JP2010036235A - クラッチ用ロータプーリの製造方法およびその転造装置 - Google Patents

クラッチ用ロータプーリの製造方法およびその転造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】切削しないでかつ溶接しないで、プレスと転造だけで顧客の多種に亘るニーズに沿ったロータプーリを製造することのできるクラッチ用ロータプーリの製造方法を提供する。
【解決手段】円盤状をした基部と一方向に突き出しされたボスの立ち上げ部をプレス加工した部材を、円盤基部の端面を第一転造工程目の内側クランプ径よりも直径で十分大きい位置から外側に向けてR12以上の内アールをつけて型で絞り、ボス立ち上げ部の端面とボス外側の付け根をプレスし、転造工程が加工された基盤部外側にL字形転造ローラを押し付けながら基盤部に近い曲がり始めの部分の型の空間材料を寄せ、ポリV成形部裏側と転造内型の隙間がある状態で段付フラットローラーを回転させながら押し付るようにした。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動車カーエアコン用コンプレッサのクラッチ部のクラッチロータに用いるロータプーリの製造方法およびその転造装置に関するもので、特に、比較的厚いポリV溝部を必要としかつ鋼板のプレス加工と転造成形を併用したクラッチ用ロータプーリの製造方法に関するものである。
従来のクラッチ用プーリはコンプレッサー性能を決めるポリV径と共通化された電磁コイル外径の制約および電磁コイルの内径とボスの制約の中、従来は鍛造品を切削して作る方法と、クラッチのローター(コの字形状)に鋼板をプレス加工後V溝部を転造成形したプーリを溶接して作るのが一般的であった。
図17はクラッチ用ロータプーリの従来製法を説明する図で、(a)は従来製法1により製造されたクラッチ用プーリ、(b)は従来製法2により製造されたクラッチ用プーリのそれぞれの縦断面図である。
<従来製法1>
図17(a)の従来製法1では、クラッチ用ロータプーリは冷間・熱間の鍛造品をすべて切削で製造していた。図において、18’は従来製法1により製造されたクラッチ用ロータプーリ、18’aはポリV溝、18’bはクラッチロータのボス、18’cは接触部、18’gは外周部である。
図から判るように、外側全体(外周部18’g+ポリV溝18’a)の厚みL18’は6.5mm〜10.0mmとなっており、必要以上の肉厚となっていた。
したがって、従来製法1ではこれをすべて切削で製造していたので、時間がかかり、コスト高となり、また切削屑がたくさん出るので省資源に逆行するものとなっていた。
〈外周部18’gの厚みが厚くなる理由〉
切削時間を短くするには、最初に鍛造で作るクラッチ用ロータプーリにおいて、そのポリV溝18’aの外径は保ちつつ外周部の厚みを薄いものにすればよいと考えられる。
しかしながらそのようにできない業界事情がある。クラッチ用プーリの外径(すなわち、ポリV溝18’aの外径)はこの業界では顧客の要求によってほヾ決まっており、メーカー側では外径を自由に決められないという制約がこの業界にある。かつ、クラッチ用プーリの外周部18’gの内径寸法は標準化で決まっている。したがって、プーリの厚さL18’は外部要因で決まってしまい、メーカ側ーが自由に肉厚を薄くすることができなかった。
したがって、外周部の厚みが必要以上の肉厚(6.5mm〜10.0mm)となり、これをすべて切削加工で作り出していたのでコスト高・逆省資源となっていた。
<従来製法2>
図17(b)の従来製法2では、クラッチ用ロータプーリは冷間・熱間の鍛造品を切削で製造した切削ロータに薄板ポリV転造プーリを溶接していた。図において、18”は従来製法2により製造されたクラッチ用ロータプーリ、18”bはクラッチロータのボス、18”cは接触部、18”gは外周部である。180は2.9mm〜3.2mmの薄板を別途成形した薄板ポリV転造プーリで、この薄板ポリV転造プーリ180をクラッチ用ロータプーリ18”の外周に嵌め込み、端部Yを溶接して完成品としていた。外周部18”gの厚みLl8”は従来製法1の厚みL’18と比べてポリV転造プーリ180の厚さ2.9mm〜3.2mmの分だけ薄くできるので切削加工に要する時間・コスト・省資源で有利となった。ただし、溶接等の工程が別途必要となった。
このように、クラッチ用プーリの外径はこの業界では顧客の要求によってほヾ決まっており、メーカーが外径を自由に決められないという制約があるので、厚みを薄くした外周部に直に切削加工でプーリを形成するのでは顧客の要求する外径が得られないため、従来製法2では、別途製造したポリV転造プーリ180を外周部18”gに溶接することで顧客の要求する外径を得るようにしていた。このように従来製法2では従来方法1と比べて肉厚L18”を薄くできたが、逆に溶接という工数が増えることとなった。
