JP2010015144A - 2段構造ロッドレンズアレイの製造方法 - Google Patents

2段構造ロッドレンズアレイの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】特に細径プラスチックレンズの用いた2段配列構造のロッドレンズアレイを、低コスト且つ高い歩留まりで製造することができるロッドレンズアレイの製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、第1の配列体Aを配置するステップと、第2の配列体Bを第1の配列体Aに重ねて配置するステップと、第2の配列体を、第1の配列体に重ねて配置された状態で仮固定するステップと、第1及び第2の配列体を重ねた状態で動かすステップと、第2の配列体を、ロッドレンズの配列方向における第1の配列体との相対位置を維持しつつ、第1の配列体から離間させるステップと、第1および第2の配列体の少なくともに接着剤を塗布するステップと、第1および第2の配列体間に接着剤を介在させた状態で、第1の配列体を第2の配列体に再度、重ねて配置し、第1および第2の配列体とを接着するステップと、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、2段構造ロッドレンズアレイの製造方法に関し、詳細には、2枚の基板間に並列配置された多数の円柱状ロッドレンズが2段に重なった状態で配列されている2段配列構造のロッドレンズアレイの製造方法に関する。
微小レンズの一つとして、両端面が鏡面研磨された円柱状のプラスチックロッドレンズが知られている。このようなプラスチックロッドレンズは、単体で用いられる他に、多数のロッドレンズを一列に配列して一体化させたロッドレンズアレイ部品の形態とされ、複写機、ファクシミリ、スキャナ、ハンドスキャナ等で使用されるイメージセンサ用の光学部品として、あるいは、光源にLED(発光ダイオード)を用いたLEDプリンタ、液晶素子を用いた液晶プリンタ、EL素子を用いたELプリンタのような装置における書き込みデバイスとして用いられている。特に近年では、イメージセンサやLEDプリンタの更なる高解像化と高速化が進み、より明るい像が得られる、2枚の基板間に円柱状のロッドレンズが2段に配列された2段配列構造のロッドレンズアレイへの要求が高まっている。
このような2段配列構造のロッドレンズアレイ部品の製造方法として、例えば、基板上に配列されたロッドレンズが接着剤に半埋設状態とされている2つのロッドレンズ配列体を、ロッドレンズを対向させて配置し、ロッドレンズ間に不透光性の樹脂シートを介在させた状態で、樹脂シートを構成する樹脂を粘網状態にして2つのロッドレンズ配列体を近づける方向に加圧して、両ロッドレンズ配列体のロッドレンズを完全埋設状態にして2つの配列体を接着する構成を有する2段配列構造のロッドレンズアレイを製造する方法(特許文献1)が知られている。
また、一定間隔のロッドレンズ配列溝を備えた配列プレート上にロッドレンズを真空吸引しながら2段に重ねた状態で配列し、接着剤を塗布した一方の基板に、2段に重ねられた状態のロッドレンズを転写し、さらに、接着剤を塗布した他方の基板を貼り付けて2段配列構造のロッドレンズアレイを製造する方法(特許文献2)が知られている。
特開平9−90105号公報 特開2006−39499号公報
ロッドレンズアレイでは、アレイ中にロッドレンズを正確に配列する必要がある。特に、ロッドレンズが2段に配置された2段配列のロッドレンズアレイでは、1段目のロッドレンズと2段目のロッドレンズとを、所定の位置関係で正確に位置決めする必要があり、そのためには、2つのロッドレンズ配列体を正確に位置合わせしなくてはならない。
しかしながら、近年、ロッドレンズの細径化が進み、ロッドレンズアレイに使用されるロッドレンズも直径0.5mm以下のロッドレンズが主流となってきているため、このような細径のロッドレンズを使用した2つのロッドレンズ配列体を、互いのロッドレンズが俵積み状態等の所定配置となるように位置合わせすることが、難しくなってきている。
特許文献1に記載されている方法では、2つのロッドレンズ配列体を正確に位置合わせすることが難しく、正確な位置合わせができていない状態で2つのロッドレンズ配列体を加圧するとレンズが破損してしまうという問題がある。
また、基板、ロッドレンズ等のロッドレンズアレイの材料には、寸法のバラツキが存在する。このため、引用文献1の方法では、基板の厚さが厚い又はレンズ直径が大きい箇所では、部分的に接着剤がはみ出し、逆に基板厚さが薄い又はレンズ直径が小さい箇所ではレンズ間に隙間が発生し樹脂の充填が不十分となるといった問題や、更に局所的にプレス圧力がかかってレンズが破損するなどの問題が生じ、均一な製品を安定して製造することが難しかった。
さらに、樹脂シートの樹脂が粘稠状態になるまで加温するために長時間を要するため、生産効率が高くないという問題もあった。
また、特許文献2に記載されている方法によって2段構造のロッドレンズアレイを製造する場合には、ロッドレンズ間の微細な隙間からの接着剤充填が不十分になり、接着不良箇所が発生し歩留が低下しまうという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、特に細径プラスチックレンズの用いた2段配列構造のロッドレンズアレイを、低コスト且つ高い歩留まりで製造することができるロッドレンズアレイの製造方法を提供することを目的としている。
