JPH09168994A - 安全補強部材を備えたシート材切断装置 - Google Patents
安全補強部材を備えたシート材切断装置Info
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- JPH09168994A JPH09168994A JP32890595A JP32890595A JPH09168994A JP H09168994 A JPH09168994 A JP H09168994A JP 32890595 A JP32890595 A JP 32890595A JP 32890595 A JP32890595 A JP 32890595A JP H09168994 A JPH09168994 A JP H09168994A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】回転刃の刃先よりもさらに突出した突出部を有
する安全補強部材を固定刃側に設け、指先等が回転刃の
刃先に直接触れ難くした安全性の高いシート材切断装置
を提供する。 【解決手段】シート材を横切るようにフレームに対して
摺動自在に設けられた支持部材と、この支持部材に軸支
された回転刃と、前記回転刃と当接すべく配置された固
定刃と、前記回転刃を回転させる回転刃駆動機構とを備
え、前記支持部材が摺動時に回転刃と固定刃との協働に
よりシート材を切断するシート材の切断装置であって、
前記固定刃には、前記回転刃の刃先に近接するとともに
前記回転刃の刃先が固定刃よりも突出した突出量よりも
突出する突出部を備えた安全補強部材を設けた。
する安全補強部材を固定刃側に設け、指先等が回転刃の
刃先に直接触れ難くした安全性の高いシート材切断装置
を提供する。 【解決手段】シート材を横切るようにフレームに対して
摺動自在に設けられた支持部材と、この支持部材に軸支
された回転刃と、前記回転刃と当接すべく配置された固
定刃と、前記回転刃を回転させる回転刃駆動機構とを備
え、前記支持部材が摺動時に回転刃と固定刃との協働に
よりシート材を切断するシート材の切断装置であって、
前記固定刃には、前記回転刃の刃先に近接するとともに
前記回転刃の刃先が固定刃よりも突出した突出量よりも
突出する突出部を備えた安全補強部材を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転しつつ移動す
る円形の回転刃とこの回転刃に当接する刃との協動によ
りシート材を切断するシート材切断装置において、作業
者が同装置を取り扱う際に固定刃よりも突出した回転刃
の刃先によって指先等を負傷することのないよう、固定
刃側に回転刃の刃先よりも突出した状態の安全補強部材
を設けた安全性の高いシート材切断装置に関するもので
ある。
る円形の回転刃とこの回転刃に当接する刃との協動によ
りシート材を切断するシート材切断装置において、作業
者が同装置を取り扱う際に固定刃よりも突出した回転刃
の刃先によって指先等を負傷することのないよう、固定
刃側に回転刃の刃先よりも突出した状態の安全補強部材
を設けた安全性の高いシート材切断装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ECR、POS端末機等のプリンタ装置
においては、ロール状に巻かれた状態の記録紙を引き出
して印字した後、切断装置を用いて所用の部分を切断し
てシートとして発行している。このような記録紙切断装
置には各種のものがあるが、最近、製造コストが高く騒
音が比較的大きいロータリ方式の切断装置の欠点を克服
するために、紙等の帯状シート材の切断装置の1つとし
て、回転しつつ移動する円形の回転刃と長尺状の固定刃
との組合せによる切断装置が利用されるようになってき
た。
においては、ロール状に巻かれた状態の記録紙を引き出
して印字した後、切断装置を用いて所用の部分を切断し
てシートとして発行している。このような記録紙切断装
置には各種のものがあるが、最近、製造コストが高く騒
音が比較的大きいロータリ方式の切断装置の欠点を克服
するために、紙等の帯状シート材の切断装置の1つとし
て、回転しつつ移動する円形の回転刃と長尺状の固定刃
との組合せによる切断装置が利用されるようになってき
た。
【0003】この種の切断装置を図5を参照して説明す
ると、回転刃102を有する支持体101は、図5
(a)に示すネジ軸100とネジ結合しており、ネジ軸
上を左右方向に移動する。回転刃102は図5(b)か
ら分かるように、支持体101に設けられた軸105に
回転可能に軸支され、フレーム側に設けた固定刃103
にばね104等で押圧されている。図5(a)で紙面に
