JP2010018434A - フィルム状物の浮揚搬送方法及びその装置 - Google Patents

フィルム状物の浮揚搬送方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フィルム状物を噴出する流体によって浮揚させつつ搬送する場合に、この流体にフィルム状物を所望位置に復帰させる機能を持たせ、フィルム状物の搬送のときに生ずる蛇行を自動的に修正できるようにする。
【解決手段】チャンバ2の搬送面3は、半円形状の湾曲面3a及び当該湾曲面3aの両端にそれぞれ滑らかに連設された平面3bで形成され、このうちの湾曲面3aの、チャンバ2の長手方向の中央部が中央域Pとして、また、この中央域Pを隔てて両側部が右方域Q及び左方域Rとしてそれぞれ区画され、中央域P1には無方向性の流れを形成する開口部が、また、右方域Qにはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図1中で多数の左向きの矢印で示す)の流れを形成する開口部が、更にまた、左方域Rにはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図1中で多数の右向きの矢印で示す)の流れを形成する開口部がそれぞれ設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、フィルムや、金属箔、織物、紙、テープなどのフィルム状の物体、或いはガラス板(液晶用ガラス基板など)や金属板の板状物(シリコン基板やプリント基板なども含む)、更には板厚の厚めの物体(以下、単にフィルム状物という。)を流体によって自動的に、例えばセンターリングしつつ浮揚搬送する方法及びそれを実現する装置に関するものである。
従来から、フィルム状物をエアなどの流体によって浮揚させつつ搬送する装置、例えばその搬送方向の方向転換を可能にする浮揚方向転換装置はあるが(例えば、特許文献1)、かかる装置自体はセンターリング機能を有していない。
即ち、この装置200は、図24,25に示すように、フィルム状物Fを搬送するフィルム搬送面に多数のエア噴出孔201aを有し、横長の中空体を形成してなり、両方の軸202端の中空体内に圧縮エアを供給する供給管(図示せず)を接続し、フィルム搬送面のエア噴出孔から当該搬送面に垂直にエアを吹き出し、非接触状態でフィルム状物Fを搬送する装置で、上記フィルム搬送面の、当該フィルム状物Fの搬送方向を変更する方向変換部分に配置される方向転換部材は、その断面形状が半円弧状面aで、かつ搬送方向の上流部側(搬入側)表面と下流部側(搬出側)表面がフィルム搬送方向と略並行な直線状面b,cにそれぞれ形成され(図25参照)、上記両軸202端に固定されたフランジ203間に多数の上記エア噴出孔201aを有した薄板201が張設され、更に、所要の開孔率を得るべくフィルム搬送面には紐状物204が巻回されているものである。尚、図25中の矢印は、エアの流れ状況を示し、矢印A1,A2はフィルム状物Fの搬送方向を示す。
そして、この装置200においては、装置自体にセンターリング機能を有していないため、装置200の付属品として、例えばポジショニングコントロール装置(図示せず)をこの装置1の搬入側又は搬出側に設け、かかる装置によってフィルム状物Fの蛇行を修正しつつ搬送する方法が採られている。
尚、ここでの開孔率とは、
開孔率≒(搬送面に対向する全気体噴出孔面積/搬送面積)x100
としている。
特開平8−245028号公報
上述した装置は、付属装置としてのポジショニングコントロール装置を設置してフィルム状物Fの蛇行を修正しつつ搬送しなければならないので、ポジショニングコントロール装置とのシステム調整を採る必要があり、しかも、搬送に際しては非接触状態で浮揚していてもポジショニングコントロール装置おける修正に際しては、例えば接触式のガイドロールなどで行うため、かかる接触でフィルム状物Fに傷が生じたり或いはゴミが付着したりする場合があり、品質上の問題があった。また、上述した装置は、基本的には極短い距離での搬送にしか向いておらず、換言すれば、長い距離の非接触状態での搬送には向いておらず、例えば後述するような、省スペースの乾燥炉内での乾燥に際しフィルム状物Fを複数のエアチャンバに巻き掛けて、言わばS字を繋ぎ合わせたような長尺の状態にして搬送しつつ乾燥するような場合(図6を参照)には適しておらず、しかも、乾燥炉内のような高温下でのポジショニングコントロール装置の設置は技術的に困難であり、したがって、このような乾燥炉内での搬送に際しては蛇行を修正する手段は皆無であった。
解決しようとする課題は、フィルム状物を噴出する流体によって浮揚させつつ搬送する場合に、かかる流体にフィルム状物を所望位置に復帰させる機能、例えばセンターリング機能を持たせ、フィルム状物の搬送のときに生ずる蛇行を自動的に修正できるようにすることである。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係るフィルム状物の浮揚搬送方法は、フィルム状物をその搬送面に設けられた開口部から噴出する流体によって前記搬送面の所望位置で浮揚させつつ当該フィルム状物の搬送を可能にする搬送方法であって、前記フィルム状物が蛇行して前記所望位置から外れたとき、又は外れようとしたときに前記開口部から噴出する前記流体が、前記フィルム状物を前記所望位置に自動的に復帰させつつ浮揚搬送する方法であり、かかる方法によれば、浮揚搬送されるフィルム状物の蛇行を自動的に修正できるようになるので、従来のポジショニングコントロール装置などの付属装置を設置せずに済み装置の簡素化やコスト低減になることは言うまでもなく、フィルム状物の、非接触状態での高速で安定した浮揚搬送が可能になることにより品質を確保しつつ生産性の向上を図ることができる。
ここで、所望位置での浮揚搬送とは、必ずしも搬送面の中央位置での浮揚搬送とは限らず、その中央位置よりいくらかずれた位置での浮揚搬送をも含む意である。
尚、本方法は、例えば金属箔などのフィルム状物を水などの液体で浮揚しつつ、例えば洗浄や改質、鍍金するような場合にも適宜変更を加えて流用できることは言うまでもない。
また、本発明の請求項2に係るフィルム状物の浮揚搬送装置は、フィルム状物をその第1搬送面に設けられた開口部から噴出する流体によって前記搬送面の所望位置で浮揚させつつ当該フィルム状物の搬送を可能にする装置であって、前記第1搬送面は、横断面視半楕円形状や、楕円弧形状、半円形状、円弧形状をなし、且つ、前記搬送方向に垂直な方向に長尺な湾曲面で形成され、若しくはこの湾曲面及び当該湾曲面の両端に滑らかにそれぞれ連設された平面で形成され、又は横断面視直線形状をなし、且つ、前記搬送方向に垂直な方向に長尺な水平面で形成され、このような第1搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで当該フィルム状物の両幅端部付近に位置する一方端区画域及び他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第1搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなす一方、前記一方端区画域と他方端区画域とに挟まれる中央区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなすものであり、これにより、浮揚搬送されるフィルム状物の蛇行を自動的に修正できるようになるので、従来のポジショニングコントロール装置などの付属装置を設置せずに済み装置の簡素化やコスト低減になることは言うまでもなく、フィルム状物の、非接触状態での高速で安定した浮揚搬送が可能になることにより品質を確保しつつ生産性の向上を図ることができる。また、かかる装置によれば、上述した、省スペースの乾燥炉内での乾燥に際しフィルム状物を、S字を繋ぎ合わせたような長尺の状態にして搬送しつつ乾燥するような場合に、フィルム状物の、非接触状態での高速で安定した浮揚搬送が容易に実現できる。
ここで、所望位置での浮揚搬送とは、必ずしも搬送面の中央位置での浮揚搬送とは限らず、その中央位置よりいくらかずれた位置での浮揚搬送をも含む意である。
尚、本装置の基本的構造は、例えば金属箔などのフィルム状物を水などの液体で浮揚しつつ、例えば洗浄や改質、鍍金するための装置にも適宜変更を加えて流用できることは言うまでもない。
また、本発明の請求項3に係るフィルム状物の浮揚搬送装置は、狭幅及び広幅のフィルム状物をその第1搬送面に設けられた開口部から噴出する流体によって前記搬送面の所望位置で浮揚させつつ当該フィルム状物の搬送を可能にする装置であって、前記第1搬送面は、横断面視半楕円形状や、楕円弧形状、半円形状、円弧形状をなし、且つ、前記搬送方向に垂直な方向に長尺な湾曲面で形成され、若しくはこの湾曲面及び当該湾曲面の両端に滑らかにそれぞれ連設された平面で形成され、又は横断面視直線形状をなし、且つ、前記搬送方向に垂直な方向に長尺な水平面で形成され、このような第1搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで狭幅のフィルム状物の両幅端部付近に位置する第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第1搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなすとともに、前記第1の一方端区画域と第1の他方端区画域とに挟まれる中央区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなす一方、このような第1搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで広幅のフィルム状物の両幅端部付近に位置する第2の一方端区画域及び第2の他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第1搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなすとともに、前記第1の一方端区画域と第2の一方端区画域及び前記第1の他方端区画域と第2の他方端区画域にそれぞれ挟まれる一方端中間区画域及び他方端中間区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなすものである。かかる装置によっても、浮揚搬送されるフィルム状物の蛇行を自動的に修正できるようになるので、従来のポジショニングコントロール装置などの付属装置を設置せずに済み装置の簡素化やコスト低減になることは言うまでもなく、フィルム状物の、非接触状態での高速で安定した浮揚搬送が可能になることにより品質を確保しつつ生産性の向上を図ることができる。
ここで、所望位置での浮揚搬送とは、必ずしも搬送面の中央位置での浮揚搬送とは限らず、その中央位置よりいくらかずれた位置での浮揚搬送をも含む意である。
尚、本装置の基本的構造は、例えば金属箔などのフィルム状物を水などの液体で浮揚しつつ、例えば洗浄や改質、鍍金するための装置にも適宜変更を加えて流用できることは言うまでもない。
