JP2010029735A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】
遊技盤上に配される遊技部材を前方側に大型化可能な構造を有するパチンコ機を提供することを目的とする。
【解決手段】
前方ガラス板65及び後方ガラス板67からなるガラス板64を遊技盤の前面に備えたパチンコ機1である。
前方ガラス板65には、その最前端65Cと遊技盤13の遊技盤面13Aとの距離が遊技球Pの直径の3倍以上となるように前方に向けて突出した突出部65Bが設けられ、この突出部65Bの後方側は遊技盤13に突出して取り付けられた装飾部材26を収納する収納空間71とされている。従来のものと比べて装飾部材26を前方側に大型化でき、遊技者にインパクトを与えることができる。
【選択図】 図3
Description
ところが、パチンコ機では従来からほぼ同様の釘配置が採用されてきたため、遊技者は従来からの遊技球の動きに慣れているが、このもののように、遊技球を立体的に動作させるようにしたものでは、遊技球の動きが過度となって却って遊技者が戸惑うおそれがある。つまり、ガラス板の突出部分は遊技球の動作空間として利用するよりも、むしろ、その突出形態はデザイン的にこそ価値を見出すべきと考えられる。
このような現状を考えると、ガラス板の突出部分と、大型の遊技部材との組み合わせはデザイン的に相乗効果を与え得ると言える。
具体的には、遊技盤面と後方ガラス板との距離は、遊技球の直径よりも若干大きい程度であるため、遊技部材を遊技盤面から1cm程度しか突出させることはできなかった。従って、遊技者に対して遊技部材の大型化によるインパクトをそれ程与えることはできなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、遊技部材を前方側に更に大型化可能な構造を有するパチンコ機を提供することを目的とする。
<手段1>
手段1は、
透明板が遊技盤の前方に配されてなるパチンコ機であって、
前記遊技盤には、遊技球が前記透明板の後面と前記遊技盤との間を流下可能な第1領域と、装飾のための遊技部材が突出して配されてこの遊技部材と前記透明板との間の空間が前記遊技球が流下不能とされた第2領域とを有し、
前記透明板は、前記第1領域に対応して平面部を有するとともに、前記第2領域に対応して配され前記遊技部材が収納可能となるよう、その最前端と前記遊技盤面との距離が前記遊技球の直径の3倍以上に設定された突出部とを有してなることを特徴とする。
なお、透明板には、ガラス板の他、透明な樹脂板も含まれる。
さらに、透明板には、その最前端と遊技盤の盤面との距離が遊技球の直径の3倍以上となるように前方に向けて突出した突出部が設けられ、この突出部の後方側は遊技盤に突出して取り付けられた装飾のための遊技部材が収納されるから、遊技部材を前方側に更に大型化できる。
手段2は、手段1に記載のものにおいて、前記透明板の平面部と前記透明板の突出部とは曲面にて繋がれていることを特徴とする。
本手段の構成によれば、透明板の平面部と突出部との境界線が見えにくくなるから、境界線が目障りでなくなる。
さらに、本手段の構成によれば以下の作用効果も奏される。透明板の一部を突出させると、透明板に応力がかかった場合に平面部と突出部との境界付近に応力が集中し易い。従って遊技者がガラス板をたたいたりすると、この部分から割れるおそれがある。
手段3は、手段1又は手段2に記載のものにおいて、前記遊技部材の一部は、駆動手段により動作可能に構成されていることを特徴とする。
手段4は、手段1ないし手段3のいずれかに記載のものにおいて、前記遊技部材はキャラクタ人形であることを特徴する。
このような場合、キャラクタ人形はできる限り立体的なものであることが望ましいが、従来のパチンコ機においては遊技盤面から1cm程度しか突出させることができなかったため、その立体感は十分には表現されていなかった。
本手段の構成によれば、キャラクタ人形を従来よりも前方側に突出させることができるため立体感をより一層引き出すことができる。
手段5は、手段1ないし手段4のいずれかに記載のものにおいて、前記遊技部材は、所定の枠により囲まれるように区画された遊技領域のほぼ中央部に形成されていることを特徴する。
手段6は、手段1ないし手段5のいずれかに記載のものにおいて、前記遊技部材は、所定の枠により囲まれるように区画された遊技領域の端部付近に形成されていることを特徴とする。
本手段の構成によれば、端部付近に大型化された遊技部材を配したから、端部付近も目立たせることができ端部付近の装飾性を向上させることができる。
手段7は、手段1ないし手段6のいずれかに記載のものにおいて、前記遊技部材は、所定の枠により囲まれるように区画された遊技領域よりも外の領域に形成されていることを特徴とする。
