に円弧状に延びるカム面124bとが形成されており、基円面124aとカム面124bとが、揺動カム120の揺動位置に応じてロッカアーム114のスリッパ面114aに当接する。その際、基円面124aからカム面124bへの接触が滑らかに行われるように、基円面124aとカム面124bの間には、基円面124aよりやや大径の円弧状のランプ面を設けている。
揺動カム120は、そのカムノーズ123側がロッカアーム支点(ピボット119)側に向くように配置する。さらに、揺動カム120の揺動中心(つまり駆動軸113の軸心P3)(以下、「カム中心」という)が吸気弁112の軸線130(以下、「バルブ軸線」という)に対してロッカアーム支点の反対側となるように、すなわち、ロッカアーム支点、バルブ軸線130、カム中心P3の順に並ぶように配置する。
また、駆動軸113の外周には、この駆動軸113の軸心P3から所定量だけ偏心した位置に、円筒状の駆動カム115の中心P4が位置するように、駆動カム115が圧入等によって固定されている。駆動カム115は、揺動カム120から軸方向に所定の距離だけ離れた位置に固定されている。そして、駆動カム115の外周面には、第一リンク125の基端が、回転自在に嵌合している。第一リンク125は、比較的大径な円環状の基部125aと、基部125aの一部から突設された突出端125bとを備えている。突出端125bには、ピン孔125dが貫通形成されている。
駆動軸113の斜め上方には、制御軸116が、駆動軸113と平行に気筒列方向へ延びて、回転自在に支持されている。制御軸116の外周面には、この制御軸116の軸心P2から所定量だけ偏心した位置に、円筒状の制御カム117の中心P1が位置するように、制御カム117が圧入等によって固定されている。そして、制御カム117には、リンクアーム118が、制御カム117の外周面に回転自在に嵌合している。リンクアーム118は、制御カム117の軸心P1を支点として揺動する。
なお、リンクアーム118は、制御カム117に支持される中央の基端部118aを中心に、軸方向と垂直に左右方向に伸び、その両端には一端部118bと他端部118cを有する。また、一端部118b及び他端部118cには、ピン孔118d及び118eがそれぞれ貫通形成されている。
リンクアーム118の一端部118bと、第一リンク125の突出端125bとは、リンクアーム118が上方に位置するように、両者を挿通する連結ピン121によって連結する。そして、リンクアーム118の他端部118cと、第二リンク126の一端部126aとは、両者を挿通する連結ピン128によって連結する。さらに、第二リンク126の他端部126bと、揺動カム120のカムノーズ123側の端部とは、両者を挿通する連結ピン129によって、リンクアーム118の下方に揺動カム120が位置するように連結する。各ピン121,128,129の一端部には、第1リンク125や第2リンク126の軸方向の移動を規制するスナップリングが設けられている。
以上のように構成されるリフト・作動角可変機構2によって、機関のクランク軸に連動して駆動軸113が回転すると、駆動カム115及び第1リンク125を介してリンクアーム118が制御カム117の中心P1を中心として揺動するとともに、第2リンク126を介して揺動カム120が所定の角度範囲を揺動する。この揺動カム120がロッカアーム114の上面に接触して、このロッカアーム114を押し下げることで、吸気弁112が開閉駆動される。
また、制御軸116は、一端部に設けられたリフト量制御アクチュエータ11によって所定回転角度範囲内で回転するように制御される。制御軸116が回転すると、リンクアーム118の揺動支点となる制御カム117の中心P1も回転変位して、機関本体に対してリンクアーム118の支持位置が変化し、この制御軸116が適用される気筒列の全ての気筒の吸気弁112のバルブリフト特性、詳しくはリフト量及び作動角の双方が連続的に変更・制御される。図3に吸気弁のリフト量と作動角との関係を示す。
なお、リフト量制御アクチュエータ11は、機関の運転状態を検出するコントローラ4からの制御信号に基づいて、第一油圧装置6によって制御されている。本発明では、内燃機関の吸入空気量制御をスロットルバルブではなく吸気弁112のバルブリフト量及び開弁時間で行う。そのため、機関回転速度が低回転時には小リフト、高回転時には大リフトとなるように制御する。なお、後で詳述するが、上記「小リフト」「大リフト」は最大リフト量が小さいか大きいかを意味している。
