JP2014021230A - ロッドレンズアレイの製造方法 - Google Patents

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【課題】多段配列構造のロッドレンズアレイを効率良く生産することができる、ロッドレンズアレイの製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明のロッドレンズアレイ製造方法は、第1の基板材2の一方の面にロッドレンズ6の直径の13%以上の厚さで接着剤8を塗布する第1のステップと、ロッドレンズを並列配置した第1ロッドレンズ列G1を配列面の表面に仮留めする第2のステップと、配列面に仮留めされた第1ロッドレンズ列を、第1の基板材に塗布された接着剤に相対的に押圧し前記基板側に転写しロッドレンズ1段配列体を形成する第3のステップと、ロッドレンズ1段配列体の第1ロッドレンズ列上にロッドレンズの直径の11%以上の厚さで接着剤を塗布する第4のステップ等を備えていることを特徴とするロッドレンズアレイ製造方法が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロッドレンズアレイの製造方法に関し、詳細には、並列配置された多数のロッドレンズによって構成されたロッドレンズ列が、2枚の基板間に、積層配置された多段配列構造のロッドレンズアレイの製造方法に関する。
微小レンズの一つとして、両端面が鏡面研磨された円柱状のプラスチックロッドレンズが知られている。このようなプラスチックロッドレンズは、単体で使用される他、2枚の基板間に多数本を並列配列したロッドレンズアレイとしても使用される。このようなロッドレンズアレイは、複写機、ファクシミリ、スキャナ、ハンドスキャナ等で使用されるイメージセンサ用光学部品として、あるいは、光源にLED(発光ダイオード)を用いたLEDプリンタ、液晶素子を用いた液晶プリンタ、EL素子を用いたELプリンタ等で使用される書き込みデバイスとして用いられている。
特に近年では、イメージセンサやLEDプリンタの高解像度化、高速化により、2枚の基板間にロッドレンズが2段以上積層配置された多段配列構造のロッドレンズアレイの需要が増大している。
このような多段配列構造の一例である2段配列構造のロッドレンズアレイ部品の製造方法として、2段重ねのロッドレンズ列を、ロッドレンズ配列溝が形成された配列面に真空吸引によって仮留めし、この仮留めした2段重ねのロッドレンズ列を、接着剤が塗布された基板面に転写して2段配列構造のロッドレンズアレイを得る方法(特許文献1)が知られている。
また、基板上に1段のロッドレンズ列が接着剤で固定されたロッドレンズ配列体を、2つ準備し、これらロッドレンズ配列体の一方のロッドレンズ上に接着剤を塗布し、他方のロッドレンズ配列体のロッドレンズをこの接着剤に押しつけて2つのロッドレンズ配列体を貼り合わせ、2段配列構造のロッドレンズアレイを得る方法(特許文献2)も知られている。
さらに、基板上に塗布された接着剤にロッドレンズが半埋設状態とされている2つのロッドレンズ配列体をロッドレンズを対向させて配置し、ロッドレンズ間に不透光性の樹脂シートを介在させた状態で加熱し、樹脂シートを構成する樹脂を粘稠状態にしながら2つのロッドレンズ配列体を近づける方向に加圧して、両ロッドレンズ配列体のロッドレンズを完全に埋設状態として2つの配列体を接着する構成を有する2段配列構造のロッドレンズアレイを得る方法(特許文献3)も知られている。
特開2006−39499号 特開2010−15144号公報 特開平9−90105号公報
しかしながら、特許文献1の方法には、ロッドレンズ間の微細な隙間からの接着剤充填が不十分になり、接着不良箇所が発生し歩留が低下しまう、あるいは接着剤の充填に長時間を要する等の問題があった。
また、特許文献2の方法には、2段配列構造のロッドレンズアレイの製造には適しているが、3段配列以上のロッドレンズアレイの製造には適していない等の問題があった。
さらに、特許文献3の方法には、2つのロッドレンズ配列体を正確に位置合わせすることが難しく、正確な位置合わせができていない状態で2つのロッドレンズ配列体を加圧するとレンズが破損してしまう、加熱・加圧によりレンズに悪影響が及ぼされる等の問題があった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、多段配列構造のロッドレンズアレイを効率良く生産することができる、ロッドレンズアレイの製造方法を提供することを目的としている。
本発明によれば、
第1の基板と第2の基板との間に3段以上のロッドレンズ列が積層配置された多段構造ロッドレンズアレイを製造するロッドレンズアレイ製造方法であって、
第1の基板材の一方の面に前記ロッドレンズの直径の13%以上の厚さで接着剤を塗布する第1のステップと、
ロッドレンズを並列配置した第1ロッドレンズ列を配列面の表面に仮留めする第2のステップと、
前記配列面に仮留めされた第1ロッドレンズ列を、前記第1の基板材に塗布された接着剤に相対的に押圧し前記基板側に転写する第3のステップと、によりロッドレンズ1段配列体を形成し、
前記ロッドレンズ1段配列体の第1ロッドレンズ列上に前記ロッドレンズの直径の11%以上の厚さで接着剤を塗布する第4のステップと、
ロッドレンズを並列配置した第2ロッドレンズ列を配列面の表面に仮留めする第5のステップと、
