JP2002219956A - 4輪駆動車用駆動装置 - Google Patents

4輪駆動車用駆動装置

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JP2002219956A JP2001015903A JP2001015903A JP2002219956A JP 2002219956 A JP2002219956 A JP 2002219956A JP 2001015903 A JP2001015903 A JP 2001015903A JP 2001015903 A JP2001015903 A JP 2001015903A JP 2002219956 A JP2002219956 A JP 2002219956A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車種展開において、トランスアクスル装置5と
トランスファ装置7との相対的な位置関係が変わって
も、トランスファ装置7の大幅な変更を要することな
く、これに対応できるようにする。 【解決手段】トランスファ装置7は、トランスアクスル
装置5から動力が供給されて前輪を駆動するドライブシ
ャフト9と、後輪を駆動する筒状シャフト22と、該筒
状シャフト22の回転駆動力を後輪に伝えるドライブギ
ヤ23とを備え、このドライブギヤ23と筒状シャフト
22とは別体に形成し、ドライブギヤ23自体をトラン
スファケース16に軸受け49,50によって回転自在
に支持し、筒状シャフト22はドライブギヤ23にスプ
ライン結合して、ドライブギヤ23を介して間接的にト
ランスファケース16に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は4輪駆動車用駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】4輪駆動車用駆動装置は、エンジンと、
該エンジンから動力がクラッチ手段を介して入力される
トランスアクスルと、該トランスアクスルから動力が供
給されて車両の前輪及び後輪のうちの一方を駆動するド
ライブシャフトと、該トランスアクスルから動力が供給
されて回転駆動力を上記前輪及び後輪のうちの他方に伝
えるトランスファとを備えて構成されている。
【0003】その一例が特開昭62−273128号公
報に記載されている。このものでは、エンジンは、クラ
ンクシャフトを車両横方向に配置した横置き型とされ、
トランスアクスルは、エンジンに直列に結合されて該エ
ンジンの横に配置されたトランスアクスルケースに収容
され、トランスファは、トランスアクスルケースに結合
されてエンジンと並列に設けられたトランスファケース
に収容されている。そのトランスファは、トランスアク
スルから動力が供給されて回転する車両横方向に配置さ
れたシャフトと、該シャフトの回転駆動力を後輪に伝え
るドライブギヤとを備えている。ドライブシャフトは前
輪を駆動するようになっている。
【0004】トランスファのシャフトは筒状に形成され
ていて、一端がトランスアクスルのデフケースに結合さ
れ、他端はトランスファケースにベアリングを介して回
転自在に支持されている。上記ドライブギヤは筒状シャ
フトに嵌めて該シャフト中間部に固定されている。ドラ
イブシャフトは筒状シャフトを貫通し該筒状シャフトに
回転自在に支持されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記トランスアクスル
とトランスファとの相対的な位置関係、特に車両横方向
の位置関係は、トレッドの寸法、トランスアクスルの種
類など車種に応じて異なるのが通常である。その場合、
上述の如きトランスファ構造では、上記位置関係が変わ
ると、それに応じてトランスファのシャフトの長さが変
わるだけでなく、そのトランスファケースに対する最適
な支持位置やドライブギヤの取付位置が変わる。さらに
それに応じてトランスファケースも異なるものにする必
要がある。これでは、多様な車種展開を考えた場合、ト
ランスファには多種類のシャフト及びドライブギヤのセ
ットが必要になるとともに、トランスファケースについ
ても大幅な設計変更をしたものが必要になり、コスト高
になる。
【0006】本発明の課題は、トランスアクスルとトラ