また、本発明の請求項4に係るフィルム状物の浮揚搬送装置は、前記第1搬送面が第1流体チャンバの湾曲面、又は第1流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面に形成されるものである場合には、前記湾曲面の、前記一方端区画域、前記中央区画域、前記他方端区画域に応じて前記第1流体チャンバを仕切る仕切板を、前記一方端区画域と前記中央区画域との間及び前記中央区画域と前記他方端区画域との間にそれぞれ設け、これら仕切板で区画された前記第1流体チャンバの各区画体における適宜な面に前記流体の供給口をそれぞれ設け、また、前記第1搬送面が第1流体チャンバの水平面に形成されるものである場合には、前記水平面の、前記一方端区画域、前記中央区画域、前記他方端区画域に応じて前記第1流体チャンバを仕切る仕切板を、前記一方端区画域と前記中央区画域との間及び前記中央区画域と前記他方端区画域との間にそれぞれ設け、これら仕切板で区画された前記第1流体チャンバの各区画体における適宜な面に前記流体の供給口をそれぞれ設けるもので、本装置によれば、上記請求項2に係る装置が奏する作用効果に加えて、一方端区画域及び他方端区画域からの噴出流量を制御することにより、所望位置での所謂ポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になる。
また、本発明の請求項5に係るフィルム状物の浮揚搬送装置は、前記第1搬送面が第1流体チャンバの湾曲面、又は第1流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面に形成されるものである場合には、前記湾曲面の、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域に応じて前記第1流体チャンバを仕切る仕切板を、前記第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域と中央区画域とのそれぞれの間、前記第1の一方端区画域及び第2の一方端区画域と一方端中間区画域とのそれぞれの間、前記第1の他方端区画域及び第2の他方端区画域と他方端中間区画域とのそれぞれの間に設け、これら仕切板で区画された前記第1流体チャンバの各区画体における適宜な面に前記流体の供給口をそれぞれ設け、また、前記第1搬送面が第1流体チャンバの水平面に形成されるものである場合には、前記水平面の、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域に応じて前記第1流体チャンバを仕切る仕切板を、前記第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域と中央区画域との間、前記第1の一方端区画域及び第2の一方端区画域と一方端中間区画域とのそれぞれの間、前記第1の他方端区画域及び第2の他方端区画域と他方端中間区画域とのそれぞれの間に設け、これら仕切板で区画された前記第1流体チャンバの各区画体における適宜な面に前記流体の供給口をそれぞれ設けるもので、本装置によっても、上記請求項3に係る装置が奏する作用効果に加えて、一方端区画域及び他方端区画域からの噴出流量を制御することにより、所望位置での所謂ポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になる。
また、本発明の請求項6に係るフィルム状物の浮揚搬送装置は、前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面を設け、これら第1搬送面と第2搬送面との前記隙間を通って前記フィルム状物を浮揚させつつ搬送可能にする装置であって、前記第2搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで当該フィルム状物の両幅端部付近に位置する一方端区画域及び他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第2搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなす一方、前記一方端区画域と他方端区画域とに挟まれる中央区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなすものであり、かかる装置によれば、第1搬送面と第2搬送面との隙間を適宜に狭くするとフィルム状物に対する流体からの作用力が増すので(但し、流体が気体の場合には摩擦力が主体、液体の場合には摩擦力に加え粘性力が加味されるものと考えられる)、蛇行を自動的に修正する効果を上げることができる。
また、本発明の請求項7に係るフィルム状物の浮揚搬送装置は、前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面を設け、これら第1搬送面と第2搬送面との前記隙間を通って前記フィルム状物を浮揚させつつ搬送可能にする装置であって、前記第2搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで狭幅のフィルム状物の両幅端部付近に位置する第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第2搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなすとともに、前記第1の一方端区画域と第1の他方端区画域とに挟まれる中央区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなす一方、このような第2搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで広幅のフィルム状物の両幅端部付近に位置する第2の一方端区画域及び第2の他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第2搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなすとともに、前記第1の一方端区画域と第2の一方端区画域及び前記第1の他方端区画域と第2の他方端区画域にそれぞれ挟まれる一方端中間区画域及び他方端中間区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなすものであり、かかる装置によっても、第1搬送面と第2搬送面との隙間を適宜に狭くするとフィルム状物に対する流体からの作用力が増すので(但し、流体が気体の場合には摩擦力が主体、液体の場合には摩擦力に加え粘性力が加味されるものと考えられる)、蛇行を自動的に修正する効果を上げることができる。
また、本発明の請求項8に係るフィルム状物の浮揚搬送装置は、前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面を設け、これら第1搬送面と第2搬送面との前記隙間を通って前記フィルム状物を浮揚させつつ搬送可能にする装置であって、前記第2搬送面が第2流体チャンバの湾曲面、又は第2流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面に形成されるものである場合には、前記湾曲面の、前記一方端区画域、前記中央区画域、前記他方端区画域に応じて前記第2流体チャンバを仕切る仕切板を、前記一方端区画域と前記中央区画域との間及び前記中央区画域と前記他方端区画域との間にそれぞれ設け、これら仕切板で区画された前記第2流体チャンバの、前記一方端区画域の湾曲面に対向する対向湾曲面、前記中央区画域の湾曲面に対向する対向湾曲面、及び前記他方端区画域の湾曲面に対向する対向湾曲面に前記流体の供給口をそれぞれ設け、また、前記第2搬送面が第2流体チャンバの水平面に形成されるものである場合には、前記水平面の、前記一方端区画域、前記中央区画域、前記他方端区画域に応じて前記第2流体チャンバを仕切る仕切板を、前記一方端区画域と前記中央区画域との間及び前記中央区画域と前記他方端区画域との間にそれぞれ設け、これら仕切板で区画された前記第2流体チャンバの各区画体における適宜な矩形面に前記流体の供給口をそれぞれ設けるものであり、かかる装置によれば、所望位置からのずれ、換言すれば、蛇行を自動的に修正する効果を、所望位置でのポジショニングコントロールされた浮揚搬送において上げることができる。
また、本発明の請求項9に係るフィルム状物の浮揚搬送装置は、前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面を設け、これら第1搬送面と第2搬送面との前記隙間を通って前記フィルム状物を浮揚させつつ搬送可能にする装置であって、前記第2搬送面が第2流体チャンバの湾曲面、又は第2流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面に形成されるものである場合には、前記湾曲面の、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域に応じて前記第2流体チャンバを仕切る仕切板を、前記第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域と前記中央区画域とのそれぞれの間、前記第1の一方端区画域及び第2の一方端区画域と前記一方端中間区画域とのそれぞれの間、前記第1の他方端区画域及び第2の他方端区画域と前記他方端中間区画域とのそれぞれの間に設け、これら仕切板で区画された前記第2流体チャンバの、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域のそれぞれの湾曲面に対向する対向湾曲面に前記流体の供給口をそれぞれ設け、また、前記第2搬送面が第2流体チャンバの水平面に形成されるものである場合には、前記水平面の、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域に応じて前記第2流体チャンバを仕切る仕切板を、前記第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域と前記中央区画域との間、前記第1の一方端区画域及び第2の一方端区画域と前記一方端中間区画域とのそれぞれの間、前記第1の他方端区画域及び第2の他方端区画域と前記他方端中間区画域とのそれぞれの間に設け、これら仕切板で区画された前記第2流体チャンバの各区画体における適宜な矩形面に前記流体の供給口をそれぞれ設けるもので、かかる装置によっても、所望位置からのずれ、換言すれば、蛇行を自動的に修正する効果を、所望位置でのポジショニングコントロールされた浮揚搬送において上げることができる。
また、本発明の請求項10に係るフィルム状物の浮揚搬送装置は、前記第1搬送面が第1流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面で形成されるものである場合、又は前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面が設けられ、この第2搬送面が第2流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面で形成されるものである場合に、前記開口部が設けられた湾曲面のところに連設される前記平面部のところに開口部を設け、この開口部からの前記流体の噴出方向は、前記搬送面に沿う態様で前記湾曲面側に向いてなるもので、所望位置での所謂ポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になることに加え、フィルム状物Fの搬入及び搬出側の平面で形成される搬送面において安定した状態での搬送を行うことができるようになるので、フィルム状物のバタツキに起因する品質不良の発生を無くすことが可能になる。