前記配列面に仮留めされた第2ロッドレンズ列を、前記ロッドレンズ1段配列体の前記第1ロッドレンズ列上に塗布された接着剤に相対的に押圧し前記第1ロッドレンズ列上に転写する第6のステップと、によりロッドレンズ2段配列体を形成し、
3段目以降は、前記第4ステップ〜第6ステップを繰り返して、ロッドレンズ多段配列体を形成した後、
第2の基板材の一方の面に前記ロッドレンズの直径の11%以上の厚さで接着剤を塗布する第7のステップと、
前記ロッドレンズ多段配列体の最上段のロッドレンズ列を、前記第2の基板材の一方の面に塗布された接着剤に相対的に押圧する第8のステップと、を備えている、
ことを特徴とするロッドレンズアレイ製造方法が提供される。
このような構成によれば、多段配列構造のロッドレンズアレイを、高い歩留まりで効率よく製造することが可能となる。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記ロッドレンズの直径が、0.1mmないし1.2mmである。
本発明の他の好ましい態様によれば
第3のステップ、第6のステップ、第9のステップおよび第12のステップの各ステップの後において、前記接着剤の層が、最上段の列のロッドレンズの直径の50%から85%までの領域に達している。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記接着剤の溶融粘度が、1000mPaないし6000mPa・sである。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記ロッドレンズアレイの仮留めが、真空吸引によって行われる。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記各ロッドレンズアレイ群が、俵積みで積層される。
本発明によれば、多段配列構造のロッドレンズアレイを効率良く生産することができる、ロッドレンズアレイの製造方法が提供される。
本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイ製造方法で製造されたロッドレンズアレイの概略的な斜視図である。 本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイ製造方法で使用されるロッドレンズアレイ原板の製造装置の構成を示す模式的な斜視図である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置で製造中のロッドレンズアレイ原板の模式的な断面図である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置で製造中のロッドレンズアレイ原板の模式的な断面図である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置で製造中のロッドレンズアレイ原板の模式的な断面図である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。 図2に示すロッドレンズアレイ原板の製造装置を用いたロッドレンズアレイ原板の製造工程を説明する模式的な図面である。
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイの製造方法を図面に沿って詳細に説明する。
まず、本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイの製造方法によって製造されたロッドレンズアレイ1について、4段配列構造のロッドレンズアレイを例にとって、その構成を説明する。図1は、4段配列構造のロッドレンズアレイ1の一部分を示す模式的な斜視図である。
図1に示されているように、このロッドレンズアレイ1では、細長い長方形の基板2、4の間に、多数の円筒状のプラスチック製のロッドレンズ6が配置されている。基板2、4と各ロッドレンズ6との間の空間には、接着剤8が充填され、各ロッドレンズ6は基板2、4間に俵積み状態で固定されている。
本実施態様では、基板2、4として、カーボンブラック、染料等の遮光剤を含有させた、ベークライト(フェノール樹脂)、ABS樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の板が用いられる。
ロッドレンズ6は、複数のロッドレンズが並列配置されたロッドレンズ列を構成し、第1ないし第4のロッドレンズ列(G1、G2、G3、G4)が、2枚の基板2、4間で積層配置されている。
本実施態様で用いられるロッドレンズとしては、直径が0.1mmから1.2mmの範囲のロッドレンズが好ましく、直径が0.3mmから0.93mmのロッドレンズが更に好ましい。
具体的には、本実施形態では、ロッドレンズ6として、直径0.345mm、長さ166mm、中心屈折率1.497、屈折率分布定数0.840mm-1のプラスチック製屈折率分布型ロッドレンズが材料として用いられている。
プラスチック材料としては、ガラス転移温度Tgが60℃以上のものが好ましい。ガラス転移温度が低すぎると、ロッドレンズアレイ1の耐熱性が不十分となるおそれがあり、又、空間に充填する接着剤8の選択が難しくなる。
ロッドレンズに用いられるプラスチック材料としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレートと他の単量体との共重合体等が使用される。
