JP2010018434A - フィルム状物の浮揚搬送方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】チャンバ2の搬送面3は、半円形状の湾曲面3a及び当該湾曲面3aの両端にそれぞれ滑らかに連設された平面3bで形成され、このうちの湾曲面3aの、チャンバ2の長手方向の中央部が中央域Pとして、また、この中央域Pを隔てて両側部が右方域Q及び左方域Rとしてそれぞれ区画され、中央域P1には無方向性の流れを形成する開口部が、また、右方域Qにはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図1中で多数の左向きの矢印で示す)の流れを形成する開口部が、更にまた、左方域Rにはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図1中で多数の右向きの矢印で示す)の流れを形成する開口部がそれぞれ設けられている。
【選択図】図1
Description
即ち、この装置200は、図24,25に示すように、フィルム状物Fを搬送するフィルム搬送面に多数のエア噴出孔201aを有し、横長の中空体を形成してなり、両方の軸202端の中空体内に圧縮エアを供給する供給管(図示せず)を接続し、フィルム搬送面のエア噴出孔から当該搬送面に垂直にエアを吹き出し、非接触状態でフィルム状物Fを搬送する装置で、上記フィルム搬送面の、当該フィルム状物Fの搬送方向を変更する方向変換部分に配置される方向転換部材は、その断面形状が半円弧状面aで、かつ搬送方向の上流部側(搬入側)表面と下流部側(搬出側)表面がフィルム搬送方向と略並行な直線状面b,cにそれぞれ形成され(図25参照)、上記両軸202端に固定されたフランジ203間に多数の上記エア噴出孔201aを有した薄板201が張設され、更に、所要の開孔率を得るべくフィルム搬送面には紐状物204が巻回されているものである。尚、図25中の矢印は、エアの流れ状況を示し、矢印A1,A2はフィルム状物Fの搬送方向を示す。
そして、この装置200においては、装置自体にセンターリング機能を有していないため、装置200の付属品として、例えばポジショニングコントロール装置(図示せず)をこの装置1の搬入側又は搬出側に設け、かかる装置によってフィルム状物Fの蛇行を修正しつつ搬送する方法が採られている。
尚、ここでの開孔率とは、
開孔率≒(搬送面に対向する全気体噴出孔面積/搬送面積)x100
としている。
ここで、所望位置での浮揚搬送とは、必ずしも搬送面の中央位置での浮揚搬送とは限らず、その中央位置よりいくらかずれた位置での浮揚搬送をも含む意である。
尚、本方法は、例えば金属箔などのフィルム状物を水などの液体で浮揚しつつ、例えば洗浄や改質、鍍金するような場合にも適宜変更を加えて流用できることは言うまでもない。
ここで、所望位置での浮揚搬送とは、必ずしも搬送面の中央位置での浮揚搬送とは限らず、その中央位置よりいくらかずれた位置での浮揚搬送をも含む意である。
尚、本装置の基本的構造は、例えば金属箔などのフィルム状物を水などの液体で浮揚しつつ、例えば洗浄や改質、鍍金するための装置にも適宜変更を加えて流用できることは言うまでもない。
ここで、所望位置での浮揚搬送とは、必ずしも搬送面の中央位置での浮揚搬送とは限らず、その中央位置よりいくらかずれた位置での浮揚搬送をも含む意である。
尚、本装置の基本的構造は、例えば金属箔などのフィルム状物を水などの液体で浮揚しつつ、例えば洗浄や改質、鍍金するための装置にも適宜変更を加えて流用できることは言うまでもない。
本装置1は、図1に示すように、その搬送面(第1搬送面)3に後述する開口部6a等が多数設けられた横断面視略かまぼこ型をなす長尺のエアチャンバ(第1流体チャンバ)2を本体とし、このチャンバ2の両端面中央に圧縮エアを取り込むための供給口が設けられ、かかる供給口に、本実施の形態では円筒状の供給管4a,4bがそれぞれ取り付けられるとともに、これら供給管4a,4bにはブロア装置5が接続され、ブロア装置5からの圧縮エアがチャンバ2に供給されるようになっている(但し、同図では、供給管4aにのみブロア装置5が接続されるところが描かれている)。そして、本装置1は、フィルム状物Fを、チャンバ2の搬送面3に設けられた開口部6a等から噴出するエアによって浮揚させつつ、当該フィルム状物Fの搬送方向の方向転換、具体的には、同図のような矢印A1からA2方向への180゜方向転換を可能にするものである。
尚、上述の供給管4a,4bのうち、例えば供給管4aから圧縮エアがチャンバ2に供給されるようにし、供給管4bを蓋などで閉塞するようにしてもよい。
チャンバ2の搬送面3は、本実施の形態では、上述した横断面視略かまぼこ型の、半円形状の湾曲面3a及び当該湾曲面3aの両端にそれぞれ滑らかに連設された平面3bに形成されており、この搬送面3のうちの湾曲面3aにおいて、当該湾曲面3aの、チャンバ2の長手方向の中央部が中央域(図1中、実線でハッチングされたところの中央区画域)Pとして、また、この中央域Pを隔てて両側部が右方域(図1中、エアの噴出方向を示す左向きの矢印が多数描かれたところの一方端区画域)Q及び左方域(図1中、エアの噴出方向を示す右向きの矢印が多数描かれたところの他方端区画域)Rとしてそれぞれ区画されており、本実施の形態では、少なくとも右方域Qと左方域Rの区画幅は同一にされ、右方域Qとチャンバ2の右端面との間、及び左方域Rとチャンバ2の左端面との間にいくらかスペース(開口部が設けられていないところ)がそれぞれ設けられている。但し、中央域P、右方域Q及び左方域Rの区画幅は、浮揚搬送されるフィルム状物Fの幅長などによって適宜選定される。
