JP2010032016A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】他部材とのスペースの取り合いを抑制し、設計的な自由度を拡げることを可能とする。
【解決手段】直交噛み合いするリング・ギヤ31及びピニオン・ギヤ35からなる直交ギヤ組37を分配ケース5内に収納支持した動力伝達装置1であって、分配ケース5は、第1のギヤ31の回転軸心に沿った分割面67により分割形成された第1のケース部分69及び第2のケース部分71からなり、第1及び第2のケース部分69,71は分割面67を合わせて結合され、第1のケース部分69にベル・ハウジング9への取付フランジ部75を設け、分配ケース5の回転軸心に沿った方向の端部に第1及び第2のケース部分69,71で形成されベル・ハウジング9に設けられた固定側端部開口85に突き合わせられるケース側端部開口81を設け、固定側及びケース側端部開口85,81間にわたって形成され固定側及びケース側端部開口85,81間を閉止する閉止部87を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、第1,第2のギヤからなる直交ギヤ組をケース内に収納支持した動力伝達装置に関する。
従来、動力伝達装置、特に動力伝達装置周辺の構造として、特許文献1に記載のようなものがある。
この構造では、分配ケースに対してケース端部が前輪車軸の軸方向に突き合わされ、ケース外周側において前輪車軸の軸方向に向けて挿入されたボルトにより締結される構造となっていた。
このため、分配ケースの外周側半径方向に、ボルトを取り付けるためのスペースを確保する必要があり、他部材、例えばエンジンとのスペースの取り合いを招き、動力伝達装置の設計的な自由度が阻害されるという問題があった。
特開昭62−59130号公報
解決しょうとする問題点は、他部材とのスペースの取り合いを招き、設計的な自由度が阻害される点である。
本発明は、他部材とのスペースの取り合いを抑制し、設計的な自由度を拡げるため、直交噛み合いする第1,第2のギヤからなる直交ギヤ組をケース内に収納支持した動力伝達装置であって、前記ケースは、前記第1のギヤの回転軸心に沿った分割面により分割形成された第1のケース部分及び第2のケース部分からなり、前記第1及び第2のケース部分は、前記分割面を合わせて結合され、前記第1のケース部分に、前記固定側への取付部を設け、前記ケースの前記回転軸心に沿った方向の端部に、前記第1及び第2のケース部分で形成され前記固定側に設けられた固定側端部開口に突き合わせられるケース側端部開口を設け、前記少なくとも第2のケース部分に、前記ケース側及び固定側端部開口間にわたって形成され該少なくとも第2のケース部分の前記ケース側及び固定側端部開口間を閉止する閉止部を備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明の動力伝達装置では、ケースが、第1のギヤの回転軸心に沿った分割面により分割形成された第1のケース部分及び第2のケース部分からなり、第1及び第2のケース部分を、前記分割面を合わせて結合することができる。このため、分配ケースの外周側において径方向に結合部を取り付けるためのスペースの確保の必要性が抑制され、他部材とのスペースの取り合いを抑制し、設計的な自由度を拡げることができる。
さらに、本実施例の動力伝達装置では、第1及び第2のケース部分で形成されたケース側端部開口を固定側に設けられた固定側端部開口に対して突き合わせ、この状態で第1のケース部分を取付部によって固定側へ取り付けることができる。このとき、少なくとも第2のケース部分のケース側端部開口及び固定側端部開口間は、該両者間にわたって形成された閉止部によって閉止されるため、水やゴミ等の異物の侵入を抑制することができる。
他部材とのスペースの取り合いを抑制し、設計的な自由度を拡げるという目的を、ケースを第1のギヤの回転軸心に沿った分割面により分割することで実現した。
[4輪駆動車]
図1は、4輪駆動車のスケルトン平面図である。
図1のように、動力伝達装置1は、例えば、4輪駆動車のフロント・デファレンシャル装置3に対する駆動入力を後輪側へ分配するものである。この動力伝達装置1のケースである分配ケース5は、固定側であるトランスミッション7側のケースのベル・ハウジング9に取り付けられている。
