JP2010021385A - 基板処理装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
炉口部を構成する非金属部材を交換することなく、処理室内の温度、均熱域の測定を可能とし、温度測定に要する作業性を向上させ、作業時間を短縮して、スループットの向上を図る。
【解決手段】
基板を内部に収納し処理する処理容器5と、該処理容器の基板入出口を蓋する蓋体12と、該蓋体の前記処理容器側を覆う非金属部材と、前記蓋体に設けられ、前記処理容器内に温度検出器21を挿入出可能にする挿入出部と、前記非金属部材に設けられ、前記温度検出器が挿通可能な開口23と、該開口に着脱可能に設けられ、少なくとも前記処理容器内と前記挿入出部とを隔離する封止栓44と、該封止栓が設けられた状態で前記挿入出部と前記処理容器内とを連通させる前記開口より小さい大きさの流路断面で形成されるガス流通路とを備えた。
【選択図】 図1
炉口部を構成する非金属部材を交換することなく、処理室内の温度、均熱域の測定を可能とし、温度測定に要する作業性を向上させ、作業時間を短縮して、スループットの向上を図る。
【解決手段】
基板を内部に収納し処理する処理容器5と、該処理容器の基板入出口を蓋する蓋体12と、該蓋体の前記処理容器側を覆う非金属部材と、前記蓋体に設けられ、前記処理容器内に温度検出器21を挿入出可能にする挿入出部と、前記非金属部材に設けられ、前記温度検出器が挿通可能な開口23と、該開口に着脱可能に設けられ、少なくとも前記処理容器内と前記挿入出部とを隔離する封止栓44と、該封止栓が設けられた状態で前記挿入出部と前記処理容器内とを連通させる前記開口より小さい大きさの流路断面で形成されるガス流通路とを備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明はシリコンウェーハ等の被処理基板に対して、CVD、ドライエッチング、スパッタ等所要の処理を行う基板処理装置に関し、特に処理室に連設された予備室を具備する基板処理装置及び該基板処理装置による半導体装置の製造方法に関するものである。
シリコンウェーハ等の基板にCVD、ドライエッチング、スパッタ等所要の処理を行い半導体装置を製造する装置として基板処理装置があり、該基板処理装置には基板を1枚ずつ処理する枚葉式の基板処理装置、或は所定枚数を一度に処理するバッチ式の基板処理装置とがある。
バッチ式の基板処理装置、例えば縦型基板処理装置では反応室を画成する有天筒状の処理容器、該処理容器を囲繞する様に設けられた加熱装置等から構成される縦型炉を有する。
バッチ式の縦型基板処理装置では所定数の基板(以下、ウェーハ)が、基板保持具(以下、ボート)に水平姿勢で多段に保持され、該ボートは処理室の下端の炉口部から該処理室にボート装脱手段(以下、ボートエレベータ)により前記処理室に装入、引出しする様になっており、前記ボートエレベータにより前記ボートを前記処理室に収納させ、ウェーハを前記ボートに保持させた状態で、所要の処理を行い、処理後は前記ボートエレベータにより前記ボートを前記処理室から引出している。
前記加熱装置は前記処理室内を均一加熱する様に制御されるが、炉頂部、炉口部から放熱があり、前記処理室全長で均熱域を確保することは難しい。その為、前記処理室内に温度検出器を挿入して事前に前記処理室の均熱域を測定し、製品用のウェーハは均熱域で処理される様にしている。
図4は、縦型炉1を示しており、該縦型炉1はヒータベース2に立設された加熱手段であるヒータ3の内部に同心に設けられた有天筒状の外管(以下、均熱管)4、該均熱管4の内側に同心に設けられた有天筒状の内管(以下、処理容器)5から構成され、該処理容器5の内部には処理室6が画成される。前記均熱管4は、例えば炭化珪素(SiC)等の耐熱性材料からなり、前記処理容器5は、例えば石英(SiO2 )等の耐熱性材料からなる。