本願発明の発明者は、特許文献1等の従来の製造方法において細径プラスチックレンズを2段配列構造のロッドレンズアレイの製造に適応するのが困難な理由は、(1)2つのロッドレンズ配列体の高精度な位置合わせが困難であり、(2)レンズ間に均一な樹脂を充填することが出来ず製品歩留が悪化し、(3)はみ出した接着剤の掃除作業が必要となり結果的に生産量の低下し、さらに、(4)樹脂シートを粘稠状態に加温するために時間がかかって生産効率が悪いこと等であることを見出して本願発明をなすに至った。
本願発明の発明者は、2つのロッドレンズ配列体の正確な貼合せは、貼合せ面上で2つのロッドレンズ配列体をロッドレンズが確実な位置関係(例えば俵積み状態)になるように重ねて位置決めした後、一方のロッドレンズ配列体を上方または下方に移動させることによって2つの配列体を離間させ、ロッドレンズ配列体のロッドレンズ面に接着剤を塗布した後、一方の配列体を移動させて2つの配列体を重ねることによって実現できるとの着想に基づいて本願発明をなしたものである。
本願発明の発明者は、さらに、接着剤が塗布され、再度、重ね合わされた2つのロッドレンズ配列体を、弾性体を介してプレスすることで、レンズ間に隙間無く接着剤が充填された2段配列構造のロッドレンズアレイを製造できるとの着想にも基づいて本願発明をなしたものである。
本発明によれば、
第1の基板の一方の面に複数のロッドレンズが配列された第1の配列体と、第2の基板の一方の面に複数のロッドレンズが配列された第2の配列体とを組み合わせ、前記第1の基板と前記第2の基板との間に前記複数のロッドレンズが2段に配列された2段構造ロッドレンズアレイを製造する2段構造ロッドレンズアレイの製造方法であって、
(1)前記第1の基板の一方の面に配列されたロッドレンズが外方を向くように前記第1の基板の他方の面を第1の貼合せ面に保持することよって、前記第1の配列体を配置するステップと、
(2)前記第2の基板の一方の面に配列されたロッドレンズが所定の位置関係で前記第1の基板の一方の面に配列されたロッドレンズに載置されるように、前記第2の配列体を前記第1の配列体に重ねて配置するステップと、
(3)前記第2の配列体を、前記第1の配列体に重ねて配置された状態で仮固定するステップと、
(4)前記第1及び第2の配列体を重ねた状態で動かすステップと、
(5)前記第2の配列体を、前記ロッドレンズの配列方向における前記第1の配列体との相対位置を維持しつつ、前記第1の配列体から離間させるステップと、
(6)前記第1の配列体と前記第2の配列体との少なくとも一方のロッドレンズの表面に接着剤を塗布するステップと、
(7)前記第1の配列体のロッドレンズと第2の配列体のロッドレンズとの間に前記接着剤を介在させた状態で、前記第1の配列体を前記第2の配列体に再度、重ねて配置し、前記第1の配列体と前記第2の配列体とを接着するステップと、を備えている、
ことを特徴とする2段構造ロッドレンズアレイの製造方法が提供される。
このような構成によれば、2つのロッドレンズ配列体中のロッドレンズの確実な位置合わせが行われ、均一な製品を安定して生産できる。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記仮固定が、前記第2の配列体の基板の後方に磁石で吸着される材料で構成された保持板を配置し、前記第1の貼合せ面に設けられた磁石と前記保持板の間の吸着によって、行われる。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記離間させるステップが、
(a)前記重ねて配置された第1および第2の配列体を前記第1の貼合せ面に吸着された状態で下方に向けるステップと、
(b)前記第1の貼合せ面の下方に配置された第2の貼合せ面を上昇させ、前記第2の配列体の後方に配置された保持板を前記第2の貼合せ面に当接させるステップと、
(c)前記第1の貼合せ面に設けられた磁石と前記保持板の間の吸着力より大きな力で、前記第2の貼合せ面側から前記保持板を吸引しながら前記第2の貼合せ面を降下させ、前記第2の配列体を前記第2の貼合せ面に移すことによって、前記第1の配列体と第2の配列体を離間させるステップと、を備えている。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記第1の配列体の他方の面は、真空吸引によって前記第1の貼合せ面に保持される。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記第2の配列体は、真空吸引により前記第2の貼合せ面に保持される。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記保持板は、真空吸引を行う開口を有している。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記所定の位置関係が、俵積みである。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記接着剤塗布ステップにおいて、遮光性湿気硬化型ホットメルト接着剤が、0.5mmから2mmの間隔をあけて帯状に塗布され、
前記接着ステップにおいて、前記接着剤が粘網状態とされている、
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記接着剤塗布ステップにおいて接着剤を塗布する接着剤塗布ノズルは、離間して配置された2つの口金部材を備え、
前記接着剤塗布ステップにおいて、前記接着剤塗布ノズルの先端とロッドレンズ表面に接着剤を介在させつつ、前記接着剤塗布ノズルを0.05N〜0.25Nの範囲の一定荷重で前記ロッドレンズ表面に押圧しながら移動させることによって、前記ロッドレンズ間の隙間に接着剤が充填される。