<従来製法1および2の欠点>
上記のように従来製法1で製造されたものは、鍛造の素材が高価でしかもこれをすべて切削すると切削工数が増え切削時間がかかり、しかも切削クズが多量に発生し、省資源にとって好ましくなかった。
従来製法2で製造されたものは、従来製法1で製造されたものと比べれば有利であるが、しかし鍛造の素材が高価で、しかもこれをある程度であるが切削することは必要なので切削工数が増え切削時間がかかり、しかも切削クズが発生した。
また、溶接工程が増え、割高となった。
<従来の転造加工法を採用した場合の考えられる欠点>
そこで、従来製法1および2に代えて、従来の転造加工法をここに採用することも考えられる。しかしながら、従来の転造加工法をここにそのまま採用した場合はどうしてもポリV部の厚さに限界があることと、ベアリングの圧入部の切削代(しろ)確保や、ベアリング位置決め部の形状確保ができないことが予想される。
さらに、円盤基部端面を環状に壁を立ち上げた後に転造予備成形をするとV溝成形部の内側にへこみが生じて肉の薄い部分が発生してしまうと予想される。そうすると、ポリV溝の本数が多い機種ではV溝成形部に荷重が大きくかかり、肉の薄い部分が発生すると転造加工のタイプでは強度不足も懸念される。
したがって、従来の転造加工法をここに採用しても上記のような課題が山積しており、従来の転造加工法をここにそのまま採用することは考えられなかった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、切削加工および溶接をしなくて、しかも薄板の中でも比較的厚い5mm〜6mmの金属板で顧客のニーズに叶うクラッチ用ロータプーリを製造できる製造方法を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するために、請求項1記載の発明は、クラッチ用ロータプーリの製造方法に係り、平板状の板金素材をプレス加工したプレス加工工程と、ポリV溝を転造成型する転造工程とによってオーバーハングしたクラッチ用プーリを製造するクラッチ用ロータプーリの製造方法において、前記プレス加工工程が、(1)円盤状をした基部と一方向に突き出しされたボスの立ち上げ部をプレス加工した部材を、円盤基部の端面を第一転造工程目の内側クランプ径よりも直径で5mm〜30mm大きい位置から外側に向けてR12以上の内アールをつけて型で絞る工程と、(2)前記型の内側にセットされた押し型でボス立ち上げ部の端面とボス外側の付け根を同時にプレス押し加工する工程と、(3)ボス内径にしごき加工してベアリング挿入部と肉厚のスットパー(位置決め)部を形成するとともに、ボスの内側最下部のアール部分を小さくしてアマチュアとの接触面積を大きくとる工程と、(4)前記工程で形成されたR12部が転造予備成形のフラット型に接触する部分をブランク時の切断面が接触しない部分まで基盤部外側で覆う加工をする工程と、を有することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、クラッチ用ロータプーリの製造方法に係り、平板状の板金素材をプレス加工したプレス加工工程と、ポリV溝を転造成型する転造工程と、によってオーバーハングしたクラッチ用プーリを製造するクラッチ用ロータプーリの製造方法において、前記転造工程が、(1)クラッチロータ用のポリV成形において、プレス加工により成形されたR部より内側の直線部を転造内型1で押える工程と、(2)前記で加工された基盤部外側にL字形転造ローラを押し付けながら基盤部に近い曲がり始めの部分の型の空間材料を寄せる工程と、(3)前工程でできたポリV成形部裏側と前記転造内型1の隙間が2.5mm〜15mmある状態で、段付フラットローラーを回転させながら押し付け、ポリV溝成形前にポリVのオーバーハング部分の肉と磁場確保のためのポリVのない部分のストレート部分の成形する工程とを有することを特徴としている。
さらに、請求項3記載の発明は、請求項1記載のプレス加工工程と請求項2記載のポリV溝を転造成型する転造工程とにより、前記ポリV成形加工でV溝を含み6.5mm以上の板厚を確保することを可能としている。
また、請求項4記載の発明は、転造装置に係り、第1挟持部と第2挟持部とで構成される転造内型と、前記転造内型に回転しながら接近する転造ローラと、から成る転造装置において、前記転造ローラが複数の円板を重ねてボルト締め付け固定したローラであり、かつ、前記複数の円板のうち少なくとも1個が他の円板と比べて外径が異なるものであることを特徴としている。
そして、請求項5記載の発明は、請求項4記載の転造装置において、V溝の数やV溝の位置の設計変更を前記複数の円板を組み合わせることで多様な形状の加工に対応することを特徴としている。