本発明のフィルム状物の浮揚搬送方法及びその装置は、フィルム状物を噴出する流体によって浮揚させつつ搬送する場合に、浮揚搬送されるフィルム状物の蛇行を自動的に修正できるようになるので、従来のポジショニングコントロール装置などの付属装置を設置せずに済み装置の簡素化やコスト低減になるとともに、フィルム状物の、非接触状態での高速で安定した浮揚搬送が可能になることにより品質を確保しつつ生産性の向上を図ることができる利点がある。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルム状物の浮揚搬送装置を図1〜5を参照して説明する。
本装置1は、図1に示すように、その搬送面(第1搬送面)3に後述する開口部6a等が多数設けられた横断面視略かまぼこ型をなす長尺のエアチャンバ(第1流体チャンバ)2を本体とし、このチャンバ2の両端面中央に圧縮エアを取り込むための供給口が設けられ、かかる供給口に、本実施の形態では円筒状の供給管4a,4bがそれぞれ取り付けられるとともに、これら供給管4a,4bにはブロア装置5が接続され、ブロア装置5からの圧縮エアがチャンバ2に供給されるようになっている(但し、同図では、供給管4aにのみブロア装置5が接続されるところが描かれている)。そして、本装置1は、フィルム状物Fを、チャンバ2の搬送面3に設けられた開口部6a等から噴出するエアによって浮揚させつつ、当該フィルム状物Fの搬送方向の方向転換、具体的には、同図のような矢印A1からA2方向への180゜方向転換を可能にするものである。
尚、上述の供給管4a,4bのうち、例えば供給管4aから圧縮エアがチャンバ2に供給されるようにし、供給管4bを蓋などで閉塞するようにしてもよい。
ここで、チャンバ2の搬送面3に設けられた開口部について説明する。
チャンバ2の搬送面3は、本実施の形態では、上述した横断面視略かまぼこ型の、半円形状の湾曲面3a及び当該湾曲面3aの両端にそれぞれ滑らかに連設された平面3bに形成されており、この搬送面3のうちの湾曲面3aにおいて、当該湾曲面3aの、チャンバ2の長手方向の中央部が中央域(図1中、実線でハッチングされたところの中央区画域)Pとして、また、この中央域Pを隔てて両側部が右方域(図1中、エアの噴出方向を示す左向きの矢印が多数描かれたところの一方端区画域)Q及び左方域(図1中、エアの噴出方向を示す右向きの矢印が多数描かれたところの他方端区画域)Rとしてそれぞれ区画されており、本実施の形態では、少なくとも右方域Qと左方域Rの区画幅は同一にされ、右方域Qとチャンバ2の右端面との間、及び左方域Rとチャンバ2の左端面との間にいくらかスペース(開口部が設けられていないところ)がそれぞれ設けられている。但し、中央域P、右方域Q及び左方域Rの区画幅は、浮揚搬送されるフィルム状物Fの幅長などによって適宜選定される。
本実施の形態では、図1に示すように、フィルム状物Fを搬送面3上に浮揚させたときに、中央域Pが当該フィルム状物Fの中央部と重なるように、また、右方域Q及び左方域Rの略中央部が、フィルム状物Fの搬送方向(図1の矢印A1や矢印A2)に臨んで当該フィルム状物Fの幅端部付近とそれぞれ重なる(ズレの許容度はフィルム状物Fの幅長の略3%)ように上述した区画幅で設けられている。尚、中央域Pの区画幅は、フィルム状物Fの幅長の50〜70%となるように設けられることが好ましい。
そして、中央域Pに設けられた開口部6aは、所定の大きさで矩形状をなし、本実施の形態では、図2(A)に示すように、この中央域Pで区画される搬送面3の裏面に突設された半円柱状の突状部6の、当該突状部6の突設の際に形成される半円型スリット状の吐出孔6b,6cと連通されるように形成されている。このような吐出孔6b,6cを備えたものにあっては、これら吐出孔6bからのエアと吐出孔6cからのエアとが開口部6aの直下でぶつかり合って流速が弱められ、流速が弱められたエアは、開口部6aから四方八方に拡散する流れを形成して(矢印はエアの流れを示す)、フィルム状物Fを押し上げることになる。このように中央域Pにおいては、言わば、搬送面3から無方向に四方八方に拡散する、無方向性の流れ(基本的には、フィルム状物Fの面に対し垂直な流れを主体とする)が形成される。但し、上記開孔率における全吐出孔の面積は、全吐出孔6bと全吐出孔6cとの和であり、これに基づく開孔率が3%を越えないもの、好ましくは1%以下のものとされることが好ましい。
尚、図2(A)の場合では、長方形状をなす開口部6aは、半円柱状の突状部6の半円型スリット状の吐出孔6b,6cと連通する態様のものであったが、これに限らず同図(B)や(C)の態様のものであってもよい。同図(B)の場合は、突状部7が三角柱状をなし、吐出孔7b,7cが三角形型スリット状をなすもので、開口部7aは、突状部7の、当該突状部7の突設の際に形成される吐出孔7b,7cと連通するように形成される。また、同図(C)の場合は、突状部8が四角柱状をなし、吐出孔8b,8cが長方形型スリット状をなすもので、開口部8aは、突状部8の、当該突状部8の突設の際に形成される吐出孔8b,8cと連通するように形成される。
一方、右方域Qに設けられた開口部9aは、本実施の形態では、所定の大きさで二等辺三角形状をなし、図3(A)に示すように、この右方域Qで区画される搬送面3の裏面に突設された三角錐状の突状部9の、当該突状部9の突設の際に形成される三角錐型スリット状の吐出孔9bと連通されるように形成されている。尚、開口部9aは、図4に示すように、三角錐をなす突状部9の底面に相当するところであることは言うまでもないが、その頂点9cが中央域P側の方に配置され、且つ、この頂点9cから当該頂点9cの対辺9dに垂直に下した仮想直線がフィルム状物Fの搬送方向と垂直をなすような態様で、突状部9の底面として形成されている。したがって、このような吐出孔9bを備えたものにあっては、この吐出孔9bから開口部9aを介して右方域Qにおいて噴出するエアの流れは、右方域Qの搬送面に沿って、フィルム状物Fの搬送方向と垂直な方向で、中央域Pに向かう流れになっている(図1参照)。ここで、上記開孔率における全吐出孔9bの面積は、これに基づく開孔率が3%を越えないもの、好ましくは1%以下のものとされることが好ましい。
尚、本実施の形態では、三角形状をなす開口部9aは、三角錐状の突状部9に形成された三角型スリット状の吐出孔9bと連通する態様のものであったが、これに限らず図3(B)や(C)の態様のものであってもよい。同図(B)の場合は、突状部10が変形された三角錐状をなし、吐出孔10bが円弧型スリット状をなすもので、開口部10aは、突状部10の、当該突状部10の突設の際に形成される吐出孔10bと連通するように形成される。また、同図(C)の場合は、突状部11が変形された三角錐状をなし、吐出孔11bが長方形型スリット状をなすもので、開口部11aは、突状部11の、当該突状部11の突設の際に形成される吐出孔11bと連通するように形成される。
ところで、左方域Rに設けられた開口部、及び当該開口部や吐出孔が設けられる突状部は、本実施の形態では、右方域Qに設けられた開口部9a、及び当該開口部9aや吐出孔9bが設けられた突状部9と同一形状をなしているが、両者の異なるところは、左方域Rに設けられた突状部が右方域Qに設けられた突状部9に対向する態様で、換言すれば、左方域Rに設けられた開口部の頂点側が右方域Qに設けられた開口部9aの頂点9c側と互いに向き合う態様で設けられる点である。したがって、左方域Rにおける突状部の吐出孔から開口部を介して噴出するエアの流れは、左方域Rの搬送面に沿って、フィルム状物Fの搬送方向と垂直な方向で、中央域Pに向かう流れとなり、上述した右方域Qにおけるエアの流れとは互いに対向する流れであり、エアの流量は、本実施の形態では、上述の右方域Qにおける流量と互いに等しくなる(図1参照)。ここで、上記開孔率における全吐出孔の面積は、これに基づく開孔率が3%を越えないもの、好ましくは1%以下のものとされることが好ましい。
尚、左方域Rの、三角形状をなす開口部もまた、三角錐状の突状部に形成された三角型スリット状の吐出孔と連通する態様のものに限らず、図3(B)や(C)の態様のものであってもよいことはもちろんである。
次に、本装置1の、浮揚搬送されるフィルム状物Fの蛇行を自動的に修正して当該フィルム状物Fを所望位置に復帰させる動作について、図5を参照して説明する。尚、図5において、図1中の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
図5(A)は、フィルム状物Fの浮揚搬送に際し、理想的な搬送面3の区画域でフィルム状物Fが浮揚搬送されている状態を示している。即ち、搬送面3の中央域Pが当該フィルム状物Fの中央部と重なり、また、搬送面3の右方域Q及び左方域Rの略中央部が、フィルム状物Fの幅端部付近とそれぞれ重なるような位置での浮揚搬送が行われている(以下、この位置を搬送面の中央位置(所望位置)と称することにする)。しかるに、何らかの原因によりフィルム状物Fが右方域Q側に蛇行して搬送面3に対するフィルム状物Fの相対位置が、例えば同図(B)に示すような位置になったとする。かかる位置においては、フィルム状物Fが右方域Qにおいて当該右方域Qのおよそ80%(中央位置では50%)を占め、左方域Rにおいて当該左方域Rのおよそ20%(中央位置では50%)を占めているものとしている。このような状態のときには、右方域Qからの噴出エアと左方域Rからの噴出エアとの差分に相当する摩擦力が、フィルム状物Fに作用するので、フィルム状物Fに対し当初の中央位置への復帰動作を生ぜしめる。そして、フィルム状物Fが中央位置に近づくに従って上記差分に相当する摩擦力も漸次減少して行き、最終的には中央位置に復帰する。即ち、本装置1においては、フィルム状物Fの蛇行を自動的に修正して当該フィルム状物Fを所望位置に復帰させる機能、本実施の形態ではセンターリング機能が備わっていることになる。尚、フィルム状物Fが左方域Rにおいて当該左方域Rのおよそ80%を占め、右方域Qにおいて当該右方域Qのおよそ20%を占めている状態のときにも、上述同様の復帰動作が行われフィルム状物Fの蛇行が自動的に修正されることは言うまでもない。
ここで、本装置1の具体的な用途例の概略を図6,7を参照して説明する。
まず、図6は、本装置1を省スペースの乾燥炉に用いた用途例を示す概略構成図である。本装置1を乾燥炉20内に、上下に平行に、且つ、上下が互い違いの状態になるように複数配置し、これら複数の本装置1にフィルム状物Fを巻き掛けて、言わばS字が繋ぎ合わされたような長尺の状態にして図6中の矢印方向に浮揚搬送しつつ乾燥するものであり、本装置1への圧縮エアの供給(但し、図6では本装置1の一つの装置に供給されているところが描かれている)は、乾燥炉20内からフィルタ21を介してブロア22により吸引されたエアをヒーター23で高温にして行われる。この用途例から解かるように、本装置1は、省スペースの乾燥炉20内での長尺なフィルム状物Fの乾燥に際してその蛇行を修正する手段として特に有用であり、フィルム状物Fの、非接触状態での高速で安定した浮揚搬送を可能にしている。尚、符号24は圧力計であり、また、符号25は、搬送面(第1搬送面)が1/4円弧形状の湾曲面で形成された本発明に係る浮揚搬送装置である。
