JP5923419B2 - 遊技機 - Google Patents
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遊技盤(20)の前面に設けられた領域画成部(40)の内側に画成された遊技領域(20a)の左上方で開口する打出し口を介して遊技球を遊技領域(20a)に打ち出して遊技が行われるよう構成されると共に、前記遊技盤(20)の遊技領域(20a)の内側に、図柄表示装置(17)の表示部が臨む枠状装飾部材(25)が配設されて、該枠状装飾部材(25)の左側を遊技球が流下する第1球流下経路および枠状装飾部材の右側を遊技球が流下する第2球流下経路が形成された遊技機において、
前記領域画成部(40)には、前記遊技領域(20a)における前記打出し口とは反対側の上部に、前記遊技領域(20a)に打ち出された遊技球を減勢する減勢部(49)が設けられると共に、
前記遊技盤(20)における遊技球の打ち出し側と反対側となる非遊技領域の下部位置に、各種の遊技情報を表示可能な遊技情報表示手段(70)が配設されて、
前記領域画成部(40)は、
前記遊技盤(20)に配設されて前記遊技領域(20a)を画成する第1湾曲面(61)および第3湾曲面が形成された本体部材(46)と、
前記本体部材(46)に対して前方および遊技領域(20a)側に開口する凹状に形成された設置部(55)に着脱自在に配設され、前記遊技領域(20a)を画成する第2湾曲面(62)が形成されたガイド部材(57)とを備え、
前記第1湾曲面(61)は、前記遊技情報表示手段(70)の配設位置側から下方に亘って延在するよう形成され、
前記第2湾曲面(62)は、前記ガイド部材(57)において、前記設置部(55)の遊技領域(20a)側の開口を介して当該遊技領域(20a)に露出する面に、前記第1湾曲面(61)の上端部に接続すると共に、当該第1湾曲面(61)に沿って湾曲させた延長線よりも遊技領域(20a)の外側へ湾曲して延在するよう形成されて、
前記第1湾曲面(61)の上端部に対する接線よりも、前記第2湾曲面(62)の下端部に対する接線の方が水平線に対して緩やかな傾斜角度で右側に上方傾斜すると共に、当該第2湾曲面(62)の下端部から上端部に向かうにつれて、水平線に対する第2湾曲面(62)の接線の傾斜角度が漸増するよう構成され、
前記第3湾曲面(63)は、前記本体部材(46)における前記減勢部(49)の配設位置から前記第2湾曲面(62)の上端端までの内面に、外側方に凸となる円弧状に湾曲して延在すると共に、当該第2湾曲面(62)の上端部に当該第3湾曲面(63)が連続するよう形成され、前記第1湾曲面(61)の曲面に沿って湾曲させた延長線よりも遊技領域(20a)の外側に、当該第3湾曲面(63)の下端部が位置するよう構成されたことを要旨とする。
また、第1湾曲面の上端に連接する第2湾曲面を、第2湾曲面の下端部から上端部に向かうにつれて水平線に対する接線の傾斜角度が漸増するよう上方傾斜させてあるから、遊技領域内に遊技球が滞留することはなく、速やかに遊技球を流下させることができる。
また、第2球流下経路を拡張する際に、第1球流下経路を縮小する必要がないから、第1球流下経路へ向けて遊技球を打ち出す通常の遊技方法である所謂左打ちにおいても、遊技球が流下可能な経路が制限されることはなく、遊技の興趣を損なうことはない。
そして、水平線に対する接線の傾斜角度が緩やかであることにより遊技領域を流下する遊技球が接触した際に作用する負荷が大きくなる第2湾曲面が損傷等した場合は、ガイド部材の交換により簡単に修復し得る。
前記設置部(55)は、前記第2湾曲面(62)が露出する遊技領域(20a)側の開口より下部側において前記ガイド部材(57)の下端側の左右端部が嵌合すると共に、当該第2湾曲面(62)が露出する遊技領域(20a)側の開口より右側部において当該ガイド部材(57)の右端側の上下端部が嵌合する凹形状に形成されていることを要旨とする。
前記本体部材(46)には、前記ガイド部材(57)を配設する前記設置部(55)の下部位置に、前方へ開口するよう形成された別の設置部(50)に前記遊技情報表示手段(70)が配設されて、当該設置部(55)および別の設置部(50)を画成する壁部を挟んで遊技情報表示手段(70)の上方にガイド部材(57)が隣接するよう構成されたことを要旨とする。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、各種遊技部品が設置された遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられている。また、前記中枠12の前面側には、ガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板(図示せず)で前後に開口する窓口13aを覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられて、前記遊技盤20を透視保護するよう構成されている。また、実施例では、前記前枠13における窓口13aの下方位置に、パチンコ球を貯留する受け皿が配設されており、前枠13の開閉に合わせて球受け皿14,15も一体的に開閉するようになっている。実施例の前枠13には、上球受け皿14および下球受け皿15が上下の位置関係で組み付けられている。なお、前記球受け皿14,15は、前枠13とは個別に中枠12に組み付けるようにしてもよい。