このような構成によれば、接着剤塗布ノズルの先端と、ロッドレンズ表面との間に介在した接着剤が潤滑剤の作用をすることで、接着剤塗布ノズルの先端の磨耗が回避されるとともに、ロッドレンズ表面の擦り傷の発生が低減されロッドレンズアレイの耐久性が向上する。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記第1の貼合せ面および第2の貼合せ面の少なくとも一方に、弾性体が配置されている。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記接着ステップ後に、前記第1の配列体と前記第2の配列体とをプレスする行程をさらに含み、
前記第1の配列体と、前記第2の配列体の少なくとも一方に、弾性体を介して力が印加される。
このような構成によれば、全面に均一にプレス圧力がかかり、レンズを破損することがなくなり、完全に俵積み状のレンズが密着した2段構造のレンズアレイを製造することが可能となる。
本発明によれば、特に細径プラスチックレンズの用いた2段配列構造のロッドレンズアレイを、低コスト且つ高い歩留まりで製造することができるロッドレンズアレイの製造方法が提供される。
本発明の好ましい実施形態の光伝送体アレイの製造方法で製造されたロッドレンズアレイの概略的な斜視図である。 本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイ製造方法で使用されるロッドレンズアレイ原板の製造装置の構成を示す模式的な斜視図である。 図1に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な斜視図である。 図1に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な斜視図である。 図1に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な斜視図である。 図1に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な斜視図である。 図1に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な斜視図である。 接着剤42を塗布する接着剤塗布ノズル44の構成を模式的に概略的に示す図面である。 図1に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な斜視図である。 図1に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な斜視図である。 図1に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な斜視図である。 ロッドレンズアレイの解像度(MTF)の測定装置の概略構成図である。 格子画像の橋梁の測定結果を示すグラフである。
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイの製造方法を図面に沿って詳細に説明する。
まず、本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイの製造方法によって製造されたロッドレンズアレイ1の構成を説明する。図1は、本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイの製造方法で製造されたロッドレンズアレイ1の一部分を示す模式的な斜視図である。
図1に示されているように、このロッドレンズアレイ1では、細長い長方形の基板2、4の間に、多数の円筒状のプラスチック製のロッドレンズ6が2段に配置されている。基板2、4と各ロッドレンズ6との間の空間には、接着剤8が充填され、各ロッドレンズ6は基板2、4間に俵積み状態で固定されている。
本実施態様では、基板2、4として、カーボンブラック、染料等の遮光剤を含有させた、ベークライト(フェノール樹脂)、ABS樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の板が用いられる。
各ロッドレンズ6は、円柱形状を有し、基板2、4に沿って延びる俵積み状2段のロッドレンズ列を形成するように並列状態で配置されている。
本実施態様で用いられるロッドレンズは、直径が0.1mmから1.2mmの範囲が好ましく、0.3mmから0.6mmの直径が更に好ましい。
ロッドレンズ6は、その径方向の中心から外方に向かって屈折率が連続的に低下する屈折率分布を有するプラスチック製のロッドレンズが切断されたものである。
本実施形態では、ロッドレンズとしては、直径0.345mm、長さ166mm、中心屈折率1.497、屈折率分布定数0.865mm-1のプラスチック製屈折率分布型ロッドレンズが材料として用いられている。
プラスチック材料としては、ガラス転移温度Tgが60℃以上のものが好ましい。ガラス転移温度が低すぎると、ロッドレンズアレイ1の耐熱性が不十分となるおそれがあり、又、空間に充填する接着剤8の選択が難しくなる。
プラスチック材料としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレートと他の単量体との共重合体等が使用される。他の単量体としては、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート等のフッ素化アルキル(メタ)アクリレート(屈折率n=1.37〜1.44)、屈折率1.43〜1.62の(メタ)アクリレート類例えばエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、アルキレングリコール(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン−ジ又はトリ−(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール−ジ、トリ又はテトラ−(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、その他ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、フッ素化アルキレングリコールポリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
