JP4990060B2 - 光伝送体アレイの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光伝送体アレイの製造方法に関し、詳細には、2枚の基板間に円柱状のロッドレンズが並列配置されている光伝送体アレイの製造方法に関する。
2枚の基板間に並列配置された多数のロッドレンズ(光伝送体)が接着固定されているロッドレンズアレイが、複写機、ファクシミリ、スキャナ等のラインセンサ、また、LEDプリンタの書き込みデバイス等の光学部品として広く用いられている。
このようなロッドレンズアレイを製造する方法として、表面に接着剤が複数本の帯状に塗布された一方の基板に、溝付き平板上で並列配置されたロッドレンズを付着させてプレスを行い、ロッドレンズを一方の基板に接着固定し、養生後、表面に接着剤が帯状に塗布された他方の基板をロッドレンズ上に配置して、更にプレスを行って、2枚の基板間に並列配置されたロッドレンズが接着剤層によって固定されているロッドレンズアレイ原板の製造する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−43685号公報
しかしながら、近年、普及してきている細径レンズを用いて、上述したような製造方法でロッドレンズアレイ原板を製造した場合、接着剤層に空気溜りが形成されやすく、この空気溜りが、ロッドレンズアレイ原板から切り出されたロッドレンズの端面に「くぼみ」となって露出し、ロッドレンズの性能を低下させ、ロッドレンズの最終歩留を悪化させてしまう問題がある。
また、溝付平板に並列配置されたロッドレンズを基板に付着させるとき、配列ムラが発生するという問題や、溝付平板に接着剤が付着してしまい、それを除去するために製造効率が悪くなる、という問題がある。
更に、より高い性能を実現するために、各ロッドレンズの配列精度が高く、厚さが均一なロッドレンズアレイを製造することができるロッドレンズアレイの製造方法が求められている。
本発明は、このような要請に応じてなされたものであり、歩留まりが高く、ロッドレンズの配列ムラが低減され、製造効率が高く、高性能のロッドレンズアレイを容易に製造することができるロッドレンズアレイの製造方法を提供することを目的としている。
本発明によれば、光伝送体アレイの製造方法であって、
前記光伝送体アレイは、直径D[mm]、長さL[mm]の円柱状の光伝送体が複数、2枚の基板間に並列配置されてなり、
前記製造方法は、光伝送体アレイ原板の製造工程と切断工程を有し、
前記光伝送体アレイ原板の製造工程は、第1塗布工程、第1プレス工程、第2塗布工程、第2プレス工程を有し、直径D[mm]、長さL1[mm] (ただし、L1>L)の複数の光伝送体が、2枚の基板間に並列配置されて接着剤で固定された光伝送体アレイ原板を得る工程であって、
前記第1塗布工程は、第1接着剤を厚さZ11で第1基板の表面に塗布し、
前記第1プレス工程は、複数の光伝送体を、先ず配列プレートに並列配置し、次いで前記第1基板上の第1接着剤に押しつけて、前記第1基板に付着させ、
前記第2塗布工程は、第2基板の表面に、0.5mm以上2mm以下の幅W2で、ピッチPで、0.5D以上D以下の厚さZ2で、第2接着剤を複数の帯状に塗布し、
第2プレス工程は、前記第2基板の第2接着剤が塗布された側と、前記第1基板の前記光伝送体が付着された側とを重ね合わせて押し付ける工程であって、前記第2接着剤の延びる方向と前記光伝送体の長手方向とを直交させ、
前記切断工程は、前記光伝送体アレイ原板を、前記光伝送体の長手方向と垂直にピッチP[mm]で切断する、
光伝送体アレイの製造方法が提供される。
このような構成によれば、第2塗布工程において、第2基板に幅0.5〜2mmで0.5D〜Dとなる厚さで第2接着剤を塗布するため、接着剤を光伝送体間に十分に充填でき、かつ過剰な充填とならず、空気溜りの生成が減少する。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1塗布工程において、塗布される第1接着剤の厚さZ11が、以下の式で表される基準厚さZ50[mm]の1.1倍以上2倍以下である、ことを特徴とする光伝送体アレイの製造方法が提供される。
Figure 0004990060
このような構成によれば、第1塗布工程において、第1基板にロッドレンズを写し取ったときの厚さZ12が0.55D〜Dとなる厚さで第1接着剤を第1基板に塗布するため、配列ムラが低減される。本発明者らは隣り合う光伝送体同士が最も近づく位置(光伝送体の長手方向に垂直な断面において、隣り合う光伝送体の中心同士を結んだ線上で両者の外周が接近する位置)の接着剤の有無が配列ムラに大きく影響することを見出した。この理由は以下の通りである。接着剤は硬化する際、収縮するが、隣り合う光伝送体同士が最も近づく位置の接着剤が不足すると収縮に伴い光伝送体が水平方向にずれてしまう。隣り合う光伝送体同士が最も近づく位置の接着剤の量を一定以上に確保することで、接着剤の収縮に伴う水平方向のずれおよび隙間の生成を抑制することができる。