他の単量体としては、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート等のフッ素化アルキル(メタ)アクリレート(屈折率n=1.37〜1.44)、屈折率1.43〜1.62の(メタ)アクリレート類例えばエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、アルキレングリコール(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン−ジ又はトリ−(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール−ジ、トリ又はテトラ−(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、その他ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、フッ素化アルキレングリコールポリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
次に、本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイ1の製造方法を説明する。
図2は、本発明の一実施形態のロッドレンズアレイ製造方法で使用されるロッドレンズアレイ原板の製造装置の構成を示す模式的な斜視図であり、図3ないし図20は、図2の製造装置を用いたロッドレンズアレイの製造工程を説明する模式的な図面である。
まず、本実施形態のロッドレンズアレイ製造方法で使用されるロッドレンズアレイ原板の製造装置の構成を説明する。
図2に示されているように、本実施形態のロッドレンズアレイの製造方法で使用される製造装置は、直方体(四角柱)状の金属製のプレス上盤10を備えている。
プレス上盤10は、長手方向に延びる4枚の外面のうち、反対方向を向いた一対の表面12、14が基板材取付け面とされ、他の一対の表面16、18がロッドレンズ材配列面とされている。即ち、本実施形態では、基板材取付け面12、14とロッドレンズ材配列面16、18とが、プレス上盤10の外側面に交互に配置されている。
基板材取付け面12、14は平坦面であり、複数の真空吸引孔20が形成されている。この真空吸引孔20は、真空ポンプなどの外部の真空吸引装置(図示せず)に連通され、真空吸引装置からの吸引によって、基板材取付け面12、14毎に、切断後に基板2(4)となる基板材を吸着できるように構成されている。
ロッドレンズ材配列面16、18には、幅方向に延びるリブ22が所定間隔で平行に配置され、このリブ22間に、切断後にロッドレンズ6となるロッドレンズ材が並列配置される複数のロッドレンズ材配列溝24が形成されている。なお、ロッドレンズ材配列溝24は、このような構成に限定されるものではなく、ロッドレンズ材配列面16、18の表面を加工することによって形成されたV溝、U溝等でもよい。
ロッドレンズ材配列面16、18には、ロッドレンズ材配列溝24に直交して延びる真空吸引溝26が複数本、形成されている。この真空吸引溝26も、真空ポンプなどの外部の真空吸引装置(図示せず)に連通され、真空吸引装置からの吸引によって、ロッドレンズ材配列面16、18毎にロッドレンズ材を吸着できるように構成されている。
プレス上盤10は、長手方向軸線Xを中心に沿って延びるシャフト28を中心に回転可能に構成されている。シャフト28内には、プレス上盤10の基板材取付け面12、14に形成された真空吸引孔20とロッドレンズ材配列面16、18に形成された真空吸引溝26のそれぞれを、外部の真空吸引装置に独立して連通させる4本の管路30が形成され、4本の管路30毎に独立して真空吸引装置からの吸引を行うことができるように構成されている。
したがって、基板材またはロッドレンズ材のプレス上盤10への吸引により固定(吸着)および吸引停止による取り外し(吸着停止)を、基板材取付け面12、14およびロッドレンズ材配列面16、18毎に独立して行うことができる。
さらに、プレス上盤10は、シャフト28の軸線方向に沿って変位可能に構成されている。詳細には、初期位置と、初期位置から配列ピッチの半分の距離だけシャフト28の軸線方向に変位したオフセット位置との間を変位可能とされている。
プレス上盤10の下方には、所定間隔をおいて、プレス下盤32が配置されている。プレス下盤32は、基板材を載置可能な寸法の上面を有する金属製の板状部材である。プレス下盤32の上面34には、複数の真空吸引孔36が形成され、図示しない真空ポンプ等の真空吸引装置によって、基板材をプレス下盤32上に吸着できるように構成されている。
また、プレス下盤32は、昇降機構によって、プレス上盤10に向かって昇降可能とされ、上面34に吸着した基板材を、プレス上盤10のロッドレンズアレイ配列面16に吸着されているロッドレンズ材に向けて押圧(プレス)することができるように構成されている。
さらに、プレス下盤32はジャケット構造を有し、上面34に吸着している基板材を所定温度まで加熱または冷却できるように構成されている。
プレス下盤32は、プレス上盤10の真下から側方に向かって延びる一対のリニアガイド38上を移動可能に配置された移動ステージ40上に固定されている。このような構成により、プレス下盤32は、プレス上盤10の真下の位置と、プレス上盤10からずれた位置との間を移動可能とされている。