また、位相可変機構3は、スプロケット13と駆動軸113とを所定の角度範囲内において相対的に回転させる位相角制御アクチュエータ12から構成されている。位相角制御アクチュエータ12は、機関の運転状態を検出するコントローラ4からの制御信号に基づいて、第二油圧装置7によって制御されている。この位相角制御アクチュエータ12への油圧制御によって、スプロケット13と駆動軸113とが相対的に回転し、リフト中心角が遅角する。
続いてリフト・作動角可変機構2の作用を詳述する。
前述したように、駆動軸113がクランクシャフトに連動して回転すると、駆動カム115及びその外周に回転自在に嵌合している第1リンク125を介してリンクアーム118が制御カム117の中心P1を中心として揺動(上下動)する。リンクアーム118の揺動は、第2リンク126を介して揺動カム120へ伝達され、揺動カム120が所定角度範囲を揺動する。この揺動カム120が揺動、すなわち上下動することによって、ロッカアーム114が押圧され、吸気弁112が下方にリフトする。
ここで、リフト量制御アクチュエータ11を介して制御軸116が回転すると、リンクアーム118の揺動支点となる制御カム117の中心P1も回転変位して、機関本体に対してリンクアーム118の支持位置が変化し、ひいては揺動カム120の初期揺動位置が変化する。したがって、揺動カム120と、ロッカアーム114のスリッパ面114aとの初期接触位置も変化する。クランク軸一回転あたりの揺動カム120の揺動角は常に一定なので、以下のように最大リフト量が変化する。
例えば、図2のように、制御カム117の中心P1が制御軸116の軸心P2の上方に位置し、制御カムの厚肉部117aが上方に位置している場合には、リンクアーム118は全体として上方へ位置し、揺動カム120の上端部123が相対的に上方へ引き上げられた状態となる。つまり、揺動カム120の初期位置は、そのカム面124bがロッカアーム114から離れる方向に傾く。したがって、駆動軸113の回転に伴って揺動カム120が揺動した際に、基円面124aが長くロッカアーム114に接触し続け、カム面124bがロッカアーム114に接触する期間が短くなる。このため、吸気弁112の最大リフト量が小さくなる。つまり、小リフトとなる。また、吸気弁112の開時期から閉時期までのクランク角度区間、つまり吸気弁112の作動角も縮小する。
一方、図2において、制御カム117の中心P1が制御軸116の軸心P2の下方に位置し、制御カムの厚肉部117aが下方に位置している場合には、リンクアーム118は全体として下方へ位置し、揺動カム120の上端部123が相対的に下方へ押し下げられた状態となる。つまり、揺動カム120の初期位置は、そのカム面がロッカアーム114に近付く方向に傾く。したがって、駆動軸113の回転に伴って揺動カム120が揺動した際に、ロッカアーム114と接触する部位が基円面124aからカム面124bへと直ちに移行する。このため、吸気弁112の最大リフト量が大きくなる。つまり、大リフトとなる。また、吸気弁112の作動角も拡大する。
上記の小リフト時と大リフト時について、揺動カム120とロッカアーム114の接触位置の軌跡(以下、「カムトラベル」という)を比較すると、大リフト時の方が、ロッカアーム支点の近くまで伸びることになる。したがって、ロッカ比も大きくなる。
また、上記の制御カム117の初期位置は連続的に変化させ得るので、これに伴って、吸気弁112のバルブリフト特性は連続的に変化する。つまり、図3に示したように吸気弁112のリフト量及び作動角を、両者同時に連続的に拡大、縮小させることができる。各部のレイアウトによるが、例えば、吸気弁112のリフト量及び作動角の大小変化に伴い、吸気弁112の開時期と閉時期とがほぼ対称に変化する。
図4(A)(B)は、揺動カム120が揺動してロッカアーム114を押し下げていく様子を拡大して示した駆動軸方向視図である。本実施形態では、前述したように、カム中心がバルブ軸線に対してロッカアーム支点の反対側となるように、すなわち、ロッカアーム支点、バルブ軸線130、カム中心P3の順に並ぶように配置している。
