JP2010037448A - 二軸配向ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体 - Google Patents
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Abstract
高温のクリープ特性が優れる二軸配向ポリエステルフィルムであって磁気記録媒体とした際に環境変化による寸法変化が少なく、特に保存安定性が優れた磁気記録媒体とすることができる二軸配向ポリエステルフィルムを提供すること。
【解決手段】
フィルム幅方向の湿度膨張係数が0〜6[ppm/%RH]であり、フィルム長手方向の70℃、28MPa、30分のクリープコンプライアンスが0.10〜0.40[GPa−1]である二軸配向ポリエステルフィルムとする。
【選択図】 図1
Description
上記R1、R2としては、例えば、下記式群に示される芳香族残基を挙げることができる。
このポリエーテルイミドは、“ウルテム”(登録商標)の商品名で、SABICイノベーティブプラスチック社より入手可能であり、「Ultem1000」、「Ultem1010」、「Ultem1040」、「Ultem5000」、「Ultem6000」および「UltemXH6050」シリーズや「Extem XH」および「Extem UH」の登録商標名等で知られているものである。
さらに、上記した条件における50℃と70℃のクリープコンプライアンスの差が0〜0.15[GPa−1]であることが好ましい。クリープコンプライアンスの差が小さいということは温度変化による物性の変化が小さいということであり、保存安定性が優れていることを示している。また、温度ムラなどで部分的に高温になった場合でも、そこだけが顕著に変形することを防ぐことができる。0.15[GPa−1]より大きくなると、温度変化により物性が大きく変わるため保存安定性が悪くなり、また局所的に温められた時に局所的な変形がおこるなどの問題がある。上記したクリープコンプライアンスの差は、より好ましくは0〜0.1、さらに好ましくは、0〜0.08である。上記したクリープコンプライアンスの差は加熱処理によって制御することができる。各温度のクリープコンプライアンスはポリエステルフィルムを製膜後に各温度で加熱処理することで小さくすることができる。上記したクリープコンプライアンスの差は各温度で加熱処理を行い、ともにクリープコンプライアンスを小さくすることで差も小さくなる。また、70℃のクリープコンプライアンスを50℃のクリープコンプライアンスに近づくような加熱処理条件を適宜設定し行うことでも上記したクリープコンプライアンスの差を小さくすることもできる。
その後、フィルムエッジを除去し、ロールに巻き取る。そして、本発明の寸法安定性や保存安定性の効果をさらに高めるために、フィルムをコアに巻いた状態(ロール状フィルム)で、熱風オーブンなどで温度を変えて加熱処理することが必要である。加熱処理(1)の雰囲気温度は、65〜75℃で行い、一度巻き返して巻芯側と表層側を入れ替えてさらに65〜75℃で行う必要がある。巻き返すことでロールの巻き芯部分・表層部分での物性ムラを低減し、保存安定性をさらに高めることができる。加熱処理(1)の雰囲気温度は70℃がより好ましい。さらに雰囲気温度を45〜55℃に下げ、加熱処理(2)を行い、一度巻き返して巻芯側と表層側を入れ替えて45〜55℃で行うことが好ましい。加熱処理(2)の雰囲気温度は50℃がより好ましい。加熱処理(1)、(2)は分子鎖の歪みをとり、緊張度合いを高め、特にクリープ変形量を小さくさせる。2段階の温度で加熱処理をすると各温度で分子鎖の安定構造をとり、各温度近傍のクリープ変形量が小さくなりやすい。各熱処理時間は、10〜360時間の範囲が好ましく、より好ましくは24〜240時間の範囲、さらに好ましくは72〜168時間の範囲である。
(1)ポリエーテルイミドと芳香族ポリエーテルケトンの混合物を予備溶融混練(ペレタイズ)
(2)(1)で得られた組成物とPETとの混合物を予備溶融混練(ペレタイズ)してマスターチップ化する
2段階の溶融混練が好ましく例示される。その場合、二軸押出機などのせん断応力のかかる高せん断混合機を用いて予備混練してマスターチップ化する方法が好ましい。二軸押出機で混合する場合、分散不良物を低減させる観点から、3条二軸タイプまたは2条二軸タイプのスクリューを装備したものが好ましい。2段階の溶融混練を用いることで、本来はPETに混合できない芳香族ポリエーテルケトンを、ポリエーテルイミドを介して本発明の二軸配向ポリエステルフィルム中に混合しやすくなる。本発明では、1段目の混練において、ポリエーテルイミドと芳香族ポリエーテルケトンとを混合する。溶融温度300〜400℃の範囲で、好ましくは340〜400℃の範囲で、ポリエーテルイミドを高濃度に混合したマスターチップを作製することが好ましく、特に、ポリエーテルイミド/芳香族ポリエーテルケトンの混合質量比率を50/50〜90/10とするのが好ましく、より好ましい範囲は60/40〜80/20の範囲である。さらに、1段目の混練で得られた組成物を、2段目の混練でPETに混合する。1段目の混練で得られたブレンドチップを150℃で3時間減圧乾燥して、2段目の混練を行う。2段目の混練で使用するポリエステルとして、IVが0.8以上、好ましくは1.0以上の高粘度のPETを用いて、PET/(ポリエーテルイミドと芳香族ポリエーテルケトンのブレンド組成物)の混合質量比率を60/40〜90/10とするのが好ましく、より好ましい範囲は70/30〜80/20の範囲である。この方法は、高粘度PETによりせん断応力を高くして混合力を高めつつ、かつ、芳香族ポリエーテルケトンの混合量を調整して溶融粘度を極度に高くなりすぎないようにして、フィルム中における粗大異物を低減できて延伸性低下を抑制できたり、表面粗さが極度に大きくならないようにすることができるため、重要である。
