JP5645308B2 - コンデンサマイクロホンのヘッド部およびコンデンサマイクロホン - Google Patents

コンデンサマイクロホンのヘッド部およびコンデンサマイクロホン Download PDF

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Description

本発明は、成極用の電荷を蓄えるための電源を内蔵したコンデンサマイクロホンのヘッド部およびコンデンサマイクロホンに関するものである。
マイクロホン、特にワイヤレスマイクロホンには、マイクロホンユニット部分を交換することにより音響特性を切り替えることができるものがある。このような形式のマイクロホンにおけるマイクロホンユニットの形式としては、ダイナミック型やコンデンサ型が用いられている。コンデンサ型マイクロホンは、エレクトレット型マイクロホンとそれ以外のマイクロホンに分類される。エレクトレット型以外のコンデンサマイクロホン、特にワイヤレス型コンデンサマイクロホンでは、内蔵した電源回路で成極電圧を生成し、この成極電圧を、互いに対向する振動板と固定極からなるコンデンサに供給してこのコンデンサに電荷を蓄える必要がある。このような構成のコンデンサマイクロホンのことをDCバイアスコンデンサマイクロホンということもある。本発明は、成極用の電荷を蓄えるための電源を内蔵したコンデンサマイクロホンに関する。
成極電圧生成用の電源を内蔵したコンデンサマイクロホンはすでに商品化されている。コンデンサマイクロホンに装填する電源電池の電圧は、コンデンサマイクロホンの成極電圧としては低すぎるため、コンデンサマイクロホンに内蔵されている成極電圧生成のためのDC−DCコンバータを備えた電源回路を有し、低電圧の電池電圧を高い電圧の直流電圧に変換している。DC−DCコンバータは、電源電池の電圧で発振回路を動作させて電池の直流を交流に変換し、この交流を倍電圧整流回路で数倍の電圧に昇圧しつつ直流に変換しかつ平滑している。あるいは、倍電圧整流回路に代わってトランスを用いて昇圧し、さらに整流および平滑を行うようにしたものもある。
図3は、上に述べたようなコンデンサマイクロホンにおけるDC−DCコンバータ回路部とコンデンサマイクロホンユニットおよびインピーダンス変換部の回路例を示す。DC−DCコンバータ回路部3は、+V端子とGND端子間に電源電池が接続されるようになっていて、電池電圧が発振回路31に供給されて発振回路31が動作し、直流を交流に変換するようになっている。発振回路31はトランジスタQ3を主体としてなり、発振コイルL01,L02、帰還用コンデンサC10などを備えている。発振回路31で生成される交流は、コンデンサC08,C09、ダイオードD02,D03、抵抗R05を有してなる倍電圧整流回路32に入力され、電圧が数倍に昇圧されつつ整流され、さらに平滑される。こうして昇圧された直流電圧は、抵抗R05を介してコンデンサマイクロホンユニット1に成極電圧として供給されるように回路が構成されている。
コンデンサマイクロホンユニット1は、周知のとおり音波を受けて振動する振動板と、この振動板に対して所定の間隙を置いて対向配置された固定極を有してなり、上記振動板と固定極でコンデンサを構成している。上記振動板と固定極のいずれか一方に上記成極電圧が印加され、上記コンデンサに電荷が蓄えられるようになっている。上記振動板が音波を受けて振動すると、上記固定極との間隙が変化して上記コンデンサの容量が変化し、電気信号の変化として出力される。
上記のようにして、コンデンサマイクロホンユニットで電気音響変換されて出力される電気信号は極めて高いインピーダンスであるため、インピーダンス変換器2に入力されて低いインピーダンスに変換される。インピーダンス変換器2はバイアス回路を内蔵したFET(電界効果型トランジスタ)Q01を主な構成要素としていて、その後段に、バッファとしてのトランジスタQ02を備えている。インピーダンス変換器2を駆動するための電源は前記+V端子を通じて電池から供給される。インピーダンス変換された音声信号は、マイクロホンの出力信号としてSIG端子から出力されるようになっている。