該処理室6には石英製のボート7が収納され、該ボート7にはウェーハ8が水平姿勢で多段に保持される様になっており、該ウェーハ8は前記ボート7に保持された状態で、基板処理される。該ボート7はボートエレベータ9によって昇降され、昇降により前記処理室6に前記ボート7が装脱される。
前記ボートエレベータ9は水平に延出する昇降アーム11を具備し、該昇降アーム11に金属製の蓋体12が支持され、該蓋体12の上面を覆う様に蓋体カバー13が設けられ、該蓋体カバー13にボートキャップ14を介して前記ボート7が立設され、或は図示しないが前記蓋体カバー13に直接前記ボート7が立設される。
前記蓋体カバー13は前記処理容器5の下面に、Oリング等のシール部材15(図5参照)を介して当接し、前記処理容器5の下端開口部を気密に閉塞する。
前記蓋体カバー13は、前記処理室6を汚染しない非金属材料であり、例えば石英製となっており、又前記ボートキャップ14も同様に非金属材料、例えば石英製である。
前記処理容器5の下端部にはガス導入部16が設けられ、前記処理容器5の外壁に沿ってガス導入管17が配設され、該ガス導入管17の下端は前記ガス導入部16に連通し、上端は前記処理容器5の天井部18に連通している。又、前記処理容器5の下端部にはガス排気部19が連通されている。
前記ガス導入部16から導入されたガスは、前記ガス導入管17内を流通して前記天井部18に至り、該天井部18に設けられた複数のガス導入口20から前記処理室6に導入され、該処理室6を流下して前記ガス排気部19から排気される。
前記ヒータ3で前記処理室6が加熱され、前記ガス導入部16から処理ガスが導入されることで、前記処理室6に収納されたウェーハ8が処理される。
尚、図4中、22は基板処理中、前記ボート7を回転させ、ウェーハ8面内の処理の均一性を向上させる為の回転機構である。
上記した様にウェーハ8に均質な処理を行う為、基板処理装置を稼働させる前に、前記処理室6の均熱域が測定される。
従来の処理室6内の均熱域(均熱長)を測定する方法を以下に説明する。
均熱域の測定は、前記蓋体12、前記蓋体カバー13を下方から貫通して棒状の温度検出器21が挿入され、該温度検出器21によって前記処理室6の軸心方向の温度分布が測定される。
前記温度検出器21が前記蓋体12、前記蓋体カバー13を貫通する部分の詳細が、図5、図6に示される。
図5は、前記温度検出器21が挿入される前の状態を示している。
前記処理室6の温度測定を行う場合には、測定用蓋体カバー13aが用いられる。該測定用蓋体カバー13aには前記温度検出器21が挿通する開口23が穿設されている。
前記蓋体12に金属製の挿入出部(以下、温度検出器ポート)24が、前記開口23と同心に固着されている。該温度検出器ポート24は前記昇降アーム11を貫通して下方に延出しており、前記温度検出器21を前記処理室6に挿入する場合の案内となり、又前記温度検出器21が前記処理室6で鉛直姿勢を維持できる様に前記温度検出器21を保持する。尚、該温度検出器21と前記温度検出器ポート24との間にはOリング25等が設けられ、気密にシールされる。
前記処理室6の軸心方向に沿って所要箇所の温度が検出され、均熱域が測定されると、前記温度検出器21は引抜かれ、基板の処理が行われるが、前記温度検出器21を引抜いた状態では、前記開口23を通して前記蓋体12が前記処理室6に露出する状態となる。
この為、処理ガスに、腐食性ガス、例えばHCl、SiH2 Cl2 等のCl系ガスが用いられる場合は、前記蓋体12の腐食が問題となり、或は該蓋体12からの金属汚染が問題となる。
又、前記開口23は前記温度検出器21が挿通するだけの大きさを有していることから、前記処理室6のガスが前記開口23に向って流れ易くなる。斯かるガスの流れを抑制する為、前記温度検出器ポート24側からシールガスを流すことも考えられるが、シールする為には大量のガスが必要となり、ランニングコストが大きくなり、又前記処理室6のガス濃度のバランスが崩れ、所望の膜が形成されなくなるという問題がある。