垂直方向に移送されるシート材は、支持体101が左右
方向に移動する際に回転刃102及び固定刃103によ
り切断される。
ると、回転刃102を有する支持体101は、図5
(a)に示すネジ軸100とネジ結合しており、ネジ軸
上を左右方向に移動する。回転刃102は図5(b)か
ら分かるように、支持体101に設けられた軸105に
回転可能に軸支され、フレーム側に設けた固定刃103
にばね104等で押圧されている。図5(a)で紙面に
垂直方向に移送されるシート材は、支持体101が左右
方向に移動する際に回転刃102及び固定刃103によ
り切断される。
【0004】ところでこうした切断装置においては図
6、図7に示すように回転刃102を固定刃103に対
して若干傾けて、回転刃102の周辺部が、回転刃の移
動方向前方の1点Pで固定刃103の縁と圧接するよう
にすることが、切れ味を確保する上で重要である。回転
刃傾斜装置としては例えば特公昭50−24466号公
報が提案されているが、この装置では、左右に引っ張ら
れるワイヤと、支点軸のまわりに揺動する揺動レバーな
どの構成部品によって、回転刃の傾斜を切換えるという
構成であるため、回転刃を切換えるための装置が複雑、
高価なものになるという問題を有していた。
6、図7に示すように回転刃102を固定刃103に対
して若干傾けて、回転刃102の周辺部が、回転刃の移
動方向前方の1点Pで固定刃103の縁と圧接するよう
にすることが、切れ味を確保する上で重要である。回転
刃傾斜装置としては例えば特公昭50−24466号公
報が提案されているが、この装置では、左右に引っ張ら
れるワイヤと、支点軸のまわりに揺動する揺動レバーな
どの構成部品によって、回転刃の傾斜を切換えるという
構成であるため、回転刃を切換えるための装置が複雑、
高価なものになるという問題を有していた。
【0005】このため、本発明者らは上記従来の問題を
解決するために、すでに米国特許第5307716号に
記載のシート切断装置を提案している。この装置は、フ
レーム上を移動する刃物支持体に取り付けられた円形の
回転刃と、この回転刃に当接すべく配置した固定刃と、
前記回転刃を回転させるためのコロ及びコロガイド等か
ら構成され、刃物支持体の往動及び復動の何れにおいて
も回転刃を切断に必要な角度だけ簡単に傾斜させながら
回転刃と長尺の固定刃との協動により紙等の帯状シート
材を良好に切断することができる構成となっている。
解決するために、すでに米国特許第5307716号に
記載のシート切断装置を提案している。この装置は、フ
レーム上を移動する刃物支持体に取り付けられた円形の
回転刃と、この回転刃に当接すべく配置した固定刃と、
前記回転刃を回転させるためのコロ及びコロガイド等か
ら構成され、刃物支持体の往動及び復動の何れにおいて
も回転刃を切断に必要な角度だけ簡単に傾斜させながら
回転刃と長尺の固定刃との協動により紙等の帯状シート
材を良好に切断することができる構成となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな回転刃と固定刃との協働によってシート材を切断す
るシート材切断装置では、通常、回転刃先が固定刃の外
側面よりも僅かに突出した状態で配置してあり、この結
果、回転刃の鋭利な刃先がシート材切断装置の外面に突
出状態となり、シート材切断装置を取り扱う作業者が回
転刃の刃先で指等を負傷する恐れがあった。また、シー
ト材を切断中に発生した紙ずまり等を解消しようとし
て、刃先付近の紙を取り除く作業中にも回転刃の刃先が
剥き出し状態となっているため、刃先によって負傷する
恐れがある、等安全面での問題が明らかとなってきた。
そこで本発明は上記問題を解決するために、回転刃の刃
先よりもさらに突出した突出部を有する安全補強部材を
固定刃側に設け、指先等が回転刃の刃先に直接触れ難く
したシート材切断装置を提供し、これによってシート材
切断装置が如何なる状態に置かれていても、作業者が回
転刃の刃先によって負傷することを防止できるようにす
る。
うな回転刃と固定刃との協働によってシート材を切断す
るシート材切断装置では、通常、回転刃先が固定刃の外
側面よりも僅かに突出した状態で配置してあり、この結
果、回転刃の鋭利な刃先がシート材切断装置の外面に突
出状態となり、シート材切断装置を取り扱う作業者が回
転刃の刃先で指等を負傷する恐れがあった。また、シー
ト材を切断中に発生した紙ずまり等を解消しようとし
て、刃先付近の紙を取り除く作業中にも回転刃の刃先が
剥き出し状態となっているため、刃先によって負傷する
恐れがある、等安全面での問題が明らかとなってきた。
そこで本発明は上記問題を解決するために、回転刃の刃