次に、上述したロッドレンズアレイ原板製造装置10を用いたロッドレンズアレイ製造方法を説明する。
次に、図3ないし図24を参照して、上述したロッドレンズアレイ原板製造装置を用いたロッドレンズアレイ製造方法を説明する。なお、図3ないし図24では、明確化のため、ロッドレンズ材の太さを誇張して極端に太く描いている。
本実施形態の製造方法では、プレス上盤10のロッドレンズアレイ材配列面16(18)に並列配置されたロッドレンズ材を、第1の基板材上に4段の俵積み状態に積層して接着固定し、さらに、俵積み状のロッドレンズ材上に第2の基板を接着して、図1に示すロッドレンズアレイの原板となるロッドレンズアレイ原板を製作する。ロッドレンズアレイ原板は、ロッドレンズアレイ材の軸線に直交する方向に切断され、図1に示されているようなロッドレンズアレイとなる。
以下、本実施形態の製造方法を具体的に説明する。
まず、図3に示されているように、切断後に第1の基板2となる第1基板材42を基板材取付け面12上に配置し、さらに、基板材取付け面12の真空吸引孔20から吸引を行い、第1基板材42を基板材取付け面12に吸着させる。
次いで、シャフト28を中心に矢印A方向にプレス上盤10を90度回転させ、ロッドレンズ材配列面18が上方に向くように配置する。
次いで、プレス上盤10の上方を向いているロッドレンズ材配列面18に、図4に示されているように、所定長に切断した多数本のロッドレンズ材44をロッドレンズ材配列面18に敷き詰め、全てのロッドレンズ材配列溝26内にロッドレンズ材44を、並列配置する。
並列配置させながら、ロッドレンズ材44を、ロッドレンズ材配列面18のロッドレンズ材吸引溝26から真空吸引し、ロッドレンズ材配列面18に、並列状態の第1ロッドレンズ列G1として吸着させる。
次に、プレス上盤10を、矢印A方向に更に90度回転させて、第1基板材42が吸着されている基板材取付け面12を下方に向ける。次いで、プレス上盤10の真下に配置されたプレス下盤32を上昇させ、プレス下盤32の上面34を、基板材取付け面12に吸着されている第1基板材42の下面に当接させる。この状態で、基板材取付け面12の真空吸引孔20からの吸引を停止すると同時に、プレス下盤32の上面34に形成されている複数の真空吸引孔36からの吸引を開始し、第1基板材42をプレス上盤10からプレス下盤32上の所定位置で吸着する。その後、プレス下盤32を降下させる(図5)。
次に、プレス下盤32および吸着されている第1基板材42をリニアガイド38に沿って矢印B方向に移動させ、プレス上盤10の真下からずれた位置に配置し、プレス下盤32の上面34に吸着されている第1基板材42の上面に接着剤46を帯状に塗布し、その後、プレス下盤32および吸着されている第1基板材42をリニアガイド38に沿って矢印C方向に移動させ、プレス上盤10の真下の位置に戻す(図6)。
本実施形態では、接着剤46として、ウレタン系湿気硬化型ホットメルト接着剤(商品名 エスダイン9607Kまたは9607R セキスイ製)を使用した。
接着剤46は、ロッドレンズ材44の直径の13%以上の厚さとなるように塗布される。この厚さを13%以上とすることにより配列精度を向上させることができる。この厚さの下限値は、13.6%以上が好ましく、13.9%以上がより好ましい。また、この厚さの上限値は特に制限されないが、接着剤とロッドレンズ配列面18の接触を防ぐために、ロッドレンズ材44の直径の15.4%以下であることが好ましく、15.1%以下であることが特に好ましい。
接着剤46の溶融粘度は、1000mPa・sないし6000mPa・sの範囲が好ましい。この溶融粘度が、1000mPa・s以上である場合に基板材44に接着剤塗布後、レンズを押しつけるまで厚みが変化しにくく、接着剤でロッドレンズ材を保持しやすい傾向にあり、6000mPa・s以下である場合に基板材と、ロッドレンズ材44が隙間なく密着する傾向にある。この溶融粘度の下限値は2000mPa・s以上であることがより好ましく、上限値は5000mPa・s以下であることがより好ましい。
次に、プレス上盤10を矢印A方向に更に90度回転させて、第1ロッドレンズ列G1が吸着されているロッドレンズ材配列面18が下方を向くように配置する。次いで、接着剤46が塗布されている第1基板材42を吸着しているプレス下盤32を上昇させ、第1基板材42上の接着剤46を介して、ロッドレンズ材配列面18に吸着されているロッドレンズ材44を第1基板材42の上面に相対的に押圧し、ロッドレンズ材44を第1基板材42に接着する(図7)。
この時、プレス下盤32を50℃〜100℃に加温しておき、第1基板材42に塗布された接着剤46の溶融粘度が上述の適正な粘度(1000mPa・sないし6000mPa・s)になるようにして、ロッドレンズ材44と第1基板材42間の隙間を無くし、完全に密着させる。続いて、プレス下盤32の温度を約20℃まで下げ、接着剤46を冷却する。
プレス下盤32をプレス上盤10に押し付けるプレス圧力は、0.1MPa/cm2〜0.5MPa/cm2の範囲が好ましい。プレス圧力が、0.1MPa/cm2以上である場合にロッドレンズ材44と基板材42の間に隙間なくプレスできるような傾向にあり、0.5MPa/cm2以下である場合にロッドレンズ材44と基板材42に損傷を与えない傾向にある。このプレス圧力の下限値は、0.25MPa/cm2以上であることがより好ましく、また、プレス圧力の上限値は0.4MPa/cm2以下であることがより好ましい。