従って、従来では、基板処理装置を生産稼働させる場合は、図6に示される様に、前記開口23が明いていない、蓋体カバー13に交換している。
尚、均熱域を測定する場合としては、基板処理装置を設置した場合、処理温度を変更した場合等、少なからず存在し、測定の度に前記測定用蓋体カバー13aと前記蓋体カバー13の交換をしなければならない。該測定用蓋体カバー13a、該蓋体カバー13の交換は、前記ボート7、前記ボートキャップ14等を取外し、更に再組立の必要があり、前記ボート7、前記ボートキャップ14を再組立てした場合は、前記ボート7にウェーハ8を移載する搬送機構との再調整も必要となり、均熱域測定後の基板処理装置を始動させる迄に多大な調整作業と時間とを必要としていた。
本発明は斯かる実情に鑑み、炉口部を構成する非金属部材を交換することなく、処理室内の温度、均熱域の測定を可能とし、温度測定に要する作業性を向上させ、作業時間を短縮して、スループットの向上を図るものである。
本発明は、基板を内部に収納し処理する処理容器と、該処理容器の基板入出口を蓋する蓋体と、該蓋体の前記処理容器側を覆う非金属部材と、前記蓋体に設けられ、前記処理容器内に温度検出器を挿入出可能にする挿入出部と、前記非金属部材に設けられ、前記温度検出器が挿通可能な開口と、該開口に着脱可能に設けられ、少なくとも前記処理容器内と前記挿入出部とを隔離する封止栓と、該封止栓が設けられた状態で前記挿入出部と前記処理容器内とを連通させる前記開口より小さい大きさの流路断面で形成されるガス流通路とを備えた基板処理装置に係るものであり、又前記基板処理装置を用いて処理する半導体装置の製造方法であって、前記ガス流通路にガスが流通している状態で前記処理容器内にて基板を処理する半導体装置の製造方法に係るものである。
本発明によれば、基板を内部に収納し処理する処理容器と、該処理容器の基板入出口を蓋する蓋体と、該蓋体の前記処理容器側を覆う非金属部材と、前記蓋体に設けられ、前記処理容器内に温度検出器を挿入出可能にする挿入出部と、前記非金属部材に設けられ、前記温度検出器が挿通可能な開口と、該開口に着脱可能に設けられ、少なくとも前記処理容器内と前記挿入出部とを隔離する封止栓と、該封止栓が設けられた状態で前記挿入出部と前記処理容器内とを連通させる前記開口より小さい大きさの流路断面で形成されるガス流通路とを備えたので、前記非金属部材を2種類用意する必要がなく、コストの低減が図れ、又温度検出器の挿脱が、炉口部の分解、組立て作業無しに行うことができ、均熱域の測定等、処理室の温度測定に必要とされる作業量が大幅に減少し、作業時間が短縮してスループットが向上する等の優れた効果を発揮する。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施する為の最良の形態を説明する。
先ず、本発明が実施される縦型炉1の一例として、図4で示した縦型炉1について説明する。尚、上記した縦型炉1についての説明と重複する部分については、説明を省略する。
処理容器5の下端部にはガス導入部16が設けられており、該ガス導入部16には、ガス供給管27が接続されている。該ガス供給管27は、ガス流量制御器としてのMFC(マスフローコントローラ)28を介して図示しない処理ガス供給源、キャリアガス供給源、不活性ガス供給源が接続されている。尚、処理室6に水蒸気を供給する必要がある場合は、前記ガス供給管27の前記ガス流量制御器28よりも下流側に、図示しない水蒸気発生装置が設けられる。前記ガス流量制御器28には、ガス流量制御部29が電気的に接続されており、供給するガスの流量が所望の量となる様、所望のタイミングにて制御する様に構成されている。
