JP2015000801A - ウェブ搬送装置 - Google Patents

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研吾 松尾
鵬 王
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Abstract

【課題】消費電力を抑制しつつ、ウェブを安定して搬送する。
【解決手段】ウェブ搬送装置は、曲面106bを含んで形成される外周面106aと、外周面に設けられ気体が噴出する複数の孔からなる第1噴出孔106eとを含み、第1噴出孔から噴出する気体の圧力によって、ウェブWを外周面から離隔した状態で支持する第3エアターンバー106と、ウェブを挟んで外周面と対向する対向面108aと、対向面に設けられ気体が噴出する第2噴出孔108bとを含み、外周面の一端106f側、および、他端106g側の少なくとも一方に配される抑止部108と、を備え、対向面は、外周面に沿ってウェブの搬送方向に延在する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ウェブを搬送するウェブ搬送装置に関する。
近年、ガラスの薄型化が進むにつれて、ガラスの搬送に、フィルムなどのウェブ搬送(ウェブハンドリング)の技術を用いることが可能となっている。ウェブ搬送を遂行するウェブ搬送装置においては、例えば、ローラに巻き付けられたガラス等のウェブがローラから巻き出され、他のローラに巻き取られる過程において、ウェブに対する種々の加工処理が施される(ロールツーロール方式)。
ウェブ搬送装置に用いられるターンバーは、例えば、曲面を含んで形成された外周面を有し、ターンバーの外周面にウェブが巻き掛けられると、外周面に沿ってウェブの搬送方向が変化する。ターンバーのうち、外周面から空気を噴出するエアターンバーは、ウェブとエアターンバー外周面との間の空気の圧力によってウェブを浮上させており、エアターンバー外周面とウェブとが非接触に維持される(例えば、特許文献1)。特許文献1では、エアターンバーの外周面のうち、ウェブの搬送方向の両端側それぞれにおいて、エアターンバーと平行にローラを配しており、エアターンバーとローラの間にウェブを通している。
特許第4143520号公報
ところで、ウェブには弛みを抑えるために張力が作用しているが、この張力全体の合力は、ウェブが、エアターンバーの外周面の一部に近づく向きに作用する。また、ウェブのうち、エアターンバーの外周面に対向する部分は、空気の圧力によってエアターンバーから離隔する方向に力を受ける。このとき、力のつり合いによってウェブの浮上量が適切となるように空気の噴出流量などが設定される。しかし、エアターンバーの外周面のうち、ウェブの搬送方向の両端側に近づくほど、張力全体の合力に対し、空気の圧力によって受ける力の向きが直角に近づいていく。そのため、空気の圧力に対向する力が弱く、ウェブの浮上量が大きくなってしまう。
その結果、エアターンバーの外周面のうち、ウェブの搬送方向の両端側と、ウェブとの隙間が大きくなり、その隙間からの空気の流出が過大となる。そのため、ウェブの浮上に寄与せずに流出する空気が発生し、その分、空気の噴出量を大きくしなければならず、消費電力が増加していた。また、エアターンバーの外周面のうち、ウェブの搬送方向の両端側と、ウェブとの隙間を小さくするため、空気の噴出流量を抑えると、ウェブが振動に弱くなり、ウェブの安定性が低下してしまう。
また、上述した特許文献1の構成では、エアターンバーの外周面のうち、ウェブの搬送方向の両端側それぞれに配したローラで押さえつけることで、ウェブの浮上量を制限している。しかし、エアターンバーの外周面のうち、ローラが対向する部位は平面であるのに対し、ローラは曲面であるためウェブを適切に押さえつけることができず、エアターンバーの外周面とウェブとの隙間から空気が過剰に流出し、消費電力の増加を招いていた。
本発明の目的は、消費電力を抑制しつつ、ウェブを安定して搬送することが可能なウェブ搬送装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のウェブ搬送装置は、曲面を含んで形成される外周面と、外周面に設けられ気体が噴出する複数の孔からなる第1噴出孔とを含み、第1噴出孔から噴出する気体の圧力によって、ウェブを外周面から離隔した状態で支持するエアターンバーと、ウェブを挟んで外周面と対向する対向面と、対向面に設けられ気体が噴出する第2噴出孔とを含み、外周面の一端側、および、他端側の少なくとも一方に配される抑止部と、を備え、対向面は、外周面に沿ってウェブの搬送方向に延在することを特徴とする。
