JP2005178361A - プラスチック製ロッドレンズの製造方法およびプラスチック製ロッドレンズアレイの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 中心から外周部に向かって屈折率が連続的に減少する屈折率分布を有する多数本のプラスチック製ロッドレンズを二枚の基板間に各ロッドレンズの中心軸が互いに略平行方向となるように配列固定するロッドレンズアレイの製造方法であって、
配列した前記ロッドレンズを接着剤で固定するまでの間に、前記ロッドレンズを前記ロッドレンズの熱変形温度より20℃低い温度以上で、前記ロッドレンズの熱変形温度以下の温度で熱処理するプラスチック製ロッドレンズアレイの製造方法。
【選択図】 なし
Description
れた前記ロッドレンズ列と第2基板の一方の面との間に接着剤を配置し、前記ロッドレンズ列と前記第2基板とを接着固定する第2基板固定工程とを備え、前記第1基板固定工程より前の工程で、前記ロッドレンズを、前記ロッドレンズの熱変形温度より20℃低い温度以上で、前記ロッドレンズの熱変形温度以下の温度で、熱処理することを特徴とするものである。
さらに、本発明のレンズアレイは、前記プラスチック製ロッドレンズを二枚の基板間に各ロッドレンズの中心軸が互いに略平行となるように配列固定したロッドレンズアレイである。
本発明のレンズアレイは、複数本のロッドレンズが各ロッドレンズの光軸方向が互いに平行になるように2枚の基板の間に1列以上に配列されて構成される。ロッドレンズと基板との固定には接着剤が用いられる。隣接するロッドレンズは互いに密着していてもよいし、一定の隙間をおいて配列していてもよい。また、同種のロッドレンズを2段以上に積み重ねて配列されてなるレンズアレイの場合は、ロッドレンズ間の隙間が最小になるように俵積み状に配列されていることが好ましい。
まず、一定の長さに切断した多数本のロッドレンズを吸引機構を有する配列治具上に、各ロッドレンズの中心軸が互いに平行になるように密接または一定ピッチで配列させて、ロッドレンズ列を形成する(ロッドレンズ配列工程)。
熱処理の方法は、ロッドレンズを均一に熱処理できる方法であれば特に制限されるものではなく、加熱オーブンや熱風乾燥機の中で行ってもよく、また、相対湿度がコントロールされた恒温恒湿機中で行っても良い。また、ロッドレンズにダメージを与えない流動パラフィン等の液体の中で行ってもよい。
いが、この原板を複数枚積層した状態でプレスしてもよい。
本発明において、使用されるロッドレンズの半径rは特に限定されないが、光学系のコンパクト化の観点から、半径rは小さいことが好ましく、ロッドレンズの加工時の取り扱いの観点からは、半径rが大きいことが好ましい。このため、ロッドレンズの半径rは、0.05〜1mmの範囲とすることが好ましく、より好ましくは0.1〜0.5mmの範囲である。
さらに、ロッドレンズの屈折率分布定数gも特に限定されるものではないが、光学系のコンパクト化や光学系の作動距離の確保や取り扱い性の観点から、0.2〜3mm−1の範囲とすることが好ましく、より好ましくは0.5〜2mm−1の範囲である。
enta HMー1450等、400〜500nmに吸収のある三井東圧染料MS Yellow HDー180等を例示することができる。また、400〜900nmのうち全波長域の光を吸収する光吸収剤としては、黒色染料等を挙げることができる。これら光吸収剤は、単独で使用してもいよいし、2種以上を組み合わせて使用することもできる。
まず、硬化後の屈折率nがn1>n2>・・・・>nN(N≧3)となるN個の未硬化状物を、中心から外周部に向かって順次屈折率が低くなるような配置で、同心円状に積層した未硬化状の積層体(以下、「糸状体」という。)に賦形し、この糸状体の各層間の屈折率分布が連続的になるように隣接層間の物質の相互拡散処理を行いながら、または相互拡散処理を行った後、糸状体を硬化処理し、ロッドレンズ原糸を得る。なお、相互拡散処理とは、糸状体に窒素雰囲気下、10〜60℃、より好ましくは20〜50℃で数秒〜数分間の熱履歴を与えることをいう。必要に応じて、得られたロッドレンズ原糸を加熱延伸した後、緩和処理を行ってもよい。このようにして作製したロッドレンズ原糸は、適宜、所定のサイズに切断してロッドレンズとする。
げられる。
本発明のロッドレンズの製造方法は、上記のようにして得られたロッドレンズを、さらに、ロッドレンズの熱変形温度より20℃低い温度以上で、ロッドレンズの熱変形温度以下の温度で熱処理を行う。
また、熱処理時の湿度は特に限定されないが、ロッドレンズにダメージを与えるような条件で無ければ良く、相対湿度で0〜90%程度が好ましい。相対湿度が100%に近い条件では、恒温恒湿機等からロッドレンズを取り出した時に(冷却による)結露が発生するため好ましくない。
