JP2010008571A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動用モータを逆回転させることなく、加圧ローラ及び加熱ローラの接離動作を行うことが可能な定着装置を提供する。
【解決手段】加熱ローラ31が回転駆動されると、駆動ギヤ84が回転して、揺動用ギヤ82及び揺動用カム81が回転し、揺動用カム81の周面に当接した揺動レバー78右側の摺接縁78bが上下に往復移動し、揺動レバー78が圧力解除カム76の軸76aを中心にして時計回り及び反時計回りに繰り返し往復回転する。このとき、揺動レバー78の時計周りの回転のみがワンウェイクラッチ77を介して圧力解除カム76の軸76aに伝達されることから、圧力解除カム76の軸76aには時計周りの回転が間欠的に伝達される。これにより、圧力解除カム76が時計回りに間欠的に回転して行き、圧力解除カム76が変位フレーム71のコロ75を突き放して、加圧ローラ32が加熱ローラ31から離間する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ装置、及びプリンター等の電子写真方式の画像形成装置に適用される定着装置に関する。
この種の電子写真方式の画像形成装置においては、静電潜像を感光体ドラム表面に形成し、トナーにより感光体ドラム表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム表面にトナー像を形成し、トナー像を感光体ドラムから記録用紙に転写し、記録用紙を加熱及び加圧して、トナー像を記録用紙上に定着している。
記録用紙上のトナー像の定着は、定着装置により行われる。定着装置では、一対の加熱ローラと加圧ローラ間のニップ域に記録用紙を挟み込んで搬送しつつ、各ローラにより記録用紙を加熱及び加圧して、記録用紙上のトナーを加熱溶融して定着する。
このような定着装置においては、加熱ローラと加圧ローラ間のニップ域の幅を確保して、ニップ域を安定的に維持するために、各ローラを弾性層により覆って、各ローラの弾性層が相互に圧接して変形するようにしている。
しかしながら、各ローラの圧接圧力が大きいため、定着装置の非使用状態にあり、各ローラの停止状態が長時間継続すると、各ローラの弾性層が変形したままとなって元の形状に戻らず、各ローラの弾性層に凹みが形成されることがあった。
このため、特許文献1には、加熱ローラと加圧ローラの停止時に、各ローラを離間させて、各ローラの弾性層が変形したままで放置されないようにするための構成が開示されている。ここでは、加圧ローラを軸支する枠体を移動可能に支持し、この枠体に摺接するカムを設け、このカムにより枠体を移動させて、加圧ローラを加熱ローラから離間させることができるようにしている。定着時には、駆動用モータの出力軸の順方向回転をギヤユニットとワンウェイクラッチを介して加熱ローラに伝達し、各ローラ間のニップ域に記録用紙を挟み込んで搬送する。また、非定着時には、駆動用モータの出力軸の逆方向回転を他のギヤユニットとワンウェイクラッチを介してカムに伝達し、カムにより枠体を移動させて、加圧ローラを加熱ローラから離間させる。これにより、1つの駆動用モータを用いて、各ローラの回転駆動と各ローラの接離動作を切り換えて行うことが可能となる。
特開2003−280308号公報
ところで、定着装置の駆動用モータは、定着装置専用であるとは限らず、記録用紙搬送方向の上流側や下流側における記録用紙の搬送ローラ、あるいは現像用や転写用のローラ等を回転駆動するためにも用いられることが多い。つまり、1つの駆動用モータによって各種のローラが回転駆動される。
従って、駆動用モータの出力軸を逆回転させると、各種のローラも逆回転することになり、様々な不都合を招く。
特許文献1のようにギヤユニットに幾つかのワンウェイクラッチを組み込めば、駆動用モータの出力軸を逆回転させても、各種のローラ等の逆回転を防止することは可能であるが、ギヤユニットそのものに一方向クラッチを組み込むので、ギヤユニットの構成が複雑化する。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、駆動用モータを逆回転させることなく、定着装置周辺のギヤユニットの構成を複雑化させることなく、加圧ローラ及び加熱ローラの回転駆動と該各ローラの接離動作を切り換えて行うことが可能な定着装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の定着装置は、第1及び第2ローラと、第1及び第2ローラを相互に圧接させる付勢手段と、第1及び第2ローラを回転させる駆動手段とを備え、第1及び第2ローラ間のニップ域に記録部材を挟み込んで搬送する定着装置において、前記駆動手段による回転駆動力を伝達されて一方向に回転する揺動用カムと、前記第2ローラを軸支し、前記第1ローラに対して第2ローラが接離するように変位する変位支持部材と、変位支持部材に摺接する圧力解除カムと、圧力解除カムの軸に設けられたワンウェイクラッチと、ワンウェイクラッチに接続され、前記揺動用カムに摺接するように付勢された揺動レバーとを備え、駆動手段の回転駆動力により揺動用カムが一方向に回転されると、揺動用カムに摺接する揺動レバーが繰り返し揺動して、揺動レバーの揺動がワンウェイクラッチを介して圧力解除カムに一方向の間欠回転となって伝達され、圧力解除カムにより変位支持部材が前記付勢手段の付勢力に抗して突き放され、変位支持部材並びに第2ローラが変位して、第2ローラが第1ローラから離間する。