本手段の構成によれば、遊技領域よりも外に大型化された遊技部材を配したから、遊技領域の外の領域も目立たせることができこの領域の装飾性を向上させることができる。
手段8は、手段1ないし手段7のいずれかに記載のものにおいて、前記遊技盤には、前記第2領域への前記遊技球の進入を防止する進入防止手段が設けられていることを特徴とする。
手段9は、手段8に記載のものにおいて、前記進入防止手段は、前記遊技盤に立設された前記第2領域への前記遊技球の進入を防止する進入防止壁であることを特徴とする。
手段10は、手段9に記載のものにおいて、前記進入防止壁の前記第1領域側は、弾性部材にて形成されていることを特徴とする。
また、遊技球の衝突による進入防止壁への衝撃が和らげられて進入防止壁の損傷が防止される。
手段11は、前記手段9又は手段10に記載のものにおいて、前記進入防止壁は、ほぼ無色透明の透明部材にて形成されていることを特徴とする。
手段12は、手段1ないし手段11のいずれかに記載のものにおいて、前記透明板は、後方透明板と、この後方透明板よりも前方に位置する前方透明板とからなり、前記後方透明板には、前記突出部が形成されるとともに、この突出部が前記前方透明板に開けられた開口部から前方へ突出していることを特徴とする。
手段13は、手段1ないし手段11のいずれかに記載のものにおいて、前記透明板は、後方透明板と、この後方透明板よりも前方に位置する前方透明板とからなり、
前記後方透明板は、前記前方透明板の端部より幅方向外方へ延出された部分を有し、この延出された部分には前記突出部が設けられていることを特徴とする。
手段14は、手段1ないし手段11のいずれかに記載のものにおいて、前記透明板は、後方透明板と、この後方透明板よりも前方に位置する前方透明板とからなり、
前記前方透明板には前記突出部が形成されるとともに、前記後方透明板にも前方に突出する突出部が前記前方ガラス板の突出部と対応する位置に形成されていることを特徴とする。
また、装飾のための遊技部材の前方には、2枚の透明板が配されるから、遊技者が透明板を叩いたとしても、2枚とも割られるおそれが減少し、突出部後方の装飾部材が破損するおそれが減少する。
手段15は、手段1ないし手段11のいずれかに記載のものにおいて、前記透明板は、後方透明板と、この後方透明板よりも前方に位置する前方透明板とからなり、前記前方透明板には、前記突出部が形成されるとともに、前記後方透明板には前記前方透明板の前記突出部と対応する位置に開口が形成されていることを特徴とする。
手段16は、手段1ないし手段11のいずれかに記載のものにおいて、前記透明板は、後方透明板と、この後方透明板よりも前方に位置する前方透明板とからなり、
前記前方透明板は、前記後方透明板の端部より幅方向外方へ延出された部分を有し、この延出された部分には前記突出部が設けられていることを特徴とする。
手段17は、手段1ないし手段16のいずれかに記載のものにおいて、前記遊技部材内部には前記遊技球が進入可能な流路が形成されていることを特徴とする。
手段18は、手段17に記載のものにおいて、前記遊技球が進入可能な流路を形成する周壁の一部が透明部材にて形成されていることを特徴とする。
以下、本発明の第1実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
パチンコ機1の額縁状に形成された前面枠3の開口には、金枠5が周設されている。金枠5には、ガラス扉枠7と前面扉板9とが開閉可能に設けられている。
なお、ガラス扉枠7の構成については後に詳述する。ガラス扉枠7の後方には、遊技盤13が配置され、前面扉板9の表面には、打球を貯留し、かつ図示しない打球発射位置に打球を供給する上皿15が固定されている。さらに、前面枠3の下方には、打球の発射力を調整する操作ハンドル17、上皿15に貯留しきれなかった景品玉を貯留する下皿19が設けられている。
遊技領域23は、図1の左側約2/3が、遊技球Pがガラス板64の後面(本実施形態では後方ガラス板67の後面)と遊技盤13との間を流下可能な第1領域23Aとされている。一方、右側約1/3は、装飾部材26が突出して配されてこの装飾部材26と透明板64との間の空間(図3における空間K)が遊技球Pが流下不能とされた第2領域23Bとされており、遊技盤13上に固定され第2領域23Bへの遊技球Pの進入を阻止する境界壁(本発明の進入防止壁に相当)25が設けられている。
境界壁25は、ポリカーボネート等のほぼ無色透明な樹脂板からなり、その第1領域側の側面には、シリコンゴム等のほぼ無色透明な弾性部材(図示せず)が貼り付けられている。
第2領域23Bには、前方側へ張り出した立体的なキャラクタ人形及び花の形状の装飾部材26(本発明の遊技部材に相当)が取り付けられている。
