JP2010025973A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】試し刷りを要さず、生産性の低下もなく、用紙束に対して表紙及び表紙画像を正確な位置に形成することが可能な製本(冊子)処理を備える画像形成システムを提供すること。
【解決手段】設定部で設定された本身用紙の用紙厚が記憶部に記憶されている場合は、前記記憶部に記憶された用紙厚に基づき用紙束の厚みを算出し、算出した前記用紙束の厚みに基づき一連の冊子作成処理を制御する。そして、本身用紙の用紙厚が前記記憶部に記憶されていない場合は、設定部で設定された用紙束の厚みに基づき一連の冊子作成処理を制御する。
【選択図】図7

Description

本発明は、用紙束を表紙でくるむことにより製本する画像形成システム(画像形成装置)に関するものである。
複写機やプリンタ等で画像を形成した複数枚の用紙からなる用紙束に対して表紙をコの字状にくるみ、用紙束の背部と表紙を接着することにより簡易的にくるみ製本処理を行う製本装置を備えた画像形成システムが知られている。
製本処理では、表紙を用紙束にはみ出さず正しい位置に仕上げることが難しいとされていた。そのために、本文からなる用紙束の厚み(以下、用紙束厚という)を正確に見積もり、用紙束の厚みの情報に基づき表紙を正しい裁断位置で裁断し、表表紙画像、裏表紙画像及び背表紙画像を表紙に正確にレイアウトすることが要請された。
ところが、用紙の種別、あるいは用紙の含水率、定着処理の影響により用紙束厚は様々に変化し、用紙束の厚みを正確に求めるために、以下の煩雑な作業を行っていた。
ステップ1:試し刷り(印刷・製本)を行い、出来上がった冊子に関し表紙の合わせ状況及び表紙画像の位置状態を目視で確認する。
ステップ2;その確認結果に基づき用紙束厚の設定情報を修正し、次の冊子における裁断位置及び表紙画像のレイアウトを変更して用紙束と表紙(、あるいは表紙画像)との位置関係を調整する。
そして、所望の冊子が仕上がるまで、ステップ1及びステップ2を繰り返す。
用紙束に対して表紙(あるいは表紙画像)を正確に位置合わせに関する技術として特許文献1、特許文献2がある。
特許文献1に記載の画像形成装置では、進行中の本文印刷を中断させ、用紙束厚測定手段により実際に印刷された用紙束の厚みを測定し、測定された用紙束の厚みと用紙枚数に基づき単位枚数の用紙の厚み、すなわち用紙厚を正確に算出し、次に、この用紙厚に基づき冊子本文の用紙束厚を算出する。そして、算出された用紙束厚に基づき表紙画像のレイアウトがなされ、表紙の印刷が行われる。
特許文献1に記載の画像形成装置では、製本部に用紙束厚を測定する用紙束測定手段を備え、製本できる最大限の用紙束厚を超えない範囲の用紙束に対して製本処理が実行されるように制御している。そうすることにより、仕上り時のシワ等の製本不良、あるいは製本処理の異常を未然に防止している。
特開2007−106538号公報 特開2006−030770号公報
特許文献1に記載の技術は、実際に印刷された複数の用紙からなる用紙束を測定しているので、正確に用紙束の厚みを見積ることができる。しかし、表紙画像形成のタイミングになると、進行中の本文印刷処理を一度中断して用紙束の厚みを測定する処理を割り込ませるために、冊子の製作に要する時間が増加する、つまり、製本ジョブの生産性が低下するという問題がある。
特許文献2に記載の技術は、所定範囲内の厚みの用紙束に対して製本処理が実行されるように制御するものであり、本文からなる用紙束の厚み(以下、用紙束厚という)を正確に見積もり、表紙を正しい裁断位置で裁断し、表紙画像を表紙に正確にレイアウトするものではない。
本発明の目的は、試し刷りを要さず、生産性の低下もなく、用紙束に対して表紙及び表紙画像を正確な位置に形成することが可能な製本(冊子)処理を備える画像形成システムを提供することである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.表紙及び本身用紙に画像を形成する画像形成装置と、前記本身用紙からなる用紙束の背部に前記表紙を糊付し、冊子を作製する製本装置と、前記本身用紙の用紙厚を記憶する記憶部と、冊子を作製するジョブ内容が設定される設定部と、前記画像形成装置及び前記製本装置の一連の冊子作成処理を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記設定部で設定された前記ジョブ内容の実行により出力される本身用紙の用紙厚が前記記憶部に記憶されている場合は、前記記憶部に記憶された用紙厚に基づき前記用紙束の厚みを算出し、算出した前記用紙束の厚みに基づき前記一連の冊子作成処理を制御し、前記設定部で設定された前記ジョブ内容の実行により出力される本身用紙の用紙厚が前記記憶部に記憶されていない場合は、前記設定部で設定された前記用紙束の厚みに基づき前記一連の冊子作成処理を制御することを特徴とする画像形成システム。
2.前記制御部は、前記設定部で設定された前記ジョブ内容の実行により出力される本身用紙の用紙厚前記記憶部に記憶されている場合は、前記設定部において自動・手動を選択する選択画面を表示し、前記選択画面において自動が選択されると、前記記憶部に記憶された用紙厚に基づき前記用紙束の厚みを算出し、算出した前記用紙束の厚みに基づき前記一連の冊子作成処理を制御し、前記選択画面において手動が選択されると、前記設定部で設定された前記用紙束の厚みに基づき前記一連の冊子作成処理を制御することを特徴とする1に記載の画像形成システム。
3.前記一連の冊子作成処理が、少なくとも前記表紙に対して形成する画像の位置を調整する処理を含むことを特徴とする1又は2に記載の画像形成システム。
4.前記一連の冊子作成処理が、少なくとも前記表紙に対して裁断する位置を調整する処理を含むことを特徴とする1乃至3の何れかの1に記載の画像形成システム。
5.前記用紙束の厚みを測定する用紙束厚測定部を備え、前記制御部は、前記用紙束厚測定部で測定された前記用紙束の厚みに基づき用紙厚を算出し、当該用紙厚を前記記憶部に記憶させることを特徴とする1乃至4の何れかの1に記載の画像形成システム。