上記構成は、円盤基部端面を環状に壁の内側のアールを徐々に大きくしていき、ある限界以上の内アールにするとV溝裏側の凹みが解消できることが判明した結果、得られたものである。
この円盤基部端面を環状壁成形の円盤端面のR12の絞り加工と同じ工程の中で、ボスの端面とボスの外側付け根の部分を押し込み、更にベアリング圧入する部分にしごきを入れることで、肉厚なベアリング位置決め部を形成するとともにボス内側底部も充分な磁場を形成するに足る形状を確保することができるようになった。
その結果、切削加工および溶接をしなくて、しかも薄板の中でも比較的厚い5mm〜6mmの金属板で顧客のニーズに叶う肉厚のクラッチ用ロータプーリを製造することができるようになった。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
<本発明で用いる円板基盤10の形状>
図1は本発明で用いる円板基盤10の縦断面図である。
図において、円板基盤10は薄板の中でも比較的厚い(5mm〜6mm)平板状の板金素材を円板状に丸く切断し(10a)、その円板中央部に一方向にプレス加工を施してボス10bが形成されている。この円盤基盤10は従来のプレス加工で簡単に作ることができる。
<型21と22の構成>
図2は図1の円板基盤10を本発明に係る第一型にセットした縦断面図である。本発明に係る第一型は下型21と上型22とから成る。下型21は円筒状をしており、中心に円筒状空間を有し、他の部分は平らな面をなしておりそこから周縁部に向けてアールを持って立ち上がる下型外側部21aと、この下型外側部21aの中心の円筒状空間内に収納される円筒状の下型内側部21cとを有している。下型内側部21cは下型外側部21aより突出しており、その突出量は形成しようとする円板基盤10のボス10b(図1)の高さよりも若干高くなっている。
上型22は、同じく中心に円筒状空間内を有して下型外側部21aに対応する上型外側部22aと、下型内側部21cに対応して上型外側部22aの円筒状空間内を上下にスライドする上型内側部22cとから成る。
下型外側部21aと上型外側部22aとで所定の半径R12(図3)以上の曲げ221(図2)を周縁部に形成するための絞り型(半径R12絞り型)を構成している。
一方、下型内側部21cと上型内側部22cとで円板基盤10のボス10bを押すため段付きボス押し型を構成している。上型内側部22cは、先端に内径r21(図3)の円筒部222(図2)と、先端から距離をおいて円筒部222の内径r21よりも小さな内径r22(図3)の段部223(図2)とが形成されている。
<型21と22の動作>
図3はR12部を絞り加工した縦断面図(a)およびボスの端面とボスの外側付け根の部分を押し込んだところの縦断面図である(b)。
図1で作られた円板基盤10を図2のように下型21にセットする。
この状態で上型外側部22aのみを下型外側部21aに向けて押し下げると、図3(a)のように円板基盤11は周縁10aにR12以上の曲げ部が形成されることができる。
続いて、上型内側部22cを押し下げると、図3(b)のように上型内側部22cの先端の円筒部222で円板基盤10のボス10bの立ち上がり外側面を押し込むとともに、段部223でボス10bの立ち上がり部を押し込むことにより内側面の半径R22を小さくすることができる。円筒部222の内径r21と段部223の内径r22の差は円板基盤10の厚さよりも若干大きくなっている。また、円筒部222の先端から段部223まで距離はボス10bよりも若干低くなっている。
以上の操作により、上型外側部22aの押し下げでR12以上が周縁部に形成された円板基盤(図3(a)の11)が得られ、さらに上型内側部22cの押し下げでボス10bの端面と付け根とを押すことにより、R22の小さな円板基盤12が得られることができる。円板基盤12のR22を小さくすることで、アーマチュアと接触する距離を長く取ることができるので電磁力が強くなる。また、周縁部をR12以上に形成する理由は強度を強くするためである(後述)。
<型23と24の構成>
図4は図3(b)で得られた円板基盤12を本発明に係る第2型にセットした縦断面図で、(a)はベアリング挿入部の成形型に円板基盤をセットした縦断面図、(b)はベアリング挿入部(厳密に言えば、後で切削加工で仕上げをする。)とストッパー部の成形をしたところの縦断面図である。
本発明に係る第二型は下型23と上型24とから成る。下型23は円筒状をしており、中心に円筒状空間を有し、他の部分は平らな面をなしておりそこから周縁部に向けてアールを持って立ち上がる形状をしており、図2の21aと略同じ形状である。異なるのは円筒状空間の内径が図2の21aの内径よりも若干小さくしてある点である。