なお、Z12は帯状に塗布された第1接着剤の、長手方向の中心部における光伝送体付着後の高さをいう。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記第1塗布工程において、第1接着剤を0.5mm以上2mm以下の隙間S1[mm]で、ピッチPで、複数の帯状に塗布し、かつ前記Z11を前記式で表される基準厚さZ50の1.1倍以上2倍以下とし、前記第1プレス工程において、前記光伝送体の長手方向と前記第1接着剤の延びる方向とを直交させることを特徴とする光伝送体アレイの製造方法が提供される。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記第2プレス工程では、前記第1接着剤と第2接着剤が、それぞれのセンター位置同士で接触するように、前記第1基板と第2基板とが重ね合わせて押し付けられる。
このような構成によれば、第1および第2接着剤の硬化後にも接着剤間に十分な隙間を確保できるので、湿気硬化型接着剤を用いる場合に、硬化の際に接着剤から発生する炭酸ガスを逃がしやすく、また、湿気が入りやすくなるので、接着剤を十分硬化させることが出来、空気溜まりが抑制できる。
本発明の他の好ましい態様によれば、切断工程において、帯状に塗布された前記第2接着剤を分断する。
以上のように本発明によれば、歩留まりが高く、ロッドレンズの配列ムラが低減され、製造効率が高く、高性能のロッドレンズアレイを容易に製造することができるロッドレンズアレイの製造方法が提供される。
本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイ(光伝送体アレイ)の製造方法を図面に沿って詳細に説明する。まず、本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイ製造方法によって製造されたロッドレンズアレイの構成を説明する。図1は、本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイ製造方法で製造されたロッドレンズアレイ原板1を示す概略的な斜視図である。
図1に示されているように、ロッドレンズアレイ原板1では、第1および第2基板2、4の間に、ロッドレンズ6が多数本、並列状態で配置されている。基板2、4と各ロッドレンズ6との間の空間は接着剤層8とされ、接着剤層8によって、各ロッドレンズ6が基板2、4間で固定されている。基板2、4としては、カーボンブラック、染料等の遮光剤を含有させたベークライト(フェノール樹脂)、ABS樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の板が用いられる。
また、ロッドレンズ6は、円柱状のプラスチックまたはガラスで構成され、中心軸から外周部に向かって屈折率が連続的に減少しており、正立等倍像を結像するレンズ素子である。屈折率分布は、ロッドレンズの中心軸に垂直な断面において、ロッドレンズの半径をrとしたとき、少なくとも中心軸から外周部に向かう0.3r〜0.7rの範囲における屈折率分布が、下記の式で規定される2次曲線分布に近似されることが好ましい。
n(L)=n0{1−(g2/2)L2}
(式中、n0はロッドレンズの中心軸における屈折率(中心屈折率)であり、Lはロッドレンズの中心軸からの距離(0≦L≦r)であり、gはロッドレンズの屈折率分布定数であり、n(L)はロッドレンズの中心軸からの距離Lの位置における屈折率である。)
このようなロッドレンズアレイ原板1を、図1に点線で示すように、ロッドレンズ6に直交する方向すなわち帯状の塗布された接着剤の複数の帯が延びる方向に沿って接着剤の位置、好ましくはセンターの位置で切断することによって、ロッドレンズアレイが製造される。
次に、本発明の好ましい実施形態で使用される接着剤塗布装置の構成を説明する。図2は、本実施形態の接着剤塗布装置10の構成を概略的に示す側面図である。
接着剤塗布装置10は、図2に示されているように、接着剤が収容される接着剤投入ポット12と、接着剤吐出用ディスペンサガン14と、接着剤吐出ノズル16とを備えている。接着剤吐出用ディスペンサ14は、接着剤投入ポット12に連通して接着剤投入ポット12内の接着剤を接着剤吐出ノズル16に供給する。接着剤吐出ノズル16は、ノズル取付プレート18を介して、吐出口16aを下に向けた状態で、接着剤投入ポット12の下方に配置されている。