次に、図7は、本発明に係る浮揚搬送装置を酸やアルカリ、水溶液が充填された液槽での洗浄に際して用いた用途例に係る概略構成図である。本装置26を、図6における装置1の用途例とは異なり、液体が充填された液槽27内に上下に平行に、且つ、上下が互い違いの状態になるように複数配置し、これら複数の本装置に金属箔のフィルム状物Fを巻き掛けて、言わばS字が繋ぎ合わされたような状態にして浮揚搬送しつつ洗浄するものであり、本装置への昇圧された液体の供給は、液槽27内から吸液するポンプ28により行われる。尚、液槽27の槽外、及び液槽27内の液面の上方に配置された装置29は、フィルム状物Fの浮揚に圧縮エアを用いた、搬送面(第1搬送面)が1/4円弧形状の湾曲面で形成された本発明に係る浮揚搬送装置である。
ところで、上述した装置1等は、圧縮エアを取り込むための供給管4a,4bがチャンバ2の両端面に取り付けられるものであったが、図8に示すような供給管36〜38が取り付けられるようにした装置30であってもよい。尚、図8において、図1〜5の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
即ち、本装置30は、搬送面3の湾曲面3aの、右方域(一方端区画域)Q、中央域(中央区画域)P、左方域(他方端区画域)Rに応じてチャンバ2を仕切る仕切板34,35を、右方域Qと中央域Pとの間及び中央域Pと左方域Rとの間にそれぞれ設け、これら仕切板34,35で区画されたチャンバ2の各区画体31〜33の適宜な面、本実施の形態では、区画体31にあっては中央域Pの湾曲面に対向する矩形面2a、区画体32にあっては右方域Qの湾曲面に対向する矩形面2b、区画体33にあっては左方域Rの湾曲面に対向する矩形面2cのそれぞれにエアの供給口が設けられており、これら供給口には供給管36〜38がそれぞれ取り付けられるとともに、これら供給管36〜38にはブロア装置5p〜5rがそれぞれ接続される。そして、このチャンバ2の長手方向の、搬送面3の所望位置で搬送する場合に適した位置で、且つ、本実施の形態ではチャンバ2の矩形面2cから適宜に離隔した位置に縦断面視コ字型形状のエッジセンサ39を設置するとともに、このセンサ39のコ字状切欠部39aをフィルム状物Fの両幅端部の一方端部が通過するように設置する。
尚、図8のブロア装置5p〜5rは、上記ブロア装置5と同一のものであるが、下記説明の都合上別符号で表されている。
このような装置30においては、上記装置1と同様に、何らかの原因によりフィルム状物Fが蛇行したときに、かかる蛇行を自動的に修正して当該フィルム状物Fを所望位置に復帰させる機能を持たせることができる。即ち、フィルム状物Fが蛇行したときに、その蛇行をセンサ39により検知し、この情報が制御装置(図示せず)に送信され、かかる制御装置において、この情報に基づきブロア装置5q,5rの、例えば回転速度を適宜に変更する制御信号を発するようにすることで、右方域Q及び左方域Rからの噴出流量を、蛇行が修正されるように変化させることができ、所望位置での所謂ポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になる。
ところで、図8の装置30において、右方域Q及び左方域Rからの噴出流量の可変は、ブロア装置5q,5rの回転速度制御により行うものであったが、図9の装置30においてなされるような制御方法を採ってもよい。尚、図9において、図8の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
図9の装置30の場合は、本装置30の供給管36〜38に一台の上記ブロア装置5が接続され、これら供給管36〜38とブロア装置5とを接続する配管の、供給管36〜38に近接するところに電磁バルブ36a〜38a(但し、電磁バルブ36aは、例えば手動式のバルブであってもよい)が設けられてなるものであり、この場合には、フィルム状物Fが蛇行したときに、その蛇行をセンサ39により検知し、この情報を受信した制御装置(図示せず)において、この情報に基づき電磁バルブ37a,38aのバルブ開度を適宜に変更する制御信号を発するようにすることで、右方域Q及び左方域Rからの噴出流量を、蛇行が修正されるように変化させることができる。したがって、このような制御方法によっても、所望位置でのポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になる。
また、ブロア装置5q,5rの回転速度制御や電磁バルブ37a,38aのバルブ開度制御に代えて、例えば図9中の矢印方向にチャンバ2を移動させることにより、結果としてフィルム状物Fに対する右方域Q及び左方域Rからの噴出流量を変化させる制御方法を採ってもよい。
また、上述した、例えば装置1や30は、エアチャンバ2の形状が横断面視略かまぼこ型をなし、このチャンバ2の搬送面3が、その横断面視略かまぼこ型の、半円形状の湾曲面3a及び当該湾曲面3aの両端にそれぞれ滑らかに連設された平面3bに形成される浮揚搬送装置であったが、図10に示すような、エアチャンバ(第1流体チャンバ)41が長尺な直方体形状をなし、このチャンバ41の搬送面(第1搬送面)42が、この直方体形状の、横断面視直線形状をなす水平面に形成される浮揚搬送装置40を用いる場合がある。この装置40におけるチャンバ41の搬送面42には、上述したエアチャンバ2に準じて、当該搬送面42の中央部に中央域(中央区画域)P1、この中央域P1を隔てて、図10(A)を視たときに上下部に上方域(一方端区画域)Q1及び下方域(他方端区画域)R1がそれぞれ区画され(本実施の形態でも、少なくとも上方域Q1と下方域R1の区画幅は同一にしてある)、中央域P1には無方向性の流れ(図10(B)中の矢印で示す)を形成する開口部6aが、また、上方域Q1にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図10中で多数の下向きの矢印で示されている)の流れを形成する開口部(例えば、上記右方域Qの開口部9aのようなもの)が、更にまた、下方域R1にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図10中で多数の上向きの矢印で示されている)の流れを形成する開口部(例えば、上記左方域Rの開口部のようなもの)がそれぞれ設けられ、上方域Q1におけるエアの流れと下方域R1におけるエアの流れとは互いに対向する流れをなし、上方域Q1と下方域R1のエアの流量は、本実施の形態では互いに等しくなる。本装置40においても、上記装置1の動作に準じて、フィルム状物Fの蛇行を自動的に修正できる。
尚、圧縮エアをチャンバ41に取り込むための供給管43aは、本実施の形態ではチャンバ41の搬送面42と対向する底面(矩形面)43の、搬送面42の中央域P1に対向するところに取り付けられている。
ところで、上述した装置40は、圧縮エアを取り込むための供給管43aがチャンバ41の底面43に取り付けられるものであったが、図11に示すような供給管57〜59が取り付けられた装置50であってもよい。尚、図11において、図10の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
即ち、本装置50は、搬送面42の水平面の、上方域(一方端区画域)Q1、中央域(中央区画域)P1、下方域(他方端区画域)R1に応じてチャンバ41を仕切る仕切板54,55を、上方域Q1と中央域P1との間及び中央域P1と下方域R1との間のそれぞれに設け、これら仕切板54,55で区画されたチャンバ41の各区画体51〜53の適宜な面、本実施の形態では、区画体51にあっては、中央域P1の水平面に垂直で、且つ、チャンバ41の長尺方向に垂直な一方側面51a、区画体52にあっては、上方域Q1の水平面に垂直で、且つ、チャンバ41の長尺方向に垂直な一方側面52a、区画体53にあっては、下方域R1の水平面に垂直で、且つ、チャンバ41の長尺方向に垂直な一方側面53aにそれぞれエアの供給口が設けられており、これら供給口には供給管57〜59がそれぞれ取り付けられるとともに、これら供給管57〜59にはブロア装置5がそれぞれ接続される。
このような装置40においては、上記装置30と同様に、何らかの原因によりフィルム状物Fが蛇行したときに、かかる蛇行を自動的に修正して当該フィルム状物Fを所望位置に復帰させる機能を持たせることができ、上述したような方法で上方域Q1及び下方域R1からの噴出流量を制御することにより、所望位置でのポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になる。
上述した第1の実施の形態に係る装置の第1搬送面に対向して第2搬送面を配設した装置について図12,13を参照して説明する。但し、図13(A)は、図12の装置の透視図であり、図13(B)は、図13(A)のD−D断面図である。
尚、図12,13において、図1〜5の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
本装置60は、その搬送面(第1搬送面)62に上述した開口部6a等が多数設けられた横断面視略底浅茶碗型をなす長尺のエアチャンバ(第1流体チャンバ)61を第1本体とし、この搬送面62は、その横断面視略底浅茶碗型の、所定円弧角の湾曲面及び当該湾曲面の両端にそれぞれ滑らかに所定傾斜角をなして連設された平面に形成されており、この搬送面62には、上記搬送面3の湾曲面3aと同様に、当該搬送面62の、チャンバ61の長手方向の中央部が中央域(図13(A)中、実線でハッチングされたところの中央区画域)P2として、また、この中央域P2を隔てて両側部が右方域(図13(A)中、左向きの矢印が多数描かれたところの一方端区画域)Q2及び左方域(図13(A)中、右向きの矢印が多数描かれたところの他方端区画域)R2としてそれぞれ区画され、中央域P2には無方向性の流れ(図13(B)参照)を形成する開口部6aが、また、右方域Q2にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図13(A)中、左向きの矢印で示されている)の流れを形成する開口部9aが、更にまた、左方域R2にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図13(A)中、右向きの矢印で示されている)の流れを形成する開口部がそれぞれ設けられ、右方域Q2におけるエアの流れと左方域R2におけるエアの流れとは互いに対向する流れをなし、右方域Q2と左方域R2のエアの流量は、本実施の形態では互いに等しくなる。
そして、本装置60には、第1本体のチャンバ61に加えて第2本体であるエアチャンバ(第2流体チャンバ)63を備えており、このチャンバ63の搬送面(第2搬送面)64がチャンバ61の搬送面62に対し所定の隙間を隔てて対向する態様で配設され、このチャンバ63の、搬送面64に対向する湾曲面65(チャンバ63の外表面を形成する湾曲面)の中央に圧縮エアの供給口が設けられ、この供給口に円筒状の供給管66が取り付けられおり、この供給管66に接続されるブロア装置5からの圧縮エアがチャンバ63に供給されるようになっている。
