JP2005181949A - ロッドレンズアレイの製造方法およびそれに用いる配列用治具、原板切断装置、端面切削装置 - Google Patents

ロッドレンズアレイの製造方法およびそれに用いる配列用治具、原板切断装置、端面切削装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 歩留まりを向上させることができるロッドレンズアレイの製造方法を提供すること。
【解決手段】 本発明によれば、第1基板と第2基板の2枚の基板間に複数本のロッドレンズが平行に配列された構造のロッドレンズアレイの製造方法であって、第1基板と第2基板との間に少なくとも1列のローラレンズ列を仮固定したアレイ前駆体32を形成する工程と、ロッドレンズの長手方向に沿ったアレイ前駆体の両側端面をシール剤36でシールする工程と、アレイ前駆体のロッドレンズの長手方向一端面に接着剤8を供給し、他端側を減圧して、アレイ前駆体内に接着剤を充填してロッドレンズアレイ原板とする工程と、接着剤の硬化後、ロッドレンズアレイ原板をロッドレンズに直交する方向に切断してロッドレンズアレイを形成する工程と、を備えているロッドレンズアレイの製造方法が提供される。
【選択図】 図13

Description

本発明は、ロッドレンズアレイの製造等に関し、より詳細には、2枚に基板間に柱状のロッドレンズが並べて配列されているロッドレンズアレイの製造等に関する。
微小レンズの一つとして、両端面が鏡面研磨された円柱状のプラスチックロッドレンズが知られている。このようなプラスチックロッドレンズは、単体で用いられる他に、多数本のロッドレンズを1列に配列して一体化させたロッドレンズアレイの形態とされ、複写機、ファクシミリ、スキャナ、ハンドスキャナ等で使用されるイメージセンサ用の光学部品として、あるいは、光源にLED(発光ダイオード)を用いたLEDプリンタ、液晶素子を用いた液晶プリンタ、EL素子を用いたELプリンタのような装置における書き込みデバイスとして用いられている。近年では、400dpi以上の高解像度が要求される分野でも使用されている。
このようなロッドレンズアレイは、例えば、配列治具上で密接状態に配列した多数本のロッドレンズアレイを2枚の基板材間に配置してアレイ前駆体を形成し、このアレイ前駆体の基板材と各ロッドレンズとの間に形成された空間に接着剤を充填し硬化させてロッドレンズアレイ原板とし、接着剤の硬化後、このロッドレンズアレイ原板を所定長さに切断してロッドレンズアレイとすることによって製造されている。更に、ロッドレンズアレイの端面は切削加工される。
このような製造方法では、配列治具に吸引機構を設け、この吸引機構によりロッドレンズを治具に吸着させながら、ロッドレンズを並列配置していた(例えば、特許文献1参照)。
そして、基板材と各のロッドレンズとの間に形成された空間への接着剤の充填は、各ロッドレンズの端面が露出している側の端面を接着剤に浸漬して他端側を吸引することによって行われていた(例えば、特許文献2参照)。
また、ロッドレンズアレイ原板は、回転する切断刃でロッドレンズに直交する方向に切断され、ロッドレンズアレイにされていた(例えば、特許文献3参照)。
そして、このようにして得られたロッドレンズアレイは、光伝送面である端面を切削等により鏡面加工することによって精度の高い平面に加工されている。光伝送面の精度は、ロッドレンズアレイの光学性能に大きな影響を及ぼすため、光伝送面であるロッドレンズアレイの端面を精度の高い平面に加工することは、ロッドレンズアレイの生産工程において極めて重要である。
このような加工を行う装置として、ロッドレンズアレイの端面に平行な回転軸を備え、この回転軸の外周に取付けた切削刃を回転させながら、回転軸とロッドレンズアレイとを相対移動させ、切削刃によってロッドレンズアレイの端面を切削する装置(サイドカッタ装置)や、固定切削刃をロッドレンズアレイの端面にあてた状態で、切削刃とロッドレンズアレイとを相対移動させ、ロッドレンズアレイの端面を削り取る装置(リニア切削装置)が提案されている(例えば、特許文献4)。
特開2001−27713号公報(0036段落、0037段落等参照。) 特開2001−27713号公報(0045段落、図4等参照。) 特開平6−59101号公報 特開平11−156628号公報(0009段落、0015段落、図1等参照。)
しかしながら、上述した製造方法では、高解像度に適応したロッドレンズアレイを製造することはできるが、歩留まりが低く、生産効率が悪いという問題がある。
また、ロッドレンズアレイに求められる光学性能が高くなるにつれて、大径のロッドレンズを使用したロッドレンズアレイが開発されてきた。このようなロッドレンズアレイでは、ロッドレンズのみならずロッドレンズを間に支持する基板も厚くなるため、ロッドレンズアレイ原板全体の厚さが厚くなる。この結果、ロッドレンズアレイ原板をロッドレンズアレイに切断するロッドレンズアレイ原板切断装置には、種々の厚さのロッドレンズアレイ原板を迅速かつ正確に切断することが求められるようになった。
さらに、上述したようなサイドカッタ装置では、切削した端面に切削刃の円軌道の曲率(アール)に対応した凹凸が形成されるため、端面を精度の高い平面に加工するためには、切削刃を極めて大きな回転半径を有するホイールに取付けて、極めて大きな曲率の円形軌道に沿って回転させなければならい。しかし、大きなホイールを高速回転させようとすると、装置が大きくなり、コスト、スペース等がかさむという問題があった。
また、リニア切削装置では、切削刃とロッドレンズアレイとの相対移動速度が遅く、切削深さが約10μmを越えると「チャタリング」と呼ばれる波状の微小な傷が発生するため、ミクロン単位の刃先位置の調整が必要となる。しかしながら、切削が連続する量産工程においては、熱膨張等の外的要因により設定位置にズレが生じ、安定して高い精度の平面を施すことが困難であるという問題があった。
このような問題は、高い精度の平面加工が要求される、ロッドレンズアレイ以外のワークの端面を加工する場合にも生じている。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、歩留まりを向上させることができるロッドレンズアレイの製造方法を提供することを目的としている。
また、本発明は、種々の厚さのロッドレンズアレイ原板を正確に切断することができるロッドレンズアレイ原板切断装置を提供することも目的としている。
さらに、本発明は、簡単な構成で、ロッドレンズアレイ等のワークの端面を高い精度の平面に加工することができる端面加工装置を提供することも目的としている。
本願発明の発明者は、上述したような製造方法において歩留まりが低いのは、基板材と各ロッドレンズとの間に形成された空間への接着剤の充填工程で、接着剤が均一に充填されないことが一つの原因であることを見出して本願発明を成すに至った。
本発明によれば、第1基板と第2基板の2枚の基板間に複数本のロッドレンズが平行に配列された構造のロッドレンズアレイの製造方法であって、第1基板と第2基板との間に少なくとも1列のロッドレンズ列を仮固定したアレイ前駆体を形成する工程と、前記ロッドレンズの長手方向に沿った前記アレイ前駆体の両側端面をシール剤でシールする工程と、前記アレイ前駆体の前記ロッドレンズの長手方向一端面に接着剤を供給し、他端側を減圧して、前記アレイ前駆体内に前記接着剤を充填してロッドレンズアレイ原板とする工程と、前記接着剤の硬化後、前記ロッドレンズアレイ原板を前記ロッドレンズに直交する方向に切断してロッドレンズアレイを形成する工程とを備えていることを特徴とするロッドレンズアレイの製造方法が提供される。