そして、中央域Pに設けられた開口部6aは、所定の大きさで矩形状をなし、本実施の形態では、図2(A)に示すように、この中央域Pで区画される搬送面3の裏面に突設された半円柱状の突状部6の、当該突状部6の突設の際に形成される半円型スリット状の吐出孔6b,6cと連通されるように形成されている。このような吐出孔6b,6cを備えたものにあっては、これら吐出孔6bからのエアと吐出孔6cからのエアとが開口部6aの直下でぶつかり合って流速が弱められ、流速が弱められたエアは、開口部6aから四方八方に拡散する流れを形成して(矢印はエアの流れを示す)、フィルム状物Fを押し上げることになる。このように中央域Pにおいては、言わば、搬送面3から無方向に四方八方に拡散する、無方向性の流れ(基本的には、フィルム状物Fの面に対し垂直な流れを主体とする)が形成される。但し、上記開孔率における全吐出孔の面積は、全吐出孔6bと全吐出孔6cとの和であり、これに基づく開孔率が3%を越えないもの、好ましくは1%以下のものとされることが好ましい。
尚、左方域Rの、三角形状をなす開口部もまた、三角錐状の突状部に形成された三角型スリット状の吐出孔と連通する態様のものに限らず、図3(B)や(C)の態様のものであってもよいことはもちろんである。
図5(A)は、フィルム状物Fの浮揚搬送に際し、理想的な搬送面3の区画域でフィルム状物Fが浮揚搬送されている状態を示している。即ち、搬送面3の中央域Pが当該フィルム状物Fの中央部と重なり、また、搬送面3の右方域Q及び左方域Rの略中央部が、フィルム状物Fの幅端部付近とそれぞれ重なるような位置での浮揚搬送が行われている(以下、この位置を搬送面の中央位置(所望位置)と称することにする)。しかるに、何らかの原因によりフィルム状物Fが右方域Q側に蛇行して搬送面3に対するフィルム状物Fの相対位置が、例えば同図(B)に示すような位置になったとする。かかる位置においては、フィルム状物Fが右方域Qにおいて当該右方域Qのおよそ80%(中央位置では50%)を占め、左方域Rにおいて当該左方域Rのおよそ20%(中央位置では50%)を占めているものとしている。このような状態のときには、右方域Qからの噴出エアと左方域Rからの噴出エアとの差分に相当する摩擦力が、フィルム状物Fに作用するので、フィルム状物Fに対し当初の中央位置への復帰動作を生ぜしめる。そして、フィルム状物Fが中央位置に近づくに従って上記差分に相当する摩擦力も漸次減少して行き、最終的には中央位置に復帰する。即ち、本装置1においては、フィルム状物Fの蛇行を自動的に修正して当該フィルム状物Fを所望位置に復帰させる機能、本実施の形態ではセンターリング機能が備わっていることになる。尚、フィルム状物Fが左方域Rにおいて当該左方域Rのおよそ80%を占め、右方域Qにおいて当該右方域Qのおよそ20%を占めている状態のときにも、上述同様の復帰動作が行われフィルム状物Fの蛇行が自動的に修正されることは言うまでもない。
まず、図6は、本装置1を省スペースの乾燥炉に用いた用途例を示す概略構成図である。本装置1を乾燥炉20内に、上下に平行に、且つ、上下が互い違いの状態になるように複数配置し、これら複数の本装置1にフィルム状物Fを巻き掛けて、言わばS字が繋ぎ合わされたような長尺の状態にして図6中の矢印方向に浮揚搬送しつつ乾燥するものであり、本装置1への圧縮エアの供給(但し、図6では本装置1の一つの装置に供給されているところが描かれている)は、乾燥炉20内からフィルタ21を介してブロア22により吸引されたエアをヒーター23で高温にして行われる。この用途例から解かるように、本装置1は、省スペースの乾燥炉20内での長尺なフィルム状物Fの乾燥に際してその蛇行を修正する手段として特に有用であり、フィルム状物Fの、非接触状態での高速で安定した浮揚搬送を可能にしている。尚、符号24は圧力計であり、また、符号25は、搬送面(第1搬送面)が1/4円弧形状の湾曲面で形成された本発明に係る浮揚搬送装置である。
即ち、本装置30は、搬送面3の湾曲面3aの、右方域(一方端区画域)Q、中央域(中央区画域)P、左方域(他方端区画域)Rに応じてチャンバ2を仕切る仕切板34,35を、右方域Qと中央域Pとの間及び中央域Pと左方域Rとの間にそれぞれ設け、これら仕切板34,35で区画されたチャンバ2の各区画体31〜33の適宜な面、本実施の形態では、区画体31にあっては中央域Pの湾曲面に対向する矩形面2a、区画体32にあっては右方域Qの湾曲面に対向する矩形面2b、区画体33にあっては左方域Rの湾曲面に対向する矩形面2cのそれぞれにエアの供給口が設けられており、これら供給口には供給管36〜38がそれぞれ取り付けられるとともに、これら供給管36〜38にはブロア装置5p〜5rがそれぞれ接続される。そして、このチャンバ2の長手方向の、搬送面3の所望位置で搬送する場合に適した位置で、且つ、本実施の形態ではチャンバ2の矩形面2cから適宜に離隔した位置に縦断面視コ字型形状のエッジセンサ39を設置するとともに、このセンサ39のコ字状切欠部39aをフィルム状物Fの両幅端部の一方端部が通過するように設置する。
尚、図8のブロア装置5p〜5rは、上記ブロア装置5と同一のものであるが、下記説明の都合上別符号で表されている。
図9の装置30の場合は、本装置30の供給管36〜38に一台の上記ブロア装置5が接続され、これら供給管36〜38とブロア装置5とを接続する配管の、供給管36〜38に近接するところに電磁バルブ36a〜38a(但し、電磁バルブ36aは、例えば手動式のバルブであってもよい)が設けられてなるものであり、この場合には、フィルム状物Fが蛇行したときに、その蛇行をセンサ39により検知し、この情報を受信した制御装置(図示せず)において、この情報に基づき電磁バルブ37a,38aのバルブ開度を適宜に変更する制御信号を発するようにすることで、右方域Q及び左方域Rからの噴出流量を、蛇行が修正されるように変化させることができる。したがって、このような制御方法によっても、所望位置でのポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になる。
また、ブロア装置5q,5rの回転速度制御や電磁バルブ37a,38aのバルブ開度制御に代えて、例えば図9中の矢印方向にチャンバ2を移動させることにより、結果としてフィルム状物Fに対する右方域Q及び左方域Rからの噴出流量を変化させる制御方法を採ってもよい。
尚、圧縮エアをチャンバ41に取り込むための供給管43aは、本実施の形態ではチャンバ41の搬送面42と対向する底面(矩形面)43の、搬送面42の中央域P1に対向するところに取り付けられている。