接着剤吐出ノズル16の下方には、保持プレート22が、配置されている。保持プレート22の上面は、基板載置面22aとされ、この基板載置面22aに、ロッドレンズアレイ原板1を構成する基板2(4)が載置される。接着剤吐出ノズル16の吐出口16aは、基板載置面22aに対向するように配置されている。基板保持面22aは、弾力性のある材質で構成されているのが好ましく、本実施形態では、基板保持面22aは、適度な弾力性を持ったシリコンゴムで形成されている。
また、接着剤塗布装置10は、ばね機構等の押圧機構(図示せず)によって、接着剤塗布中、接着剤吐出ノズル16の先端が、基板保持面22aに載置固定された基板2(4)表面(塗布面)に当接するように構成されている。このため、基板2(4)に厚さムラがある場合であっても、基板2(4)の塗布面に接着剤が均一な厚さで塗布される。
接着剤塗布装置10は、接着剤吐出ノズル16と保持プレート22を相対移動させる速度調整可能な駆動機構(図示せず)を備えている。駆動機構としては、保持プレート22を載せた移動ステージを、静止している接着剤吐出ノズル16に対して移動させる駆動機構、または、接着剤投入ポット12、接着剤吐出用ディスペンサガン14、接着剤吐出ノズル16等を移動ステージに取り付け、これらを、静止している保持プレート22に対して移動させる駆動機構等が採用される。
次に、接着剤吐出ノズル16の構造を詳細に説明する。図3は、接着剤吐出ノズル16の分解斜視図であり、図4は、図2の接着剤吐出ノズル16の吐出口16aを拡大した縦断面図である。
図3に示されているように、接着剤吐出ノズル16は、2つの口金部材26、28と、これら口金部材26、28の間に配置された特定の厚さのシム20とを備えている。
図3に示されているように、口金部材26、28は、いずれも、下端が楔状に先細りする厚板状部材であり、互いに対向して配置される。シム20は板状部材であり、先端(下端)に形成された複数のスリット20bにより、接着剤を複数の帯状(多条)に吐出させることができる。口金部材26、28は、シム20を挟んだ状態で、図示しない連結機構により連結されて一体化される。
接着剤は、口金部材28を貫通する流入路16bから、口金部材28の切欠き部28aを通って、シム20の切欠き部20aに入り、吐出口16aの開口部から基板2(4)に向けて吐出されることになる。
接着剤の塗布状態を変更するために、異なった形状のシム20を使用することができ、本実施形態も、スリット20bの形状が異なったシム20を使用することにより、基板2(4)への接着剤の塗布状態を変更することができるように構成されている。図3に示すシム20では、所定の間隔をおいた5本の帯として、接着剤を吐出させて塗布することができる。
なお、口金部材26,28間にシム20を配置せず、口金部材26、28のみで吐出口の幅d1を維持する構造としてもよい。例えば、製造するロッドレンズアレイの品種変更が少ない場合には、接着剤の厚さを頻繁に変更することがなく、接着剤塗布装置10の移動速度や接着剤吐出ノズル16からの接着剤の吐出圧等を調整して、接着剤の塗布厚さの微調整を行うだけでよい。この場合には、あらかじめ設定した吐出口の幅d1となるように、口金部材26、28の対向する内面に縦方向に段差をつける等してもよい。
図4に示されているように、2つの口金部材26、28は、先端(下端)の高さ位置が、段差h1だけ異なるように組み立てられている。詳細には、接着剤吐出ノズル16と基板2(4)との塗布方向の下流側に配置される口金部材28の下端(先端)が基板2(4)の塗布面に当接し、塗布方向の上流側に配置される口金部材26の下端(先端)が、口金部材28の下端(先端)より段差h1だけ上方に位置するように構成されている。
このような構成によれば、段差h1を変化させることにより、吐出口16aの寸法(上下方向の長さ)が変化し、吐出口16aからの接着剤吐出量すなわち接着剤塗布量が変化する。このため、段差h1を変更することにより、吐出口16aからの接着剤吐出量を変化させて、基板2(4)に塗布される接着剤の厚さを調整することができる。
本実施形態では、接着剤吐出ノズル16の先端面には、DLC(Diamond・Like・Carbon)等の低摩擦のコーティングが施されている。このような構成によって、ノズルの先端面が、基板2(4)と接触しても摩擦抵抗を低減できるので基板2(4)にダメージが加えられることが抑制されるとともに、接触によって、口金部材28の下端が損傷を受けることも抑制される。
次に、本実施形態の接着剤塗布装置による接着剤塗布工程を説明する。まず、所定量の湿気硬化型の接着剤を接着剤投入ポット12に投入し、これを接着剤吐出用ディスペンサガン14内に送出する。
接着剤吐出用ディスペンサガン14への接着剤の送出は、圧縮空気や不活性ガス等を接着剤投入ポット12に導入することによって行われる。本実施形態の接着剤塗布装置10では、接着剤投入ポット12に導入される気体の圧力は、所定の吐出量が保持できる範囲であれば良く、好ましくは0.05〜1MPa、より好ましくは0.10〜0.7MPaの範囲である。