ンスファとの相対的な位置関係が異なる車種展開をする
場合に、部品の共通化が図れ、大幅な設計変更が不要に
なるトランスファ構造を提供することにある。
【0007】また、トランスファにおいては、ドライブ
ギヤを固定したシャフトをトランスファケースに組み込
む際の部品間の干渉を避けるために、トランスファケー
スの形状、各種部品の配置に工夫をする必要があるが、
それがためにトランスファの設計の自由度が損なわれる
という問題がある。本発明は、このような問題も解決す
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、このような
課題に対して、従来はドライブギヤを筒状ブシャフトに
組み付けたものを一つの部品としてトランスファケース
に組み込むようにしているために、車種展開において当
該部品の仕様が変わると、その最適な支持位置が変わる
ことが大幅な設計変更を要する一因になっていること、
そして、当該部品が嵩張るためにトランスファケースへ
の組み込みの際の干渉の問題が大きくなり、設計の自由
度が低くなっていることを見出し、ドライブギヤとシャ
フトとを別個の部品として扱えるようにして、本発明を
完成したものである。
【0009】すなわち、請求項1に係る発明は、クラン
クシャフトが車両横方向に配置された横置きエンジン
と、該エンジンから動力がクラッチ手段を介して入力さ
れるトランスアクスルと、該トランスアクスルから動力
が供給されて車両の前輪及び後輪のうちの一方を駆動す
るドライブシャフトと、該トランスアクスルから動力が
供給されて回転する車両横方向に配置されたシャフト及
び該シャフトの回転駆動力を上記前輪及び後輪のうちの
他方に伝えるドライブギヤを有するトランスファとを備
え、上記トランスアクスルは、上記エンジンに直列に結
合されて該エンジンの横に配置されたトランスアクスル
ケースに収容され、上記トランスファは、上記トランス
アクスルケースに結合されて上記エンジンと並列に設け
られたトランスファケースに収容されている4輪駆動車
用駆動装置において、上記トランスファのドライブギヤ
はシャフトとは別体に形成されて、該シャフトと一体に
なって回転するように該シャフトに嵌められ、上記ドラ
イブギヤ自体が上記トランスファケースに軸受けによっ
て回転自在に支持され、上記シャフトは上記ドライブギ
ヤを介して上記トランスファケースに支持されているこ
とを特徴とする。
【0010】このような4輪駆動車用駆動装置であれ
ば、ドライブギヤ自体をトランスファケースに軸受けに
よって回転自在に支持しているから、車種展開において
トランスアクスルとトランスファとの相対的な位置関係
が変わり、トランスファのシャフトの長さを変更する必
要があるときでも、ドライブギヤとトランスファケース
との関係は変更する必要がない。つまり、ドライブギヤ
及びこのドライブギヤのトランスファケースに対する支
持構造は上記相対的な位置関係が異なる車種にもそのま
ま適用することができ、そのため、このドライブギヤに
よって駆動される他のギヤ類の支持構造も変更する必要
がない。従って、トランスファケースの大幅な設計変更
をすることなく車種展開に対応することが容易になる。
【0011】また、上記トランスファのシャフト及びド
ライブギヤのトランスファケースへの組付においても、
まず、ドライブギヤをトランスファケースに支持し、し
かる後にこのドライブギヤにシャフトを差し込めばよ
い。すなわち、予めシャフトとドライブギヤとを組み立
てておく必要がないため、組み込むべき部品が嵩張ら
ず、トランスファケースに組み込みの際の干渉を避ける
ことが容易になり、トランスファケースの設計の自由度
が高まる。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
4輪駆動車用駆動装置において、上記トランスファケー
スには、上記トランスアクスルケースに向かって車両横
方向に突出した部分が形成され、該突出部が当該トラン
スアクスルケースに結合されていることを特徴とする。
【0013】従って、トランスアクスルとトランスファ
との車両横方向における相対的な位置関係が異なる車両
を設計する場合でも、その相対的な位置関係に応じて、
端的に言えばドライブシャフト及びトランスファのシャ
フトの長さに応じて、上記突出部の突出長さを調整すれ
ばよく、トランスファケース全体を変更する必要がない