次に、本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイ1の製造方法を説明する。
図2は、本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイ製造方法で使用されるロッドレンズアレイ原板の製造装置の構成を示す模式的な斜視図であり、図3ないし図11は、図1に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な斜視図である。
まず、本実施形態のロッドレンズアレイ製造方法で使用されるロッドレンズアレイ原板の製造装置の構成を説明する。図2に示されているように、本実施形態のロッドレンズアレイの製造方法で使用される製造装置10は、直方体状の金属製の貼合せ板上盤12を備えている。
貼合せ板上盤12は、長手方向に延びる4枚の外面のうち、反対方向を向いた一対の外面が、ロッドレンズ配列体を保持して位置決め及び仮留め等を行う貼合せ面14、16(第1の貼合せ面)とされている。
貼合せ面14、16は、平坦面であり、表面に複数の真空吸引孔18が形成され、さらに、複数の磁石20が埋設されている。本実施態様では、磁石20として、吸着力18.6N、材質ネオジム磁石が、各貼合せ面に8個づつ埋設されている。
真空吸引孔18は、真空ポンプなどの外部の真空吸引装置(図示せず)に連通され、真空吸引装置からの吸引によって、基板の一方の面にロッドレンズが並列配置されて固定されているロッドレンズ配列体を着脱自在に吸着できるように構成されている。
貼合せ板上盤12は、長手方向軸線Cを中心に沿って延びるシャフト22を中心に回転可能に構成されている。シャフト22内には、貼合せ面14に形成された真空吸引孔18と貼合せ面16に形成された真空吸引孔18とを、図示しない2台の真空吸引装置にそれぞれ連通させる2本の管路24が設けられ、貼合せ面14、16毎に真空吸引孔18からの吸引を独立して行うことができるように構成されている。
貼合せ板上盤12の下方には、所定間隔をおいて、貼合せ板下盤26が配置されている。貼合せ板下盤26の上面は、ロッドレンズ配列体を載置可能な寸法の金属製の板状部材に弾性体のシリコンゴムスポンジ28が設置された貼合せ面(第2の貼合せ面)30とされている。
貼合せ板下盤26の貼合せ面30及びシリコンゴムスポンジ28には、複数の真空吸引孔32が形成され、図示しない真空ポンプ等の真空吸引装置によって、ロッドレンズ配列体等を吸着できるように構成されている。
本実施態様では、シリコンゴムスポンジ28として、内部気泡は独立発泡、厚さ5mm、硬度Hs35が用いられている。
また、貼合せ板下盤26は、図6等に示されるように昇降機構Lによって、貼合せ面30及びシリコンゴムスポンジ28が貼合せ板上盤12に向かって昇降可能に構成され、シリコンゴムスポンジ28の表面に、貼合せ板上盤12の貼合せ面14、16からロッドレンズ配列体等を移送できるように構成されている。
さらに、貼合せ板下盤26には図示しない加熱機構が内蔵され、シリコンゴムスポンジ28を介して、シリコンゴムスポンジ28の表面に吸着しているロッドレンズ配列体を所定温度まで加熱できるように構成されている。
さらにまた、貼合せ板下盤26は、移動ステージ34に載置され、この移動ステージ34が、貼合せ板上盤12の下方位置から貼合わせ板上盤12の長手方向軸線に直交する方向(即ち、ロッドレンズ配列体内のロッドレンズの軸線方向)に延びる一対のリニアガイド36、36に沿って移動可能とされている。
このような構成により、貼合せ板下盤26は、貼合せ板上盤12の真下の位置と、貼合せ板上盤12の真下からずれた位置との間を高精度に移動可能とされている。
次に、図3ないし図12を参照して、上述した2段構造ロッドレンズアレイ原板製造装置10を用いたロッドレンズアレイ製造方法を説明する。
なお、図3ないし図12では、明確化のため、ロッドレンズ材の太さを誇張して極端に太く描いている。
まず、図3に示されているように、基板材の一方の面に多数のロッドレンズを一段だけ並列配置して接着固定したロッドレンズ配列体(A)を準備する。本実施形態では、ロッドレンズ配列体(A)として、長さ338mm、幅170mm、厚さ0.31mmの黒色ベークライト板(基板材)の一方の面に、円形断面の中心から外周部に向かって屈折率が連続的に低下する屈折率分布を有し、平均直径0.345mm、長さ166mm、中心屈折率1.497、屈折率分布定数0.865mm-1の907本のロッドレンズが、0.36mmピッチで並列配置かつ接着されているロッドレンズ配列体を用いた。
このような構成を有するロッドレンズ配列体(A)を、基板材のロッドレンズが配置されていない側の面が貼合せ面14に接するように、貼合せ板上盤12上に配置し、さらに、真空吸引装置によって、貼合せ面14の真空吸引孔18から吸引を行い、貼合せ面14に吸着させる。