なお、立体的なキャラクタ人形及び個々の花の形状の装飾部材26は、それぞれ独立しており別個に遊技盤13から突出するように取り付けられている。これらの最前端は図3に示すように後方ガラス板67の板面よりも前方側に突出するようにされている。
また、装飾部材26たるキャラクタ人形の手部26Aは図示しないソレノイド(駆動手段)により図3の破線に示すように前後方向に動作可能とされている。
これらの図柄列29,31,33は、通常変動時には横方向(右から左へ移動するように)にスクロール表示される。なお、図柄列は、例えば左図柄列、中図柄列、右図柄列のように縦方向にスクロール表示されるものであってもよい。
また、特別図柄表示装置27の上部には普通図柄表示装置35が併設されている。普通図柄表示装置35は、発光ダイオード(LED)よりなる4つの保留ランプ37と、普通図柄表示部たるLEDよりなる7セグ表示部39とを備えている。
留数に応じた回数だけ普通図柄表示装置35は作動するようになっている。
このリーチ状態には、中図柄列31の図柄変動が、最終的に上・下両図柄列29,33の停止図柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当たり状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態とならないもの(これを「外れリーチ状態」という)が含まれる。
特別図柄表示装置27において、表示部27Aの上方には、発光ダイオード(LED)からなる保留ランプ49が組み込まれている。保留ランプ49の数は、前述した保留最大回数と同じ(この場合4個)である。保留ランプ49は、変動表示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表示の実行に伴い消灯させられる。このほかにも、パチンコ機1の複数箇所には、遊技効果を高めるための各種ランプが取り付けられている。これらのランプは、遊技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅等)が変えられる。さらに、パチンコ機1には、遊技の進行に応じて効果音を発生する図示しないスピーカが設けられている。
保持板63A,63Bには、前方ガラス板65及び後方ガラス板67を収納するための前後の2つのガラス収納溝63C,63Dが形成されている。
一方、前方ガラス板65は、後方ガラス板67とほぼ同面積・同形の平面部65Aと、この平面部65Aの一端側(図3において右側)から斜め前方に湾曲するように延設された突出部65Bとからなる。突出部65Bは側方側(図3において右側)ほど前方に突出する形状とされている。なお、前方ガラス板65の平面部65Aと前方ガラス板65の突出部65Bとは曲面にて繋がれている。
ところで、遊技盤13の遊技盤面13Aから前方ガラス板65の平面部65Aまでの距離は遊技球Pの直径の2倍程度であるが、突出部65Bの最前端65Cと遊技盤面13Aとの距離Lが遊技球Pの直径の3倍以上、かつ遊技に支障をきたさない程度以下の設定としてある。
このようにして突出部65Bの後方には装飾部材26の収納空間71が設けられ、ここに前方側へ張り出した立体的なキャラクタ人形及び花の形状の装飾部材26が収納されるようにされている。
本実施形態のパチンコ機1によれば、後方ガラス板67は、遊技球Pが流下する第1領域23Aに対応して平面状とされているから、遊技球Pの動きを遊技者が慣れ親しんだ従来通りの平面的なものとすることができる。
また、前方ガラス板65には、その最前端65Cと遊技盤13の遊技盤面13Aとの距離が遊技球Pの直径の3倍以上となるように前方に向けて湾曲した突出部65Bが形成され、突出部65Bの後方には前方側へ張り出した立体的なキャラクタ人形及び花の形状の装飾部材26が収納されるようにされている。従って、従来のものと比べて装飾部材26を前方側に大型化でき、遊技者にインパクトを与えることができる。
さらに、前方ガラス板65の平面部65Aと前方ガラス65の突出部65Bとは曲面にて繋がれていることから、以下の作用効果も奏される。前方ガラス板65の一部を湾曲(突出)させると、前方ガラス板65に応力がかかった場合に平面部65Aと突出部65Bとの境界付近に応力が集中し易い。従って遊技者が前方ガラス板65をたたいたりすると、この部分から割れるおそれがある。本実施形態では、平面部65Aと突出部65Bとは曲面にて繋がれていることとしたから、前方ガラス板65に応力がかかった場合でもその境界付近で応力が局部的に集中することはなく割れにくくなる。
また、装飾部材26たるキャラクタ人形の一部(手部26A)はソレノイドにより可動可能にされている。従って、遊技者の興味をより一層引くことができる。
