JP2010036732A - 車体構造 - Google Patents
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【解決手段】車体構造10は、インナフェンダ13の近傍の車内空間31にフォグライト21が設けられ、フォグライト21の照準調整機構28の下方に配置されるように、インナフェンダ13の壁部14から膨出部48が膨出され、膨出部48の頂部52が略水平に形成され、頂部52に車内空間31にドライバ41を挿入可能な工具挿入孔55が形成され、工具挿入孔55に車外側からドライバ41を挿入し、ドライバ41で照準調整機構28を調整可能とした。
【選択図】図6
Description
このインナフェンダの前端部には、車体前方に張り出した取付ブラケットが設けられ、取付ブラケットにフロントバンパーフェイスの下部が取り付けられている。
フロントバンパーフェイスの上方にはフォグライト(フォグランプ)などの灯火器が設けられている。
例えば、フォグライトの照準を調整する場合、フォグライトに備えた照準調整機構に工具(具体的には、先端部がプラス(+)に形成されたドライバ)の先端部を差し込み、差し込んだドライバで照準調整機構を操作して、フォグライトの照準を調整する。
取付ブラケットやフロントバンパーフェイスの下部は、低位置に設けられており、挿入孔から照準調整機構までの距離が長くなる。
そこで、通常使用しているドライバに比して全長の長いドライバを使用し、ドライバの先端部を照準調整機構まで到達させる必要がある。
よって、全長の長いドライバを挿入孔に挿入する際には、車両をジャッキアップさせて挿入孔を高い位置に配置する必要がある。
このため、照準調整機構を目視しないで勘に頼りながら、照準調整機構にドライバの先端部を差し込む必要がある。
このため、フォグライト(すなわち、被作業体)の照準調整をドライバなどの工具でおこなう際に、被作業体の照準調整に手間がかかっていた。
この膨出部の頂部を略水平に形成し、略水平の頂部に、調整機構と対向させて工具挿入孔を形成した。工具挿入孔は、工具を車内空間に挿入可能な孔である。
膨出部の頂部に工具挿入孔を形成することで、工具挿入孔をインナフェンダの下端部に比して高位置に形成することができる。
よって、全長の短い工具(ドライバ)を工具挿入孔から挿入させて、工具の先端部(ドライバの先端部)を調整機構まで到達させることができる。
これにより、被作業体の調整を工具(ドライバ)でおこなう際に、手間をかけないで簡単におこなうことができるという利点がある。
よって、車輪で跳ね上げられた小石などが頂部に沿って飛び出す。すなわち、跳ね上げられた小石などが、工具挿入孔に沿って飛び出して工具挿入孔を通過し難くなる。
これにより、小石などが工具挿入孔を経て車内空間に侵入することを防ぐことができるという利点がある。
よって、工具挿入孔に工具を挿入した際に、工具挿入孔を工具(ドライバ)に倣った形状に弾性変形させることができる。
これにより、車輪により跳ね上がった小石などが工具挿入孔を一層通過し難くなり、小石などが工具挿入孔を経て車内空間に侵入することを一層良好に防ぐことができるという利点がある。
工具挿入孔の周縁長さ寸法を大きく確保することで、工具(ドライバ)のグリップ部まで工具挿入孔に差し込むことが可能になる。
よって、工具(ドライバ)を工具挿入孔に、いわゆる深く差し込むことが可能になり、工具の先端部(ドライバの先端部)を調整機構まで確実に到達させることができる。
したがって、地上高の低い車両において、被作業体の調整を手間をかけないで簡単におこなうことができるという利点がある。
よって、工具挿入孔から挿入された工具を車体フレームに摺接させることで、工具を調整機構へ案内することができる。
したがって、被作業体の調整を手間をかけないで簡単におこなうことができるという利点がある。
車体構造10は、車体の前部にエンジンフード11が設けられ、エンジンフード11の側部(すなわち、車体の側部)にフロントサイドフェンダ(サイドフェンダ)12が設けられ、このフロントサイドフェンダ12の前下部にインナフェンダ13の略後半部13aが設けられ、インナフェンダ13が車輪15の上半部15aに対向するように配置されている。
バンパーフェイス18は、端部18bに凹部開口24が形成され、凹部開口24にフォグライト21が設けられている。
すなわち、図5に示すドライバ41の先端部43aに形成された十字突起44が、係合凹部37aに嵌合され、ドライバ41で回転体37を回転させることが可能である。
