JP2010030746A - 紙葉類分離機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】紙幣修正能力を高めることができる紙葉類分離機構を提供する。
【解決手段】外周側一部に高摩擦となる送出部11bを有し、搬送方向に回転する複数の送出ローラ11と、複数の送出ローラ11に対して入れ子状となるように配置され、搬送方向に回転不能な複数の抵抗ローラ12と、前段側に配置され、複数の送出ローラ11に対して搬送方向にオーバーラップするように配置された複数の繰出ローラ13とを備えた紙葉類分離機構において、複数の繰出ローラ13のそれぞれは、紙葉類Pの先端をオーバーラップ部OVまで繰り出す第1繰出部13bと、送出ローラ11の送出部11bと同位相で設けられ、紙葉類Pをオーバーラップ部OVに挿入するように繰り出す第2繰出部13cとを有し、軸方向両外側の繰出ローラ13は、軸方向両外側の送出ローラ11より内側に位置するように、抵抗ローラ12に対して軸方向位置が重なるように配置する。
【選択図】図3

Description

本発明は、紙幣等の紙葉類を取り扱う装置に係わり、特に、集積された紙葉類を1枚ずつ分離して搬送する紙葉類分離機構に関する。
例えば、金融機関等で使用される現金自動取引装置は、集積された紙幣を1枚ずつ分離して搬送する紙葉類分離機構を有している。紙葉類分離機構は、例えば、外周側一部に高摩擦となる送出部を有し、搬送方向に回転する複数の送出ローラと、これら複数の送出ローラに対して入れ子状となるように配置され、搬送方向に回転不能な複数の抵抗ローラと、複数の送出ローラ及び複数の抵抗ローラの前段側に配置され、且つ複数の送出ローラに対して搬送方向にオーバーラップするように配置された複数の繰出ローラとを備えたものが知られている。そして、例えば集積された紙幣の最上位にある紙幣を繰出ローラが繰り出し、送出ローラと抵抗ローラとの間に挿入する。このとき、例えば何らかの理由で2枚の紙幣が同時に繰り出されて送出ローラと抵抗ローラとの間に挿入されても、それら2枚の紙幣の先端が揃った状態(若しくは、送出ローラ側の1枚目の紙幣の先端が抵抗ローラ側の2枚目の紙幣の先端より先に挿入された状態)であれば、抵抗ローラが搬送方向に回転不能となっていることから、送出ローラ側の1枚目の紙幣のみが送出ローラと分離ローラとの間を通過して搬送されるようになっている。
ところで、外国紙幣においては、日本紙幣よりも金種の数が増えるだけでなく、金種によってサイズ(長辺長さや短辺長さ)が大きく異なっている。そして、サイズの異なる紙幣を同一機で取り扱う場合には、集積された紙幣の先端位置が不揃い状態となり、2枚以上の紙幣を重送してしまう可能性が生じる。また、サイズの小さな紙幣の先端が傾斜(スキュー)した状態となり、紙幣を傾斜状態のまま搬送してしまう可能性が生じる。
そこで、これに対応するため、紙葉類の先端を所定位置に繰り出して揃える1段階目の繰出手段(予備送り手段)と、この所定位置に繰り出された紙葉類の先端を送出ローラと抵抗ローラとの間に挿入するように繰り出す2段階目の繰出手段とを備えた構成が提唱されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の従来技術では、3つの繰出ローラのそれぞれが2段階目の繰出手段としてのゴム部を有し、それら繰出ローラのうちの軸方向中央の繰出ローラのみが1段階目の繰出手段としての予備送り部材を有している。
特開2007−210719号公報
上記特許文献1に記載の従来技術では、軸方向中央の繰出ローラのみが1段階目の繰出手段としての予備送り部材を有しており、すなわち予備送り部材が1つしかない。そのため、紙葉類修正能力の向上に結びつく1段階目の繰り出し力の分布の点で改善の余地があった。そこで、軸方向両外側の繰出ローラにも予備送り部材を設けて対応することが考えられる。しかしながら、上記特許文献1に記載の従来技術では、軸方向両外側の繰出ローラは、紙葉類の突入抵抗となる送出ローラより軸方向外側(言い換えれば、紙葉類の幅方向外側)に位置している。そのため、1段階目の繰り出しの際に、紙葉類の幅方向外側を押し出して幅方向中央側を引き戻すような方向の回転モーメントが生じ、かえって紙葉類を傾斜させる恐れがあった。
