JP4747057B2 - マイクロホンの出力コネクタ - Google Patents

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Description

本発明はマイクロホンの出力コネクタに関し、さらに詳しく言えば、コンデンサマイクロホン用の出力コネクタで例えば携帯電話機などから発生される高い周波数の電磁波が出力コネクタからマイクケース内に入り込まないようにする技術に関するものである。
コンデンサマイクロホンは、そのマイクロホンユニットのインピーダンスがきわめて高いため、FET(電界効果トランジタ)などのインピーダンス変換器を内蔵している。通常、コンデンサマイクロホンにおいてはファントム電源が用いられ、マイク音声信号はファントム電源用の平衡シールドケーブルを介してミキサなどに出力される。
上記平衡シールドケーブルを接続するため、マイクケース(手持ち式マイクロホンにおいてはマイクグリップ)側には3ピンタイプの出力コネクタが設けられる(例えば、特許文献1参照)。上記出力コネクタはEIAJ RC−5236「音響機器用ラッチロック式丸形コネクタ」に規定されているコネクタであり、その構成を図7ないし図9により説明する。
図7は出力コネクタをマイクケース内に装着した状態で示す断面図,図8は出力コネクタをマイクケースから抜き出して示す正面図で、図7において出力コネクタは図8のB−B線に沿った断面図で示されている。図9は出力コネクタの平面図である。
これによると、出力コネクタ10はPBT(ポリブタジエンテレフタレート)樹脂などの電気絶縁体からなる円盤状のコネクタ基台11を備えている。コネクタ基台11には3本のピン、すなわち接地用の1番ピンE,信号のホット側の2番ピンSHおよび信号のコールド側の3番ピンSCとが例えば圧入により貫設されている。
手持ち式マイクロホンについて言えば、図7に示すように、出力コネクタ10はマイクグリップの端部にネジ止めされるコネクタ収納筒20内に装着される。通常、コネクタ収納筒20を含めてマイクグリップは真鍮などの金属材からなり、内蔵される電気部品のシールドケースとしても作用する。
コネクタ基台11内には接地用の1番ピンEをコネクタ収納筒20に電気的に接続するための雄ネジ12が設けられている。雄ネジ12はコネクタ基台11の半径方向に穿設されているネジ収納穴13に収納されているとともに、コネクタ基台11にはネジ収納穴13内において雄ネジ12と螺合する雌ネジ14aを有するアース端子板14が設けられている。
図9の平面図に示すように、アース端子板14と接地用の1番ピンEは接続金具15を介して導通されている。図7に示すように、コネクタ収納筒20に穿設されている丸孔21から図示しないドライバにより雄ネジ12を回して同雄ネジ12を丸孔21の周縁に当接させる。
これにより、接地用の1番ピンEとコネクタ収納筒20とが雄ネジ12,アース端子板14および接続金具15を介して電気的に接続される。また、これとは別に図8,図9に示すように接地用の1番ピンEにはコネクタ収納筒20の内面に接する板バネ16が連結され、この板バネ16により接地用の1番ピンEとコネクタ収納筒20の導通がとられることもある。
出力コネクタ10に図示しないファントム電源側から引き出されているマイクケーブル(平衡シールドケーブル)が接続された状態において、強い電磁波がマイクロホンやマイクケーブルに加えられると、その電磁波が出力コネクタ10からマイクロホンの内部に入り込み、インピーダンス変換器で復調され可聴周波数の雑音としてマイクロホンから出力されてしまうことがある。
このような出力コネクタ10からマイクロホン内部への電磁波の入り込みを防止する方法の一つとして、従来では接地用の1番ピンEとホット側の2番ピンSHとの間と、接地用の1番ピンEとコールド側の3番ピンSCとの間に高周波を短絡させるように動作するコンデンサ素子をそれぞれ接続するとともに、ホット側の2番ピンSHとコールド側の3番ピンSCとを高周波侵入阻止用のインダクタ素子を介してコネクタ収納筒20などのマイクケースに接続するようにしている。
これによれば、通常の放送電波,例えばHF,VHF,UHFなどによる電磁波に対してはほとんど問題なくその侵入を阻止することができる。しかしながら、近年の携帯電話機などの普及によってより高い周波数の電磁波がマイクロホンの近傍で使用される機会が増えており、この種の高い周波数の電磁波に対しては有効でない場合がある。