このような構成によれば、アレイ前駆体の両側端面がシールされているので、両側端面からの漏れが防止され、一端面に供給された接着剤が他端側の減圧により基板材と各ロッドレンズとの間に形成された空間内に均一に充填される。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記アレイ前駆体を形成する工程が、吸引機構が設けられた配列用治具上に、複数本のロッドレンズを、配列用治具に向けて吸引しながら、並列配置して第1段目のロッドレンズ列を形成する工程と、前記記第1段目のロッドレンズ列上に、複数本のロッドレンズを並列配置して第2段目のロッドレンズ列を形成する工程と、第1基板材の一方の面と前記配列用治具上の第2段目のロッドレンズ列との間に粘着剤を配置し、第1基板材上に前記第2段目のロッドレンズ列を転写して仮固定する工程と、前記第1基板材に仮固定された前記第2段目のロッドレンズ列の表面と、前記配列用治具上に残っている第1段目のロッドレンズ列との間に粘着剤を配置し、第2段目のロッドレンズ列上に前記第1段目のロッドレンズ列を転写して仮固定する工程と、前記第2段目のロッドレンズ列上に仮固定された前記第1段目のロッドレンズ列と第2基板材の一方の面との間に粘着剤を配置し、前記第1段目のロッドレンズ列と前記第2基板材とを仮固定する工程と、を備えている。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記アレイ前駆体を形成する工程が、吸引機構が設けられた配列用治具上に、複数本のロッドレンズを、配列用治具に向けて吸引しながら、並列配置してロッドレンズ列を1列形成する工程と、第1基板材の一方の面と前記配列用治具上のロッドレンズ列との間に粘着剤を配置し、第1基板材上に前記ロッドレンズ列を転写して仮固定する工程と、前記ロッドレンズ列と第2基板材の一方の面との間に粘着剤を配置し、前記ロッドレンズ列と前記第2基板材とを仮固定する工程と、を備えている。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記第2基板材を仮固定した後、前記第1および第2基板材を近づける方向の荷重を付与する工程を備えている。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記第1および第2基板材の裏面に、マスクフィルムを張る工程を備えている。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記配列用治具が、前記ロッドレンズが並列配置される載置部と、該載置部の全面に形成され、前記ロッドレンズが延びる方向と直交する方向に延びるように配置された複数の長孔と、該長孔を吸引手段に接続する接続手段と、を備えている。
このような構成によれば、ロッドレンズを載置部上で正確かつ迅速に並べることができるので、製造されるロッドレンズアレイの歩留まり及び生産性が向上する。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記ロッドレンズが略円形の断面形状を有し、前記長孔の幅は、前記ロッドレンズの直径より小さく設定されている。
このような構成によれば、ロッドレンズを載置部上でより正確かつ迅速に並べることができる。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記各長孔は、前記ロッドレンズが延びる方向と直交する方向に縦列状態で配置され、隣接する列は、長手方向に長孔の長さの半分の長さずれて配置されている。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記ロッドレンズアレイ原板を切断する工程が、前記ロッドレンズアレイ原板を回転刃を用いて切断し、前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが所定の厚さ未満であるときには、前記回転刃の刃先が下方から前記ロッドレンズアレイ原板に接触する第1の回転方向に、前記回転刃を回転駆動させて前記ロッドレンズアレイ原板を切断し、前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが前記所定の厚さ以上であるときには、前記回転刃の刃先が上方から前記ロッドレンズアレイ原板に接触する第2の回転方向に、前記回転刃を回転駆動させて前記ロッドレンズアレイ原板を切断する。
従って、前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが所定の厚さ未満であるときには、ロッドレンズアレイ原板は、刃物進行方向に対して刃物の回転が切断物の上側に抜ける回転方向に回転する回転刃によって、いわゆるアップカットで切断される。
また、前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが所定の厚さ以上であるときには、刃物進行方向に対して刃物の回転が切断物の下側に抜ける回転方向に回転する回転刃によって、いわゆるダウンカットで切断される。
このような構成によれば、切断するロッドレンズアレイ原板の厚さに適した回転刃の回転方向が得られるので、厚さに関わりなく、ロッドレンズアレイ原板を正確に切断することができる。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが所定の厚さ未満であるときには、前記回転刃としてスリワリカッター刃が使用され、前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが前記所定の厚さ以上であるときには、前記回転刃としてチップソーが使用される。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記所定の厚さが、約1.5mmである。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記切断されたロッドレンズアレイの端面を切削する工程を備えている。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記ロッドレンズアレイの端面を切削する工程が、円軌道に沿って回転する切削刃で、ロッドレンズアレイのロッドレンズの中心軸に垂直な端面を切削し、前記回転の回転軸が、前記端面およびロッドレンズの配列方向に直交する鉛直平面内で前記端面に対して、90+α°の角度で配置され、前記端面に前記切削刃最も近づく位置における回転の接線方向に平行となるように配置された前記端面を切削する。
このような構成によれば、切削刃は、傾斜した円形軌道に沿って回転し、切削すべきワークの端面に接近して接触し、端面を切削することになる。従って、端面に直交する方向での切削刃の軌跡の曲率半径が大きくなるので、ホイールの大きさを大きくすることなく、端面を高い精度の平面に加工することができる。また、切削深さを大きくとることができるので、刃先の調整が容易である。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記αが、−10<α<10である。このようにαは、負の値であってもよい。αが正のときは、円形軌道の下端で、負のときは上端で、切削刃が切削すべき端面に接して、切削が行われる。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記切削刃の刃先が、前記端面と平行になるように、前記円軌道の軌道面に対してα°傾いて延びるように配置されている。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記切削刃の刃先が、回転する板部材の表面から突出するように配置されている。板部材は円盤状であるのが好ましい。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記切削刃の刃先は、前記回転の径方向外方に向かって、前記端面の幅より長く延びるように配置されている。このような構成によれば、均一な切削が可能となる。