上型24は、同じく中心に円筒状空間内を有して外側部23に対応する外側部24aと、外側部24aの円筒状空間内を上下にスライドする内側部24cとから成る。内側部24cは長尺棒をしており、先端231から上に向けて外径が段差部位232と233(図4(a))とでそれぞれ外径が太くなっている。
<型23と24の動作>
図3(b)で作られた円板基盤12を図4(a)のように下型23にセットする。この状態で先ず外側部24aを下げ、続いて三段差のある内側部24cを押し下げると、図4(b)の円板基盤13のように内側部24cがボス10b(図1)を押圧して、最終的にボス10aの内径が最小となってシャフトに接するS部(シャフト部)と、内径がこれより大きくなってベアリングに接するB部と、S部とB部との境となる段部(ベアリングの位置決め部位となるストッパ)St部とが形成される。
以上の操作により、内側部24cの押し下げでボス10bの内側に後述のベアリング(図15の3)を正確に位置決めできるストッパ部の形成されたかつ半径R22’(図3(b))よりもさらに小さな半径R24の円板基盤13が得られることができる。
<型26と27の構成>
図5は図4(b)で得られた円板基盤13を本発明に係る第3型(外面成形型)にセットした縦断面図で、(a)はボスを下側にして上型にセットした縦断面図、(b)は周縁部のR12部の外面成形をした縦断面図である。
本発明に係る第三型は下型26と上型27とから成る。
下型23は円板基盤13を支持する部位の周縁部が円板基盤13の周縁を覆う最終的な形状となる形状に作られている。
上型27は、同じく円板基盤13の周縁を覆う最終的な形状となる形状に端部27aが作られている。
<型26と27の動作>
図4(b)で作られた円板基盤13を図5(a)のように下型26にセットする。この状態で上型27を押し下げると、図5(b)の円板基盤14のように周端部14aが覆うように潰される。
<円板基盤14の周端部14aを潰して覆う理由>
円板基盤13の周縁部13aは切断された状態のままになっているので、顕微鏡レベルでその切断面を見ると切断面にはバリがあったり、たくさんの凹凸があったりして、ここに粉や粒が付き易くなっている。これらをこのままにしておくと凹凸部分が後に悪影響を及ぼす恐れがあることが判ったので、図5(a)のように、円板基盤13を下型26にセットして、図5(b)のように上型27を下型26に押し付けることで円板基盤13の周縁部13aを潰して、周縁部14aが平滑な面で覆われた円板基盤14を得るようにしている。
これにより円板基盤14の周縁部14aに凹凸部分がなくなり凹凸部分の影響を少なくすることができる。
〈プレス加工工程のまとめ〉
本発明は(a)平板状の板金素材をプレス加工するプレス加工工程と、次いで、(b)ポリV溝を転造成型する工程とから成るものであるが、以上が本発明に係るプレス加工工程である。まとめると(1)〜(4)から成っている。
(1)円盤状をした基部と一方向に突き出しされたボスの立ち上げ部をプレス加工した部材(図1の10)を、円盤基部の端面を第一転造工程目の内側クランプ径よりも半径で2.5mm〜15mm大きい位置から外側に向けてR12以上の内アール(図16で後述)をつけて型で絞る工程(図3(a))と、
(2)前記型の内側にセットされた押し型でボス立ち上げ部の端面とボス外側の付け根を同時にプレス押し加工する工程(図3(b))と、
(3)ボス内径にしごき加工してベアリング挿入部と肉厚のスットパー(位置決め)部を形成するとともに、ボスの内側最下部のアール部分を小さくしてアマチュアとの接触面積を大きくとる工程(図4(b))と、
(4)前記工程で形成されたR12部が転造予備成形のフラット型に接触する部分をブランク時の切断面が接触しない部分まで基盤部外側で覆う加工をする工程(図5(b))とを備えている。
<転造内型40とL字形転造ローラ50の構成>
図6は図5(b)でプレス加工した円板基盤14を本発明に係る第一転造工程にセットした状態を示す図で、(a)はL字転造ローラ50で押し込もうとしている縦断面図、(b)は第一転造工程で予備成形を完了した状態を示す縦断面図で、いずれも回転中心から上半分だけ示している。
図において、転造内型40は円板基盤14を縦にして円板部分を第1挟持部40aと第2挟持部40bとで図の左右から挟持して回転軸を中心として回転している。第1挟持部40aは円板基盤14の周縁部14a側に位置しており、第1挟持部40aと円板基盤14の周縁部14aとの間には折り曲げ部よりもさらに直線部L1だけ長い距離を離れた部位を挟持している。
第2挟持部40bは円板基盤14の反周縁部14a側に位置しており、第2挟持部40bはその全面で円板基盤14と接しているが、ただし一部だけ第2挟持部40bの端面近傍において円板基盤14と空隙を設ける切り欠き部405が形成されている。