先よりもさらに突出した突出部を有する安全補強部材を
固定刃側に設け、指先等が回転刃の刃先に直接触れ難く
したシート材切断装置を提供し、これによってシート材
切断装置が如何なる状態に置かれていても、作業者が回
転刃の刃先によって負傷することを防止できるようにす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明の技術解
決手段は、シート材を横切るようにフレームに対して摺
動自在に設けられた支持部材と、この支持部材に軸支さ
れた回転刃と、前記回転刃と当接すべく配置された固定
刃と、前記回転刃を回転させる回転刃駆動機構とを備
え、前記支持部材が摺動時に回転刃と固定刃との協働に
よりシート材を切断するシート材の切断装置であって、
前記固定刃には、前記回転刃の刃先に近接するとともに
前記回転刃の刃先が固定刃よりも突出した突出量よりも
突出する突出部を備えた安全補強部材を設けたことを特
徴とするシート材切断装置である。
決手段は、シート材を横切るようにフレームに対して摺
動自在に設けられた支持部材と、この支持部材に軸支さ
れた回転刃と、前記回転刃と当接すべく配置された固定
刃と、前記回転刃を回転させる回転刃駆動機構とを備
え、前記支持部材が摺動時に回転刃と固定刃との協働に
よりシート材を切断するシート材の切断装置であって、
前記固定刃には、前記回転刃の刃先に近接するとともに
前記回転刃の刃先が固定刃よりも突出した突出量よりも
突出する突出部を備えた安全補強部材を設けたことを特
徴とするシート材切断装置である。
【0008】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明に係わる実
施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施例に係る
シート材切断装置の装置全体の平面図および側面図であ
る。図1において1はフレームであり、このフレーム1
はシート材切断手段(詳細は後述する)4を移動させる
ための移動手段としてのスクリュウシャフト2の両端を
支持している。このスクリュウシャフト2の一端には、
スクリュウシャフト2を回転させるための駆動装置3が
取り付けられており、この駆動装置3はモータおよびモ
ータからの回転力をスクリュウシャフト2に伝達するた
めの伝達機構からなる。また、フレーム1には後述する
回転刃10と協働してシート材を切断する固定刃5が取
付けられている。
施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施例に係る
シート材切断装置の装置全体の平面図および側面図であ
る。図1において1はフレームであり、このフレーム1
はシート材切断手段(詳細は後述する)4を移動させる
ための移動手段としてのスクリュウシャフト2の両端を
支持している。このスクリュウシャフト2の一端には、
スクリュウシャフト2を回転させるための駆動装置3が
取り付けられており、この駆動装置3はモータおよびモ
ータからの回転力をスクリュウシャフト2に伝達するた
めの伝達機構からなる。また、フレーム1には後述する
回転刃10と協働してシート材を切断する固定刃5が取
付けられている。
【0009】前記スクリュウシャフト2にはシート材切
断手段4を構成する刃物台4aがネジ嵌合し、また、前
記刃物台4aは後述するようにフレーム1に形成したガ
イド部に対して「遊び」の無い状態で移動可能に支持さ
れている。そして、モータが駆動されると、スクリュウ
シャフト2が回転し、刃物台4aが図1中矢印方向に移
動するようになっており、この移動時に刃物台4aに搭
載した回転刃10とフレーム側に設けた固定刃5との協
働によりシート材を切断する。
断手段4を構成する刃物台4aがネジ嵌合し、また、前
記刃物台4aは後述するようにフレーム1に形成したガ
イド部に対して「遊び」の無い状態で移動可能に支持さ
れている。そして、モータが駆動されると、スクリュウ
シャフト2が回転し、刃物台4aが図1中矢印方向に移
動するようになっており、この移動時に刃物台4aに搭
載した回転刃10とフレーム側に設けた固定刃5との協
働によりシート材を切断する。
【0010】なお、刃物台4aの往復動は、モータの正
逆回転、あるいは伝達機構の切替えによりスクリュウシ
ャフト2の回転方向を正逆転して行うが、スクリュウシ
ャフト2に形成するネジを右螺旋、左螺旋の連続したネ
ジとすることにより、モータの回転方向を変更すること
なく刃物台4aをスクリュウシャフト2に対して往復動
させることもできる。
逆回転、あるいは伝達機構の切替えによりスクリュウシ