6.前記用紙束の厚みを測定する用紙束厚測定部を備え、前記制御部は、前記用紙束厚測定部で測定された前記用紙束の厚みと、前記記憶部で記憶された用紙厚に基づき算出した前記用紙束の厚み、或いは前記設定部で設定された前記用紙束の厚みと、を比較し、当該比較の結果に基づき異常処理を実行することを特徴とする1乃至5の何れかの1に記載の画像形成システム。
7.前記異常処理が、作製された冊子が不良である旨を出力する報知処理であることを特徴とする1乃至6の何れかの1に記載の画像形成システム。
8.前記異常処理が、前記一連の冊子作成処理を中断する処理であることを特徴とする1乃至7の何れかの1に記載の画像形成システム。
本発明に係わる画像形成装置システムは、試し冊子作成等の煩雑な操作も要さず、生産性の低下もなく、表紙が用紙束に対し正確な位置に糊り付けされた製本(冊子)の作成を実現できる。
図1は、画像形成装置に後処理装置が接続された、本発明に係わる画像形成装置の構成図である。
画像形成装置Aは、用紙1に画像を形成する画像形成装置本体Bと、画像形成装置本体Bに接続される後処理装置FSとで構成される。後処理装置FSは、画像形成装置本体Bより排出された用紙1に対して綴じ処理等の後処理を行う。
以下では、画像形成装置本体B及び後処理装置FSから構成されるものを画像形成装置と称しているが、画像形成装置本体Bを画像形成装置と称し、当該画像形成装置と後処理装置FSから構成されるものを画像形成システムと称してもよい。
なお、画像形成装置本体Bの上部に原稿を画像読取部B1に送り込む自動原稿送り装置DFを接続しても良い。
[画像形成装置本体]
図示のように、画像形成装置本体Bの制御部CBは、バス(制御バス、データバス)を介して画像形成装置本体Bの各部と接続し、各部を統合的に制御して画像形成システムとして製本製作等の所定ジョブを実行している。画像読取部B1は原稿を走査して画像データとして読み取る。画像処理部B2は、画像書込部B3、画像形成部B4、給紙搬送部B5、定着部B6、操作表示部B7、画像データ生成部B8、とこれらを制御する制御部CBとを有している。
画像形成部B4は、感光体ドラム4A、帯電部4B、現像部4C、転写部4D、分離部4E、クリーニング部4F等を有する。そして、給紙搬送部B5は、給紙トレイ5A1、給紙トレイ5A2、給紙トレイ5A3、給紙トレイ5A4、第1給紙部5B1、第2給紙部5B2、第3給紙部5B3、第4給紙部5B1、レジストローラ5C、搬送部5D、排紙部5E、自動両面コピー給紙部(ADU)5Fを有している。
操作表示部B7は、画像形成装置本体Bの前面に位置し、起動スイッチ等の各種操作スイッチ、及び、各種情報の表示及び各種情報の入力操作が可能なタッチパネル等を有する。タッチパネルには、装置の状態や警報等を表示する表示画面、オペレータに対し操作を促す指示画面、くるみ製本に係る各種画像形成条件の設定又は選択、使用用紙及び表紙用紙(以下、表紙と称す)の設定又は選択、くるみ製本に係る後処理条件の設定又は選択等を入力する入力画面が表示される。そして上記の表示画面に基づき、オペレータにより設定、選択された操作内容は制御部CBに入力される。
また、画像形成装置本体Bの上部には、自動原稿送り装置DFが搭載されている。
画像形成装置本体Bの図示の左側面の排紙部5I側(下流側)には、後処理装置FSが連結されている。
自動原稿送り装置DFの原稿台上に載置された原稿は、画像読取部B1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が光電変換されてアナログ信号として読み取られる。そして、原稿画像のアナログ信号は、画像処理部B2においてアナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等の処理が行われデジタル画像データとして生成される。
デジタル画像データは、画像データ生成部B8でオペレータにより指定された加工・生成の処理が行われ、画像書込部B3に送られる。そしてRAM M2にビットマップデータとして記憶される。
画像書込部B3においては、ビットマップデータから順次読み出された画像データに従って半導体レーザが点灯駆動される。そして、半導体レーザから放射されたレーザ光は、画像書込部B3の図示されていない走査光学部によって画像形成部B4の感光体ドラム4A上に走査状に照射され、感光体ドラムに潜像が形成される。
ここで、外部の情報端末PCから通信部CP1、通信部CB2を介して画像データ等を受信して画像データ生成部B8で加工・生成する様にしても良い。
画像形成部B4においては、帯電部4B、現像部4C等により感光体ドラム4Aの一様帯電、潜像の現像が行われ、感光体ドラム4A上にトナー像が形成される。転写部4D、分離部4E、クリーニング部4Fにより、給紙搬送部B5より給送された用紙1へのトナー像の転写、用紙1の分離、感光体ドラム4Aに残ったトナーのクリーニング等の処理が行われる。
給紙搬送部B5より給送された用紙1は転写部4Dにより画像が用紙1に転写される。トナー画像を担持した用紙1は、定着部B6の熱せられたローラ間を搬送することにより加熱、加圧されてトナー像が用紙に定着される。定着の加熱により用紙の厚みが微妙に変化する。そのため、定着後の用紙を束ねた用紙束の厚みは、定着前の用紙の厚みから予想される用紙束厚とは異なる。従って、背表紙幅は、定着前の用紙を束ねた用紙束厚とは異なることとなる。トナー像が定着された用紙は排紙部5Iから下流の後処理装置FSに給紙される。
両面に画像形成する場合は、自動両面コピー給紙部5Jに送り込まれた第1面(おもて)画像の定着済みの用紙1は再び画像形成部B4において第2面(うら)画像形成、定着後、排紙部5Iにより排出され、下流の後処理装置FSに給紙される。
画像形成装置本体B内に配置された制御部CBに接続された通信部CB1と、後処理装置FS内に配置された後処理装置の制御部CFに接続された通信部CF1とは、通信回線9により接続され、各種データの送受信や、画像形成に係る制御信号等の送受信を行う。
また、制御部CBに接続された通信部CB2はインターネットやLANを介して外部の情報端末PC(例えばパーソナルコンピュータ等)の通信部CP1に接続され、画像データを含む各種データや画像形成に係る制御情報を送受信する。