本発明の目的は、紙葉類修正能力を高めることができる紙葉類分離機構を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、外周側一部に高摩擦となる送出部を有し、搬送方向に回転する複数の送出ローラと、前記複数の送出ローラに対して入れ子状となるように配置され、搬送方向に回転不能な複数の抵抗ローラと、前記複数の送出ローラ及び前記複数の抵抗ローラに対して前段側に配置され、且つ前記複数の送出ローラに対して搬送方向にオーバーラップするように配置された複数の繰出ローラとを備え、集積された紙葉類を1枚ずつ分離して搬送する紙葉類分離機構において、前記複数の繰出ローラのそれぞれは、集積された紙葉類から分離するように紙葉類を所定位置に繰り出す第1繰出部と、前記送出ローラの送出部と同位相で設けられ、前記第1繰出部で所定位置に繰り出された紙葉類を前記複数の送出ローラと前記複数の抵抗ローラとの間に挿入するように繰り出す第2繰出部とを有し、軸方向両外側の前記繰出ローラは、軸方向両外側の前記送出ローラより内側に位置するように、前記抵抗ローラに対して軸方向位置が重なるように配置する。
このように本発明においては、複数の繰出ローラのそれぞれが第1繰出部を有しており、すなわち複数の第1繰出部を有している。これにより、例えば第1繰出部を1つのみ有する場合とは異なり、1段階目の繰り出し力を紙葉類の幅方向に分布させることができ、紙葉類修正能力を高めることができる。また、第1繰出部を有する軸方向両外側の繰出ローラは、軸方向両外側の送出ローラより内側(言い換えれば、紙葉類の幅方向内側)に位置するように配置している。これにより、例えば傾斜状態の紙葉類を繰り出す1段階目の繰り出しの際に、紙葉類の幅方向外側を引き戻して幅方向中央側を押し出すような方向の回転モーメントが生じ、紙葉類の傾斜状態を修正することができる。したがって、本発明においては、紙葉類修正能力を高めることができる。
本発明によれば、紙葉類修正能力を高めることができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の適用対象である現金自動取引装置の構成を表す概略図である。
この図1において、現金自動取引装置は、利用者が紙幣を出し入れする入出金口101と、入金紙幣を取引成立までの間一時的に収納する一時保留庫102と、入金紙幣を収納したり出金紙幣を放出したりする金種別の環流庫103と、環流庫103に対して紙幣を装填したり回収したりする装填回収庫104と、紙幣の真偽判定や金種判定等を行う紙幣鑑別機105と、この紙幣鑑別機105で出金紙幣として用いないと判定された紙幣を収納する入金庫106とを備えている。そして、入出金口101、環流庫103、及び装填回収庫104には紙葉類分離機構がそれぞれ搭載されている。
図2は、本発明の一実施形態における紙葉類分離機構の構造を表す側面図であり、図3は、平面図である。
これら図2及び図3において、紙葉類分離機構は、集積された紙葉類(図2中上側から順にP1,P2,…、これらを総称してPという)を1枚ずつ分離して図中右方向に搬送するものである。この紙葉類搬送装置は、例えば6つの送出ローラ(フィードローラ)11と、これら送出ローラ12に対して入れ子状に配置された例えば4つ抵抗ローラ(ゲートローラ)12と、送出ローラ11及び抵抗ローラ12の前段側(図2及び図3中左側)に配置された例えば2つの繰出ローラ(ピックアップローラ)13と、集積された紙葉類Pを持ち上げる押し板14と、紙葉類Pの集積空間を形成するために経路幅方向両側(図3中上側及び下側)に配設された側板15とを備えている。
送出ローラ11は、摩擦係数が十分低い金属や樹脂等で形成されたボス部11aと、外周側一部に設けられ摩擦係数が大きいゴム等で形成された送出部11bとを有している。送出ローラ11は、回転軸16に装着されており、回転機(図示せず)によって紙葉類Pの搬送方向(すなわち、図2中左廻り)に回転するようになっている。
抵抗ローラ12及び送出ローラ11は入れ子状となるように(詳細には、一定量δだけオーバーラップするように)配置されており、紙葉類Pの突入抵抗となるオーバーラップ部OVを形成している。抵抗ローラ12は、回転軸17に装着されており、例えばワンウェイクラッチ機構(図示せず)等によって紙葉類Pの搬送方向(すなわち、図2中右廻り)に回転不能となっている。これにより、2枚以上の紙葉類Pが同時にオーバーラップ部OVを通過しないようになっている。