(磁性塗料の組成)
・強磁性金属粉末 : 100質量部
・変成塩化ビニル共重合体 : 10質量部
・変成ポリウレタン : 10質量部
・ポリイソシアネート : 5質量部
・2−エチルヘキシルオレート : 1.5質量部
・パルミチン酸 : 1質量部
・カーボンブラック : 1質量部
・アルミナ : 10質量部
・メチルエチルケトン : 75質量部
・シクロヘキサノン : 75質量部
・トルエン : 75質量部
(バックコートの組成)
・カーボンブラック(平均粒径20nm) : 95質量部
・カーボンブラック(平均粒径280nm): 10質量部
・アルミナ : 0.1質量部
・変成ポリウレタン : 20質量部
・変成塩化ビニル共重合体 : 30質量部
・シクロヘキサノン : 200質量部
・メチルエチルケトン : 300質量部
・トルエン : 100質量部
磁気記録媒体は、例えば、データ記録用途、具体的にはコンピュータデータのバックアップ用途(例えばリニアテープ式の記録媒体(LTO4やLTO5など))や映像などのデジタル画像の記録用途などに好適に用いることができる。
本発明における特性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の通りである。
フィルムの幅方向に対して、下記条件にて測定を行い、3回の測定結果の平均値を本発明における温度膨張係数とする。
・試料サイズ:フィルム長手方向10mm×フィルム幅方向12.6mm
・荷重:0.5g
・測定回数:3回
・測定温度:窒素をフローした状態で温度25℃から昇温速度2℃/分で温度50℃まで昇温して、5分間保持した後、温度25℃まで降温速度2℃/分で降温し、温度40〜30℃のフィルム幅方向の寸法変化量ΔL(mm)を測定する。次式から温度膨張係数(ppm/℃)を算出する。
(2)幅方向の湿度膨張係数
フィルムの幅方向に対して、下記条件にて測定を行い、3回の測定結果の平均値を本発明における湿度膨張係数とする。
・試料サイズ:フィルム長手方向10mm×フィルム幅方向12.6mm
・荷重:0.5g
・測定回数:3回
・測定温度:30℃
・測定湿度:40%RHで6時間保持し寸法を測定し時間40分で80%RHまで昇湿し、80%RHで6時間保持したあと支持体幅方向の寸法変化量ΔL(mm)を測定する。次式から湿度膨張係数(ppm/%RH)を算出する。
(3)ヤング率
ASTM−D882(1997年)に準拠してフィルムのヤング率を測定する。なお、インストロンタイプの引張試験機を用い、条件は下記のとおりとする。5回の測定結果の平均値を本発明におけるヤング率とする。
・試料サイズ:
フィルム幅方向のヤング率測定の場合
フィルム長手方向2mm×フィルム幅方向12.6mm
(つかみ間隔はフィルム幅方向に8mm)
フィルム長手方向のヤング率測定の場合
フィルム幅方向2mm×フィルム長手方向12.6mm
(つかみ間隔はフィルム長手方向に8mm)
・引張り速度:1mm/分
・測定環境:温度23℃、湿度65%RH
・測定回数:5回測定し、平均値から算出する。
触針式表面粗さ計を用いて下記条件にてフィルムの中心線平均粗さRaを測定する。フィルム幅方向に20回走査して測定を行い、得られた結果の平均値を本発明における中心線平均粗さRaとする。
・触針先端半径:0.5μm
・触針荷重 :5mg
・測定長 :1mm
・カットオフ値:0.08mm
・測定環境 :温度23℃湿度65%RH
(5)ガラス転移温度(Tg)
下記装置および条件で比熱測定を行い、JIS K7121(1987年)に従って決定する。
・測定条件:
・加熱温度 :270〜570K(RCS冷却法)
・温度校正 :高純度インジウムおよびスズの融点
・温度変調振幅:±1K
・温度変調周期:60秒
・昇温ステップ:5K
・試料重量 :5mg
・試料容器 :アルミニウム製開放型容器(22mg)
・参照容器 :アルミニウム製開放型容器(18mg)
なお、ガラス転移温度は下記式により算出する。
(6)融点(Tm)、溶融結晶化ピーク温度
示差走査熱量計としてセイコーインスツルメンツ社製DSC(RDC220)、データ解析装置として同社製ディスクステーション(SSC/5200)を用いて、サンプル約5mgをアルミニウム製受皿上300℃で5分間溶融保持し、急冷固化した後、室温から昇温速度20℃/分で昇温する。そのとき、観測される融解の吸熱ピークのピーク温度を融点(Tm)とする。ポリエステル(A)の融点は上記方法で検出することができる。
クリープとは、一定応力のもとで歪みが時間と共に増大する現象のことであり、クリープコンプライアンスとは、この歪みと一定応力の比であり、「高分子化学序論(第2版)」((株)化学同人発行)p150に記載されたものである。
・加熱部 :加熱制御部TA−1500
・資料サイズ :試長15mm×幅4mm
・測定条件 :50℃、70℃
・荷重 :28MPa
・算出方法