ベル・ハウジング9内には、フロント・デファレンシャル装置3が支持されている。フロント・デファレンシャル装置3は、エンジン11からトランスミッション7を介して駆動入力を受ける。この駆動入力は、リング・ギヤ13を介しデフ・ケース15に対して行われる。
フロント・デファレンシャル装置3の出力部である左右のサイド・ギヤには、中間軸17,19がそれぞれ結合されている。この各中間軸17,19が車軸である左右の前輪車軸21,23に結合され、フロント・デファレンシャル装置3と前輪車軸21,23との間を接続する。
従って、各中間軸17,19によりフロント・デファレンシャル装置3の駆動力出力を前輪車軸21,23に伝達する。
一方、フロント・デファレンシャル装置3への駆動入力は、動力伝達装置1を介して後輪側へ分配される。動力伝達装置1は、前輪側の一方の回転軸である中間軸19の外周に配置されている。前記中間軸19は、動力伝達装置1の分配ケース5を貫通して、前輪車軸23側へ突出している。前輪車軸21,23は、左右の前輪25,27にそれぞれ連動連結されている。
分配ケース5内には、連結中空軸29が中間軸19の軸方向に延設され、該連結中空軸29の一端部がフロント・デファレンシャル装置3のデフ・ケース15に連結されている。連結中空軸29は中間軸19の外周に遊嵌し、この連結中空軸29には第1のギヤとしてリング・ギヤ31が取り付けられている。リング・ギヤ31は、後輪側出力軸33の第2のギヤであるピニオン・ギヤ35に噛み合っている。
リング・ギヤ31及びピニオン・ギヤ35は、ベベル・ギヤで形成されて直交噛み合いし、直交ギヤ組37を構成している。ピニオン・ギヤ35は、リング・ギヤ31に対して鉛直方向上方にオフセット配置されている。ただし、ピニオン・ギヤ35は、リング・ギヤ31に対して鉛直方向下方にオフセット配置することもできる。
後輪側出力軸33には、ユニバーサル・ジョイント39を介してプロペラ・シャフト41が結合されている。プロペラ・シャフト41には、ユニバーサル・ジョイント43、4WD用のオン・デマンドのトルク伝達カップリング45を介してドライブ・ピニオン・シャフト47が結合されている。ドライブ・ピニオン・シャフト47のドライブ・ピニオン・ギヤ49は、リヤ・デファレンシャル装置51のリング・ギヤ53に噛み合っている。
リング・ギヤ53及びドライブ・ピニオン・ギヤ49は、直交噛み合いする直交ギヤ組55を構成し、キャリヤ・ケース57に収納支持されている。
リヤ・デファレンシャル装置51は、キャリヤ・ケース57に支持され、リヤ・デファレンシャル装置51には、左右の後輪車軸59,61を介して左右の後輪63,65が連動連結されている。
従って、エンジン11からトランスミッション7を介してフロント・デファレンシャル装置3のリング・ギヤ13にトルクが入力されると、一方では、中間軸17,19及び前輪車軸21,23を介して左右の前輪25,27へトルク伝達が行われる。他方では、フロント・デファレンシャル装置3のデフ・ケース15、連結中空軸29、リング・ギヤ31、ピニオン・ギヤ35を介して後輪側出力軸33へトルク伝達が行われる。
後輪側出力軸33からは、ユニバーサル・ジョイント39、プロペラ・シャフト41、ユニバーサル・ジョイント43、トルク伝達カップリング45、ドライブ・ピニオン・シャフト47、ドライブ・ピニオン・ギヤ49を介して、リヤ・デファレンシャル装置51のリング・ギヤ53にトルク伝達が行われる。リヤ・デファレンシャル装置51からは、左右の後輪車軸59,61を介して、左右の後輪63,65へトルク伝達が行われる。
このトルク伝達により、前後輪25,27,63,65によって、4輪駆動状態で走行することができる。
[動力伝達装置]
図2は動力伝達装置に係る平断面図、図3は図2のIII-III線矢視に係る断面図、図4は図3の分配ケースのIV矢視図、図5は図4のV矢視図である。
図2〜図5のように、動力伝達装置1は、直交噛み合いする第1,第2のギヤとしてのリング・ギヤ31及びピニオン・ギヤ35からなる直交ギヤ組37を分配ケース5内に収納支持している。
分配ケース5は、図3のように、前記リング・ギヤ31の回転軸心に沿った分割面67により第1のケース部分69及び第2のケース部分71に分割形成されている。第1及び第2のケース部分69,71は、分割面67を合わせて締結具であるボルト73により結合されている(図8参照)。
本実施例では、分割面67の上部側がピニオン・ギヤ35(後輪側出力軸33)の先端面側に向かって後傾するように鉛直方向に対し傾斜して形成されている。かかる傾斜に応じて、ボルト73を傾斜させて配置することができ、エンジン11と第2のケース部分71との間の対向部のスペースへの張り出しを抑制することができる。