L字転造ローラ50は大径の円板501と円板501より径の小さな円板502と503とを横に重ねて複数箇所をボルトBで締め付け固定したローラであり、縦断面で見て円板501が円板502と503の表面部位から突出した部位501aを縦棒とし円板502と503の表面部位502a・503aを横棒と見立てて縦断面で見てL字状を形成している。
<転造内型40とL字形転造ローラ50の動作>
このL字転造ローラ50を回転軸中心に回転させながら、同じく回転している転造内型40に向けて下げていくと、最初、L字形転造ローラ50の円板502と503の表面部位502a・503aが円板基盤14の周縁部14aに接し、さらに押し下げていくと円板基盤14の周縁部14aが押されて図6(a)で右側に伸びていく。さらに押し下げていくと円板基盤14の周縁部14aがL字形転造ローラ50の突出部位501aに当接して、それ以上伸びることができなくなる。それでもさらに押し下げていくと円板基盤14の周縁部14aがL字形転造ローラ50の突出部位501aに当接したまま厚み(半径方向の幅)が厚くなっていく。ある時点で図6(b)のように第1挟持部40aは円板基盤14の周縁部14aとの間に距離L3(L3≒直線部L1)をあけており、円板基盤14の反周縁部14aである14b部位は切り欠き部405との空隙に伸びている。
通常考える転造工程は、さらにL字転造ローラ50を回転させながら転造内型40に向けて押し下げていって、最終的には距離L3がゼロとなるまで押し下げて終了するのであるが、本発明では図6(b)のように第1挟持部40aが円板基盤14の周縁部14aとの間に距離L3をあけた状態で第一転造工程を終了するのが特徴である。15はこのように第一転造工程を終了して得られる円板基盤である。
〈距離L3をあけた状態で第一転造工程を終了させる理由〉
次の第2転造工程で円板基盤14の周縁部がさらに転造加工されて周縁部の高さがボスの高さよりも高くなる状態にまで伸ばされることになるのであるが、距離L3=0の状態で第2転造工程の延伸加工を周縁部に施すと、オーバーハング部分16cに肉が寄らずに欠肉状態になる恐れがあることと周縁部まで十分にいきわたる肉量が確保できないことが生じる。
そこで、距離L3(2.5mm〜15mm)をあけた状態で第2転造工程の延伸加工を周縁部に施すと周縁部に無理な力が加わることなく周縁部まで十分に肉が移動する(伸びる)ことが可能となる。
図7は図6の第二転造工程を終了して得られたロータプーリ15のコイル挿入側から見た斜視図である。ロータプーリ15は円板基盤14のボスと周縁部との間に十分な距離があり、かつ周縁部の高さがボスの高さよりもまだ低い状態であることが判る。
<転造内型40と段付き転造ローラ60の構成>
図8は図6(b)で転造加工した円板基盤15を本発明に係る第二転造工程にセットした状態を示す図で、(a)は段付き転造ローラ60で押し込もうとしている縦断面図、(b)は第二転造工程で成形を完了した状態を示す縦断面図で、いずれも回転中心から上半分だけ示している。
図において、転造内型40は図6の転造内型40を引き続きそのまま使用している。
一方、段付き転造ローラ60はやや大径の円板601と円板601より径の小さな円板602と603とを横に重ねて複数箇所をボルトBで締め付け固定したローラである。
<転造内型40と段付き転造ローラ60の動作>
この段付き転造ローラ60を回転軸中心に回転させながら、同じく回転している転造内型40に向けて下げていくと、段付き転造ローラ60により円板基盤15の周縁部15aが押圧されながら図8(a)で右側に伸びていき、さらに押し下げていくと円板基盤15の周縁部15aと転造内型40との隙間L3が次第にゼロになっていき、最終的には図8(b)のように周縁部16aは段付き転造ローラ60の3つの円板601〜603の表面の形状に成形される。すなわち、円板基盤16の周縁部16aの先端部は大径円板601の表面601aによってその厚みが他よりも薄く形成され、円板基盤16の周縁部16aの他の部位は大径円板601の外径よりも小さい外径の円板602、603の表面602a、603aによってその厚みは先端部位よりも厚く形成される。円板基盤16の周縁部16aの先端には電磁コイル(図15の2)の磁束が漏れることなく通るようにするため厚みは薄くしてかつ長さは電磁コイルとほぼ同じ長さとしている(図15の18参照)。
本発明では図6(b)のように第1挟持部40aが円板基盤14の周縁部14aとの間に距離L3をあけた状態で第二転造工程を開始したので、オーバーハング部分16cに充分肉を寄せた状態で周縁部16aの成形ができることになる。
16はこのように第二転造工程を終了して得られる円板基盤である。