無荷重時のフィルムの長さをL0(μm)と、その後28MPaの荷重をフィルムにかけて、30分間保持した時のフィルムの長さをL30(μm)とした。フィルム伸縮量の経時変化を測定し、次式で算出する。
クリープコンプライアンス(GPa−1)=(L30−L0)/15000/0.028
・50℃・70℃のクリープコンプライアンスの差
(70℃のクリープコンプライアンス)−(50℃のクリープコンプライアンス)で算出する。
JISR3251(1990)に準拠し、フィルムの厚み方向に対して、下記条件にて測定を行い、3回の測定結果の平均値を本発明における厚み方向の温度膨張係数とする。
・試料サイズ:フィルム長手方向7mm×フィルム幅方向7mm
・荷重:17g
・測定回数:3回
・測定雰囲気:ヘリウム中
・測定条件:温度20℃から昇温速度1℃/分で温度55℃まで昇温して、5分間保持した後、温度20℃まで降温速度1℃/分で降温し5分間保持後の試料の厚みをL0(mm)とし、さらに温度20℃から昇温速度1℃/分で温度55℃まで昇温した時の温度25〜50℃のフィルム厚み方向の寸法変化量ΔL(mm)を測定する。次式から温度膨張係数(ppm/℃)を算出する。
(9)厚み方向の温度膨張係数
フィルムの厚み方向に対して、下記条件にて測定を行い、3回の測定結果の平均値を本発明における厚み方向の湿度膨張係数とする。
・接触針:アンリツ(株)製K402B STAND
・針圧:30g
・恒温恒湿槽:(株)カトー社製SE−25VL−A
・試料サイズ:10mm×10mm 10枚重ね
・測定方法:接触針を恒温恒湿槽内に設置し、フィルムを10枚重ねて測定する。25℃40%RHで12時間保持したときの厚みをt40[μm]、そこから25℃80%RHへ2%RH/分で昇湿し、12時間保持させ厚みt80[μm]を測定する。次式から湿度膨張係数を算出する。
(10)幅寸法安定性
1m幅にスリットしたフィルムを、張力200Nで搬送させ、支持体の一方の表面(A)に下記組成の磁性塗料および非磁性塗料をエクストルージョンコーターにより重層塗布し(上層が磁性塗料で、塗布厚0.2μm、下層が非磁性塗料で塗布厚0.9μm)、磁気配向させ、乾燥温度100℃で乾燥させる。次いで反対側の表面(B)に下記組成のバックコートを塗布した後、小型テストカレンダー装置(スチール/ナイロンロール、5段)で、温度85℃、線圧2.0×105N/mでカレンダー処理した後、巻き取る。上記テープ原反を1/2インチ(12.65mm)幅にスリットし、パンケーキを作成する。次いで、このパンケーキから長さ200m分をカセットに組み込んで、カセットテープとする。
・強磁性金属粉末 : 100質量部
〔Fe:Co:Ni:Al:Y:Ca=70:24:1:2:2:1(質量比)〕
〔長軸長:0.09μm、軸比:6、保磁力:153kA/m(1,922Oe)、飽和磁化:146Am2 /kg(146emu/g)、BET比表面積:53m2 /g、X線粒径:15nm〕
・変成塩化ビニル共重合体(結合剤) : 10質量部
(平均重合度:280、エポキシ基含有量:3.1質量%、スルホン酸基含有量:8×10−5当量/g)
・変成ポリウレタン(結合剤) : 10質量部
(数平均分子量:25,000,スルホン酸基含有量:1.2×10−4当量/g、ガラス転移点:45℃)
・ポリイソシアネート(硬化剤) : 5質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製コロネートL(商品名))
・2−エチルヘキシルオレート(潤滑剤) : 1.5質量部
・パルミチン酸(潤滑剤) : 1質量部
・カーボンブラック(帯電防止剤) : 1質量部
(平均一次粒子径:0.018μm)
・アルミナ(研磨剤) : 10質量部
(αアルミナ、平均粒子径:0.18μm)
・メチルエチルケトン : 75質量部
・シクロヘキサノン : 75質量部
・トルエン : 75質量部
(非磁性塗料の組成)
・変成ポリウレタン : 10質量部
(数平均分子量:25,000、スルホン酸基含有量:1.2×10−4当量/g、ガラス転移点:45℃)
・変成塩化ビニル共重合体 : 10質量部
(平均重合度:280、エポキシ基含有量:3.1質量%、スルホン酸基含有量:8×10−5当量/g)
・メチルエチルケトン : 75質量部
・シクロヘキサノン : 75質量部
・トルエン : 75質量部
・ポリイソシアネート : 5質量部
(日本ポリウレタン工業(株)製コロネートL(商品名))
・2−エチルヘキシルオレート(潤滑剤) : 1.5質量部
・パルミチン酸(潤滑剤) : 1質量部
(バックコートの組成)
・カーボンブラック : 95質量部
(帯電防止剤、平均一次粒子径0.018μm)
・カーボンブラック : 10質量部
(帯電防止剤、平均一次粒子径0.3μm)
・アルミナ : 0.1質量部
(αアルミナ、平均粒子径:0.18μm)
・変成ポリウレタン : 20質量部
(数平均分子量:25,000、スルホン酸基含有量:1.2×10−4当量/g、ガラス転移点:45℃)
・変成塩化ビニル共重合体 : 30質量部
(平均重合度:280、エポキシ基含有量:3.1質量%、スルホン酸基含有量:8×10−5当量/g)
・シクロヘキサノン : 200質量部
・メチルエチルケトン : 300質量部
・トルエン : 100質量部