前記第1のケース部分69には、図3及び図4のように、取付部として取付フランジ部75が備えられている。取付フランジ部75は、第1のギヤとしてのリング・ギヤ31の回転軸心方向において、第1のケース部分69の外端部に形成されている。この取付フランジ部75は、リング・ギヤ31の回転軸心と直交する方向に沿って突設され、ボルト挿通部77a,77b,77c,77d,77e,77f,77g,77h,77i(図8参照)等を備えている。
前記分配ケース5は、第1のケース部分69の取付フランジ部75が突当面79によってトランスミッション側のベル・ハウジング9の壁面に突き合わせられ、各ボルト挿通部77a〜77h等に挿通したボルトにより締結固定されている。
こうして、第1のケース部分69は、固定側への取付部として取付フランジ部75を備え、第2のケース部分71は、第1のケース部分69を介して固定側であるベル・ハウジング9に取り付けられる。
前記分配ケース5には、図2のように、第1及び第2のケース部分69,71の結合により、リング・ギヤ31の回転軸心方向両端のケース側端部開口81,82及び潤滑用のオイルが封入された内部の収容空間83が形成されている。このケース側端部開口81,82及び収容空間83を介して、中間軸19が分配ケース5を貫通している。中間軸19は、一端側がフロント・デファレンシャル装置3のサイド・ギヤにスプライン係合し、他端側が分配ケース5に支持されている。
前記一方のケース側端部開口81は、ベル・ハウジング9に設けられた固定側端部開口85に突き合わされている。この突き合わせ状態で、分配ケース5は、ベル・ハウジング9への取り付けが行われている。ケース側及び固定側端部開口81,85間には、閉止部87が形成されている。
閉止部87は、ケース側及び固定側端部開口81,85間の嵌合部89及び被嵌合部91からなる。嵌合部89は、ケース側端部開口81の開口縁部に周回状に設けられた筒状となっている。この嵌合部89は、開口縁部から固定側端部開口85側に向けてリング・ギヤ31の回転軸方向に突設されている。被嵌合部91は、固定側端部開口85の内周からなり、嵌合部89を嵌合させるようになっている。従って、閉止部87は、ケース側及び固定側端部開口81,85の軸方向間にわたって形成され、両端部開口81,85間を閉止するようになっている。
なお、嵌合部89及び被嵌合部91は、本実施例とは逆に、固定側端部開口85に嵌合部89を、ケース側端部開口81に被嵌合部91を設けることも可能である。また、閉止部87は、周回状の嵌合部89を備えているが、少なくとも第2のケース部分71側にのみ設ければ良い。すなわち、嵌合部89をケース側端部開口81の第2のケース部分71側にのみ設けた半弧状に形成することも可能である。
前記他方のケース側端部開口82には、中間軸19の他端側が支持されている。すなわち、ケース側端部開口82には、筒状の軸受支持部材95が嵌合支持されている。この軸受支持部材95と内周側の中間軸19との間にはベアリング97が介設されている。従って、中間軸19の他端側は、ベアリング97及び軸受支持部材95を介して分配ケース5に対して回転自在に支持されている。ベアリング97は、軸受支持部材95に取り付けられたストッパ・リング99によって抜け止めが行われている。軸受支持部材95及びベアリング97の外側には、中間軸19の大径部101との間にダスト・カバー103が設けられている。なお、他方のケース側開口端部82にも、一方のケース側開口端部81と同様の閉止構造を採用してもよい。
前記収容空間83内には、フロント・デファレンシャル装置3のデフ・ケース15から延設された連結中空軸29及び直交ギヤ組37が収容されている。
連結中空軸29の一端側は、その外周に結合用のスプライン部105が設けられている。スライン部105は、フロント・デファレンシャル装置3のデフ・ケース15側の筒部107に設けられた固定側スプライン部109にスプライン嵌合している。この連結中空軸29の一端と筒部107との間は、Oリング111が設けられてシールされている。前記デフ・ケース15側の筒部107と固定側開口端部85の内周側との間には、オイル・シール113が介設されている。
連結中空軸29の他端側は、その内周に中間軸19との間のオイル・シール115を支持している。中間軸19とオイル・シール115との間には、オイル・シール115が摺接する摺接筒部117が中間軸19の外周に嵌合して設けられている。