また、前記揺動レバーに連結され、前記揺動用カムから離間するように揺動レバーを移動させる制御手段を備えている。
更に、ワンウェイクラッチの空転方向の回転に伴う圧力解除カムの軸の同方向の回転を阻止する逆回転阻止手段を備えている。
このような本発明の定着装置によれば、駆動手段の回転駆動力により揺動用カムが一方向に回転されると、揺動用カムに摺接する揺動レバーが繰り返し揺動して、揺動レバーの揺動がワンウェイクラッチを介して圧力解除カムに一方向の間欠回転となって伝達され、圧力解除カムにより変位支持部材が付勢手段の付勢力に抗して突き放され、変位支持部材並びに第2ローラが変位して、第2ローラが第1ローラから離間する。
ここで、揺動用カムの回転方向にかかわらず、揺動レバーが繰り返し揺動するので、駆動手段による揺動用カムの回転方向を特定する必要はなく、第1及び第2ローラを回転させる駆動手段による回転駆動方向を切り換える必要はない。従って、駆動用モータの出力軸の回転方向を切り換えたり、第1及び第2ローラを回転させる駆動手段そのものにワンウェイクラッチを組み込む必要もない。
また、駆動手段の回転駆動力を揺動レバー及びワンウェイクラッチを介して圧力解除カムに伝達しているので、駆動手段そのものの構成(ギヤユニット等)を格別に変更する必要がなく、ギヤユニットが複雑化することはない。
尚、第2ローラが第1ローラから離間した後、揺動用カムの一方向の回転、揺動レバーの揺動、圧力解除カムの間欠回転を再開して、圧力解除カムに摺接する変位支持手段の位置を元に戻せば、第2ローラが第1ローラに圧接する。
また、揺動用カムから離間するように揺動レバーを移動させる制御手段を備えているので、揺動レバーの揺動を停止させることができ、圧力解除カムの回転、変位支持部材並びに第2ローラの変位も停止させることができる。そして、このときには、第2ローラの接離動作を伴わずに、駆動手段により第1及び第2ローラを回転させることができる。従って、第1及び第2ローラの回転駆動と第2ローラの接離動作を切り換えて行うことができる。
更に、ワンウェイクラッチの空転方向の回転に伴う圧力解除カムの軸の同方向の回転を阻止する逆回転阻止手段を備えているので、ワンウェイクラッチが回転伝達方向に回転して、圧力解除カムの軸が一方向に回転した後で、ワンウェイクラッチが空転方向に回転しても、圧力解除カムの軸が空転方向に回転して戻ることはなく、圧力解除カムの軸が一方向に確実に間欠回転する。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の定着装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置は、原稿の画像を読取る原稿読取り装置Bと、原稿読取り装置Bにより読取られた原稿の画像又は外部から受信した画像をカラーもしくは単色で記録用紙に記録形成する装置本体Aとを備えている。
原稿読取り装置Bでは、原稿が原稿セットトレイ41にセットされると、ピックアップローラ44が原稿表面に押し付けられて回転され、原稿がトレイ41から引き出され、原稿がサバキローラ45と分離パッド46間を通過して1枚ずつに分離されてから搬送経路47へと搬送される。
この搬送経路47では、原稿の先端がレジストローラ49に当接して、原稿の先端がレジストローラ49と平行に揃えられ、この後に原稿がレジストローラ49により搬送されて読取りガイド51と読取りガラス52間を通過する。このとき、第1走査部53の光源の光が読取りガラス52を介して原稿表面に照射され、その反射光が読取りガラス52を介して第1走査部53に入射し、この反射光が第1及び第2走査部53、54のミラーで反射されて結像レンズ55へと導かれ、結像レンズ55によって原稿の画像がCCD(Charge Coupled Device)56上に結像される。CCD56は、原稿の画像を読取り、原稿の画像を示す画像データを出力する。更に、原稿は、搬送ローラ57により搬送され、排紙ローラ58を介して排紙トレイ59に排出される。