即ち、本装置50は、搬送面42の水平面の、上方域(一方端区画域)Q1、中央域(中央区画域)P1、下方域(他方端区画域)R1に応じてチャンバ41を仕切る仕切板54,55を、上方域Q1と中央域P1との間及び中央域P1と下方域R1との間のそれぞれに設け、これら仕切板54,55で区画されたチャンバ41の各区画体51〜53の適宜な面、本実施の形態では、区画体51にあっては、中央域P1の水平面に垂直で、且つ、チャンバ41の長尺方向に垂直な一方側面51a、区画体52にあっては、上方域Q1の水平面に垂直で、且つ、チャンバ41の長尺方向に垂直な一方側面52a、区画体53にあっては、下方域R1の水平面に垂直で、且つ、チャンバ41の長尺方向に垂直な一方側面53aにそれぞれエアの供給口が設けられており、これら供給口には供給管57〜59がそれぞれ取り付けられるとともに、これら供給管57〜59にはブロア装置5がそれぞれ接続される。
このような装置40においては、上記装置30と同様に、何らかの原因によりフィルム状物Fが蛇行したときに、かかる蛇行を自動的に修正して当該フィルム状物Fを所望位置に復帰させる機能を持たせることができ、上述したような方法で上方域Q1及び下方域R1からの噴出流量を制御することにより、所望位置でのポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になる。
尚、図12,13において、図1〜5の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
本装置60は、その搬送面(第1搬送面)62に上述した開口部6a等が多数設けられた横断面視略底浅茶碗型をなす長尺のエアチャンバ(第1流体チャンバ)61を第1本体とし、この搬送面62は、その横断面視略底浅茶碗型の、所定円弧角の湾曲面及び当該湾曲面の両端にそれぞれ滑らかに所定傾斜角をなして連設された平面に形成されており、この搬送面62には、上記搬送面3の湾曲面3aと同様に、当該搬送面62の、チャンバ61の長手方向の中央部が中央域(図13(A)中、実線でハッチングされたところの中央区画域)P2として、また、この中央域P2を隔てて両側部が右方域(図13(A)中、左向きの矢印が多数描かれたところの一方端区画域)Q2及び左方域(図13(A)中、右向きの矢印が多数描かれたところの他方端区画域)R2としてそれぞれ区画され、中央域P2には無方向性の流れ(図13(B)参照)を形成する開口部6aが、また、右方域Q2にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図13(A)中、左向きの矢印で示されている)の流れを形成する開口部9aが、更にまた、左方域R2にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図13(A)中、右向きの矢印で示されている)の流れを形成する開口部がそれぞれ設けられ、右方域Q2におけるエアの流れと左方域R2におけるエアの流れとは互いに対向する流れをなし、右方域Q2と左方域R2のエアの流量は、本実施の形態では互いに等しくなる。
このチャンバ63の搬送面64には、上記チャンバ61の搬送面62に対向する態様で、搬送面62の中央域P2に対して図示しない中央域(中央区画域)P3が、また、この中央域P3を隔てて両側部に、右方域Q2に対して図示しない右方域(一方端区画域)Q3及び左方域R2に対して図示しない左方域(他方端区画域)R3がそれぞれ区画され、中央域P3には無方向性の流れ(図13(B)参照)を形成する開口部6aが、また、右方域Q3にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図13(A)中、左向きの矢印で示される向きと同一)の流れを形成する開口部9aが、更にまた、左方域R3にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図13(A)中、右向きの矢印で示される向きと同一)の流れを形成する開口部がそれぞれ設けられ、右方域Q3におけるエアの流れと左方域R3におけるエアの流れとは互いに対向する流れをなし、右方域Q3と左方域R3のエアの流量は、本実施の形態では互いに等しくなる。
本装置50は、これら搬送面62と搬送面64との隙間を通ってフィルム状物Fを浮揚させつつ搬送可能にするものであるが、上記隙間を適宜に狭くするとフィルム状物Fに対する流体からの摩擦力が増すので、蛇行を自動的に修正するセンターリング効果を上げることができる、という更なる利点が備わる。
即ち、本装置70は、搬送面64の湾曲面の、右方域(一方端区画域)Q3、中央域(中央区画域)P3、左方域(他方端区画域)R3に応じてチャンバ63を仕切る仕切板72,73を、右方域Q3と中央域P3との間及び中央域P3と左方域R3との間にそれぞれ設け、これら仕切板72,73で区画されたチャンバ63の、右方域Q3の湾曲面に対向する湾曲面(対向湾曲面)65b、中央域P3の湾曲面に対向する湾曲面(対向湾曲面)65a、左方域R3の湾曲面に対向する湾曲面(対向湾曲面)65cにそれぞれエアの供給口が設けられており、これら供給口には供給管74〜76がそれぞれ取り付けられるとともに、これら供給管74〜76にはブロア装置5p〜5r(ブロア装置5p〜5rは、上記ブロア装置5と同一のものであるが、説明の都合上別符号で表されている)がそれぞれ接続される。そして、本装置70においても、上記装置30に準じて、本実施の形態ではブロア装置5q,5rの回転速度を適宜に変更することで、右方域Q3及び左方域R3からの噴出流量を変化させることができる。
チャンバ71は、例えば図12,13に示すような、その両端面に供給管4a,4bがそれぞれ取り付けられたチャンバ61と同じものであってもよい。この場合には、本装置70のチャンバ63側での噴出流量の制御による所望位置でのポジショニングコントロールされた浮揚搬送において、所望位置からのずれ、換言すれば、蛇行を自動的に修正する効果を上げることができる。