成極電圧を生成するための電源回路を内蔵したコンデンサマイクロホンは、これまで述べてきたとおり、DC−DCコンバータを備えていて、DC−DCコンバータは、直流を交流に変換するために、例えば発振周波数が1.4MHzというような高い周波数の発振回路31を備えている。発振回路31は、発振コイルL01,L02を用いていること、また、上記のように発振周波数が高いことなどから、他の信号回路に電磁的に結合しやすく、信号回路の動作を不安定にする。あるいは、発振回路31の発振信号が他の回路に干渉することによって、雑音の発生など、マイクロホンとしての性能の劣化要因となっている。
図3について説明したとおり、コンデンサマイクロホンは出力インピーダンスを低くするために、インピーダンス変換器としてFETを用いている。FETは入力インピーダンスが極めて高いことから、その入力部に上記発振回路31の発振信号が静電的に結合すると、上記発振信号のレベルが高いこともあって、発振信号によってFETが飽和し、FETが動作しなくなる。また、上記発振信号がマイクロホン出力に電磁的に結合して出力されると、マイクロホンが接続されている機器、例えばミキサーなどの内部回路と干渉して雑音を発生させることがある。
そこで、発振回路を含むDC−DCコンバータ回路部分は、インピーダンス変換器や出力回路部から離れた位置に配置されるのが一般的である。図5、図6はその例を示すもので、手持ち型のケーブル接続方式コンデンサマイクロホンの例を示している。図5、図6において、細長い円筒形状のマイクロホンケース4はグリップを兼ねている。マイクロホンケース4の先端部はマイクロホンのヘッド部の装着部41となっており、マイクロホンケース4の後端部はマイクロホンケーブルを接続するためのコネクタ部42となっている。マイクロホンケース4内には、マイクロホンケース4の長手方向に沿って、マイクロホンユニット装着部41からコネクタ部42に至る細長い回路基板5が取り付けられている。
回路基板5に、コンデンサマイクロホンとして必要なすべての回路が組み込まれている。図6は回路の配置を示している。図6において、回路基板5には、マイクロホンユニット装着部41からコネクタ部42に向かって順に、インピーダンス変換回路2、ローカットバッファ回路51、反転増幅回路52、倍電圧整流回路53、DC−DCコンバータ54、電源リップルフィルタ55、信号出力回路56が配置されている。上記倍電圧整流回路53、DC−DCコンバータ54、電源リップルフィルタ55を含む回路部分が、図3の例におけるDC−DCコンバータ回路部3に相当する。
図6からわかるように、発振回路を含むDC−DCコンバータ回路部3は、インピーダンス変換回路2から離れた位置に配置されて、インピーダンス変換回路2を構成するFETの入力部にDC−DCコンバータ回路部3の発振回路31の発振信号が静電的に結合しにくいように考慮されている。
図5、図6からわかるように、手持ち型のコンデンサマイクロホンであれば、各回路を配置するための空間に余裕があるため、DC−DCコンバータ回路部3における発振信号が他の回路に干渉することを回避することは比較的容易である。しかし、ワイヤレスマイクロホンのヘッド部は、後部に送信機を内蔵するため、可能な限りコンパクト化され、各回路部分が近接して配置される。図4はワイヤレスコンデンサマイクロホンのヘッド部の従来例を示す。
図4において、符号61は上記ヘッド部のベースとして機能する円筒形状の筐体を示している。筐体61は、先端部にドーム状のヘッドケース62が取り付けられている。筐体61の後端部の外周には、筐体61をマイクロホン本体に結合するためのねじ611が形成されている。筐体61の内周側には適宜の緩衝部材を介して円筒形の内筒63が取り付けられている。内筒63の先端部内周には、円錐形状に成形された絶縁体64が固着されている。内筒63の先端部外周には円筒形状のユニット支持体69の基端部が嵌合されて固着され、ユニット支持体69を介してコンデンサマイクロホンユニット65が保持されている。マイクロホンユニット65の後端中央から電極651が突き出ている。ヘッドケース62内には、ヘッドケース62の内面に対し空間的な余裕をもってマイクロホンユニット65および絶縁体64が配置されている。
