JP4888542B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、遊技部材を前方側に大型化可能な構造を有するパチンコ機を提供することを目的とする。
以下、本発明の第1実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
パチンコ機1の額縁状に形成された前面枠3の開口には、金枠5が周設されている。金枠5には、ガラス扉枠7と前面扉板9とが開閉可能に設けられている。なお、ガラス扉枠7の構成については後に詳述する。ガラス扉枠7の後方には、遊技盤13が配置され、前面扉板9の表面には、打球を貯留し、かつ図示しない打球発射位置に打球を供給する上皿15が固定されている。さらに、前面枠3の下方には、打球の発射力を調整する操作ハンドル17、上皿15に貯留しきれなかった景品玉を貯留する下皿19が設けられている。
遊技領域23は、図1の左側約2/3が、遊技球Pがガラス板64の後面(本実施形態では後方ガラス板67の後面)と遊技盤13との間を流下可能な第1領域23Aとされている。一方、右側約1/3は、装飾部材26が突出して配されてこの装飾部材26と透明板64との間の空間(図3における空間K)が遊技球Pが流下不能とされた第2領域23Bとされており、遊技盤13上に固定され第2領域23Bへの遊技球Pの進入を阻止する境界壁(本発明の進入防止壁に相当)25が設けられている。
境界壁25は、ポリカーボネート等のほぼ無色透明な樹脂板からなり、その第1領域側の側面には、シリコンゴム等のほぼ無色透明な弾性部材(図示せず)が貼り付けられている。
第2領域23Bには、前方側へ張り出した立体的なキャラクタ人形及び花の形状の装飾部材26(本発明の遊技部材に相当)が取り付けられている。
なお、立体的なキャラクタ人形及び個々の花の形状の装飾部材26は、それぞれ独立しており別個に遊技盤13から突出するように取り付けられている。これらの最前端は図3に示すように後方ガラス板67の板面よりも前方側に突出するようにされている。
また、装飾部材26たるキャラクタ人形の手部26Aは図示しないソレノイド(駆動手段)により図3の破線に示すように前後方向に動作可能とされている。
これらの図柄列29,31,33は、通常変動時には横方向(右から左へ移動するように)にスクロール表示される。なお、図柄列は、例えば左図柄列、中図柄列、右図柄列のように縦方向にスクロール表示されるものであってもよい。
また、特別図柄表示装置27の上部には普通図柄表示装置35が併設されている。普通図柄表示装置35は、発光ダイオード(LED)よりなる4つの保留ランプ37と、普通図柄表示部たるLEDよりなる7セグ表示部39とを備えている。
このリーチ状態には、中図柄列31の図柄変動が、最終的に上・下両図柄列29,33の停止図柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当たり状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態とならないもの(これを「外れリーチ状態」という)が含まれる。
特別図柄表示装置27において、表示部27Aの上方には、発光ダイオード(LED)からなる保留ランプ49が組み込まれている。保留ランプ49の数は、前述した保留最大回数と同じ(この場合4個)である。保留ランプ49は、変動表示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表示の実行に伴い消灯させられる。このほかにも、パチンコ機1の複数箇所には、遊技効果を高めるための各種ランプが取り付けられている。これらのランプは、遊技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅等)が変えられる。さらに、パチンコ機1には、遊技の進行に応じて効果音を発生する図示しないスピーカが設けられている。
保持板63A,63Bには、前方ガラス板65及び後方ガラス板67を収納するための前後の2つのガラス収納溝63C,63Dが形成されている。
一方、前方ガラス板65は、後方ガラス板67とほぼ同面積・同形の平面部65Aと、この平面部65Aの一端側(図3において右側)から斜め前方に湾曲するように延設された突出部65Bとからなる。突出部65Bは側方側(図3において右側)ほど前方に突出する形状とされている。なお、前方ガラス板65の平面部65Aと前方ガラス板65の突出部65Bとは曲面にて繋がれている。
ところで、遊技盤13の遊技盤面13Aから前方ガラス板65の平面部65Aまでの距離は遊技球Pの直径の2倍程度であるが、突出部65Bの最前端65Cと遊技盤面13Aとの距離Lが遊技球Pの直径の3倍以上、かつ遊技に支障をきたさない程度以下の設定としてある。
このようにして突出部65Bの後方には装飾部材26の収納空間71が設けられ、ここに前方側へ張り出した立体的なキャラクタ人形及び花の形状の装飾部材26が収納されるようにされている。
本実施形態のパチンコ機1によれば、後方ガラス板67は、遊技球Pが流下する第1領域23Aに対応して平面状とされているから、遊技球Pの動きを遊技者が慣れ親しんだ従来通りの平面的なものとすることができる。
また、前方ガラス板65には、その最前端65Cと遊技盤13の遊技盤面13Aとの距離が遊技球Pの直径の3倍以上となるように前方に向けて湾曲した突出部65Bが形成され、突出部65Bの後方には前方側へ張り出した立体的なキャラクタ人形及び花の形状の装飾部材26が収納されるようにされている。従って、従来のものと比べて装飾部材26を前方側に大型化でき、遊技者にインパクトを与えることができる。