前記遊技盤20は、図3、図4に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により略矩形状に形成されて各種遊技部品が設置された板状基材21と、該板状基材21の前面に配設されてパチンコ球が流下する遊技領域20aを画成する領域画成部40とから基本的に構成されて、前記中枠12に配設された打球発射装置の作動によりパチンコ球を遊技領域20aに打ち出して遊技が行われるようになっている。前記遊技盤20には、前記遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な各種入賞口が設けられると共に、該入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として遊技演出を実行する演出実行手段等の各種遊技部品が配設されている。そして、ルーター加工等の孔空け加工により前記遊技盤20の適宜位置に前後に貫通する複数の装着口(図示せず)が開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤20設置部品(具体的には枠状装飾体25、始動入賞装置26,28、特別入賞装置30等)が取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。
前記第1始動入賞装置26は、図3に示すように、遊技領域20a(第1球流下経路)に第1始動入賞口27が常に上方に開口するよう設けられており、遊技盤20の遊技領域20aを流下するパチンコ球が入賞可能な常時開放型の入賞装置とされている。一方、前記第2始動入賞装置28は、前記遊技領域20a(第2球流下経路)に開口する第2始動入賞口29と、該第2始動入賞口29を開閉する開閉部材28aとを備えており、駆動手段としての図示しないソレノイドの駆動に伴って開閉部材28aを作動することで、第2始動入賞口29が開閉するよう構成される。また、前記第1および第2始動入賞装置26,28は、対応する始動入賞口27,29に入賞したパチンコ球を検出する図示しない始動入賞球検出センサを備えており、パチンコ機10の裏側に配設された図示しない制御装置に配線接続されている。制御装置に対して始動入賞球検出センサからパチンコ球を検出した検出信号が入力されるのに伴い、該制御装置が所定数(例えば3個)の賞球を払い出させるよう図示しない球払出装置を制御するよう設定されている。また、始動入賞球検出センサから制御装置への入賞検出信号の入力に伴って、各種入賞情報(特図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を制御装置が取得し、この取得した入賞情報に基づいて特図当り抽選(大当り判定や小当り判定)を実行するようになっている。そして、この特図当り抽選の結果に基づいて前記図柄表示装置17において図柄変動演出が実行されると共に、後述する特図表示部74,75において特図変動表示が実行されるようになっている。そして、当り判定の判定結果が肯定(大当りや小当り)であった場合に、図柄表示装置17や特図表示部74,75に所定の当り表示が確定停止表示されて、遊技者に有利な当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)が付与されるよう構成されている。
前記特別入賞装置30は、図3に示すように、遊技領域20aに開口する特別入賞口31を開閉自在に閉成する開閉部材30aを備えており、駆動手段としての図示しない第2ソレノイドの駆動に伴って開閉部材30aが作動することで特別入賞口31が開閉するよう構成されている。また、前記特別入賞装置30は、前記特別入賞口31に入賞したパチンコ球を検出する図示しない特別入賞球検出センサを備えており,該特別入賞球検出センサから制御装置への入賞検出信号の入力に伴って所定数の賞球が払い出されるようになっている。