連結中空軸29の両側は、その外周に配置された軸受としてのテーパー・ローラー・ベアリング119,121により、分配ケース5に対して回転自在に支持されている。テーパー・ローラー・ベアリング119,121と分配ケース5との軸方向間には、シム123が打ち込まれ、テーパー・ローラー・ベアリング119,121に対して軸方向の予圧が付与されている。このテーパー・ローラー・ベアリング119,121の軸方向外側には、連結中空軸29と分配ケース5との間のオイル・シール125,127が設けられている。オイル・シール125,127は、分配ケース5内周面に支持されると共に、連結中空軸29外周面に摺接している。一方のオイル・シール125の軸方向外側には、第1のケース部分69を径方向に貫通する圧抜き孔129が設けられている。
前記一方のオイル・シール125の外周側には、図4のように、第1のケース部分69に潤滑溝131が設けられている。潤滑溝131は、ピニオン・ギヤ35に対応して配置され、ピニオン・ギヤ35によって跳ね上げられたオイルをオイル・シール125側に導くようになっている。従って、オイル・シール125の摺接部分を十分に潤滑することができる。
他方のオイル・シール127の外周側には、第1のケース部分69に潤滑溝133が設けられている。潤滑溝133に隣接して、第2のケース部分71には、潤滑溝133側へオイルを案内するガイド部135が設けられている。ガイド部135は、リング・ギヤ31部分に対応して配置されている。
従って、リング・ギヤ31によって跳ね上げられたオイルは、ガイド部135から潤滑溝133へ案内され、潤滑溝133からオイル・シール127側に導かれるようになっている。従って、オイル・シール127の摺接部分を十分に潤滑することができる。
前記連結中空軸29の中間部には、図2のように、フランジ部137が設けられている。フランジ部137には、前記リング・ギヤ31がボルト139により締結固定されている。
前記分配ケース5は、第1及び第2のケース部分69,71に加えて、第1のケース部分69に結合された第3のケース部分141及び該第3のケース部分141に隣接する第4のケース部分143を備えている。
第3のケース部分141は、筒状に形成されており、一端側が第1のケース部分69内に挿入されている。この第3のケース部分141の一端側と第1のケース部分69との間は、Oリング145によってシールされている。第3のケース部分141の中間部には、フランジ部147が設けられている。フランジ部147は、ボルト149によって第1のケース部分69に締結されている。
前記第3のケース部分141は、収容空間83に収容されたピニオン・ギヤ35から伸びる後輪側出力軸33が内周側を挿通している。第3のケース部分141は、テーパー・ローラー・ベアリング151,153を介して後輪側出力軸33を回転自在に支持している。
この第3のケース部分141は、図2〜図5のように、第3のケース部分141の一端側外周から他端側内周にかけて貫通形成されたオイル通路155を備えている。オイル通路155は、第3のケース部分141の一端側外周に設けられた潤滑溝157を介して収容空間83に連通している。前記潤滑溝157はリング・ギヤ31に対応して配置され、潤滑溝157の開口縁には収容空間83側から延設されたリブ159が形成されている。リブ159は、収容空間83側から潤滑溝157側へオイルを案内するようになっている。
従って、収容空間83内でリング・ギヤ31によって跳ね上げられたオイルは、リブ159から潤滑溝157へ案内され、オイル通路155を介して第3のケース部分141内へ導かれる。これにより、テーパー・ローラー・ベアリング153及び後述するオイル・シール163の摺接部分を十分に潤滑することができる。
前記第4のケース部分143は、筒状に形成され、後輪側出力軸33の端部を覆っている。第4のケース部分は、一端をテーパー・ローラー・ベアリング153に突き当てた状態で、他端側のナット161によって後輪側出力軸37の端部に締結されている。この第4のケース部分143と第3のケース部分141との端部間にはオイル・シール163が設けられている。オイル・シール163は、第3のケース部分141側に支持されると共に第4のケース部分143に摺接するようになっている。オイル・シール163の外側は、ダスト・カバー165によって覆われている。
[実施例1の効果]