ため、設計変更が容易になる。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項1又は請求
項2に記載の4輪駆動車用駆動装置において、上記トラ
ンスファのシャフトは筒状に形成されていて、このシャ
フトを上記ドライブシャフトが貫通してこの両シャフト
が同心に設けられ、上記トランスファケースの上記トラ
ンスアクスルケースとは反対側の端部に、ハウジングに
外輪が取り付けられてなる軸受け装置の該ハウジングが
取り付けられ、上記ドライブシャフトは、上記軸受け装
置に回転自在に支持され、この軸受け装置を介して上記
トランスファケースの端部に支持されているとともに、
上記トランスファのシャフト及びドライブギヤを介して
上記トランスファケースに支持されていることを特徴と
する。
【0015】トランスアクスルとトランスファとの車両
横方向における相対的な位置関係が異なる車両では、そ
の相対的な位置関係に応じてドライブシャフトの長さが
異なり、従って、このドライブシャフトのトランスファ
ケースに対する最適な支持位置も変わる。その場合、ト
ランスファケースに軸受けを組み込んでおいてドライブ
シャフトをトランスファケースに直接支持するようにし
ていると、上記支持位置の変更のためにトランスファケ
ースの形を変える必要がある。
【0016】これに対して、当該発明は、ドライブシャ
フトをトランスファケースに筒状シャフト及びドライブ
ギヤを介して間接的に支持しているとともに、軸受け装
置を介して間接的に支持するようにしている。従って、
ドライブシャフトの最適支持位置が変わった場合には、
それに応じて軸受け装置を変更すればよい。つまり、ハ
ウジングをトランスファケースに取り付けたときに上記
最適支持位置に軸受けが位置するようになる軸受け装置
を採用すればよく、トランスファケース自体を設計変更
する必要がない。
【0017】請求項4に係る発明は、請求項3に記載の
4輪駆動車用駆動装置において、上記軸受け装置のハウ
ジングが上記エンジンに連結されていることを特徴とす
る。
【0018】すなわち、トランスファ及びそのケース
は、その車両横方向の片側をトランスアクスルケースに
結合しただけでは片持ち支持になる。そこで、当該発明
は、軸受け装置のハウジングをエンジンに連結すること
によって、トランスファケースのトランスアクスルケー
スとは反対側をエンジンに支持するようにしたものであ
る。そうして、当該発明によれば、トランスファケース
をエンジンに直接連結するのではなく、軸受け装置をエ
ンジンに連結するようにしているから、車種展開におい
てトランスファケースをエンジンへの支持のために設計
変更する必要がなく、設計の共通化に有利になる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、ドライブギヤをトランスファケースに軸受けによ
って回転自在に支持し、シャフトはドライブギヤを介し
てトランスファケースに支持するようにしたから、車種
展開においてトランスアクスルとトランスファとの相対
的な位置関係が変わり、シャフトの長さを変更する必要
があるときでも、ドライブギヤ及びこのドライブギヤの
トランスファケースに対する支持構造は変更する必要が
なく、トランスファ及びそのケースの構造に関して各車
種に対する共通化を図る上で有利になり、生産コストの
低減が図れるとともに、上記シャフト及びドライブギヤ
のトランスファケースへの組付においても、その際の干
渉を避けることが容易になり、組付性の向上が図れ、ま
た、トランスファケースの設計の自由度が高まる。
【0020】請求項2に係る発明によれば、上記トラン
スファケースに、上記トランスアクスルケースに向かっ
て車両横方向に突出した部分を形成し、該突出部を当該
トランスアクスルケースに結合するようにしたから、ト
ランスアクスルとトランスファとの車両横方向における
相対的な位置関係が異なる車両を設計する場合でも、そ
の相対的な位置関係に応じて上記突出部の突出長さを調
整すればよく、トランスファ及びそのケースの構造に関
して共通化を図る上でさらに有利になる。
【0021】請求項3に係る発明によれば、トランスフ
ァのシャフトを筒状としてこれにドライブシャフトを通
してこの両シャフトを同心に配置し、ドライブシャフト