本発明の他の好ましい態様によれば、前記切削刃が、前記板部材の周縁部に取付けられている。このような構成によれば、端面に直交する方向での切削刃の軌跡の曲率半径を大きくとることができる。
本発明の他の態様によれば、2枚の基板間に複数本のロッドレンズが平行に配列されたロッドレンズアレイの製造で使用するロッドレンズ配列用治具であって、前記ロッドレンズが並列配置される載置部と、該載置部の全面に形成され、前記ロッドレンズが延びる方向と直交する方向に延びるように配置された複数の長孔と、該長孔を吸引手段に接続する接続手段と、を備えていることを特徴とするロッドレンズ配列用治具が提供される。
また、本願発明の発明者は、上述したような製造方法において歩留まりが低いのは、ロッドレンズを2枚の基板間に配置するのに先立って配列治具上に配置するとき、ロッドレンズを正確に配列することが難しいことが一つの原因となっていることを見出してこの発明を成すに至った。
このような構成によれば、ロッドレンズを載置部上で正確かつ迅速に並べることができるので、製造されるロッドレンズアレイの歩留まり及び生産性が向上する。
本発明の他の態様によれば、2枚の基板間にロッドレンズが平行に配列されたロッドレンズアレイ原板を、回転刃を用いて切断するロッドレンズアレイ原板切断装置であって、前記回転刃を回転駆動させる駆動装置を備え、前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが所定の厚さ未満であるときには、前記駆動装置が、前記回転刃の刃先が下方から前記ロッドレンズアレイ原板に接触する第1の回転方向に、前記回転刃を回転駆動させて前記ロッドレンズアレイ原板を切断し、前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが前記所定の厚さ以上であるときには、前記駆動装置が、前記回転刃の刃先が上方から前記ロッドレンズアレイ原板に接触する第2の回転方向に、前記回転刃を回転駆動させて前記ロッドレンズアレイ原板を切断する、ことを特徴とするロッドレンズアレイ原板切断装置が提供される。
従って、前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが所定の厚さ未満であるときには、ロッドレンズアレイ原板は、刃物進行方向に対して刃物の回転が切断物の上側に抜ける回転方向に回転する回転刃によって、いわゆるアップカットで切断される。
また、前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが所定の厚さ以上であるときには、刃物進行方向に対して刃物の回転が切断物の下側に抜ける回転方向に回転する回転刃によって、いわゆるダウンカットで切断される。
このような構成によれば、切断するロッドレンズアレイ原板の厚さに適した回転刃の回転方向が得られるので、厚さに関わりなく、ロッドレンズアレイ原板を正確に切断することができる。
本発明の他の態様によれば、2枚の基板間に複数本のロッドレンズが平行に配列されたロッドレンズアレイ原板を回転刃を用いて切断するロッドレンズアレイ原板の切断方法であって、前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが所定の厚さ未満であるときには、前記回転刃の刃先が下方から前記ロッドレンズアレイ原板に接触する第1の回転方向に、前記回転刃を回転駆動させて前記ロッドレンズアレイ原板を切断し、前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが前記所定の厚さ以上であるときには、前記回転刃の刃先が上方から前記ロッドレンズアレイ原板に接触する第2の回転方向に、前記回転刃を回転駆動させて前記ロッドレンズアレイ原板を切断する、ことを特徴とするロッドレンズアレイ原板の切断方法が提供される。
以上のように、本発明によれば、歩留まりを向上させることができるロッドレンズアレイの製造方法が提供される。
また、本発明によれば、ロッドレンズアレイの歩留まりを向上させることができるロッドレンズ配列用治具が提供される。
さらに、本発明によれば、種々の厚さのロッドレンズアレイ原板を正確に切断することができるロッドレンズアレイ原板切断装置が提供される。
さらにまた、本発明によれば、簡単な構成で、ワークの端面を高い精度の平面に加工することができる端面加工装置が提供される。
本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイの製造方法を図面に沿って詳細に説明する。まず、本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイの製造方法によって製造されたロッドレンズアレイ1の構成を説明する。図1は、本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイの製造方法で製造されたロッドレンズアレイ1の一部分を示す概略的な斜視図である。
図1に示されているように、このロッドレンズアレイ1では、第1および第2基板2’、4’の間に、多数本の円筒状のプラスチック製のロッドレンズ6が配置されている。第1および第2基板2’、4’と各ロッドレンズ6との間の空間には、接着剤8が充填され、各ロッドレンズ6は第1および第2基板2’、4’間に固定されている。
第1および第2基板2’、4’としては、カーボンブラック、染料等の遮光剤を含有させた、フェノール樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等の板が用いられる。
各ロッドレンズ6は、円柱形状を有し、第1および第2基板2’、4’に沿って延びる2本のロッドレンズ列を形成するように並列状態で配置されている。ロッドレンズ列は、一方のロッドレンズ列が、他方のロッドレンズ列に対して、ロッドレンズ列が延びる方向にロッドレンズの半径分だけずれて配置されている。即ち、2本のロッドレンズ列が俵積み状に積層配列されている。
本実施形態では、ロッドレンズ6は直径が、0.35mmであるが、本発明は、直径が0.7mmから0.1mmの範囲のロッドレンズを用いたロッドレンズアレイ1の製造に適している。
ロッドレンズ6は、その円形断面の中心から外周部に向かって屈折率が連続的に低下する屈折率分布を有するプラスチック製のロッドレンズが切断されたものである。
次に、本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイ1の製造方法について説明する。図2は、本実施形態の製造方法で用いるロッドレンズ配列用治具(配列台)の構成を概略的に示す図面である。
図2に示されているように、配列用治具10は、本体12と、本体12上に配置された載置部14とを備えている。載置部14の表面は平坦であり、その全面にわたって、多数の長孔16が形成されている。各長孔16は、本体12の内部に形成された通路(図示せず)を介して、外部の真空ポンプに接続され、載置部14上に載置された部材を、載置部14の表面に吸着固定できるように構成されている。
載置部14は、表面仕上げ状態(平滑性)、耐食性の点から、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属で作られているのが好ましい。また、鉄、または、プラスチック等の非金属材料を使用してもよい。
載置部14には、図3に示されているように、所定長(例えば、160mm程度)に切断されたロッドレンズ18が、略密接状態で並べて敷き詰められる。ロッドレンズ18は、切断されてロッドレンズ6とされるものであり、所定長(例えば、160mm程度)に切断された公知のプラスチック製のロッドレンズである。ロッドレンズ18も、円形断面の中心から外周部に向かって屈折率が連続的に低下する屈折率分布を有する。