カセットテープのカートリッジからテープを取り出し、下記恒温恒湿槽内へ図1のように作製したシート幅測定装置を入れ、幅寸法測定を行う。なお、図1に示すシート幅測定装置は、レーザーを使って幅方向の寸法を測定する装置で、磁気テープ9をフリーロール5〜8上にセットしつつ荷重検出器3に固定し、端部に荷重となる分銅4を吊す。この磁気テープ9にレーザー光10を照射すると、レーザー発振器1から幅方向に線状に発振されたレーザー光10が磁気テープ9の部分だけ遮られ、受光部2に入り、その遮られたレーザーの幅が磁気テープの幅として測定される。3回の測定結果の平均値を本発明における幅とする。
・レーザー発振器1、受光部2:レーザー寸法測定機 キーエンス社製LS−5040
・荷重検出器3:ロードセル NMB社製CBE1−10K
・恒温恒湿槽:(株)カトー社製SE−25VL−A
・荷重4:分銅(長手方向)
・試料サイズ:幅1/2inch×長さ250mm
・保持時間:5時間
・測定回数:3回測定する。
2つの条件でそれぞれ幅寸法(lA、lB)を測定し、次式にて寸法変化率を算出する。具体的には、次の基準で寸法安定性を評価する。
B条件:29℃80%RH 張力0.55N
幅寸法変化率(ppm)=106×((lB−lA)/lA)
◎:幅寸法変化率の最大値が500(ppm)未満
○:幅寸法変化率の最大値が500(ppm)以上600(ppm)未満
△:幅寸法変化率の最大値が600(ppm)以上700(ppm)未満
×:幅寸法変化率の最大値が700(ppm)以上
(11)保存安定性
上記(10)と同様に、作製したカセットテープのカートリッジからテープを取り出し、次の2つの条件でそれぞれ幅寸法(lC、lD)を測定し、次式にて寸法変化率を算出する。
◎:幅寸法変化率の最大値が50(ppm)未満
○:幅寸法変化率の最大値が50(ppm)以上100(ppm)未満
△:幅寸法変化率の最大値が100(ppm)以上150(ppm)未満
×:幅寸法変化率の最大値が150(ppm)以上
(12)高温保存安定性
上記(10)と同様に、作製したカセットテープのカートリッジからテープを取り出し、次の2つの条件でそれぞれ幅寸法(lE、lF)を測定し、次式にて寸法変化率を算出する。
◎:幅寸法変化率の最大値が50(ppm)未満
○:幅寸法変化率の最大値が50(ppm)以上100(ppm)未満
△:幅寸法変化率の最大値が100(ppm)以上150(ppm)未満
×:幅寸法変化率の最大値が150(ppm)以上
テレフタル酸ジメチル194質量部とエチレングリコール124質量部とをエステル交換反応装置に仕込み、内容物を140℃に加熱して溶解した。その後、内容物を撹拌しながら酢酸マグネシウム4水塩0.1質量部および三酸化アンチモン0.05質量部を加え、140〜230℃でメタノールを留出しつつエステル交換反応を行った。次いで、リン酸トリメチルの5質量部エチレングリコール溶液を1質量部(リン酸トリメチルとして0.05質量部)添加した。
参考例1で得られたPETペレットXを160℃4時間減圧乾燥した後、220℃、8時間、133Pa以下の減圧度で固相重合反応を行い、固有粘度1.00のPETペレットYを得た。
280℃に加熱された同方向回転タイプのベント式2軸混練押出機に、参考例1にて作製したPETペレットXを98質量部と平均径0.3μmの球状架橋ポリスチレン粒子の10質量部水スラリーを20質量部(球状架橋ポリスチレンとして2質量部)供給し、ベント孔を1kPa以下の減圧度に保持し水分を除去し、平均径0.3μmの球状架橋ポリスチレン粒子を2質量部含有する固有粘度0.62のPETペレットZ0.3を得た。
平均径0.3μmの球状架橋ポリスチレン粒子ではなく平均径0.8μmの球状架橋ポリスチレン粒子を用いたこと以外、参考例2と同様の方法にて、平均径0.8μmの球状架橋ポリスチレン粒子を2質量部含有する固有粘度0.62のPETペレットZ0.8を得た。
温度350℃に加熱されたニーディングパドル混練部を3箇所設けた同方向回転タイプのベント式2軸混練押出機(日本製鋼所製、スクリュー直径30mm、スクリュー長さ/スクリュー直径=45.5)に、SABICイノベーティブプラスチック社製のポリエーテルイミド(PEI)“Ultem1040”のペレット70質量部とビクトレックス社製のポリエーテルエーテルケトン(PEEK)“Victrex 90G”のペレット30質量部を供給し、スクリュー回転数300回転/分で溶融押出してストランド状に吐出し、温度10℃の水で冷却した後、直ちにカッティングしてブレンドチップ(I)を作製した。
温度300℃に加熱されたニーディングパドル混練部を3箇所設けた同方向回転タイプのベント式2軸混練押出機(日本製鋼所製、スクリュー直径30mm、スクリュー長さ/スクリュー直径=45.5)に、参考例2で得られたPETペレットYの70質量部と参考例5で作製したブレンドチップ(I)の30質量部を供給し、スクリュー回転数300回転/分で溶融押出してストランド状に吐出し、温度25℃の水で冷却した後、直ちにカッティングしてブレンドチップ(II)を作製した。
温度300℃に加熱されたニーディングパドル混練部を3箇所設けた同方向回転タイプのベント式2軸混練押出機(日本製鋼所製、スクリュー直径30mm、スクリュー長さ/スクリュー直径=45.5)に、参考例1で得られたPETペレットXの50質量部とSABICイノベーティブプラスチック社製のPEI“Ultem1010”のペレット50質量部を供給し、スクリュー回転数300回転/分で溶融押出してストランド状に吐出し、温度25℃の水で冷却した後、直ちにカッティングしてブレンドチップ(III)を作製した。