前記遊技盤20の板状基材21に配設される領域画成部40は、図3〜図6に示すように、左方へ凹む円弧状に形成されて遊技領域20aの左側部を画成する第1レール部41と、右方へ凹む円弧状に形成されて遊技領域20aの右側部を画成する第2レール部45とから構成されて、該第1レール部41および第2レール部45により略円形状の遊技領域20aが画成されるよう構成されている。ここで、前記第1レール部41は、異なる曲率の円弧状に形成された外レール部材42と内レール部材43とから構成されており、外レール部材42および内レール部材43の間にパチンコ球が通過可能な発射通路41aを画成するよう構成されている。前記発射通路41aは、遊技盤20の下端部側で下方に開口すると共に、前記遊技領域20aの内側左上方で開口するよう形成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が発射通路41aの下方開口端に通入して、該発射通路41aを通過したパチンコ球が遊技領域20a内の左上方位置に打ち出されるようになっている。以下の説明において、前記第1レール部41(外レール部材42および内レール部材43)において遊技領域20aを画成する部位を領域画成面と指称する場合がある。
前記第2レール部45には、図3、図4、図6に示すように、前記遊技領域20aを画成する領域画成面として、曲面形状の異なる複数の湾曲面61〜63が形成されている。具体的に、前記第2レール部45の湾曲面61〜63は、その曲面形状から、前記遊技情報表示部材70の配設位置側から下方に延在する第1湾曲面61と、該第1湾曲面61の上端部に連接する第2湾曲面62と、該第2湾曲面62の上端部から第1レール部41の右上端部(外レール部材42の右上端部)の間を延在する第3湾曲面63とに大きく区分することができる。そして、前記第1湾曲面61および第3湾曲面63が前記本体部材46に設けられ、前記第2湾曲面62が前記ガイド部材57に設けられている。
前記遊技情報表示部材70は、図5,図6、図8に示すように、前記第2レール部45の設置凹部51に着脱可能に取り付けられる配線基板71に複数の発光部としてのLED71aが実装されており、前記制御装置が決定した各種の遊技情報を、複数のLED71aの点灯・消灯・点滅のパターン(以下、単に点灯パターンという)により表示するよう構成されている。ここで、前記配線基板71には、左から右に向けて上方傾斜する配列でLED71aが複数列をなすよう実装されており、所定個数のLED71aを組み合わせて制御装置で決定される遊技情報を表示する各表示部(具体的には、後述するラウンド回数特定部73、特図表示部74,75、特図保留表示部77,78、普図表示部79、普図保留表示部80、状態報知部81、小当り表示部76、右打ち表示部82)が形成されるようになっている。以下、遊技情報表示部材70に設けられた各表示部について説明する。なお、各表示部を構成するLED71aは、対象の遊技情報を特定可能な個数以上のLED71aから構成される。
前記ラウンド回数特定部73は、大当り遊技のラウンド回数を特定可能に表示する表示部であって、前記配線基板71における左上部に配列された複数個のLED71aにより構成されている。実施例では、左から右に向けて上方傾斜するよう直線的に配列された7個のLED71aによりラウンド回数特定部73を構成するよう構成されており、該ラウンド回数特定部73を構成する各LED71aの点灯パターンから大当り遊技のラウンド回数を特定し得るようになっている。ここで、現状のパチンコ機10に対しては、1回の大当り遊技における最大のラウンド回数が16回に定められていることから、ラウンド回数特定部73のLED71aが16通りの異なった点灯パターンで点灯することでラウンド回数を特定するようになっている。また、前記ラウンド回数特定部73は、特図表示部74,75が大当り図柄を表す点灯パターンで点灯した後に行われる大当り遊技において点灯し、大当り遊技の終了に伴い消灯するようになっており、該ラウンド回数特定部73が点灯することで、ラウンド回数を報知すると共に大当り遊技中であることを報知している。
前記特図表示部74,75(特図表示手段)は、前記第1始動入賞口27および第2始動入賞口29への入賞を契機として行われる特図当り抽選(大当り判定や小当り判定)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する表示部であって、前記配線基板71に設けられた複数個のLED71aにより構成されている。ここで、前記特図表示部74,75は、前記第1始動入賞口27への入賞を契機として変動表示を開始する第1特図表示部74と、第2始動入賞口29への入賞を契機として変動表示を開始する第2特図表示部75とからなり、各特図表示部74,75の何れも複数個(実施例では8個ずつ)のLED71aにより構成されている。すなわち、前記第1始動入賞口27へのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部74のLED71aが順次点灯・消灯する特図変動表示が行われ、最終的に確定的に点灯したLED71aの点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図を表示するようになっている。同様に、第2始動入賞口29へのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部75のLED71aが点灯・消灯する変動表示が行われて、最終的に点灯したLED71aの点灯位置(点灯パターン)により特図を表示するよう構成されている。
