JP2010010868A - コンデンサマイクロホンにおける出力コネクタの固定方法およびコンデンサマイクロホン - Google Patents
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Abstract
【課題】コンデンサマイクロホンにおいて、出力コネクタをコネクタハウジングに対して同軸を保った状態で固定するとともに、高周波の電磁波に対するシールド性を高める。
【解決手段】コネクタ基台11に接地用と信号用の各ピンが貫設されている出力コネクタ10を、マイクロホンケースの一部に含まれるコネクタハウジング20内に固定するにあたって、磁性体粉を含む接着剤50と、接着剤50に磁力を作用させるリング状の永久磁石61(磁力発生手段60)とを用い、出力コネクタ10をコネクタハウジング20内に収納した状態で、接着剤50をコネクタ基台11の外周面とコネクタハウジング20の内周面との間に存在する隙間内に入り込むように塗布し、コネクタハウジング20の外周面側から永久磁石61より接着剤50に対して磁力を作用させて上記隙間内に接着剤50をほぼ均等に充填し、その後に接着剤50を硬化させる。
【選択図】図2
【解決手段】コネクタ基台11に接地用と信号用の各ピンが貫設されている出力コネクタ10を、マイクロホンケースの一部に含まれるコネクタハウジング20内に固定するにあたって、磁性体粉を含む接着剤50と、接着剤50に磁力を作用させるリング状の永久磁石61(磁力発生手段60)とを用い、出力コネクタ10をコネクタハウジング20内に収納した状態で、接着剤50をコネクタ基台11の外周面とコネクタハウジング20の内周面との間に存在する隙間内に入り込むように塗布し、コネクタハウジング20の外周面側から永久磁石61より接着剤50に対して磁力を作用させて上記隙間内に接着剤50をほぼ均等に充填し、その後に接着剤50を硬化させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、コンデンサマイクロホンにおける出力コネクタの固定方法およびコンデンサマイクロホンに関し、さらに詳しく言えば、コンデンサマイクロホンが備える筒状のコネクタハウジング内に出力コネクタを同軸的に固定し、かつ、その隙間から外来電磁波等の侵入を阻止する技術に関するものである。
コンデンサマイクロホンは、到来する音波を受けて振動する振動板を電気絶縁性のスペーサリングを介して固定極と対向的に配置してなるコンデンサマイクロホンユニット(静電型音響−電気変換器)を備える。
コンデンサマイクロホンユニット(以下、単に「マイクロホンユニット」と言うことがある。)は、その出力インピーダンスがきわめて高いため、インピーダンス変換器を内蔵し、マイクロホンユニットから出力される音声信号をインピーダンス変換器にて低インピーダンスに変換して音声出力回路に出力するようにしている。インピーダンス変換器には、通常、FET(電界効果トランジスタ)が用いられている。
コンデンサマイクロホンは、自己電源として電池を内蔵しているワイヤレス等のマイクロホンを除いて、外部電源と接続して使用される。通常、外部電源には平衡出力型のファントム電源が用いられる。
そのため、コンデンサマイクロホンには、平衡2芯シールド被覆線からなるマイクケーブルを介してファントム電源と接続するための出力コネクタが設けられている。
この出力コネクタは、EIAJ RC−5236「音響機器用ラッチロック式丸形コネクタ」に規定されているコネクタで、その構成を図3により説明する。図3は、出力コネクタ10をコネクタハウジング20内に装着した状態を示す断面図である。
図3に示すように、出力コネクタ10は、電気絶縁体からなる円盤状のコネクタ基台11を備えており、コネクタ基台11には3本のピン、すなわち、接地用の1番ピンE、信号ホット側の2番ピンSH、信号コールド側の3番ピンSCが、例えば圧入により貫設されている。なお、作図の都合上、図3には2本のピンしか示されていない。
コネクタハウジング20は、図示しないマイクロホンケース(手持ち式の機種ではマイクグリップ)の一部に含まれる黄銅合金等の金属製の円筒体からなり、出力コネクタ10は、コネクタハウジング20に対する固定手段としての雄ネジ12を備えている。
雄ネジ12は、コネクタ基台11の外周面から中心方向に向けて穿設された横穴のネジ収納穴13内に収納されるが、コネクタ基台11には、ネジ収納穴13と同軸の雌ネジを有するアース端子14がネジ収納穴13と直交するように埋設され、雄ネジ12は、ネジ収納穴13内においてアース端子14の雌ネジに螺合している。なお、アース端子14は図示しない連結金具を介して接地用の1番ピンEと電気的に接続される。