プラスチック材料としては、ガラス転移温度Tgが60℃以上のものが好ましい。ガラス転移温度が低すぎると、ロッドレンズアレイ1の耐熱性が不十分となるおそれがあり、又、内部に充填する接着剤8の選択が難しくなる。
プラスチック材料としては、例えば、ポリメチルメタクリレート、メチルメタクリレートと他の単量体との共重合体等が使用される。他の単量体としては、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート等のフッ素化アルキル(メタ)アクリレート(屈折率n=1.37〜1.44)、屈折率1.43〜1.62の(メタ)アクリレート類例えばエチル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、アルキレングリコール(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン−ジ又はトリ−(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール−ジ、トリ又はテトラ−(メタ)アクリレート、ジグリセリンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、その他、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート、フッ素化アルキレングリコールポリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
載置部14の各長孔16は、その長軸が、載置部14に並列状態に敷き詰められたロッドレンズ18が延びる方向と直交する方向に延びるように配置されている(図4参照)。長孔16の幅Wは、ロッドレンズ18の直径dより小さく設定されている。本実施形態では、ロッドレンズ18の直径dが0.35mmであり、長孔16の幅Wは、0.3mmとされている。また、長孔16の長さLは、0.8mmに設定されている。
各長孔16は、並列配置されたロッドレンズ18が延びる方向と直交する方向に延びる列を形成するように縦列状態で配置されている。隣接する長孔列は、互いに、長手方向に長孔16の少なくとも半分の長さずれて配置されている。本実施形態では、同1列内の隣接する長孔16の間隔aは、0.2mmであり、隣接する長孔列間の間隔bは、4.7mm以下に設定されている。
長孔16は高速スピンドルによる機械加工、放電加工、エッチング等により加工される。また、エッチングの場合は、例えば同一形状の薄いプレートを複数枚加工した後、拡散接合等により貼り合せることにより製作される。
本実施形態の製造方法では、真空ポンプを作動させ長孔16から空気を吸引しながら、図3に示されているように、載置部14上にロッドレンズ18を1列に略密接した並列状態に敷き詰め、第1段目のロッドレンズ列20を形成する。このとき、ロッドレンズ18の位置を規制する規制板22及び23を載置部14上に配置し、ロッドレンズ18の曲がりを矯正すると同時に長手方向の位置決めを行う。
真空ポンプによる吸引により、載置部14に向けて吸引されているので、ロッドレンズ18は位置決めされた後に、ずれにくくなる。尚、静電気等によって載置部14に付着した異物を除去するため、ロッドレンズ18を敷き詰める前に、載置部14に除電エアーを吹きつけるのが好ましい。
本実施形態では、ロッドレンズとしては、直径0.35mm、長さ166mm、中心屈折率1.497、屈折率分布定数0.865mm-1ののプラスチック製屈折率分布型ロッドレンズを用いた。
次に、第1段目のロッドレンズ列20の上に、複数本のロッドレンズ18を略密接状態で並列配置して敷き詰め、第2段目のロッドレンズ列24を形成する(図5参照)。第2段目のロッドレンズ列24のロッドレンズ18は、第1段目のロッドレンズ列20のロッドレンズ18に対して俵積み状になるよう配置される。第2段目のロッドレンズ列24のロッドレンズ18は、第1段目のロッドレンズ列20内の隣接するロッドレンズ18の間の微細な隙間から吸引される。
次に、切断後に第1基板2’となる第1基板材2に、第2段目のロッドレンズ列24を転写して仮固定する。この転写工程に先立って、第1基板材2の一方の面(裏面)にマスクフィルム26を貼り付け(図6)、他方の面に筋状に粘着剤28を塗布する(図7)。本実施形態では、第1基板材2として、長さ240mm、幅170mm、厚さ0.3mmの黒色ベークライト板を使用した。このベークライト板は、反り等を防止するため、使用時まで恒温恒湿室内で5kgwの重しを載せて静置して保管した。
マスクフィルム26は、塩化ビニルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリエチレンフィルム等が好ましい。マスクフィルム26は、片面に粘着剤が塗布されたものでもよい。この粘着剤の粘着力は、後に基板材からフィルムを除去するさい、フィルムを容易に剥離できる程度の粘着力であるのが好ましい。本実施形態では、自己密着性を有する厚さ0.08mmのPVCフィルム製プリント基板用マスキングテープ(商品名 エレップマスキングシートN−380、日東電工製)を使用した。マスクフィルム26の基板材2からはみ出た部分は、手動又は自動でトリミングされる。
粘着剤28は、配列治具10から平行配列したロッドレンズ列20を剥離できる程度の粘着力を有するものでよく、帯状または筋状に塗布可能な粘着剤が好ましい。具体的には、スプレー式粘着剤、ホットメルト式粘着剤等が好ましく、塗布は、粘着剤の種類によりコート、スプレー等によって行われる。本実施形態では、水性感圧接着剤であるスプレー式粘着材(商品名 スプレー式ポストイット スリーボンド社製)を用いた。
第1基板材2の粘着剤28が塗布された面を、配列用治具10上の第2段目のロッドレンズ列24の所定位置に被せ(図8)、第1基板材2に第2段目のロッドレンズ列24を転写して仮固定する(図9)。
次いで、配列用治具10上に残っている第1段目のロッドレンズ列20の上面に粘着剤30を塗布する(図9)。粘着剤は、第1基板材2に転写された第2段目のロッドレンズ列24の表面に塗布しても良い。
次いで、第2段目のロッドレンズ列24が転写されている側の面を下にして、第2段目のロッドレンズ列24が転写されている第1基板材2を配列用治具10上に残っている第1段目のッドレンズ列20に重ね合わせる。このとき、第1基板材2は、第1段目のロッドレンズ列20が、第2段目のロッドレンズ列24に対して俵積みとなる位置で、第1段目のロッドレンズ列20に重ね合わされる。
次いで、真空ポンプを停止し、第1基板材2および第2段目のロッドレンズ列24とともに、第2段目のロッドレンズ列24に対して俵積み状態となった第1段目のロッドレンズ列20を載置部14から剥離する。
次いで、第1基板材2と同様に一方の面にマスクフィルム26が貼り付けられ、他方の面に筋状に粘着剤28を塗布された、第1基板材2と同様の第2基板材4を、俵積み状態の第1段目のロッドレンズ列20上に重ね合わせ、アレイ前駆体32を得る(図11)。
このようにして得られたアレイ前駆体32を複数枚、重ねて積層してアレイ前駆体ブロック33とし、第1および第2基板材2、4を近づける方向に一定荷重を付与して(図12)、俵積み状のロッドレンズ間の隙間を無くし密着させる。重ねて積層する枚数は、生産性を高める点からは多いほうが良いが、作業者が取り扱い易いブロックサイズ、重量などを考慮したうえで、その製造現場で適宜決定するのが良い。
次いで、各アレイ前駆体32のロッドレンズ18の長手方向に沿った両側端面34をシール剤でシールしシール部36を形成する。シールに用いる接着剤は、空気の流れをせき止める作用があり、内部に注入される接着剤に侵されないものであれば特に限定されない。本実施形態では、シリコーン系接着剤(セメダインスーパーX、セメダイン社製)を使用した。