前記小当り表示部76は、前記第1始動入賞口27および第2始動入賞口29への入賞を契機として行われる特図当り抽選(大当り判定や小当り判定)の結果、小当り判定の当選した小当り遊技の実行中を特定可能に表示する表示部であって、前記配線基板71に設けられたLED71aにより構成されている。前記小当り表示部76は、図8に示すように、前記ラウンド回数特定部73の上端側に直線的に隣接して配設された1個のLED71aから構成されている。ここで、小当り表示部76は、特図表示部74,75が小当り図柄を表す点灯パターンで点灯した後に行われる小当り遊技において点灯し、小当り遊技の終了に伴い消灯するようになっており、該小当り表示部76が点灯することで小当り遊技中であることを報知している。
前記特図保留表示部77,78は、前記第1始動入賞口27および第2始動入賞口29にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)を、機内部の記憶手段に特図始動保留情報(始動保留球)として記憶する場合に、当該特図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部であって、前記配線基板71に設けられた複数個のLED71aにより構成されている。ここで、前記特図保留表示部77,78は、前記第1始動入賞口27にパチンコ球が入賞した際に取得されて記憶手段に記憶された第1特図始動保留情報を表示する第1特図保留表示部77と、前記第2始動入賞口29にパチンコ球が入賞した際に取得されて記憶手段に記憶された第2特図始動保留情報を表示する第2特図保留表示部78とからなり、各特図保留表示部77,78の何れも複数個(実施例では2個ずつ)のLED71aにより構成されている。すなわち、前記第1特図保留表示部77および第2特図保留表示部78を構成するLED71aの点灯パターンによって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動演出の回数)が報知されるようになっている。
前記普図表示部79(普図表示手段)は、前記ゲート部材33をパチンコ球が通過するのを契機として行われる普図当り抽選(普図当り判定)の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を特定可能に表示する表示部であって、前記配線基板71に設けられた複数個のLED71aにより構成されている。すなわち、前記ゲート部材33へのパチンコ球の通過を契機として、普図表示部79のLED71aが順次点灯・消灯する普図変動表示が行われ、最終的に確定的に点灯したLED71aの点灯位置(点灯パターン)により複数種類の普図を表示するようになっている。ここで、前記普図表示部79は、前記第1特図保留表示部77の直下方に直線的に配列された2個のLED71aから構成されており、点灯・消灯により4通りの普図を表示可能に構成されている。なお、普図表示部79は、次の普図変動表示が行われるまで、点灯パターンを維持するよう設定されている。
前記普図保留表示部80は、前記ゲート部材33をパチンコ球が通過した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)を、機内部の記憶手段に普図始動保留情報(始動保留球)として記憶する場合に、当該普図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部であって、前記配線基板71に設けられた複数個(実施例では2個)のLED71aにより構成されている。すなわち、前記普図保留表示部80を構成するLED71aの点灯パターンによって、保留されている普図変動表示の回数が報知されるようになっている。
前記状態報知部81は、パチンコ機10において遊技が行われる複数種類の遊技状態が設定されている場合に、当該遊技状態を特定可能に表示する表示部であって、前記配線基板71に設けられた複数個(実施例では2個)のLED71aにより構成されている。ここで、パチンコ機10に対しては、遊技が行われる遊技状態として確変状態および変短状態を設定し得ることから、状態報知部81のLED71aが異なった点灯パターンで点灯することで遊技状態としての確変状態および変短状態を特定するようになっている。ここで、実施例の状態報知部81は、前記普図表示部79の上端側に直線的に隣接する2個のLED71aから構成されており、一方のLED71aの点灯で確変状態であることを報知すると共に、他方のLED71aの点灯で変短状態であることを報知するよう設定されている。ここで、パチンコ機10は、当選した大当り図柄の種類に応じて大当り遊技の終了後の遊技状態が定まるよう設定され、大当りの当選を契機に遊技状態を変更可能になっている。また、前記状態報知部81は、特図表示部74,75が大当り図柄を表す点灯パターンで点灯したと同時またはその後の大当り遊技において当選した大当り図柄に対応する遊技状態を点灯するよう設定される。また、状態報知部81は、特図表示部74,75において次の特図変動表示が行われるまで、点灯パターンを維持するよう設定されている。