すなわち、上記出力コネクタ10には3本のピンE,SH,SCが貫設されているが、そのピンとピンとの間には電磁波が侵入するシールドされていない部分がある。また、出力コネクタ10のコネクタ収納筒20に接地される部分が上記した固定用の雄ネジ12および/または接地用の1番ピンEに取り付けられた板バネ16であるため、その接触部分が高周波的にインピーダンスを持ち高周波的に十分接地されていない。
したがって、コンデンサ素子およびインダクタ素子を上記のように接続して高周波を阻止するフィルタ回路を構成しても、携帯電話機などで使用される高い周波数に対しては十分な効果が得られないことがある。
また、上記フィルタ回路に含まれるコンデンサ素子は高周波電流をよく通すように動作する。このため、コンデンサ素子がマイクロホンのシールド内にあると、高周波電流がコンデンサ素子に流れ、周辺部品や回路パターンに高周波電流を誘起させるため、好ましくない。
また、コンデンサには最大定格電圧があり、これを超えて電圧が印加されるとコンデンサは破壊する。完全に破壊したコンデンサはコンデンサとしての機能を失うが、その破壊の程度が低い場合にはコンデンサの機能がある程度維持されることから、これが新たな原因となって雑音が発生することがある。
そこで、本出願人は、上記の問題を解決したマイクロホンの出力コネクタを先に出願している(特許文献2参照)。この特許文献2に記載のマイクロホンの出力コネクタでは、コネクタ基台上に配置されるプリント配線板と、プリント配線板を覆うシールドカバーとを含み、プリント配線板は両面基板で基板下面側に銅箔のベタパターンからなるシールド層を有し、基板上面側には高周波侵入阻止用のコンデンサ素子と静電気による回路破壊防止用のツェナーダイオード素子とが並列として実装されており、基板上面のほぼ全体がシールドカバーにより覆われている、という構成が採用されている。
この構成によれば、コネクタ基台に貫設される3本のピンの各間がプリント配線板のシールド層により電磁的に遮蔽される。また、プリント配線板の上面(部品実装面)には高周波侵入阻止用のコンデンサ素子と静電気による回路破壊防止用のツェナーダイオード素子とが並列的に実装されるが、その部品実装面がシールドカバーにて覆われるため、コンデンサに至るまでの配線からマイクロホン内部に高周波が輻射されることが防止される。また、ツェナーダイオード素子によりコンデンサ素子を静電気破壊から保護することができる。
しかしながら、プリント配線板の部品実装面である上面側を覆うシールドカバーが必要であるため、まず、その分のコストがかかる。また、例えば設計仕様が古く3ピンプラグの変更が困難な場合や、指定されたコネクタを使用せざるを得ないような場合には、上記特許文献2に記載のマイクロホンの出力コネクタの構成を適用することができないことがある。このような場合、新たに金型を起こして、それに適合し得るコネクタを作製することになるが、不経済であり好ましくない。
特開平11−341583号公報 特開2005−311752号公報
したがって、本発明の課題は、構成および組み立てが簡単でありながら、携帯電話機などから放射される強い電磁波に起因する高周波電流のマイクロホン内への侵入を確実に阻止することができる低コストのマイクロホンの出力コネクタを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、電気絶縁体からなるコネクタ基台に接地用の1番ピン,信号用の2番ピン,3番ピンを貫設してなる3ピンタイプの出力コネクタで、コンデンサマイクロホンが有する導電性のマイクケースの端部内に上記1番ピンが上記マイクケースに導通された状態で装着されるマイクロホンの出力コネクタにおいて、上記3本のピンを挿通して上記コネクタ基台の上記マイクケースの内側に面する基台内面側に配置されるプリント配線板を備え、上記プリント配線板は両面基板で、上記基台内面に対して反対側の基板上面には、上記2番ピン,3番ピンに対しては非導通で上記1番ピンとは導通する銅箔のベタパターンよりなるシールド層が上記基板上面のほぼ全面にわたって形成されており、上記基台内面と対向する基板下面には、高周波電流の上記マイクケース内への侵入を防止するコンデンサ素子を含むフィルタ回路が形成されているとともに、上記プリント配線板に穿設されているピン挿通孔が対応する上記ピンに対して偏心して配置されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、上記プリント配線板に穿設される上記1番ピン用の第1ピン挿通孔,上記2番ピン用の第2ピン挿通孔および上記3番ピン用の第3ピン挿通孔はいずれも上記各ピンよりも大径の同一径孔であり、上記各ピン挿通孔の半径と上記各ピンの半径との差をΔtとして、上記第1ないし第3ピン挿通孔のうちのいずれか1つのピン挿通孔が対応する上記ピンに対して第1の方向に少なくとも上記差Δtだけ偏心して配置され、残りの2つのピン挿通孔が対応する上記各ピンに対して上記第1の方向とは逆の第2の方向に少なくとも上記差Δtだけ偏心して配置されていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、上記第3ピン挿通孔が対応する上記3番ピンに対して上記コネクタ基台の中心側もしくは反中心側に向けて少なくとも上記差Δtだけ偏心して配置され、上記第1ピン挿通孔および上記第2ピン挿通孔が対応する上記1番ピンおよび上記2番ピンに対して上記第3ピン挿通孔とは逆方向に向けて少なくとも上記差Δtだけ偏心して配置されていること特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、両面基板からなるプリント配線板のコネクタ基台の基台内面に対して反対側の基板上面に銅箔のベタパターンよりなるシールド層が形成され、基台内面と対向する基板下面に高周波電流の上記マイクケース内への侵入を防止するコンデンサ素子を含むフィルタ回路が形成されていることにより、上記プリント配線板をコネクタ基台に植設されている3本のピンに挿通して取り付けるだけで、別途にシールドカバーを設けることなく、基板上面側のシールド層によりコンデンサ素子がマイクロホンのシールドの外側に配置されることになるため、マイクロホンのシールドの中に外来電磁波に起因してコンデンサ素子に流れる高周波電流が流れ込むことがなく、これにより雑音の発生が抑えられる。
また、別途にシールドカバーを設ける必要がない分、コスト削減を図ることができるとともに、既存のしかも設計仕様の古い機種であって3ピンプラグの変更が困難なものに対しては、そのピンプラグの位置に合わせてプリント配線板のピン挿通孔を穿設するだけで対応することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、プリント配線板に穿設される1番ピン用の第1ピン挿通孔,2番ピン用の第2ピン挿通孔および3番ピン用の第3ピン挿通孔はいずれも各ピンよりも大径の同一径孔であり、各ピン挿通孔の半径と各ピンの半径との差をΔtとして、第1ないし第3ピン挿通孔のうちのいずれか1つのピン挿通孔が対応するピンに対して第1の方向に少なくとも上記差Δtだけ偏心して配置され、残りの2つのピン挿通孔が対応する上記各ピンに対して上記第1の方向とは逆の第2の方向に少なくとも上記差Δtだけ偏心して配置されていることにより、プリント配線板を3本のピンに挿通するだけでプリント配線板を所定の位置に固定することができる。
EIAJ RC−5236「音響機器用ラッチロック式丸形コネクタ」に規定されているコネクタでは、1番ピン〜3番ピンはほぼ二等辺三角形の各頂点に配置され、3番ピンが1番ピンと2番ピンとのほぼ中間に配置されることから、請求項3に記載の発明によれば、第3ピン挿通孔が対応する3番ピンに対してコネクタ基台の中心側もしくは反中心側に向けて少なくとも上記差Δtだけ偏心して配置され、第1ピン挿通孔および第2ピン挿通孔が対応する1番ピンおよび2番ピンに対して第3ピン挿通孔とは逆方向に向けて少なくとも上記差Δtだけ偏心して配置されていることにより、プリント配線板を3本のピンに対して安定して固定することができる。
次に、図1ないし図6により本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。図1は本発明によるマイクロホンの出力コネクタ10Aを示す正面図,図2は図1のA−A線断面図,図3は平面図である。
本発明の出力コネクタ10Aは、先の図7ないし図9で説明した従来の出力コネクタ10と同じく、基本的な構成として、PBTなどの合成樹脂から円盤状に形成されたコネクタ基台11を備え、コネクタ基台11には接地用の1番ピンE,信号のホット側の2番ピンSHおよび信号のコールド側の3番ピンSCの3本のピンが例えば圧入により貫設されている。
また、コネクタ基台11にはコネクタ収納部20(図7参照)に対する固定用の雄ネジ12が設けられている。この雄ネジ12はコネクタ基台11の半径方向に穿設されているネジ収納穴13内においてアース端子板14の雌ネジ14aと螺合している。アース端子板14はコネクタ基台11に立設されており、先の図9で示したように、接続金具15を介して接地用の1番ピンEに電気的に接続される。
本発明によると、例えば携帯電話機から放射される周波数の高い電磁波のマイクロホン内部(マイクケース内部)への侵入を防止するため、コネクタ基台11の基台内面(マイクロホンの内部側に配置される面)11a側にプリント配線板100が配置される。