をトランスファケースに対して、筒状シャフト及びドラ
イブギヤを介して間接的に支持しているとともに、軸受
け装置を介して間接的に支持するようにしているから、
車種展開において、ドライブシャフトの最適支持位置が
変わった場合でも、それに応じて軸受け装置を変更すれ
ばよく、トランスファ及びそのケースの構造に関して車
種間で共通化を図る上でさらに有利になる。
【0022】請求項4に係る発明によれば、上記軸受け
装置のハウジングをエンジンに連結するようにしたか
ら、トランスファ及びそのケースをトランスアクスルケ
ース及びエンジンによって安定して支持することができ
るとともに、車種展開においてトランスファケースをエ
ンジンへの支持のために設計変更する必要がなく、トラ
ンスファ及びそのケースの構造に関して車種間で共通化
を図る上でさらに有利になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0024】図1に概略的に示す4輪駆動車において、
符号1は車体、2は前輪、3は後輪である。車体1の前
部にエンジン4がそのクランクシャフト(図示省略)を
車両横方向に配置して設けられている(横置きエンジ
ン)。この4輪駆動車の駆動装置は、エンジン4と、こ
のエンジン4から動力がクラッチ手段を介して入力され
るトランスアクスル装置5と、該トランスアクスル装置
5から動力が供給されて前輪を駆動するドライブシャフ
ト6と、該トランスアクスル装置5から動力が供給され
て後輪に駆動力を伝えるトランスファ装置7とを備えて
いる。
【0025】ドライブシャフト6は、フロントデフ8に
結合された左右のジョイントシャフト9と、このジョイ
ントシャフト9に結合された左右のハブ側シャフト10
とからなる。トランスファ装置7にはプロペラシャフト
11を介してリヤデフ12が連結され、このリヤデフ1
2に後輪3を回転させる左右のジョイントシャフト13
が連結され、このジョイントシャフト13に左右のハブ
側シャフト14が結合されている。シャフト同士は等速
ジョイント21によって連結されている。
【0026】トランスアクスル装置5は、エンジン4に
直列に結合されて該エンジン4の横に配置されたトラン
スアクスルケース15を備え、このケース15にクラッ
チ手段としての流体トルクコンバータ及びトランスアク
スル(トランスミッション及びフロントデフ)が収容さ
れている。上記トランスファ装置7は、上記トランスア
クスルケース15に結合されて上記エンジン4の後側に
該エンジン4と並列に設けられたトランスファケース1
6を備え、このトランスファケース16にトランスファ
17が収容されている。
【0027】図2及び図3に示すように、トランスファ
17は、フロントデフ8から動力が供給されて回転する
シャフト22と、該シャフト22と共に回転するドライ
ブギヤ23と、該ドライブギヤ23と噛み合い該ドライ
ブギヤ23の回転駆動力を後輪3に伝えるアイドルギヤ
24とを備えている。シャフト22、ドライブギヤ23
及びアイドルギヤ24はいずれも軸心が車両横方向にな
るように配置されている。シャフト22は筒状であっ
て、この筒状シャフト22を右側ジョイントシャフト9
が貫通して、両シャフト9,22は同心に設けられてい
る。ドライブギヤ23は筒状シャフト22に嵌められて
スプライン結合している。
【0028】さらに、トランスファ17は、アイドルギ
ヤ24のシャフト部に結合された第1ベベルギヤ25
と、この第1ベベルギヤ25に噛み合う第2ベベルギヤ
26とを備えている。この第2ベベルギヤ26は軸心が
前後方向に延びていて、この第2ベベルギヤ26のシャ
フト部分にジョイント部材27がスプライン結合され、
このジョイント部材27にプロペラシャフト11が結合
されている。左右のジョイントシャフト9は、フロント
デフ8のサイドギヤ31に結合されている。
【0029】筒状シャフト22は、その一端がフロント
デフ8の一方のデフケース34にスプライン結合してい
る。他方のデフケース35にはファイナルギヤ36が取
り付けられ、このファイナルギヤ36はトランスミッシ
ョンのカウンタギヤ38に噛み合っている。
【0030】トランスファケース16は、ドライブギヤ
23を支持する前側の第1ケース部41と、アイドルギ
ヤ24を支持する後側の第2ケース部42とを備えてい
る。この両ケース部41,42は、図4に示す互いの外