以下に画像形成装置に好適に接続可能な後処理装置について、その1つの形態である糊付けタイプのくるみ製本装置を例に取り説明する。
[糊付けタイプのくるみ製本装置]
図2は、後処理装置FSの1種である糊付けタイプのくるみ製本装置FSNを説明する断面図である。
図2において、糊付けタイプのくるみ製本装置FSNは、用紙1及び表紙2又は用紙1を搬送する用紙搬送部10と、用紙1を固定排紙台24に排出する排紙部20と、表紙2を供給する表紙供給部30と、搬送された用紙1を複数枚収容し用紙束とする用紙束収容部40と、を有する。そして、用紙束を把持する用紙束把持部50と、用紙束の背部に糊を塗布する糊塗布部60と、糊を塗布した用紙束に表紙を貼り付ける表紙貼付部70と、用紙束に貼付けられた表紙を用紙束に沿って折り曲げる表紙折り曲げ部80と、を有する。更に、完成した冊子を排出する冊子排出部90と、糊付けくるみ製本に係る制御を行う制御部CFと、画像形成装置と通信を行う通信部CF1と、を有する。
なお、画像形成装置本体Bの給紙トレイ5A1乃至5A4より給紙された用紙1に画像形成を行い、当該用紙を表紙2として用いてもよい。
上記用紙搬送部10〜冊子排出部90の各部は、糊付タイプのくるみ製本装置本体内の垂直方向に縦列配置されている。
〈用紙搬送部10〉
用紙搬送部10に導入された用紙1は、入口ローラ11,12に挟持されて搬送され、搬送路切換部G1によって排紙部20と用紙束収容部40に分岐される。
〈排紙部20〉
用紙の排紙が設定されると、搬送路切換部G1は用紙束収容部40方向への搬送路を遮断し、排紙部20方向への搬送路を開放し、用紙1を排紙部20に搬送する。
排紙部20への搬送路を通過する用紙1は、搬送ローラ21,22に挟持されて上方に搬送され、排紙ローラ23によって装置最上部の固定排紙台(サブトレイ)24上に排出、収容される。固定排紙台24上には、画像形成装置本体Bから排出された用紙1を直接受容して、最大約200枚を積載することを可能としている。
〈表紙供給部30〉
表紙供給部30の給紙皿31内に収容された表紙2は、給紙部32により分離、給送され、搬送ローラ33に挟持され、搬送路切換部G2によって下方に案内され、搬送ローラ34,35,36に挟持されて、表紙貼付部70に搬送される。
なお、画像形成装置本体Bで画像形成された表紙を用いる場合は、画像形成装置本体Bから給紙された表紙は、入口ローラ11,12、搬送路切換部G1、搬送路切換部G2、搬送ローラ45を経て一旦用紙束収容部40側に搬送される。その後に、搬送ローラ45を逆転させ表紙を搬送路切換部G3、搬送ローラ33、給紙部32を経て表紙供給部30に搬送され、給紙皿31内に収容される。
上記したようにして所望の表紙が表紙貼付時に表紙貼付部70に搬送される。
〈用紙束収容部40〉
搬送路切換部G1、G2によって用紙搬送方向下流側の用紙束収容部40側に搬送された用紙1は、搬送ローラ41に挟持されて用紙束収容部40の所定位置に収容され順次積載されて、所定枚数の用紙1から成る用紙束4が形成される。
用紙束収容部40は、傾斜配置された用紙載置台42、揺動可能な用紙後端位置決め部材43、用紙幅方向を位置決めする用紙幅整合部材44等を有している。
後述の用紙束把持部50に用紙束4が存在している場合に、画像形成装置本体Bから次々に搬送されてくる用紙をストックする機能を有する。
〈用紙束把持部50〉
用紙束収容部40の用紙載置台42上に積載された用紙束4は、図示しない押し出し手段より斜め下方に搬送される。その後、用紙束4は用紙束把持部50の把持手段51によって把持され、用紙束4を把持したまま、用紙束4に糊塗布処理をする面を下側になるように旋回されて、所定位置に停止される。
〈糊塗布部60〉
糊塗布部60は、糊塗布部材(塗布ローラとも称す)61と、塗布ローラ61の回転部62と、糊を収容する糊容器63と、移動体64と、移動体64を往復動させる移動手段、とを有している。移動体64は、塗布ローラ61、回転部62、糊容器63を支持して、用紙束4の小口4bに沿って(図示紙面表裏方向)に移動可能である。
なお、糊塗布部材61は塗布ローラに限定されるものではなく、糊塗布ノズル、両面粘着テープ等も適用可能である。
〈表紙貼付部70〉
表紙貼付部70は、搬送ベルト71,72と、表紙2を用紙束4の糊塗布面6に圧接させる加圧部材73と、搬送ベルト71,72と加圧部材73を支持する移動筐体74と、移動筐体74を垂直上下方向に移動可能にする昇降手段75とを有している。
ここで、表紙供給部30から供給された表紙2を受容して搬送される。例えば表紙の通紙方向先端が用紙束4の小口の幅方向左端(いわゆるかど)と一致する所定位置に停止させる。その後、表表紙の幅分だけ更に送って位置決めされる。
昇降手段75は、支持台751に支持され、支軸752によって回転自在に枢支されX字型に交差する2本のアーム753,754と、駆動源に接続して支持台751の長溝部755に沿って水平移動可能な可動軸756と、移動筐体74を支持するコロ757と、を有している。
可動軸756を移動させる事により、2本のアーム753,754の上端部が上昇して、移動筐体74を上方位置に移動させる。この上昇位置(図2の破線で示す位置)において、加圧部材73上に載置された表紙2の中央部は、用紙束4aの糊塗布面6に圧接して接着される。
〈表紙断裁部76〉
移動筐体74の図示右方に配置された表紙断裁部76は、必要に応じて不図示のカッターにより表紙2の搬送方向長さを所定長に断裁する。
〈表紙折り曲げ部80〉
表紙貼付部70の上部には、表紙折り曲げ部80が装備されている。表紙折り曲げ部80は、左右対称な一対の折り曲げ部材81を有する。折り曲げ部材81は用紙束4の厚み方向に移動可能で、かつ上下方向に移動可能である。
折り曲げ部材8は、糊塗布面である用紙束4の背部4aの側縁に沿って表紙2を折り曲げ、用紙束4の表裏面にそれぞれ表紙2を重ね合わせ、表表紙と裏表紙とを形成する。
糊塗布された用紙束4の背部4aに表紙2が貼付されて表表紙と裏表紙とを形成した冊子1は小口側を冊子断裁部に向けて搬送され、切断予定位置が冊子断裁部のカッターに来た時点で停止し、カッターにより冊子1が切断予定位置に沿って断裁され所定の寸法の冊子が形成される。
