JP5436134B2 - ロッカアーム及び動弁機構 - Google Patents
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ここで、前記ラッシュアジャスタは、その一部が前記切欠の内側にかかるまで前記揺動中心に接近して配置されているのは、より揺動時の慣性質量を軽減することができるからである。
ここで、連結ピンを回動軸上に設けるのは、該回動軸上に設ければ、ラッシュアジャスタによるバルブクリアランスの自動調整機能により、第二アームが第一アームに対して相対回動しても、その影響が連結ピンに及ぶことはないからである。
カムシャフト10は左右方向に延びるシャフトであって、内燃機関が回転するのに従い回転駆動される。このカムシャフト10には、次に示す駆動用カム14と、補助カム19,19とがそれぞれ一体形成されている。駆動用カム14は、基本部分となる断面形状が真円のベース円(図示略)と、該ベース円から突出したカムノーズ15とを含み構成されている。補助カム19,19は、駆動用カム14の左右両側に設けられており、断面形状が真円のベース円のみからなる。なお、各補助カム19には、駆動用カム14のカムノーズ15よりもリフト量が小さいカムノーズを設けてもよい。
支持シャフト20は、入力部材24及び出力部材29,29を揺動可能に支持するためのパイプ状の左右方向に延びるシャフトであって、そのパイプの内側は、ラッシュアジャスタ50,50にオイルを供給するための油路21となっている。また、この支持シャフト20の出力部材29,29を支持する部分には、該出力部材29,29に内蔵されるラッシュアジャスタ50,50との接触を回避するための切欠23,23が設けられており、該切欠23,23と油路21との間には、該切欠23,23にオイルを供給するための貫通孔22,22が設けられている。
入力部材24は、左右方向に直交する一方向に延びるアーム(ロッカアーム)であって、後端部に被支持孔25を備え、該被支持孔25に支持シャフト20が挿通されることよって、該支持シャフト20に揺動可能に支持されている。また、該入力部材24の先端部には、駆動用カム14に当接するローラ26が軸材27を介して回転可能に取り付けられている。また、入力部材24とシリンダヘッド7との間には、該入力部材24を駆動用カム14方向に付勢することによって、休止状態(非連結状態)の時にも該入力部材24を駆動用カム14に追従させるロストモーションスプリング(図示略)が取り付けられている。
出力部材29,29は、入力部材24と平行に延びる該入力部材24よりも長いアーム(ロッカアーム)であって、該入力部材24の左右両側に設けられている。そして、各出力部材29は、次に示す第一アーム30と、第二アーム40と、ラッシュアジャスタ50とを含み構成されている。
切換装置60は、入力部材24と出力部材29とを相互に相対回動不能に連結した連結状態とその連結を解除した非連結状態との間で切換を行う装置である。この切換装置60は、次に示す連結ピン61,61と、ピン駆動装置66とを含み構成されている。
バルブスプリング70,70は、バルブ8,8を閉じる方向に押し戻すためのスプリングであって、各バルブ8,8に対して1つずつ設けられている。
[A]出力部材29においては、バルブ8を押圧する押圧部46よりもラッシュアジャスタ50の作用部53の方が揺動中心Pの近くに配置されているため、バルブを押圧する押圧部にラッシュアジャスタの作用部が配置される従来例に比べて、揺動時のラッシュアジャスタ50の慣性質量が軽減される。そのため、出力部材29の運動性を、従来例よりも良くすることができる。
[B]ラッシュアジャスタ50は、揺動中心Pの近くにあるので、該揺動中心Pにある油路21からラッシュアジャスタ50までの油圧経路(貫通孔22、切欠23、取付穴31)を短く抑えることができる。そのため、油路形成のために出力部材29が大きくなるのを抑えることができる。また、このように、ラッシュアジャスタ50に関わる油圧経路は、支持シャフト20にある油路21、貫通孔22、切欠23、及び第一アーム30にある取付穴31のみで完結するため、シリンダヘッド7やその他の部品に複雑な油圧経路を加工する必要がない。
[C]連結ピン61は、第二アーム40の第一アーム30に対する回動軸Q上にあるので、ラッシュアジャスタ50によるバルブクリアランスの自動調整機能により第二アーム40が第一アーム30に対して回動してもその影響が連結ピン61に及ぶことはない。
[D]出力部材29は、従来どおりのラッシュアジャスタ50を取り付けられるように構成されているため、ラッシュアジャスタ50の形状等を設計変更する必要がない。
[E]出力部材29は、鋳造(ダイキャスト)により形成された第一アーム30と、板金により形成された第二アーム40とを組み合わせることで、軽量、かつ、コンパクトに形成することができる。