ガス排気部19には、ガス排気管31が接続され、該ガス排気管31には前記ガス排気部19から下流側に向って圧力検出器としての圧力センサ32、圧力調整装置33、排気装置34が接続されており、前記処理室6の圧力が所定の圧力となる様、排気し得る様に構成されている。圧力調整装置33及び前記圧力センサ32には、圧力制御部35が電気的に接続されており、該圧力制御部35は前記圧力センサ32により検出された圧力に基づいて前記圧力調整装置33により前記処理室6の圧力が所望の圧力となる様、所望のタイミングにて制御する様に構成されている。
前記処理容器5の下端開口(基板入出口)は蓋体カバー13によって気密に閉塞可能となっている。該蓋体カバー13は蓋体12の上面を覆う様に設けられ、該蓋体12はボートエレベータ9に昇降可能に設けられた昇降アーム11に支持されている。
前記蓋体12は、例えばステンレス等の金属からなり、円盤状に形成され、前記蓋体カバー13は、例えば石英製であり、円盤状に形成されている。
該蓋体カバー13の上面には前記処理容器5の下端と当接するシール部材としてのOリング15が設けられる。前記蓋体12の前記処理室6と反対側には、ボート7を回転させる回転機構22が設置されている。該回転機構22の回転軸37は前記蓋体12と前記蓋体カバー13を貫通して、断熱筒としての前記ボートキャップ14に接続されており、該ボートキャップ14を介して前記ボート7を回転させることでウェーハ8を回転させる様に構成されている。
前記回転機構22、前記ボートエレベータ9及び図示しない基板搬送機構には、駆動制御部38が電気的に接続されており、前記回転機構22、前記ボートエレベータ9、前記基板搬送機構が所望の動作をする様、所望のタイミングにて制御する様に構成されている。
前記ボート7は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなり、複数枚のウェーハ8を水平姿勢で且つ互いに中心を揃えた状態で整列させて保持する様に構成されている。前記ボートキャップ14は、炉口からの放熱を抑制する断熱部材として設けられ、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなり、前記ボート7を支持する様に設けられており、ヒータ3からの熱が前記処理容器5の下端側に伝わり難くなる様に構成されている。
前記均熱管4と前記処理容器5との間には、温度検出器としての温度センサ(図示せず)が配設され、前記ヒータ3と前記温度センサには、電気的に温度制御部39が接続されており、前記温度センサにより検出された温度情報に基づき前記ヒータ3への通電状態を調整することにより前記処理室6の温度が所望の温度分布となる様所望のタイミングにて制御する様に構成されている。
前記ガス流量制御部29、前記圧力制御部35、前記駆動制御部38、前記温度制御部39は、操作部、入出力部をも構成し、基板処理装置全体を制御する主制御部41に電気的に接続されている。
次に、上記構成に係る縦型炉1を用いて、半導体装置の製造工程の一工程として、ウェーハ8に酸化、拡散等の処理を施す方法について説明する。尚、以下の説明に於いて、基板処理装置を構成する各部の動作は前記主制御部41により制御される。
複数枚のウェーハ8が前記ボート7に装填(ウェーハチャージ)されると、図4に示されている様に、複数枚のウェーハ8を保持した前記ボート7は、前記ボートエレベータ9によって上昇されて前記処理室6に装入(ボートローディング)される。この状態で、前記蓋体12は前記蓋体カバー13、前記Oリング15を介して前記処理容器5の下端開口を気密に閉塞した状態となる。
前記処理室6が所望の圧力となる様に前記排気装置34によって排気される。この際、前記処理室6の圧力は、前記圧力センサ32で測定され、この測定された圧力に基づき前記圧力調整装置33が、前記圧力制御部35によってフィードバック制御される。
又、前記処理室6が所望の温度となる様に前記ヒータ3によって加熱される。この際、前記処理室6が所望の温度分布となる様に前記温度センサ(図示せず)が検出した温度情報に基づき前記ヒータ3への通電状態が前記温度制御部39によってフィードバック制御される。続いて、前記回転機構22により、前記ボートキャップ14、前記ボート7が回転されることで、ウェーハ8が回転する。