〈冊子排出部〉
糊塗布された用紙束4の背部に表紙2が貼付されて表表紙と裏表紙とを形成した冊子1は、冊子排出部90の2本の排出ベルト91,92により排出開口93から装置外に排出され、昇降排紙台94上に載置され、順次積載される。昇降排紙台94上に冊子1が排出、積載されると、昇降排紙台94は順次下降する。
〈用紙束厚測定部〉
ここで、図3に用紙束厚測定部100を示す。用紙束厚測定手段として機能する用紙束厚測定部100の測定原理は、用紙束4を把持する把持手段51の間隙の長さを、用紙束4のある時とない時とで測定し、その差を用紙束4の束厚とするものである。以下説明する。
把持手段51は第1の挟持部材511と第2の挟持部材512とからなる。その一方の挟持部材512に部材101が備えられている。モータH1によって第2の挟持部材512が用紙束4に向けて移動し、第2の挟持部材512が用紙束4を一定の圧で押圧すると、モータH1の駆動トルクの増大を駆動トルクセンサ(図示せず)で測定して第2の挟持部材512の移動が停止する。図3(a)は用紙束4がない状態で、測定する様子を示す。この状態で、まずエンコーダ102の出力値を検出し、後述のRAM M2に記録する。次に図3(b)のように用紙束4がある状態で測定する様子を示す。この状態で、エンコーダ102の出力値を検出し、RAM M2に記録する。用紙束4がない場合のエンコーダ102の出力値と、用紙束がある場合のエンコーダ102の出力値の差を計算し、用紙束4の厚みを算出する。そして、算出された用紙束の厚みに関する情報は、後述の画像形成装置の記憶部M3に記憶される。
図4は画像形成装置本体B及び後処理装置FS、情報端末PCで構成される画像形成装置Aの制御ブロック図である。
画像形成装置本体Bは、通信回線9を介して後処理装置FSと接続し、画像形成システムを形成している。また、画像LAN等のネットワーク回線を介して情報端末PCと接続している。
画像形成装置本体Bの制御部CBは、画像読取部B1、画像処理部B2、画像書込部B3、画像形成部B4、給紙搬送部B5、定着部B6、及び自動原稿送り装置DFを、入出力インターフェイス部I/Oを介し制御する。更に、操作表示部B7と、プログラム情報を記憶するROM M1と、各種情報を記憶するRAM M2及び不揮発性メモリである記憶部M3と、画像データ生成部B8と、通信部CB1及びCB2を制御する。
操作表示部B7は、オペレータから入力された各種操作情報を制御部CBに入力し、制御部CBから出力された各種表示情報に基づき表示を行う。各種表示情報に基づく表示画像が表示される表示手段と、ハードキー及び表示手段に表示された表示キーとで構成される入力手段で構成される。
通信部CB1は、通信回線9を介してくるみ製本装置FSNの制御部CFに接続された通信部CF1との間で通信を行う。
通信部CB2は、インターネットやLANを介して外部の情報端末PCの制御部CPに接続された通信部CP1との間で通信を行う。
ROM M1には、画像形成装置本体Bの上述した画像読取部B1〜自動原稿送り装置DFを制御するプログラム及び糊付タイプのくるみ製本装置FSNと外部の情報端末PCとの間でくるみ製本に係る情報を送受信するプログラム等の各種制御プログラムが記憶される。また、各種制御プログラムに利用されるパラメータ情報、及び各種画面用の画像情報等が記憶される。
後述する用紙の種類に対する用紙の厚みの関係を示す用紙情報も初期データとしてROM M1に記憶される。
RAM M2は、各種情報を一時的に記憶するDRAMである。そして、RAM M2には、製本処理等のジョブに関する実行機能情報、応用機能情報、画像データ、及び演算結果が記憶される。
記憶部M3は、ハードディスク(HDD)やEEPROMで代表され、データの書換えが可能であり、電源を切ってもデータが消去しない不揮発性メモリである。例えば、用紙の種類に対する用紙の厚みの関係を示す用紙情報テーブルは記憶部M3に記憶される。
画像形成装置の設置時に、ROM M1に格納された用紙情報は読み出され、記憶部M3の用紙情報テーブルに転記される。操作表示部B7の用紙の追加・変更モードにおける入力操作に基づき、記憶部M3の用紙情報テーブルは書換え・更新される。
給紙トレイに装着されている用紙種別(用紙名称、用紙種類)、厚み、サイズ情報を表す給紙トレイテーブルについても記憶部M3に格納される。そして、給紙トレイテーブルは、操作表示部B7の入力操作により更新される。
図9は、オペレータが給紙トレイに用紙種別を設定する、あるいは確認する設定画面B70である。設定画面B70は、画像形成装置(システム)に存在する全ての給紙トレイ及び給紙手段を選択する給紙選択部B70aと、用紙種別を表示する用紙種別表示部B70bとを有する。
給紙選択部B70aの各選択ボタン(アイコン)には、各給紙トレイを表す縮小画と、各給紙トレイに収容されている用紙のサイズと収容方向を表す縮小画と、を有する。オペレータが各選択ボタンを押し下げると、押し下げられたボタンは反転表示に切り替わる。オペレータは給紙トレイの選択を確認できる。
用紙種別表示部B70bは、既に画像形成装置本体Bに登録されている用紙種別を表示する画面である。ここでは8つの用紙種別が表示できる。一方、画像形成装置として8以上の用紙種別が登録できるために、ボタンB70dによって、用紙種別表示部B70bの表示画像が上下方向にスクロールできるようになっている。
新しい用紙種別を登録する場合には、設定画面B70の下位にある「用紙設定」ボタンB70cを押し下げると、用紙種別を含む用紙に関わる諸情報を設定・登録するための用紙情報設定画面(図示せず)が表示される。
図15は、用紙情報設定画面で設定されて記憶部M3に記憶された用紙情報(テーブル)の一例であり、ここでは3種の用紙が登録されていないが、実際には100種程度が登録できる。用紙名称、用紙種類、坪量、色紙等の用紙固有の情報の他に、エアブローに関する情報、表紙調整に関する情報、プロセス調整に関する情報、用紙厚に関する情報が記憶されている。例えば、エアブローに関する情報は、給紙手段に補助的に設けられたエア捌き用ブロアの作動を要するか否か在を示す情報である。ここでは、「PaperB」、「PaperC」は、「エア捌き用ブロアの作動を必要とする」との情報が記憶されている。用紙厚に関する情報は、1枚あたりの用紙厚を示し、後述で説明する用紙束の厚みを算出する場合に利用される情報である。