内筒63の後端部内周には回路基板67が嵌め込まれて固着されている。マイクロホンユニット65の上記電極651には電極棒66の一端部が結合され、電極棒66の他端は回路基板67の所定のランドパターンに接触し電気的に導通している。上記ランドパターン、電極棒66、電極651を介してコンデンサマイクロホンユニット65に前記DC−DCコンバータ部から成極電圧が供給される。また、上記電極651、電極棒66、上記ランドパターンを経て、コンデンサマイクロホンユニット65から出力される音声信号が、回路基板67に組み込まれている信号回路に入力される。回路基板67には、FETからなるインピーダンス変換器と併せて、ワイヤレスマイクロホンのヘッド部分に必要な回路部分が集中して組み込まれている。マイクロホンユニット65から出力される音声信号は、回路基板67に組み込まれた回路でインピーダンス変換されるとともに信号処理される。回路基板67には、信号処理のための回路や出力回路と、コンデンサマイクロホンユニット65の成極電圧を得るための前記DC−DCコンバータも組み込まれている。マイクロホンユニット65が、DC−DCコンバータを構成している発振器の影響を受けにくいように、回路基板67はマイクロホンユニット65から遠い位置に配置されている。
筐体61の後端部内周にはターミナル回路基板68が嵌合されて固着されている。筐体61をマイクロホン本体に結合すると、ターミナル回路基板68に形成されているランドパターンを介してマイクロホンヘッド部の回路がマイクロホン本体側に電気的に接続されるようになっている。
なお、ワイヤレスマイクロホンのヘッド部には、図6に示すローカットバッファ回路51、反転増幅回路52などの出力回路は不要であるため、図3に示すようなインピーダンス変換部2とDC−DCコンバータ回路3が組み込まれている。
図4に示すような従来のワイヤレスコンデンサマイクロホンのヘッド部によれば、ヘッド部をコンパクトにまとめるために、また、後端部に送信機を組み込むために、限られた空間に、必要な回路を集中的に配置している。そのため、DC−DCコンバータ回路部3の発振器で生成される高周波信号がインピーダンス変換部2と干渉しやすく、マイクロホンとしての性能を劣化させる要因になっている。
なお、コンデンサマイクロホンにおいて、外部から侵入しようとする電磁波に対するシールド効果をより確実にするための構成を備えた発明として特許文献1記載の発明がある。これは、前面に前方音響端子を有し側面に後方音響端子を備えている金属製で円筒状のユニットケース内に、振動板と固定極とをスペーサを介して対向配置してなる単一指向性のマイクロホンユニットを含み、ユニットケース内に後方音響端子をその内側から覆う金属メッシュが設けられているコンデンサマイクロホンにおいて、ユニットケースの内壁面に向けて金属メッシュを押圧するコイルバネを設けたことを特徴としている。
また、マイクロホンの出力コネクタからマイクロホン内に電磁波が侵入することを阻止するための構成を備えた発明として、特許文献2記載の発明がある。これは、両面基板からなるプリント配線基板をコネクタ部に配置したもので、上記配線基板の一面のほぼ全面をシールド層とし、上記配線基板の他方の面に高周波電流のマイクロホンケース内への侵入を阻止するフィルタ回路を形成したことを主な特徴としている。
特開2008−166909号公報 特開2008−72545号公報
特許文献1および特許文献2に記載されている発明はいずれも外部から侵入しようとする電磁波のシールド構造に関するもので、マイクロホンに内蔵されている回路で生成される電磁ノイズ要因への対策は考慮されていない。
そこで、本発明は、マイクロホンに内蔵されている回路で生成される電磁ノイズ要因がマイクロホンの信号回路に干渉することのないように構成を工夫して、マイクロホンとしての特性の向上を図ることができるコンデンサマイクロホンのヘッド部およびコンデンサマイクロホンを提供することを目的とする。
本発明に係るコンデンサマイクロホンのヘッド部は、
コンデンサマイクロホンユニットと、
先端側において上記コンデンサマイクロホンユニットを支持する筐体と、
上記筐体内において上記コンデンサマイクロホンユニットに近い側に配置された第1回路基板と、
