JP5152477B2 - フィルム状物等の浮揚装置 - Google Patents
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Description
この装置100は、図8に示すように、フィルム状物Fを搬送するフィルム搬送面に多数の気体噴出孔101aを有し、横長の中空体を形成してなり、両方の軸102端の中空体内に圧縮流体を供給する供給管(図示せず)を接続し、フィルム搬送面の気体噴出孔から当該搬送面に垂直にエアを吹き出し、非接触状態でフィルム状物Fを搬送する装置で、上記フィルム搬送面の、当該フィルム状物Fの搬送方向を変更する方向変換部分に配置される方向転換部材は、その断面形状が半円弧状面aで、かつ搬送方向の上流部側(搬入側)表面と下流部側(搬出側)表面がフィルム搬送方向と略並行な直線状面b,cにそれぞれ形成され(図9参照)、両軸102端に固定されたフランジ103間に多数の気体噴出孔101aを有した薄板101が張設され、更に、所要の開孔率を得るべくフィルム搬送面には紐状物104が巻回されているものである。尚、図9中の矢印は、エアの流れ状況を示し、矢印A1,A2はフィルム状物Fの搬送方向を示す。
ところで、かかる方向転換部材の製作に使用される薄板101には種々の材質のものがあり、そのうち金属板を使用する場合は、気体噴出孔がパンチングされた、例えば隅角状を形成する半円形の鋼板と直線面を形成する平面状の鋼板とを溶接などして製作される。また、金属板に代えて多孔質焼結金属や多孔質プラスチックを使用して製作される場合もある。
ここで、開孔率とは、
開孔率≒(搬送面に対向する全気体噴出孔面積/搬送面積)x100
としている。
更には、所要の開孔率を得るためには、方向転換部材に紐状物を巻回して、例えばパンチングされた孔径を絞ることで対応せざるを得ず、このような対応では手間やコスト等を要してしまい、パンチングされた鋼板を用いて簡易に製作できるという利点を減殺しかねないところがあった。
また、一対の平面での流速が抑えられる一方、圧力の減少が生じないために、結果として浮揚量が低下せず、浮揚装置の安定した状態での搬送はもとより、平面での極めて安定した状態での搬送を行うことが可能になる。
尚、本装置の基本的構造は、例えば薄鋼板などを水などの液体で浮揚しつつ搬送したり、或いは搬送方向の転換をしたりするための装置にも適宜変更を加えて流用できることは言うまでもない。
ところで、上記ピッチとは、例えば曲面が半円形状の筒体の場合、螺旋がこの半円形状を含む円形状の仮想筒体を一回りして軸方向に進む長さを言う。
本装置1は、図1に示すように、後に詳述する薄板2を、当該薄板2の長手方向の両側に配された鍔付きの円筒部材3間に装架し、これら円筒部材3を当該円筒部材3に取付ネジ4により取り付けられるフランジ5を介して基台(図示せず)に取り付け、本発明の実施の形態では、フィルム状物Fを、この薄板2で構成される搬送面に渡って設けられた開口部から噴出するエア(流体)によって浮揚させつつ、当該フィルム状物Fの搬送方向の方向転換、具体的には、同図(A)のような矢印A1からA2方向への180゜方向転換を可能にする装置である。尚、6は、圧縮エアを取り込むための供給管である。かかる供給管6は、場合によっては両方のフランジ5に設けるようにしてもよい。
即ち、薄板2は、矩形形状の鋼板の中央部をフィルム状物Fの搬送面とすべく当該中央部を、中央域A、この中央域Aの、図2では下方に隣接する下方域B、及びこの中央域Aの、図2では上方に隣接する上方域Cと区画し、このうちの中央域Aが、この薄板2を円筒部材3に装架させたときに、本実施の形態では略半円形状をなす湾曲面で形成される搬送面としての方向転換部(基面部)2a(図1(A))に相当するように、また、下方域Bが、方向転換部2aに滑らかに連設される平面で、且つ、フィルム状物Fの搬送方向と平行をなす平面で形成されるフィルム状物Fの搬送面としての搬入部(右端面部)2b(図1(A))に相当するように、また、上方域Cが、方向転換部2aに滑らかに連設される平面で、且つ、フィルム状物Fの搬送方向と平行をなす平面で形成されるフィルム状物Fの搬送面としての搬出部(左端面部)2c(図1(A))に相当するように形成される。
まず、方向転換部2aの開口部10は、本実施の形態では、図2、図3(A)に示すように長方形をなし、この長方形の長辺がフィルム状物Fの搬送方向に形成され、このような長方形が互いに適宜な間隔を空けて中央域A全体に渡り多数配設されたもので形成されている。そして、ある任意の開口部10と、この開口部10の直上に位置する開口部10aと、上記開口部10の直下に位置する開口部10bとにおいて、これら開口部10,10a,10bは、これらの各中心点を結ぶ仮想直線kがフィルム状物Fの搬送方向に対し適宜な角度、例えば10〜15゜だけ傾斜して配設されており、これにより、この薄板2を円筒部材3に装架させたときに、方向転換部2aの湾曲面上で所定ピッチpを有する螺旋状として配列されることになる。