ャフト2の回転方向を正逆転して行うが、スクリュウシ
ャフト2に形成するネジを右螺旋、左螺旋の連続したネ
ジとすることにより、モータの回転方向を変更すること
なく刃物台4aをスクリュウシャフト2に対して往復動
させることもできる。
【0011】前記シート材切断手段4は、刃物台4a、
シート材を切断するための回転刃10および前記回転刃
10を回転するローラ12等からなる回転手段等を具備
している。以下に前記シート材切断手段4の構成につい
て説明すると、図2はシート材切断手段の拡大平面図、
図3は図2中のAーA断面図、図4は回転刃10と固定
刃5との拡大断面図を示す。
シート材を切断するための回転刃10および前記回転刃
10を回転するローラ12等からなる回転手段等を具備
している。以下に前記シート材切断手段4の構成につい
て説明すると、図2はシート材切断手段の拡大平面図、
図3は図2中のAーA断面図、図4は回転刃10と固定
刃5との拡大断面図を示す。
【0012】図2、図3において、1はフレームであ
り、このフレーム1は、前述したようにスクリュウシャ
フト2の両端を支持している。フレーム1は図3に示す
ような断面を有しており、刃物台4aを「遊び」の無い
状態でガイドするガイド部6を備えている。またフレー
ム1には刃物台4aに設けた回転刃10と当接する固定
刃5がネジ8等によって固定されている。固定刃5に
は、図4の拡大断面図に示すように、回転刃10が固定
刃5よりも外側に突出している量Xよりも大きい突出量
Yを有する安全補強部材7が、少なくとも回転刃10の
移動範囲に渡って設けられている。
り、このフレーム1は、前述したようにスクリュウシャ
フト2の両端を支持している。フレーム1は図3に示す
ような断面を有しており、刃物台4aを「遊び」の無い
状態でガイドするガイド部6を備えている。またフレー
ム1には刃物台4aに設けた回転刃10と当接する固定
刃5がネジ8等によって固定されている。固定刃5に
は、図4の拡大断面図に示すように、回転刃10が固定
刃5よりも外側に突出している量Xよりも大きい突出量
Yを有する安全補強部材7が、少なくとも回転刃10の
移動範囲に渡って設けられている。
【0013】ところで、前記安全補強部材7は固定刃と
一体に成形してもよいし、別体で成形してもよく、また
安全補強部材7は板材を折り曲げ加工して図4に示す如
く成形してもよい。別体で成形された安全補強部材は固
定刃に対して適宜固定手段(例えば溶接、接着など)に
より固定刃に固定される。このように、安全補強部材7
を固定刃5に設けることにより、固定刃5が長手方向に
渡って補強されることになり、この結果固定刃5の板厚
を従来のものより薄くできコストの低減を図ることがで
きる。また固定刃5の板厚を減少することによって、プ
レス成形したままの状態で固定刃を成形することがで
き、従来のようなプレス加工後の固定刃の刃先仕上げ加
工が不要となる。さらに、前記安全補強部材7は金属、
合成樹脂など、固定刃の補強機能を有する材質であれば
どのような材質でも成形することができる。なお、安全
補強部材の突出量Yはシート切断時に、シート材の送り
出しに邪魔にならない程度としておくことが必要であ
る。
一体に成形してもよいし、別体で成形してもよく、また
安全補強部材7は板材を折り曲げ加工して図4に示す如
く成形してもよい。別体で成形された安全補強部材は固
定刃に対して適宜固定手段(例えば溶接、接着など)に
より固定刃に固定される。このように、安全補強部材7
を固定刃5に設けることにより、固定刃5が長手方向に
渡って補強されることになり、この結果固定刃5の板厚
を従来のものより薄くできコストの低減を図ることがで
きる。また固定刃5の板厚を減少することによって、プ
レス成形したままの状態で固定刃を成形することがで
き、従来のようなプレス加工後の固定刃の刃先仕上げ加
工が不要となる。さらに、前記安全補強部材7は金属、
合成樹脂など、固定刃の補強機能を有する材質であれば
どのような材質でも成形することができる。なお、安全
補強部材の突出量Yはシート切断時に、シート材の送り
出しに邪魔にならない程度としておくことが必要であ
る。
【0014】図2、図3において、刃物台4aは、図示
の形状のように樹脂により一体成形されており、刃物台
4aには図3に示すように前記スクリュウシャフト2を
嵌合するネジ部4cと、フレーム1のガイド部6にスラ
イド自在に組み付けられるガイド溝4dが形成されてい
る。また、刃物台4aには回転刃10の軸11を回転自
在に保持する軸受け部23が形成されている。さらに、
前記刃物台4aには、回転刃10を切断時、移動方向に
傾ける機能を有する傾斜手段としてのローラ12を収納