繰出ローラ13は、摩擦係数が十分低い金属や樹脂等で形成されたボス部13aと、外周側一部に設けられ摩擦係数が大きいゴム等で形成された第1繰出部(予備送り部)13bと、外周側一部に設けられ摩擦力が大きいゴム等で形成された第2繰出部13cとを有している。繰出ローラ13は回転軸18に装着されており、回転軸18はタイミングベルト等を介し回転軸16に接続されている。これにより、繰出ローラ13と送出ローラ11は同期回転し、繰出ローラ13の第2繰出部13cと送出ローラ11の送出部11bが同位相となっている。なお、繰出ローラ13の第1繰出部13bは、例えば、2枚の可撓性のゴム板羽根で構成されている。
次に、本実施形態の紙葉類分離機構の動作を、図4を用いて説明する。
まず、押圧検知センサ(図示せず)で一定の押圧が検知されるまで、押板14を移動させて紙葉類Pを繰出ローラ13のボス部13aに押し付ける(図4(a)参照)。そして、一定の押圧が検知された後、繰出ローラ13及び送出ローラ11を回転させる。繰出ローラ13及び送出ローラ11が回転すると、図4(b)に示すように、まず繰出ローラ13の第1繰出部13bが最上位である1枚目の紙葉類P1に接触し、紙葉類P1の先端をオーバーラップ部OVまで繰り出して、紙葉類P1の先端位置を揃える(予備送り動作)。このとき、繰出ローラ13の第1繰出部13bによる繰り出し力は比較的小さいため、紙葉類P1がオーバーラップ部OVを通過することはない。さらに繰出ローラ13及び送出ローラ11が回転すると、図4(c)及び図4(d)に示すように、繰出ローラ13の第2繰出部13cと送出ローラ11の送出部11bとが紙葉類P1に接触し、紙葉類P1を送り出す。このとき、例えば1枚目の紙葉類P1とともに2枚目の紙葉類P2も連れ出されてしまっても、回転しない抵抗ローラ12によって2枚目の紙葉類P2がオーバーラップ部OVを通過することはない。以上のような動作が繰り返し行われて、集積された紙葉類Pを1枚ずつ分離して搬送する。
次に、本実施形態の特徴であるローラ配置構成を説明する。
(1)繰出ローラ13の搬送方向配置
本実施形態では、前述の図2に示すように、繰出ローラ13は、送出ローラ11に対して搬送方向(図2中左右方向)にラップ量Lだけオーバーラップするように配置している。その理由を以下説明する。
繰出ローラ13及び送出ローラ11を同じ回転速度で同期回転させる場合、繰出ローラ13の直径(詳細には、ボス部13aの回転直径)DPと送出ローラ11の直径DFは等しくなる。また、繰出ローラ13及び送出ローラ11の1回転で1枚の紙葉類Pを送り出す場合、繰出ローラ13及び送出ローラ11の回転円周は、取り扱う紙葉類Pの短辺長さ(搬送方向長さ)の最大値SLmaxより大きくしなければならない。これらの条件から下記の式(1)が得られる。
DF=DP≧SLmax/π ・・・(1)
また、繰出ローラ13の第2繰出部13cによる紙葉類Pの二重繰り出しを防止するため、繰出ローラ13と送出ローラ11との中心間距離FPLと繰出ローラ13の第2繰出部13cの周方向長さθPとの総和(FPL+θP)は、取り扱う紙葉類Pの短辺長さの最小値SLminより小さくしなければならない。すなわち、例えば図5に示す第1比較例のように、繰出ローラ13と送出ローラ11との中心間距離FPLと繰出ローラ13の第2繰出部13cの周方向長さθPとの総和(FPL+θP)が紙葉類Pの短辺長さの最小値SLminより大きい場合には、繰出ローラ13の第2繰出部13cによる紙葉類P1,P2の二重繰り出しが生じる恐れがある。この条件から下記の式(2)が得られる。
FPL≦SLmin−θP ・・・(2)
そして、例えば取り扱う紙葉類Pの短辺長さの最大値SLmaxと最小値SLminとの差が大きい場合に、上記の式(1)及び式(2)を満たすため、繰出ローラ13と送出ローラ11は、搬送方向にラップ量L(=DF−FPL)だけオーバーラップさせなければならない。具体例として、取り扱う紙葉類Pの短辺長さの最大値SLmax=85mm、最小値SLmin=60mmとする場合を用いて説明する。この場合、繰出ローラ13の直径DP及び送出ローラ11の直径DFは、式(1)から27mmより大きくしなければならないので、例えば30mmに設定する。また、例えば繰出ローラ13の第2繰出部13cの周方向長さθPを35mmに設定すると、繰出ローラ13と送出ローラ11との中心間距離FPLは、式(2)から25mm以下としなければならないので、例えば25mmに設定する。その結果、繰出ローラ13と送出ローラ11は、搬送方向にラップ量L(=(DP/2)+(DF/2)−FPL)=5mmだけオーバーラップすることになる。