前取付部34が車体前後方向に移動することで、灯火器本体27(すなわち、フォグライト21)が照準(光軸)調整される。
インナフェンダ13は、前下端部13cに前方に向けて略水平に張り出した張出部46と、張出部46の上方の壁部14aから車内空間31に向けて略水平に膨出された膨出部48とを備えている。
この膨出部48は、半筒状に形成された外周壁部51と、外周壁部51の上端部51aに形成された頂部52とを備えている。
頂部52は、外周壁部51の上端部51aに略水平に配置され、平面視で半円形状に形成された部位である。
膨出部48の頂部52に工具挿入孔55を形成することで、工具挿入孔55をインナフェンダ13の前下端部13cの高さ位置H1に比して高位置の高さ位置H2に形成することができる。
工具挿入孔55を照準調整機構28に近づけることで、工具挿入孔55と照準調整機構28との間の間隔Dを小さく抑えることができる。
このドライバ41を工具挿入孔55から挿入させて、先端部43aの十字突起44を照準調整機構28まで到達させることができる。
よって、車輪15で跳ね上げられた小石などが、頂部52に沿った方向に矢印の如く飛び出す。すなわち、跳ね上げられた小石などが、工具挿入孔55に沿った方向に飛び出して工具挿入孔55を通過し難くなる。
これにより、小石などが工具挿入孔55を経て車内空間31に侵入することを防ぐことができる。
工具挿入孔55の周縁55aは、周縁長さ寸法S1がドライバ41(詳しくは、図5に示すグリップ部42の略中央部42b)の外周長さ寸法S2と比較して大きく設定されている。
加えて、インナフェンダ13を樹脂製の部材とすることで、インナフェンダ13を弾性変形可能とした。
これにより、車輪15により跳ね上がった小石などが工具挿入孔55を一層通過し難くなり、小石などが工具挿入孔55を経て車内空間31に侵入することを一層良好に防ぐことができる。
インナフェンダ13の前下端部13cには、取付ブラケット16が図示しない締結部材(クリップ、ボルトなど)で設けられている。
取付ブラケット16は、インナフェンダ13の前下端部13cに取り付けられたブラケット壁部61と、ブラケット壁部61から前方に向けて張り出されたバンパー支持部62とを備えている。
よって、図2に示すように、ブラケット膨出部63を工具挿入孔55の前側に配置することができる。すなわち、ブラケット膨出部63を工具挿入孔55から外した位置に配置することができる。
このドライバ41は、グリップ部42の先端部42aにロッド43が同軸上に設けられ、ロッド43の先端部43aに十字突起44が形成されている。
ドライバの十字突起44を、図2に示す照準調整機構28の係合凹部37aに嵌合させることが可能である。
グリップ部42の略中央部42bは、外周長さ寸法S2に形成されている。
このバンパー支持部62に、図2に示すバンパーフェイス18の下側端部18aが締結部材(図示せず)で取り付けられている。
インナフェンダ13を樹脂製の部材として弾性変形可能とした。そして、図3(b)に示すように、工具挿入孔55を車体幅方向に長くなるように横長に形成した。
加えて、工具挿入孔55(詳しくは、周縁55a)の周縁長さ寸法S1をドライバ41(詳しくは、グリップ部42の略中央部42b)の外周長さ寸法S2に比して大きく設定した。
具体的には、インナフェンダ13の壁部14が矢印Aの如く弾性変形するとともに、取付ブラケット16のブラケット膨出部63が矢印Bの如く弾性変形する。
このように、壁部14が矢印Aの如く弾性変形し、かつ外周壁部51が矢印Bの如く弾性変形することで、工具挿入孔55をドライバ41に倣った形状に弾性変形させることができる。
したがって、ドライバ41を工具挿入孔55に、いわゆる、深く差し込むことが可能になり、ドライバ41の十字突起44を保持孔66を経て照準調整機構28まで確実に到達させることができる。
この状態で、ドライバ41を回転することで、回転体37を、調整軸36を軸にして回転させることができる。
回転体37とともに調整軸36が回転して、調整軸36にねじ結合された前取付部34(図2参照)が車体前後方向に移動する。
この保持孔66は、ケーシング26の後部26aに設けられている。
ドライバ41で回転体37を回転させて前取付部34を車体前後方向に移動することで、灯火器本体27が照準(光軸)調整される。
よって、例えば、地上高の低い車両の場合でも、車両をジャッキアップさせることなく、ドライバ41を工具挿入孔55から挿入させることができる。
したがって、地上高の低い車両において、フォグライト21の照準調整(調整)を手間をかけないで簡単におこなうことができる。