次に、ロッドレンズ材配列面18の真空吸引を停止した後、プレス下盤32を下降させる。ロッドレンズ材配列面18上の第1ロッドレンズ列G1は、接着剤46によって第1基板材42の上面に転写され、第1基板材42と第1ロッドレンズ列G1とを含むロッドレンズ1段配列体L1を形成し、ロッドレンズ1段配列体L1はプレス下盤32と共に降下する(図8)。このとき、接着剤の層が、ロッドレンズの直径の50%から85%までの領域に達していることが好ましい。接着剤の層が、ロッドレンズの直径の50%以上の領域に達している場合に配列精度が向上する傾向にあり、ロッドレンズの直径の85%以下の領域に達している場合に接着剤とロッドレンズ配列面18の接触を防ぐ事ができる傾向にある。接着剤の層の下限値は、ロッドレンズの直径の60%以上であることがより好ましく、接着剤の層の上限値は、ロッドレンズの層の80%以下であることがより好ましい。
次に、プレス下盤32と、これに吸着されている第1基板材42および第1ロッドレンズ列G1とをリニアガイド38に沿って矢印B方向に移動させ、プレス上盤10の真下からずれた位置に配置する。プレス下盤32の上面34に吸着されている第1基板材42の上面に接着された第1ロッドレンズ列G1の表面に接着剤50を塗布し、その後、プレス下盤32をリニアガイド38に沿って矢印C方向に移動させ、プレス上盤10の真下の位置に戻す(図9)。
次いで、プレス上盤10の上方を向いているロッドレンズ材配列面16に、図9に示されているように、所定長に切断した多数本のロッドレンズ材52を敷き詰め、全てのロッドレンズ材配列溝26内にロッドレンズ材52を、並列配置する。
並列配置させながら、ロッドレンズ材52を、ロッドレンズ材配列面16の真空吸引溝26から真空吸引し、ロッドレンズ材配列面16に、並列状態の第2ロッドレンズ列G2として吸着させる。なお、ロッドレンズ材52は、ロッドレンズ材44と同じものである。
接着剤50は、ロッドレンズ材52の直径の11%以上の厚さとなるように塗布される。この厚さを11%以上とすることにより配列精度を向上させることができる。この厚さの下限値は、11.6%以上が好ましく、12.2%以上がより好ましい。また、この厚さの上限値は特に制限されないが、接着剤とロッドレンズ配列面18の接触を防ぐ事のできる傾向にあることから、ロッドレンズ材44の14.5%以下であることがより好ましく、13.6%以下であることが特に好ましい。
接着剤50の溶融粘度は、1000mPa・sないし6000mPa・sの範囲が好ましい。この溶融粘度が、1000mPa・s以上である場合に基板材44に接着剤塗布後、レンズを押しつけるまで厚みが変化しにくく、接着剤でロッドレンズ材を保持しやすい傾向にあり、6000mPa・s以下である場合にロッドレンズ材G1と、ロッドレンズ材52が隙間なく密着する傾向にある。この溶融粘度の下限値は2000mPa・s以上であることがより好ましく、上限値は5000mPa・s以下であることがより好ましい。
次いで、プレス上盤10を矢印A方向にさらに180度回転させ、第2ロッドレンズ列G2が吸着されているロッドレンズ材配列面16が下方を向くように配置する。
このとき、プレス上盤10を、初期位置から配列ピッチの半分の距離だけシャフト28の軸線方向にシフトさせておく。
次いで、第1ロッドレンズ列G1の表面に接着剤50が塗布されているロッドレンズ1段配列体L1を吸着しているプレス下盤32を上昇させ、第1ロッドレンズ列G1上の接着剤50を介して、第1ロッドレンズ列G1をロッドレンズ材配列面16に吸着されている第2ロッドレンズ列G2に相対的に押圧し、第2ロッドレンズ列G2をロッドレンズ1段配列体L1に接着する。
上述したように、接着剤50を介して第1ロッドレンズ列G1と第2ロッドレンズ列G2とを相対的に押圧する段階に先立って、プレス上盤10を、配列ピッチの半分の距離だけ、シャフト28の軸線方向にシフトさせているので、第1ロッドレンズ列G1と第2ロッドレンズ列G2とは図11に示されているような俵積み状態で、積層され接着固定されることになる。このとき、接着剤の層が、最上段の列にあるロッドレンズ列G2のロッドレンズの直径の50%から85%までの領域に達していることが好ましい。接着剤の層が、ロッドレンズの直径の50%以上の領域に達している場合に配列精度が向上する傾向にあり、ロッドレンズの直径の85%以下の領域に達している場合に接着剤とロッドレンズ配列面18の接触を防ぐ事ができる傾向にある。接着剤の層の下限値は、ロッドレンズの直径の60%以上であることがより好ましく、接着剤の層の上限値は、ロッドレンズの層の80%以下であることがより好ましい。
次に、ロッドレンズ材配列面18の真空吸引を停止した後、プレス下盤32を下降させる。ロッドレンズ材配列面18上の第2ロッドレンズ列G2は、接着剤50によって、ロッドレンズ1段配列体L1の第1ロッドレンズ列G1側に転写され、第1基板材42と第1および第2ロッドレンズ列G1、G2を含むロッドレンズ2段配列体L2を形成し、ロッドレンズ2段配列体L2はプレス下盤32と共に降下する(図12)。
次に、プレス下盤32と、これに吸着されているロッドレンズ2段配列体L2をリニアガイド38に沿って矢印B方向に移動させ、プレス上盤10の真下からずれた位置に配置する。そして、プレス下盤32の上面34に吸着されているロッドレンズ2段配列体L2の第2ロッドレンズ列G2の表面に接着剤54を塗布し、その後、プレス下盤32および吸着されている第1基板材42をリニアガイド38に沿って矢印C方向に移動させ、プレス上盤10の真下の位置に戻す(図13)。