シール部を硬化させた後、アレイ前駆体ブロック33のロッドレンズ18の端面が露出している一端を、容器にいれられた液体状の接着剤8に浸漬し(図13)、他端に真空ポンプに接続された減圧用カバー38を取付け(図14)、真空ポンプを作動させることにより、接着剤8を第1および第2基板材2、4とロッドレンズ18の間に形成された空間に接着剤8を充填する。
各アレイ前駆体32の両側端面34はシールされているので、両側端面34からの漏れは、生じない。また、積層された各アレイ前駆体32の基板材2、4間にマスクフィルムが介在しているので、アレイ前駆体32間には間隙が生成されず、この部分に接着剤が進入することはない。
充填後、一定荷重を加え静置し接着剤を重合硬化させることにより、各アレイ前駆体32を、第1及び第2基板材2、4間で、ロッドレンズ18同士及びロッドレンズ18と第1及び第2基板材2、4が接着固定されたロッドレンズアレイ原板とする。
接着剤8としては、エポキシ系やシリコン系の紫外線硬化型や反応型等の液状の接着剤が用いられる。また、これらの接着剤には遮光剤としてカーボンブラック、染料等が含有されている。また、基板材2、4とロッドレンズ6の間の狭い間隙に充填することから、接着剤8は低粘度であることが好ましく、特に接着剤の注入温度で、100Pa・s(1000Poise)以下の粘度を有することが好ましい。本実施形態では、充填する接着剤として、2液反応型エポキシ系接着剤(エピフォーム ソマール製)にカーボンブラックを0.5w%混練して用いた。
次いで、アレイ前駆体ブロック33をマスクフィルム同士の接合面を境に分離して、個々のロッドレンズアレイ原板に分離する。分離された個々のロッドレンズアレイ1の基板表面からマスクフィルムを剥離し、さらに、所定長に切断してロッドレンズアレイ1とする。最後に、ロッドレンズアレイ1の端面を切削処理等によって鏡面仕上げすることによって、結像系として用いることが可能なロッドレンズアレイ1を得る。
上記実施形態では、2段のロッドレンズ列を第1基板材に仮固定してから、第2基板材を重ねる方法であったが、各基板材にそれぞれ1段づつのロッドレンズ列を仮固定し、これら2枚の基板材を重ね合わせアレイ前駆体を形成する方法でもよい。
また、上記実施形態は、内部にロッドレンズが2列(2段)になって配置されたロッドレンズアレイの製造方法であったが、本発明はロッドレンズが1列(1段)のロッドレンズアレイにも適用可能である。
このようなロッドレンズアレイの製造では、載置台14上の1段のロッドレンズ列を第1基板材2に転写し、この第1基板材2に転写されたロッドレンズ列に第2基板材4が重ね合わされ、アレイ前駆体が形成される。さらに、接着剤8が充填されて、第1基板材2と第2基板材4の間にロッドレンズ18が1列(1段)になって配置されたロッドレンズアレイ原板40(図15)が製造される。
次に、ロッドレンズアレイ原板の切断について説明する。2枚の基板材間にロッドレンズ18が1列(1段)になって配置されたロッドレンズアレイ原板40(図15参照)を切断して、図16に示されているようなロッドレンズアレイ42を得る場合を例にロッドレンズアレイ原板の切断を説明する。
図17は、本実施形態のロッドレンズアレイ製造で使用するロッドレンズアレイ原板切断装置44の構成を示す概略的な正面図である。図18は、ロッドレンズアレイ原板切断装置におけるロッドレンズアレイ原板と切削刃との位置関係を示すための斜視図である。従って、図18では、図17で示されているロッドレンズアレイ原板切断装置44の構成部品の一部は省略されている。
図18に示されているように、ロッドレンズアレイ原板切断装置44で切断されるロッドレンズアレイ原板40は、製造するロッドレンズアレイ42の幅の数倍の幅wを有する2枚の基板材2、4の間に、基板材2、4の幅と略等しい長さに切断されたプラスチック製のロッドレンズ6が並列状態で固定されている中間品である。
本実施形態のロッドレンズアレイ原板切断装置44は、ロッドレンズアレイ原板40を所定幅wに切断して単体のロッドレンズアレイ42に分割するために使用される装置である。
図17に示されているように、ロッドレンズアレイ原板切断装置44は、ロッドレンズアレイ原板40を切断する円盤状の回転刃46と、回転刃46を回転駆動させるモータ48を備えている。回転刃46は、モータ48の出力軸50に着脱自在に取付けられている。モータ48は、スイッチの切り換えにより、正逆転可能とされている。
モータ48に対向して、切断するロッドレンズアレイ原板40が載置されるステージ52が配置されている。ステージ52は、その先端縁が、回転刃46と平行になるように配置されている。ステージ52の上方には、クランプ部材54が配置されている。クランプ部材54は、ステージ52の下方に配置されたシリンダ56に連結され、ステージ52に載置されたロッドレンズアレイ原板40をステージ52にクランプする下方位置と、ロッドレンズアレイ原板40が解放される上方位置との間を移動できるように構成されている。
本実施形態のロッドレンズアレイ原板切断装置44では、ロッドレンズアレイ原板40が、切断される部分がステージ52の先端から所定量、突出するようにロッドレンズアレイ原板40をステージ52に載置し、クランプ部材54でロッドレンズアレイ原板40をステージ52に固定する。このとき、ロッドレンズアレイ原板40のステージ52上での位置は、単体のロッドレンズアレイ2が回転刃46により切断されるように設定される。
次いで、回転する回転刃46を、ロッドレンズアレイ原板40に対して移動させ、図18に示されているように、ロッドレンズアレイ原板40の先端を幅wだけ切断し、単体のロッドレンズアレイ42を切り落とす。その後、シリンダ56を作動させてクランプ部材54を上昇させ、ロッドレンズアレイ原板40のクランプを解除し、ロッドレンズアレイ原板40を回転刃46方向に所定距離(w+刃厚)押し出す。
次いで、シリンダ56を作動させてクランプ部材54を降下させ、ロッドレンズアレイ原板40をクランプし、再び、回転刃46で、ロッドレンズアレイ原板40の先端を幅wだけ切断し、単体のロッドレンズアレイ42を切り落とす。このサイクルが、繰り返される。
本実施形態のロッドレンズアレイ原板切断装置44では、ロッドレンズアレイ原板40の厚さによって、回転刃46の種類および回転方向が変更される。すなわち、ロッドレンズアレイ原板40の厚さが、1.5mm未満、あるいは、1.5mm未満0.8mm以上のときには、回転刃46として、図19に示されているようなスリワリカッター刃46aが使用される。
さらに、モータ48のスイッチ切り換えにより、スリワリカッター刃46aが下方からロッドレンズアレイ原板40に接触する図19に矢印Aで示される第1の回転方向にスリワリカッター刃46aを回転駆動させて、ロッドレンズアレイ原板40を切断する。従って、ロッドレンズアレイ原板40は、刃物進行方向に対して刃物の回転が切断物の上側に抜ける回転方向に回転するスリワリカッター刃46aによって、いわゆるアップカットで切断される。
一方、ロッドレンズアレイ原板40の厚さが、1.5mm以上、あるいは、1.5mm以上5mm以下のときには、回転刃46として、図20に示されているような刃先の超硬のチップがついたチップソー46bが使用される。チップソー46bの厚さは、例えば、0.5mmである。
さらに、モータ48のスイッチ切り換えにより、チップソー46bが上方からロッドレンズアレイ原板40に接触する図20に矢印Bで示される第2の方向にチップソー46bを回転駆動させて、ロッドレンズアレイ原板40を切断する。従って、ロッドレンズアレイ原板40は、刃物進行方向に対して刃物の回転が切断物の下側に抜ける回転方向に回転する回転刃によって、いわゆるダウンカットで切断される。