図15の用紙情報(テーブル)において用紙名称と用紙種類の両方が設定されている場合には、前述の用紙種別表示部B70bに優先的に用紙名称が表示される。
用紙種類は、普通紙、OHPシート、上質紙、塗工紙等である。但し、用紙情報の用紙厚から用紙束の厚みを算出するような場合には、用紙種類が同一であっても用紙厚の異なる用紙が複数存在するために、精度高く用紙厚を規定できない。従って、ローカルになるが、オペレータによって自由に名付けることが可能である用紙名称が必要になる。用紙名称の一例として、「Paper A」、「Paper B」、「Paper C」がある。
以上のように、「用紙厚」以外の因子に、定着温度の制御値の変更、表紙画像の倍率補正値の変更、給紙補助捌きエアーのON/OFF等の諸情報が用紙名称に関連付けて記憶部M3に設定される。そして、高品位な画像印刷及び製本作成を実現するために、これらの情報に基づき各部の制御をきめ細かに実行している。
<第1の実施の形態>
次に、操作表示部B7からオペレータによって為される製本ジョブに関する情報の入力設定操作と、その操作に応じて実行される操作表示制御及び製本処理制御とに係わる第1の実施の形態を以下に説明する。
以下第1の実施の形態に係る、画像形成装置本体Bの制御部CBがの操作制御について説明する。
(冊子作成機能の設定工程)
操作表示手段B7、あるいは操作表示手段PC2に出力機能設定画面を表示させ、実行させる機能の選択を促す。(ステップS101)
具体的には、ROM M1に予め記憶されている出力機能設定画面B71(図8)の画面情報を読み出し、操作表示手段B7に後処理選択部B71aを含む出力機能設定画面B71を表示させ、オペレータに対し、実行させる後処理機能の選択を促す。
くるみ製本が選択されたか否かを判断する。(ステップS101の1)
(くるみ製本選択判断の工程)
後処理選択部B71aでくるみ製本が選択されたか否かを判断し、くるみ製本処理選択の情報をRAM M2に記憶させる。そして表紙断裁選択判断の行程(S101の2)に移行する。なお、S101の1では、後処理選択部B71aのくるみ製本B71bが選択されたものとして以下説明する。
(表紙断裁選択判断の行程)
くるみ製本が選択されると、表紙断裁処理の有無をオペレータに選択される行程である。この行程では、オペレータが断裁処理の有りを選択したものとして以下説明する。そして、本身用紙の取得行程(S101の3)へ移行する。
(本身用紙の用紙及びサイズの取得工程)
図10は、操作表示手段B7、又は操作表示手段PC2に表示される用紙選択画面72である。くるみ製本B71bのボタンが押下げられると、図9に示す用紙選択画面B72を表示し、オペレータに使用する本身用紙の選択を促す。言い換えると使用する用紙が収容されている給紙トレイの選択を促す。オペレータによって所望の給紙トレイが選択・設定されると、制御部CBは、その給紙トレイの情報をRAM M2に記憶させる。
図示の用紙選択画面B72には、給紙選択画面B72aと用紙種別画面B72bで構成される。B72aは、給紙トレイを選択する給紙トレイ設定部であり、各給紙トレイを示す縮小画を有する選択ボタン(アイコン)が縦方向に配列する。各選択ボタンには、用紙のサイズと用紙の装着方向を表す縮小画像を同時に表示する。
図示の用紙種別画面B72bには、給紙選択画面B72aの反転表示の給紙トレイに対応付けて既に設定される用紙種別が選択されて強調表示される。
用紙種別画面B72bには8つの用紙種別を表示できるが、それ以上の用紙種別が登録されている場合でも、選択された給紙トレイに対応する用紙種別が用紙種別画面B72bに必ず表示されるように画像の表示が制御される。
つまり、オペレータが給紙選択画面B72aの各給紙トレイボタンをタッチすると、ボタンは反転表示に変わる。そして、今まで反転表示されていたボタンは、反転表示から非反転表示に切り替わる。その表示の切替えに応じて、反転表示の給紙トレイに収容されている用紙の種別(名称)が用紙種別画面B72bにおいて反転表示に切り替わる。従って、オペレータは、確認しながら所望の用紙(サイズ、種別)を選択できる。
給紙設定部B72a領域の右側には、画像形成装置本体Bに付属される付属給紙手段を示すボタンである。付属給紙手段が画像形成装置本体Bに接続されている場合に実線になり、非接続、あるいは使用不可の状態ではグレイアウトに変わる。
給紙設定部B72aの右側の最下位に位置する“自動”のボタンは、印刷画像のサイズに合わせて自動的に給紙トレイを選択する自動トレイ選択モードに設定する設定ボタンである。
なお、S101の3の行程(本身用紙の設定行程)で、最上段の給紙トレイ(A4サイズ、PaperA)が選択されたものとして以下説明する。
用紙選択画面72の最下位にある「OK」ボタンがタッチされると、制御部CBは、給紙選択画面B72aで反転表紙されている給紙トレイを正式に選択された給紙トレイとして設定し、その給紙トレイ(給紙手段)の情報を記憶部M3に記憶させる。
つぎに、表紙の取得工程(S101の4の行程)へ移行する。
制御部CBは、用紙選択画面72を閉じ、操作表示手段B7、あるいは操作表示手段PC2に新たに表紙選択画面B73を表示させる。
(表紙の取得工程)
具体的には、ROM M1に予め記憶されている、表紙選択画面B73(図11)を表示する画像情報を読み出し、操作表示手段B7に表紙選択画面B73を表示させる。表紙選択画面B73の上部には、「給紙部を選択してください」のメッセージが表示されており、オペレータは、表示に促されて所望の表紙が収容される給紙トレイを選択する。
所望の表紙が収容されている給紙トレイを選択する。オペレータによって所望の給紙トレイが選択・設定されると、制御部CBは、その給紙トレイの情報をRAM M2に記憶させる。
表紙選択画面B73は、給紙選択部B73aと用紙種別表示部B73bとを有する。