また、チャンバ71は、例えば図8,9に示すような、その矩形面2a〜2cに供給管36〜38がそれぞれ取り付けられたチャンバ2に準じたものであってもよい。この場合には、本装置70のチャンバ53側及びチャンバ61側の一方又は双方での噴出流量の制御による所望位置でのポジショニングコントロールされた浮揚搬送において、所望位置からのずれ、換言すれば、蛇行を自動的に修正する効果を上げることができる。
尚、図15において、図1〜5の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
本装置80が上記装置1と異なるところは、装置1ではその搬送面3の中央域Pに無方向性の流れを生ぜしめる開口部6aが設けられていたが、本装置80の中央域P4には、開口部が設けられておらず、したがって、中央域P4からのエア(流体)の流れを有しない点である。即ち、本装置80において、そのチャンバ81の搬送面82は、本実施の形態では、上述した横断面視略かまぼこ型の、半円形状の湾曲面82a及び当該湾曲面82aの両端にそれぞれ滑らかに連設された平面82bに形成されており、この搬送面82のうちの湾曲面82aにおいて、当該湾曲面82aの、チャンバ81の長手方向の中央部が中央域(図15中、白色の無地表示されたところの中央区画域)P4として、また、この中央域P4を隔てて両側部が右方域(図15中、エアの噴出方向を示す左向きの矢印が多数描かれたところの一方端区画域)Q4及び左方域(図15中、エアの噴出方向を示す右向きの矢印が多数描かれたところの他方端区画域)R4としてそれぞれ区画されており、本実施の形態では、少なくとも右方域Q4と左方域R4の区画幅は同一にされ、これらは、フィルム状物Fを搬送面82上に浮揚させたときに、中央域P4が当該フィルム状物Fの中央部と重なるように、また、右方域Q4及び左方域R4の略中央部が、フィルム状物Fの搬送方向(図15の矢印A1や矢印A2)に臨んで当該フィルム状物Fの幅端部付近とそれぞれ略重なる(ズレの許容度はフィルム状物Fの幅長の略3%)ようにされた区画幅で設けられている。
尚、中央域P4の区画幅は、フィルム状物Fの幅長の50〜70%となるように設けられることが好ましい。但し、これら中央域P4、右方域Q4及び左方域R4の区画幅は、浮揚搬送されるフィルム状物Fの幅長などによって適宜選定される。
本装置90は、搬送面82の湾曲面82aの、右方域(一方端区画域)Q4、中央域(中央区画域)P4、左方域(他方端区画域)R4に応じて、例えば図8の装置30で用いた仕切板34,35を、右方域Q4と中央域P4との間及び中央域P4と左方域R4との間にそれぞれ設ける代わりに、本実施の形態では、中央域P4の中央に一枚の仕切板85を設け、かかる仕切板85で区画されたチャンバ81の区画体83,84、即ち、右方域Q4を含むところの区画体83及び左方域R4を含むところの区画体の適宜な面、本実施の形態では、区画体83にあっては右方域Q4の湾曲面に対向する矩形面81a、区画体84にあっては左方域R4の湾曲面に対向する矩形面81bのそれぞれにエアの供給口が設けられており、これら供給口には供給管37,38がそれぞれ取り付けられるとともに、これら供給管37,38にはブロア装置5q,5rがそれぞれ接続される。
このような装置90においても、上記装置80と同様に、何らかの原因によりフィルム状物Fが蛇行したときに、かかる蛇行を自動的に修正して当該フィルム状物Fを所望位置に復帰させる機能を持たせることができ、所望位置での所謂ポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になる。
尚、上記装置90においては、右方域Q4及び左方域R4からの噴出流量の可変は、ブロア装置5q,5rの回転速度制御により行うものであった。しかし、説明は割愛するが、例えば図9の装置30においてなされるような制御方法を採ってもよいことはもちろんである。
尚、図17において、図15,16の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
本装置100は、その基本的な構造は上述した装置60に準ずるものであり、その搬送面(第1搬送面)102に開口部6a等が多数設けられた横断面視略底浅茶碗型をなす長尺のエアチャンバ(第1流体チャンバ)101を第1本体とし、この搬送面102は、その横断面視略底浅茶碗型の、所定円弧角の湾曲面及び当該湾曲面の両端にそれぞれ滑らかに所定傾斜角をなして連設された平面に形成されており、この搬送面102には、上記装置80の搬送面82の湾曲面82aと同様に、当該搬送面102の湾曲面102aの、チャンバ101の長手方向の中央部が中央域(図17中、白色の無地表示されたところの中央区画域)P4として、また、この中央域P4を隔てて両側部が右方域(図17中、左向きの矢印が多数描かれたところの一方端区画域)Q4及び左方域(図17中、右向きの矢印が多数描かれたところの他方端区画域)R4としてそれぞれ区画され、右方域Q4にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図17中、左向きの矢印で示されている)の流れを形成する開口部9aが、また、左方域R4にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図17中、右向きの矢印で示されている)の流れを形成する開口部がそれぞれ設けられ、右方域Q4におけるエアの流れと左方域R4におけるエアの流れとは互いに対向する流れをなし、右方域Q4と左方域R4のエアの流量は、本実施の形態では互いに等しくなる。尚、中央域P4には、開口部が設けられておらず、したがって、中央域P4からのエアの流れを有しないことは言うまでもない。
