JP4990060B2 - 光伝送体アレイの製造方法 - Google Patents
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Description
また、溝付平板に並列配置されたロッドレンズを基板に付着させるとき、配列ムラが発生するという問題や、溝付平板に接着剤が付着してしまい、それを除去するために製造効率が悪くなる、という問題がある。
前記光伝送体アレイは、直径D[mm]、長さL[mm]の円柱状の光伝送体が複数、2枚の基板間に並列配置されてなり、
前記製造方法は、光伝送体アレイ原板の製造工程と切断工程を有し、
前記光伝送体アレイ原板の製造工程は、第1塗布工程、第1プレス工程、第2塗布工程、第2プレス工程を有し、直径D[mm]、長さL1[mm] (ただし、L1>L)の複数の光伝送体が、2枚の基板間に並列配置されて接着剤で固定された光伝送体アレイ原板を得る工程であって、
前記第1塗布工程は、第1接着剤を厚さZ11で第1基板の表面に塗布し、
前記第1プレス工程は、複数の光伝送体を、先ず配列プレートに並列配置し、次いで前記第1基板上の第1接着剤に押しつけて、前記第1基板に付着させ、
前記第2塗布工程は、第2基板の表面に、0.5mm以上2mm以下の幅W2で、ピッチPで、0.5D以上D以下の厚さZ2で、第2接着剤を複数の帯状に塗布し、
第2プレス工程は、前記第2基板の第2接着剤が塗布された側と、前記第1基板の前記光伝送体が付着された側とを重ね合わせて押し付ける工程であって、前記第2接着剤の延びる方向と前記光伝送体の長手方向とを直交させ、
前記切断工程は、前記光伝送体アレイ原板を、前記光伝送体の長手方向と垂直にピッチP[mm]で切断する、
光伝送体アレイの製造方法が提供される。
このような構成によれば、第1および第2接着剤の硬化後にも接着剤間に十分な隙間を確保できるので、湿気硬化型接着剤を用いる場合に、硬化の際に接着剤から発生する炭酸ガスを逃がしやすく、また、湿気が入りやすくなるので、接着剤を十分硬化させることが出来、空気溜まりが抑制できる。
(式中、n0はロッドレンズの中心軸における屈折率(中心屈折率)であり、Lはロッドレンズの中心軸からの距離(0≦L≦r)であり、gはロッドレンズの屈折率分布定数であり、n(L)はロッドレンズの中心軸からの距離Lの位置における屈折率である。)
図3に示されているように、接着剤吐出ノズル16は、2つの口金部材26、28と、これら口金部材26、28の間に配置された特定の厚さのシム20とを備えている。
一方、圧力が低すぎると所定の吐出量を維持することが困難になる。
まず、第1基板2の表面に第1接着剤を塗布する第1塗布工程を行う。第1塗布工程では、図5に示されているように、第1基板2の表面ほぼ全体に、例えば、上述した接着剤塗布装置10を用いて、第1接着剤30を、隙間S1は0.5〜2mm、好ましくは0.5〜1.5mmで、ピッチP(すなわちP=W1+S1=ロッドレンズの長さL+切断代)で、基板2の幅方向に延びる帯状に、複数本、塗布する。
切断代は0.4〜0.6mmが好ましい。多数のロッドレンズアレイを得るためには短いほうが好ましく、刃を厚くして強度を確保できる点では長いほうが好ましい。
P×Z50=D/2×P−1/2×Π×(D/2)2
ここで、左辺はロッドレンズ付着前の接着剤の面積であり、右辺はロッドレンズ付着後後の接着剤の面積を表す。
これをZ50について解くことにより、以下の式が得られる。
図10は第1接着剤と第2接着剤の位置を示す概略断面図である。接着剤の厚さは誇張されている。
原板のままでは、硬化しづらく、また炭酸ガスの発生のため原板が膨らんだ状態となるものもあるので切断後に完全に硬化させることが好ましい。
得られたロッドレンズアレイは、好しくは温度50℃〜80℃、湿度80%RH〜95%RHの環境下に10〜100時間放置して、接着剤30,36を十分に硬化させるのが良い。その後、室温で1〜12時間養生し、40〜80℃の乾熱下で完全に硬化させることが好ましい。
また、上記実施形態では、基板として平面基板を使用したが、本発明は溝付基板にも適応可能である。
ロッドレンズアレイ原板1を切断して得られたロッドレンズアレイは両端面を光軸に垂直に切削および/または研磨することにより、所望のレンズ長で端面が鏡面であるロッドレンズアレイが製造される。
(実施例)