このチャンバ63の搬送面64には、上記チャンバ61の搬送面62に対向する態様で、搬送面62の中央域P2に対して図示しない中央域(中央区画域)P3が、また、この中央域P3を隔てて両側部に、右方域Q2に対して図示しない右方域(一方端区画域)Q3及び左方域R2に対して図示しない左方域(他方端区画域)R3がそれぞれ区画され、中央域P3には無方向性の流れ(図13(B)参照)を形成する開口部6aが、また、右方域Q3にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図13(A)中、左向きの矢印で示される向きと同一)の流れを形成する開口部9aが、更にまた、左方域R3にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図13(A)中、右向きの矢印で示される向きと同一)の流れを形成する開口部がそれぞれ設けられ、右方域Q3におけるエアの流れと左方域R3におけるエアの流れとは互いに対向する流れをなし、右方域Q3と左方域R3のエアの流量は、本実施の形態では互いに等しくなる。
本装置50は、これら搬送面62と搬送面64との隙間を通ってフィルム状物Fを浮揚させつつ搬送可能にするものであるが、上記隙間を適宜に狭くするとフィルム状物Fに対する流体からの摩擦力が増すので、蛇行を自動的に修正するセンターリング効果を上げることができる、という更なる利点が備わる。
ところで、上述した装置60は、チャンバ63に圧縮エアを取り込むための供給管66が当該チャンバ63の湾曲面65中央に取り付けられるものであったが、図14に示すような供給管74〜76が取り付けられた装置70であってもよい。尚、図14において、図12,13の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
即ち、本装置70は、搬送面64の湾曲面の、右方域(一方端区画域)Q3、中央域(中央区画域)P3、左方域(他方端区画域)R3に応じてチャンバ63を仕切る仕切板72,73を、右方域Q3と中央域P3との間及び中央域P3と左方域R3との間にそれぞれ設け、これら仕切板72,73で区画されたチャンバ63の、右方域Q3の湾曲面に対向する湾曲面(対向湾曲面)65b、中央域P3の湾曲面に対向する湾曲面(対向湾曲面)65a、左方域R3の湾曲面に対向する湾曲面(対向湾曲面)65cにそれぞれエアの供給口が設けられており、これら供給口には供給管74〜76がそれぞれ取り付けられるとともに、これら供給管74〜76にはブロア装置5p〜5r(ブロア装置5p〜5rは、上記ブロア装置5と同一のものであるが、説明の都合上別符号で表されている)がそれぞれ接続される。そして、本装置70においても、上記装置30に準じて、本実施の形態ではブロア装置5q,5rの回転速度を適宜に変更することで、右方域Q3及び左方域R3からの噴出流量を変化させることができる。
ここで、本装置70における、供給管74〜76が取り付けられたチャンバ63に対し対向する態様で配設されるエアチャンバ(第1流体チャンバ)71について説明する。
チャンバ71は、例えば図12,13に示すような、その両端面に供給管4a,4bがそれぞれ取り付けられたチャンバ61と同じものであってもよい。この場合には、本装置70のチャンバ63側での噴出流量の制御による所望位置でのポジショニングコントロールされた浮揚搬送において、所望位置からのずれ、換言すれば、蛇行を自動的に修正する効果を上げることができる。
また、チャンバ71は、例えば図8,9に示すような、その矩形面2a〜2cに供給管36〜38がそれぞれ取り付けられたチャンバ2に準じたものであってもよい。この場合には、本装置70のチャンバ53側及びチャンバ61側の一方又は双方での噴出流量の制御による所望位置でのポジショニングコントロールされた浮揚搬送において、所望位置からのずれ、換言すれば、蛇行を自動的に修正する効果を上げることができる。
本発明の第2の実施の形態に係るフィルム状物の浮揚搬送装置を図15を参照して説明する。
尚、図15において、図1〜5の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
本装置80が上記装置1と異なるところは、装置1ではその搬送面3の中央域Pに無方向性の流れを生ぜしめる開口部6aが設けられていたが、本装置80の中央域P4には、開口部が設けられておらず、したがって、中央域P4からのエア(流体)の流れを有しない点である。即ち、本装置80において、そのチャンバ81の搬送面82は、本実施の形態では、上述した横断面視略かまぼこ型の、半円形状の湾曲面82a及び当該湾曲面82aの両端にそれぞれ滑らかに連設された平面82bに形成されており、この搬送面82のうちの湾曲面82aにおいて、当該湾曲面82aの、チャンバ81の長手方向の中央部が中央域(図15中、白色の無地表示されたところの中央区画域)P4として、また、この中央域P4を隔てて両側部が右方域(図15中、エアの噴出方向を示す左向きの矢印が多数描かれたところの一方端区画域)Q4及び左方域(図15中、エアの噴出方向を示す右向きの矢印が多数描かれたところの他方端区画域)R4としてそれぞれ区画されており、本実施の形態では、少なくとも右方域Q4と左方域R4の区画幅は同一にされ、これらは、フィルム状物Fを搬送面82上に浮揚させたときに、中央域P4が当該フィルム状物Fの中央部と重なるように、また、右方域Q4及び左方域R4の略中央部が、フィルム状物Fの搬送方向(図15の矢印A1や矢印A2)に臨んで当該フィルム状物Fの幅端部付近とそれぞれ略重なる(ズレの許容度はフィルム状物Fの幅長の略3%)ようにされた区画幅で設けられている。
尚、中央域P4の区画幅は、フィルム状物Fの幅長の50〜70%となるように設けられることが好ましい。但し、これら中央域P4、右方域Q4及び左方域R4の区画幅は、浮揚搬送されるフィルム状物Fの幅長などによって適宜選定される。
本装置80の、浮揚搬送されるフィルム状物Fの蛇行を自動的に修正して当該フィルム状物Fを所望位置に復帰させる動作は、上記装置1とほぼ同様であり、何らかの原因によりフィルム状物Fが右方域Q4側或いは左方域R4側に蛇行して搬送面3に対するフィルム状物Fの相対位置にズレが生ずると、このズレを修正すべく右方域Q4からの噴出エアと左方域R4からの噴出エアとの差分に相当する摩擦力がフィルム状物Fに作用し、当該フィルム状物Fに対し当初の中央位置への復帰動作を生ぜしめる。即ち、本装置80においても、フィルム状物Fの蛇行を自動的に修正して当該フィルム状物Fを所望位置に復帰させる機能、本実施の形態ではセンターリング機能が備わっていることになる。
上記装置80は、圧縮エアを取り込むための供給管4a,4bがチャンバ81の両端面に取り付けられるものであったが、図16に示すような供給管37,38が取り付けられるようにした装置90であってもよい。尚、図16において、図8,15の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
本装置90は、搬送面82の湾曲面82aの、右方域(一方端区画域)Q4、中央域(中央区画域)P4、左方域(他方端区画域)R4に応じて、例えば図8の装置30で用いた仕切板34,35を、右方域Q4と中央域P4との間及び中央域P4と左方域R4との間にそれぞれ設ける代わりに、本実施の形態では、中央域P4の中央に一枚の仕切板85を設け、かかる仕切板85で区画されたチャンバ81の区画体83,84、即ち、右方域Q4を含むところの区画体83及び左方域R4を含むところの区画体の適宜な面、本実施の形態では、区画体83にあっては右方域Q4の湾曲面に対向する矩形面81a、区画体84にあっては左方域R4の湾曲面に対向する矩形面81bのそれぞれにエアの供給口が設けられており、これら供給口には供給管37,38がそれぞれ取り付けられるとともに、これら供給管37,38にはブロア装置5q,5rがそれぞれ接続される。
このような装置90においても、上記装置80と同様に、何らかの原因によりフィルム状物Fが蛇行したときに、かかる蛇行を自動的に修正して当該フィルム状物Fを所望位置に復帰させる機能を持たせることができ、所望位置での所謂ポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になる。
尚、上記装置90においては、右方域Q4及び左方域R4からの噴出流量の可変は、ブロア装置5q,5rの回転速度制御により行うものであった。しかし、説明は割愛するが、例えば図9の装置30においてなされるような制御方法を採ってもよいことはもちろんである。
上述した第2の実施の形態に係る装置の第1搬送面に対向して第2搬送面を配設した装置について図17を参照して説明する。
尚、図17において、図15,16の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
本装置100は、その基本的な構造は上述した装置60に準ずるものであり、その搬送面(第1搬送面)102に開口部6a等が多数設けられた横断面視略底浅茶碗型をなす長尺のエアチャンバ(第1流体チャンバ)101を第1本体とし、この搬送面102は、その横断面視略底浅茶碗型の、所定円弧角の湾曲面及び当該湾曲面の両端にそれぞれ滑らかに所定傾斜角をなして連設された平面に形成されており、この搬送面102には、上記装置80の搬送面82の湾曲面82aと同様に、当該搬送面102の湾曲面102aの、チャンバ101の長手方向の中央部が中央域(図17中、白色の無地表示されたところの中央区画域)P4として、また、この中央域P4を隔てて両側部が右方域(図17中、左向きの矢印が多数描かれたところの一方端区画域)Q4及び左方域(図17中、右向きの矢印が多数描かれたところの他方端区画域)R4としてそれぞれ区画され、右方域Q4にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図17中、左向きの矢印で示されている)の流れを形成する開口部9aが、また、左方域R4にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図17中、右向きの矢印で示されている)の流れを形成する開口部がそれぞれ設けられ、右方域Q4におけるエアの流れと左方域R4におけるエアの流れとは互いに対向する流れをなし、右方域Q4と左方域R4のエアの流量は、本実施の形態では互いに等しくなる。尚、中央域P4には、開口部が設けられておらず、したがって、中央域P4からのエアの流れを有しないことは言うまでもない。
そして、本装置100には、第1本体のチャンバ101に加えて第2本体であるエアチャンバ(第2流体チャンバ)103を備えており、このチャンバ103の搬送面(第2搬送面)104がチャンバ101の搬送面102に対し所定の隙間を隔てて対向する態様で配設され、このチャンバ103の、搬送面104に対向する湾曲面105(チャンバ103の外表面を形成する湾曲面)の、例えば中央に圧縮エアの供給口(図示せず)が設けられ、この供給口に円筒状の供給管(図示せず)が取り付けられており、この供給管に接続されるブロア装置(図示せず)からの圧縮エアがチャンバ103に供給されるようになっている。
このチャンバ103の搬送面104には、上記チャンバ101の搬送面102に対向する態様で、搬送面102の中央域P4に対して、図示しない中央域(中央区画域)P5が、また、この中央域P5を隔てて両側部に、右方域Q4に対して図示しない右方域(一方端区画域)Q5及び左方域R4に対して図示しない左方域(他方端区画域)R5がそれぞれ区画され、右方域Q5にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図17中、左向きの矢印で示される向きと同一)の流れを形成する開口部9aが、また、左方域R5にはフィルム状物Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図17中、右向きの矢印で示される向きと同一)の流れを形成する開口部がそれぞれ設けられ、右方域Q5におけるエアの流れと左方域R5におけるエアの流れとは互いに対向する流れをなし、右方域Q5と左方域R5のエアの流量は、本実施の形態では互いに等しくなる。尚、中央域P5には、開口部が設けられておらず、したがって、中央域P5からのエアの流れがないことは言うまでもない。