このチャンバ103の搬送面104には、上記チャンバ101の搬送面102に対向する態様で、搬送面102の中央域P4に対して、図示しない中央域(中央区画域)P5が、また、この中央域P5を隔てて両側部に、右方域Q4に対して図示しない右方域(一方端区画域)Q5及び左方域R4に対して図示しない左方域(他方端区画域)R5がそれぞれ区画され、右方域Q5にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図17中、左向きの矢印で示される向きと同一)の流れを形成する開口部9aが、また、左方域R5にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図17中、右向きの矢印で示される向きと同一)の流れを形成する開口部がそれぞれ設けられ、右方域Q5におけるエアの流れと左方域R5におけるエアの流れとは互いに対向する流れをなし、右方域Q5と左方域R5のエアの流量は、本実施の形態では互いに等しくなる。尚、中央域P5には、開口部が設けられておらず、したがって、中央域P5からのエアの流れがないことは言うまでもない。
ところで、本装置100は、チャンバ103に圧縮エアを取り込むための供給管が当該チャンバ103の湾曲面105中央に取り付けられるものであった。しかし、説明は割愛するが、本装置100を、例えば図14に示されるような装置70に準ずる構造としてもよいことはもちろんである。
また、本装置100を含めて上記装置80,90は、フィルム状物(これをこの例では、広幅のフィルム状物Fとした。)を対象としていたが、例えばフィルム状物Fの幅長の略1/2のフィルム状物(これを、狭幅のフィルム状物F1として区別する。)をも対象とする場合には、図15の装置80に対して図18に示すような装置110にする必要がある。即ち、装置110では、当該装置110における中央域P4−1の区画幅が装置80のそれよりも狭くする必要がある(右方域Q4−1及び左方域R4−1の区画幅が装置80のそれよりも広くなる)。例えば、幅長1000mmの広幅のフィルム状物Fと幅長500mmの狭幅のフィルム状物F1とを対象とするときには、中央域P41の区画幅が50〜200mmの適宜な区画幅とすることが必要である。
尚、図19において、図1〜5の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
本装置120は、上記装置110とは異なる構成で狭幅及び広幅のフィルム状物を浮揚搬送できるようにした装置であり、上記装置1と異なるところは、装置1の右方域Q及び左方域Rの略中央辺りに中間区画域をそれぞれ設け、この中間区画域、具体的には下記中間域Q6−1及び中間域R6−1に無方向性の流れを生ぜしめる開口部6aを追加したような構成とした点である。即ち、本装置120においては、チャンバ121の搬送面122は、本実施の形態では、上述した横断面視略かまぼこ型の、半円形状の湾曲面122a及び当該湾曲面122aの両端にそれぞれ滑らかに連設された平面122bに形成されており、この搬送面122のうちの湾曲面122aにおいて、当該湾曲面122aの、チャンバ121の長手方向の中央部が中央域(図19中、実線でハッチングされたところの中央区画域)P6として、また、この中央域P6を隔てて両側部が第1の右方域(図19中、エアの噴出方向を示す左向きの矢印が多数描かれたところの第1の一方端区画域)Q6及び第1の左方域(図19中、エアの噴出方向を示す右向きの矢印が多数描かれたところの第1の他方端区画域)R6としてそれぞれ区画されており、そして、右方域Q6と左方域R6の区画幅は同一にして設けられ、右方域Q6と左方域R6の中央部が狭幅のフィルム状物F1の両幅端部付近に略位置するように設けられている。
即ち、本装置120においても、フィルム状物F,F1の蛇行を自動的に修正して所望位置に復帰させる機能、本実施の形態ではセンターリング機能が備わっていることになる。
本装置130は、搬送面122の湾曲面122aの、第1の右方域(第1の一方端区画域)Q6及び第1の左方域(第1の一方端区画域)R6、中央域(中央区画域)P6、第2の右方域(第2の一方端区画域)Q6−2及び第2の左方域(第2の他方端区画域)R6−2、中間域(一方端中間区画域)Q6−1及び中間域(他方端中間区画域)R6−1に応じてチャンバ121を仕切る仕切板を設け、具体的には、右方域Q6及び左方域R6と中央域P6とのそれぞれの間に仕切板132a,132bを、右方域Q6及び右方域Q6−2と中間域Q6−1とのそれぞれの間に仕切板132c,132dを、左方域R6及び左方域R6−2と中間域R6−1とのそれぞれの間に仕切板132e,132fを設け、これら仕切板132a〜132fで区画されたチャンバ121の各区画体131a〜131gにおける適宜な面、本実施の形態では、例えば区画体131aにあっては中央域P6の湾曲面に対向する矩形面121aにエアの供給口が設けられており、この供給口には供給管133が取り付けられるとともに、この供給管133にはブロア装置134が接続される(説明は割愛するが、他の区画体131b〜131gについても、図20に示すように、各区画体131b〜131gの矩形面に供給管・ブロア装置が接続されている)。
このような装置130においても、上記装置120と同様に、何らかの原因によりフィルム状物F,F1が蛇行したときに、かかる蛇行を自動的に修正して当該フィルム状物F,F1を所望位置に復帰させる機能を持たせることができ、所望位置での所謂ポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になる。
尚、上記装置130においては、右方域Q6及び左方域R6等からの噴出流量の可変は、ブロア装置134等の回転速度制御により行うものであった。しかし、説明は割愛するが、例えば図9の装置30においてなされるような制御方法を採ってもよいことはもちろんである。
尚、図21において、図19,20の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。また、図21において、フィルム状物F,F1は省略されている。