また、原稿台ガラス61上に載置された原稿を読取ることができる。レジストローラ49、読取りガイド51、排紙トレイ59等とそれらよりも上側の部材とは、一体化されて、原稿読取り装置Bの背面側で開閉可能に枢支されたカバー体となっており、この上側のカバー体が開かれると、原稿台ガラス61が解放されて、原稿台ガラス61上に原稿を載置することができる。原稿が載置されて、カバー体が閉じられると、第1及び第2走査部53、54が副走査方向に移動されつつ、第1走査部53によって原稿台ガラス61上の原稿表面が露光され、第1及び第2走査部53、54によって原稿表面からの反射光が結像レンズ55へと導かれ、結像レンズ55によって原稿の画像がCCD56上に結像される。このとき、第1及び第2走査部53、54が相互に所定の速度関係を維持しつつ移動されて、原稿表面→第1及び第2走査部53、54→結像レンズ55→CCD56という反射光の光路の長さが変化しないように第1及び第2走査部53、54の位置関係が常に維持され、これによりCCD56上での原稿の画像のピントが常に正確に維持される。
こうして読取られた原稿の画像全体は、画像データとして画像形成装置の装置本体Aへと送受され、装置本体Aにおいて画像が記録用紙に記録される。
一方、画像形成装置の装置本体Aは、レーザ露光装置1、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナ装置4、中間転写ベルト装置8、定着装置12、用紙搬送装置18、給紙トレイ10、及び排紙トレイ15等により構成されている。
画像形成装置において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。従って、現像装置2(2a、2b、2c、2d)、感光体ドラム3(3a、3b、3c、3d)、帯電器5(5a、5b、5c、5d)、クリーナ装置4(4a、4b、4c、4d)は各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれaがブラックに、bがシアンに、cがマゼンタに、dがイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションが構成されている。
感光体ドラム3は、装置本体Aのほぼ中央に配置されている。
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、接触型であるローラ型やブラシ型の帯電器のほか、チャージャー型の帯電器が用いられる。
レーザ露光装置1は、レーザダイオード及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)であり、帯電された感光体ドラム3表面を画像データに応じて露光して、その表面に画像データに応じた静電潜像を形成する。
現像装置2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を(K、C、M、Y)のトナーにより現像する。クリーナ装置4は、現像及び画像転写後に感光体ドラム3表面に残留したトナーを除去及び回収する。
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルト装置8は、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ21、従動ローラ22、中間転写ローラ6(6a、6b、6c、6d)、及び中間転写ベルトクリーニング装置9を備えている。
中間転写ベルト駆動ローラ21、中間転写ローラ6、従動ローラ22等は、中間転写ベルト7を張架して支持し、中間転写ベルト7を矢印C方向に周回移動させる。
中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7近傍に回転可能に支持され、中間転写ベルト7を介して感光体ドラム3に圧接され、感光体ドラム3のトナー像を中間転写ベルト7に転写するための転写バイアスを印加されている。
中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3a、3b、3c、3dに接触するように設けられており、各感光体ドラム3a、3b、3c、3d表面のトナー像を中間転写ベルト7に順次重ねて転写することによって、カラーのトナー像(各色のトナー像)を形成する。この転写ベルトは、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端ベルト状に形成されている。
感光体ドラム3から中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7裏面に圧接されている中間転写ローラ6によって行われる。中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ6は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面は、導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、記録用紙に対して均一に高電圧を印加することができる。
上述の様に各感光体ドラム3a、3b、3c、3d表面のトナー像は、中間転写ベルト7で積層され、画像データによって示されるカラーのトナー像となる。このように積層された各色のトナー像は、中間転写ベルト7と共に搬送され、中間転写ベルト7と接触する2次転写装置11によって記録用紙上に転写される。