この圧力が高すぎると、接着剤投入ポット12等を耐圧容器で構成しなければならず、且つ、高い圧力を維持するためにはコンプレッサー等の設置が必要となるため接着剤塗布装置が、複雑な構造となるため、大がかりな装置となりコストが上昇してしまう。
一方、圧力が低すぎると所定の吐出量を維持することが困難になる。
尚、接着剤の粘度が高く、接着剤投入ポット12内を加圧するだけでは十分に接着剤を接着剤吐出用ディスペンサガン14に送出することができないことがあるので、接着剤投入ポット12、接着剤吐出用ディスペンサガン14、接着剤吐出ノズル16およびノズル取付用プレート18は、適宜、80〜120℃に加熱できる構成とされているのがよい。接着剤の粘度は加熱した状態で2500〜5000[cP]となるのが好ましく、3000〜4000[cP]がより好ましい。
接着剤吐出用ディスペンサガン14は、図示しない空気源によって開閉動作させられ、接着剤吐出ノズル16に接着剤を供給する。接着剤吐出用ディスペンサガン14に代えて、ギヤポンプ等を用いて接着剤吐出ノズル16に接着剤を送る構成でもよい。
本実施形態の接着剤塗布装置10では、口金部材28を、保持プレート22上に載置された基板2(4)の表面に押し当て、接着剤吐出ノズル16の吐出口16aから接着剤を吐出させながら、接着剤吐出ノズル16と保持プレート22とを相対移動させ、図4に矢印Aで示す塗布方向の上流側から下流側に向かって、接着剤を基板2(4)の表面に順次、塗布していく。
基板2(4)への接着剤の塗布速度となる接着剤吐出ノズル16と保持プレート22の相対移動速度は、好ましくは1〜250mm/sec、更に好ましくは20〜100mm/secの範囲内である。
本実施形態のように、口金部材28を基板2(4)の表面に接触させながら接着剤塗布を行う場合、弾力性が無いプレート上に基板2(4)を載置した状態で接着剤塗布を行うと、基板に向けて付勢されている接着剤吐出ノズル16が跳ね上がり、接着剤の厚さが均一にならず、塗布ムラが発生してしまうことがある。しかしながら、本実施形態では、基板保持面22aに弾力性を持たせているので、上述したような接着剤吐出ノズル16の跳ね上がりが防止される。
次に、本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイ(光伝送体アレイ)の製造方法を図面に沿って詳細に説明する。
まず、第1基板2の表面に第1接着剤を塗布する第1塗布工程を行う。第1塗布工程では、図5に示されているように、第1基板2の表面ほぼ全体に、例えば、上述した接着剤塗布装置10を用いて、第1接着剤30を、隙間S1は0.5〜2mm、好ましくは0.5〜1.5mmで、ピッチP(すなわちP=W1+S1=ロッドレンズの長さL+切断代)で、基板2の幅方向に延びる帯状に、複数本、塗布する。
切断代は0.4〜0.6mmが好ましい。多数のロッドレンズアレイを得るためには短いほうが好ましく、刃を厚くして強度を確保できる点では長いほうが好ましい。
全長3mm以上のレンズを製造する場合には、この幅に設定することにより、基板の反りを抑制して接着剤の充填量および逃げ代を確保することができるので好ましい。基板の表面に帯状ではなく面状に接着剤を塗布してもよいし、接着剤を塗布する代わりに、基板表面全体を覆うように粘着シートを載置してもよい。
第1接着剤30の塗布時の厚さZ11は、図6に示すように、第1接着剤30を塗布した第1基板2の表面に直径Dのロッドレンズ6を押しつけて付着させたときの第1接着剤の厚さZ12が0.5D〜Dとなるように設定されている。
Z11の計算方法を図7に沿って説明する。第1塗布工程において、第1接着剤30を塗布した第1基板2の表面に直径Dのロッドレンズ6を押しつけて付着させると、ロッドレンズ6間では第1接着剤の厚さが増大する。そこで、第1基板2の表面に面状に均一に第1接着剤30を塗布した状態でロッドレンズを押し付けて付着したとき、ロッドレンズ6間の厚さがロッドレンズ6の半径と等しくなる(即ち、隣接するロッドレンズ6間の空間が充填される)初期塗布厚みを基準厚さZ50とすると、断面図において、ロッドレンズ付着前後の接着剤の面積は等しいことになるので、以下の等式が成り立つ。
P×Z50=D/2×P−1/2×Π×(D/2)2
ここで、左辺はロッドレンズ付着前の接着剤の面積であり、右辺はロッドレンズ付着後後の接着剤の面積を表す。
これをZ50について解くことにより、以下の式が得られる。
Figure 0004990060