コネクタハウジング20には、雄ネジ12よりも小径の丸孔21が穿設されている。したがって、出力コネクタ10をコネクタハウジング20内に収納したのち、丸孔21から図示しないネジ回しを差し込んで雄ネジ12を回してコネクタ基台11の半径方向外側に移動させて、雄ネジ12の頭部の角を丸孔21の周縁部に当接させることにより、出力コネクタ10が、コネクタハウジング20内に固定されることになる。
また、電気的には、接地用1番ピンEとコネクタハウジング20とが、上記連結金具、アース端子14および雄ネジ12を介して接続され、コネクタハウジング20は接地用1番ピンEを介して接地されることによりシールドケースとして作用する。
ところで、インピーダンス変換器は検波作用を有することから、マイクロホンユニット内に外来電磁波などに起因する高周波電流が流れ込むと、その高周波電流がインピーダンス変換器にて検波され、これが原因で音声信号に雑音が含まれることがある。
近年、携帯電話機が急速に普及しているが、携帯電話機からは強い電磁波(例えば、数cm〜数10cm程度の範囲内では商用電波により市中で生じている電界強度の数十万倍に達する電界強度)が放射されるため、マイクロホンの分野においては、携帯電話機に起因する雑音対策が重要な課題となっている。
そこで電磁波対策として、特許文献1には、上面側に高周波侵入阻止用のコンデンサ素子と回路破壊防止用のツェナ−ダイオード素子とを実装し、下面側を銅箔のベタパターンとした回路基板30をコネクタ基台11上に配置するとともに、信号用の2番ピン,3番ピンとは非導通で接地用の1番ピンとは導通するシールドカバー40をコネクタ基台11に被せることが提案されている。
上記特許文献1に記載の発明によれば、出力コネクタ10に対して、回路基板30に形成されている銅箔のベタパターンよりなるシールド層とシールドカバー40とにより2重シールドが形成され、また、回路基板30に実装されているコンデンサ素子により信号ピンを経由しての電磁波に起因する高周波電流の侵入が阻止される。
しかしながら、出力コネクタ10の外径とコネクタハウジング20の内径との間には、出力コネクタ10をコネクタハウジング20内に挿入するための隙間が存在するため、上記したように、雄ネジ12を回して出力コネクタ10をコネクタハウジング20内に固定する際、その隙間分だけ出力コネクタ10が偏心し、雄ネジ12側に倍の隙間が生ずることになる。
そうすると、その隙間から電磁波がマイクロホン内に入り込むおそれがあり、また、場合によっては、出力コネクタ10に対する図示しない接続プラグの差し込みが困難になることがある。
したがって、本発明の課題は、コンデンサマイクロホンにおいて、出力コネクタをコネクタハウジングに対して同軸を保った状態で固定でき、また、高周波の電磁波に対するシールド性を高めることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、電気絶縁材よりなる円盤状のコネクタ基台に接地用1番ピンと信号用の2番ピンおよび3番ピンとが貫設されている出力コネクタを、コンデンサマイクロホンのマイクロホンケースの一部に含まれる金属製のコネクタハウジング内に固定するにあたって、磁性体粉を含む接着剤と、上記接着剤に磁力を作用させる磁力発生手段とを用い、上記出力コネクタを上記コネクタハウジング内に収納した状態で、上記接着剤を上記コネクタ基台の外周面と上記コネクタハウジングの内周面との間に存在する隙間内に入り込むように塗布し、上記コネクタハウジングの外周面側から上記磁力発生手段より上記接着剤に対して磁力を作用させて上記隙間内に上記接着剤をほぼ均等に充填し、その後に上記接着剤を硬化させることを特徴としている。
本発明において、上記接着剤は、熱硬化型もしくは紫外線硬化型いずれであってもよいが、RTVゴムのように硬化後においても弾性を発揮する弾性接着剤が好ましく採用される。
本発明の好ましい態様によれば、上記磁力発生手段には、内径が上記コネクタハウジングの外径よりも大径であるリング状の永久磁石が用いられる。リング状の永久磁石を用いる場合、その両側面に磁力を上記接着剤に向けて集中させるためのリング状のヨーク板が添設される。
また、本発明の好ましい態様によれば、上記コネクタ基台の外周面および/または上記コネクタハウジングの内周面に、凹溝からなる上記接着剤の液溜まりが形成される。
また、本発明には、マイクロホンケースの一部に含まれる金属製のコネクタハウジング内に、電気絶縁材よりなる円盤状のコネクタ基台に接地用1番ピンと信号用の2番ピンおよび3番ピンとが貫設されている出力コネクタが装着されているコンデンサマイクロホンにおいて、上記コネクタ基台の外周面と上記コネクタハウジングの内周面との間に、磁性体粉を含む接着剤がほぼ均等に充填されており、上記出力コネクタが上記接着剤を介して上記コネクタハウジング内の同軸的に固定されていることを特徴とするコンデンサマイクロホンが含まれる。