さらに、前方ガラス板65の平面部65Aと前方ガラス65の突出部65Bとは曲面にて繋がれていることから、以下の作用効果も奏される。前方ガラス板65の一部を湾曲(突出)させると、前方ガラス板65に応力がかかった場合に平面部65Aと突出部65Bとの境界付近に応力が集中し易い。従って遊技者が前方ガラス板65をたたいたりすると、この部分から割れるおそれがある。本実施形態では、平面部65Aと突出部65Bとは曲面にて繋がれていることとしたから、前方ガラス板65に応力がかかった場合でもその境界付近で応力が局部的に集中することはなく割れにくくなる。
また、装飾部材26たるキャラクタ人形の一部(手部26A)はソレノイドにより可動可能にされている。従って、遊技者の興味をより一層引くことができる。
また、遊技領域23の第1領域23Aと第2領域23Bとは、境界壁25によって区画され、第2領域23Bへの遊技球Pの進入は確実に防止されるから、遊技球Pによる装飾部材26を損傷が防止される。
さらに、境界壁25の第1領域側の側面には、シリコンゴム等のほぼ無色透明な弾性部材が貼り付けられているから、遊技球Pの衝突による境界壁25への衝撃が和らげられて境界壁25の損傷が防止される。
次に、第2実施形態について図4を参照しつつ説明する。
第2実施形態では、第1実施形態と異なる構成のみ説明し、第1実施形態と同一の他の構成、作用、効果については省略する。なお、同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付す。第2実施形態では、突出部65Bの形状が第1実施形態のものと異なる。
第2実施形態では、第1実施形態の図3に相当する図4の断面図に示すように、突出部65Bの途中に変曲点をもつものとされている。本実施形態においても第1実施形態と同一の作用効果を奏する。
次に、第3実施形態について図5を参照しつつ説明する。第3実施形態では、第1実施形態と異なる構成のみ説明し、第1実施形態と同一の他の構成、作用、効果については省略する。なお、同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付す。第3実施形態では、ガラス板64の突出構造が第1実施形態のものと異なる。
第3実施形態では、第1実施形態の図3に相当する図5の断面図に示すように、後方ガラス板67は、前方ガラス板65の端部より幅方向外方へ延出された部分を有し、この延出された部分には突出部67Bが設けられている。
なお、本実施形態においても図5中の距離Lが遊技球Pの直径の3倍以上、かつ遊技に支障をきたさない程度以下の設定としてある。
このようにして突出部67Bの後方には装飾部材26の収納空間71が設けられ、ここに前方側へ張り出した立体的なキャラクタ人形及び花の形状の装飾部材26が収納されるようにされている。なお、本実施形態においても第1実施形態と同一の作用効果を奏する。
次に、第4実施形態について図6,7を参照しつつ説明する。第4実施形態では、第1実施形態と異なる構成のみ説明し、第1実施形態と同一の他の構成、作用、効果については省略する。なお、同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付す。第4実施形態では、ガラス板64の突出部の構造、及びその位置が第1実施形態のものと異なる。従って、突出部の後方に配される遊技部材としての装飾部材26の位置も異なっている。装飾部材26は、誘導レール21(本発明の所定の枠に相当)により囲まれるように区画された遊技領域23のほぼ中央部、左右両端部付近、及び遊技領域23よりも外の領域(図6において遊技領域23の右上方領域)にそれぞれ配されている。
そして、これらの装飾部材26の前方位置において、後方ガラス板67には、突出部67Bを形成する突出部材68が取り付けられるとともに、この突出部材68が前方ガラス板65に開けられた開口83から前方へ突出した突出構造が施されれている。
突出構造を中央部付近のものによって具体的に説明すると前方ガラス板65及び後方ガラス板67には、略円形の開口83,85がそれぞれ同軸でかつ同一の大きさをもって形成されている。なお、他の突出構造も中央部付近のものと基本的に同様の構成とされている。
なお、この実施形態では、突出部材68は、両開口83,85に対し、自らの弾発力のみによって嵌め合わされるものを示したが、必要であれば更に接着剤を介在させるようにしてもよい。
さらに、遊技盤13には、突出部67Bの上方縁部に相当する位置に境界壁25が設けられている。境界壁25の中央左寄りには、遊技球Pが進入可能な開口が25Cが設けられている。第1領域23Aの遊技球Pは、この開口25Cから装飾部材26内部に設けられた通過経路26Dに進入し、こ通過経路26Dを通って、再び第1領域23Aに排出されるようにされている。
なお、通過経路26Dの周壁の少なくとも一部は透明部材により形成されているとともに、装飾部材26は、透明の樹脂で形成されており、通過経路26D内を通過する遊技球Pを遊技者から視認可能とされている。
本実施形態では、遊技領域23のほぼ中央部に前方側に大型化した装飾部材26を配したから遊技者の視野に入りやすくなり、その結果、装飾部材26を目立たせることができる。