(2)繰出ローラ13の軸方向配置
まず、繰出ローラ13の間隔寸法(言い換えれば、軸方向両外側の繰出ローラ13の間隔寸法)WPと側板15の間隔寸法WSとの関係について説明する。例えば図6に示す第2比較例のように、繰出ローラ13の間隔寸法WPが極端に長いと、1枚目の紙葉類P1が一方側(図6中上側)の側板15に偏ってしまった場合、この側板15と同じ側の繰出ローラ13は紙葉類P1に接触するものの、反対側(図6中下側)の繰出ローラ13は1枚目の紙葉類P1に接触しないで2枚目の紙葉類P2に接触することになる。その結果、2つの繰出ローラ13は2枚の紙葉類P1,P2を繰り出すことになる。そのため、このような問題が生じないように、紙葉類P1が一方側又は反対側の側板15に偏った場合でも、2つの繰出ローラ13は共に紙葉類P1に接触するように配置しなければならない。したがって、繰出ローラ13の間隔寸法WPは、取り扱う紙葉類Pの長辺寸法(幅方向寸法)の最小値LLminを考慮して、下記の式(3)の条件を満たさなければならない。詳しく説明すると、例えば紙葉類P1が一方側の測板15に偏った場合、紙葉類P1と反対側の側板15との隙間寸法は(WS−LLmin)となり、同様に例えば紙葉類P1が反対側の側板15に偏った場合、紙葉類P1と一方側の側板15との隙間寸法は(WS−LLmin)となる。したがって、繰出ローラ13の間隔寸法WPは、これら2つの隙間寸法を側板15の間隔寸法WSから差し引いた値より小さくしなければならない。
WP<2LLmin−WS ・・・(3)
また本実施形態の大きな特徴として、前述の図3に示すように、繰出ローラ13の間隔寸法WPは、軸方向両外側の送出ローラ11の間隔寸法WFより小さくなっている(言い換えれば、繰出ローラ13は、軸方向両外側の送出ローラ11より内側に位置している)。その理由について説明する。例えば図6に示す第2比較例のように、繰出ローラ13の間隔寸法WPが軸方向両外側の送出ローラ11の間隔寸法WFより大きくなっている場合には、繰出ローラ13の第1繰出部13bによって紙葉類P1を繰り出すと、紙葉類P1の幅方向外側を押し出して幅方向中央側を引き戻すような方向の回転モーメントが生じ(図7参照)、紙葉類P1が傾斜する恐れがある。一方、本実施形態のように、繰出ローラ13の間隔寸法WPが軸方向両外側の送出ローラ11の間隔寸法WFより小さくなっている場合には、繰出ローラ13の第1繰出部13bによって傾斜状態の紙葉類P1を繰り出すと、紙葉類P1の幅方向外側を引き戻して幅方向中央側を押し出すような方向の回転モーメントが生じ、紙葉類Pの傾斜状態を修正することができる。
また本実施形態では、繰出ローラ13は、軸方向両外側の送出ローラ11の内側に隣接する抵抗ローラ12に対して軸方向位置が重なるように配置している。その理由について説明する。繰出ローラ13を抵抗ローラ12に対して軸方向位置が重ならないように配置することは、互いに隣接する抵抗ローラ12の間隔寸法WGを大きくすることにつながる(図9参照)。抵抗ローラ12の間隔寸法WGが大きくなればオーバーラップ部OVの突入抵抗力が低下するため、少なくとも軸方向両外側の繰出ローラ13は、抵抗ローラ12に対して軸方向位置が重なるように配置したほうがよい。
(3)抵抗ローラ12の幅寸法
本実施形態では、図10(a)及びその部分拡大図である図10(b)に示すように、繰出ローラ13と軸方向位置が重なる抵抗ローラ12の幅寸法GH1は、他の抵抗ローラ12(言い換えれば、繰出ローラ13と軸方向位置が重ならない抵抗ローラ12)の幅寸法GH2より大きくしている。その理由の一つとして、繰出ローラ13と送出ローラ11との軸方向隙間に、紙葉類Pの座屈を防止するためのガイド19のリブ19aを配置するためである。また、他の理由として、紙葉類Pの通過を検知する通過検知センサ(詳細には、発光側センサ20aと受光側センサ20bとの間)の光軸(図中一点鎖線で図示)の領域を確保するためである。なお、この通過検知センサによって紙葉類Pの滞留が検知された場合は、運転を停止して対応することが可能である。