本発明のコンデンサマイクロホンにおいて、好ましくは、上記コネクタ基台にはシールドケースが被せられ、上記シールドケースが上記接着剤に含まれる磁性体粉を介して上記コネクタハウジングに電気的に接続される。
本発明によれば、電気絶縁材よりなる円盤状のコネクタ基台に接地用1番ピンと信号用の2番ピンおよび3番ピンとが貫設されている出力コネクタを、コンデンサマイクロホンのマイクロホンケースの一部に含まれる金属製のコネクタハウジング内に固定するにあたって、磁性体粉を含む接着剤と、上記接着剤に磁力を作用させる磁力発生手段とを用い、上記出力コネクタを上記コネクタハウジング内に収納した状態で、上記接着剤を上記コネクタ基台の外周面と上記コネクタハウジングの内周面との間に存在する隙間内に入り込むように塗布し、上記コネクタハウジングの外周面側から上記磁力発生手段より上記接着剤に対して磁力を作用させて上記隙間内に上記接着剤をほぼ均等に充填し、その後に上記接着剤を硬化させるようにしたことにより、出力コネクタをコネクタハウジングに対して同軸を保った状態で固定でき、また、高周波の電磁波に対するシールド性を高めることができる。
また、上記接着剤として、特にRTVゴムのように硬化後においても弾性を発揮する弾性接着剤を用いることにより、出力コネクタとコネクタハウジングとの間にショックマウントを形成することができる。
また、上記磁力発生手段として、内径が上記コネクタハウジングの外径よりも大径であるリング状の永久磁石を用いることにより、設備コストをより安価にすることができる。
また、上記コネクタ基台の外周面および/または上記コネクタハウジングの内周面に、凹溝からなる上記接着剤の液溜まりを形成することにより、出力コネクタをより確実に固定することができる。
他方において、本発明によれば、出力コネクタがコネクタハウジングに対して同軸に固定され、しかも、高周波の電磁波に対するシールド性が良好なコンデンサマイクロホンが提供される。
次に、図1および図2により、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の固定方法の第1工程を示す出力コネクタとコネクタハウジングを含む断面図、図2は本発明の固定方法の第2工程を示す出力コネクタとコネクタハウジングを含む断面図である。なお、この実施形態の説明において、先の図3で説明した従来例と変更を要しない構成要素には同じ参照符号を用いる。
図1に示すように、この実施形態における出力コネクタ10は、先の従来例で説明したEIAJ RC−5236「音響機器用ラッチロック式丸形コネクタ」に規定されているコネクタで、基本的な構成として、PBT(ポリブタジエンテレフタレート)などの合成樹脂により円盤状に形成されたコネクタ基台11を備え、コネクタ基台11には、接地用1番ピンE、信号ホット側の2番ピンSH、信号コールド側の3番ピンSCが例えば圧入により貫設されている。
なお、図1において、2番ピンSHは1番ピンEと作図上重なった位置に配置されている。また、出力コネクタ10は、平衡2芯シールド被覆線からなるマイクケーブルを介してファントム電源(ともに図示しない)と接続される。
この実施形態においても、電磁波対策としてコネクタ基台11上に回路基板30が配置され、また、シールドカバー40が被せられている。図示しないが、回路基板30のコネクタ基台11と対向する下面側には、シールド層としての銅箔からなるベタパターンが形成され、その反対側の上面には、高周波侵入阻止用のコンデンサ素子と回路破壊防止用のツェナ−ダイオード素子とが実装されている。
なお、高周波侵入阻止用のコンデンサ素子と回路破壊防止用のツェナ−ダイオード素子は、接地用1番ピンEと信号ホット側の2番ピンSHとの間、および接地用1番ピンEと信号コールド側の3番ピンSCとの間にそれぞれ並列として接続される。
詳しくは図示しないが、シールドカバー40には、1番ピンないし3番ピンの各ピンが挿通される3つのピン挿通孔が穿設されている。そのうち、1番ピン用の挿通孔は、接地用1番ピンEと例えばハンダ付けなどにより電気的に接続されるが、2番,3番ピン用の挿通孔は、信号ホット側の2番ピンSHと信号コールド側の3番ピンSCとは非接触(非導通)である。シールドカバー40の周縁には、コネクタ基台11の外周面に嵌合するスカート41が一体に形成されている。