実際には、第1接着剤30は帯状に第1基板2に塗布されているので、ロッドレンズ6を押しつけると第1接着剤30の一部はロッドレンズ6の軸線方向に沿って流れるため、ロッドレンズ6の押しつけ付着後に隣接するロッドレンズ6間の空間が充填される塗布厚さZ11としてはZ50の1.1以上2倍以下が好ましく、1.1以上1.5倍以下がより好ましく、1.1以上1.3倍以下が特に好ましい。通常、直径が100ないし1000μmのロッドレンズ6が使用される。
具体的には、直径350μmのロッドレンズ6を使用し、ピッチ360μm(すなわち隣り合うロッドレンズ6の隙間が10μm)の場合で、基準厚さZ50は41μmとなるため、Z11は45μm以上82μm以下が好ましく、45μm以上62μm以下がより好ましく、45μm以上53μm以下がさらに好ましい。
このように設定することによりロッドレンズの配列ムラが抑制される。但し、第1接着剤の塗布厚さが厚すぎるとロッドレンズを多数配列するための溝付平板へ第1接着剤が付着し、配列溝の破損、清掃回数が増え費用がかかり、また生産効率が落ちるため、適度な接着剤塗布厚さとすることが望ましい。
次に、図8に示すように、複数のロッドレンズ6を、配列プレート34の表面に並列状態で形成された複数のレンズ整列溝32内に収容させることによって並列配置させ、基板2の第1接着剤30が帯状に塗布されている面に付着させる。並列配置されているロッドレンズ6は、帯状に塗布された第1接着剤30が延びる方向と直交する方向(すなわち基板の奥行き方向)に延びるように配置されて、帯状に塗布された第1接着剤30に押しつけられ第1基板2に付着させられる(第1プレス工程)。なお、図8では配列溝の断面はU字状(U−shape)であるが、V字状(V−shape)であってもコの字状(長方形)であっても円弧の一部であっても溝のない平坦面であってもよい。
並列配置させられているロッドレンズ6の隙間すなわちレンズ整列溝32の隙間は、接着剤充填不良および埋設させる際の配列ムラを抑制するため1〜20μmが好ましく、10〜15μmがより好ましい。
配列プレート34に並列配置したロッドレンズ6を、第1接着剤30が塗布された第1基板2に配列状態を維持したまま付着させる方法として、以下の2つが挙げられる。1つは、第1基板2を、第1接着剤30が塗布されている面が下方に向くように配置し、ロッドレンズ6を収容したレンズ整列溝32が上方に向くように配置された配列プレート34を下方から第1基板2に押しつけて、ロッドレンズ6を配列プレート34から第1基板2に付着させる方法であり、もう一つは、第1基板2を、第1接着剤30が塗布されている面が上方に向くように配置し、ロッドレンズ6を収容したレンズ整列溝32が下方に向くように配置された配列プレート34を上方から第1基板2に押しつけて、ロッドレンズ6を配列プレート34から第1基板2に付着させる方法であり、いずれでもよい。後者の方法では、配列プレート34のレンズ整列溝32にロッドレンズ6を保持する機構を設け、レンズ配列溝32が下方を向いた場合でも、レンズ整列溝32からロッドレンズ6が落下しないようにされている。
ロッドレンズ6を、第1接着剤30が塗布された第1基板2に付着させた後はロッドレンズ6が付着した第1基板2を、好ましくは温度10℃〜40℃、湿度20%RH〜85%RHの環境下、更に好ましくは室温15℃〜25℃、湿度30%RH〜60%RHの環境下に8〜50時間放置して、第1接着剤30を十分に硬化させるのが良い。
次いで、例えば、上述した接着剤塗布装置10を用いて、第2基板4の表面ほぼ全体に、第2接着剤36を、幅W2が0.5〜2mmで、ピッチP(すなわち、P=W2+隙間S2=L+切断代)で、厚さZ2が0.5D〜Dで、すなわち前記第1塗布工程と同一ピッチで、基板4の幅方向に延びる複数本の帯状に塗布する第2塗布工程を行う(図9)。
図10は第1接着剤と第2接着剤の位置を示す概略断面図である。接着剤の厚さは誇張されている。
さらに、第2基板4の第2接着剤36が塗布された面を、第1基板2に付着されているロッドレンズ6に押しつけて第1接着剤30と第2接着剤36を接触させ、第1基板2の表面に並列配置されている複数のロッドレンズ6を第1および第2基板2、4で挟持してロッドレンズアレイ原板1を形成する第2プレス工程を行う。このとき、第2基板4は、表面に帯状に塗布された接着剤36が、第1基板2に並列配置状態で付着させられているロッドレンズ6と直交する方向に延びるように配置されて、第1基板2に付着されているロッドレンズ6に押しつけられる。接着剤30と36とが接触するように貼り合わせることで、第1および第2基板2、4と各ロッドレンズ6の間の空間は、各基板2、4に塗布された接着剤30、36によって充填され接着剤層8となる。ロッドレンズアレイ原板1が形成された後も接着剤の隙間が残っていることが好ましい。接着剤30と36とはそれぞれのセンターが一致するように貼り合わせることが好ましい。