給紙選択部B73aは、画像形成装置本体Bの各給紙トレイに対応する選択ボタンが左側に縦1列に4つ配置し、右側に付属給紙手段の選択ボタンが縦1列に3つに配置する。全部で7つ給紙部の用紙が表紙として利用できる。
ボタンB73cは、製本装置FSのカバー供給手段30(「FNS」給紙トレイ)を選択する選択ボタンである。「FNS」給紙トレイには「A3ノビ」というサイズの用紙が収容されていることを示す。
オペレータは、図11の用紙選択画面に表示された任意の選択ボタン(アイコン)を押下げることによって、所望のサイズと用紙種別が装着されている給紙トレイを知ることが出来る。
ここでは、オペレータによって手差し給紙手段が選択されている。オペレータは、図示のような強調表示により、給紙トレイとして「手差し給紙」、用紙サイズとして「A3ノビ」、用紙種別として「厚紙1」である表紙用紙を選択していることを確認できる。
その確認の後に、オペレータが表紙選択画面B73の最下部の「OK」ボタンを押下げると、制御部CBは、オペレータによって表紙の設定が為されたものと判定する。そして、表紙設定の情報(給紙トレイ、サイズ、用紙種別)がRAM M2に記憶させる。
「OK」ボタンの押下げにより、図5のS101は終了し、S102へ移行する。
S102は、用紙束の厚み(背表紙幅)を設定する行程である。
(用紙束の厚みの設定、取得行程)
S102について、図6に示す、より詳しいフロー図に従って以下説明する。
S201は、前述のS101の2行程で設定された本身用紙に関する厚み情報が記憶部M3に記憶されている用紙種別諸特性情報に登録されているか否かを判定する行程である。登録されていない場合には、S202へ移行する。登録されている場合には、S203へ移行する。
前述の用紙種別諸因子情報(図15)について、以下補足説明する。
図15では、用紙名称がPaperAに、用紙厚として0.1mm/枚が登録され、PaperCに、0.3mm/枚が登録され、PaperBに、用紙厚が登録されていない。その他の用紙名称は登録されていないことを示している。
つまり、S201は、S101の2行程で選択・設定された給紙トレイに収容されている用紙の用紙種別が記憶部M3に記憶される用紙種別諸特性情報(テーブル)に登録され、且つ用紙厚の特性値が登録されるか、否かを判定している行程である。
制御部CBは、判定結果が「NO」である場合は、S202に移行する。そして、判定結果が「YES」である場合は、S203に移行する。
(S202の行程 手動設定画面の表示行程)
制御部CBは、操作表示手段B7、あるいは操作表示手段PC2に図12(a)に示す手動設定画面B74を表示する。
手動設定画面B74の最上部には、「用紙束の厚みを設定してください」のメッセージが表示されている。手動設定画面B74は、くるみ製本ジョブの項目を表示するくるみ製本設定表示部B74aと、オペレータが用紙束の厚みを手動入力するためのテンキーが配列される手動入力部B74bと構成される。
くるみ製本設定表示部B74aは、表示印刷、表紙裁断、及び表紙トレイの欄にはS101で設定された内容が反転され強調表示されている。そして、S101で設定されなかった内容はグレイアウト表示に後退している。図12(a)では、表紙印刷の欄には「あり」が反転・強調表示され、「なし」がグレイアウト表示されている。表紙断裁の欄では、「あり」が反転・強調表示され、「なし」がグレイアウト表示されている。用紙束の厚みの欄では「設定」が反転・強調表示され、「自動」がグレイアウト表示されている。
オペレータが手動入力部B74bの各テンキーを入力すると、その結果がくるみ製本設定表示部B74aの用紙束厚表示部B74cに入力結果が反映される。図12(a)は、オペレータによって10.0mmが設定されている状態を示す。
オペレータが手動設定画面B74の最下位部にある「OK」ボタンを押すと、S203に移行する。
S203行程では、用紙束厚表示部B74cに表示されている用紙束の厚みをくるみ製本ジョブの用紙束の厚み(冊子厚)として設定し、設定された用紙束の厚みの情報を記憶部M3に記憶させる。そして、手動設定画面B74を閉じて、図5のS103へ移行する。
オペレータが手動設定画面B74の最下位部にある「キャンセル」ボタンを押すと、制御部CBは、用紙束厚表示部B74cに表示されている用紙束の厚みをリセットさせる。
ここで、S201の行程に戻ることになるが、S201の判定結果が「YES」の場合には、前述で示すようにS204へ移行する。
S204は、図15に示す用紙種別諸特性情報(テーブル)に参照して得られた用紙厚と冊子印刷の本身用紙枚数を積算して用紙束の厚みを算出・取得する行程である。制御部CBは、S204で用紙束の厚みが得られると、S105に移行する。
S105は、S204で取得された、あるいは、S101で設定された用紙束の厚みの情報が加味されたくるみ製本設定の情報に基づき、オペレータに確認させるための自動設定画面B75を表示する行程である。図12(b)に自動設定画面B75を示す。
自動設定画面B75の最上位には、「用紙束の厚みは自動で設定されます」のメッセージがあり、オペレータに自動的に用紙束の厚みが設定されたことを報知している。
用紙束の厚みの欄の「設定」がグレイアウト表示され、「自動」が反転・強調表示される。手動入力部のテンキーは、不必要になり、グレイアウト表示されている。
自動設定画面B75の下位に配置する「OK」ボタンがオペレータに押下すると、制御部CBは、自動設定画面B75を閉じ、図5のS103に移動する。
図5のフロー図に戻り、以下の説明を進める。
S103は、S101及びS102の行程で設定されたくるみ製本ジョブに基づき、複数枚の本身と表紙からなる冊子が製作される一連の冊子作成処理を実行させる行程である。
一連の冊子作成処理は、前述の画像形成装置本体Bの制御部CBと製本装置FSの制御部CFとの連係によって単位部数の冊子を製作する処理である。
図11は、オペレータが所望するくるみ製本の冊子の構成と、画像形成装置本体Bで印刷処理される本身と表紙の印刷頁に関する構成を示している。