因みに、本実施の形態では、開口部10,10a,10bの大きさは横8.4mm、縦12.6mmであり、開口部10,10a,10bにおける中心点間の横方向の隔たりは4.2mmで、これら中心点間の縦方向の隔たりは10.0mmである。
図4(A)の場合では、長方形状をなす開口部10は、半円柱状の突状部13の半円型スリット状の吐出孔13a,13bと連通する態様のものであったが、これに限らず同図(B)や(C)の態様のものであってもよい。同図(B)の場合は、突状部14が三角柱状をなし、吐出孔14a,14bが三角形型スリット状をなすもので、開口部10が、突状部14の、当該突状部14の突設の際に形成される吐出孔14a,14bと連通するようにしたものである。また、同図(C)の場合は、突状部15が四角柱状をなし、吐出孔15a,15bが長方形型スリット状をなすもので、開口部10が、突状部15の、当該突状部15の突設の際に形成される吐出孔15a,15bと連通するようにしたものである。
図5(A)の場合では、三角形状をなす開口部11は、三角錐状の突状部16に形成された三角型スリット状の吐出孔16aと連通する態様のものであったが、これに限らず同図(B)や(C)の態様のものであってもよい。同図(B)の場合は、突状部17が変形された三角錐状をなし、吐出孔17aが円弧型スリット状をなすもので、開口部11が、突状部17の、当該突状部17の突設の際に形成される吐出孔17aと連通するようにしたものである。また、同図(C)の場合は、突状部18が変形された三角錐状をなし、吐出孔18aが長方形型スリット状をなすもので、開口部11が、突状部18の、当該突状部18の突設の際に形成される吐出孔18aと連通するようにしたものである。
尚、搬出部2cの、三角形状をなす開口部12もまた、図5(A)の場合のように、三角錐状の突状部に形成された三角型スリット状の吐出孔と連通する態様のものに限らず、同図(B)や(C)の態様のものであってもよいことはもちろんである。
供給管6から圧縮エアが供給されると、エアは、方向転換部2aでは吐出孔13a,13bから開口部10を介してフィルム状物Fに対し無方向に四方八方に拡散する態様で噴出し、噴出したエアは、図7に示すように、方向転換部2aの、フィルム状物Fとの隙間に沿う態様で当該方向転換部2aの頂点2a1から搬入部2bに向かう流れが形成される一方、当該方向転換部2aの頂点2a1から搬出部2cに向かう流れが形成され、また、搬入部2bでは吐出孔16aから開口部11を介してフィルム状物Fに対し当該フィルム状物Fの搬送方向と同一方向に噴出し、また、搬出部2cでは吐出孔から開口部12を介してフィルム状物Fに対し当該フィルム状物Fの搬送方向と逆方向に噴出してフィルム状物Fを浮揚しつつ矢印A1からA2方向への180゜方向転換を可能にする。このとき、方向転換部2aでは、流速の弱められたエアの噴出流が、上述のようにフィルム状物Fに対し四方八方に拡散する無方向の流れとなってフィルム状物Fを押し上げることになるので、従来に比べ十分な浮揚力を得て安定した状態で搬送できるようになり、しかも、フィルム状物Fに噴出流が勢いよく当ってできる、所謂筋状痕を防止することができる。更に、開口部が、湾曲面上で所定ピッチpを有する螺旋状に配列される態様が採られており、これにより上記噴出流が全体としてフィルム状物に均一に当るようになるので、この点からも上述した所謂筋状痕を防止するための配慮がなされている。
2 薄板
2a 方向転換部(基面部)
2b 搬入部(右端面部)
2c 搬出部(左端面部)
10,11,12 開口部
13,14,15 突状部
13a,13b 吐出孔
14a,14b 吐出孔
15a,15b 吐出孔
16,17,18 突状部
16a,17a,18a 吐出孔
F フィルム状物
p ピッチ
Claims (3)
- 流体を噴出する複数の開口部が設けられた搬送面を備えてなり、無端のフィルム状物等を前記複数の開口部から噴出する流体によって前記搬送面から浮揚させつつ連続的に搬送する装置であって、
前記搬送面は、前記フィルム状物等の搬送方向を転換する曲面と、前記曲面の上流及び下流に連続する一対の平面と、を備えてなり、
前記開口部として、少なくとも前記曲面に設けられ拡散するように流体を噴出する複数の拡散開口部と、前記一対の平面のそれぞれに設けられ前記曲面に向けて流体を同時に噴出することで前記フィルム状物等との間の圧力を調節する複数の圧力調節用開口部と、を備えることを特徴とするフィルム状物等の浮揚装置。 - 前記複数の拡散開口部は、所定ピッチを有する螺旋状に配列されてなることを特徴とする請求項1に記載のフィルム状物等の浮揚装置。
- 前記開口部は、前記搬送面の裏面に突設された突状部の、当該突状部の突設の際に形成されるスリット状の吐出孔と連通されることを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルム状物等の浮揚装置。
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