その後、ロッドレンズアレイ原板1を、好ましくは温度10℃〜40℃、湿度20%RH〜85%RHの環境下、更に好ましくは室温15℃〜25℃、湿度30%RH〜60%RHの環境下に20〜60時間放置して、接着剤30、36を十分に硬化させるのが良い。
原板のままでは、硬化しづらく、また炭酸ガスの発生のため原板が膨らんだ状態となるものもあるので切断後に完全に硬化させることが好ましい。
さらに、ロッドレンズアレイ原板1を第2接着剤36が塗布された位置で第2接着剤36に沿って切断し第2接着剤36を分断する切断工程を行う。本実施形態では、図1に点線で示すように、ロッドレンズアレイ原板1を、原板2、4に帯状に塗布された接着剤30、36上で接着剤30,36が延びる方向に沿って、即ちロッドレンズ6が延びる方向に直交する方向に切断し、ロッドレンズアレイを形成する。
得られたロッドレンズアレイは、好しくは温度50℃〜80℃、湿度80%RH〜95%RHの環境下に10〜100時間放置して、接着剤30,36を十分に硬化させるのが良い。その後、室温で1〜12時間養生し、40〜80℃の乾熱下で完全に硬化させることが好ましい。
上述したように各基板2、4に接着剤30、36を塗布することにより、切断後の断面に発生する小さな空気溜り(「す」)、または接着剤の過剰な充填による歩留の低下を抑制することができる。さらに、硬化後も接着剤間に十分な隙間を確保できるので、湿気硬化型接着剤を用いる場合に、硬化の際に接着剤から発生する炭酸ガスを逃しやすく、湿気が入りやすくなり、十分硬化させることができ、空気溜りが抑制できる。
本実施形態によれば、接着剤を複数の帯状に塗布することで、ロッドレンズを加圧して接着剤に埋設する際または接着剤を塗布した基板を基板上に配列されたロッドレンズに加圧して貼合わせる際等に、空気溜りの発生を抑制することができる。その結果、仮接着工程や充填工程を追加することなく、ロッドレンズアレイを効率よく安価に、安定的に製造することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変更、変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、接着剤として、湿気硬化型接着剤を使用したが、本発明においては、接着剤の性状は湿気硬化型に限定されず、他の接着剤を用いてもよい。
また、上記実施形態では、基板として平面基板を使用したが、本発明は溝付基板にも適応可能である。
ロッドレンズアレイ原板1を切断して得られたロッドレンズアレイは両端面を光軸に垂直に切削および/または研磨することにより、所望のレンズ長で端面が鏡面であるロッドレンズアレイが製造される。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
(実施例)
基板材として、長さ250mm、幅170mm、厚さ0.42mmの黒色ベークライト板を、接着剤の材料として湿気硬化型接着剤(積水化学社製、エスダイン(商品名))を使用した。接着剤を、接着剤塗布装置10の接着剤投入ポット12へ投入し、ポット内にエアーを封入し約100℃、0.3MPaに加圧保持し、接着剤投入ポット12に連通した接着剤吐出ノズル16より吐出圧0.3MPaでシムの形状を1回塗布につき5本塗布する構造とし、幅4mm、接着剤間の隙間1.5mm、長さ242mm、厚さ(Z11)48〜51μmの帯状の第1接着剤を5.5mmピッチで6回、計30本ロッドレンズを固定する第1基板2の表面に直接塗布した。
接着剤吐出ノズル16は、図3に示した口金部材26、28間に厚さ200μmのシム20を配置し、口金部材28の先端を口金部材26の先端よりも70μm突出させた構造(h1=70μm)とし、図4に示したように基板2(4)に口金部材28の先端が当接するように設置した。シム20の幅d1は200μmであり、塗布装置の基板への第1接着剤塗布速度は100mm/secとした。
実施例の第1接着剤の塗布ムラ(バラツキ)は±2μm以内であり、接着剤が高精度に塗布できていた。
次に、ロッドレンズ6を配列プレート(溝付平板)に吸引を行いながら多数本平行に配列し仮留めした。本実施例では、ロッドレンズ材として、円形断面の中心から外周部に向かって屈折率が連続的に低下する屈折率分布を有し、直径0.35mm、長さ166mm、中心屈折率1.497、屈折率分布定数0.865mm-1のプラスチック製ロッドレンズを使用した。
第1接着剤を塗布した第1基板2を溝付平板に多数本平行に配列したロッドレンズ6の下方へ配置し、プレスを行ってロッドレンズ6を第1基板2へ移し取った。移し取った後の第1接着剤の厚み(Z12)は180〜235μmであった。プレスは、温度は75℃にて1分間、続いて20℃にて1分間、行った。プレス面には、ロッドレンズを多数配列するための溝付平板の破損防止と、全面均一プレスするため、弾力性のある材質で構成されている。