次いで、プレス上盤10の上方を向いているロッドレンズ材配列面16に、図13に示されているように、所定長に切断した多数本のロッドレンズ材56を敷き詰め、全てのロッドレンズ材配列溝26内にロッドレンズ材56を、並列配置する。
並列配置させながら、ロッドレンズ材56を、ロッドレンズ材配列面16の真空吸引溝26から吸引し、ロッドレンズ材配列面16に、並列状態の第3ロッドレンズ列G3として吸着させる。なお、ロッドレンズ材56は、ロッドレンズ材44と同じものである。
接着剤54は、ロッドレンズ材56の直径の11%以上の厚さとなるように塗布される。この厚さが11%以上の場合に配列精度が向上する傾向にある。この厚さの下限値は、11.6%以上が好ましく、12.2%以上がより好ましい。また、この厚さの上限値は特に制限されないが、接着剤とロッドレンズ配列面18の接触を防ぐ事ができる傾向にあることから、ロッドレンズ材44の14.5%以下であることがより好ましく、13.6%以下であることが特に好ましい。
接着剤54の溶融粘度は、1000mPa・sないし6000mPa・sの範囲が好ましい。この溶融粘度が、1000mPa・s以上である場合にロッドレンズ材46に接着剤塗布後、レンズを押しつけるまで厚みが変化しにくく、接着剤でロッドレンズ材を保持しやすい傾向にあり、6000mPa・s以下である場合にロッドレンズ列G2と、ロッドレンズ材54が隙間なく密着する傾向にある。この溶融粘度の下限値は2000mPa・s以上であることがより好ましく、上限値は5000mPa・s以下であることがより好ましい。
次いで、プレス上盤10を矢印A方向にさらに180度回転させ、ロッドレンズ材56による第3ロッドレンズ列G3が吸着されているロッドレンズ材配列面16が下方を向くように配置する。
このとき、プレス上盤10を、配列ピッチの半分の距離だけ、シャフト28の軸線方向にシフトさせ、プレス上盤10を初期位置に戻しておく。
次いで、第2ロッドレンズ列G2の表面に接着剤54が塗布されているロッドレンズ2段配列体L2を吸着しているプレス下盤32を上昇させ、第2ロッドレンズ列G2上の接着剤54を介して、第2ロッドレンズ列G2を、ロッドレンズ材配列面16に吸着されている第3ロッドレンズ列G3に相対的に押圧し、第3ロッドレンズ列G3を、ロッドレンズ2段配列体L2に接着する(図14)。
上述したように、接着剤54を介して第2ロッドレンズ列G2と第3ロッドレンズ列G3とを相対的に押圧する段階に先立って、プレス上盤10を、配列ピッチの半分の距離だけ、シャフト28の軸線方向にシフトさせ初期位置に戻しているので、第2ロッドレンズ列G2と第3ロッドレンズ列G3とは図15に示されているような俵積み状態で、積層され接着固定されることになる。このとき、接着剤の層が、最上段の列にあるロッドレンズ列G2のロッドレンズの直径の50%から85%までの領域に達していることが好ましい。接着剤の層が、ロッドレンズの直径の50%以上の領域に達している場合に配列精度が向上する傾向にあり、ロッドレンズの直径の85%以下の領域に達している場合に接着剤とロッドレンズ配列面18の接触を防ぐ事ができる傾向にある。接着剤の層の下限値は、ロッドレンズの直径の60%以上であることがより好ましく、接着剤の層の上限値は、ロッドレンズの層の80%以下であることがより好ましい。
次に、ロッドレンズ材配列面18の真空吸引を停止し、プレス下盤32を下降させる。このとき、ロッドレンズ材配列面18上の第3ロッドレンズ列G3は、接着剤54によって、第1基板材42上のロッドレンズ2段配列体L2の第2ロッドレンズ列G2側に転写され、第1基板材42と第1ないし第3ロッドレンズ列G1、G2、G3を含むロッドレンズ3段配列体L3を形成し、ロッドレンズ3段配列体L3はプレス下盤32と共に降下する(図16)。
次に、プレス下盤32と、これに吸着されているロッドレンズ3段配列体L3をリニアガイド38に沿って矢印B方向に移動させ、プレス上盤10の真下からずれた位置に配置し、最上部の第3ロッドレンズ列G3の表面に接着剤58を帯状に塗布し、その後、プレス下盤32および吸着されている第1基板材42をリニアガイド38に沿って矢印C方向に移動させ、プレス上盤10の真下の位置に戻す(図17)。
次いで、プレス上盤10の上方を向いているロッドレンズ材配列面16に、図17に示されているように、所定長に切断した多数本のロッドレンズ材60を敷き詰め、全てのロッドレンズ材配列溝26内にロッドレンズ材60を、並列配置する。
並列配置させながら、ロッドレンズ材60を、ロッドレンズ材配列面16の真空吸引溝26から真空吸引し、ロッドレンズ材配列面16に、並列状態の第4ロッドレンズ列G4として吸着させる。なお、ロッドレンズ材60は、ロッドレンズ材44等と同じものである。
接着剤58は、ロッドレンズ材60の直径の11%以上の厚さとなるように塗布される。この厚さが11%以上の場合に配列精度が向上するとなる傾向にある。この厚さの下限値は、11.6%以上が好ましく、12.2%以上がより好ましい。また、この厚さの上限値は特に制限されないが、接着剤とロッドレンズ配列面18の接触を防ぐ事ができる傾向にあることから、ロッドレンズ材44の14.5%以下であることがより好ましく、13.6%以下であることが特に好ましい。