側へ張り出したフランジ41a,42aをボルトで結合
することによって、ドライブギヤ23とアイドルギヤ2
4との軸間で合わされている。
【0031】第1ケース部41は、車両横方向に長く延
びていて、両端は筒状に形成され、中間部は後側に向か
って開口している。この第1ケース部41の一端にはト
ランスアクスルケース15に向かって車両横方向に突出
した筒状延長部43が形成され、この延長部43の先端
がトランスアクスルケース15の接続孔に嵌められてい
る。
【0032】第1ケース部41には、図3に示すように
ドライブギヤ23を支持するために車両横方向に相対す
る軸受け用の第1及び第2のハウジング44,46が形
成されている。第1ハウジング44は、第1ケース部4
1の中央部に該第1ケース部本体によって形成されてい
る。第2ハウジング46は、第1ケース部41の右寄り
の位置に、図4に示すように第1ケース部本体とは別個
に形成された半円弧状のベアリングキャップ45をボル
トで結合することによって、該第1ケース部本体とベア
リングキャップ45とによって形成されている。
【0033】ドライブギヤ23は、シャフト部と、該シ
ャフト部の中間に形成されたギヤ部とを備えてなり、こ
のギヤ部の両側が上記第1及び第2のハウジング44,
46に軸受け49,50によって回転自在に支持されて
いる。
【0034】右側ジョイントシャフト9は、上述の如く
一端がフロントデフ8のサイドギヤ31に結合されて、
第1ケース部41を貫通し、該第1ケース部41のトラ
ンスアクスルとは反対側の筒部に嵌合された軸受け装置
47に他端部が回転自在に支持されている。従って、右
側ジョイントシャフト9は、軸受け装置47を介して上
記トランスファケース16の端部に間接的に支持されて
いることになる。
【0035】筒状シャフト22は、上述の如く一端がフ
ロントデフ8のデフケース34に結合され、第1ケース
部41のフロントデフ8側の筒部及びドライブギヤ23
を貫通して、他端が第1ケース部41のフロントデフ8
とは反対側の筒部付近まで延びている。筒状シャフト2
2と第1ケース部41の筒状延長部43との間にはシー
ル48が設けられている。
【0036】従って、筒状シャフト22はドライブギヤ
23と共に上記軸受け48,49によって第1ケース部
41に回転自在に支持されていることになる。また、右
側ジョイントシャフト9は筒状シャフト22及びドライ
ブギヤ23を介して第1ケース部41に間接的に支持さ
れていることになる。
【0037】右側ジョイントシャフト9の軸受け装置4
7は、円筒状のハウジング51に軸受け52の外輪を取
り付けてなるものである。このハウジング51は軸受け
52よりも内方(トランスアクスルケース15側)に突
出した筒状の突出部を備え、この突出部が第1ケース部
41に嵌合している。この筒状突出部は筒状シャフト2
2の端部にオーバラップしていて、このオーバラップ部
において筒状突出部と筒状シャフト22との間にシール
53が設けられている。また、筒状突出部と右側ジョイ
ントシャフト9との間にもシール54が設けられてい
る。また、ハウジング51の軸受け52よりも外方へ突
出した部分にはダストシール55が嵌められている。
【0038】また、軸受け装置47のハウジング51に
は図5に示すように連結部材55の一端が結合され、こ
の連結部材56の他端は図2、図3に示すようにエンジ
ン4に結合されている。
【0039】第2ケース部42は、その前側にアイドル
ギヤ24及び第1ベベルギヤ25の収容部が形成され、
この収容部に続いて後側に第2ベベルギヤ26の収容部
が形成されている。前側収容部は前方に開口し、後側収
容部は後方に開口している。また、前側収容部の左右に
はサービスホールが形成され、このサービスホールは蓋
65で塞がれている。
【0040】前側収容部にはアイドルギヤ24及び第1
ベベルギヤ25を支持するために車両横方向に相対する
一対の軸受け用ハウジング66,67が形成されてい
る。このハウジング66,67はいずれも、第2ケース
部本体とは別個に形成された半円弧状のベアリングギャ
ップ59,60を第2ケース部本体にボルトで結合する
ことによって、該第2ケース部本体とベアリングキャッ
プ59,60とによって形成されている。
【0041】トランスファ17のアイドルギヤ24は、
そのシャフト部の両端部が第2ケース部42の上記両ハ