本装置100は、その搬送面102と搬送面104との隙間を通ってフィルム状物Fを浮揚させつつ搬送可能にするものであり、上記隙間を適宜に狭くするとフィルム状物Fに対する流体からの摩擦力が増すので、蛇行を自動的に修正するセンターリング効果を上げることができる、という更なる利点を備えている。
ところで、本装置100は、チャンバ103に圧縮エアを取り込むための供給管が当該チャンバ103の湾曲面105中央に取り付けられるものであった。しかし、説明は割愛するが、本装置100を、例えば図14に示されるような装置70に準ずる構造としてもよいことはもちろんである。
また、本装置100を含めて上記装置80,90は、フィルム状物(これをこの例では、広幅のフィルム状物Fとした。)を対象としていたが、例えばフィルム状物Fの幅長の略1/2のフィルム状物(これを、狭幅のフィルム状物Fとして区別する。)をも対象とする場合には、図15の装置80に対して図18に示すような装置110にする必要がある。即ち、装置110では、当該装置110における中央域P4−1の区画幅が装置80のそれよりも狭くする必要がある(右方域Q4−1及び左方域R4−1の区画幅が装置80のそれよりも広くなる)。例えば、幅長1000mmの広幅のフィルム状物Fと幅長500mmの狭幅のフィルム状物Fとを対象とするときには、中央域P4の区画幅が50〜200mmの適宜な区画幅とすることが必要である。
本発明の第3の実施の形態に係るフィルム状物の浮揚搬送装置を図19を参照して説明する。
尚、図19において、図1〜5の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
本装置120は、上記装置110とは異なる構成で狭幅及び広幅のフィルム状物を浮揚搬送できるようにした装置であり、上記装置1と異なるところは、装置1の右方域Q及び左方域Rの略中央辺りに中間区画域をそれぞれ設け、この中間区画域、具体的には下記中間域Q6−1及び中間域R6−1に無方向性の流れを生ぜしめる開口部6aを追加したような構成とした点である。即ち、本装置120においては、チャンバ121の搬送面122は、本実施の形態では、上述した横断面視略かまぼこ型の、半円形状の湾曲面122a及び当該湾曲面122aの両端にそれぞれ滑らかに連設された平面122bに形成されており、この搬送面122のうちの湾曲面122aにおいて、当該湾曲面122aの、チャンバ121の長手方向の中央部が中央域(図19中、実線でハッチングされたところの中央区画域)P6として、また、この中央域P6を隔てて両側部が第1の右方域(図19中、エアの噴出方向を示す左向きの矢印が多数描かれたところの第1の一方端区画域)Q6及び第1の左方域(図19中、エアの噴出方向を示す右向きの矢印が多数描かれたところの第1の他方端区画域)R6としてそれぞれ区画されており、そして、右方域Q6と左方域R6の区画幅は同一にして設けられ、右方域Q6と左方域R6の中央部が狭幅のフィルム状物Fの両幅端部付近に略位置するように設けられている。
また、この湾曲面122aにおいては、チャンバ121の長手方向の両最端寄りに第2の右方域(図19中、エアの噴出方向を示す左向きの矢印が多数描かれたところの第2の一方端区画域)Q6−2及び第2の左方域(図19中、エアの噴出方向を示す右向きの矢印が多数描かれたところの第2の他方端区画域)R6−2としてそれぞれ区画されており、そして、右方域Q6−2と左方域R6−2の区画幅は同一にして設けられ、右方域Q6−2と左方域R6−2の中央部が広幅のフィルム状物Fの両幅端部付近に略位置するように設けられている。更に、この湾曲面122aにおいては、第1の右方域Q6と第2の右方域Q6−2及び第1の左方域R6と第2の左方域R6−2にそれぞれ挟まれるところが中間域(図19中、実線でハッチングされたところの一方端中間区画域)Q6−1及び中間域(図19中、実線でハッチングされたところの他方端中間区画域)R6−1としてそれぞれ区画されており、そして、中間域Q6−1と中間域R6−1の区画幅は同一にして設けられている。尚、この湾曲面122aにおいては、右方域Q6−2の区画幅が右方域Q6のそれより広く、また、左方域R6−2の区画幅が左方域R6のそれより広く設けられている。但し、中央域P6等を含めてこれらの区画幅は、浮揚搬送されるフィルム状物F,Fの幅長などによって適宜選定される。
本装置120の、浮揚搬送される狭幅のフィルム状物F及び広幅のフィルム状物Fの蛇行を自動的に修正して所望位置に復帰させる動作は、上記装置1に準じており、狭幅のフィルム状物Fについては、当該フィルム状物Fが右方域Q6側或いは左方域R6側に蛇行して搬送面122に対するフィルム状物Fの相対位置にズレが生ずると、このズレを修正すべく右方域Q6からの噴出エアと左方域R6からの噴出エアとの差分に相当する摩擦力がフィルム状物Fに作用し、当該フィルム状物Fに対し当初の中央位置への復帰動作を生ぜしめる。この場合、中間域Q6−1及び中間域R6−1は、フィルム状物Fに対する右方域Q6−2及び左方域R6−2からの噴出エアの影響を遮断する機能を果たす。また、広幅のフィルム状物Fについては、当該フィルム状物Fが右方域Q6−2側或いは左方域R6−2側に蛇行して搬送面122に対するフィルム状物Fの相対位置にズレが生ずると、このズレを修正すべく右方域Q6−2からの噴出エアと左方域R6−2からの噴出エアとの差分に相当する摩擦力がフィルム状物Fに作用し、当該フィルム状物Fに対し当初の中央位置への復帰動作を生ぜしめる。この場合、右方域Q6及び左方域R6からの噴出エアは、フィルム状物Fに対し力学的にバランスが取れた力を与えることとなるので、中央位置への復帰動作に影響を与えない。
即ち、本装置120においても、フィルム状物F,Fの蛇行を自動的に修正して所望位置に復帰させる機能、本実施の形態ではセンターリング機能が備わっていることになる。
上記装置120は、圧縮エアを取り込むための供給管4a,4bがチャンバ121の両端面に取り付けられるものであったが、図20に示すような供給管等が取り付けられるようにした装置130であってもよい。尚、図20において、図8,19の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。また、図20において、フィルム状物F,Fは省略されている。
本装置130は、搬送面122の湾曲面122aの、第1の右方域(第1の一方端区画域)Q6及び第1の左方域(第1の一方端区画域)R6、中央域(中央区画域)P6、第2の右方域(第2の一方端区画域)Q6−2及び第2の左方域(第2の他方端区画域)R6−2、中間域(一方端中間区画域)Q6−1及び中間域(他方端中間区画域)R6−1に応じてチャンバ121を仕切る仕切板を設け、具体的には、右方域Q6及び左方域R6と中央域P6とのそれぞれの間に仕切板132a,132bを、右方域Q6及び右方域Q6−2と中間域Q6−1とのそれぞれの間に仕切板132c,132dを、左方域R6及び左方域R6−2と中間域R6−1とのそれぞれの間に仕切板132e,132fを設け、これら仕切板132a〜132fで区画されたチャンバ121の各区画体131a〜131gにおける適宜な面、本実施の形態では、例えば区画体131aにあっては中央域P6の湾曲面に対向する矩形面121aにエアの供給口が設けられており、この供給口には供給管133が取り付けられるとともに、この供給管133にはブロア装置134が接続される(説明は割愛するが、他の区画体131b〜131gについても、図20に示すように、各区画体131b〜131gの矩形面に供給管・ブロア装置が接続されている)。
このような装置130においても、上記装置120と同様に、何らかの原因によりフィルム状物F,Fが蛇行したときに、かかる蛇行を自動的に修正して当該フィルム状物F,Fを所望位置に復帰させる機能を持たせることができ、所望位置での所謂ポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になる。
尚、上記装置130においては、右方域Q6及び左方域R6等からの噴出流量の可変は、ブロア装置134等の回転速度制御により行うものであった。しかし、説明は割愛するが、例えば図9の装置30においてなされるような制御方法を採ってもよいことはもちろんである。
上述した第3の実施の形態に係る装置の第1搬送面に対向して第2搬送面を配設した装置について図21を参照して説明する。
尚、図21において、図19,20の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。また、図21において、フィルム状物F,Fは省略されている。
本装置140は、その基本的な構造は上述した装置60に準ずるものであり、その搬送面(第1搬送面)142に開口部6a等が多数設けられた横断面視略底浅茶碗型をなす長尺のエアチャンバ(第1流体チャンバ)141を第1本体とし、この搬送面142は、その横断面視略底浅茶碗型の、所定円弧角の湾曲面及び当該湾曲面の両端にそれぞれ滑らかに所定傾斜角をなして連設された平面に形成されており、この搬送面142には、上記装置120の搬送面122の湾曲面122aと同様に、当該搬送面142の湾曲面142aの、チャンバ141の長手方向の中央部が中央域(図21中、実線でハッチングされたところの中央区画域)P6として、また、この中央域P6を隔てて両側部が第1の右方域(図21中、エアの噴出方向を示す左向きの矢印が多数描かれたところの第1の一方端区画域)Q6及び第1の左方域(図21中、エアの噴出方向を示す右向きの矢印が多数描かれたところの第1の他方端区画域)R6としてそれぞれ区画されており、そして、右方域Q6と左方域R6の区画幅は同一にして設けられ、右方域Q6と左方域R6の中央部が狭幅のフィルム状物Fの両幅端部付近に略位置するように設けられている。
また、この湾曲面142aにおいては、チャンバ121の長手方向の両最端寄りに第2の右方域(図21中、エアの噴出方向を示す左向きの矢印が多数描かれたところの第2の一方端区画域)Q6−2及び左方域(図21中、エアの噴出方向を示す右向きの矢印が多数描かれたところの第2の他方端区画域)R6−2としてそれぞれ区画されており、そして、右方域Q6−2と左方域R6−2の区画幅は同一にして設けられ、右方域Q6−2と左方域R6−2の中央部が広幅のフィルム状物Fの両幅端部付近に略位置するように設けられている。更に、この湾曲面142aにおいては、第1の右方域Q6と第2の右方域Q6−2及び第1の左方域R6と第2の左方域R6−2にそれぞれ挟まれるところが中間域(図21中、実線でハッチングされたところの一方端中間区画域)Q6−1及び中間域(図21中、実線でハッチングされたところの他方端中間区画域)R6−1としてそれぞれ区画されており、そして、中間域Q6−1と中間域R6−1の区画幅は同一にして設けられている。尚、この湾曲面122aにおいては、右方域Q6−2の区画幅が右方域Q6のそれより広く、また、左方域R6−2の区画幅が左方域R6のそれより広く設けられている。但し、但し、中央域P6等を含めてこれらの区画幅は、浮揚搬送されるフィルム状物F,Fの幅長などによって適宜選定される。