プリント配線板100は3本のピンE,SH,SCに挿通することにより出力コネクタ10Aに取り付けられる。プリント配線板100は両面基板で、コネクタ基台11の基台内面11aに対して反対側の面を基板上面101とし、基台内面11aと対向する側の面を基板下面102として、図4(a)に基板上面101を示し、図4(b)に基板下面102を示す。
なお、製図の第三角法によれば、図4(b)の下面図(底面図)は図4(a)の上面図(平面図)に対して上下対称に表されるが、ここでは説明の都合上、図4(b)を図4(a)側から見た透視図的に表している。また、図4(c)にプリント配線板100を取り外した状態のコネクタ基台11の平面図を示す。
図4(a),(c)に示すように、プリント配線板100は3つのピン挿通孔,すなわち接地用の1番ピンEが挿通される第1ピン挿通孔111,ホット側の2番ピンSHが挿通される第2ピン挿通孔112およびコールド側の3番ピンSCが挿通される第3ピン挿通孔113を備えている。また、プリント配線板100にはアース端子板14用の端子板挿通孔114も穿設されている。
図4(a)を参照して、プリント配線板100の基板上面101には、第2ピン挿通孔112と第3ピン挿通孔113の周りを除いて、斜線で示すようにシールド層120が銅箔よりなるベタパターンとしてほぼ全面にわたって形成されている。
シールド層120は信号用の2番ピンSHと3番ピンSCとは非導通であるが、スルーホールめっきにより第1ピン挿通孔111および端子板挿通孔114の各孔内に入り込んでおり接地用の1番ピンEとアース端子板14と導通している。このように、接地用の1番ピンEとアース端子板14はシールド層120を介して導通しているため、先の図9に示した接続金具15は省略されてもよい。なお、第2ピン挿通孔112内および第3ピン挿通孔113内にも信号用の各ピンSH,SCとの電気的導通を確保するためスルーホールめっきが施されている。
図4(b)を参照して、プリント配線板100の基板下面101には、外来電磁波などに起因する高周波電流が出力コネクタ10Aを介して図示しないマイクケース内へ侵入するのを阻止するフィルタ回路130が設けられている。
この例において、フィルタ回路130にはコンデンサ素子131とツェナーダイオード素子132とが並列に含まれている。フィルタ回路130は、図6の等価回路に示すように、1番ピンEと2番ピンSHとの間および1番ピンEと3番ピンSCとの間にそれぞれ接続される。
ツェナーダイオード素子132は、出力コネクタ10Aに接続される図示しないマイクケーブルに強い電磁波が加えられることにより、信号側の2番ピンSHおよび3番ピンSCから1番ピンE側に流れる突入電流からコンデンサ素子131を保護するために設けられている。
プリント配線板100は基板上面101を上側とし、基板下面102を下側として、各ピン挿通孔111,112,113を各ピンE,SH,SCに挿通し、また、端子板挿通孔114をアース端子板14に挿通することにより、図1,図2に示すように、コネクタ基台11の基台内面11a側の所定位置に装着される。
これによれば、基板上面101側のシールド層120にて基板下面102側のコンデンサ素子131がマイクロホンのシールドの外側に配置されることになるため、マイクロホンのシールドの中に外来電磁波に起因してコンデンサ素子に流れる高周波電流が流れ込むことがなく、これにより外来電磁波による雑音の発生が抑えられる。
また、本発明では、別途にネジや接着材などの固定手段を用いることなく、各ピンE,SH,SCに対してプリント配線板100を固定できるようにするため、各ピンE,SH,SCと、これに対応する各ピン挿通孔111,112,113の位置を相対的にずらしている。
各ピンE,SH,SCと各ピン挿通孔111,112,113との位置関係は同一であるため、図5により、2番ピンSHとこれに対応する第2ピン挿通孔112とを例にして説明する。
図5(a)に示すように、本発明では、第2ピン挿通孔112を2番ピンSHよりも大径に形成する。2番ピンSHの半径をR1,第2ピン挿通孔112の半径をR2,その差(R2−R1)をΔtとして、図5(b)に示すように、2番ピンSHの中心点C1に対して第2ピン挿通孔112の中心点C2を少なくともΔtだけ偏心させて、第2ピン挿通孔112を2番ピンSHに当接させる。
この当接により生ずる摩擦力にてプリント配線板100を各ピンE,SH,SCに固定(保持)させるのであるが、3つのピン挿通孔のうち、1つのピン挿通孔と残りの2つのピン挿通孔とでは、そのずらし方向を逆方向とする。