上記筐体内において上記コンデンサマイクロホンユニットから遠い側にかつ上記第1回路基板から離間して配置された第2回路基板と、
上記筐体内において上記第1回路基板と上記第2回路基板との間にかつ上記第1回路基板および上記第2回路基板から離間して配置された磁性体シートと、を備え、
上記第1回路基板には上記コンデンサマイクロホンユニットからの音声信号を処理する回路が組み込まれ、
上記第2回路基板には上記コンデンサマイクロホンユニットに印加する成極電圧を生成するためのDC−DCコンバータ回路部が組み込まれ、
上記第1回路基板、上記第2回路基板および上記磁性体シートは上記筐体の長手方向に対し交差する方向に配置され、
上記磁性体シートの外周縁は、上記筐体の内周に接し、
上記コンデンサマイクロホンユニットの電極には電極棒の一端部が結合され、上記電極棒は上記第1回路基板と上記磁性体シートを貫通し、上記電極棒の他端部は上記第2回路基板に固着され、
上記筐体はマイクロホン本体との結合部を有していることを最も主要な特徴とする。
本発明に係るコンデンサマイクロホンは、上記のように構成されているヘッド部がマイクロホン本体と結合されていることを特徴とする。
コンデンサマイクロホンユニットからの音声信号を処理する回路が組み込まれた第1回路基板と、DC−DCコンバータ回路部分が組み込まれている第2回路基板とに分けられるとともに、第1回路基板と第2回路基板が離間して配置され、さらに、第1回路基板と第2回路基板の間に磁性体シートが配置されているため、DC−DCコンバータ回路部で生成される高周波信号と第1回路基板で処理される音声信号との干渉を効果的に阻止することができる。したがって、成極電圧を生成するためのDC−DCコンバータ回路部を内蔵したコンデンサマイクロホンでありながら、雑音の少ない、優れた音響特性が得られるコンデンサマイクロホンのヘッド部およびコンデンサマイクロホンを提供することができる。
本発明に係るコンデンサマイクロホンのヘッド部の実施例を示す縦断面図である。 上記実施例に係るヘッド部の底面図である。 コンデンサマイクロホンのヘッド部に組み込まれるインピーダンス変換回路部と成極電圧生成用DC−DCコンバータ回路部の例を示す回路図である。 従来のコンデンサマイクロホンのヘッド部の構成例を示す縦断面図である。 従来の手持ち型コンデンサマイクロホン本体部分の例を示す縦断面図である。 上記従来の手持ち型コンデンサマイクロホン本体に組み込まれている回路基板の正面図である。
以下、本発明に係るコンデンサマイクロホンのヘッド部の実施例を、図面を参照しながら説明する。なお、図4に示す従来のコンデンサマイクロホンのヘッド部の構成と同じ構成部分には共通の符号を付している。
図1において、符号61は上記ヘッド部のベースとして機能する円筒形状の筐体を示している。筐体61は、先端部(図1において上端部)にドーム状のヘッドケース62が取り付けられている。ヘッドケース62は、音波をヘッドケース62内に導くことができるように無数の孔を有している。筐体61の後端部の外周には、筐体61をマイクロホン本体に結合するための結合部としてねじ611が形成されている。筐体61の内周側には適宜の緩衝部材を介して円筒形の内筒63が取り付けられている。内筒63の先端部内周には、円錐形状に成形された絶縁体64が固着されている。内筒63の先端部外周には円筒形状のユニット支持体69の基端部が嵌合されて固着され、ユニット支持体69を介してコンデンサマイクロホンユニット65が保持されている。マイクロホンユニット65の後端中央から電極651が突き出ている。ヘッドケース62内には、ヘッドケース62の内面に対し空間的な余裕をもってマイクロホンユニット65および絶縁体64が配置されている。
筐体61内において、内筒63の内周には、先端側すなわちマイクロホンユニット65に近い側において第1回路基板71が嵌め込まれて固着され、内筒63の後端部すなわちコンデンサマイクロホンユニット65から遠い側の内周には第2回路基板72が嵌め込まれて固着されている。したがって、第1回路基板71と第2回路基板72は互いに離間して配置されている。第1回路基板71にはコンデンサマイクロホンユニットからの音声信号を処理する回路、すなわち、FETを含むインピーダンス変換回路、バッファやフィルタなどの信号処理回路が組み込まれている。第2回路基板72にはコンデンサマイクロホンユニット65に印加する成極電圧を生成するためのDC−DCコンバータ回路部が組み込まれている。