コネクタハウジング20は、例えば黄銅合金など金属材からなる円筒体で、図示しないマイクロホンケースの一部に含まれる。手持ち式マイクロホンの場合、コネクタハウジング20は、グリップ部としてのマイクロホンケースの後端側に例えばビス止めされる。コネクタハウジング20は、マイクロホンケースと一体に形成されてもよい。
図示しないが、マイクロホンケースの先端側には、静電型の音響電気変換器を含むマイクロホンユニットが装着され、また、マイクロホンケース内には、トランスおよび音声出力回路などを含むパワーモジュール部と呼ばれる回路基板が収納される。
出力コネクタ10をコネクタハウジング20内に固定するにあたって、本発明では、図1に示すように、磁性体粉を含む接着剤50と、接着剤50に含まれている磁性体粉に磁力を作用させる磁力発生手段60とを用いる。以下の説明で、磁性体粉を含む接着剤を単に「接着剤」ということがある。
接着剤50は、熱硬化型,紫外線硬化型のいずれであってもよい。また、接着剤50として、RTVゴムを使用することもできる。RTVゴムは、ペースト状粘稠な液状もしくはゲル状で、例えば加熱して硬化させることによりゴム状になる性状を有し、硬化後においても弾性を発揮する弾性接着剤の一種である。
接着剤50に混合される磁性体粉には、磁性金属を微細に粉砕した粉体以外に、コア材が合成樹脂で、その表面を金属めっきなどで導電処理した粉体も使用可能である。粉体の形状は粒,球状であってよい。また、混合量は任意に決められてよいが、好ましい混合量は約30〜60重量%である。
磁力発生手段60は電磁石であってもよいが、この実施形態では、設備コストの面から安価で済む簡便な方法として永久磁石61を用いる。永久磁石61は、内径がコネクタハウジング20の外径よりも大径であるリング状に形成され、図示しない駆動手段により、コネクタハウジング20の外周に同軸として配置され、コネクタハウジング20の軸線方向に移動可能である。
なお、永久磁石61から発せられる磁力を接着剤50に向けて集中させるうえで、永久磁石61の両面にリング状のヨーク板62,62を添設することが好ましい。
この実施形態では、接着剤50を用いるのに伴って、コネクタ基台11の外周面とコネクタハウジング20の内周面には、それぞれ液溜まり11a,20aが形成される。液溜まり11a,20aは、それぞれ全周にわたる環状の一連の凹溝として形成されることが好ましいが、所定の間隔をもって非連続の凹溝として形成されてもよい。
また、液溜まり11a,20aは、出力コネクタ10のコネクタハウジング20内の予定された固定位置で、少なくともその一部、好ましくはその全部が対向するような位置に設けられるとよい。
また、コネクタハウジング20の一端側(図示しないマイクロホンケースの内部側に配置される端部側)には、コネクタ基台11が当接される縮径された段部からなるストッパ22が形成されている。
出力コネクタ10をコネクタハウジング20内に固定するには、出力コネクタ10に回路基板30およびシールドカバー40を取り付けたうえで、接着剤50を若干多めに液溜まり11aに塗布したのち、図1に示すように、出力コネクタ10をコネクタハウジング20内に挿入する。
なお、図示しないノズルを用いて、出力コネクタ10をコネクタハウジング20内に挿入したのち、接着剤50を液溜まり11a内に充填してもよい。また、液溜まり11a,20aのそれぞれに接着剤50を塗布して、出力コネクタ10をコネクタハウジング20内に挿入してもよい。
次に、図2に示すように、永久磁石61をコネクタハウジング20の軸線に沿って、その後端側からストッパ22が形成されている一端側に向けて移動させる。これにより、接着剤50内の磁性粉体に対する永久磁石61の磁力の作用によって、接着剤50が液溜まり11aから液溜まり20aにかけて充填するように流動するとともに、出力コネクタ10がストッパ22に当接する。
永久磁石61がコネクタハウジング20に対して同軸的に配置されているため、接着剤50は出力コネクタ10とコネクタハウジング20との間で均等に充填され、これにより出力コネクタ10とコネクタハウジング20とが同軸に保持され、その後に、接着剤50を硬化させて出力コネクタ10を固定する。
このようにして、本発明によれば、出力コネクタ10を偏心させることなく、コネクタハウジング20内の中央に固定することができる。また、出力コネクタ10とコネクタハウジング20の隙間には磁性体粉が存在するため、その隙間から電磁波がマイクロホンケース内に入り込むことも防止できる。
また、シールドカバー40とコネクタハウジング20とが、接着剤50内の磁性体粉を介して導通するため、シールドカバー40とコネクタハウジング20との電気的接続がより確実となり、シールド性能が高められる。