温度290℃に加熱されたニーディングパドル混練部を1箇所設けた同方向回転タイプのベント式2軸混練押出機(日本製鋼所製、スクリュー直径30mm、スクリュー長さ/スクリュー直径=45.5)に、参考例1で得られたPETペレットXの98.5質量%とクリアントジャパン社製のモンタン酸ナトリウムからなる結晶核剤“リコモントNaV101”5質量%を供給し、スクリュー回転数200回転/分で溶融押出してストランド状に吐出し、温度25℃の水で冷却した後、直ちにカッティングしてブレンドチップ(IV)を作製した。
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル100質量部とエチレングリコール60質量部の混合物に、酢酸マンガン・4水和物塩0.03質量部を添加し、150℃の温度から240℃の温度に徐々に昇温しながらエステル交換反応を行った。途中、反応温度が170℃に達した時点で三酸化アンチモン0.024質量部を添加した。また、反応温度が220℃に達した時点で3,5−ジカルボキシベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニウム塩0.042質量部(2mmol%に相当)を添加した。その後、引き続いてエステル交換反応を行い、トリメチルリン酸0.023質量部を添加した。次いで、反応生成物を重合装置に移し、290℃の温度まで昇温し、30Paの高減圧下にて重縮合反応を行い、重合装置の撹拌トルクが所定の値(重合装置の仕様によって具体的な値は異なるが、本重合装置にて固有粘度0.65のポリエチレン−2,6−ナフタレートが示す値を所定の値とした)を示した。そこで反応系を窒素パージし常圧に戻して重縮合反応を停止し、冷水にストランド状に吐出、直ちにカッティングして固有粘度0.65のポリエチレン−2,6−ナフタレートペレットX’を得た。
参考例9で得られたPENペレットX’を160℃4時間減圧乾燥した後、220℃、8時間、133Pa以下の減圧度で固相重合反応を行い、固有粘度0.85のPENペレットY’を得た。
280℃に加熱された同方向回転タイプのベント式2軸混練押出機に、参考例9にて作製したペレットX’を98質量部と平均径0.3μmの球状架橋ポリスチレン粒子の10質量部水スラリーを20質量部(球状架橋ポリスチレンとして2質量部)供給し、ベント孔を1kPa以下の減圧度に保持し水分を除去し、平均径0.3μmの球状架橋ポリスチレン粒子を2質量部含有する固有粘度0.65のPENペレットZ0.3’を得た。
平均径0.3μmの球状架橋ポリスチレン粒子ではなく平均径0.8μmの球状架橋ポリスチレン粒子を用いたこと以外、参考例10と同様の方法にて、平均径0.8μmの球状架橋ポリスチレン粒子を2質量部含有する固有粘度0.65のPENペレットZ0.8’を得た。
押出機E、F2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、3、7で得られたPETペレットX88質量部、PETペレットZ0.32質量部と、ブレンドチップ(III)10質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3、4、7で得られたPETペレットX79.5質量部、PETペレットZ0.310質量部、PETペレットZ0.80.5質量部と、ブレンドチップ(III)10質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。2層積層するべくTダイ中で合流させ(積層比E(A面側)/F(B面側)=7/1)、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製した。
未延伸フィルムを、リニアモータ式クリップを有する同時二軸テンターを用いて、二軸延伸した。長手方向および幅方向に同時に、温度95℃、延伸速度6,000%で3.5倍×3.5倍延伸し、70℃まで冷却した。続いて、温度170℃で長手方向および幅方向に同時に1.0×2.0倍に再延伸した。さらに幅方向に1.05倍の延伸を行いながら温度200℃で1秒間熱処理後、幅方向に2%の弛緩処理を行ったこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、F2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、3、7で得られたPETペレットX78質量部、PETペレットZ0.32質量部と、ブレンドチップ(III)20質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3、4、7で得られたPETペレットX69.5質量部、PETペレットZ0.310質量部、PETペレットZ0.80.5質量部と、ブレンドチップ(III)20質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給したこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、Fの2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、3、6、7で得られたPETペレットX85.2質量部、PETペレットZ0.31.5質量部、ブレンドチップ(II)5.6質量部およびブレンドチップ(III)7.7質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3、4、6、7で得られたPETペレットX78.7質量部、PETペレットZ0.37質量部、PETペレットZ0.81質量部、ブレンドチップ(II)5.6質量部およびブレンドチップ(III)7.7質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。