抑止部の対向面は、エアターンバーの外周面における、抑止部が配された側の端部に対向する位置まで延在してもよい。
上記課題を解決するために、本発明の他のウェブ搬送装置は、曲面を含んで形成される外周面と、外周面に設けられ気体が噴出する複数の孔からなる第1噴出孔とを含み、第1噴出孔から噴出する気体の圧力によって、ウェブを外周面から離隔した状態で支持するエアターンバーと、ウェブにおける外周面に対向する一面と反対側の面である他面に対向する対向面と、対向面に設けられ気体が噴出する第2噴出孔とを含み、外周面の一端側、および、他端側の少なくとも一方の端部を起点として、外周面がウェブの搬送方向に平行に延在する方向と逆方向に、端部から離隔して配される抑止部と、を備え、抑止部の対向面の少なくとも一部は、気体の圧力によるウェブと外周面との距離である第1浮上量と、ウェブの厚みと、気体の圧力によるウェブと対向面との距離である第2浮上量との合計距離分、抑止部が配される端部側の外周面の延長面に対して、エアターンバーから離隔する方向に移動した位置よりも、エアターンバー側に位置することを特徴とする。
本発明によれば、消費電力を抑制しつつ、ウェブを安定して搬送することができる。
第1の実施形態におけるウェブ搬送装置の構造を説明するための説明図である。 第3エアターンバーおよび抑止部を説明するための説明図である。 第2の実施形態におけるウェブ搬送装置の構造を説明するための説明図である。 比較例における第1エアターンバーおよび第2エアターンバーの配置を説明するための説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
以下の実施形態のウェブ搬送装置は、ウェブとして薄いガラスを搬送するウェブ搬送装置について説明するが、ウェブは、ガラスに限らず、金属やプラスチックなどの他の材質で構成されてもよい。
(第1の実施形態:ウェブ搬送装置100)
図1は、第1の実施形態におけるウェブ搬送装置100の構造を説明するための説明図であり、図1(a)には、ウェブ搬送装置100の側面図を示し、図1(b)には、ウェブ搬送装置100の上面図を示す。
ウェブWは、長手方向の一端側が送出ロールRに巻き付けられるとともに、長手方向の他端側が巻取ロールRに巻き付けられている。不図示のモータによって送出ロールRおよび巻取ロールRが、図1(a)中、反時計回りに回転すると、ウェブWが、送出ロールRから送り出されるとともに、巻取ロールRに巻き取られる。
ウェブ搬送装置100は、送出ロールRに巻き付けられたウェブWが、巻取ロールRに巻き取られるまでのウェブWの搬送経路に設けられる。ウェブ搬送装置100を配することで、ウェブWの搬送経路を変更することができる。ここでは、詳細な説明は省略するが、ウェブ搬送装置100を配しウェブWの搬送経路を変更することで、ウェブWに対する表面処理(例えば、コーティング)や乾燥処理といった種々の加工処理が、適切に遂行可能となる。
また、図1では図示を省略するが、バネやアクチュエータで構成される張力調整部によって、ウェブWに押圧力を作用させることで、ウェブWの張力を維持、および、調整することが可能となる。さらに、ウェブWの搬送方向を、例えば、図1中、上向きから下向きに180度切り換えるターンバーを設け、このターンバーを図1中、上下方向に移動させる変速機構を設けてもよい。この変速機構によってターンバーを移動させている間、ウェブWの搬送経路のうち、ターンバーの上流と下流で、ウェブWの搬送速度を異ならせることが可能となる。
図1に示すように、ウェブ搬送装置100は、第1エアターンバー102と、第2エアターンバー104と、第3エアターンバー106(エアターンバー)と、抑止部108とを含んで構成される。
第1エアターンバー102、および、第2エアターンバー104は、図1(b)に示すように、ウェブWの幅(図1(b)中、上下方向の長さ)よりも、ウェブWの幅方向に長く延在する。