本装置140は、その基本的な構造は上述した装置60に準ずるものであり、その搬送面(第1搬送面)142に開口部6a等が多数設けられた横断面視略底浅茶碗型をなす長尺のエアチャンバ(第1流体チャンバ)141を第1本体とし、この搬送面142は、その横断面視略底浅茶碗型の、所定円弧角の湾曲面及び当該湾曲面の両端にそれぞれ滑らかに所定傾斜角をなして連設された平面に形成されており、この搬送面142には、上記装置120の搬送面122の湾曲面122aと同様に、当該搬送面142の湾曲面142aの、チャンバ141の長手方向の中央部が中央域(図21中、実線でハッチングされたところの中央区画域)P6として、また、この中央域P6を隔てて両側部が第1の右方域(図21中、エアの噴出方向を示す左向きの矢印が多数描かれたところの第1の一方端区画域)Q6及び第1の左方域(図21中、エアの噴出方向を示す右向きの矢印が多数描かれたところの第1の他方端区画域)R6としてそれぞれ区画されており、そして、右方域Q6と左方域R6の区画幅は同一にして設けられ、右方域Q6と左方域R6の中央部が狭幅のフィルム状物F1の両幅端部付近に略位置するように設けられている。
このチャンバ143の搬送面144には、上記チャンバ141の搬送面142に対向する態様で、搬送面142の中央域P6に対して、図示しない中央域(中央区画域)P7が、また、この中央域P7を隔てて両側部に、右方域Q6に対して図示しない右方域(一方端区画域)Q7及び左方域R6に対して図示しない左方域(他方端区画域)R7がそれぞれ区画され、右方域Q7にはフィルム状物F,F1の搬送方向と垂直な噴出方向(図21中、左向きの矢印で示される向きと同一)の流れを形成する開口部9aが、また、左方域R7にはフィルム状物F,F1の搬送方向と垂直な噴出方向(図21中、右向きの矢印で示される向きと同一)の流れを形成する開口部がそれぞれ設けられ、右方域Q7におけるエアの流れと左方域R7におけるエアの流れとは互いに対向する流れをなし、そして、右方域Q7と左方域R7の区画幅は同一にして設けられ、したがって、右方域Q7と左方域R7のエアの流量は互いに等しくなる。
ところで、本装置140は、チャンバ143に圧縮エアを取り込むための供給管が当該チャンバ143の湾曲面145中央に取り付けられるものであった。しかし、説明は割愛するが、本装置140を、例えば図14に示されるような装置70に準ずる構造としてもよいことはもちろんである。
尚、図22中、図19等の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
本装置160は、そのチャンバ2の搬送面3を構成する湾曲面3a及び平面3bのうちの平面3bに、例えば上記開口部9aのような形状で、当該開口部9aからのエア(流体)噴出方向が搬送面3に沿う態様で湾曲面3a側に向いてなるような開口部(図示せず)を設け、詳細には、フィルム状物Fの、搬送面3への搬入側に位置する平面3bにおいては図23の矢印で示すようにフィルム状物Fの搬入方向と同一方向に向いてなる開口口を、また、フィルム状物Fの、搬送面3への搬出側に位置する平面3bにおいてはフィルム状物Fの搬出方向とは逆方向に向いてなる開口口を設けたものである。これにより、本装置160は、上述した、所望位置での所謂ポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になることに加え、フィルム状物Fの搬入及び搬出側の平面3bでの安定した状態での搬送を行うことができるようになるのでフィルム状物Fのバタツキに起因する品質不良の発生を無くすことが可能になる。
2,41,51,61,71 エアチャンバ(第1流体チャンバ)
81,101,121,141 エアチャンバ(第1流体チャンバ)
3,32,42,52,62 搬送面(第1搬送面)
82,102,122,142 搬送面(第1搬送面)
9,10,11 突状部
9a,10a,11a 開口部
34,35,54,55,72,73 仕切板
85,132a〜132f 仕切板
63,103,143 エアチャンバ(第2流体チャンバ)
64,104,144 搬送面(第2搬送面)
F,F1 フィルム状物
P,P1〜P8 中央域(中央区画域)
Q,Q1〜Q5 右方域(一方端区画域)
R,R1〜R5 左方域(他方端区画域)
Q6〜Q8 第1の右方域(第1の一方端区画域)
R6〜R8 第1の左方域(第1の他方端区画域)
Q6−1〜Q8−1 中間域(一方端中間区画域)
R6−1〜R8−1 中間域(他方端中間区画域)
Q6−2〜Q8−2 第2の右方域(第2の一方端区画域)
R6−2〜R8−2 第2の左方域(第2の他方端区画域)
Claims (10)
- フィルム状物をその搬送面に設けられた開口部から噴出する流体によって前記搬送面の所望位置で浮揚させつつ当該フィルム状物の搬送を可能にする搬送方法であって、前記フィルム状物が蛇行して前記所望位置から外れたとき、又は外れようとしたときに前記開口部から噴出する前記流体が、前記フィルム状物を前記所望位置に自動的に復帰させつつ浮揚搬送することを特徴とするフィルム状物の浮揚搬送方法。
- フィルム状物をその第1搬送面に設けられた開口部から噴出する流体によって前記搬送面の所望位置で浮揚させつつ当該フィルム状物の搬送を可能にする装置であって、前記第1搬送面は、横断面視半楕円形状や、楕円弧形状、半円形状、円弧形状をなし、且つ、前記搬送方向に垂直な方向に長尺な湾曲面で形成され、若しくはこの湾曲面及び当該湾曲面の両端に滑らかにそれぞれ連設された平面で形成され、又は横断面視直線形状をなし、且つ、前記搬送方向に垂直な方向に長尺な水平面で形成され、このような第1搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで当該フィルム状物の両幅端部付近に位置する一方端区画域及び他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第1搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなす一方、前記一方端区画域と他方端区画域とに挟まれる中央区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなすことを特徴とするフィルム状物の浮揚搬送装置。