そして、本装置140には、第1本体のチャンバ141に加えて第2本体であるエアチャンバ(第2流体チャンバ)143を備えており、このチャンバ143の搬送面(第2搬送面)144がチャンバ141の搬送面142に対し所定の隙間を隔てて対向する態様で配設され、このチャンバ143の、搬送面144に対向する湾曲面145(チャンバ143の外表面を形成する湾曲面)の、例えば中央に圧縮エアの供給口(図示せず)が設けられ、この供給口に円筒状の供給管(図示せず)が取り付けられおり、この供給管に接続されるブロア装置(図示せず)からの圧縮エアがチャンバ143に供給されるようになっている。
このチャンバ143の搬送面144には、上記チャンバ141の搬送面142に対向する態様で、搬送面142の中央域P6に対して、図示しない中央域(中央区画域)P7が、また、この中央域P7を隔てて両側部に、右方域Q6に対して図示しない右方域(一方端区画域)Q7及び左方域R6に対して図示しない左方域(他方端区画域)R7がそれぞれ区画され、右方域Q7にはフィルム状物F,Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図21中、左向きの矢印で示される向きと同一)の流れを形成する開口部9aが、また、左方域R7にはフィルム状物F,Fの搬送方向と垂直な噴出方向(図21中、右向きの矢印で示される向きと同一)の流れを形成する開口部がそれぞれ設けられ、右方域Q7におけるエアの流れと左方域R7におけるエアの流れとは互いに対向する流れをなし、そして、右方域Q7と左方域R7の区画幅は同一にして設けられ、したがって、右方域Q7と左方域R7のエアの流量は互いに等しくなる。
また、この搬送面144においては、チャンバ143の長手方向の両最端寄りに図示しない第2の右方域(第2の一方端区画域)Q7−2及び第2の左方域(第2の他方端区画域)R7−2としてそれぞれ区画され、右方域Q7−2と左方域R7−2の区画幅は同一にして設けられ、右方域Q7−2と左方域R7−2の中央部が広幅のフィルム状物Fの両幅端部付近に略位置するように設けられている。更に、この搬送面144においては、第1の右方域Q7と第2の右方域Q7−2及び第1の左方域R7と第2の左方域R7−2にそれぞれ挟まれるところが中間域(一方端中間区画域)Q7−1及び中間域(他方端中間区画域)R7−1としてそれぞれ区画され、中間域Q7−1と中間域R7−1の区画幅は同一にして設けられている。そして、右方域Q7−2には、右方域Q6−2と同一向きの流れを形成する開口部9aが、また、左方域R7−2には、左方域R6−2と同一向きの流れを形成する開口部がそれぞれ設けられ、右方域Q7−2におけるエアの流れと左方域R7−2におけるエアの流れとは互いに対向する流れをなし、そして、右方域Q7−2と左方域R7−2の区画幅は同一にして設けられ、したがって、右方域Q7−2と左方域R7−2のエアの流量は互いに等しくなる。
本装置140は、その搬送面142と搬送面144との隙間を通ってフィルム状物F,Fを浮揚させつつ搬送可能にするものであり、上記隙間を適宜に狭くするとフィルム状物F,Fに対する流体からの摩擦力が増すので、蛇行を自動的に修正するセンターリング効果を上げることができる、という更なる利点を備えていることはもちろんである。
ところで、本装置140は、チャンバ143に圧縮エアを取り込むための供給管が当該チャンバ143の湾曲面145中央に取り付けられるものであった。しかし、説明は割愛するが、本装置140を、例えば図14に示されるような装置70に準ずる構造としてもよいことはもちろんである。
ところで、上述した装置120〜140は、狭幅及び広幅のフィルム状物を浮揚搬送できるようにした装置で、このうちの装置120で言えば中央域P6並びに中間域Q6−1と中間域R6−1から無方向性の流れを生ぜしめる装置であったが、例えば図22に示す装置150のように、中央域P6に相当する中央域P8、並びに中間域Q6−1に相当する中間域Q8−1及び中間域R6−1に相当する中間域R8−1の開口部を閉塞した構造、換言すれば、これらには開口部を設けない構造としたものであっても、狭幅及び広幅のフィルム状物が蛇行したときに、かかる蛇行を自動的に修正して当該フィルム状物を所望位置に復帰させる機能を持たせることができ、所望位置での所謂ポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になる。
尚、図22中、図19等の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
本発明の第4の実施の形態に係るフィルム状物の浮揚搬送装置を図23を参照して説明する。尚、図23中、図1等の構成要素と同一のものについては同一番号を付し、その説明は割愛する。
本装置160は、そのチャンバ2の搬送面3を構成する湾曲面3a及び平面3bのうちの平面3bに、例えば上記開口部9aのような形状で、当該開口部9aからのエア(流体)噴出方向が搬送面3に沿う態様で湾曲面3a側に向いてなるような開口部(図示せず)を設け、詳細には、フィルム状物Fの、搬送面3への搬入側に位置する平面3bにおいては図23の矢印で示すようにフィルム状物Fの搬入方向と同一方向に向いてなる開口口を、また、フィルム状物Fの、搬送面3への搬出側に位置する平面3bにおいてはフィルム状物Fの搬出方向とは逆方向に向いてなる開口口を設けたものである。これにより、本装置160は、上述した、所望位置での所謂ポジショニングコントロールされた浮揚搬送が可能になることに加え、フィルム状物Fの搬入及び搬出側の平面3bでの安定した状態での搬送を行うことができるようになるのでフィルム状物Fのバタツキに起因する品質不良の発生を無くすことが可能になる。
本浮揚搬送装置は、フィルム状物の浮揚搬送のときに生ずる蛇行を自動的に修正できるようにした点で利用可能性が高く、また、付属装置としてのポジショニングコントロール装置を設置せずに済み装置自体の簡素化が図れる点においても利用可能性が高い。
本発明の第1の実施の形態に係る浮揚搬送装置の斜視図である。 図1の中央域Pに設けられる突状部の斜視図である。 図1の右方域Q及び左方域Rに設けられる突状部の斜視図である。 図3(A)の突状部の詳細断面図である。 図1の装置の動作説明図である。 図1の装置の用途例に係る概略構成図である。 図1の装置で用いる流体とは異なる流体で動作する装置の用途例に係る概略構成図である。 図1の装置に対して所望位置でのポジショニングコントロール可能な装置の斜視図である。 図8の装置における噴出流量の制御方法とは異なる制御方法の説明図である。 図1の装置の搬送面とは異なる搬送面を備えた装置の概略構成図である。 図10の装置に対して所望位置でのポジショニングコントロール可能な装置の概略構成図である。 図1の装置の第1搬送面に対向して第2搬送面を配設した装置の斜視図である。 図12の装置の詳細説明図である。 図12の装置に対してポジショニングコントロール可能な装置の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る浮揚搬送装置の斜視図である。 図15の装置に対して所望位置でのポジショニングコントロール可能な装置の斜視図である。 図15の装置の第1搬送面に対向して第2搬送面を配設した装置の斜視図である。 図15の装置に対して2種類のフィルム状物の浮揚搬送を可能にする浮揚搬送装置の斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る浮揚搬送装置の斜視図である。 図19の装置に対して所望位置でのポジショニングコントロール可能な装置の斜視図である。 図19の装置の第1搬送面に対向して第2搬送面を配設した装置の斜視図である。 図19の装置において無方向性の流れを生ぜしめるところの開口部を閉塞した構造をなす浮揚搬送装置の斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係る浮揚搬送装置の斜視図である。 従来の浮揚方向転換装置の構成図である。 図24の装置でのエアの流れ状況を示す模式図である。
1,30〜160 浮揚搬送装置
2,41,51,61,71 エアチャンバ(第1流体チャンバ)
81,101,121,141 エアチャンバ(第1流体チャンバ)
3,32,42,52,62 搬送面(第1搬送面)
82,102,122,142 搬送面(第1搬送面)
9,10,11 突状部
9a,10a,11a 開口部
34,35,54,55,72,73 仕切板
85,132a〜132f 仕切板
63,103,143 エアチャンバ(第2流体チャンバ)
64,104,144 搬送面(第2搬送面)
F,F フィルム状物
P,P1〜P8 中央域(中央区画域)
Q,Q1〜Q5 右方域(一方端区画域)
R,R1〜R5 左方域(他方端区画域)
Q6〜Q8 第1の右方域(第1の一方端区画域)
R6〜R8 第1の左方域(第1の他方端区画域)
Q6−1〜Q8−1 中間域(一方端中間区画域)
R6−1〜R8−1 中間域(他方端中間区画域)
Q6−2〜Q8−2 第2の右方域(第2の一方端区画域)
R6−2〜R8−2 第2の左方域(第2の他方端区画域)

Claims (10)

  1. フィルム状物をその搬送面に設けられた開口部から噴出する流体によって前記搬送面の所望位置で浮揚させつつ当該フィルム状物の搬送を可能にする搬送方法であって、前記フィルム状物が蛇行して前記所望位置から外れたとき、又は外れようとしたときに前記開口部から噴出する前記流体が、前記フィルム状物を前記所望位置に自動的に復帰させつつ浮揚搬送することを特徴とするフィルム状物の浮揚搬送方法。
  2. フィルム状物をその第1搬送面に設けられた開口部から噴出する流体によって前記搬送面の所望位置で浮揚させつつ当該フィルム状物の搬送を可能にする装置であって、前記第1搬送面は、横断面視半楕円形状や、楕円弧形状、半円形状、円弧形状をなし、且つ、前記搬送方向に垂直な方向に長尺な湾曲面で形成され、若しくはこの湾曲面及び当該湾曲面の両端に滑らかにそれぞれ連設された平面で形成され、又は横断面視直線形状をなし、且つ、前記搬送方向に垂直な方向に長尺な水平面で形成され、このような第1搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで当該フィルム状物の両幅端部付近に位置する一方端区画域及び他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第1搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなす一方、前記一方端区画域と他方端区画域とに挟まれる中央区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなすことを特徴とするフィルム状物の浮揚搬送装置。