次いで、図4に示されているように、ロッドレンズ配列体(A)のロッドレンズ面に、ロッドレンズ配列体(A)と同一構造のロッドレンズ配列体(B)を、ロッドレンズ配列体(B)のロッドレンズがロッドレンズ配列体(A)のロッドレンズと俵積み状態となるよう、ロッドレンズ配列体(A)上に重ねて配置する。
さらに、ロッドレンズ配列体(B)の基板材面に磁石で吸着される材料で構成された保持板38(以下、「磁性金属板」と称す。)を載せ、貼合せ面14に埋設された磁石20の磁力によりロッドレンズ配列体(B)を貼合せ面14に向けて付勢し、ロッドレンズ配列体(B)をロッドレンズ配列体(A)上に仮固定する(図4)。
本実施態様では、磁性金属板38として、SUS430製の縦170mm、横336mm、厚さ0.5mmの板を使用した。また、磁性金属板38には、貼合せ板下盤26の貼合せ面30及びシリコンゴムスポンジ28に形成された複数の真空吸引孔32と対応する導通穴40が形成されている。
次に、シャフト22を中心に貼合せ板上盤12を180度回転させ、貼合せ面14を下方に向ける(図5)。この操作によって、重ねた状態で仮固定されたロッドレンズ配列体(A)および(B)が重なった状態で動かされる。
ロッドレンズ配列体(B)および磁性金属板38は、磁性金属板38と磁石20の間の磁力によりロッドレンズ配列体(A)の下方に保持(仮固定)されている。
次いで、貼合せ板上盤12の真下に配置された貼合せ板下盤26を昇降機構Lによって上昇させ、貼合せ板下盤26の上面に配置されたシリコンゴムスポンジ28の上面を、磁力により貼合せ板上盤12の貼合せ面14に仮固定されている磁性金属板38に当接させる(図6)。
この状態で、磁性金属板導通穴40、および貼合せ板下盤26のシリコンゴムスポンジ28の導通穴32を通して図示しない真空吸引装置によって真空吸引を行い、ロッドレンズ配列体(B)の基板材の裏面を貼合せ板下盤26側へ吸着する。この貼合せ板下盤26側への吸着力は、磁性金属板38と磁石20の間の磁力による保持力より大きく設定されている。
次いで、昇降装置Lを作動させ、貼合せ板下盤26を下降させると、貼合せ板下盤26側への吸着力が、磁性金属板38と磁石20の間の磁力による保持力に打ち勝って、ロッドレンズ配列体(B)が、ロッドレンズ配列体(A)から離間し、貼合せ板下盤26のシリコンゴムスポンジ28上に移送(転写)される(図7)。
次いで、貼合せ板下盤26を、リニアガイド36に沿って、貼合せ板上盤12の真下の下方位置から貼合せ板上盤12の真下からずれた位置まで矢印X1方向に移動させる。この移動方向は、ロッドレンズ配列体中でロッドレンズが延びる方向(ロッドレンズの軸線方向)と平行な方向である。
貼合せ板上盤12の真下からずれた位置で、貼合せ板下盤26上に配置されたロッドレンズ配列体(B)のロッドレンズ面に接着剤42を、ロッドレンズを横切る方向に延びる帯状に塗布する。
また、本実施形態では、接着剤42は、5.5mmの塗布ピッチ、4mmの塗布幅で、ロッドレンズ間を充填しロッドレンズ頂点から10μm以下の厚さで、1.5mmの間隔をあけ、帯状に、30条(図示は4条)塗布した。この時、塗布した接着剤の適正な粘稠状態を保つため貼合せ板下盤26は接着剤軟化温度より2℃〜50℃高い温度に加温しておくのが好ましい。また、帯状の塗布される接着剤42の間隔は、1.5mmに限定されるものではなく、0.5mmから2mmの範囲とされるのが好ましい。
図8は、接着剤42を塗布する際に使用される接着剤塗布ノズル44の構成を模式的に示す図面である。
塗布ノズル44は、接着剤塗布方向(矢印Tで示される接着剤塗布時のノズル移動方向)に離間して配置された2つの口金部材46、48を備えている。各口金部材46、48の間には該接着剤を帯状に塗布するため、幅4mm深さ0.2mmの複数の溝が5.5mmのピッチで形成されたシム50が挟まれ固定されている。口金部材46、48、およびシム50は、ステンレス材などの金属材料、セラミック材等が使用される。本実施形態では、SUS630が使用されている。
図8に示されているように、シム50の先端と、塗布方向下流側の口金部材48の先端とは、同一の高さ位置となるように配置されている。塗布方向上流側の口金部材46の先端は、同一高さ位置に配置されたシム50の先端と口金部材48の先端より、高い高さ位置に配置され、シム50の先端及び口金部材48の先端との間に段差が形成されている。なお、2つの口金部材46、48の先端とシム50の先端を同一の高さ位置に配置してもよい。
塗布方向上流側の口金部材46の先端と、シム50の先端及び口金部材48の先端との間に段差は、シム50の先端と下流側の口金部材48の先端が、接着剤が塗布されるロッドレンズ6表面に接触しないように10μm〜50μmの範囲が好ましく、10μm〜30μmがさらに好ましい。
塗布方向上流側の口金部材46は、接着剤供給路46aを備え、外部の接着剤供給源(図示せず)から矢印Kで示されるように供給されてきた接着剤Sを、シム50に形成された各溝の上部に供給するように構成されている。これら溝に供給された接着剤Sは、各溝の下端から接着剤塗布ノズル44の下方に配置されたロッドレンズの表面に向けて吐出される。
このような構成を有する接着剤塗布ノズル44を、溝の下端から接着剤Sを吐出させながら矢印Tの方向(ロッドレンズを横切る方向)に移動させ、ロッドレンズ表面に接着剤を上述したようなピッチで帯状に塗布する。このとき、接着剤塗布ノズルの塗布方向上流側の口金部材46とロッドレンズ表面との間には、吐出された接着剤Sが介在している。すなわち、接着剤塗布ノズル44の先端とロッドレンズが直接接触することなく、接着剤Sの塗布が行われる。
また、接着剤塗布ノズル44は、ノズルの振動による塗布厚斑を回避するため、0.05N〜0.25Nでロッドレンズに向けて押圧されている。