本実施例では、プレス面を適度な弾力性を持ったシリコンゴムで形成した。プレス終了後、基板に固定された多数本平行に配列したロッドレンズを12時間養生硬化した。
次に、他方の第2基板4の表面に、接着剤投入ポット12に連通し1回に5本の帯状の塗布が可能なシムを備えた接着剤吐出ノズル16より、第2接着剤を吐出圧0.3MPaで吐出させ、幅1mm、ピッチ5.5mm(第2接着剤間の隙間4.5mm)、長さ242mm、厚さ243〜247μmの帯状に、6回、計30本、直接、塗布した。
接着剤吐出ノズル16は、図3に示したように口金部材26、28間に厚さ200μmのシム20を配置し、口金部材28の先端を口金部材26の先端よりも300μm突出させた構造(h1=300μm)とし、図4に示したように基板2(4)に口金部材28の先端が当接するように設置した。シム20の幅d1は200μmであり、塗布装置の基板への第2接着剤塗布速度は100mm/secとした。
このように接着剤を狭い幅で塗布する場合、吐出圧、粘度等によっては、接着剤の塗布不良が発生するため、光電センサによる塗布不良の検知を行い、塗布不良による歩留低下を防ぐ構造とした。この塗布不良検知は、光電センサに限定されるものではなく、CCDカメラ等を用いてもよい。また、第1基板2への塗布のように、幅が広い塗布にも適用可能である。
養生硬化して固定された多数のロッドレンズ6が付着した第1基板2を、上述のように一方の表面に第2接着剤が帯状に塗布された第2基板4と貼り合わせて第1接着剤と第2接着剤を接触させ、同様の条件にてプレスし、ロッドレンズアレイ原板1を作製し、さらに24時間養生硬化を行った。
次いで、このロッドレンズアレイ原板1をロッドレンズ6に直交する方向に、5.5mmピッチで第1および第2接着剤が塗布された位置で双方の接着剤に沿って切断し、切断したロッドレンズアレイの両端面を光軸に垂直に鏡面研磨して、レンズ長4.4mmのロッドレンズアレイを作成した。
そして、このように製造したロッドレンズアレイの解像度を示すMTFを測定した。
図11に、MTFの測定装置を示す。この測定装置は、順次に配置した光源40、波長フィルタ42、拡散板44、格子(テストチャート)46、CCDラインセンサ48等から構成される。
格子46とCCDラインセンサ48とは、ロッドレンズの所定の共役長だけ離れている。また、本実施形態では、空間周波数12(ラインペア(Lp)/mm)の格子46を使用した。空間周波数とは、透明ラインと遮光(黒)ラインとの組み合わせを1ラインペアとし、1mm幅中のラインペア数を示す。
測定にあたっては、格子46とCCDラインセンサ48との間に、ロッドレンズアレイ50を設置する。そして、結像面に設置したCCDラインセンサ48によって、格子46の画像の光量を測定し、図12に示すような測定光量の最大値(iMAX)と最小値(iMIN)を測定し、MTFを下記の式により求めた。
MTF(%)=((iMAX−iMIN)/(iMAX+iMIN))×100
その結果を表1に示す。
表1
Figure 0004990060
表1から明らかなように、得られたロッドレンズアレイは、ロッドレンズの配列精度が高く、MTFが高く、そのバラツキも小さいものであった。なお、表において、MTF C.V.はMTFのバラツキの指標となるものであり、MTFの標準偏差/MTFの平均値である。
図13に、作製したロッドレンズアレイ50の断面写真を示す。基板2、4間にロッドレンズ6が接着剤30、36によって接着固定されており、接着剤30は第1基板2に塗布した接着剤であり、接着剤36は第2基板4に塗布した接着剤である。なお、断面写真のロッドレンズアレイでは、基板2、4のそれぞれに塗布した接着剤を区別できるように、第1基板2側と第2基板4側とで、異なった色の接着剤を使用した。
図13より、第1基板2側の接着剤30が、ロッドレンズ6の半径を以上の高さ位置まで充填され、且つロッドレンズの配列精度も良いことがわかる。
さらに、顕微鏡を用いて、作製したロッドレンズアレイの断面の表面において接着剤層中に存在する空気溜りの個数を調査した。空気溜りが接着してあるロッドレンズ両側にかかっている場合は、大、その他は小とした。その結果を表2に示す。


表2
Figure 0004990060
(比較例)
次に、比較例について説明する。
表2のように接着剤を塗布した以外は実施例と同様の方法でロッドレンズアレイを作製した。接着剤塗布装置10で使用するシムの形状を1回塗布につき5本塗布する構造とし、幅4.5mm、長さ242mm、厚さ48〜51μmの帯状の接着剤を5.5mmピッチで6回、計30本ロッドレンズを固定する第1および第2基板2、4それぞれに、塗布してロッドレンズアレイを作成した。そのロッドレンズアレイを実施例と同じ方法にてMTFの測定を行った。その結果を表1に示す。