ウジング66,67に軸受け57,58によって回転自
在に支持されている。第2ベベルギヤ26はそのシャフ
ト部が第2ケース部42の後側収容部に軸受け61,6
2によって回転自在に支持されている。ジョイント部材
27と後側収容部の開口部位との間にはシール63が設
けられている。
【0042】第2ケース部42のトランスアクスルケー
ス15側の面には図4に示す外側へ張り出したフランジ
42bよりボス64が突出していて、このボス64にボ
ルト及びナットを適用することによって、トランスアク
スルケース15とトランスファケース16とが結合され
ている。
【0043】従って、上述の如きトランスファ装置7で
あれば、ドライブギヤ23自体をトランスファケース1
6に軸受け49,50によって回転自在に支持し、筒状
シャフト22はトランスファケース16に直接支持して
いないから、車種展開においてトランスファ17とトラ
ンスアクスルのフロントデフ8との相対的な位置関係が
変わり、筒状シャフト22の長さを変更する必要がある
ときでも、ドライブギヤ23とトランスファケース16
との関係は変更する必要がない。
【0044】すなわち、車種展開において、トランスフ
ァ17とトランスアクスルとの相対的な位置関係が異な
るものになれば、それに応じて右側ジョイントシャフト
9及び筒状シャフト22の長さを変更することになる。
しかし、ドライブギヤ23は筒状シャフト22に着脱自
在に嵌合しているから、筒状シャフト22が変わっても
ドライブギヤ23を変える必要がない。ドライブギヤ2
3及びその支持構造は異なる車種にもそのまま適用する
ことができる。また、このドライブギヤ23によって駆
動されるアイドルギヤ24、第1ベベルギヤ25及び第
2ベベルギヤ26の支持構造も変更する必要がない。
【0045】トランスファ17とトランスアクスルとの
相対的な位置関係が変わり、右側ジョイントシャフト9
及び筒状シャフト22の長さが変わった場合に変更する
必要があるのは、トランスファケース16の第1ケース
部41の筒状延長部43の突出長さ、ボス64による第
2ケース部42のトランスアクスルケース15に対する
結合関係(ボス64の突出長さ)、並びに右側ジョイン
トシャフト9を支持する軸受け装置47であり、トラン
スファケース16の大幅な設計変更は必要でない。
【0046】また、ドライブギヤ23をトランスファケ
ース16の第1ケース部41に直接支持するようにした
から、その回転精度が高くなる。この点は筒状シャフト
22の長さが変わっても同じである。
【0047】筒状シャフト22及びドライブギヤ23の
トランスファケース16への組付にあたっては、ドライ
ブギヤ23に軸受け49,50を組み付けた状態にし
て、これを第1ケース部41の第1ケース部41の第1
ハウジング44に嵌め込み、次いでベアリングキャップ
45を第1ケース部41に取り付けることにより、ドラ
イブギヤ23を第1ケース部41に支持し、しかる後に
このドライブギヤ23に筒状シャフト22を差し込みめ
ばよい。すなわち、予め筒状シャフト22とドライブギ
ヤ23とを組み立てておく必要がないため、組み込むべ
き部品が嵩張らず、トランスファケース16に組み込み
の際の干渉を避けることが容易になり、トランスファケ
ース16の設計の自由度が高まる。
【0048】また、上記車種展開において、右側ジョイ
ントシャフト9の長さが変わった場合、この右側ジョイ
ントシャフト9のトランスファケース16に対する最適
な支持位置も変わるが、これに対しては、軸受け52の
位置が異なる軸受け装置47を用いることで対応するこ
とができ、トランスファケース16の第1ケース部41
自体を変更する必要がない。
【0049】また、上記軸受け装置47が連結部材56
によってエンジン4に連結されているから、トランスフ
ァ装置7は、車両横方向の両端がエンジン4とトランス
アクスル装置5とに支持されていることになり、その支
持が安定なものになる。そうして、トランスファケース
16をエンジン4に直接連結するのではなく、軸受け装
置47をエンジン4に連結するようにしているから、車
種展開においてトランスファケース16をエンジン4へ
の支持のために設計変更する必要がなく、設計の共通化
に有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】4輪駆動車の概略平面図。