する収納孔13が形成されている。
の形状のように樹脂により一体成形されており、刃物台
4aには図3に示すように前記スクリュウシャフト2を
嵌合するネジ部4cと、フレーム1のガイド部6にスラ
イド自在に組み付けられるガイド溝4dが形成されてい
る。また、刃物台4aには回転刃10の軸11を回転自
在に保持する軸受け部23が形成されている。さらに、
前記刃物台4aには、回転刃10を切断時、移動方向に
傾ける機能を有する傾斜手段としてのローラ12を収納
する収納孔13が形成されている。
【0015】回転刃10とガイド部6との間に配置さ
れ、かつ、前記収納孔13に収納されているローラ12
は回転刃10をシート材切断進行方向に少し傾斜させる
ことができる直径を有するよう構成されているとともに
図2に示すようにローラ12は回転刃の重心線よりシー
ト材切断進行方向よりやや後方位置の回転刃裏面を支持
するようになっており、こうすることにより、回転刃1
0はシート切断方向に移動する際に前傾した状態となる
ようになっている。また、回転刃10は板バネ16の付
勢力により下方に向けて押圧され、この結果、回転刃1
0は固定刃5に対して押しつけられるとともに回転刃1
0を介して前記ローラ12はガイド部6の面に押しつけ
られている。言い換えると、前記ローラ12は図3に示
す組立状態において回転刃10とガイド6面とによって
挟持されている。なお、回転刃10の裏面及びローラ表
面、更にフレームのローラと当接するガイド面6は適当
な摩擦力を発生する状態としておくことが望ましい。
れ、かつ、前記収納孔13に収納されているローラ12
は回転刃10をシート材切断進行方向に少し傾斜させる
ことができる直径を有するよう構成されているとともに
図2に示すようにローラ12は回転刃の重心線よりシー
ト材切断進行方向よりやや後方位置の回転刃裏面を支持
するようになっており、こうすることにより、回転刃1
0はシート切断方向に移動する際に前傾した状態となる
ようになっている。また、回転刃10は板バネ16の付
勢力により下方に向けて押圧され、この結果、回転刃1
0は固定刃5に対して押しつけられるとともに回転刃1
0を介して前記ローラ12はガイド部6の面に押しつけ
られている。言い換えると、前記ローラ12は図3に示
す組立状態において回転刃10とガイド6面とによって
挟持されている。なお、回転刃10の裏面及びローラ表
面、更にフレームのローラと当接するガイド面6は適当
な摩擦力を発生する状態としておくことが望ましい。
【0016】次に上記実施の形態のシート材の切断装置
の作動を説明する。図1、図2において、シート材切断
手段4がフレーム1に沿って図2中右方に移動する状態
の時を考える。モータ3が作動されスクリュウシャフト
2が回転しシート材切断手段4が図2の右方へ移動を開
始すると、ローラ12がフレーム1との摩擦力によって
回転し、ローラ12の回転によって回転刃10も回転す
る。さらに、回転刃10はローラ12によって進行方向
に対して僅か前方に傾くようになっているため回転刃1
0は固定刃5と一点Pで当接し、この結果シート材S
は、回転刃10、固定刃5との協働により、鋭利に切断
されることになる。また、固定刃5側の回転刃10の刃
先裏面側には、回転刃5の刃先よりも突出して配置され
た安全補強部材7が設けられているため、回転刃の刃先
のみが固定刃側から突出する状態を無くすことができ、
これによって不用意に回転刃の刃先部分を触ったとして
も、安全補強部材によって、指先等が直接回転刃の刃先
に触れることを防止でき、指先等を負傷するという不測
の事態を防止できる。
の作動を説明する。図1、図2において、シート材切断
手段4がフレーム1に沿って図2中右方に移動する状態
の時を考える。モータ3が作動されスクリュウシャフト
2が回転しシート材切断手段4が図2の右方へ移動を開
始すると、ローラ12がフレーム1との摩擦力によって
回転し、ローラ12の回転によって回転刃10も回転す
る。さらに、回転刃10はローラ12によって進行方向
に対して僅か前方に傾くようになっているため回転刃1
0は固定刃5と一点Pで当接し、この結果シート材S
は、回転刃10、固定刃5との協働により、鋭利に切断
されることになる。また、固定刃5側の回転刃10の刃
先裏面側には、回転刃5の刃先よりも突出して配置され
た安全補強部材7が設けられているため、回転刃の刃先
のみが固定刃側から突出する状態を無くすことができ、
これによって不用意に回転刃の刃先部分を触ったとして
も、安全補強部材によって、指先等が直接回転刃の刃先
に触れることを防止でき、指先等を負傷するという不測
の事態を防止できる。
【0017】本発明は上記したように、回転刃と回転刃