次いで、処理ガス供給源及びキャリアガス供給源から供給され、前記ガス流量制御器28にて所望の流量となる様に制御されたガスは、前記ガス供給管27から前記ガス導入部16及び前記ガス導入管17を流通し天井部18に至り、複数のガス導入口20から前記処理室6にシャワー状に導入される。
尚、ウェーハ8に対して水蒸気を用いた処理を行う場合は、前記ガス流量制御器28にて所望の流量となる様に制御されたガスは水蒸気発生装置に供給され、該水蒸気発生装置にて生成された水蒸気(H2 O)を含むガスが前記処理室6に導入される。導入されたガスは前記処理室6を流下し、前記ガス排気部19から排気される。ガスは前記処理室6を通過する際にウェーハ8の表面と接触し、ウェーハ8に対して酸化、拡散等の処理がなされる。
予め設定された処理時間が経過すると、不活性ガス供給源から不活性ガスが供給され、前記処理室6が不活性ガスに置換されると共に、前記処理室6の圧力が常圧に復帰される。
その後、前記ボートエレベータ9により前記蓋体12が下降されて、前記処理容器5の下端が開口されると共に、処理済ウェーハ8がボート7に保持された状態で前記処理容器5の下端から該処理容器5の外部に搬出(ボートアンローディング)される。その後、処理済ウェーハ8は前記ボート7より払出される(ウェーハディスチャージ)。
尚、一例迄、本実施の形態の縦型炉にてウェーハ8を処理する際の処理条件としては、例えば、HCl酸化処理に於いては、処理ガスとしてHCl、O2 が使用され、又、HClクリーニング処理に於いては、H2 、O2 による酸化膜形成後、HClガスによってクリーニング処理が成される。
尚、処理温度800〜1200℃、大気圧、ガス種、ガス供給流量O2 (1〜20 l/min)、HCl(0.1〜5 l/min)が例示され、それぞれの処理条件を、それぞれの範囲内のある値で一定に維持することでウェーハ8に処理がなされる。
次に、本発明が実施された炉口部について、図1を参照して説明する。
前記蓋体12にポート孔43を穿設し、該ポート孔43に温度検出器ポート24を取付ける。該温度検出器ポート24は前記昇降アーム11を貫通して下方に延出している。
前記温度検出器ポート24の上端部、少なくとも該温度検出器ポート24の一部である前記蓋体12に固定される部分はステンレス鋼等の金属材料であり、前記温度検出器ポート24の全体を金属材料としてもよく、下端部については前記温度検出器21の挿脱に容易な合成樹脂としてもよい。
前記蓋体カバー13には開口23が穿設され、該開口23は前記ポート孔43と同心になっており、前記温度検出器ポート24が支障なく挿通可能な大きさとなっている。
前記開口23の内面には雌螺子が刻設され、前記開口23には封止栓44が螺合により、嵌脱可能となっている。
図2、図3に見られる様に、該封止栓44は、太径の栓部45と該栓部45から上方に突出し、該栓部45より細径の摘み部46とで構成され、前記栓部45の外周面には前記雌螺子と螺合する雄螺子が刻設されている。前記摘み部46は、前記開口23に嵌設された状態で、該開口23から突出する高さとなっており、前記蓋体12が前記ボートエレベータ9によって降下された状態では、作業者が摘み、回転できる様になっている。
前記摘み部46は、前記蓋体12に前記封止栓44を螺合した状態で前記蓋体12の上面側より突出し、摘める高さで構成されている。
前記栓部45の外面には軸心方向に延びる溝47が少なくとも1本刻設され、該溝47は前記封止栓44が前記開口23に嵌合された状態で、前記ポート孔43を経て前記処理室6と前記温度検出器ポート24の内部とを連通するガス流通路となっている。