前記右打ち表示部82は、前記第2球流下経路へパチンコ球を打ち出して遊技を実行する右打ち遊技状態であることを特定可能に表示する表示部であって、前記配線基板71に設けられたLED71aにより構成されている。前記右打ち遊技状態は、前記第2球流下経路へパチンコ球を打ち出して遊技を行うことが予定された状態であり、例えば前述のように第2球流下経路に前記ゲート部材33が配置されたパチンコ機10において変短状態が付与された状態や、第2球流下経路に特別入賞装置30が配置されたパチンコ機10において大当り遊技または小当り遊技が付与された状態等が右打ち遊技状態に該当する。すなわち、右打ち遊技状態では、第2球流下経路へパチンコ球を打ち出して遊技を行うことで、第1球流下経路へパチンコ球を打ち出して遊技を行う場合と比べて、遊技者により多くの特典が付与される状態である。この右打ち表示部82は、前記小当り表示部76の上部に隣接して配置された1個のLED71aから構成されており、当該右打ち表示部82のLED71aを点灯することで右打ち遊技状態であることを報知するようになっている。また、前記右打ち表示部82は、前記第1特図表示部74または第2特図表示部75に特図が確定停止されて右打ち遊技状態に移行した後に点灯し、右打ち遊技状態が終了するのに伴い消灯するようになっている。
また、前記配線基板71には、図8に示すように、右上部位置に賞球の払い出し残数を表示する賞球残数表示部83が設けられている。前記賞球残数表示部83は、7セグメントLED71a等のように賞球の払い出し残数を数値で表示可能な表示手段が採用されている。実施例の賞球残数表示部83は、横並びに3つの7セグメントLEDを配置して3桁の数値を表示し得るよう構成されている。
前記遊技情報表示部材70を被覆保護する前記保護カバー52には、図9に示すように、該遊技情報表示部材70に設けられた各表示部を識別可能に区別する表示識別シート90が設けられている。前記表示識別シート90は、片方の面に接着剤等が付与された紙やプラスチックフィルムから形成されたシール状部材であって、前記保護カバー52の前面に貼付されている。また、前記表示識別シート90は、光を透過し得るよう構成されており、前記遊技情報表示部材70に設けられた各表示部のLED71aを点灯した光が遊技盤20(第2レール部45)の前面側に透過して、各表示部の点灯パターンを視認し得るようになっている。
また、前記第2レール部45(本体部材46)には、図9に示すように、前記証紙貼付領域48の側方に隣接して、前記ラウンド回数特定部73の点灯パターンにより特定されるラウンド回数を判別可能な識別情報を表示したラウンド回数識別シート100(ラウンド回数識別)が設けられている。なお、実施例の前記ラウンド回数識別シート100は、片方の面に接着剤等が付与された紙やプラスチックフィルムからなるシール状部材であって、前記第2レール部45(本体部材46)の表面に貼付するようになっている。前記ラウンド回数識別シート100には、前記ラウンド回数特定部73で特定される点灯パターンの種類毎に設けられた点灯パターン表示部101と、該点灯パターン表示部101毎に対応して設けられた回数表示部105(ラウンド回数表示部)とが設けられており、ラウンド回数特定部73に表示される点灯パターンの種類を点灯パターン表示部101で識別可能に表示すると共に、該点灯パターン表示部101に表示された点灯パターンに対応するラウンド回数を回数表示部105で識別可能に表示するようになっている。
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用について説明する。
なお、遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能である。
(2) また、遊技情報表示手段における発光部の配置は、実施例に示したものに限られるものではなく、任意の配置とすることができる。
(3) 実施例では、遊技情報表示手段を第2レール部の下部位置に配置するようにしたが、これに限らず、遊技盤の遊技領域の外側に位置するよう配設すれば、遊技盤の遊技領域の内側に配設される各種遊技盤設置部品の配置位置に関わらず、遊技情報表示手段を共通化することができる。