ここでは、16頁の画像が8枚の本身用紙P1・・・・P8に組み込まれ、表紙用紙には、表表紙(外面)C11、裏表紙(外面)C12、表表紙(内面)C13、裏表紙(内面)C14、背表紙C15からなる画像が組み込まれる。背表紙の内面側には8枚の本身用紙からなる用紙束を糊付け処理する。
画像形成装置本体Bの制御部CBによって、S102で設定された用紙束の厚み(冊子厚)の情報に基づき、表紙に対して各表紙画像C11、C12、C13、C14、C15の位置を調整するような画像レイアウトの編集が為される。また、製本装置FSの制御部CFは、画像形成装置本体Bの制御部CBから受信した上記の用紙束の厚みの情報、あるいは指示に基づき、表紙用紙の断裁位置を調整する。
各本身用紙P1・・・・P8の表面及び裏面に付記されている数字は、本身用紙に組み込まれる本身画像の頁番号を示す。表紙用紙の表面及び裏面に付記される記号は、それぞれ表紙に組み込みレイアウトされる画像を示す。図示のように本身用紙及び表紙に画像編集を行う。
矢印aは、画像形成装置本体Bで処理される本身と表紙の印刷処理の順序を示す。つまり、先に本身の印刷処理が行われた後に表紙の印刷処理が行われる。この一連の処理が一冊分の印刷処理であり、所望の部数分だけ、一連の印刷処理が連続して繰り返されて、所望の部数の冊子の印刷処理が終了する。
つぎに、製本装置FSの制御部CFは、画像形成装置本体Bから排出された一冊分の本身用紙と表紙に対して製本処理を実行させて、一冊の冊子を完成させる。
以上で説明した一冊分の印刷処理と製本処理のセットが、S103の「一連の冊子作成処理」である。
図5のフロー図の説明に戻る。
S103で一連の冊子作成処理が実行される。そして、S104に移行する。
S104は、制御部CFが、一連の冊子作成処理の実行中に製本装置FSの用紙束厚測定部100に用紙束の厚みを測定させ、測定した用紙束の厚みに関する情報を制御部CBに送信する行程である。次に、S105に移行する。
S105は、制御部CFから送信された用紙束の厚みとS102で設定された用紙束の厚みとを比較し、両方の用紙束の厚みが一致するか否か判定する行程である。換言すると、正しい用紙束の厚みの設定に基づき一連の冊子作成の処理が為されているか否かを判定する行程である。
S105の結果が「YES」、つまり「一致」の場合には、S108に移行する。そして、「NG」、つまり「不一致」の場合にはS106に移行する。
S106は、異常な冊子の作成をリカバリーする行程であり、以下に詳細を示す。
(異常冊子作成の対処処理)
(1)制御部CBは、S105における比較結果の差異が所定範囲を超える場合に、進行中の冊子作成処理を中断しオペレータに報知する警告メッセージ(図示しない)を操作表示手段B7、及び操作表示手段PC2に表示する。更に、制御部CFに中断信号を送信する。この信号を受けた制御部CFは、進行中の製本処理を中断する。
(2)また、比較結果の差異が前述の所定範囲以下の場合には、進行中の冊子作成処理は継続されて、警告メッセージのみが表示される。
S106が終了するとS107に移行する。
S107は、S102で得られて記憶部M3に記憶されている用紙束の厚みの情報を用紙束厚測定部100で測定された用紙束厚の情報に書き替えさせる行程である。
S108の行程について、以下に説明する。
S108の行程では、最終冊子の作成が終了したか否かを判定している。S108の判定結果が「NO」、つまり「否」の場合には、S103に戻り、一連の冊子作成処理の実行が継続される。S108の判定結果が「YES」、つまり「終了」の場合には、S109に移行する。
S109の行程では、製本装置FSの用紙束厚測定部100で測定された用紙束の厚みに基づき一枚あたりの用紙厚を算出し、その算出値と記憶部M3に記憶された用紙種別諸特性情報(図15)と参照する。そして、用紙種別諸特性情報の用紙厚と異なる場合には、前述の算出値に書き換えさせ、用紙種別諸特性情報の用紙厚が不明、空白の場合には、前述の算出値を新たに追加記憶させる。
以上の説明に示すように、本発明に係わる実施形態では、記憶部M3に記憶される用紙種別諸特性情報の用紙厚に基づき自動的に正確な用紙束の厚みを設定するために、試行的に冊子を作成した上で手動により用紙束の厚みを入力する、従来の用紙束の厚み設定方法と比較して、煩わしさと手間が大幅に削減される。また、実際の冊子作成処理で測定された用紙束の厚みに基づき算出された用紙厚を利用するために、本身用紙束に対する表紙、あるいは表紙画像の位置合わせ(レジストレーション)が高い精度で実現される。
本発明に係わる用紙束の厚みの設定に関する第2の実施形態を以下に説明する。
図7は、S102の行程の第2の実施形態を示す、制御部CBによって実行されるフロー図である。図7のフロー図に従って説明する。
(用紙束の厚みの設定、取得行程)
S301は、前述のS101の2行程で設定された本身用紙に関する厚み情報が記憶部M3に記憶されている用紙情報に登録されているか否かを判定する行程である。登録されていない場合には、S302へ移行する。登録されている場合には、S304へ移行する。
S304は、用紙束の厚みの設定を自動的に取得するか、あるいは手動入力によって行うかをオペレータに選択させるための自動・手動選択画面B76(図13)を操作表示手段B7及び操作表示手段PC2に表示させる行程である。選択画面は、種々の経緯から正確な用紙束の厚みを事前に把握しており、且つこの正確な用紙束の厚みを手動入力にて設定するような場合に利用される。
自動・手動選択画面B76の最上部B76aには、「用紙束の厚みは自動設定か、手動設定か」のメッセージが表示される。
次に、自動・手動選択画面B76の表示状態においてS305へ移行する。
S305は、自動・手動選択画面B76に基づきオペレータが自動設定を選択したか、手動設定を選択したかを判定する行程である。
オペレータがボタンB76bを押下げると、手動設定が選択されたと判断して、自動・手動選択画面B76を閉じ、S302へ移行する。
オペレータがボタンB76cを押下げると、自動設定が選択されたと判断して、自動・手動選択画面B76を閉じ、S306へ移行する。