表1より、得られたロッドレンズアレイは、ロッドレンズの配列精度が高く、MTFが高く、そのバラツキも小さいものであった。
また、第2塗布工程の接着剤の幅S2および厚みW3を表2のように変えた以外は実施例と同様に作製したロッドレンズアレイ断面の表面において顕微鏡観察にて、接着剤層にある空気溜りの個数を調査した。その結果を表2に示す。
このように、接着剤の塗布形状を変更しない場合では、空気溜りの個数が数倍であり、大きな空気溜りが多数あった。
本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイ製造方法で製造されたロッドレンズアレイ原板を示す概略的な斜視図である。 本実施形態の接着剤塗布装置の構成を概略的に示す側面図である。 接着剤吐出ノズルの分解斜視図である。 図2の接着剤塗布装置の吐出ノズルの拡大した断面図である。 第1塗布工程によって第1基板の表面に塗布された第1接着剤の状態を模式的に示す斜視図である。 接着剤を塗布した第1基板の表面に直径Dのロッドレンズを押しつけて付着させたとき、ロッドレンズの直径と第1接着剤の厚さの関係を示す模式的な断面図である。 接着剤の厚さの計算方法を説明するための図面である。 ロッドレンズが配列プレートのレンズ整列溝内に収容される状態を示す模式的な斜視図である。 第2塗布工程によって第2基板の表面に塗布された第2接着剤の状態を模式的に示す斜視図である。 本発明の好ましい実施形態の概略断面図である。 MTFの測定装置の構成を示す図面である。 図9の測定装置のCCDラインセンサで測定した測定光量の最大値(iMAX)と最小値(iMIN)を示す図面である。 実施例のロッドレンズアレイの断面写真である。
符号の説明
2:第1基板
4:第2基板
6:ロッドレンズ
8:接着剤層
30:第1接着剤
34:配列プレート
36:第2接着剤

Claims (5)

  1. 光伝送体アレイの製造方法であって、
    前記光伝送体アレイは、直径D[mm]、長さL[mm]の円柱状の光伝送体が複数、2枚の基板間に並列配置されてなり、
    前記製造方法は、光伝送体アレイ原板の製造工程と切断工程を有し、
    前記光伝送体アレイ原板の製造工程は、第1塗布工程、第1プレス工程、第2塗布工程、第2プレス工程を有し、直径D[mm]、長さL1[mm] (ただし、L1>L)の複数の光伝送体が、2枚の基板間に並列配置されて接着剤で固定された光伝送体アレイ原板を得る工程であって、
    前記第1塗布工程は、第1接着剤を厚さZ11で第1基板の表面に塗布し、
    前記第1プレス工程は、複数の光伝送体を、先ず配列プレートに並列配置し、次いで前記第1基板上の第1接着剤に押しつけて、前記第1基板に付着させ、
    前記第2塗布工程は、第2基板の表面に、0.5mm以上2mm以下の幅W2で、ピッチPで、0.5D以上D以下の厚さZ2で、第2接着剤を複数の帯状に塗布し、
    第2プレス工程は、前記第2基板の第2接着剤が塗布された側と、前記第1基板の前記光伝送体が付着された側とを重ね合わせて押し付ける工程であって、前記第2接着剤の延びる方向と前記光伝送体の長手方向とを直交させ、
    前記切断工程は、前記光伝送体アレイ原板を、前記光伝送体の長手方向と垂直にピッチP[mm]で切断する、
    ことを特徴とする光伝送体アレイの製造方法。
  2. 前記第1塗布工程において、前記厚さZ11が、以下の式で表される基準厚さZ50[mm]の1.1倍以上2倍以下である、
    Figure 0004990060
    請求項1に記載の光伝送体アレイの製造方法。
  3. 前記第1塗布工程において、前記第1接着剤を、0.5mm以上2mm以下の隙間S1[mm]で、ピッチPで、複数の帯状に塗布し、かつ前記Z11を以下の式で表される基準厚さZ50の1.1倍以上2倍とし
    前記第1プレス工程において、前記光伝送体の長手方向と前記第1接着剤の延びる方向とを直交させる、
    Figure 0004990060
    請求項1に記載の光伝送体アレイの製造方法。
  4. 前記切断工程は、帯状に塗布された前記第2接着剤を分断する、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光伝送体アレイの製造方法。
  5. 前記第2プレス工程では、前記第1接着剤と第2接着剤が、それぞれのセンター位置同士で接触するように、前記第1基板と第2基板とが重ね合わせて押し付けられる、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光伝送体アレイの製造方法。
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