マイクロホンユニット65の上記電極651には電極棒66の一端部が結合されている。電極棒66は第1回路基板71を貫いて第2回路基板72にまで至り、電極棒66の他端は第2回路基板72にねじで固着されている。電極651および電極棒66は、周囲が絶縁体64で囲まれて安定に位置決めされている。コンデンサマイクロホンユニット65から出力される音声信号は、上記電極651、電極棒66を経て、第1回路基板71に組み込まれているインピーダンス変換回路に入力され、インピーダンス変換された音声信号はさらに第1回路基板71に組み込まれている適宜の信号処理回路で信号処理される。電極棒66にはまた、DC−DCコンバータで生成される成極電圧が第2回路基板72に形成されている所定の回路パターンを介して印加され、成極電圧はさらに電極651を経てコンデンサマイクロホンユニット65に印加されるように構成されている。
第1回路基板71と第2回路基板72は互いに離間して配置されていることによって、第1回路基板71に組み込まれている回路部が、第2回路基板72に組み込まれているDC−DCコンバータを構成している発振器の影響を受けにくい構成になっている。しかし、第1回路基板71と第2回路基板72との間のシールド効果をさらに高めるために、筐体61内において第1回路基板71と第2回路基板72との間にかつ第1回路基板71および第2回路基板72から離間して磁性体シート73が配置されている。この磁性体シート73を第1の磁性体シートとする。筐体61内にはまた、第2回路基板72よりもさらにコンデンサマイクロホンユニット65から遠い位置にかつ第2回路基板72から離間して別の磁性体シート74が配置されている。この磁性体シート74を第2の磁性体シートとする。
上記第1、第2の磁性体シート73,74は、電磁シールド効果を有するものであれば任意のものを選択して使用すればよい。図示の実施例では、基板の両面に導体箔を形成することによってシールド効果を与えたものを円板状に切断したものを使用した。また、第1、第2の磁性体シート73,74の上記導体箔が内筒63や筐体61と電気的に導通してシールド効果が高まるように、上記磁性体シート73,74の外周縁が内筒63や筐体61の内周に密着している。第1の磁性体シールド73が電極棒66と導通することのないように、第1の磁性体シールド73の中心部に電極棒66からの逃げ孔が形成されている。
発振回路が組み込まれている第2回路基板72は第1、第2の磁性体シート73,74によって挟み込まれている。したがって、上記発振回路で生成される高周波信号は第1、第2の磁性体シート73,74によって阻止され、第1、第2の磁性体シート73,74の外に漏れることがない。よって、上記高周波信号がマイクロホンユニット65で変換された音声信号に干渉することが阻止され、雑音の少ない、優れた特性の音声信号を得ることができる。
筐体61の後端部内周にはターミナル回路基板68が嵌合されて固着されている。図2に示すように、ターミナル回路基板68には内周側から外周に向かって順にランドパターン76,77,78,79が同心円状に形成されている。コンデンサマイクロホンのヘッド部が組み込まれた筐体61には、マイクロホン本体との結合部としてねじ611が形成されている。このねじ611にマイクロホン本体をねじ込んで筐体61をマイクロホン本体に結合すると、ターミナル回路基板68に形成されている上記各ランドパターン76,77,78,79を介してマイクロホンヘッド部の回路とマイクロホン本体が電気的に接続され、ヘッド部で電気音響変換された音声信号がマイクロホン本体側に伝達されるようになっている。
図1に示すコンデンサマイクロホンのヘッド部をマイクロホン本体に結合することによってコンデンサマイクロホンが構成される。
本発明においては、マイクロホンユニット部を交換可能な構造にするか否かは任意である。また、ワイヤレス型とするかまたはワイヤード型とするか、手持ち型とするまたはピン型ないしはクリップ型とするかも任意である。その他、各請求項に係る発明の技術的範囲を逸脱しない範囲で任意に設計変更可能である。