図1(a)に示す、第1エアターンバー102の外周面102a、および、第2エアターンバー104の外周面104aには、不図示の噴出孔が設けられており、この噴出孔は、不図示のブロアなどから供給された空気(気体)を噴出する。また、外周面102a、104aは、ウェブWと対向しており、ウェブWと外周面102a、104aとの間の空気の圧力によって、ウェブWが外周面102a、104aから面に垂直な方向に離隔した位置に維持される。
第1エアターンバー102の外周面102aを介することで、送出ロールRから搬送されるウェブWの搬送方向は、外周面102aに沿って変化し、図1(a)中、矢印aの向きから矢印bの向きになって、第3エアターンバー106に向かってウェブWが搬送される。同様に、第2エアターンバー104の外周面104aを介することで、第3エアターンバー106から搬送されるウェブWの搬送方向は、外周面104aに沿って変化し、図1(a)中、矢印cの向きから矢印dの向きになって、巻取ロールRに向かってウェブWが搬送される。
第3エアターンバー106および抑止部108は、図1(a)に示すように、ウェブWの搬送経路のうち、第1エアターンバー102の下流側であって第2エアターンバー104の上流側に配される。第3エアターンバー106は、図1(b)に示すように、ウェブWの幅よりも、ウェブWの幅方向に長く延在する外周面106aを含んで構成される。また、抑止部108も同様に、ウェブWとの対向面108aが、ウェブWの幅よりも、ウェブWの幅方向に長く延在する。
図2は、第3エアターンバー106および抑止部108を説明するための説明図であり、図2(a)には、本実施形態の第3エアターンバー106および抑止部108の側面図を示し、図2(b)には、比較例の第3エアターンバーBの側面図を示す。
図2(a)に示すように、第3エアターンバー106の外周面106aは、曲面106bを含んで構成される。外周面106aのうち、曲面106bの両端にはそれぞれ平面106cが形成されている。
曲面106bは、側面から見たとき、中心角が大凡180度の円弧となっており、その両端に設けられた2つの平面106cは、互いに大凡平行となっている。
第3エアターンバー106の内部には、不図示のブロアなどによって空気が供給される流路106dが形成されている。また、第3エアターンバー106の外周面106aには、流路106dに連通し、流路106dから導かれた空気を噴出する複数の孔からなる第1噴出孔106eが設けられている。ここでは、流路106dから第1噴出孔106eまでの連通路は図示を省略する。
第3エアターンバー106の外周面106aは、搬送中のウェブWと対向する面であり、第3エアターンバー106は、第1噴出孔106eから噴出する空気の圧力によって、ウェブWを外周面106aから面に垂直な方向に離隔した状態で支持する。
ウェブWは、第3エアターンバー106の外周面106aに、空気の圧力で浮上した状態で巻き掛けられており、第3エアターンバー106によってウェブWの搬送方向が反転する。このとき、ウェブWは、ウェブWに作用する張力全体の合力によって、図2(a)中、下方向に引っ張られる(図2(a)中、黒塗りの矢印で示す)。また、ウェブWは、第3エアターンバー106の外周面106aとの間にある空気の圧力によって、ウェブWのうち、第3エアターンバー106側の面に垂直な方向に押圧される(図2(a)中、白抜きの矢印で示す)。
比較例の第3エアターンバーBによる搬送において、ウェブWに作用する空気の押圧力(図2(b)中、白抜きの矢印で示す)のうち、図2(b)中、上下方向の分力は、ウェブWに作用する張力全体の合力(図2(b)中、黒塗りの矢印で示す)によって相殺される。しかし、図2(b)中、空気の押圧力の左右方向の分力は、力の向きの関係から張力全体の合力によって相殺されない。そして、第3エアターンバーBの外周面Baのうち、ウェブWの搬送方向の両端Bb側に近づくほど、ウェブWに作用する空気の押圧力は、左右方向の分力の割合が増す。その結果、図2(b)に示すように、ウェブWが撓み、第3エアターンバーBの外周面Baのうち、ウェブWの搬送方向の両端Bb側と、ウェブWとの隙間Sが大きくなり、両端Bb側から図2(b)中、下側に向かって流出する空気の流量が過大となってしまう。
そこで、本実施形態においては、ウェブWの搬送方向における外周面106aの一端106f側、および、他端106g側の両方に、抑止部108を配している。ここで、外周面106aの一端106fは、外周面106aのうち、ウェブWの搬入側の端部であって、外周面106aの他端106gは、外周面106aのうち、ウェブWの搬出側の端部である。抑止部108は、上記の対向面108aを含んで構成される。対向面108aは、ウェブWを挟んで、外周面106aの平面106cと対向しており、ウェブWの搬送方向に外周面106aの平面106cに沿って延在する。