そして、図4(A)(B)に示すように、揺動カム120のカムノーズ側の端部123をロッカアーム支点側に向けることで、揺動カム120が揺動すると、揺動カム120とロッカアーム114との接触部(以下、「カムフォロア接触部」という)が吸気弁112側からロッカアーム支点側へと移るようにしている。したがって、リフト前(図4(A)の状態)は、カムフォロア接触部が吸気弁112側に近いためロッカ比が小さくなる。一方、リフト後(図4(B)の状態)は、カムフォロア接触部がロッカアーム支点側に近いため、ロッカ比が大きくなる。なお、揺動カム120は、ロッカアーム114の上面と基円面124a、ランプ部、カム面124bの順に接触する。また、カムフォロア接触部は、バルブ軸線130よりもロッカアーム支点側に存在する。
一般にロッカアームで吸気弁を駆動する場合、ロッカ比を1より大きく設定することでリフト量を多く稼げるというメリットがある。しかし、従来は、ロッカアーム支点、カム中心、バルブ軸線の順に並ぶように配置し、カムのノーズを吸気弁の軸方向に向けることで、カム面とロッカアームとの接触部がロッカアーム支点側から吸気弁側へ移るようにしていた。そのため、小リフト時はロッカ比が大きく、大リフト時はロッカ比が小さくなっていた。
上述したように、本発明では吸気弁可変動弁機構10によって、スロットルバルブを使わずにバルブリフト量で吸気量を調整している。ここで、吸気弁可変動弁機構10の構成部品ばらつきを完全に無くすことは難しい。そのため、極小空気量を制御するような小バルブリフト時(例えば、アイドル運転状態)にロッカ比が大となってしまうと、各気筒におけるリフト量のばらつきは拡大する。その結果、燃焼悪化や燃費排気特性の悪化を招く可能性がある。
これに対して、本実施形態では、小リフト時にはロッカ比が小さく、大リフト時にはロッカ比が大きくなるように構成する。そのため、極小リフト時において、吸気弁可変動弁機構10の構成部品ばらつきに起因する各気筒のリフト量ばらつきを最小限に抑えることができる。その結果、吸気量制御の精度を向上でき、燃焼悪化や燃費排気特性の悪化を防止することができる。
また、ロッカアーム114の支点部はピボット119によって枢支されているため、支点部クリアランスによるばらつきが生じやすい。しかし、本実施形態では、カムフォロア接触部が常にバルブ軸線130よりもロッカアーム支点側になるように構成しているため、ロッカアーム支点にかかる荷重は常に下向きとなる。したがって、支点部クリアランスによるばらつき変化を抑制でき、極小リフト時に吸気弁可変動弁機構10が有するばらつき 拡大を最小限に抑えることができる。
さらに、ロッカアーム114のカムフォロア部をスリッパ形の摺動部材で構成したスリッパタイプとしたため、カムフォロア部にローラを用いたニードルタイプに比べて、カムフォロア部(スリッパ面114a)の曲率半径を小さくすることができる。したがって、ロッカアーム114の吸気弁112側の荷重を低減でき、稼働部慣性重量低減、運動限界向上が可能となる。
(第二実施形態)
図5は、本発明の第二実施形態を示す図であり、ロッカ比が1より小さくなる領域を有するロッカアーム式の吸気弁駆動部分を拡大して示した駆動軸方向視図である。
なお、前述した第一実施形態と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
図5に示すように、ロッカ比を1より小さくするために、カムフォロア接触開始位置をバルブ軸線130に対してロッカアーム支点と反対側に設定している。この場合、揺動カム120がロッカアーム114を押し下げると、吸気弁112のステムエンドを支点として、ロッカアーム支点に上向きの力が働くため、ロッカアーム114の支点がピボットだと外れてしまう。そこで、ロッカアーム114の支点を、シリンダヘッドに取り付けられたロッカシャフト131に回転自在に支持することで、バルブ軸線130に対し、ロッカアーム支点と反対側にカムフォロア接触部が存在しても、支点が外れないようにしている。
また、上述したように、大リフト時は、小リフト時と比べて、カムフォロア接触開始位置が若干ロッカアーム支点側に移るため、ロッカ比が大きくなる。しかし、カムフォロア接触開始位置をバルブ軸線に対してロッカアーム支点と反対側に設定し、ロッカ比を1より小さくすることで、大リフト時においても、極小リフト時のロッカ比をほぼ1近傍とすることができる。図6は、カムフォロア接触開始位置における最大ロッカ比とリフト量を表したグラフである。図6(A)は、リフト開始時のロッカ比が1.0強、すなわち、カムフォロア接触開始位置がバルブ軸よりも若干ロッカアーム支点側に寄っている場合を表している。一方、図6(B)は、リフト開始時のロッカ比が1.0弱、すなわち、カムフォロア接触開始位置がバルブ軸に対してロッカアーム支点側と反対側である場合を表している。