また、遊技領域23の第1領域23Aと第2領域23Bとは、境界壁25によって区画され、第2領域23Bへの遊技球Pの進入は確実に防止されるから、遊技球Pによる装飾部材26を損傷が防止される。
さらに、境界壁25の第1領域側の側面には、シリコンゴム等のほぼ無色透明な弾性部材が貼り付けられているから、遊技球Pの衝突による境界壁25への衝撃が和らげられて境界壁25の損傷が防止される。
次に、第2実施形態について図4を参照しつつ説明する。第2実施形態では、第1実施形態と異なる構成のみ説明し、第1実施形態と同一の他の構成、作用、効果については省略する。なお、同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付す。第2実施形態では、突出部65Bの形状が第1実施形態のものと異なる。
第2実施形態では、第1実施形態の図3に相当する図4の断面図に示すように、突出部65Bの途中に変曲点をもつものとされている。本実施形態においても第1実施形態と同一の作用効果を奏する。
次に、第3実施形態について図5を参照しつつ説明する。第3実施形態では、第1実施形態と異なる構成のみ説明し、第1実施形態と同一の他の構成、作用、効果については省略する。なお、同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付す。第3実施形態では、ガラス板64の突出構造が第1実施形態のものと異なる。
第3実施形態では、第1実施形態の図3に相当する図5の断面図に示すように、後方ガラス板67は、前方ガラス板65の端部より幅方向外方へ延出された部分を有し、この延出された部分には突出部67Bが設けられている。
なお、本実施形態においても図5中の距離Lが遊技球Pの直径の3倍以上、かつ遊技に支障をきたさない程度以下の設定としてある。
このようにして突出部67Bの後方には装飾部材26の収納空間71が設けられ、ここに前方側へ張り出した立体的なキャラクタ人形及び花の形状の装飾部材26が収納されるようにされている。なお、本実施形態においても第1実施形態と同一の作用効果を奏する。
次に、第4実施形態について図6,7を参照しつつ説明する。第4実施形態では、第1実施形態と異なる構成のみ説明し、第1実施形態と同一の他の構成、作用、効果については省略する。なお、同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付す。第4実施形態では、ガラス板64の突出部の構造、及びその位置が第1実施形態のものと異なる。従って、突出部の後方に配される遊技部材としての装飾部材26の位置も異なっている。装飾部材26は、誘導レール21(本発明の所定の枠に相当)により囲まれるように区画された遊技領域23のほぼ中央部、左右両端部付近、及び遊技領域23よりも外の領域(図6において遊技領域23の右上方領域)にそれぞれ配されている。
そして、これらの装飾部材26の前方位置において、後方ガラス板67には、突出部67Bを形成する突出部材68が取り付けられるとともに、この突出部材68が前方ガラス板65に開けられた開口83から前方へ突出した突出構造が施されれている。
突出構造を中央部付近のものによって具体的に説明すると前方ガラス板65及び後方ガラス板67には、略円形の開口83,85がそれぞれ同軸でかつ同一の大きさをもって形成されている。なお、他の突出構造も中央部付近のものと基本的に同様の構成とされている。
なお、この実施形態では、突出部材68は、両開口83,85に対し、自らの弾発力のみによって嵌め合わされるものを示したが、必要であれば更に接着剤を介在させるようにしてもよい。
なお、本実施形態においても図7中の距離Lが遊技球Pの直径の3倍以上、かつ遊技に支障をきたさない程度以下の設定としてある。
さらに、遊技盤13には、突出部67Bの上方縁部に相当する位置に境界壁25が設けられている。境界壁25の中央左寄りには、遊技球Pが進入可能な開口が25Cが設けられている。第1領域23Aの遊技球Pは、この開口25Cから装飾部材26内部に設けられた通過経路26Dに進入し、こ通過経路26Dを通って、再び第1領域23Aに排出されるようにされている。
なお、通過経路26Dの周壁の少なくとも一部は透明部材により形成されているとともに、装飾部材26は、透明の樹脂で形成されており、通過経路26D内を通過する遊技球Pを遊技者から視認可能とされている。
本実施形態では、遊技領域23のほぼ中央部に前方側に大型化した装飾部材26を配したから遊技者の視野に入りやすくなり、その結果、装飾部材26を目立たせることができる。
また、一般に、遊技領域23の端部付近は遊技者の視野に入りにくいが、端部付近にも前方側に大型化した装飾部材26を配したから、端部付近も目立たせることができ装飾性を向上させることができる。