以上のような構成を有する本実施形態のロッドレンズアレイ原板切断装置44によれば、切断されるロッドレンズアレイ原板の厚さに適応した、刃物、回転方向で切断が行われるので、迅速且つ正確なロッドレンズアレイ原板の切断が可能となる。
上記実施形態では、回転刃46をロッドレンズアレイ原板40に対して移動させる構成であったが、ロッドレンズアレイ原板40を回転刃46に対して移動させる構成でも、あるいは、回転刃46およびロッドレンズアレイ原板40の両者を移動させる構成でもよい。
本実施形態のロッドレンズアレイの製造では、次いで、ロッドレンズアレイ42の端面が端面切削装置で切削されて鏡面仕上げされる。次に、このロッドレンズアレイの切削について説明する。
図16に示されているように、ロッドレンズアレイ42は、基板4’、6’間に多数本のプラスチックロッドレンズ6が整列状態で接着剤10で固定された構成を備えている。ロッドレンズアレイ42では、プラスチックロッドレンズ6の中心軸に垂直な端面即ちプラスチックロッドレンズ6の端面が露出しているロッドレンズアレイの面42aが、切削加工が施される端面となる。
図21は、端面切削装置58の構成を模式的に示す概略的な斜視図である。
本実施形態の端面切削装置58では、ロッドレンズアレイ42を同一向きで積層して配置して配列体60とし、この配列体60の端面60aを切削する。
図21に示されているように、端面切削装置58は、レール状のガイドユニット62と、ガイドユニット62上を図示しない駆動機構により移動可能な配列体固定ユニット64とを備えている。配列体固定ユニット64は、配列体60を固定する固定クランプ66を備えている。固定クランプ66は、配列体60の端面60aすなわち各ロッドレンズアレイ42の端面42aがガイドユニット62が延びる方向と平行に配置されるように、配列体60を固定する。
端面切削装置58は、さらに、配列体60の端面60aを切削するカッタ68を有している。図22は、カッタ68の構成、および、カッタ68と配列体60の位置関係を示す模式的な側面図であり、図23は模式的な平面図である。
図22に示されているように、カッタ68は、駆動用のモータ70と、モータ70の出力軸72の先端に取付けられた回転する円盤状のカッターホイール74と、カッターホイール74に取付けられた切削刃76とを備えている。
図23に示されているように、切削刃76は、刃先76aがカッターホイール74の外側面74bから軸線方向外方に突出するように、カッターホイール74の外縁部に形成された凹部74a内に取付けられている。従って、切削刃76は、出力軸72を中心とした円軌道に沿って回転する。
本実施形態では、モータ70の出力軸72の軸線およびカッターホイール74の回転軸、即ち、切削刃76の回転軸aが、切削すべき配列体60の端面60a即ち各ロッドレンズアレイ42の端面42aおよびロッドレンズの配列方向に直交する平面内で端面60aに対して、91°(90°+α°)角度で、斜め上方に向くように配置されている(図22および図23では、明確化のため角度を誇張している。)。
従って、図23に点線で示される、切削刃76の刃先76aが描く円軌道Oは、最下部で端面60aに最も接近し、最上部で端面60aから最も離れるように配置されている。端面切削装置58では、端面60aに最も接近した位置で、刃先76aが回転の接線方向の延びるように配置された配列体60の横長の端面60aに接触し、これを所定切削深さ、切削するように切削刃76が配置される。
図22および図23に示されているように、切削刃76の刃先76aは、直線状の刃先であり、配列体60の端面60aと平行に延びるように、カッターホイール74の外表面26bに対して1°(α°)傾斜して配置されている。また、刃先76aは、カッターホイール74の回転の径方向外方に向かって延び、配列体60の端面60aの幅(上下方向の長さすなわち厚さ)より長い長さを有している。
従って、配列体60とカッタ68とを、配列体60の端面60aの長手方向に沿って即ちガイドユニット62に沿って、相対移動させることにより、配列体60に切削刃76が最も近づく位置における回転刃76の回転の接線方向に平行となるように配置された配列体60の端面60aを切削できる。
本実施形態の端面切削装置58では、切削刃76の円軌道の端面60aに接触する領域での曲率半径が大きくなるので、端面60a(42a)を高い精度の平面に加工することができ、切削深さを100μm以上としても、平均表面粗さRa0.1μm以下の精度の高い鏡面を得ることができる。
上記実施形態では、ロッドレンズアレイの端面の切削において、ロッドレンズアレイ42を6枚積層したものを配列体としているが、本発明は、これに限定されものではなく、配列体内のロッドレンズアレイの枚数は、適宜変更可能であり、1枚であってもよい。
上記実施形態では、αを+1°に設定した構成であるが、αは、−10<α<10°の範囲で変更可能である。
また、上記実施形態では、切削刃76の回転軸が斜め上方に向くように配置され、切削刃76が円軌道の最下部で切削する端面60a(42a)に接触しこれを切削する構成であったが、切削刃76の回転軸を逆方向即ち斜め下方に向けて傾け、即ちαを負とし、切削刃76が円軌道の最上部で、切削する端面60a(42a)に接触しこれを切削する構成としてもよい。
さらに、上記実施形態では、カッタ68がガイドユニット62の片側のみに配置された構成であるが、カッタ68をガイドユニット62の両側に配置した構成でもよい。
さらにまた、上記実施形態は、ロッドレンズアレイの端面を切削する端面切削装置であったが、本発明は、他のワークの端面を切削する端面切削装置にも適用可能である。
さらに、端面切削装置全体を、90°回転させて、フライス加工装置のように使用してもよい。
次に、本発明のロッドレンズアレイ原板切断装置の実施例の説明をする。
(1)厚さ0.8〜1.5mmのロッドレンズアレイ原板を下記の9種類の刃物を用いて切断し、その結果を比較した。(φ:直径、t:厚さ、NT、P:刃数)
1.メタルソー φ45×t0.2×NT90
2.スリワリカッター φ45×t0.2×NT90
3.メタルソー φ45×t0.3×NT90
4.メタルソー φ45×t0.3×NT40
5.スリワリカッター φ45×t0.3×NT90
6.スリワリTiコ−ト φ45×t0.3×NT90
7.メタルソー φ45×t0.3×NT32
8.スリワリカッター φ45×t0.5×NT32
9.チップソー φ50×t0.5×18P
厚さが0.2mmの刃は、切断中に蛇行するため、使用不可能であった。また、メタルソーは、バリの発生が多く、切断面にヤケが生じ易いため、不適当であった。
アップカット方向で用いた厚さ0.3mmのスリワリカッターと、ダウンカット方向で用いたチップソーでは、切断面が真っ直ぐなロッドレンズアレイが得られた。刃の回転数は3000rpmが最も好ましかった。
チップソーは、刃物移動速度を100mm/s程度のアレイに剥離を生じたが、スリワリカッターでは、140mm/s程度まで移動速度を上げても、アレイに剥離を生じなかった。以上のことから、厚さ0.8〜1.5mmのロッドレンズアレイ原板では、厚さ0.3mmのスリワリカッターをアップカット方向で用いると、最も迅速且つ正確な切断が可能となることが分かる。
(2)厚さ1.5〜5mmのロッドレンズアレイ原板を下記の6種類の刃物を用いて切断し、その結果を比較した。
1.スリワリカッター φ45×t0.3×NT90
2.メタルソー φ45×t0.5×NT90
3.荒刃ソー φ75×t0.5×NT36
4.荒刃側刃付メタルソー φ75×t0.5×NT26
5.千鳥側刃付メタルソー φ75×t1.0×NT38
6.チップソー φ50×t0.5×18P
厚さ0.3mmのスリワリカッター、厚さ0.5mm、厚さ1.0mmのメタルソーは、切断面が蛇行し、ヤケが発生するため、使用不可能であった。