61 筐体
65 コンデンサマイクロホンユニット
68 ターミナル回路基板
71 第1回路基板
72 第2回路基板
73 第1の磁性体シールド
74 第2の磁性体シールド

Claims (7)

  1. コンデンサマイクロホンユニットと、
    先端側において上記コンデンサマイクロホンユニットを支持する筐体と、
    上記筐体内において上記コンデンサマイクロホンユニットに近い側に配置された第1回路基板と、
    上記筐体内において上記コンデンサマイクロホンユニットから遠い側にかつ上記第1回路基板から離間して配置された第2回路基板と、
    上記筐体内において上記第1回路基板と上記第2回路基板との間にかつ上記第1回路基板および上記第2回路基板から離間して配置された磁性体シートと、を備え、
    上記第1回路基板には上記コンデンサマイクロホンユニットからの音声信号を処理する回路が組み込まれ、
    上記第2回路基板には上記コンデンサマイクロホンユニットに印加する成極電圧を生成するためのDC−DCコンバータ回路部が組み込まれ、
    上記第1回路基板、上記第2回路基板および上記磁性体シートは上記筐体の長手方向に対し交差する方向に配置され、
    上記磁性体シートの外周縁は、上記筐体の内周に接し、
    上記コンデンサマイクロホンユニットの電極には電極棒の一端部が結合され、上記電極棒は上記第1回路基板と上記磁性体シートを貫通し、上記電極棒の他端部は上記第2回路基板に固着され、
    上記筐体はマイクロホン本体との結合部を有しているコンデンサマイクロホンのヘッド部。
  2. 上記第1回路基板に組み込まれている回路は、コンデンサマイクロホンユニットの出力インピーダンスを低インピーダンスに変換するインピーダンス変換回路を含む請求項1記載のコンデンサマイクロホンのヘッド部。
  3. 上記筐体には、上記第2回路基板よりもさらに上記コンデンサマイクロホンユニットから遠い位置にかつ上記第2回路基板から離間して第2の磁性体シートが配置されている請求項1または2記載のコンデンサマイクロホンのヘッド部。
  4. 上記筐体の後端部には、上記第2の磁性体シートから離間して音声信号を外部に出力するためのターミナル回路基板が配置されている請求項3記載のコンデンサマイクロホンのヘッド部。
  5. 上記磁性体シートには、両面に導体箔が形成されている請求項1または2記載のコンデンサマイクロホンのヘッド部。
  6. 上記第2の磁性体シートには、両面に導体箔が形成されている請求項3または4記載のコンデンサマイクロホンのヘッド部。
  7. コンデンサマイクロホンユニットと、先端側において上記コンデンサマイクロホンユニットを支持する筐体と、上記筐体内において上記コンデンサマイクロホンユニットに近い側に配置された第1回路基板と、上記筐体内において上記コンデンサマイクロホンユニットから遠い側にかつ上記第1回路基板から離間して配置された第2回路基板と、上記筐体内において上記第1回路基板と上記第2回路基板との間にかつ上記第1回路基板および上記第2回路基板から離間して配置された磁性体シートと、を備えたコンデンサマイクロホンのヘッド部を有し、
    上記第1回路基板には上記コンデンサマイクロホンユニットからの音声信号を処理する回路が組み込まれ、
    上記第2回路基板には上記コンデンサマイクロホンユニットに印加する成極電圧を生成するためのDC−DCコンバータ回路部が組み込まれ、
    上記第1回路基板、上記第2回路基板および上記磁性体シートは上記筐体の長手方向に対し交差する方向に配置され、
    上記磁性体シートの外周縁は、上記筐体の内周に接し、
    上記コンデンサマイクロホンユニットの電極には電極棒の一端部が結合され、上記電極棒は上記第1回路基板と上記磁性体シートを貫通し、上記電極棒の他端部は上記第2回路基板に固着され、
    上記ヘッド部は、マイクロホン本体と結合されているコンデンサマイクロホン。
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