このような接着剤塗布により、接着剤塗布ノズル44の先端、詳細には口金部材46、48の先端と、ロッドレンズ表面との間に介在した接着剤が潤滑剤の作用をすることで、接着剤塗布ノズル44の先端の磨耗が回避されるとともに、ロッドレンズ表面の擦り傷の発生が低減され最終的にロッドレンズアレイの耐久性が向上する。
次いで、貼合せ板下盤26を、リニアガイド36に沿って矢印X2方向に移動させ貼合せ板上盤12の真下の位置に戻す(図9)。この時、リニアガイド36上での貼合せ板下盤26の移動方向は、ロッドレンズ配列体のレンズの軸線方向と並行であるため、リニアガイド36上でのロッドレンズ配列体(B)の移動で、ロッドレンズ配列体(B)中のロッドレンズが横方向(ロッドレンズの軸線と直交する方向)に動くことがない。したがって、ロッドレンズ配列体(A)のロッドレンズとは、俵積み配置が可能な横方向の位置関係が維持されている。
さらに、貼合せ板上盤12の上方に向いている貼合せ面16には、もう一つの2段配列構造のロッドレンズアレイ原板を製作するためのロッドレンズ配列体(A´)とロッドレンズ配列体(B´)及び磁性体金属38´を真空吸着と磁力で仮固定しておく(図9)。
次に、昇降機構Lによって貼合せ板下盤26を上昇させ、接着剤42がロッドレンズ表面に塗布されているロッドレンズ配列体(B)のロッドレンズ表面を、接着財42を介して、貼合せ板上盤12の貼合せ面14に吸着されているロッドレンズ配列体(A)のロッドレンズ表面に押圧し、ロッドレンズ配列体(A)のロッドレンズ面とロッドレンズ配列体(B)のロッドレンズ面を接着剤42で貼り合せる(図10)。
この時、貼合せ板下盤26は、接着剤軟化温度より5℃高い50℃に加温されているので、接着剤42の粘度は低下している。このため、ロッドレンズ配列体(A)のロッドレンズとロッドレンズ配列体(B)のロッドレンズは、接着剤42を押し広げ(排除し)つつ接近し、最終的に仮固定時の俵積み状態となる。
本実施形態では、貼合せ板下盤26には弾性体のシリコンゴムスポンジ28が設置してあるため、基板の厚さ斑やロッドレンズの直径斑を吸収し、均一の力で貼り合せる事が可能となる。
次いで、貼合せ板上盤12の真空吸引を停止し、次いで、昇降機構Lによって貼合せ板下盤26を下降させる。この時、押圧が解除されても貼合せ板下盤26温度が、50℃に設定してあるので、接着剤42は適正な粘度を保たれ、ロッドレンズ配列体(A)のロッドレンズとロッドレンズ配列体(B)のロッドレンズの俵積み状態は維持される。
次いで、貼合せ板下盤26をリニアガイド36に沿って、貼合せ板上盤12の真下からずれた位置に移動させ、貼合せ板下盤26側の真空吸引を停止し、貼合せ板下盤26に載置されている、ロッドレンズ配列体(A)とロッドレンズ配列体(B)が接着されて形成された2段配列構造のロッドレンズアレイ原板をプレス工程に運ばれる(図11)。
次に、貼合せ板下盤26を貼合せ板上盤12の真下の位置に戻し、さらに、昇降機構Lによって上昇させ、貼合せ板上盤12の貼合せ面16に吸着されているロッドレンズ配列体(A’)(B’)に対して、ロッドレンズ配列体(A)および(B)に対して行った上記操作を繰り返す。
本実施形態では、プレス工程として、接着剤を溶融状態のままプレスし、2段配列構造のロッドレンズアレイ原板前躯体のロッドレンズ同士を完全に密着させる温プレス工程、完全に密着された2段配列構造のロッドレンズアレイ原板を取り出す前に接着剤を軟化温度以下に冷却する冷プレス工程の2工程を用いた。
温プレス工程は、いずれもが加温機能を備えたプレス上盤およびプレス下盤の2枚のプレス盤を用いる。プレス上盤は、昇降機能を備え、プレス下盤の表面には、貼合せ板下盤のシリコンゴムスポンジと同一仕様のシリコンゴムスポンジが設置してある。
冷プレス工程は、いずれもが冷却機能を備えたプレス上盤およびプレス下盤の2枚のプレス盤を用いる。プレス上盤は昇降機能を備え、プレス下盤の表面には、温プレス用のプレス下盤のシリコンゴムスポンジと同一仕様のシリコンゴムスポンジが設置してある。
以下に本実施形態のプレス工程について具体的に説明する。貼合せ工程から取り出した2段配列構造のロッドレンズアレイ原板を温プレス下盤表面のシリコンゴムスポンジ上に載せた。
次いで、温プレス上盤を下降させ押圧する(温プレスを行う)。
このとき、温プレス上盤及び温プレス下盤の温度を50℃〜100℃に加温し、接着剤を適正な粘度にしておく。このときのプレス圧力は0.1MPa/cm2〜0.8MPa/cm2の範囲が好ましい。更に好ましくは、0.2MPa/cm2〜0.5MPa/cm2の範囲がよい。この結果、接着剤は適正な粘度を保持しており、押圧により2段配列構造のロッドレンズアレイ原板前躯体はロッドレンズ間の接着剤を押し広げつつ、更に接近し隙間が無くなり、これらが完全に密着させられる。
その後、温プレス上盤を上昇させ、隙間なくレンズ間が完全に密着した2段配列構造のロッドレンズアレイ原板を、冷プレス工程に移送する。
次に、隙間なくレンズ間が完全に密着した2段配列構造のロッドレンズアレイ原板を冷プレス下盤表面のシリコンゴムスポンジ上に載せる。
次いで、冷プレス上盤を下降させ押圧する(冷プレスを行う)。
このとき、冷プレス上盤及び冷プレス下盤の温度は10℃〜40℃に設定されている。プレス圧力は0.1MPa/cm2〜0.8MPa/cm2の範囲が好ましい。更に好ましくは、0.2MPa/cm2〜0.5MPa/cm2の範囲がよい。この結果、接着剤は軟化温度以下になり固化し、レンズ間が密着した状態を完全に保持した2段配列構造のロッドレンズアレイ原板が製造される。
本実施形態では、接着剤は1mmの間隔で30条に分けて塗られているので、1.5mmの間隙が余剰分の「にげ代」となり、弾性体のシリコンゴムスポンジを介して押圧してプレスすることで全面を均一にプレスでき、製品歩留まりが飛躍的に向上し、工程も安定する。