[F]ロッカアームをラッシュアジャスタで支持する従来の動弁系のラッシュボア(ラッシュアジャスタの取付穴)付近に、本実施例1の可変動弁機構9を搭載することでコンパクトにレイアウトできる。
9 可変動弁機構
14 駆動用カム
20 支持シャフト
23 切欠
24 入力部材
29 出力部材(ロッカアーム)
30 第一アーム
40 第二アーム
46 押圧部
50 ラッシュアジャスタ
53 作用部
60 切換装置
61 連結ピン
66 ピン駆動装置
80 動弁機構
P 第一アームの揺動中心
Q 第二アームの回動軸
Claims (4)
- 駆動用カム(14)とバルブ(8)との間に介装されるロッカアームにおいて、
揺動可能に設けられた第一アーム(30)と、
前記第一アーム(30)に、該第一アーム(30)と一緒に揺動する回動軸(Q)を中心に回動可能に取り付けられるとともに、揺動時に前記バルブ(8)を押圧する押圧部(46)を備えた第二アーム(40)と、
前記第一アーム(30)に、該第一アーム(30)と一緒に揺動するように取り付けられるとともに、前記第二アーム(40)に作用して該第二アーム(40)を前記押圧部(46)と前記バルブ(8)との間のバルブクリアランスがなくなる側の回動方向に付勢する作用部(53)を備えたラッシュアジャスタ(50)とを含み構成され、
前記第二アーム(40)の押圧部(46)よりも、前記ラッシュアジャスタ(50)の作用部(53)の方が、前記第一アーム(30)の揺動中心(P)の近くに配置され、
前記第一アーム(30)は、前記揺動中心(P)上に設けられた支持シャフト(20)によって揺動可能に支持され、該支持シャフト(20)には、前記ラッシュアジャスタ(50)との接触を回避するための切欠(23)が設けられ、
前記ラッシュアジャスタ(50)は、その一部が前記切欠(23)の内側にかかるまで前記揺動中心(P)に接近して配置されたことを特徴とするロッカアーム。 - 駆動用カム(14)とバルブ(8)との間に介装される入力部材(24)及び出力部材(29)と、前記入力部材(24)と前記出力部材(29)とを連結した連結状態とその連結を解除した非連結状態との間で切換を行う切換装置(60)とを備え、該切換により前記バルブ(8)の開閉量を変更する可変動弁機構において、
前記出力部材(29)は、請求項1記載のロッカアームであり、
前記切換装置(60)は、前記回動軸(Q)上に設けられた連結ピン(61)と、該連結ピン(61)を前記回動軸(Q)の長さ方向に前記入力部材(24)と前記出力部材(29)との間を跨ぐ連結位置と跨がない非連結位置との間で駆動するピン駆動装置(66)とを含み構成されたことを特徴とする可変動弁機構。 - バルブ(8)を、開閉量を変更しないで一定の開閉量で駆動する動弁機構において、
請求項1記載のロッカアームを含み構成されたことを特徴とする動弁機構。 - 駆動用カム(14)とバルブ(8)との間に介装される入力部材(24)及び出力部材(29)と、前記入力部材(24)と前記出力部材(29)とを連結した連結状態とその連結を解除した非連結状態との間で切換を行う切換装置(60)とを備え、該切換により前記バルブ(8)の開閉量を変更する可変動弁機構において、
前記出力部材(29)は、前記駆動用カム(14)と前記バルブ(8)との間に介装されるロッカアームであって、揺動可能に設けられた第一アーム(30)と、前記第一アーム(30)に、該第一アーム(30)と一緒に揺動する回動軸(Q)を中心に回動可能に取り付けられるとともに、揺動時に前記バルブ(8)を押圧する押圧部(46)を備えた第二アーム(40)と、前記第一アーム(30)に、該第一アーム(30)と一緒に揺動するように取り付けられるとともに、前記第二アーム(40)に作用して該第二アーム(40)を前記押圧部(46)と前記バルブ(8)との間のバルブクリアランスがなくなる側の回動方向に付勢する作用部(53)を備えたラッシュアジャスタ(50)とを含み構成され、前記第二アーム(40)の押圧部(46)よりも、前記ラッシュアジャスタ(50)の作用部(53)の方が、前記第一アーム(30)の揺動中心(P)の近くに配置され、
前記切換装置(60)は、前記回動軸(Q)上に設けられた連結ピン(61)と、該連結ピン(61)を前記回動軸(Q)の長さ方向に前記入力部材(24)と前記出力部材(29)との間を跨ぐ連結位置と跨がない非連結位置との間で駆動するピン駆動装置(66)とを含み構成され、
前記揺動中心(P)が前記ラッシュアジャスタ(50)と前記連結ピン(61)との間に位置することを特徴とする可変動弁機構。
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