に当接する刃との協働によりシート材を切断する装置に
おいて、固定刃側に回転刃の刃先よりも突出した安全補
強部材を配置した点に特徴がある。したがって、このよ
うな安全補強部材は、上述した回転刃駆動機構を備えた
シート材切断装置に限らず、ワイヤや歯車等を使用して
回転刃を回転させ固定刃と協働してシート材を切断する
種々の形態のシート材切断装置に適用できることは言う
までもない。また、上記実施の形態では、安全補強部材
が固定刃に設けられていたが、安全補強部材をフレーム
側に固定し、この安全補強部材側に、所謂刃先のみをも
った固定刃を取り付けた構造も採用することができる。
この場合、刃先のみの交換も可能となり、いつも切れ味
に鋭いシート材の切断を行うことができる。さらに本発
明はその精神また主要な特徴から逸脱することなく、他
の色々な形で実施することができる。そのため前述の実
施例は単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならな
い。更に特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更
は全て本発明の範囲内のものである。
に当接する刃との協働によりシート材を切断する装置に
おいて、固定刃側に回転刃の刃先よりも突出した安全補
強部材を配置した点に特徴がある。したがって、このよ
うな安全補強部材は、上述した回転刃駆動機構を備えた
シート材切断装置に限らず、ワイヤや歯車等を使用して
回転刃を回転させ固定刃と協働してシート材を切断する
種々の形態のシート材切断装置に適用できることは言う
までもない。また、上記実施の形態では、安全補強部材
が固定刃に設けられていたが、安全補強部材をフレーム
側に固定し、この安全補強部材側に、所謂刃先のみをも
った固定刃を取り付けた構造も採用することができる。
この場合、刃先のみの交換も可能となり、いつも切れ味
に鋭いシート材の切断を行うことができる。さらに本発
明はその精神また主要な特徴から逸脱することなく、他
の色々な形で実施することができる。そのため前述の実
施例は単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならな
い。更に特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更
は全て本発明の範囲内のものである。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
シート材の切断装置は、極めて簡単な構成でシート材切
断装置の安全性を高めることができる。具体的には、固
定刃側に回転刃の刃先よりも突出した安全補強部材を配
置したことにより、回転刃の刃先のみが固定刃側から突
出する状態を無くすことができ、これによって不用意に
回転刃の刃先部分を触ったとしても、安全補強部材によ
って、指先等が直接回転刃の刃先に触れることを防止で
き、指先等を負傷するという不測の事態を防止できる。
安全補強部材は、回転刃の駆動機構を選ぶことなく、回
転刃と固定刃との協働によってシート材を切断する種々
のタイプのシート材切断装置の固定刃に適用することが
できる。安全補強部材を設けたことにより、固定刃を全
長に渡って補強することが可能となり、この結果、固定
刃の板厚を減少することができ、コストの低減を図るこ
とができる。固定刃の板厚を減少することによって、プ
レス成形したままの状態で固定刃を成形することがで
き、従来のようなプレス加工後の固定刃の刃先仕上げ加
工が不要となる。等々の優れた効果を奏することができ
る。
シート材の切断装置は、極めて簡単な構成でシート材切
断装置の安全性を高めることができる。具体的には、固
定刃側に回転刃の刃先よりも突出した安全補強部材を配
置したことにより、回転刃の刃先のみが固定刃側から突
出する状態を無くすことができ、これによって不用意に
回転刃の刃先部分を触ったとしても、安全補強部材によ
って、指先等が直接回転刃の刃先に触れることを防止で
き、指先等を負傷するという不測の事態を防止できる。
安全補強部材は、回転刃の駆動機構を選ぶことなく、回
転刃と固定刃との協働によってシート材を切断する種々
のタイプのシート材切断装置の固定刃に適用することが
できる。安全補強部材を設けたことにより、固定刃を全
長に渡って補強することが可能となり、この結果、固定
刃の板厚を減少することができ、コストの低減を図るこ
とができる。固定刃の板厚を減少することによって、プ
レス成形したままの状態で固定刃を成形することがで
き、従来のようなプレス加工後の固定刃の刃先仕上げ加
工が不要となる。等々の優れた効果を奏することができ