抑止部108の対向面108aには、第2噴出孔108bが設けられている。第2噴出孔108bは、複数の孔で構成され、不図示のブロアなどから供給された空気(気体)を噴出する。このように、抑止部108は、空気が噴出する第2噴出孔108bが複数設けられた多孔質エアパッドなどで構成されている。
ウェブWのうち、抑止部108の対向面108aに対向する部位は、第2噴出孔108bから噴出された空気に押圧され、対向面108aから離隔した状態を維持することとなる。このとき、ウェブWと、第3エアターンバー106の外周面106aとの距離が適切となるように、ウェブWの搬送前に予め種々の調整がなされている。この調整対象は、具体的に、抑止部108の対向面108aと、第3エアターンバー106の外周面106aとの距離、および、第2噴出孔108bからの空気の噴出流量や圧力などである。
こうして、第3エアターンバー106の外周面106aのうち、ウェブWの搬送方向の両端(一端106f、および、他端106g)側と、ウェブWとの隙間Sが大きくならず、外周面106aの一端106f、および、他端106g側からの空気の流出が抑制される。その結果、ウェブWの浮上に寄与せずに流出する空気が減少することから、第1噴出孔106eに供給する空気量を抑制することが可能となる。
ウェブ搬送装置100においては、新たに、抑止部108の第2噴出孔108bに空気を供給するために、電力消費があるものの、ウェブWを局所的に押圧すればよいため、空気の流量は少なく消費電力は少ない。むしろ、第1噴出孔106eに供給する空気量を抑制することによる、消費電力の抑制効果の方が大きい。
また、抑止部108の対向面108aは、第3エアターンバー106の外周面106aに沿って延在しているため、ウェブWの搬送方向に一定の距離に亘って、ウェブWの撓みを抑えられる。その結果、空気の流出を確実に抑制し、さらなる消費電力の抑制が可能となる。
さらに、第1噴出孔106eからの空気による圧力を抑えることなく、第3エアターンバー106の外周面106aの両端側とウェブWとの隙間Sを小さく維持できるため、搬送時のウェブWが振動に強く、ウェブWを安定して搬送することが可能となる。
また、抑止部108の対向面108aは、第3エアターンバー106の外周面106aにおける、抑止部108が配された側の端部(ここでは、一端106fおよび他端106gの両方にそれぞれ)に対向する位置まで延在している。そのため、ウェブWのうち、第3エアターンバー106の外周面106aにおける一端106fおよび他端106gに対向する部位まで、撓みを確実に抑えて空気の流出を抑制し、消費電力を抑制することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態のウェブ搬送装置100によれば、消費電力を抑制しつつ、ウェブWを安定して搬送することが可能となる。
(第2の実施形態:ウェブ搬送装置200)
上述した第1の実施形態では、抑止部108が、ウェブWを挟んで第3エアターンバー106の外周面106aに対向する位置に配される場合について説明した。しかし、抑止部の構成は、上述した抑止部108に限定されない。第2の実施形態では、第1の実施形態における抑止部108とは異なる構成の抑止部208を備えるウェブ搬送装置200について説明する。
図3は、第2の実施形態におけるウェブ搬送装置200の構造を説明するための説明図であり、図3(a)には、ウェブ搬送装置200の側面図を示し、図3(b)には、図3(a)に示す側面図から第3エアターンバー106と抑止部208を抽出して示す。
図3(a)に示すように、ウェブ搬送装置200は、第3エアターンバー106と、抑止部208とを含んで構成される。第2の実施形態では、上記第1の実施形態と抑止部208のみが異なるので、ここでは上記第1の実施形態と同じ構成については同一の符号を付して説明を省略し、構成が異なる抑止部208についてのみ説明する。