アップカット方向で用いた厚さ0.3mmの千鳥側刃付メタルソーと、ダウンカット方向で用いたチップソーでは、切断面が真っ直ぐなロッドレンズアレイが得られた。刃の回転数は3000rpmが最も好ましかった。
千鳥側刃付メタルソーは、刃の厚みが大きいため製品の廃棄量が多くなる。以上のことから、厚さ1.5〜5mmのロッドレンズアレイ原板では、厚さ0.5mmのチップソーをダウンカット方向で用いると、最も迅速且つ正確な切断が可能となることが分かる。
次に本発明によるロッドレンズアレイの研削の実施例を説明する。
黒色樹脂板の基板間にロッドレンズを配列し、接着剤としてエピフォーム(反応型エポキシ系接着剤)にカーボンブラックを2重量%混練したものを充填して硬化させたプラスチックロッドレンズアレイの端面を切削した。
このようなプラスチックロッドレンズアレイを、幅4.4mmに予備切削し、端面を揃えた状態で8枚重ねて配列体とし、2MPa/cm2の圧力で、上記実施形態の端面切削装置58の配列体固定ユニットに固定する。
αを1°に設定し、切削刃として使用する人造ダイヤモンド単結晶の刃物(すくい角5°、逃げ角10°)の刃先線が配列体の端面と平行になるように、切削刃をカッターホイールに配置し、カッターホイールを3600rpmで回転させる。
この状態で、配列体固定ユニットをガイドユニットに沿って、1m/minで移動させて配列体の端面を0.1mm切削した。他方の端面も同様に0.1mm切削し、幅4.2mmのロッドレンズアレイに仕上げた。
この実施例では、処理時間40秒、表面粗さRa0.08μm、光学性能MTF80%であった。
上記実施例と同じ配列体を、2MPa/cm2の圧力で、端面切削装置の配列体固定ユニットに固定する。配列体の端面と平行な回転軸を有するφ160mmのカッターホイールの円周上に人造ダイヤモンドの刃物を取付け、この刃物で端面を切削するサイドカッタ装置で、端面を切削した。カッターホイールの回転数は3600rpmとした。
この状態で、配列体固定ユニットをガイドユニットに沿って、1m/minで移動させて配列体の端面を0.1mm切削した。他方の端面も同様に0.1mm切削し、幅4.2mmのロッドレンズアレイに仕上げた。
この実施例では、処理時間40秒、表面粗さRa0.20μm、光学性能MTF75%であった。
本発明の好ましい実施形態のロッドレンズアレイの製造方法で製造されたロッドレンズアレイの概略的な斜視図である。 本発明の実施形態の製造方法で用いるロッドレンズ配列用治具(配列台)の構成を概略的に示す図面である。 本発明の実施形態のロッドレンズアレイの製造方法の工程を説明するための図面である。 本発明の実施形態の製造方法で用いるロッドレンズ配列用治具の載置台の構成を示す図面である。 本発明の実施形態のロッドレンズアレイの製造方法の工程を説明するための図面である。 本発明の実施形態のロッドレンズアレイの製造方法の工程を説明するための図面である。 本発明の実施形態のロッドレンズアレイの製造方法の工程を説明するための図面である。 本発明の実施形態のロッドレンズアレイの製造方法の工程を説明するための図面である。 本発明の実施形態のロッドレンズアレイの製造方法の工程を説明するための図面である。 本発明の実施形態のロッドレンズアレイの製造方法の工程を説明するための図面である。 本発明の実施形態のロッドレンズアレイの製造方法の工程を説明するための図面である。 本発明の実施形態のロッドレンズアレイの製造方法の工程を説明するための図面である。 本発明の実施形態のロッドレンズアレイの製造方法の工程を説明するための図面である。 本発明の実施形態のロッドレンズアレイの製造方法の工程を説明するための図面である。 本発明の他の実施形態のロッドレンズアレイの製造方法で製造されるロッドレンズアレイ原板の斜視図である。 本発明の他の実施形態のロッドレンズアレイの製造方法で製造されるロッドレンズアレイの斜視図である。 本発明の実施形態のロッドレンズアレイ原板切断装置の構成を示す概略的な正面図である 図17のロッドレンズアレイ原板切断装置におけるロッドレンズアレイ原板と切削刃との位置関係を示すための斜視図である。 スリワリカッター刃の模式的な側面図である。 チップソーの模式的な側面図である。 本発明の好ましい実施形態の端面切削装置の構成を示す概略的な斜視図である。 カッタの構成、および、カッタと配列体の位置関係を示す模式的な側面図である。 カッタの構成、および、カッタと配列体の位置関係を示す模式的な平面図である。
符号の説明
1:ロッドレンズアレイ
2’:第1基板
2:第1基板材
4’:第2基板
4:第2基板材
6:ロッドレンズ
8:接着剤
32:アレイ前駆体
33:アレイ前駆体ブロック
36:シール部
40:ロッドレンズアレイ原板
42:ロッドレンズアレイ

Claims (22)

  1. 第1基板と第2基板の2枚の基板間に複数本のロッドレンズが平行に配列された構造のロッドレンズアレイの製造方法であって、
    1基板と第2基板との間に少なくとも1列のロッドレンズ列を仮固定したアレイ前駆体を形成する工程と、
    前記ロッドレンズの長手方向に沿った前記アレイ前駆体の両側端面をシール剤でシールする工程と、
    前記アレイ前駆体の前記ロッドレンズの長手方向一端面に接着剤を供給し、他端側を減圧して、前記アレイ前駆体内に前記接着剤を充填してロッドレンズアレイ原板とする工程と、
    記接着剤の硬化後、前記ロッドレンズアレイ原板を前記ロッドレンズに直交する方向に切断してロッドレンズアレイを形成する工程と、を備えている、
    ことを特徴とするロッドレンズアレイの製造方法。
  2. 前記アレイ前駆体を形成する工程が、
    吸引機構が設けられた配列用治具上に、複数本のロッドレンズを、配列用治具に向けて吸引しながら、並列配置して第1段目のロッドレンズ列を形成する工程と、
    前記第1段目のロッドレンズ列上に、複数本のロッドレンズを並列配置して第2段目のロッドレンズ列を形成する工程と、
    第1基板材の一方の面と前記配列用治具上の第2段目のロッドレンズ列との間に粘着剤を配置し、第1基板材上に前記第2段目のロッドレンズ列を転写して仮固定する工程と、
    前記第1基板材に仮固定された前記第2段目のロッドレンズ列の表面と、前記配列用治具上に残っている第1段目のロッドレンズ列との間に粘着剤を配置し、第2段目のロッドレンズ列上に前記第1段目のロッドレンズ列を転写して仮固定する工程と、
    前記第2段目のロッドレンズ列上に仮固定された前記第1段目のロッドレンズ列と第2基板材の一方の面との間に粘着剤を配置し、前記第1段目のロッドレンズ列と前記第2基板材とを仮固定する工程と、を備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  3. 前記アレイ前駆体を形成する工程が、
    吸引機構が設けられた配列用治具上に、複数本のロッドレンズを、配列用治具に向けて吸引しながら、並列配置してロッドレンズ列を1列形成する工程と、
    第1基板材の一方の面と前記配列用治具上のロッドレンズ列との間に粘着剤を配置し、第1基板材上に前記ロッドレンズ列を転写して仮固定する工程と、
    前記ロッドレンズ列と第2基板材の一方の面との間に粘着剤を配置し、前記ロッドレンズ列と前記第2基板材とを仮固定する工程と、を備えている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  4. 前記第2基板材を仮固定した後、前記第1および第2基板材を近づける方向の荷重を付与する工程を備えている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  5. 前記第1および第2基板材の裏面に、マスクフィルムを張る工程を備えている、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  6. 前記配列用治具が、