接着剤58の溶融粘度は、1000mPa・sないし6000mPa・sの範囲が好ましい。この溶融粘度が、1000mPa・s以上である場合にロッドレンズ材60に接着剤塗布後、レンズを押しつけるまで厚みが変化しにくく、接着剤でロッドレンズ材を保持しやすい傾向にあり、6000mPa・s以下である場合にロッドレンズ列G3と、ロッドレンズ材60が隙間なく密着する傾向にある。この溶融粘度の下限値は2000mPa・s以上であることがより好ましく、上限値は5000mPa・s以下であることがより好ましい。
次いで、プレス上盤10を矢印A方向にさらに180度回転させ、ロッドレンズ材60による第3ロッドレンズ列G3が吸着されているロッドレンズ材配列面16が下方を向くように配置する。
このとき、プレス上盤10を、配列ピッチの半分の距離だけ、初期位置からシャフト28の軸線方向にシフトさせておく。
次いで、第3ロッドレンズ列G3の表面に接着剤58が塗布されているロッドレンズ3列配列体L3を吸着しているプレス下盤32を上昇させ、第3ロッドレンズ列G3上の接着剤58を介して、第3ロッドレンズ列G3を、ロッドレンズ材配列面16に吸着されている第4ロッドレンズ列G4に相対的に押圧し、第4ロッドレンズ列G4を、ロッドレンズ3列配列体L3の第3ロッドレンズ列G3上に接着する(図18)。
上述したように、接着剤58を介して第3ロッドレンズ列G3と第4ロッドレンズ列G4とを相対的に押圧する段階に先立って、プレス上盤10を、配列ピッチの半分の距離だけ、初期位置からシャフト28の軸線方向にシフトさせているので、第3ロッドレンズ列G3と第4ロッドレンズ列G4とは図19に示されているような俵積み状態で、積層され接着固定されることになる。このとき、接着剤の層が、最上段の列にあるロッドレンズ列G4のロッドレンズの直径の50%から85%までの領域に達していることが好ましい。接着剤の層が、ロッドレンズの直径の50%以上の領域に達している場合に配列精度が向上する傾向にあり、ロッドレンズの直径の85%以下の領域に達している場合に接着剤とロッドレンズ配列面18の接触を防ぐ事ができる傾向にある。接着剤の層の下限値は、ロッドレンズの直径の60%以上であることがより好ましく、接着剤の層の上限値は、ロッドレンズの層の80%以下であることがより好ましい。
次に、ロッドレンズ材配列面16の真空吸引は停止させず、プレス下盤32の真空吸引を停止させ、プレス下盤32を下降させる。この結果、図20に示されるように、プレス下盤32のみが降下し、第1基板材42と第1ないし第4ロッドレンズ列G1、G2、G3、G4を含むロッドレンズ4段配列体L4が形成され、ロッドレンズ4段配列体L4がロッドレンズ材配列面16側に吸着された状態となる。この状態で、プレス上盤10を、180度回転させ、ロッドレンズ材配列面16を上方に向ける。次いで、ロッドレンズ材配列面16の真空吸引を停止させ、ロッドレンズ材配列面16からロッドレンズ4段配列体L4を取り外す。
次いで、切断後に第2の基板4となる第2基板材62を基板材取付け面12上に配置し、さらに、基板材取付け面12の真空吸引孔20から吸引を行い、第2基板材62を基板材取付け面12に吸着させる。次いで、シャフト28を中心に矢印A方向にプレス上盤10を180度回転させ、第2基板材62が吸着されている基板材取付け面12を下方に向ける(図21)。
次いで、プレス上盤10の真下に配置されたプレス下盤32を上昇させ、プレス下盤32の上面34を、基板材取付け面12に吸着されている第2基板材62の下面に当接させる。この状態で、基板材取付け面12の真空吸引孔20からの吸引を停止すると同時に、プレス下盤32の上面34に形成されている複数の真空吸引孔36からの吸引を開始し、第1基板材42をプレス上盤10からプレス下盤32上の所定位置で吸着し、プレス下盤32を降下させる(図22)。
次に、プレス下盤32および吸着されている第1基板材42をリニアガイド38に沿って矢印B方向に移動させ、プレス上盤10の真下からずれた位置に配置し、プレス下盤32の上面34に吸着されている第2基板材62の上面に接着剤64を塗布し、その後、プレス下盤32および吸着されている第2基板材62をリニアガイド38に沿って矢印C方向に移動させ、プレス上盤10の真下の位置に戻す(図23)。
接着剤64は、ロッドレンズ材60の直径の11%以上の厚さとなるように塗布される。この厚さが11%以上の場合に基板材62と、ロッドレンズ材60が密着する傾向にある。この厚さの下限値は、11.6%以上が好ましく、12.2%以上がより好ましい。また、この厚さの上限値は特に制限されないが、基板材42とロッドレンズ材60を隙間なく密着させる点からロッドレンズ材44の直径の14.5%以下であることが好ましく、13.6%以下であることが特に好ましい。
接着剤64の溶融粘度は、1000mPa・sないしpp6000mPa・sの範囲が好ましい。この溶融粘度が、1000mPa・s以上である場合に基板材42に接着剤塗布後、レンズを押しつけるまで厚みが変化しにくい傾向にあり、6000mPa・s以下である場合に基板材62と、ロッドレンズ材60が隙間なく密着する傾向にある。この溶融粘度の下限値は2000mPa・s以上であることがより好ましく、上限値は5000mPa・s以下であることがより好ましい。