図9は図8の第二転造工程を終了して得られたロータプーリ16のコイル挿入側から見た斜視図である。ロータプーリ16は周縁部の高さが図7のロータプーリ15の周縁部の高さよりも十分高くなっていることが判る。
<転造内型40とポリV成形ローラ70の構成>
図10は図8(b)で転造加工した円板基盤16を本発明に係る第三転造工程にセットした状態を示す図で、(a)はポリV成形ローラ70で押し込もうとしている縦断面図、(b)は第三転造工程で成形を完了した状態を示す縦断面図で、いずれも回転中心から上半分だけ示している。
図において、転造内型40は図6の転造内型40を引き続きそのまま使用している。
一方、ポリV成形ローラ70はロータプーリ16のポリV成形をしたい部位に対応するポリV成形ローラ70の対応する円板(図では5〜7本の山のついた円板702)と他の山のない円板701、703でこれを挟んで複数箇所をボルトBで締め付け固定したローラである。
<転造内型40とポリV成形ローラ70の動作>
図10(a)の状態から、ポリV成形ローラ70を回転軸中心に回転させながら、同じく回転している転造内型40に向けて下げていくと、ポリV成形ローラ70の山つき円板702により円板基盤16の周縁部16aの肉厚部が押圧されて、図10(b)のように円板基盤17の周縁部17bの肉厚部にポリV成形がなされる。また、周縁突出部位17cが周縁部17bとは逆方向に形成される。
<ロータプーリ17の2箇所の軽い切削>
図10の第三転造工程を終了して得られたロータプーリ17の2箇所に軽く切削加工等を施して本発明の製造方法は完了する。
図11は第三転造転造後の打ち抜きおよび切削加工の位置を示す縦断面図である。切削加工する2箇所はベアリングの置かれる位置決め(図15の3)が正確にできるようにとベアリングの置かれる部位Sbと、アーマチュア(図15の4)との接触が均一にいくようにとアーマチュアと接触する部位(図15の18c)Smである。打ち抜き加工を施す部位はU1とU2である。18はこのようにして完成したロータプーリである。完成品としてのロータプーリ18はポリV溝が反ボス側に若干オーバーハング16cした形状のものとなっている。オーバーハング形状は顧客の要望によるものである。そこで、本発明のように予備成形を2度行うことで、一度目でオーバーハング部への肉を確保し、二度目で周縁部の長さを確保する。これを1度の予備成形で行なおうとするとオーバーハング部16cに肉が寄らないうちに周縁部へ肉が逃げてしまい、オーバーハング部の欠肉(肉が充分に寄ってこない)現象が現れる。
図12は図11の切削等が施されたロータプーリ18の接触面側から見た斜視図である。
図13は図11の切削等が施されたロータプーリ18のコイル挿入側から見た斜視図である。
以上のように、本発明によれば、切削しないでかつ溶接しないで、プレスと転造だけで図11のような顧客のニーズに沿ったロータプーリ18が得られるようになり、後は、仕上げの軽い切削と打ち抜きで図12・図13のような完成品のロータプーリ18が得られる。
〈転造工程のまとめ〉
本発明は(a)平板状の板金素材をプレス加工するプレス加工工程と、次いで、(b)ポリV溝を転造成型する転造工程とから成るものであるが、以上が本発明に係る転造工程である。まとめると(1)〜(3)から成っている。
転造工程が、
(1)クラッチロータ用のポリV成形において、プレス加工により成形されたR部より内側の直線部を転造内型1で押える工程(図6(a))と、
(2)前記で加工された基盤部外側にL字形転造ローラを押し付けながら基盤部に近い曲がり始めの部分の型の空間材料を寄せる工程(図6(b))と、
(3)前工程でできたポリV成形部裏側と前記転造内型1の隙間が2.5mm〜15mmある状態で、段付フラットローラーを回転させながら押し付け、ポリV溝成形前にポリVのオーバーハング部分の肉と磁場確保のためのポリVのない部分のストレート部分の成形する工程(図8(b))と、
を有するものである。
<6溝〜8溝のロータプーリの製造>
以上では、5溝のロータプーリの製造について説明したが、顧客によっては6溝〜8溝のいずれかのロータプーリを要求することがある。従来製法だとそれぞれに応じて個別的に対応せざるを得なかったが、本発明によれば、図10(a)の5山付き円板702を所望の数の山の付いた円板に代えることで、簡単に対処することができる。また、山の付いた部分の長さを長くしたければ、所望の長さの円板702に代えて、その前後の円板701・703の長さを狭いのものに代えればよい。このようにポリV成形ローラ70の構成を変えるだけで顧客のいろいろな要求に対処することができる。
<円板基盤端面の周縁の内側がアールR12より小さいと良くない理由>