  3. 狭幅及び広幅のフィルム状物をその第1搬送面に設けられた開口部から噴出する流体によって前記搬送面の所望位置で浮揚させつつ当該フィルム状物の搬送を可能にする装置であって、前記第1搬送面は、横断面視半楕円形状や、楕円弧形状、半円形状、円弧形状をなし、且つ、前記搬送方向に垂直な方向に長尺な湾曲面で形成され、若しくはこの湾曲面及び当該湾曲面の両端に滑らかにそれぞれ連設された平面で形成され、又は横断面視直線形状をなし、且つ、前記搬送方向に垂直な方向に長尺な水平面で形成され、このような第1搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで狭幅のフィルム状物の両幅端部付近に位置する第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第1搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなすとともに、前記第1の一方端区画域と第1の他方端区画域とに挟まれる中央区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなす一方、このような第1搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで広幅のフィルム状物の両幅端部付近に位置する第2の一方端区画域及び第2の他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第1搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなすとともに、前記第1の一方端区画域と第2の一方端区画域及び前記第1の他方端区画域と第2の他方端区画域にそれぞれ挟まれる一方端中間区画域及び他方端中間区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなすことを特徴とするフィルム状物の浮揚搬送装置。
  4. 前記第1搬送面が第1流体チャンバの湾曲面、又は第1流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面に形成されるものである場合には、前記湾曲面の、前記一方端区画域、前記中央区画域、前記他方端区画域に応じて前記第1流体チャンバを仕切る仕切板を、前記一方端区画域と前記中央区画域との間及び前記中央区画域と前記他方端区画域との間にそれぞれ設け、これら仕切板で区画された前記第1流体チャンバの各区画体における適宜な面に前記流体の供給口をそれぞれ設け、
    また、前記第1搬送面が第1流体チャンバの水平面に形成されるものである場合には、前記水平面の、前記一方端区画域、前記中央区画域、前記他方端区画域に応じて前記第1流体チャンバを仕切る仕切板を、前記一方端区画域と前記中央区画域との間及び前記中央区画域と前記他方端区画域との間にそれぞれ設け、これら仕切板で区画された前記第1流体チャンバの各区画体における適宜な面に前記流体の供給口をそれぞれ設けることを特徴とする請求項2に記載のフィルム状物の浮揚搬送装置。
  5. 前記第1搬送面が第1流体チャンバの湾曲面、又は第1流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面に形成されるものである場合には、前記湾曲面の、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域に応じて前記第1流体チャンバを仕切る仕切板を、前記第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域と中央区画域とのそれぞれの間、前記第1の一方端区画域及び第2の一方端区画域と一方端中間区画域とのそれぞれの間、前記第1の他方端区画域及び第2の他方端区画域と他方端中間区画域とのそれぞれの間に設け、これら仕切板で区画された前記第1流体チャンバの各区画体における適宜な面に前記流体の供給口をそれぞれ設け、
    また、前記第1搬送面が第1流体チャンバの水平面に形成されるものである場合には、前記水平面の、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域に応じて前記第1流体チャンバを仕切る仕切板を、前記第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域と中央区画域との間、前記第1の一方端区画域及び第2の一方端区画域と一方端中間区画域とのそれぞれの間、前記第1の他方端区画域及び第2の他方端区画域と他方端中間区画域とのそれぞれの間に設け、これら仕切板で区画された前記第1流体チャンバの各区画体における適宜な面に前記流体の供給口をそれぞれ設けることを特徴とする請求項3に記載のフィルム状物の浮揚搬送装置。
  6. 前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面を設け、これら第1搬送面と第2搬送面との前記隙間を通って前記フィルム状物を浮揚させつつ搬送可能にする装置であって、前記第2搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで当該フィルム状物の両幅端部付近に位置する一方端区画域及び他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第2搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなす一方、前記一方端区画域と他方端区画域とに挟まれる中央区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなすことを特徴とする請求項2又は4のいずれかに記載のフィルム状物の浮揚搬送装置。
  7. 前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面を設け、これら第1搬送面と第2搬送面との前記隙間を通って前記フィルム状物を浮揚させつつ搬送可能にする装置であって、前記第2搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで狭幅のフィルム状物の両幅端部付近に位置する第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第2搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなすとともに、前記第1の一方端区画域と第1の他方端区画域とに挟まれる中央区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなす一方、このような第2搬送面の、前記フィルム状物の搬送方向に臨んで広幅のフィルム状物の両幅端部付近に位置する第2の一方端区画域及び第2の他方端区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは、前記第2搬送面に沿う態様で、且つ、互いに対向する、前記搬送方向に垂直な流れをなすとともに、前記第1の一方端区画域と第2の一方端区画域及び前記第1の他方端区画域と第2の他方端区画域にそれぞれ挟まれる一方端中間区画域及び他方端中間区画域に設けられた前記開口部からの前記流体の流れは無方向性の流れをなすことを特徴とする請求項3又は5に記載のフィルム状物の浮揚搬送装置。
  8. 前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面を設け、これら第1搬送面と第2搬送面との前記隙間を通って前記フィルム状物を浮揚させつつ搬送可能にする装置であって、
    前記第2搬送面が第2流体チャンバの湾曲面、又は第2流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面に形成されるものである場合には、前記湾曲面の、前記一方端区画域、前記中央区画域、前記他方端区画域に応じて前記第2流体チャンバを仕切る仕切板を、前記一方端区画域と前記中央区画域との間及び前記中央区画域と前記他方端区画域との間にそれぞれ設け、これら仕切板で区画された前記第2流体チャンバの、前記一方端区画域の湾曲面に対向する対向湾曲面、前記中央区画域の湾曲面に対向する対向湾曲面、及び前記他方端区画域の湾曲面に対向する対向湾曲面に前記流体の供給口をそれぞれ設け、
    また、前記第2搬送面が第2流体チャンバの水平面に形成されるものである場合には、前記水平面の、前記一方端区画域、前記中央区画域、前記他方端区画域に応じて前記第2流体チャンバを仕切る仕切板を、前記一方端区画域と前記中央区画域との間及び前記中央区画域と前記他方端区画域との間にそれぞれ設け、これら仕切板で区画された前記第2流体チャンバの各区画体における適宜な矩形面に前記流体の供給口をそれぞれ設けることを特徴とする請求項6に記載のフィルム状物の浮揚搬送装置。
  9. 前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面を設け、これら第1搬送面と第2搬送面との前記隙間を通って前記フィルム状物を浮揚させつつ搬送可能にする装置であって、
    前記第2搬送面が第2流体チャンバの湾曲面、又は第2流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面に形成されるものである場合には、前記湾曲面の、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域に応じて前記第2流体チャンバを仕切る仕切板を、前記第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域と前記中央区画域とのそれぞれの間、前記第1の一方端区画域及び第2の一方端区画域と前記一方端中間区画域とのそれぞれの間、前記第1の他方端区画域及び第2の他方端区画域と前記他方端中間区画域とのそれぞれの間に設け、これら仕切板で区画された前記第2流体チャンバの、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域のそれぞれの湾曲面に対向する対向湾曲面に前記流体の供給口をそれぞれ設け、
    また、前記第2搬送面が第2流体チャンバの水平面に形成されるものである場合には、前記水平面の、前記第1及び第2の一方端区画域、前記中央区画域、前記第1及び第2の他方端区画域、前記一方端中間区画域及び他方端中間区画域に応じて前記第2流体チャンバを仕切る仕切板を、前記第1の一方端区画域及び第1の他方端区画域と前記中央区画域との間、前記第1の一方端区画域及び第2の一方端区画域と前記一方端中間区画域とのそれぞれの間、前記第1の他方端区画域及び第2の他方端区画域と前記他方端中間区画域とのそれぞれの間に設け、これら仕切板で区画された前記第2流体チャンバの各区画体における適宜な矩形面に前記流体の供給口をそれぞれ設けることを特徴とする請求項7に記載のフィルム状物の浮揚搬送装置。
  10. 前記第1搬送面が第1流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面で形成されるものである場合、又は前記第1搬送面に所定の隙間を隔てて対向させて第2搬送面が設けられ、この第2搬送面が第2流体チャンバの湾曲面及び当該湾曲面に連設された前記平面で形成されるものである場合に、前記開口部が設けられた湾曲面のところに連設される前記平面部のところに開口部を設け、この開口部からの前記流体の噴出方向は、前記搬送面に沿う態様で前記湾曲面側に向いてなることを特徴とする請求項2〜9のいずれかに記載のフィルム状物の浮揚搬送装置。
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