フロントバルクヘッド23は、工具挿入孔55の上方で、かつ、工具挿入孔55から挿入されたドライバ41を摺接させて照準調整機構28へ案内可能な位置に配置されている。
よって、工具挿入孔55から挿入されたドライバ41をフロントバルクヘッド23に摺接させることで、ドライバ41を照準調整機構28へ案内することができる。
したがって、フォグライト21の照準調整を手間をかけないで簡単におこなうことができる。
図8は本発明に係る工具挿入孔にドライバを挿入する例を説明する図である。
ドライバ41の先端部43aを車外側から工具挿入孔55に矢印Cの如く挿入する。
ここで、膨出部48の頂部52に工具挿入孔55を形成することで、工具挿入孔55が、インナフェンダ13の前下端部13c(図2参照)の高さ位置H1に比して高位置の高さ位置H2に形成されている。
よって、全長の短いドライバ41を工具挿入孔55から矢印Cの如く挿入させて、ドライバ41の十字突起44を照準調整機構28まで到達させることができる。
すなわち、車両をジャッキアップさせることなく、全長の短いドライバ41を地面71に接触させずに工具挿入孔55から挿入することができる。
(a)において、工具挿入孔55にドライバ41を挿入することにより、ドライバ41のグリップ部42(先端部42a)が工具挿入孔55に入り込む。
工具挿入孔55の周縁55aが先端部42aで外側に押し広げられて、インナフェンダ13の壁部14が矢印Dの如く弾性変形する。
同時に、ドライバ41のグリップ部42がブラケット膨出部63に当接し、ブラケット膨出部63が矢印Eの如く弾性変形する。
このように、壁部14が矢印Dの如く弾性変形し、かつ外周壁部51が矢印Eの如く弾性変形することで、工具挿入孔55がドライバ41に倣った形状に弾性変形する。
これにより、ドライバ41を工具挿入孔55に、いわゆる、深く差し込むことが可能になり、ドライバ41の十字突起44を照準調整機構28まで確実に到達させることができる。
これにより、照準調整機構28を目視しない状態でも、ドライバ41を照準調整機構28に確実に案内することができる。
ここで、工具挿入孔55にドライバ41を挿入した際に、工具挿入孔55をドライバ41に倣った形状に弾性変形させ、グリップ部42(略中央部42b)まで工具挿入孔55に差し込むことができる。
これにより、全長の短いドライバ41(いわゆる、標準仕様のドライバ41)を使用することが可能になる。
したがって、例えば、地上高の低い車両の場合でも、車両をジャッキアップさせることなく、ドライバ41を工具挿入孔55から挿入させることができる。
調整軸36が回転することで、調整軸36にねじ結合された前取付部34が車体前後方向に移動する。
前取付部34が車体前後方向に移動することで、フォグライト21の照準を調整することができる。
…車内空間、41…ドライバ(工具)、48…膨出部、52…頂部、55…工具挿入孔、S1…工具挿入孔の周縁長さ寸法、S2…ドライバの外周長さ寸法。
Claims (3)
- 車体の側部にサイドフェンダを設け、このサイドフェンダに略湾曲状のインナフェンダを設けることで前記インナフェンダを車輪に対向するように配置した車体構造であって、
前記インナフェンダの近傍の車内空間に、工具で調整可能な調整機構を有する被作業体が設けられ、
この調整機構の下方に配置されるように、前記インナフェンダの壁部から前記車内空間に向けて膨出部が略水平に膨出され、
この膨出部の頂部が略水平に形成され、
この略水平の頂部に、前記調整機構と対向させて、前記車内空間に前記工具を挿入可能な工具挿入孔が形成され、
この工具挿入孔に車外側から前記工具を挿入し、挿入した工具で前記調整機構を調整可能としたことを特徴とする車体構造。 - 前記インナフェンダを樹脂製の部材として、
前記工具挿入孔が横長に形成され、
この前記工具挿入孔の周縁長さ寸法が前記工具の外周長さ寸法と比較して大きく設定され、
前記工具挿入孔に前記工具を挿入した際に、前記工具挿入孔が前記工具に倣った形状に弾性変形可能としたことを特徴とする請求項1記載の車体構造。 - 前記車内空間に車体フレームが設けられ、
この車体フレームが、前記工具挿入孔の上方で、かつ、前記工具挿入孔から挿入された前記工具を摺接させて前記被作業体へ案内可能な位置に配置されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の車体構造。
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