また、所定時間経過する間に、手動選択及び自動選択のボタンB76b、B76cのどちらも押下げられない場合には、自動設定が選択されたものと判断して、自動・手動選択画面B76を閉じ、S306へ移行する。
なお、S302の行程は、第1の実施形態で説明したS202の行程と全く同一であり、省略する。同様にS303の行程も、S203の行程と同一であり、説明を省略する。
手動選択ボタンB76bが押されると、手動冊子設定画面を表示させ、その画面で入力された用紙束の厚みを設定値として記憶部M3に記憶させて、図5のS203の行程に移行する。
更に、S306の行程は、第1の実施形態で説明したS204の行程と全く同一であり、省略する。同様にS307の行程も、S205の行程と同一であり、説明を省略する。
自動選択ボタンB76cが押されると、自動・手動選択画面B76を閉じて記憶部M3に記憶させて、図5のS203に移行する。
図7の説明に示すように、第2の実施形態は、オペレータが正確な用紙束の厚みを把握しているような場合を想定して、用紙束の厚みの自動設定が可能でも、オペレータに対して自動か、手動かの選択を確認する選択画面を表示させる。従って、オペレータの意向、希望、好みも反映されて、本身用紙束に対する表紙、あるいは表紙画像の位置合わせ(レジストレーション)が高い精度で実現される。
画像形成装置の断面図である。 糊付けタイプのくるみ製本装置の断面図である。 用紙束厚の測定工程を示す説明図である。 画像形成装置(システム)の制御ブロック図である。 画像形成装置本体のくるみ製本処理の操作制御に係るフロー図である。 用紙束の厚み設定の操作制御に係わる第1の実施形態のフロー図である。 用紙束の厚み設定の操作制御に係わる第2の実施形態のフロー図である。 くるみ製本冊子の選択ボタンを有する出力機能設定画面である。 各給紙トレイに収容された用紙のサイズ及び用紙種別を設定する画面である。 くるみ製本冊子ジョブの本身用紙を設定する設定画面である。 くるみ製本冊子ジョブの表紙を設定する設定画面である。 (a)くるみ製本冊子ジョブの用紙束の厚みを手動で設定する設定画面である。(b)くるみ製本冊子ジョブの用紙束の厚みが自動で設定される設定画面である。 用紙束の厚みの自動設定・手動設定を選択する選択画面である。 くるみ製本冊子の用紙束及び表紙に対してレイアウトされる本身画像及び表紙画像の関係を示す概念図である。 記憶部M3に記憶される用紙情報(テーブル)の一例である。
符号の説明
A 画像形成装置
FS 後処理装置(製本装置)
FSN くるみ製本装置
B7 操作表示部(設定部)
100 用紙束厚測定部
CB 制御部
M1 ROM
M2 RAM
M3 記憶部

Claims (8)

  1. 表紙及び本身用紙に画像を形成する画像形成装置と、
    前記本身用紙からなる用紙束の背部に前記表紙を糊付し、冊子を作製する製本装置と、
    前記本身用紙の用紙厚を記憶する記憶部と、
    冊子を作製するジョブ内容が設定される設定部と、
    前記画像形成装置及び前記製本装置の一連の冊子作成処理を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記設定部で設定された前記ジョブ内容の実行により出力される本身用紙の用紙厚が前記記憶部に記憶されている場合は、前記記憶部に記憶された用紙厚に基づき前記用紙束の厚みを算出し、算出した前記用紙束の厚みに基づき前記一連の冊子作成処理を制御し、
    前記設定部で設定された前記ジョブ内容の実行により出力される本身用紙の用紙厚が前記記憶部に記憶されていない場合は、前記設定部で設定された前記用紙束の厚みに基づき前記一連の冊子作成処理を制御することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記制御部は、
    前記設定部で設定された前記ジョブ内容の実行により出力される本身用紙の用紙厚前記記憶部に記憶されている場合は、前記設定部において自動・手動を選択する選択画面を表示し、前記選択画面において自動が選択されると、前記記憶部に記憶された用紙厚に基づき前記用紙束の厚みを算出し、算出した前記用紙束の厚みに基づき前記一連の冊子作成処理を制御し、前記選択画面において手動が選択されると、前記設定部で設定された前記用紙束の厚みに基づき前記一連の冊子作成処理を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記一連の冊子作成処理が、少なくとも前記表紙に対して形成する画像の位置を調整する処理を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 前記一連の冊子作成処理が、少なくとも前記表紙に対して裁断する位置を調整する処理を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れかの1項に記載の画像形成システム。
  5. 前記用紙束の厚みを測定する用紙束厚測定部を備え、
    前記制御部は、前記用紙束厚測定部で測定された前記用紙束の厚みに基づき用紙厚を算出し、当該用紙厚を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1乃至4の何れかの1項に記載の画像形成システム。
  6. 前記用紙束の厚みを測定する用紙束厚測定部を備え、
    前記制御部は、前記用紙束厚測定部で測定された前記用紙束の厚みと、前記記憶部で記憶された用紙厚に基づき算出した前記用紙束の厚み、或いは前記設定部で設定された前記用紙束の厚みと、を比較し、当該比較の結果に基づき異常処理を実行することを特徴とする請求項1乃至5の何れかの1項に記載の画像形成システム。
  7. 前記異常処理が、作製された冊子が不良である旨を出力する報知処理であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかの1項に記載の画像形成システム。
  8. 前記異常処理が、前記一連の冊子作成処理を中断する処理であることを特徴とする請求項1乃至7の何れかの1項に記載の画像形成システム。
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