【図2】4輪駆動車の駆動装置のトランスファ装置及び
その周辺構造を示す水平断面図。
【図3】図2の一部を拡大した図。
【図4】図2のA−A線におけるトランスファケースの
断面図。
【図5】図2のB方向にトランスファケースを視た矢視
図。
【符号の説明】
1 車体 2 前輪 3 後輪 4 エンジン 5 トランスアクスル装置 6 ドライブシャフト 7 トランスファ装置 9 ジョイントシャフト(ドライブシャフト) 15 トランスアクスルケース 16 トランスファケース 17 トランスファ 22 筒状シャフト 23 ドライブギヤ 24 アイドルギヤ 43 筒状延長部 47 軸受け装置 51 軸受け装置47のハウジング 52 軸受け 56 連結部材 64 ボス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 狩俣 幸弘 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3D035 CA19 3D043 AA06 AB02 AB17 EA03 EA11 EA38 EA42 EC01 EC02 EC05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトが車両横方向に配置さ
    れた横置きエンジンと、該エンジンから動力がクラッチ
    手段を介して入力されるトランスアクスルと、該トラン
    スアクスルから動力が供給されて車両の前輪及び後輪の
    うちの一方を駆動するドライブシャフトと、該トランス
    アクスルから動力が供給されて回転する車両横方向に配
    置されたシャフト及び該シャフトの回転駆動力を上記前
    輪及び後輪のうちの他方に伝えるドライブギヤを有する
    トランスファとを備え、 上記トランスアクスルは、上記エンジンに直列に結合さ
    れて該エンジンの横に配置されたトランスアクスルケー
    スに収容され、 上記トランスファは、上記トランスアクスルケースに結
    合されて上記エンジンと並列に設けられたトランスファ
    ケースに収容されている4輪駆動車用駆動装置におい
    て、 上記トランスファのドライブギヤはシャフトとは別体に
    形成されて、該シャフトと一体になって回転するように
    該シャフトに嵌められ、 上記ドライブギヤ自体が上記トランスファケースに軸受
    けによって回転自在に支持され、 上記シャフトは上記ドライブギヤを介して上記トランス
    ファケースに支持されていることを特徴とする4輪駆動
    車用駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の4輪駆動車用駆動装置
    において、 上記トランスファケースには、上記トランスアクスルケ
    ースに向かって車両横方向に突出した部分が形成され、
    該突出部が当該トランスアクスルケースに結合されてい
    ることを特徴とする4輪駆動車用駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の4輪駆動
    車用駆動装置において、 上記トランスファのシャフトは筒状に形成されていて、
    このシャフトを上記ドライブシャフトが貫通してこの両
    シャフトが同心に設けられ、 上記トランスファケースの上記トランスアクスルケース
    とは反対側の端部に、ハウジングに外輪が取り付けられ
    てなる軸受け装置の該ハウジングが取り付けられ、 上記ドライブシャフトは、上記軸受け装置に回転自在に
    支持され、この軸受け装置を介して上記トランスファケ
    ースの端部に支持されているとともに、上記トランスフ
    ァのシャフト及びドライブギヤを介して上記トランスフ
    ァケースに支持されていることを特徴とする4輪駆動車
    用駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の4輪駆動車用駆動装置
    において、 上記軸受け装置のハウジングが上記エンジンに連結され
    ていることを特徴とする4輪駆動車用駆動装置。
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