プレス工程は、上述した貼合せ工程と機械的に連動させてもよいし、別工程として、貼合せ工程から手動で移行してもよい。
このようにして得られたロッドレンズアレイ原板は、5.2mm(5.5mmの切断ピッチ、切断代0.3mm)に切断後、好ましくは温度40℃〜70℃、湿度50%RH以上の環境下、更に好ましくは室温55℃〜65℃、湿度70%RH以上の環境下に放置され、接着剤が完全硬化させられる。
本実施形態の製造方法によって得られた、ロッドレンズアレイの接着剤の充填を確認するため、基板材をロッドレンズ材から引き剥がした。接着剤には、最大0.8mmの未充填部分が存在した。この未充填部分は、後工程である鏡面切削によって、完成したロッドレンズアレイ内に埋設されることになるので、仮に切断が多少ずれたとしても、アレイ表面に未充填部分が露出することは無い。
このようにして5.2mmの切削前ロッドレンズアレイを製造した。この5.2mmの切削前ロッドレンズアレイの切断面を、鏡面切削して4.4mmに仕上げ、1枚の2段配列構造のロッドレンズアレイ原板から、29本の2段配列構造のロッドレンズアレイ1が製造される。
上記実施形態の2段配列構造のロッドレンズアレイ製造方法によれば、貼合せ板上盤を回転させながら2段配列構造のロッドレンズアレイ原板を製造していくので、小さなスペースで2段配列構造のロッドレンズアレイ原板を効率よく生産できる。
次に、本発明にて製造した2段配列構造のロッドレンズアレイの評価に用いたMTF測定装置について説明する。
図12に、MTFの測定装置を示す。この測定装置は、順次に配置した光源50、波長フィルタ52、拡散板54、格子(テストチャート)56、及びCCDラインセンサ58から構成される。また、格子56とCCDラインセンサ58とは、ロッドレンズの所定の共役長だけ離れている。
また、本実施形態では、空間周波数12(ラインペア(Lp)/mm)の格子56を使用した。空間周波数とは、透明ラインと遮光(黒)ラインとの組み合わせを1ラインペアとし、1mm幅中のラインペア数を示す。
測定にあたっては、格子56とCCDラインセンサ58との間に、単レンズ又はロッドレンズアレイ60を設置する。
結像面に設置したCCDラインセンサ58によって、格子56の画像の光量から、測定光量の最大値(iMAX)と最小値(iMIN)を測定し、MTFを下記の(1)式により求めた。
MTF(%)=((iMAX−iMIN)/(iMAX+iMIN))×100 ・・・式(1)
(実施例1)
本実施態様に従って製造した2段配列構造のロッドレンズアレイの測定結果、及びMTF=65%以上の歩留(1)、MTF(ave)−MTF(min)<20%の歩留(2)を以下に示す。
格子精度(空間周波数) =12Lp/mm
測定波長 =525nm
MTF(ave) =82.0%
MTF(CV) =2.1%
歩留(1) =96.8%
歩留(2) =93.6%
本実施態様に従って製造した2段配列構造のロッドレンズアレイに、耐久性試験を行った。この試験では、製造した2段配列構造のロッドレンズアレイを、温度60℃、湿度90%の環境に1000時間さらし、その後に測定したMTF(ave)=40%以上の歩留(3)を以下に示す。
格子精度(空間周波数) =12Lp/mm
測定波長 =525nm
歩留(3) =100%
MTF(CV)は、(MTF標準偏差/MTF平均値)×100で算出し、MTFのばらつきの指標となるものである。
(比較例1)
次に比較例1について説明する。
特開平9−90105号公報に示された製法によって2段配列構造のロッドレンズアレイを製造した。但し、接着剤は、前記実施例と同一材料を使用した。接着剤は、例えば、特開2008-65318号公報に示される方法のように、塗布ノズルの先端がロッドレンズの表面接触する方法で、ロッドレンズの表面全面に一様に塗布した。
また、プレスは、プレス面が両面研磨仕上げされた金属盤を使用した。この製法にて製造した、ロッドレンズアレイを前記実施例と同じ方法にて、MTFを測定した結果、及びMTF=65%以上の歩留(1)、MTF(ave)−MTF(min)<20%の歩留(2)を以下に示す。
格子精度(空間周波数) =12Lp/mm
測定波長 =525nm
MTF(ave) =76.0%
MTF(CV) =2.4%
歩留(1) =65.3%
歩留(2) =58.2%
特開平9−90105号公報に示される製法に従って製造した2段配列構造のロッドレンズアレイを耐久試験として、温度60℃、湿度90%の環境で1000時間経過後のMTF(ave)=40%以上の歩留(3)を以下に示す。
格子精度(空間周波数) =12Lp/mm
測定波長 =525nm
歩留(3) =67%
MTF(CV)は、(MTF標準偏差/MTF平均値)×100で算出し、MTFのばらつきの指標となるものである。上記比較例1で製造した、2段配列構造のロッドレンズアレイは、ロッドレンズ間に、接着剤の未充填部分が数多く見受けられ、上記比較例1の製法では、ロッドレンズアレイを精度よく低コストで製造することが困難であることがわかる。
(比較例2)
次に比較例2について説明する。
上記特開2006-39499号公報の実施例2に示される製法によって2段配列構造のロッドレンズアレイを製造した。この製法で製造した、ロッドレンズアレイを上記実施例と同じ方法で、MTFを測定した結果、及びMTF=65%以上の歩留(1)、MTF(ave)−MTF(min)<20%の歩留(2)を以下に示す。
格子精度(空間周波数) =12Lp/mm
測定波長 =525nm
MTF(ave) =79.6%
MTF(CV) =2.3%
歩留(1) =86.9%