これらを2層積層するべくTダイ中で合流させ(積層比E(A面側)/F(B面側)=7/1)、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、PEIを5質量部およびPEEKを0.5質量部含有する積層未延伸フィルムを作製した。この積層未延伸フィルムをリニアモータ式クリップを有する同時二軸テンターを用いて、二軸延伸した。長手方向および幅方向に同時に、温度100℃、延伸速度6,000%/分で3.5倍×3.5倍延伸し、70℃まで冷却した。続いて、温度180℃で長手方向および幅方向に同時に1.3×1.7倍に再延伸した。さらに幅方向に1.05倍の延伸を行いながら温度200℃で1秒間熱処理後、幅方向に2%の弛緩処理を行ったこと以外、実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、Fの2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、3、6、7で得られたPETペレットX82.1質量部、PETペレットZ0.31.5質量部、ブレンドチップ(II)11質量部およびブレンドチップ(III)5.4質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3、4、6、7で得られたPETペレットX75.6質量部、PETペレットZ0.37質量部、PETペレットZ0.81質量部、ブレンドチップ(II)11質量部およびブレンドチップ(III)5.4質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した以外、実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、Fの2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、3、6、7で得られたPETペレットX59.4質量部、PETペレットZ0.31.5質量部、ブレンドチップ(II)33質量部およびブレンドチップ(III)6.1質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3、4、6、7で得られたPETペレットX52.9質量部、PETペレットZ0.37質量部、PETペレットZ0.81質量部、ブレンドチップ(II)33質量部およびブレンドチップ(III)6.1質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した以外、実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
未延伸フィルムを、リニアモータ式クリップを有する同時二軸テンターを用いて、二軸延伸した。長手方向および幅方向に同時に、温度95℃、延伸速度6,000%で3.5倍×3.5倍延伸し、70℃まで冷却した。続いて、温度170℃で長手方向および幅方向に同時に1.0×2.0倍に再延伸した。さらに幅方向に1.05倍の延伸を行いながら温度200℃で1秒間熱処理後、幅方向に2%の弛緩処理を行ったこと以外は実施例5と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
50℃で60時間、巻き返してさらに60時間、計120時間の加熱処理(2)を行わないこと以外は実施例5と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、Fの2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、3、7、8からで得られたPETペレットX82.5質量部、PETペレットZ0.31.5質量部、ブレンドチップ(III)10質量部およびブレンドチップ(IV)6質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3、4、7、8PETペレットX76質量部、PETペレットZ0.37質量部、PETペレットZ0.81質量部、ブレンドチップ(III)10質量部およびブレンドチップ(IV)6質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。これらを2層積層するべくTダイ中で合流させ(積層比E1(A面側)/E2(B面側)=7/1)、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製した。この積層未延伸フィルムをリニアモータ式クリップを有する同時二軸テンターを用いて、二軸延伸した。長手方向および幅方向に同時に、温度105℃、延伸速度6,000%/分で3.5倍×3.5倍延伸し、70℃まで冷却した。続いて、温度180℃で長手方向および幅方向に同時に1.5×1.5倍に再延伸した。