また、一般に、遊技領域23よりも外の領域は遊技者の視野に入りにくいが、遊技領域23よりも外にも大型化された装飾部材26を配したから、遊技領域23の外の領域も目立たせることができこの領域の装飾性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、装飾部材26内に遊技球Pが進入可能となるとともに、遊技者は装飾部材26内部を通過する遊技球Pを確認することができるため、遊技球Pが遊技盤13上から消失してしまったという疑問を感じることを防止することができる。
次に、第5実施形態について図8を参照しつつ説明する。第5実施形態では、第4実施形態と異なる構成のみ説明し、第4実施形態と同一の他の構成、作用、効果については省略する。なお、同一の構成については第4実施形態と同一の符号を付す。第5実施形態では、第4実施形態の図7に相当する図8の断面図に示すようにガラス板64の突出構造が第4実施形態のものと異なる。
前方ガラス板65には突出部65Bが形成されるとともに、後方ガラス板67にも、突出部67Bが前方ガラス板65の突出部65Bと対応する位置に形成されている。
なお、本実施形態においても図8中の距離Lが遊技球Pの直径の3倍以上、かつ遊技に支障をきたさない程度以下の設定としてある。
次に本実施形態特有の効果について説明する。装飾部材26の前方には、2枚のガラス板65,67が配されるから、遊技者がガラス板64を叩いたとしても、2枚とも割られるおそれが減少し、後方の装飾部材26が破損するおそれが減少する。
次に、第6実施形態について図9を参照しつつ説明する。第6実施形態では、第4実施形態と異なる構成のみ説明し、第4実施形態と同一の他の構成、作用、効果については省略する。なお、同一の構成については第4実施形態と同一の符号を付す。第6実施形態では、第4実施形態の図7に相当する図9の断面図に示すようにガラス板64の突出構造が第4実施形態のものと異なる。
前方ガラス板65には、突出部65Bが形成されるとともに、後方ガラス板67には前方ガラス板65の突出部65Bと対応する位置に開口90が形成されている。そして、遊技盤13に突出して取り付けられた装飾部材26は、後方ガラス板67の開口90から前方へ向かって突出している。
なお、本実施形態においても図9中の距離Lが遊技球Pの直径の3倍以上、かつ遊技に支障をきたさない程度以下の設定としてある。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(2)上記実施形態では、遊技部材は装飾部材26としたが、遊技部材は特に限定されず、例えばランプ等であってもよい。
(3)上記第1実施形態では、遊技部材(装飾部材26)の一部が可動するものとしたが、遊技部材は静止しているものであってもよい。
(4)上記実施形態では、遊技領域23の第1領域23Aと第2領域23Bとは、独立した境界壁25によって区画されているものとしたが、収納空間71に収納される遊技部材自体の第1領域23A側を境界としてもよい。この場合には、遊技部材自体の第1領域23A側は、遊技球Pが当たっても損傷しないように補強する構成が望ましい。
(5)上記第1実施形態では、境界壁25は、全体としてほぼ無色透明として目立たなくしたが、逆に境界壁25を着色して目立つようにしてこれによりデザイン性を付与してもよい。
(6)上記第1実施形態では、駆動手段はソレノイドとしたが、その他の手段、例えばモーターであってもよい。
(7)上記実施形態では、透明板としてガラス板を用いたが、透明な樹脂板を用いてもよい。
7…ガラス扉枠
9…前面扉板
13…遊技盤
13A…遊技盤面
23…遊技領域
23A…第1領域
23B…第2領域
25…境界壁
26…装飾部材(遊技部材)
26A…手部
P…遊技球
64…ガラス板(透明板)
65…前方ガラス板(前方透明板)
65A…平面部
65B…突出部
65C…最前端
67…後方ガラス板(後方透明板)
71…収納空間
Claims (1)
- 透明板が遊技盤の前方に配されてなるパチンコ機であって、
前記遊技盤には、遊技球が前記透明板の後面と前記遊技盤との間を流下可能な第1領域と、装飾のための遊技部材が突出して配されてこの遊技部材と前記透明板との間の空間が前記遊技球が流下不能とされた第2領域とを有し、
前記透明板は、前記第1領域に対応して平面部を有するとともに、前記第2領域に対応して配され前記遊技部材が収納可能となるよう、その最前端と前記遊技盤面との距離が前記遊技球の直径の3倍以上に設定された突出部とを有してなることを特徴とするパチンコ機。
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