本実施例の動力伝達装置1では、分配ケース5が、リング・ギヤ31の回転軸心に沿った分割面67により分割形成された第1のケース部分69及び第2のケース部分71からなり、第1及び第2のケース部分69,71を、前記分割面67を合わせて結合することができる。このため、分配ケース5の外周側において径方向にボルト73を取り付けるためのスペースの確保の必要性が抑制され、他部材とのスペースの取り合いを抑制し、設計的な自由度を拡げることができる。
さらに、本実施例の動力伝達装置1では、第1及び第2のケース部分69,71で形成されたケース側端部開口81を固定側であるベル・ハウジング9の固定側端部開口85に対して突き合わせ、この状態で第1のケース部分69を取付フランジ部75によってベル・ハウジング9へ取り付けることができる。このとき、ケース側端部開口81及び固定側端部開口85間は、該両者間にわたって形成された閉止部87によって閉止されるため、水やゴミ等の異物の侵入を抑制することができる。
特に、本実施例では、第1のケース部分69をベル・ハウジング9に固定するため、第2のケース部分71側で、ケース側端部開口81と固定側端部開口85との間に製造誤差や組付誤差によって隙間が生じることある。閉止部87は、かかる隙間が生じた場合であっても、ケース側端部開口81及び固定側端部開口85間を閉止して、外部から水やゴミ等の異物の侵入を防止することができる。
この結果、本実施例では、オイル・シール125と連結中空軸29との摺接部分に異物が至ることが抑制され、オイル・シール125の保護を行うことができる。
なお、第1のケース部分69には、圧抜き孔129の一部が形成されているが、突当面79でベル・ハウジング9に密接すると共に取付フランジ部75で締結されることで、圧抜き孔129が外部に直接的に露出することはない。従って、圧抜き孔129からの水等の浸入を防ぐことができる。
前記閉止部87は、ケース側及び固定側端部開口81,85間の嵌合部89,91からなるため、嵌合部89を被嵌合部91に嵌合させて容易且つ確実に端部開口81,85間を閉止することができる。
また、閉止部87は、嵌合部89及び被嵌合部91の嵌合によって、ケース側及び固定側端部開口81,85間を突き合わせ結合しながら閉止することができ、組付作業性の向上や構造の簡素化を図ることができる。
図6は、動力伝達装置の端部開口周辺の拡大断面図である。なお、実施例1と対応する構成部分は、同符号又は同符号にAを付して詳細な説明を省略する。
図6のように、本実施例の動力伝達装置1Aは、上記実施例1の閉止部87にシール部材であるOリング167を追加したものである。
すなわち、閉止部87Aの嵌合部89Aは、被嵌合部91Aに対する嵌合面に周回状の溝部169を備えている。溝部169には、密閉用のシール部材であるOリング167が収容保持されている。従って、嵌合部89A及び被嵌合部91A間はOリング167によってシールされ、ケース側及び固定側端部開口81A,85A間は、閉止部87Aによって密閉されている。
従って、本実施例においても、上記実施例1と同様の作用効果を奏することができる。加えて、本実施例では、ケース側及び固定側端部開口81A,85A間が密閉されているため、より確実に外部から水やゴミ等の異物の侵入を防止することができる。
このため、より確実にオイル・シール125と連結中空軸29との摺接部分に異物が至ることが抑制され、オイル・シール125の保護を行うことができる。
図7は動力伝達装置の端部開口周辺の拡大断面図、図8は総力伝達装置の側面図、図9は図8のIX矢視図である。なお、実施例1と対応する構成部分は、同符号又は同符号にBを付して詳細な説明を省略する。
図7〜図9のように、本実施例の動力伝達装置1Bは、上記実施例1の閉止部87に代えて、少なくとも第2のケース部分71Bに取り付けられたカバーからなる閉止部87Bを設けたものである。
すなわち、閉止部87Bは、周凸部171とカバー部173とを備えている。周凸部171は、第2のケース部分71B側のケース側端部開口81Bから径方向に突出形成されている。この周凸部171は、第2のケース部分71Bのケース側端部開口81Bに周方向に沿って延設され、全体として半弧形状となっている。
前記カバー部173は、周凸部171の先端に沿って設けられた半弧筒状に形成されている。カバー部173は、周凸部171先端から固定側端部開口85B側に向けて延設され、ケース側及び固定側端部開口81B,85B間を外周側から覆っている。カバー部173と固定側端部開口85B外周との間には、僅かな隙間が形成されている。