抑止部208は、第1の実施形態で説明した第1エアターンバー102および第2エアターンバー104と配置が異なるものの、実質的に同じ構成となっている。具体的には、図3(b)に示すように、抑止部208は、ウェブWの搬送方向における、第3エアターンバー106の外周面106aの一端106f側、および、他端106g側の両端部にそれぞれ1つずつ設けられている。抑止部208は、両端部を起点として、外周面106aがウェブWの搬送方向に平行に延在する方向(図3(a)中、上方向)と逆方向(図3(a)中、下方向)に、両端部から離隔してそれぞれ配される。
抑止部208は、第1エアターンバー102の外周面102a、および、第2エアターンバー104の外周面104aと同様、ウェブWに対向する対向面208aを含んで構成される。
対向面208aは、ウェブWにおける第3エアターンバー106の外周面106aに対向する一面Waと反対側の面である他面Wbに対向する。また、第1エアターンバー102の外周面102a、および、第2エアターンバー104の外周面104aと同様、対向面208aには、流体(気体)が噴出する噴出孔である第2噴出孔208bが配されている。第2噴出孔208bは、不図示のブロアなどから供給された空気(気体)を噴出する。そのため、ウェブWと対向面208aとの間の空気の圧力によって、ウェブWが対向面208aから離隔した位置に維持される。
そして、第3エアターンバー106の外周面106aの一端106fおよび他端106gにそれぞれ対向するウェブWの間隔Lに対して、2つの抑止部208の対向面208aそれぞれに対向するウェブWの最小間隔Lは、小さく絞られている。
そのため、第3エアターンバー106の外周面106aのうち、ウェブWの搬送方向の両端(一端106f、および、他端106g)側と、ウェブWとの隙間Sが大きくならず、外周面106aの一端106f、および、他端106g側からの空気の流出が抑制される。その結果、上述した第1の実施形態と同様の効果がある。その上、新たな部材を追加することなく、第1エアターンバー102および第2エアターンバー104を抑止部208として用いることができるため、部品点数を増やすことなく低コストで製造でき、さらに、新たに空気を噴出する部材が増えることはないため、消費電力の抑制効果も高い。
続いて、このような効果を有する抑止部208の配置について、さらに詳述する。
図4は、比較例における第1エアターンバーCおよび第2エアターンバーDの配置を説明するための説明図である。図4に示す比較例の第1エアターンバーCおよび第2エアターンバーDは、上述した第1の実施形態の第1エアターンバー102および第2エアターンバー104と同じ配置となっている。
図4に示すように、空気の圧力によるウェブWと第3エアターンバーBの外周面Baとの距離を第1浮上量Lとし、ウェブWの厚みを厚みtとし、空気の圧力によるウェブWと第1エアターンバーCおよび第2エアターンバー104の外周面Ca、Daとの距離を第2浮上量Lとする。
このとき、第1エアターンバーCおよび第2エアターンバーDは、両端Bb側の外周面Baの延長面IFa、IFbに対して、第3エアターンバーBから離隔する方向(図4中、左右方向)に向かって、第1浮上量Lと、厚みtと、第2浮上量Lの合計距離分、移動した位置に配されている。このような配置では、第3エアターンバーBの両端Bbから第1エアターンバーCおよび第2エアターンバーDに向かって、ウェブWの間隔が絞られない。
一方、本実施形態においては、図3(b)に示すように、空気の圧力によるウェブWと第3エアターンバー106の外周面106aとの距離を第1浮上量Lとし、ウェブWの厚みを厚みtとし、空気の圧力によるウェブWと抑止部208の対向面208aとの距離を第2浮上量Lとする。
このとき、抑止部208が配される端部(ここでは、一端106fおよび他端106g)側の外周面106aの延長面IFa、IFbに対して、第1浮上量L、厚みt、第2浮上量Lの合計距離L分、第3エアターンバー106から離隔する方向(図3(b)中、左右方向)に平行移動した面を面IFc、IFdとする。
図3(b)に示すように、抑止部208の対向面208aの少なくとも一部(本実施形態においては抑止部208の対向面208aのうち、第3エアターンバー106側の端部)は、面IFc、IFdよりも、第3エアターンバー106側に位置している。その結果、上述したように、第3エアターンバー106の外周面106aの一端106fおよび他端106gにそれぞれ対向するウェブWの間隔Lに対して、2つの抑止部208の対向面208aそれぞれに対向するウェブWの最小間隔Lは、小さく絞られることとなる。そして、隙間Sが大きくならず、外周面106aの一端106f、および、他端106g側からの空気の流出が抑制される。