さらに幅方向に1.05倍の延伸を行いながら温度200℃で1秒間熱処理後、幅方向に2%の弛緩処理を行ったこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、Fの2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、3、7、8からで得られたPETペレットX68.5質量部、PETペレットZ0.31.5質量部、ブレンドチップ(III)10質量部およびブレンドチップ(IV)20質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3、4、7、8PETペレットX62質量部、PETペレットZ0.37質量部、PETペレットZ0.81質量部、ブレンドチップ(III)10質量部およびブレンドチップ(IV)20質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給したこと以外は実施例9と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、Fの2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、3、7、8からで得られたPETペレットX86.5質量部、PETペレットZ0.31.5質量部、ブレンドチップ(III)10質量部およびブレンドチップ(IV)2質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3、4、7、8PETペレットX80質量部、PETペレットZ0.37質量部、PETペレットZ0.81質量部、ブレンドチップ(III)10質量部およびブレンドチップ(IV)2質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給したこと以外は実施例9と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、F2台を用い、280℃に加熱された押出機Eには、参考例1、3で得られたPETペレットX98質量部、PETペレットZ0.32質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく280℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3、4で得られたPETペレットX89.5質量部、PETペレットZ0.310質量部、およびPETペレットZ0.80.5質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給したこと以外は実施例9と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、F2台を用い、280℃に加熱された押出機Eには、参考例9、11で得られたPENペレットX’98重量部、PENペレットZ0.3’2重量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく280℃に加熱された押出機Fには、参考例9、11、12で得られたPENペレットX’89.5重量部、PENペレットZ0.3’10重量部、およびPENペレットZ0.8’0.5重量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した。これらを2層積層するべくTダイ中で合流させ(積層比E(A面側)/F(B面側)=7/1)、表面温度25℃のキャストドラムに静電荷を印加させながら密着冷却固化し、積層未延伸フィルムを作製した。
この積層未延伸フィルムを、リニアモータ式クリップを有する同時二軸テンターを用いて、二軸延伸した。長手方向および幅方向に同時に、温度135℃、延伸速度6,000%で4.0倍×4.0倍延伸し、70℃まで冷却した。続いて、温度180℃で長手方向および幅方向に同時に1.2×1.2倍に再延伸した。さらに幅方向に1.05倍の延伸を行いながら温度210℃で1秒間熱処理後、幅方向に2%の弛緩処理を行ったこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
加熱処理(1)、加熱処理(2)を行わなかったこと以外は実施例12と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
加熱処理(1)、加熱処理(2)を行わなかったこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
加熱処理(1)、加熱処理(2)を行わなかったこと以外は実施例2と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
リニアモータ式クリップを有する同時二軸テンターを用いて、二軸延伸するときに温度165℃で長手方向および幅方向に同時に1.7×1.3倍に再延伸し、加熱処理(1)、加熱処理(2)を行わなかったこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
リニアモータ式クリップを有する同時二軸テンターを用いて、二軸延伸するときに温度165℃で長手方向および幅方向に同時に1.5×1.5倍に再延伸し、加熱処理(2)、を行わなかったこと以外は実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