基板材として、長さ250mm、幅170mm、厚さ0.42mmの黒色ベークライト板を、接着剤の材料として湿気硬化型接着剤(積水化学社製、エスダイン(商品名))を使用した。接着剤を、接着剤塗布装置10の接着剤投入ポット12へ投入し、ポット内にエアーを封入し約100℃、0.3MPaに加圧保持し、接着剤投入ポット12に連通した接着剤吐出ノズル16より吐出圧0.3MPaでシムの形状を1回塗布につき5本塗布する構造とし、幅4mm、接着剤間の隙間1.5mm、長さ242mm、厚さ(Z11)48〜51μmの帯状の第1接着剤を5.5mmピッチで6回、計30本ロッドレンズを固定する第1基板2の表面に直接塗布した。
実施例の第1接着剤の塗布ムラ(バラツキ)は±2μm以内であり、接着剤が高精度に塗布できていた。
次いで、このロッドレンズアレイ原板1をロッドレンズ6に直交する方向に、5.5mmピッチで第1および第2接着剤が塗布された位置で双方の接着剤に沿って切断し、切断したロッドレンズアレイの両端面を光軸に垂直に鏡面研磨して、レンズ長4.4mmのロッドレンズアレイを作成した。
図11に、MTFの測定装置を示す。この測定装置は、順次に配置した光源40、波長フィルタ42、拡散板44、格子(テストチャート)46、CCDラインセンサ48等から構成される。
格子46とCCDラインセンサ48とは、ロッドレンズの所定の共役長だけ離れている。また、本実施形態では、空間周波数12(ラインペア(Lp)/mm)の格子46を使用した。空間周波数とは、透明ラインと遮光(黒)ラインとの組み合わせを1ラインペアとし、1mm幅中のラインペア数を示す。
MTF(%)=((iMAX−iMIN)/(iMAX+iMIN))×100
その結果を表1に示す。
さらに、顕微鏡を用いて、作製したロッドレンズアレイの断面の表面において接着剤層中に存在する空気溜りの個数を調査した。空気溜りが接着してあるロッドレンズ両側にかかっている場合は、大、その他は小とした。その結果を表2に示す。
(比較例)
次に、比較例について説明する。
表2のように接着剤を塗布した以外は実施例と同様の方法でロッドレンズアレイを作製した。接着剤塗布装置10で使用するシムの形状を1回塗布につき5本塗布する構造とし、幅4.5mm、長さ242mm、厚さ48〜51μmの帯状の接着剤を5.5mmピッチで6回、計30本ロッドレンズを固定する第1および第2基板2、4それぞれに、塗布してロッドレンズアレイを作成した。そのロッドレンズアレイを実施例と同じ方法にてMTFの測定を行った。その結果を表1に示す。
また、第2塗布工程の接着剤の幅S2および厚みW3を表2のように変えた以外は実施例と同様に作製したロッドレンズアレイ断面の表面において顕微鏡観察にて、接着剤層にある空気溜りの個数を調査した。その結果を表2に示す。
4:第2基板
6:ロッドレンズ
8:接着剤層
30:第1接着剤
34:配列プレート
36:第2接着剤
Claims (5)
- 光伝送体アレイの製造方法であって、
前記光伝送体アレイは、直径D[mm]、長さL[mm]の円柱状の光伝送体が複数、2枚の基板間に並列配置されてなり、
前記製造方法は、光伝送体アレイ原板の製造工程と切断工程を有し、
前記光伝送体アレイ原板の製造工程は、第1塗布工程、第1プレス工程、第2塗布工程、第2プレス工程を有し、直径D[mm]、長さL1[mm] (ただし、L1>L)の複数の光伝送体が、2枚の基板間に並列配置されて接着剤で固定された光伝送体アレイ原板を得る工程であって、
前記第1塗布工程は、第1接着剤を厚さZ11で第1基板の表面に塗布し、
前記第1プレス工程は、複数の光伝送体を、先ず配列プレートに並列配置し、次いで前記第1基板上の第1接着剤に押しつけて、前記第1基板に付着させ、
前記第2塗布工程は、第2基板の表面に、0.5mm以上2mm以下の幅W2で、ピッチPで、0.5D以上D以下の厚さZ2で、第2接着剤を複数の帯状に塗布し、
第2プレス工程は、前記第2基板の第2接着剤が塗布された側と、前記第1基板の前記光伝送体が付着された側とを重ね合わせて押し付ける工程であって、前記第2接着剤の延びる方向と前記光伝送体の長手方向とを直交させ、
前記切断工程は、前記光伝送体アレイ原板を、前記光伝送体の長手方向と垂直にピッチP[mm]で切断する、
ことを特徴とする光伝送体アレイの製造方法。 - 前記切断工程は、帯状に塗布された前記第2接着剤を分断する、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光伝送体アレイの製造方法。 - 前記第2プレス工程では、前記第1接着剤と第2接着剤が、それぞれのセンター位置同士で接触するように、前記第1基板と第2基板とが重ね合わせて押し付けられる、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光伝送体アレイの製造方法。
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