以上説明した本実施形態によれば、第一実施形態の効果に加えて、ロッカアーム支点をロッカシャフト131で構成したため、バルブ軸線130に対し、ロッカアーム支点と反対側にカムフォロア接触開始位置を設定できる。そのため、ロッカ比が1より小さい領域を活用できるため、極小リフト時に吸気弁可変動弁機構10が有するばらつき拡大を最小限とすることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、カム中心P3が吸気弁112の軸線130に対してロッカアーム支点寄りになるように、すなわち、ロッカアーム支点、揺動カム中心、吸気弁軸線の順に並ぶように配置した場合でも、揺動カム120のカムノーズ側の端部123をロッカアーム支点側に向け、カムトラベルが、小リフト時にはロッカ比が小さく、大リフト時にはロッカ比が大きくなるようにカムフォロア形状を適切に設定してもよい。
吸気弁可変動弁機構を示す図である。 吸気弁可変動弁機構の駆動軸方向視図である。 吸気弁可変動弁機構で調整した吸気弁のリフトと作動角との関係を示す図である。 揺動カムがロッカアームを押し下げていく様子を拡大して示した駆動軸方向視図である。 ロッカ比が1より小さくなる領域を有するロッカアーム式の吸気弁駆動部分を拡大して示した駆動軸方向視図である。 カムフォロア接触開始位置における最大ロッカ比とリフト量を表したグラフである。
符号の説明
10 可変動弁機構
112 吸気弁
114 ロッカアーム
114a スリッパ面(スリッパ部)
120 揺動カム
131 ロッカシャフト

Claims (8)

  1. 吸入空気量の調整をする吸気弁と、
    一端部が支点として支持され、他端部が前記吸気弁のステムエンドと当接するロッカアームと、
    前記ロッカアームの両端部間に当接し、揺動運動により前記ロッカアームを介して前記吸気弁をリフトさせる揺動カムと、
    を備える内燃機関の可変動弁機構において、
    前記揺動カムのカムトラベルが前記吸気弁側から前記ロッカアームの支点側に移るようにして、小リフト時ほど小ロッカ比とし、大リフト時ほど大ロッカ比とする、
    ことを特徴とする可変動弁機構。
  2. 前記揺動カムのカムノーズ側は、前記ロッカアームの支点側を向いている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の可変動弁機構。
  3. 前記揺動カムの揺動中心は、前記吸気弁の軸線に対して、前記ロッカアームの支点の反対側に設ける、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の可変動弁機構。
  4. 前記カムトラベルが、前記吸気弁の軸線よりも、常に前記ロッカアームの支点側に存在する、
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1つに記載の可変動弁機構。
  5. 前記カムトラベルが、前記吸気弁の軸線と交差する、
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1つに記載の可変動弁機構。
  6. 前記ロッカアームの支点となる一端部をロッカシャフトで回転自在に支持する、
    ことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1つに記載の可変動弁機構。
  7. 前記ロッカアームは、前記揺動カムと当接する面にスリッパ部を備えた、
    ことを特徴とする請求項1から6までのいずれか1つに記載の可変動弁機構。
  8. 機関回転速度が低回転時には小リフトとし、高回転時には大リフトとする、
    ことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1つに記載の可変動弁機構。
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