- 狭幅及び広幅のフィルム状物をその第1搬送面に設けられた開口部から噴出する流体によって前記搬送面の所望位置で浮揚させつつ当該フィルム状物の搬送を可能にする装置であって、前記第1搬送面は、横断面視半楕円形状や、楕円弧形状、半円形状、円弧形状をなし、且つ、前記搬送方向に垂直な方向に長尺な湾曲面で形成され、若しくはこの湾曲面及び当該湾曲面の両端に滑らかにそれぞれ連設された平面で形成され、又は横断面視直線形状をなし、且つ、前記搬送方向に垂直な方向に長尺な水平面で形成され、このような第1搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで狭幅のフィルム状物の両幅端部付近に位置する第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第1搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなすとともに、前記第1の一方端区画域と第1の他方端区画域とに挟まれる中央区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなす一方、このような第1搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで広幅のフィルム状物の両幅端部付近に位置する第2の一方端区画域及び第2の他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第1搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなすとともに、前記第1の一方端区画域と第2の一方端区画域及び前記第1の他方端区画域と第2の他方端区画域にそれぞれ挟まれる一方端中間区画域及び他方端中間区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなすことを特徴とするフィルム状物の浮揚搬送装置。
- 前記第1搬送面が第1流体チャンバの湾曲面、又は第1流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面に形成されるものである場合には、前記湾曲面の、前記一方端区画域、前記中央区画域、前記他方端区画域に応じて前記第1流体チャンバを仕切る仕切板を、前記一方端区画域と前記中央区画域との間及び前記中央区画域と前記他方端区画域との間にそれぞれ設け、これら仕切板で区画された前記第1流体チャンバの各区画体における適宜な面に前記流体の供給口をそれぞれ設け、
また、前記第1搬送面が第1流体チャンバの水平面に形成されるものである場合には、前記水平面の、前記一方端区画域、前記中央区画域、前記他方端区画域に応じて前記第1流体チャンバを仕切る仕切板を、前記一方端区画域と前記中央区画域との間及び前記中央区画域と前記他方端区画域との間にそれぞれ設け、これら仕切板で区画された前記第1流体チャンバの各区画体における適宜な面に前記流体の供給口をそれぞれ設けることを特徴とする請求項2に記載のフィルム状物の浮揚搬送装置。 - 前記第1搬送面が第1流体チャンバの湾曲面、又は第1流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面に形成されるものである場合には、前記湾曲面の、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域に応じて前記第1流体チャンバを仕切る仕切板を、前記第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域と中央区画域とのそれぞれの間、前記第1の一方端区画域及び第2の一方端区画域と一方端中間区画域とのそれぞれの間、前記第1の他方端区画域及び第2の他方端区画域と他方端中間区画域とのそれぞれの間に設け、これら仕切板で区画された前記第1流体チャンバの各区画体における適宜な面に前記流体の供給口をそれぞれ設け、
また、前記第1搬送面が第1流体チャンバの水平面に形成されるものである場合には、前記水平面の、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域に応じて前記第1流体チャンバを仕切る仕切板を、前記第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域と中央区画域との間、前記第1の一方端区画域及び第2の一方端区画域と一方端中間区画域とのそれぞれの間、前記第1の他方端区画域及び第2の他方端区画域と他方端中間区画域とのそれぞれの間に設け、これら仕切板で区画された前記第1流体チャンバの各区画体における適宜な面に前記流体の供給口をそれぞれ設けることを特徴とする請求項3に記載のフィルム状物の浮揚搬送装置。 - 前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面を設け、これら第1搬送面と第2搬送面との前記隙間を通って前記フィルム状物を浮揚させつつ搬送可能にする装置であって、前記第2搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで当該フィルム状物の両幅端部付近に位置する一方端区画域及び他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第2搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなす一方、前記一方端区画域と他方端区画域とに挟まれる中央区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなすことを特徴とする請求項2又は4のいずれかに記載のフィルム状物の浮揚搬送装置。