該温度検出器ポート24には前記温度検出器21が取外されている際に不活性ガス供給ライン48が連通される様に形成されており、該不活性ガス供給ライン48は不活性ガス供給源49に接続され、前記不活性ガス供給ライン48には開閉弁51、流量調整器52が設けられ、該開閉弁51、該流量調整器52は前記ガス流量制御部29(図4参照)によって開閉、流量が制御される。
図1は、基板処理装置が生産稼働可能な状態、又生産稼働中の状態を示しており、前記開口23が前記封止栓44によって閉塞されていることで、金属部材である前記蓋体12が処理室6に露出することが防止される。又、処理ガスに、Cl系の腐食性ガスが用いられている場合は、前記開口23から流出したガスによって前記蓋体12、前記温度検出器ポート24が腐食されることが防止される。
前記不活性ガス供給ライン48より不活性ガス、例えばアルゴンガス、窒素ガス等を供給することで、前記温度検出器ポート24内を流通した不活性ガスが、前記溝47を通って前記処理室6に流出する。従って、前記溝47により不活性ガスの流れを形成し易くなり、該処理室6から、前記溝47から或は雌螺子と雄螺子間の隙間を通って外部に腐食性ガスが漏出することが防止され、前記封止栓44を境として反処理室6側は、不活性ガス雰囲気となり、前記蓋体12、前記温度検出器ポート24に対する腐食防止は、更に効果的となる。又、不活性ガス量が少量で済み、ランニングコストを小さくでき、更に前記処理室6のガス濃度のバランスを維持し、ウェーハ8への膜形成に悪影響を及さずに済む。
前記処理室6の均熱域を測定する場合は、前記ボートエレベータ9により前記蓋体12を降下させ、前記摘み部46を摘み、回して前記開口23より取外す。
前記温度検出器ポート24より温度検出器21、例えば熱電対を挿入する。該温度検出器21は前記処理室6の下端から上端に到達する長さを有し、下端から上端迄の全域の温度測定が可能となっている。
尚、温度測定時にも前記不活性ガス供給ライン48から、不活性ガスを導入してもよい。
尚、ガス流通路としての前記溝47は、前記開口23の雌螺子側に設けてもよく、或は前記封止栓44を該封止栓44の軸心方向に貫通する孔を穿設してもよい。この場合にあっては、前記温度検出器ポート24に前記不活性ガス供給ライン48を接続する際には前記温度検出器ポート24に対向する位置に溝又は孔を設ける様にすると溝又は孔にガスが流れ易くなる。
又、前記温度検出器ポート24を分岐させ、分岐した部分に前記不活性ガス供給ライン48を接続してもよい。
この様に接続すると、前記温度検出器21が前記温度検出器ポート24に挿入された状態であっても前記不活性ガス供給ライン48に接続したままにすることができ、前記温度検出器21により温度を測定しつつ、不活性ガスを供給し続けることができる。
尚、前記温度検出器ポート24には、前記不活性ガス供給ライン48を連通乃至分岐することに代えて、排気装置(図示せず)によって減圧排気可能な排気ライン53を連通し、該排気ライン53より排気する様にしてもよい。尚、排気装置は、前記圧力制御部35によって制御するとよい。この場合、前記不活性ガス供給ライン48から不活性ガスを供給する際に奏する効果に加えて、特にウェーハ8の処理に使用される処理ガスが腐食性ガスでない場合に、金属面が露出している雰囲気を前記処理室6に入れない様にすることができる。
又、前記温度検出器ポート24には、前記不活性ガス供給ライン48と前記排気ライン53共に接続する様にしてもよい。この場合、ウェーハ8の処理に使用される処理ガスが腐食性ガスである場合には不活性ガスを供給、腐食性ガスでない場合には減圧排気する様に切替えを行うとよい。この場合、前記不活性ガス供給ライン48への不活性ガスの供給は、前記ガス流量制御部29により制御し、前記排気装置は、前記圧力制御部35によって制御し、切替え制御は、前記主制御部41により制御するとよい。