    前記ロッドレンズが並列配置される載置部と、
    該載置部の全面に形成され、前記ロッドレンズが延びる方向と直交する方向に延びるように配置された複数の長孔と、
    該長孔を吸引手段に接続する接続手段と、を備えている、
    ことを特徴とする請求項2または3に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  7. 前記ロッドレンズが略円形の断面形状を有し、前記長孔の幅は、前記ロッドレンズの直径より小さく設定されている、
    ことを特徴とする請求項6に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  8. 前記各長孔は、前記ロッドレンズが延びる方向と直交する方向に縦列状態で配置され、隣接する列は、長手方向に長孔の長さの半分の長さずれて配置されている、
    ことを特徴とする請求項6または7に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  9. 前記ロッドレンズアレイ原板を切断する工程が、
    前記ロッドレンズアレイ原板を、回転刃を用いて切断し、
    前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが所定の厚さ未満であるときには、前記回転刃の刃先が下方から前記ロッドレンズアレイ原板に接触する第1の回転方向に、前記回転刃を回転駆動させて前記ロッドレンズアレイ原板を切断し、
    前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが前記所定の厚さ以上であるときには、前記回転刃の刃先が上方から前記ロッドレンズアレイ原板に接触する第2の回転方向に、前記回転刃を回転駆動させて前記ロッドレンズアレイ原板を切断する、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  10. 前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが所定の厚さ未満であるときには、前記回転刃としてスリワリカッター刃が使用され、前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが前記所定の厚さ以上であるときには、前記回転刃としてチップソーが使用される、
    ことを特徴とする請求項9に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  11. 前記所定の厚さが、約1.5mmである、
    ことを特徴とする請求項9または10に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  12. 前記切断されたロッドレンズアレイの端面を切削する工程を備えている、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  13. 前記ロッドレンズアレイの端面を切削する工程が、
    円軌道に沿って回転する切削刃で、ロッドレンズアレイのロッドレンズの中心軸に垂直な端面を切削し、
    前記回転の回転軸が、前記端面およびロッドレンズの配列方向に直交する平面内で前記端面に対して、90+α°の角度で配置され、
    前記端面に前記切削刃が最も近づく位置における回転の接線方向に平行となるように配置された前記端面を切削する、
    ことを特徴とする請求項12に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  14. 前記αが、−10<α<10である、
    ことを特徴とする請求項13に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  15. 前記切削刃の刃先が、前記端面と平行になるように、前記円軌道の軌道面に対してα°傾いて延びるように配置されている、
    ことを特徴とする請求項13または14に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  16. 前記切削刃の刃先が、回転する板部材の表面から突出するように配置されている、
    請求項13ないし15のいずれか1項に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  17. 前記切削刃の刃先は、前記回転の径方向外方に向かって、前記端面の幅より長く延びるように配置されている、
    ことを特徴とする請求項13ないし16のいずれか1項に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  18. 前記切削刃が、前記板部材の周縁部に取付けられている、
    ことを特徴とする請求項17に記載のロッドレンズアレイの製造方法。
  19. 2枚の基板間に複数本のロッドレンズが平行に配列されたロッドレンズアレイの製造で使用するロッドレンズ配列用治具であって、
    前記ロッドレンズが並列配置される載置部と、
    該載置部の全面に形成され、前記ロッドレンズが延びる方向と直交する方向に延びるように配置された複数の長孔と、
    該長孔を吸引手段に接続する接続手段と、
    を備えていることを特徴とするロッドレンズ配列用治具。
  20. 2枚の基板間にロッドレンズが平行に配列されたロッドレンズアレイ原板を、回転刃を用いて切断するロッドレンズアレイ原板切断装置であって、
    前記回転刃を回転駆動させる駆動装置を備え、
    前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが所定の厚さ未満であるときには、
    前記駆動装置が、前記回転刃の刃先が下方から前記ロッドレンズアレイ原板に接触する第1の回転方向に、前記回転刃を回転駆動させて前記ロッドレンズアレイ原板を切断し、
    前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが前記所定の厚さ以上であるときには、前記駆動装置が、前記回転刃の刃先が上方から前記ロッドレンズアレイ原板に接触する第2の回転方向に、前記回転刃を回転駆動させて前記ロッドレンズアレイ原板を切断する、
    ことを特徴とするロッドレンズアレイ原板切断装置。
  21. 2枚の基板間に複数本のロッドレンズが平行に配列されたロッドレンズアレイ原板を回転刃を用いて切断するロッドレンズアレイ原板の切断方法であって、
    前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが所定の厚さ未満であるときには、前記回転刃の刃先が下方から前記ロッドレンズアレイ原板に接触する第1の回転方向に、前記回転刃を回転駆動させて前記ロッドレンズアレイ原板を切断し、
    前記ロッドレンズアレイ原板の厚さが前記所定の厚さ以上であるときには、前記回転刃の刃先が上方から前記ロッドレンズアレイ原板に接触する第2の回転方向に、前記回転刃を回転駆動させて前記ロッドレンズアレイ原板を切断する、
    ことを特徴とするロッドレンズアレイ原板の切断方法。
  22. 円軌道に沿って回転する切削刃で、ワークの横長の端面を切削する端面切削装置であって、
    前記回転の回転軸が、前記端面に直交する鉛直平面内で前記端面に対して、90+α°の角度で配置され、
    前記切削刃が、前記端面に最も近づく位置で、該位置における回転の接線方向に延びるように配置された前記端面を切削する、
    ことを特徴とする端面切削装置。
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