熱処理の方法は、ロッドレンズを均一に熱処理できる方法であれば特に制限されるものではなく、加熱オーブンや熱風乾燥機の中で行ってもよく、また、相対湿度がコントロールされた恒温恒湿機中で行っても良い。また、ロッドレンズにダメージを与えない流動パラフィン等の液体の中で行ってもよい。
なお、実施例において屈折率分布の測定は、カールツァイス社製インターファコ干渉顕微鏡を用いて公知の方法により実施した。
<実施例1>
<比較例1>
<実施例2>
<比較例2>
<実施例3>
Claims (12)
- 中心から外周部に向かって屈折率が連続的に減少する屈折率分布を有するプラスチック製ロッドレンズを、該ロッドレンズの熱変形温度より20℃低い温度以上で、該ロッドレンズの熱変形温度以下の温度で、熱処理することを特徴としたプラスチック製ロッドレンズの製造方法。
- 中心から外周部に向かって屈折率が連続的に減少する屈折率分布を有するプラスチック製ロッドレンズを加熱延伸した後、緩和処理を行い、その後、該ロッドレンズの熱変形温度より20℃低い温度以上で、該ロッドレンズの熱変形温度以下の温度で、熱処理することを特徴としたプラスチック製ロッドレンズの製造方法。
- 前記ロッドレンズが、硬化させた後に得られる硬化物の屈折率がn1、n2、・・・、nN(N≧3)であるN個の未硬化状物を中心部から外周部に向かって屈折率が順次減少するように同心円状に積層したファイバ状の未硬化物積層体を形成し、この積層体の各層間の屈折率分布が連続的に変化するように隣接層間の成分の相互拡散処理を行いながら、または相互拡散処理を行った後、積層体を硬化処理して製造して得られるものである請求項1または2記載の方法。
- 前記熱処理を6時間以上行うことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
- 前記熱処理を前記ロッドレンズに張力をかけずに行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 中心から外周部に向かって屈折率が連続的に減少する屈折率分布を有する多数本のプラスチック製ロッドレンズを二枚の基板間に各ロッドレンズの中心軸が互いに略平行方向となるように配列固定するロッドレンズアレイの製造方法であって、
配列した前記ロッドレンズを接着剤で固定するまでの間に、前記ロッドレンズを前記ロッドレンズの熱変形温度より20℃低い温度以上で、前記ロッドレンズの熱変形温度以下の温度で、熱処理することを特徴としたプラスチック製ロッドレンズアレイの製造方法。 - 第1基板と第2基板の2枚の基板間に中心から外周部に向かって屈折率が連続的に減少する屈折率分布を有する複数本のプラスチック製ロッドレンズが平行に配列された構造のロッドレンズアレイの製造方法であって、
配列用治具上に複数本のロッドレンズを、各ロッドレンズの中心軸が互いに略平行方向となるように並列配置してロッドレンズ列を形成するロッドレンズ配列工程と、第1基板の一方の面と前記配列用治具上のロッドレンズ列との間に接着剤を配置し、第1基板上に前記ロッドレンズ列を転写して接着固定する第1基板固定工程と、
前記第1基板上に固定された前記ロッドレンズ列と第2基板の一方の面との間に接着剤を配置し、前記ロッドレンズ列と前記第2基板とを接着固定する第2基板固定工程とを備え、
前記第1基板固定工程より前の工程で、前記ロッドレンズを、前記ロッドレンズの熱変形温度より20℃低い温度以上で、前記ロッドレンズの熱変形温度以下の温度で、熱処理することを特徴としたプラスチック製ロッドレンズアレイの製造方法。 - 前記第1基板固定工程の後に、前記第1基板に固定されたロッドレンズ列の表面と、前記配列用治具上に配列された別のロッドレンズ列との間に接着剤を配置し、前記前記第1基板に固定されたロッドレンズ列上に前記配列用治具上のロッドレンズ列を転写して接着固定する工程を1回以上繰り返すことを特徴とする請求項7に記載の方法。
- 前記ロッドレンズ配列工程において、ロッドレンズ列を複数列積み重ねることを特徴とする請求項8に記載の方法。
- 前記熱処理を6時間以上行うことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の方法。
- 前記熱処理を前記ロッドレンズに張力をかけずに行うことを特徴とする請求項6〜10のいずれか1項に記載の方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の方法で製造したプラスチック製ロッドレンズを二枚の基板間に各ロッドレンズの中心軸が互いに略平行となるように配列固定したロッドレンズアレイ。
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