以上説明したように、本実施形態のウェブ搬送装置200によれば、消費電力を抑制しつつ、ウェブWを安定して搬送することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上述した実施形態では、抑止部108、208が、第3エアターンバー106の外周面106aの一端106f側、および、他端106g側の両方に設けられる場合について説明したが、抑止部108、208は、第3エアターンバー106の外周面106aの一端106f側、および、他端106g側のいずれか一方にのみ設けられていてもよい。この場合、ウェブWの搬送方向の上流側に位置する端部(一端106f)側よりも、ウェブWの搬送方向の下流側に位置する端部(他端106g)側の方が、ウェブWが撓みやすいため、抑止部108、208を他端106g側に設けるとよい。
また、上述した第1の実施形態では、抑止部108の対向面108aは、第3エアターンバー106の外周面106aにおける、抑止部108が配された側の端部(ここでは、一端106fおよび他端106gの両方にそれぞれ)に対向する位置まで延在している場合について説明した。しかし、抑止部108の対向面108aは、第3エアターンバー106の外周面106aの端部に対向する位置まで延在せずともよい。
また、上述した実施形態では、第3エアターンバー106の外周面106aには、平面106cが含まれる場合について説明したが、外周面106aは、曲面106bが含まれていれば、どのような形状であってもよい。また、曲面106bは、側面から見たとき、中心角が大凡180度の円弧に限らず、中心角が異なっていてもよいし、円弧でなくてもよい。
また、上述した実施形態では、第1エアターンバー102、第2エアターンバー104、第3エアターンバー106、抑止部108、208から噴出される気体が空気である場合について説明したが、空気以外の気体であってもよい。
本発明は、ウェブを搬送するウェブ搬送装置に利用することができる。
W ウェブ
Wa 一面
Wb 他面
100、200 ウェブ搬送装置
106 第3エアターンバー(エアターンバー)
106a 外周面
106b 曲面
106e 第1噴出孔
106f 一端
106g 他端
108、208 抑止部
108a、208a 対向面
108b、208b 第2噴出孔

Claims (3)

  1. 曲面を含んで形成される外周面と、該外周面に設けられ気体が噴出する複数の孔からなる第1噴出孔とを含み、該第1噴出孔から噴出する気体の圧力によって、ウェブを該外周面から離隔した状態で支持するエアターンバーと、
    前記ウェブを挟んで前記外周面と対向する対向面と、該対向面に設けられ気体が噴出する第2噴出孔とを含み、該外周面の一端側、および、他端側の少なくとも一方に配される抑止部と、
    を備え、
    前記対向面は、該外周面に沿って前記ウェブの搬送方向に延在することを特徴とするウェブ搬送装置。
  2. 前記抑止部の前記対向面は、前記エアターンバーの前記外周面における、該抑止部が配された側の端部に対向する位置まで延在していることを特徴とする請求項1に記載のウェブ搬送装置。
  3. 曲面を含んで形成される外周面と、該外周面に設けられ気体が噴出する複数の孔からなる第1噴出孔とを含み、該第1噴出孔から噴出する気体の圧力によって、ウェブを該外周面から離隔した状態で支持するエアターンバーと、
    前記ウェブにおける前記外周面に対向する一面と反対側の面である他面に対向する対向面と、該対向面に設けられ気体が噴出する第2噴出孔とを含み、該外周面の一端側、および、他端側の少なくとも一方の端部を起点として、該外周面が該ウェブの搬送方向に平行に延在する方向と逆方向に、該端部から離隔して配される抑止部と、
    を備え、
    前記抑止部の前記対向面の少なくとも一部は、前記気体の圧力による前記ウェブと前記外周面との距離である第1浮上量と、該ウェブの厚みと、該気体の圧力による該ウェブと該対向面との距離である第2浮上量との合計距離分、該抑止部が配される前記端部側の該外周面の延長面に対して、前記エアターンバーから離隔する方向に移動した位置よりも、該エアターンバー側に位置することを特徴とするウェブ搬送装置。
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