また、一般に、遊技領域23の端部付近は遊技者の視野に入りにくいが、端部付近にも前方側に大型化した装飾部材26を配したから、端部付近も目立たせることができ装飾性を向上させることができる。
また、一般に、遊技領域23よりも外の領域は遊技者の視野に入りにくいが、遊技領域23よりも外にも大型化された装飾部材26を配したから、遊技領域23の外の領域も目立たせることができこの領域の装飾性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、装飾部材26内に遊技球Pが進入可能となるとともに、遊技者は装飾部材26内部を通過する遊技球Pを確認することができるため、遊技球Pが遊技盤13上から消失してしまったという疑問を感じることを防止することができる。
次に、第5実施形態について図8を参照しつつ説明する。第5実施形態では、第4実施形態と異なる構成のみ説明し、第4実施形態と同一の他の構成、作用、効果については省略する。なお、同一の構成については第4実施形態と同一の符号を付す。第5実施形態では、第4実施形態の図7に相当する図8の断面図に示すようにガラス板64の突出構造が第4実施形態のものと異なる。
前方ガラス板65には突出部65Bが形成されるとともに、後方ガラス板67にも、突出部67Bが前方ガラス板65の突出部65Bと対応する位置に形成されている。
なお、本実施形態においても図8中の距離Lが遊技球Pの直径の3倍以上、かつ遊技に支障をきたさない程度以下の設定としてある。
次に本実施形態特有の効果について説明する。装飾部材26の前方には、2枚のガラス板65,67が配されるから、遊技者がガラス板64を叩いたとしても、2枚とも割られるおそれが減少し、後方の装飾部材26が破損するおそれが減少する。
次に、第6実施形態について図9を参照しつつ説明する。第6実施形態では、第4実施形態と異なる構成のみ説明し、第4実施形態と同一の他の構成、作用、効果については省略する。なお、同一の構成については第4実施形態と同一の符号を付す。第6実施形態では、第4実施形態の図7に相当する図9の断面図に示すようにガラス板64の突出構造が第4実施形態のものと異なる。
前方ガラス板65には、突出部65Bが形成されるとともに、後方ガラス板67には前方ガラス板65の突出部65Bと対応する位置に開口90が形成されている。そして、遊技盤13に突出して取り付けられた装飾部材26は、後方ガラス板67の開口90から前方へ向かって突出している。
なお、本実施形態においても図9中の距離Lが遊技球Pの直径の3倍以上、かつ遊技に支障をきたさない程度以下の設定としてある。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(2)上記実施形態では、遊技部材は装飾部材26としたが、遊技部材は特に限定されず、例えばランプ等であってもよい。
(3)上記第1実施形態では、遊技部材(装飾部材26)の一部が可動するものとしたが、遊技部材は静止しているものであってもよい。
(4)上記実施形態では、遊技領域23の第1領域23Aと第2領域23Bとは、独立した境界壁25によって区画されているものとしたが、収納空間71に収納される遊技部材自体の第1領域23A側を境界としてもよい。この場合には、遊技部材自体の第1領域23A側は、遊技球Pが当たっても損傷しないように補強する構成が望ましい。
(5)上記第1実施形態では、境界壁25は、全体としてほぼ無色透明として目立たなくしたが、逆に境界壁25を着色して目立つようにしてこれによりデザイン性を付与してもよい。
(6)上記第1実施形態では、駆動手段はソレノイドとしたが、その他の手段、例えばモーターであってもよい。
(7)上記実施形態では、透明板としてガラス板を用いたが、透明な樹脂板を用いてもよい。
13…遊技盤
23A…第1領域
23B…第2領域
25…境界壁(壁部材)
26…装飾部材(遊技部材)
P…遊技球
64…ガラス板(透明板)
65…前方ガラス板(前側透明板)
65A…平面部(第2平面部)
67…後方ガラス板(後側透明板)
67A…平面部(第1平面部)
68…突出部材
83…開口(第2開口部)
85…開口(第1開口部)
71…収納空間
Claims (1)
- 前側透明板と後側透明板とを前後に並べて遊技盤の前方に配置するパチンコ機であって、
前記遊技盤には、
遊技球が前記後側透明板の後面と前記遊技盤との間を流下可能な第1領域と、装飾のための遊技部材が突出して配される第2領域と、前記第1領域と前記第2領域との境界に設けられ前記遊技球と前記遊技部材の外側面との接触を防止するための壁部材とを有し、
前記後側透明板は、
前記第1領域に対応して設けられた第1平面部と、
前記第2領域に対応して設けられた第1開口部と、を備え、
前記前側透明板は、
前記第1平面部に対応して設けられた第2平面部と、
前記第1開口部に対応して設けられた第2開口部と、を備え、
前記パチンコ機は、
前記第1開口部および第2開口部に嵌め込んだ状態で前記後側透明板に取り付けられる突出部材を備え、
該突出部材は、前記後側透明板に取り付けられた場合に、前記突出部材の最前端と前記遊技盤の前面との距離が前記遊技球の直径の3倍以上に設定され、前記前側透明板よりも前記遊技盤の前方側に突出するように構成され、前記突出部材と前記遊技盤との間に前記遊技部材の収納空間を形成するものであることを特徴とするパチンコ機。
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