図14は円盤プレス加工の円板基盤15’端面の環状壁の内側アールR12が小さいとなぜ良くないかを説明する図である。アールR12が(a)のように小さいと本発明に係る後の成形を行っていくと、最終的に(b)に示すように円板基盤17’のアールR12の小さい部分がへこみとして残ってしまうからである。 そして、V溝成形部の内側にへこみが生じると肉の薄い部分ができることになり、ポリV溝の本数が多い機種ではV溝成形部に荷重が大きくかかるので転造加工のタイプでは薄肉部分に強度不足が懸念されるからである。
そこで本発明では、円盤プレス加工の基部端面の環状壁の内側アールR12を大きくとることでV溝成形部の内側にへこみが生じなくすることができた。
<クラッチロータ周りの説明>
なお、本発明に係るクラッチロータを用いた周辺機器との動作について説明する。図15はクラッチロータとその周辺部品との関係を示す縦断面図である。図において、2はエアコンのコンプレッサ側に固定された電磁コイルで、電磁コイル2の励磁によりアーマチュア4が吸引され、クラッチロータ18の接触部に接触してシャフト(図示しないがシャフトは図の一点鎖線に長軸中心があり外径がベアリング3の内輪に嵌合して成る。)が回転する。
4はアーマチュアでシャフトの軸方向に移動可能にシャフトの先端に取り付けられている。電磁コイル2の非励磁時にはバネ等によりクラッチロータ18から離れる方向に位置しており、電磁コイル2の励磁によってバネ力に抗してクラッチロータ18の接触部18cと接触する。これによってシャフトが回転することとなる。3はベアリングでクラッチロータ18をシャフト上で回転可能に取り付けている。18はクラッチロータでボス18b、接触部18c、外周部18gを備え、外周部の一部は肉厚にしてプーリ18pが形成されている。プーリ18pはポリVベルトを介してエンジンシャフトに連結されており、エンジンがかかっている間クラッチロータ18は常時、回転している。プーリ18pを除く外周部18gは磁気損失の小さい磁気回路を得るために電磁コイル2を覆う長さが必要である。
また、外周部18gの内側と電磁コイル2の外側との間の空隙L17およびボス18bの外側と電磁コイル2の内側との間の空隙L15はできるだけ狭くする必要がある。
<クラッチロータの動作>
エアコンを動作させないときは、電磁コイル2を非励磁にしておく。
電磁コイル2が非励磁なのでアーマチュア4がクラッチロータ18側に吸着されず、したがって、クラッチロータ18の回転がシャフトに伝わらず、コンプレッサは回転しない。
エアコンを動作させるときは、電磁コイル2を励磁する。
電磁コイル2が励磁されると、アーマチュア4がクラッチロータ18側に吸着され、したがって、クラッチロータ18の回転がシャフトに伝わってシャフトが回転するため、コンプレッサが回転してエアコンが運転する。
〈第一転造工程の内型とR12成形プレス型との関係〉
図16は第一転造工程の内型40とR12成形プレス型22aとの関係を示す縦断面図である。図において、円盤基部の端面を第一転造工程の内側クランプ径Rcよりも半径で2.5mm〜15mm程度大きい位置L2から外側に向けて内アールが始まるようにR12以上で絞るようにしている。
実験では、R6のものからスタートしたところ成形後に凹部が見られた。そこで、R8、R10と徐々に大きくしていきR10でほぼ凹部は消えた。素材のバラツキ(鉄鋼メーカーの製造ロットの伸び等)の安全を見て、R12に決定した。 以上のように、本発明によれば、切削しないでかつ溶接しないで、プレスと転造だけで図11のような顧客のニーズに沿ったロータプーリ16が得られるようになり、後は、軽い切削と打ち抜きで図12・図13のような完成品のロータプーリ18を得ることができる。
本発明で用いる円板基盤の中央部にボス出しした素材の縦断面図である。 図1の素材を型にセットした縦断面図である。 R12部を絞り加工した縦断面図(a)および続いて、ボスの端面とボスの外側付け根の部分を押し込んだところの縦断面図(b)である。 ベアリング挿入部の成形型に前記素材をセットした縦断面図(a)およびベアリング挿入部位のストッパー部の成形をしたところの縦断面図(b)である。 R12部を外面成形型に前記素材をセットした縦断面図(a)およびR12部外面成形をしたところの縦断面図(b)である。 転造1工程にプレス加工したものを転造型にセットし、L字転造ローラーで押し込もうとしている縦断面図(a)および転造第1予備成形を完了した状態の縦断面図(b)で、いずれも回転中心から上半分だけ示している。 図6の転造第2工程を終えたロータプーリのコイル挿入側斜視図である。 転造第2予備成のポリV成形ローラーに切り替えした縦断面図(a)および転造第2予備成形が完了した状態の縦断面図(b)で、いずれも回転中心から上半分だけ示している。 図8の転造第2工程を終えたロータプーリのコイル挿入側斜視図である。 転造ポリV成形のローラーに交換した縦断面図(a)および転造のポリV成形が完了した状態の縦断面図(b)で、いずれも回転中心から上半分だけ示している。 転造後の打ち抜きおよび切削加工の位置を示す縦断面図である。 図11の打ち抜き・切削加工を終えた完成品の接触面側斜視図である。 図11の打ち抜き・切削加工を終えた完成品のコイル挿入側斜視図である。 円盤プレス加工の基部端面の環状壁の内側アールが小さい時(a)のへこみ発生(b)を示す縦断面図である。 クラッチロータとその周辺部品との関係を示す縦断面図である。 転造1工程内型とR12成形プレス型の関係を示す縦断面図である。 従来の製造方法1により製造されたクラッチ用プーリ(a)と従来の製造方法2により製造されたクラッチ用プーリ(b)の断面図である。