この出力コネクタ10Aは、EIAJ RC−5236「音響機器用ラッチロック式丸形コネクタ」に規定されているコネクタであるため、図4(c)に示すように、1番ピンE,2番ピンSH,3番ピンSCはほぼ二等辺三角形の各頂点に配置され、3番ピンSCが1番ピンEと2番ピンSHとのほぼ中間に配置される。
そのため、図3に示すように、第3ピン挿通孔113を対応する3番ピンSCに対してコネクタ基台11の反中心側(半径方向外側)に向けて少なくとも上記差Δtだけ偏心して配置し、これに対して第1ピン挿通孔111および第2ピン挿通孔112を対応する1番ピンEおよび2番ピンSHに対して第3ピン挿通孔113とは180゜逆方向に向けて少なくとも上記差Δtだけ偏心して配置することが好ましい。
これによれば、各ピンE,SH,SCに対して各ピン挿通孔111,112,113がバランスよく当接するため、安定した固定状態が得られる。なお、電気的・機械的な接続をより確実にするには、各ピンE,SH,SCと各ピン挿通孔111,112,113内のスルーホールめっきとをはんだ付けすればよい。
本発明によれば、出力コネクタの基本的な構成を変更することなく、上記した構成のプリント配線板100を追加するだけで、携帯電話機などから放射される強い電磁波に起因する高周波電流のマイクロホン内への侵入を確実に阻止することができる。また、簡単な作業によりプリント配線板100を出力コネクタに確実に取り付けることができる。
本発明による出力コネクタの一例を示す正面図。 図1のA−A線断面図。 図1の平面図。 (a)プリント基板の上面図,(b)プリント基板の下面図,(c)コネクタ基台の平面図。 (a)ピンとピン挿通孔の大きさの関係を示す説明図,(b)ピンに対してピン挿通孔を偏心させた状態を示す説明図。 出力コネクタの各ピン間に設けられるコンデンサ素子とツェナーダイオードとを含む等価回路図。 従来の出力コネクタをコネクタ収納部内に装着した状態で示す断面図。 従来の出力コネクタを示す正面図。 従来の出力コネクタを示す平面図。
符号の説明
10A 出力コネクタ
11 コネクタ基台
11a 基台内面
12 固定用の雄ネジ
14 アース端子板
20 コネクタ収納部
100 プリント配線板
101 基板上面
102 基板下面
111,112,113 ピン挿通孔
120 シールド層
130 フィルタ回路
131 コンデンサ素子
132 ツェナーダイオード素子
E 接地用の1番ピン
SH ホット側の2番ピン
SC コールド側の3番ピン

Claims (3)

  1. 電気絶縁体からなるコネクタ基台に接地用の1番ピン,信号用の2番ピン,3番ピンを貫設してなる3ピンタイプの出力コネクタで、コンデンサマイクロホンが有する導電性のマイクケースの端部内に上記1番ピンが上記マイクケースに導通された状態で装着されるマイクロホンの出力コネクタにおいて、
    上記3本のピンを挿通して上記コネクタ基台の上記マイクケースの内側に面する基台内面側に配置されるプリント配線板を備え、
    上記プリント配線板は両面基板で、上記基台内面に対して反対側の基板上面には、上記2番ピン,3番ピンに対しては非導通で上記1番ピンとは導通する銅箔のベタパターンよりなるシールド層が上記基板上面のほぼ全面にわたって形成されており、
    上記基台内面と対向する基板下面には、高周波電流の上記マイクケース内への侵入を阻止するコンデンサ素子を含むフィルタ回路が形成されているとともに、
    上記プリント配線板に穿設されているピン挿通孔が対応する上記ピンに対して偏心して配置されていることを特徴とするマイクロホンの出力コネクタ。
  2. 上記プリント配線板に穿設される上記1番ピン用の第1ピン挿通孔,上記2番ピン用の第2ピン挿通孔および上記3番ピン用の第3ピン挿通孔はいずれも上記各ピンよりも大径の同一径孔であり、上記各ピン挿通孔の半径と上記各ピンの半径との差をΔtとして、上記第1ないし第3ピン挿通孔のうちのいずれか1つのピン挿通孔が対応する上記ピンに対して第1の方向に少なくとも上記差Δtだけ偏心して配置され、残りの2つのピン挿通孔が対応する上記各ピンに対して上記第1の方向とは逆の第2の方向に少なくとも上記差Δtだけ偏心して配置されていることを特徴とする請求項1に記載のマイクロホンの出力コネクタ。
  3. 上記第3ピン挿通孔が対応する上記3番ピンに対して上記コネクタ基台の中心側もしくは反中心側に向けて少なくとも上記差Δtだけ偏心して配置され、上記第1ピン挿通孔および上記第2ピン挿通孔が対応する上記1番ピンおよび上記2番ピンに対して上記第3ピン挿通孔とは逆方向に向けて少なくとも上記差Δtだけ偏心して配置されていることを特徴とする請求項2に記載のマイクロホンの出力コネクタ。
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