したがって、本発明によれば、出力コネクタがコネクタハウジングに対して同軸に固定され、しかも、高周波の電磁波(特に、携帯電話機から放射される電磁波)に対するシールド性が良好なコンデンサマイクロホンが提供される。
また、接着剤50に、RTVゴムのように硬化後においても弾性を発揮する弾性接着剤を用いることにより、出力コネクタ10の固定と同時に、出力コネクタ10とコネクタハウジング20との間にショックマウントを構築することができる。
10 出力コネクタ
11 コネクタ基台
11a 液溜まり
20 コネクタハウジング
20a 液溜まり
22 ストッパ
30 回路基板
40 シールドカバー
50 接着剤(磁性体粉を含む接着剤)
60 磁力発生手段
61 永久磁石
62 リング状ヨーク板
E 接地用1番ピン
SH 信号ホット側の2番ピン
SC 信号コールド側の3番ピン
11 コネクタ基台
11a 液溜まり
20 コネクタハウジング
20a 液溜まり
22 ストッパ
30 回路基板
40 シールドカバー
50 接着剤(磁性体粉を含む接着剤)
60 磁力発生手段
61 永久磁石
62 リング状ヨーク板
E 接地用1番ピン
SH 信号ホット側の2番ピン
SC 信号コールド側の3番ピン
Claims (8)
- 電気絶縁材よりなる円盤状のコネクタ基台に接地用1番ピンと信号用の2番ピンおよび3番ピンとが貫設されている出力コネクタを、コンデンサマイクロホンのマイクロホンケースの一部に含まれる金属製のコネクタハウジング内に固定するにあたって、
磁性体粉を含む接着剤と、上記接着剤に磁力を作用させる磁力発生手段とを用い、上記出力コネクタを上記コネクタハウジング内に収納した状態で、上記接着剤を上記コネクタ基台の外周面と上記コネクタハウジングの内周面との間に存在する隙間内に入り込むように塗布し、上記コネクタハウジングの外周面側から上記磁力発生手段より上記接着剤に対して磁力を作用させて上記隙間内に上記接着剤をほぼ均等に充填し、その後に上記接着剤を硬化させることを特徴とするコンデンサマイクロホンにおける出力コネクタの固定方法。 - 上記接着剤が、熱硬化型もしくは紫外線硬化型であることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサマイクロホンにおける出力コネクタの固定方法。
- 上記接着剤が、硬化後においても弾性を発揮する弾性接着剤であることを特徴とする請求項1に記載のコンデンサマイクロホンにおける出力コネクタの固定方法。
- 上記磁力発生手段として、内径が上記コネクタハウジングの外径よりも大径であるリング状の永久磁石が用いられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のコンデンサマイクロホンにおける出力コネクタの固定方法。
- 上記永久磁石の両測面には、磁力を上記接着剤に向けて集中させるためのリング状のヨーク板が添設されていることを特徴とする請求項4に記載のコンデンサマイクロホンにおける出力コネクタの固定方法。
- 上記コネクタ基台の外周面および/または上記コネクタハウジングの内周面に、凹溝からなる上記接着剤の液溜まりが形成されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のコンデンサマイクロホンにおける出力コネクタの固定方法。
- マイクロホンケースの一部に含まれる金属製のコネクタハウジング内に、電気絶縁材よりなる円盤状のコネクタ基台に接地用1番ピンと信号用の2番ピンおよび3番ピンとが貫設されている出力コネクタが装着されているコンデンサマイクロホンにおいて、
上記コネクタ基台の外周面と上記コネクタハウジングの内周面との間に、磁性体粉を含む接着剤がほぼ均等に充填されており、上記出力コネクタが上記接着剤を介して上記コネクタハウジング内の同軸的に固定されていることを特徴とするコンデンサマイクロホン。 - 上記コネクタ基台にはシールドケースが被せられ、上記シールドケースが上記接着剤に含まれる磁性体粉を介して上記コネクタハウジングに電気的に接続されることを特徴とする請求項7に記載のコンデンサマイクロホン。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110620 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120523 |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120720 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121205 |