- 前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面を設け、これら第1搬送面と第2搬送面との前記隙間を通って前記フィルム状物を浮揚させつつ搬送可能にする装置であって、前記第2搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで狭幅のフィルム状物の両幅端部付近に位置する第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第2搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなすとともに、前記第1の一方端区画域と第1の他方端区画域とに挟まれる中央区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなす一方、このような第2搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで広幅のフィルム状物の両幅端部付近に位置する第2の一方端区画域及び第2の他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第2搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなすとともに、前記第1の一方端区画域と第2の一方端区画域及び前記第1の他方端区画域と第2の他方端区画域にそれぞれ挟まれる一方端中間区画域及び他方端中間区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなすことを特徴とする請求項3又は5に記載のフィルム状物の浮揚搬送装置。
- 前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面を設け、これら第1搬送面と第2搬送面との前記隙間を通って前記フィルム状物を浮揚させつつ搬送可能にする装置であって、
前記第2搬送面が第2流体チャンバの湾曲面、又は第2流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面に形成されるものである場合には、前記湾曲面の、前記一方端区画域、前記中央区画域、前記他方端区画域に応じて前記第2流体チャンバを仕切る仕切板を、前記一方端区画域と前記中央区画域との間及び前記中央区画域と前記他方端区画域との間にそれぞれ設け、これら仕切板で区画された前記第2流体チャンバの、前記一方端区画域の湾曲面に対向する対向湾曲面、前記中央区画域の湾曲面に対向する対向湾曲面、及び前記他方端区画域の湾曲面に対向する対向湾曲面に前記流体の供給口をそれぞれ設け、
また、前記第2搬送面が第2流体チャンバの水平面に形成されるものである場合には、前記水平面の、前記一方端区画域、前記中央区画域、前記他方端区画域に応じて前記第2流体チャンバを仕切る仕切板を、前記一方端区画域と前記中央区画域との間及び前記中央区画域と前記他方端区画域との間にそれぞれ設け、これら仕切板で区画された前記第2流体チャンバの各区画体における適宜な矩形面に前記流体の供給口をそれぞれ設けることを特徴とする請求項6に記載のフィルム状物の浮揚搬送装置。 - 前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面を設け、これら第1搬送面と第2搬送面との前記隙間を通って前記フィルム状物を浮揚させつつ搬送可能にする装置であって、
前記第2搬送面が第2流体チャンバの湾曲面、又は第2流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面に形成されるものである場合には、前記湾曲面の、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域に応じて前記第2流体チャンバを仕切る仕切板を、前記第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域と前記中央区画域とのそれぞれの間、前記第1の一方端区画域及び第2の一方端区画域と前記一方端中間区画域とのそれぞれの間、前記第1の他方端区画域及び第2の他方端区画域と前記他方端中間区画域とのそれぞれの間に設け、これら仕切板で区画された前記第2流体チャンバの、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域のそれぞれの湾曲面に対向する対向湾曲面に前記流体の供給口をそれぞれ設け、
また、前記第2搬送面が第2流体チャンバの水平面に形成されるものである場合には、前記水平面の、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域に応じて前記第2流体チャンバを仕切る仕切板を、前記第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域と前記中央区画域との間、前記第1の一方端区画域及び第2の一方端区画域と前記一方端中間区画域とのそれぞれの間、前記第1の他方端区画域及び第2の他方端区画域と前記他方端中間区画域とのそれぞれの間に設け、これら仕切板で区画された前記第2流体チャンバの各区画体における適宜な矩形面に前記流体の供給口をそれぞれ設けることを特徴とする請求項7に記載のフィルム状物の浮揚搬送装置。 - 前記第1搬送面が第1流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面で形成されるものである場合、又は前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面が設けられ、この第2搬送面が第2流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面で形成されるものである場合に、前記開口部が設けられた湾曲面のところに連設される前記平面部のところに開口部を設け、この開口部からの前記流体の噴出方向は、前記搬送面に沿う態様で前記湾曲面側に向いてなることを特徴とする請求項2〜9のいずれかに記載のフィルム状物の浮揚搬送装置。
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