る。
【図1】本発明の実施の形態に係るシート材の切断装置
の概略平面図および一部断面でしめした側面図である。
の概略平面図および一部断面でしめした側面図である。
【図2】図1中のシート材切断手段の平面図である。
【図3】図2中のA−A断面図である。
【図4】図3中のA部拡大図である。
【図5】従来のシート材の切断装置の概略構成平面図お
よび側面図である。
よび側面図である。
【図6】従来のシート材の切断装置の回転刃の作動説明
図である。
図である。
【図7】図6の回転刃作動説明のための平面図である。
1 フレーム 2 スクリュウシャフト 3 駆動装置 4 シート材切断手段 4a 刃物台 4c ネジ部 4d ガイド溝 5 固定刃 6 ガイド部 7 安全補強部材 10 回転刃 11 回転軸 12 ローラ 13 ローラ収納孔 16 板バネ
Claims (3)
- 【請求項1】 シート材を横切るようにフレームに対し
て摺動自在に設けられた支持部材と、この支持部材に軸
支された回転刃と、前記回転刃と当接すべく配置された
固定刃と、前記回転刃を回転させる回転刃駆動機構とを
備え、前記支持部材が摺動時に回転刃と固定刃との協働
によりシート材を切断するシート材の切断装置であっ
て、前記固定刃には、前記回転刃の刃先に近接するとと
もに前記回転刃の刃先が固定刃よりも突出した突出量よ
りも突出する突出部を備えた安全補強部材を設けたこと
を特徴とするシート材切断装置 - 【請求項2】 前記安全補強部材は、固定刃に対して適
宜手段により固定して設けられていることを特徴とする
請求項1に記載のシート材切断装置。 - 【請求項3】 前記安全補強部材は、板材を折り曲げ加
工して成形してなることを特徴とする請求項1または請
求項2に記載のシート材切断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32890595A JPH09168994A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 安全補強部材を備えたシート材切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32890595A JPH09168994A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 安全補強部材を備えたシート材切断装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09168994A true JPH09168994A (ja) | 1997-06-30 |
Family
ID=18215406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32890595A Withdrawn JPH09168994A (ja) | 1995-12-18 | 1995-12-18 | 安全補強部材を備えたシート材切断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09168994A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005181949A (ja) * | 2003-01-29 | 2005-07-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ロッドレンズアレイの製造方法およびそれに用いる配列用治具、原板切断装置、端面切削装置 |
CN109016475A (zh) * | 2018-08-10 | 2018-12-18 | 广东仕诚塑料机械有限公司 | 一种纵向拉伸机的穿片装置 |
-
1995
- 1995-12-18 JP JP32890595A patent/JPH09168994A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005181949A (ja) * | 2003-01-29 | 2005-07-07 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | ロッドレンズアレイの製造方法およびそれに用いる配列用治具、原板切断装置、端面切削装置 |
CN109016475A (zh) * | 2018-08-10 | 2018-12-18 | 广东仕诚塑料机械有限公司 | 一种纵向拉伸机的穿片装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030304 |