本実施例では、ケース側及び固定側端部開口81B,85B間をカバー部173によって覆い、閉止部87Bによって前記ケース側及び固定側端部開口81B,85B間を閉止することができる。この結果、本実施例においても、上記実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
図10は動力伝達装置の端部開口周辺の拡大断面図、図11は動力伝達装置の側面図、図12は図11のXII矢視図である。なお、実施例3と対応する構成部分は、同符号又は同符号にCを付して詳細な説明を省略する。
図10〜図12のように、本実施例の動力伝達装置1Cは、上記実施例3の閉止部87Bに代えて、半弧筒状のカバー部173Cからなる閉止部87Cを設けたものである。
すなわち、閉止部87Cのカバー部173Cは、両端が第1のケース部分69に一体に結合されている。カバー部173Cの中間部は、ケース側及び固定側端部開口81C,85C間の外周側に隙間を有して配置されている。これにより、閉止部87Cは、ケース側及び固定側端部開口81C,85Cの軸方向間にわたって形成され、ケース側及び固定側端部開口81C,85C間を外周側から覆っている。
従って、本実施例では、ケース側及び固定側端部開口81C,85C間をカバー部173Cによって覆い、閉止部87Cによって前記ケース側及び固定側端部開口81C,85C間を閉止することができる。この結果、上記実施例3と同様の作用効果を奏することができる。
4輪駆動車のスケルトン平面図である(実施例1)。 動力伝達装置に係る平断面図である(実施例1)。 図2のIII-III線矢視に係る断面図である(実施例1)。 図3の分配ケースのIV矢視図である(実施例1)。 図4のV矢視図である(実施例1)。 動力伝達装置の端部開口周辺の拡大断面図である(実施例2)。 動力伝達装置の端部開口周辺の拡大断面図である(実施例3)。 動力伝達装置の側面図である(実施例3)。 図8のIX矢視図である(実施例3)。 動力伝達装置の端部開口周辺の拡大断面図である(実施例4)。 動力伝達装置の側面図である(実施例4)。 図11のXII矢視図である(実施例4)。
符号の説明
1 動力伝達装置
5 分配ケース
9 ベル・ハウジング(固定側)
31 リング・ギヤ(第1のギヤ)
35 ピニオン・ギヤ(第2のギヤ)
37 直交ギヤ組
67 分割面
69 第1のケース部分
71 第2のケース部分
75 取付フランジ部
81 ケース側端部開口
85 固定側端部開口
87 閉止部

Claims (5)

  1. 直交噛み合いする第1,第2のギヤからなる直交ギヤ組をケース内に収納支持した動力伝達装置であって、
    前記ケースは、前記第1のギヤの回転軸心に沿った分割面により分割形成された第1のケース部分及び第2のケース部分からなり、
    前記第1及び第2のケース部分は、前記分割面を合わせて結合され、
    前記第1のケース部分に、前記固定側への取付部を設け、
    前記ケースの前記回転軸心に沿った方向の端部に、前記第1及び第2のケース部分で形成され前記固定側に設けられた固定側端部開口に突き合わせられるケース側端部開口を設け、
    前記少なくとも第2のケース部分に、前記ケース側及び固定側端部開口間にわたって形成され該少なくとも第2のケース部分の前記ケース側及び固定側端部開口間を閉止する閉止部を備えた、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1記載の動力伝達装置であって、
    前記閉止部は、嵌合部及び被嵌合部からなる、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項2記載の動力伝達装置であって、
    前記嵌合部及び被嵌合部間に、密閉用のシール部材を設けた、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項1記載の動力伝達装置であって、
    前記閉止部は、少なくとも第2のケース部分に取り付けられたカバーからなる、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  5. 請求項1〜4の何れかに記載の動力伝達装置であって、
    前記固定側は、トランスミッションのケースである、
    ことを特徴とする動力伝達装置。
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