(4) 実施例では、ラウンド回数識別部(ラウンド回数識別シート)に対して、ラウンド回数特定部の点灯パターンで特定されるラウンド回数を判別可能な識別情報(点灯パターン表示部およびラウンド回数表示部)を、遊技機に許容されるラウンド回数の種類分(すなわち16種類)設けるようにしたが、複数種類のラウンド回数に対応するように、ラウンド回数識別部に対してラウンド回数を判別可能な識別情報(点灯パターン表示部およびラウンド回数表示部)を表示するようにしてもよい。この場合には、ラウンド回数識別部に表示されたラウンド回数を採用した遊技機に対して、遊技情報表示手段を共通して用いることができる。
(5) 実施例では、第2レール部の本体部材を単一の部材で形成したが、該本体部材を複数の部材に分割して形成してもよい。
(6) 実施例では、第2湾曲面を形成したガイド部材を本体部材とは別部材として形成して、本体部材に対してガイド部材を着脱し得るよう構成したが、該本体部材とガイド部材とを単一の部材で形成するようにしてもよい。
(7) 実施例では、遊技領域を画成する第2レール部が盤面飾り部材(遊技情報表示手段の設置部材)として機能するよう構成したが、必ずしも盤面飾り部材としての機能を備える必要はない。すなわち、帯状の金属薄板等により遊技領域を画成するレール部と、遊技領域の外側を装飾する盤面飾り部材とを別々に設けるようにしてもよい。このとき、実施例における第2レール部に設けた第2湾曲面と同じ曲面でレール部を形成すれば、実施例と同じ作用効果を期待し得る。
20a 遊技領域
25 枠状装飾体(枠状装飾部材)
40 領域画成部
46 本体部材
49 球当て部材(減勢部)
50 第1設置部(別の設置部)
55 第2設置部(ガイド部材の設置部)
57 ガイド部材
61 第1湾曲面
62 第2湾曲面
63 第3湾曲面
70 遊技情報表示部材(遊技情報表示手段)
Claims (3)
- 遊技盤の前面に設けられた領域画成部の内側に画成された遊技領域の左上方で開口する打出し口を介して遊技球を遊技領域に打ち出して遊技が行われるよう構成されると共に、前記遊技盤の遊技領域の内側に、図柄表示装置の表示部が臨む枠状装飾部材が配設されて、該枠状装飾部材の左側を遊技球が流下する第1球流下経路および枠状装飾部材の右側を遊技球が流下する第2球流下経路が形成された遊技機において、
前記領域画成部には、前記遊技領域における前記打出し口とは反対側の上部に、前記遊技領域に打ち出された遊技球を減勢する減勢部が設けられると共に、
前記遊技盤における遊技球の打ち出し側と反対側となる非遊技領域の下部位置に、各種の遊技情報を表示可能な遊技情報表示手段が配設されて、
前記領域画成部は、
前記遊技盤に配設されて前記遊技領域を画成する第1湾曲面および第3湾曲面が形成された本体部材と、
前記本体部材に対して前方および遊技領域側に開口する凹状に形成された設置部に着脱自在に配設され、前記遊技領域を画成する第2湾曲面が形成されたガイド部材とを備え、
前記第1湾曲面は、前記遊技情報表示手段の配設位置側から下方に亘って延在するよう形成され、
前記第2湾曲面は、前記ガイド部材において、前記設置部の遊技領域側の開口を介して当該遊技領域に露出する面に、前記第1湾曲面の上端部に接続すると共に、当該第1湾曲面に沿って湾曲させた延長線よりも遊技領域の外側へ湾曲して延在するよう形成されて、
前記第1湾曲面の上端部に対する接線よりも、前記第2湾曲面の下端部に対する接線の方が水平線に対して緩やかな傾斜角度で右側に上方傾斜すると共に、当該第2湾曲面の下端部から上端部に向かうにつれて、水平線に対する第2湾曲面の接線の傾斜角度が漸増するよう構成され、
前記第3湾曲面は、前記本体部材における前記減勢部の配設位置から前記第2湾曲面の上端端までの内面に、外側方に凸となる円弧状に湾曲して延在すると共に、当該第2湾曲面の上端部に当該第3湾曲面が連続するよう形成され、前記第1湾曲面の曲面に沿って湾曲させた延長線よりも遊技領域の外側に、当該第3湾曲面の下端部が位置するよう構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 前記設置部は、前記第2湾曲面が露出する遊技領域側の開口より下部側において前記ガイド部材の下端側の左右端部が嵌合すると共に、当該第2湾曲面が露出する遊技領域側の開口より右側部において当該ガイド部材の右端側の上下端部が嵌合する凹形状に形成されている請求項1記載の遊技機。
- 前記本体部材には、前記ガイド部材を配設する前記設置部の下部位置に、前方へ開口するよう形成された別の設置部に前記遊技情報表示手段が配設されて、当該設置部および別の設置部を画成する壁部を挟んで遊技情報表示手段の上方にガイド部材が隣接するよう構成された請求項1または2記載の遊技機。
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