以上のように本実施形態においては、2つの繰出ローラ13のそれぞれが第1繰出部13bを有しており、すなわち複数の第1繰出部13bを有している。これにより、例えば第1繰出部13bを1つのみ有する場合とは異なり、紙葉類Pの先端をオーバーラップ部OVまで繰り出すための1段階目の繰り出し力を紙葉類Pの幅方向に分布させることができ、紙葉類修正能力を高めることができる。また、第1繰出部13bを有する2つの繰出ローラ13は、軸方向両外側の送出ローラ11より内側(言い換えれば、紙葉類Pの幅方向内側)に位置するように配置している。これにより、例えば傾斜状態の紙葉類Pをオーバーラップ部OVまで繰り出す1段階目の繰り出しの際に、紙葉類Pの幅方向外側を引き戻して幅方向中央側を押し出すような方向の回転モーメントが生じ、紙葉類Pの傾斜状態を修正することができる。したがって、本実施形態においては、紙葉類修正能力を高めることができる。
なお、上記一実施形態においては、6つの送出ローラ11、4つの抵抗ローラ12、及び2つの繰出ローラ13を備えた構成を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば図11に示す第1変形例のように、上記一実施形態における2つの繰出ローラ13の間に繰出ローラ13を1つ追設し、この追設した繰出ローラ13は抵抗ローラ12に対して軸方向位置が重ならないように配置した構成としてもよい。また、例えば図12に示す第2変形例のように、上記一実施形態における2つの繰出ローラ13の間に繰出ローラ13を2つ追設し、この追設した繰出ローラ13は抵抗ローラ12に対して軸方向位置が重るように配置した構成としてもよい。なお、この第2の変形例においては、4つの抵抗ローラ12の幅寸法は全て同じにしている。また、例えば図13に示す第3変形例のように、第2変形例における6つの送出ローラ11のうちの軸方向中央の1つを減らすような構成としてもよい。これらの変形例においても、上記同様の効果を得ることができる。
本発明の適用対象である現金自動取引装置の構成を表す概略図である。 本発明の一実施形態における紙葉類分離機構の構造を表す側面図である。 本発明の一実施形態における紙葉類分離機構の構造を表す平面図である。 本発明の一実施形態における紙葉類分離機構の動作を説明するための側面図である。 第1比較例における紙葉類分離機構の構造を表す側面図である。 第2比較例における紙葉類分離機構の構造を表す平面図である。 第2比較例における紙葉類分離機構の作用を説明するための部分拡大平面図である。 本発明の一実施形態における紙葉類分離機構の修正機能を説明するための平面図である。 第3比較例における紙葉類分離機構の抵抗ローラの間隔寸法を説明するための正面図である。 本発明の一実施形態における紙葉類分離機構の座屈防止機能を説明するための平面図、及び部分拡大平面図である。 本発明の第1変形例における紙葉類分離機構の構造を表す平面図である。 本発明の第2変形例における紙葉類分離機構の構造を表す平面図である。 本発明の第3変形例における紙葉類分離機構の構造を表す平面図である。
符号の説明
11 送出ローラ
11b 送出部
12 抵抗ローラ
13 繰出ローラ
13b 第1繰出部
13c 第2繰出部

Claims (2)

  1. 外周側一部に高摩擦となる送出部を有し、搬送方向に回転する複数の送出ローラと、前記複数の送出ローラに対して入れ子状となるように配置され、搬送方向に回転不能な複数の抵抗ローラと、前記複数の送出ローラ及び前記複数の抵抗ローラに対して前段側に配置され、且つ前記複数の送出ローラに対して搬送方向にオーバーラップするように配置された複数の繰出ローラとを備え、集積された紙葉類を1枚ずつ分離して搬送する紙葉類分離機構において、
    前記複数の繰出ローラのそれぞれは、集積された紙葉類から分離するように紙葉類を所定位置に繰り出す第1繰出部と、前記送出ローラの送出部と同位相で設けられ、前記第1繰出部で所定位置に繰り出された紙葉類を前記複数の送出ローラと前記複数の抵抗ローラとの間に挿入するように繰り出す第2繰出部とを有し、
    軸方向両外側の前記繰出ローラは、軸方向両外側の前記送出ローラより内側に位置するように、前記抵抗ローラに対して軸方向位置が重なるように配置したことを特徴とする紙葉類分離機構。
  2. 請求項1記載の紙葉類分離機構において、前記繰出ローラに対して軸方向位置が重なるように配置された前記抵抗ローラは、他の前記抵抗ローラよりも幅寸法を広くしたことを特徴とする紙葉類分離機構。
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