歩留(2) =76.2%
比較例2で製造した2段配列構造のロッドレンズアレイのMTF不良品では、ロッドレンズ間に接着剤の未充填部分が発生している。以上のように、比較例2の製法ではロッドレンズアレイを歩留良く製造することが困難であることがわかる。
本発明の前記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変更、変形が可能である。
1:ロッドレンズアレイ
2:基板
4:基板
6:ロッドレンズ
8:接着剤
10:貼合せ板上盤
14:貼合せ面(第1の貼合せ面)
16:貼合せ面(第1の貼合せ面)
26:貼合せ板下盤
30:貼合せ面(第2の貼合せ面)
36:リニアガイド

Claims (11)

  1. 第1の基板の一方の面に複数のロッドレンズが配列された第1の配列体と、第2の基板の一方の面に複数のロッドレンズが配列された第2の配列体とを組み合わせ、前記第1の基板と前記第2の基板との間に前記複数のロッドレンズが2段に配列された2段構造ロッドレンズアレイを製造する2段構造ロッドレンズアレイの製造方法であって、
    (1)前記第1の基板の一方の面に配列されたロッドレンズが外方を向くように前記第1の基板の他方の面を第1の貼合せ面に保持することよって、前記第1の配列体を配置するステップと、
    (2)前記第2の基板の一方の面に配列されたロッドレンズが所定の位置関係で前記第1の基板の一方の面に配列されたロッドレンズに載置されるように、前記第2の配列体を前記第1の配列体に重ねて配置するステップと、
    (3)前記第2の配列体を、前記第1の配列体に重ねて配置された状態で仮固定するステップと、
    (4)前記第1及び第2の配列体を重ねた状態で動かすステップと、
    (5)前記第2の配列体を、前記ロッドレンズの配列方向における前記第1の配列体との相対位置を維持しつつ、前記第1の配列体から離間させるステップと、
    (6)前記第1の配列体と前記第2の配列体との少なくとも一方のロッドレンズの表面に接着剤を塗布するステップと、
    (7)前記第1の配列体のロッドレンズと第2の配列体のロッドレンズとの間に前記接着剤を介在させた状態で、前記第1の配列体を前記第2の配列体に再度、重ねて配置し、前記第1の配列体と前記第2の配列体とを接着するステップと、を備えている、
    ことを特徴とする2段構造ロッドレンズアレイの製造方法。
  2. 前記仮固定が、前記第2の配列体の基板の後方に磁石で吸着される材料で構成された保持板を配置し、前記第1の貼合せ面に設けられた磁石と前記保持板の間の吸着によって、行われる、
    請求項1に記載の2段構造ロッドレンズアレイの製造方法。
  3. 前記離間させるステップが、
    (a)前記重ねて配置された第1および第2の配列体を前記第1の貼合せ面に吸着された状態で下方に向けるステップと、
    (b)前記第1の貼合せ面の下方に配置された第2の貼合せ面を上昇させ、前記第2の配列体の後方に配置された保持板を前記第2の貼合せ面に当接させるステップと、
    (c)前記第1の貼合せ面に設けられた磁石と前記保持板の間の吸着力より大きな力で、前記第2の貼合せ面側から前記保持板を吸引しながら前記第2の貼合せ面を降下させ、前記第2の配列体を前記第2の貼合せ面に移すことによって、前記第1の配列体と第2の配列体を離間させるステップと、を備えている、
    請求項1または2に記載の2段構造ロッドレンズアレイの製造方法。
  4. 前記第1の配列体の他方の面は、真空吸引によって前記第1の貼合せ面に保持される、
    請求項1ないし3の何れか1項に記載の2段構造ロッドレンズアレイの製造方法。
  5. 前記第2の配列体は、真空吸引により前記第2の貼合せ面に保持される、
    請求項1ないし4の何れか1項に記載の2段構造ロッドレンズアレイの製造方法。
  6. 前記保持板は、真空吸引を行う開口を有している、
    請求項2ないし5の何れか1項に記載の2段構造ロッドレンズアレイの製造方法。
  7. 前記所定の位置関係が、俵積みである、
    請求項1ないし6の何れか1項に記載の2段構造ロッドレンズアレイの製造方法。
  8. 前記接着剤塗布ステップにおいて、遮光性湿気硬化型ホットメルト接着剤が、0.5mmから2mmの間隔をあけて帯状に塗布され、
    前記接着ステップにおいて、 前記接着剤が粘網状態とされている、
    請求項1ないし7の何れか1項に記載の2段配列構造ロッドレンズアレイの製造方法。
  9. 前記接着剤塗布ステップにおいて接着剤を塗布する接着剤塗布ノズルは、離間して配置された2つの口金部材を備え、
    前記接着剤塗布ステップにおいて、前記接着剤塗布ノズルの先端とロッドレンズ表面に接着剤を介在させつつ、前記接着剤塗布ノズルを0.05N〜0.25Nの範囲の一定荷重で前記ロッドレンズ表面に押圧しながら移動させることによって、前記ロッドレンズ間の隙間に接着剤が充填される、
    請求項1ないし8の何れか1項に記載の2列構造ロッドレンズアレイの製造方法。
  10. 前記第1の貼合せ面および第2の貼合せ面の少なくとも一方に、弾性体が配置されている、
    請求項1ないし9の何れか1項に2段配列構造ロッドレンズアレイの製造方法。
  11. 前記接着ステップ後に、前記第1の配列体と前記第2の配列体とをプレスする行程をさらに含み、
    前記第1の配列体と前記第2の配列体の少なくとも一方に、弾性体を介して力が印加される、
    請求項10に記載の2段配列構造ロッドレンズアレイの製造方法。
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