符号の説明
2 電磁コイル
3 ベアリング
4 アーマチュア
10 円板基盤
10b ボス
13 円板基盤
13a 周縁部
14 円板基盤
14a 周端部
15 ロータプーリ
18 クラッチロータ
18c 接触部
18g 外周部
18p プーリ
21 本発明に係る第一型の下型
21a 外側部
21c 内側部
22 同じく第一型の上型
22a 外側部
22c 内側部
221 円筒部
222 段部
23 本発明に係る第二型の下型
231 先端
232、233 段差部位
24 同じく第二型の上型
24a 外側部
24c 内側部
26 本発明に係る第三型の下型
27 同じく第三型の上型
27a 端部
40 同じく転造内型
40a 第1挟持部
40b 第2挟持部
50 本発明に係るL字転造ローラ
405 切り欠き部
501〜503 円板
501a 突出部位
502a、503a 表面部位
60 段付き転造ローラ
601〜603 転造ローラの円板
16 ロータプーリ
70 ポリV成形ローラ
702 山付き円板
701、703 山なし円板
L1 直線部
B ボルト

Claims (5)

  1. 平板状の板金素材をプレス加工したプレス加工工程と、ポリV溝を転造成型する転造工程と、によってオーバーハングしたクラッチ用プーリを製造するクラッチ用ロータプーリの製造方法において、
    前記プレス加工工程が、
    (1)円盤状をした基部と一方向に突き出しされたボスの立ち上げ部をプレス加工した部材を、円盤基部の端面を第一転造工程目の内側クランプ径よりも直径で5mm〜30mm大きい位置から外側に向けてR12以上の内アールをつけて型で絞る工程と、
    (2)前記型の内側にセットされた押し型でボス立ち上げ部の端面とボス外側の付け根を同時にプレス押し加工する工程と、
    (3)ボス内径にしごき加工してベアリング挿入部と肉厚のスットパー(位置決め)部を形成するとともに、ボスの内側最下部のアール部分を小さくしてアマチュアとの接触面積を大きくとる工程と、
    (4)前記工程で形成されたR12部が転造予備成形のフラット型に接触する部分をブランク時の切断面が接触しない部分まで基盤部外側で覆う加工をする工程と
    を有することを特徴とするクラッチ用ロータプーリの製造方法。
  2. 平板状の板金素材をプレス加工したプレス加工工程と、ポリV溝を転造成型する転造工程と、によってオーバーハングしたクラッチ用プーリを製造するクラッチ用ロータプーリの製造方法において、
    前記転造工程が、
    (1)クラッチロータ用のポリV成形において、プレス加工により成形されたR部より内側の直線部を転造内型1で押える工程と、
    (2)前記で加工された基盤部外側にL字形転造ローラを押し付けながら基盤部に近い曲がり始めの部分の型の空間材料を寄せる工程と、
    (3)前工程でできたポリV成形部裏側と前記転造内型1の隙間が2.5mm〜15mmある状態で、段付フラットローラーを回転させながら押し付け、ポリV溝成形前にポリVのオーバーハング部分の肉と磁場確保のためのポリVのない部分のストレート部分の成形する工程と
    を有することを特徴とするクラッチ用ロータプーリの製造方法。
  3. 請求項1記載のプレス加工工程と請求項2記載のポリV溝を転造成型する転造工程とにより、前記ポリV成形加工でV溝を含み6.5mm以上の板厚を確保することを可能とするクラッチ用ロータプーリの製造方法。
  4. 第1挟持部と第2挟持部とで構成される転造内型と、前記転造内型に回転しながら接近する転造ローラと、から成る転造装置において、
    前記転造ローラが複数の円板を重ねてボルト締め付け固定したローラであり、かつ、前記複数の円板のうち少なくとも1個が他の円板と比べて外径が異なるものであることを特徴とする転造装置。
  5. V溝の数やV溝の位置の設計変更を前記複数の円板を組み合わせることで多様な形状の加工に対応することを特徴とする請求項4記載の転造装置。
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