加熱処理(1)、加熱処理(2)を行わなかったこと以外は実施例5と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
加熱処理(1)を行わなかったこと以外は実施例5と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、Fの2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、3、6で得られたPETペレットX43.5質量部、PETペレットZ0.31.5質量部、ブレンドチップ(II)55質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3、4、6で得られたPETペレットX37質量部、PETペレットZ0.37質量部、PETペレットZ0.81質量部、ブレンドチップ(II)55質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給した以外、実施例1と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、Fの2台を用い、295℃に加熱された押出機Eには、参考例1、3、7、8からで得られたPETペレットX48.5質量部、PETペレットZ0.31.5質量部、ブレンドチップ(III)10質量部およびブレンドチップ(IV)40質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく295℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3、4、7、8PETペレットX42質量部、PETペレットZ0.37質量部、PETペレットZ0.81質量部、ブレンドチップ(III)10質量部およびブレンドチップ(IV)40質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給したこと以外は実施例9と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
押出機E、F2台を用い、280℃に加熱された押出機Eには、参考例1、3で得られたPETペレットX97質量部、PETペレットZ0.32質量部とビクトレックス社製のPEEK“Victrex 90G”1質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給し、同じく280℃に加熱された押出機Fには、参考例1、3、4で得られたPETペレットX88.5質量部、PETペレットZ0.310質量部、およびPETペレットZ0.80.5質量部とビクトレックス社製のPEEK“Victrex 90G”1質量部を180℃で3時間減圧乾燥した後に供給したこと以外は実施例12と同様に二軸配向ポリエステルフィルムを得た。
2:受光部
3:荷重検出器
4:荷重
5:フリーロール
6:フリーロール
7:フリーロール
8:フリーロール
9:磁気テープ
10:レーザー光
Claims (9)
- フィルム幅方向の湿度膨張係数が0〜6[ppm/%RH]であり、フィルム長手方向の70℃、28MPa、30分のクリープコンプライアンスが0.10〜0.40[GPa−1]である二軸配向ポリエステルフィルム。
- フィルム幅方向の温度膨張係数が−10〜10[ppm/℃]である、請求項1に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- フィルム長手方向の50℃、28MPa、30分のクリープコンプライアンスが0.10〜0.35[GPa−1]である、請求項1または2に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- フィルム長手方向の50℃、28MPa、30分のクリープコンプライアンスと、フィルム長手方向の70℃、28MPa、30分のクリープコンプライアンスとの差が0〜0.15[GPa−1]である、請求項1〜3のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- フィルム厚み方向の温度膨張係数が50〜250[ppm/℃]である、請求項1〜4のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- フィルム厚み方向の湿度膨張係数が0〜30[ppm/%RH]である、請求項1〜5のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 融点が200℃〜280℃であるポリエステルを50〜99質量部、ガラス転移温度が100〜300℃の非晶性熱可塑性樹脂を0.5〜50質量部、および融点が280℃〜400℃の結晶性熱可塑性樹脂を0.1〜4質量部の割合でそれぞれ含有する、請求項1〜6のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 結晶核剤を0.2〜1質量%含有する、請求項1〜6のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の二軸配向ポリエステルフィルムに磁性層を設けた磁気記録媒体。
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