本発明によれば、前記蓋体カバー13を2種類用意する必要がなく、コストの低減が図れ、又均熱域測定後のボート7、ボートキャップ14、蓋体12等の分解、再組立、及びウェーハ移載のティーチングが不要となり、装置を稼働させる迄の時間が短縮でき、スループットが向上する。
(付記)
又、本発明は以下の実施の態様を含む。
又、本発明は以下の実施の態様を含む。
(付記1)基板を内部に収納し処理する処理容器と、該処理容器の基板入出口を蓋する蓋体と、該蓋体の前記処理容器側を覆う非金属部材と、前記蓋体に設けられ、前記処理容器内に温度検出器を挿入出可能にする挿入出部と、前記非金属部材に設けられ、前記温度検出器が挿通可能な開口と、該開口に着脱可能に設けられ、少なくとも前記処理容器内と前記挿入出部とを隔離する封止栓と、該封止栓が設けられた状態で前記処理容器内に連通するガス流通路とを備えたことを特徴とする基板処理装置。
(付記2)前記蓋体は、金属部材で形成されている付記1の基板処理装置。
(付記3)前記挿入出部にガス供給ラインが設けられている付記1の基板処理装置。
(付記4)前記挿入出部の途中から分岐してガス供給ラインが設けられている付記1の基板処理装置。
(付記5)前記挿入出部にガス排気ラインが設けられている付記1の基板処理装置。
(付記6)前記開口から前記封止栓を取外すことで、前記温度検出器が前記挿人出部及び前記開ロ孔から前記処理容器内へ挿入可能となる付記1の基板処理装置。
(付記7)前記温度検出器は、前記処理容器内の少なくとも基板処理領域における上下方向全域の温度が測定可能である付記1の基板処理装置。
(付記8)前記封止栓は、前記開口に装着された際に、前記開口より突出する凸部が形成されている付記1の基板処理装置。
(付記9)ガス流通路は、前記凸部より外周側に形成されている付記8の基板処理装置。
(付記10)ガス流通路は、溝形状である付記1の基板処理装置。
1 縦型炉
5 処理容器
6 処理室
9 ボートエレベータ
11 昇降アーム
12 蓋体
13 蓋体カバー
14 ボートキャップ
21 温度検出器
23 開口
24 温度検出器ポート
44 封止栓
46 摘み部
48 不活性ガス供給ライン
49 不活性ガス供給源
53 排気ライン
5 処理容器
6 処理室
9 ボートエレベータ
11 昇降アーム
12 蓋体
13 蓋体カバー
14 ボートキャップ
21 温度検出器
23 開口
24 温度検出器ポート
44 封止栓
46 摘み部
48 不活性ガス供給ライン
49 不活性ガス供給源
53 排気ライン
Claims (2)
- 基板を内部に収納し処理する処理容器と、該処理容器の基板入出口を蓋する蓋体と、該蓋体の前記処理容器側を覆う非金属部材と、前記蓋体に設けられ、前記処理容器内に温度検出器を挿入出可能にする挿入出部と、前記非金属部材に設けられ、前記温度検出器が挿通可能な開口と、該開口に着脱可能に設けられ、少なくとも前記処理容器内と前記挿入出部とを隔離する封止栓と、該封止栓が設けられた状態で前記挿入出部と前記処理容器内とを連通させる前記開口より小さい大きさの流路断面で形成されるガス流通路とを備えたことを特徴とする基板処理装置。
- 請求項1の基板処理装置を用いて処理する半導体装置の製造方法であって、前記ガス流通路にガスが流通している状態で前記処理容器内にて基板を処理することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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WO2021176879A1 (ja) * | 2020-03-04 | 2021-09-10 | 株式会社Kokusai Electric | 基板処理装置、治具、基板処理装置の校正方法および半導体装置の製造方法 |
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2008
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