次いで、プレス上盤10の基板材取付け面14に、ロッドレンズ4段配列体L4の第1基板材42を載置し、真空吸引装置を作動させて、第1基板材42を基板材取付け面14に吸着させる(図24)。
さらに、プレス上盤10を180度回転させ、プレス上盤10の基板材取付け面14を下方に向け、基板材取付け面14に吸着されているロッドレンズ4段配列体の第4ロッドレンズ列G4を、プレス上盤10の真下に配置された、プレス下盤32に吸着されている第2基板材62の上面と対向させる。この状態から、プレス下盤32を上昇させ、第2基板材62の上面に塗布されている接着剤64を介して、プレス下盤32に吸着されている第2基板材62を、基板材取付け面14に吸着されているロッドレンズ4段配列体の第4ロッドレンズ列G4に相対的に押圧し、第2基板材62をロッドレンズ4段配列体に接着し、ロッドレンズアレイ原板を形成する(図25)。
プレス下盤32の真空吸引を停止し、プレス上盤10を180度回転させて、基板材取付け面14を上方に向け(図26)、さらに、基板材取付け面14の真空吸引を停止し、基板材取付け面14からロッドレンズアレイ原板を取り外す。
接着剤を完全に硬化させ、ロッドレンズアレイ原板を、ロッドレンズ材に直交する方向に所定幅で切断し、図1に示されているようなロッドレンズアレイを得る。
本発明の前記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変更、変形が可能である。
上記実施形態は、ロッドレンズ列が4段のロッドレンズアレイを製造するものであったが、本発明は、上記実施形態のロッドレンズ積層作業を5回以上繰り返し、ロッドレンズ列が5段以上積層された構成のロッドレンズアレイを製造する場合にも適用できる。
また、本発明は、例えば、2つのロッドレンズ4段配列体を、ロッドレンズが対向するように接着し、8段構成のロッドレンズアレイを製造するというように、2つのロッドレンズ配列体をロッドレンズが対向するように接着し、多段構成のロッドレンズアレイを製造する場合にも適用できる。
さらに、上記実施形態では、ロッドレンズとしてプラスチックロッドレンズを使用したが、本発明はガラス製のロッドレンズを使用したロッドレンズアレイの製造にも適用可能である。
1:ロッドレンズアレイ
2、4:基板
6:ロッドレンズ
G1:第1のロッドレンズ列
G2:第2のロッドレンズ列
G3:第3のロッドレンズ列
G4:第4のロッドレンズ列
10:プレス上盤
12、14:基板材取付け面
16、18:ロッドレンズ材配列面
42:第1基板材
62:第2基板材

Claims (6)

  1. 第1の基板と第2の基板との間に3段以上のロッドレンズ列が積層配置された多段構造ロッドレンズアレイを製造するロッドレンズアレイ製造方法であって、
    第1の基板材の一方の面に前記ロッドレンズの直径の13%以上の厚さで接着剤を塗布する第1のステップと、
    ロッドレンズを並列配置した第1ロッドレンズ列を配列面の表面に仮留めする第2のステップと、
    前記配列面に仮留めされた第1ロッドレンズ列を、前記第1の基板材に塗布された接着剤に相対的に押圧し前記基板側に転写する第3のステップと、によりロッドレンズ1段配列体を形成し、
    前記ロッドレンズ1段配列体の第1ロッドレンズ列上に前記ロッドレンズの直径の11%以上の厚さで接着剤を塗布する第4のステップと、
    ロッドレンズを並列配置した第2ロッドレンズ列を配列面の表面に仮留めする第5のステップと、
    前記配列面に仮留めされた第2ロッドレンズ列を、前記ロッドレンズ1段配列体の前記第1ロッドレンズ列上に塗布された接着剤に相対的に押圧し前記第1ロッドレンズ列上に転写する第6のステップと、によりロッドレンズ2段配列体を形成し、
    3段目以降は、前記第4ステップ〜第6ステップを繰り返して、ロッドレンズ多段配列体を形成した後、第2の基板材の一方の面に前記ロッドレンズの直径の11%以上の厚さで接着剤を塗布する第7のステップと、
    前記ロッドレンズ多段配列体の最上段のロッドレンズ列を、前記第2の基板材の一方の面に塗布された接着剤に相対的に押圧する第8のステップと、を備えている、
    ことを特徴とするロッドレンズアレイ製造方法。
  2. 前記ロッドレンズの直径が、0.1mmないし1.2mmである、
    請求項1に記載のロッドレンズアレイ製造方法。
  3. 第3のステップ、第6のステップ、第9のステップおよび第12のステップの各ステップの後において、前記接着剤の層が、最上段の列のロッドレンズの直径の50%から85%までの領域に達している、
    請求項1または2に記載のロッドレンズアレイ製造方法。
  4. 前記接着剤の溶融粘度が、1000mPaないし6000mPa・sである、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載のロッドレンズアレイ製造方法。
  5. 前記ロッドレンズアレイの仮留めが、真空吸引によって行われる、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載のロッドレンズアレイ製造方法。
  6. 前記各ロッドレンズアレイ群が、俵積みで積層される、
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載のロッドレンズアレイ製造方法。
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