中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11aとは、相互に圧接されてニップ域を形成する。また、2次転写装置11の転写ローラ11aには、中間転写ベルト7上の各色のトナー像を記録用紙に転写させるための電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。さらに、そのニップ域を定常的に得るために、2次転写装置11の転写ローラ11aもしくは中間転写ベルト駆動ローラ21の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等々)としている。
また、2次転写装置11によって中間転写ベルト7上のトナー像が記録用紙上に完全に転写されず、中間転写ベルト7上にトナーが残留することがあり、この残留トナーが次工程でトナーの混色を発生させる原因となる。このため、中間転写ベルトクリーニング装置9によって残留トナーを除去及び回収する。中間転写ベルトクリーニング装置9には、例えばクリーニング部材として中間転写ベルト7に接触するクリーニングブレードが備えられており、クリーニングブレードが接触する部位で、従動ローラ22により中間転写ベルト7裏側が支持されている。
給紙トレイ10は、記録用紙を格納しておくためのトレイであり、装置本体Aの画像形成部の下側に設けられている。また、画像形成部の上側に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みの記録用紙をフェイスダウンで載置するためのトレイである。
また、装置本体Aには、給紙トレイ10の記録用紙を2次転写装置11や定着装置12を経由させて排紙トレイ15に送るための用紙搬送装置18が設けられている。この用紙搬送装置18は、Sの字形状の用紙搬送経路Sを有し、用紙搬送経路Sに沿って、ピックアップローラ16、レジストローラ14、定着装置12、各搬送ローラ13、及び排紙ローラ17等を配置したものである。
ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に設けられ、給紙トレイ10から記録用紙を1枚ずつ用紙搬送経路Sに供給する呼び込みローラである。各搬送ローラ13は、記録用紙の搬送を促進補助するための小型のローラであり、用紙搬送経路Sに沿って複数箇所に設けられている。
レジストローラ14は、搬送されて来た記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃え、中間転写ベルト7と2次転写装置11間のニップ域で中間転写ベルト7上のカラーのトナー像が記録用紙に転写されるように、感光体ドラム3及び中間転写ベルト7の回転にあわせて、記録用紙をタイミングよく搬送する。
定着装置12は、トナー像が転写された記録用紙を受け取り、この記録用紙を加熱ローラ31及び加圧ローラ32間のニップ域に挟み込んで搬送する。
各色のトナー像の定着後の記録用紙は、排紙ローラ17によって排紙トレイ15上に排出される。
尚、画像形成ステーションPaだけを用いて、モノクロ画像を形成し、モノクロ画像を中間転写ベルト装置8の中間転写ベルト7に転写することも可能である。このモノクロ画像も、カラー画像と同様に、中間転写ベルト7から記録用紙に転写され、記録用紙上に定着される。
また、記録用紙の表面だけではなく、両面の印字を行う場合は、記録用紙の表面の画像を定着装置12により定着した後に、記録用紙を用紙搬送経路Sの排紙ローラ17により搬送する途中で、排紙ローラ17を停止させてから逆回転させ、記録用紙を反転経路Srに通して、記録用紙の表裏を反転させてから、記録用紙をレジストローラ14へと導き、記録用紙の表面と同様に、記録用紙の裏面に画像を記録して定着し、記録用紙を排紙トレイ15に排出する。
ところで、本実施形態の定着装置12では、図2に示す様に加熱ローラ31及び加圧ローラ32を相互に圧接させた状態でそれぞれ軸支して、加熱ローラ31と加圧ローラ32間に記録用紙を挟み込むニップ域Nを形成しており、加熱ローラ31を矢印方向に回転駆動し、加圧ローラ32を従動回転させつつ、記録用紙をニップ域Nに通して加熱及び加圧し、記録用紙上のトナー像を溶融、混合、圧接し、記録用紙に対して熱定着させる。
加熱ローラ31は、芯金の外表面に弾性層を設け、この弾性層の外表面に離型層を形成してなる3層構造のローラである。芯金には、例えば鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属或いはそれらの合金等が用いられる。また、弾性層にはシリコンゴムが用いられ、離型層にはPFA(テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂が用いられる。
加熱ローラ31内部(芯金の内部)には、該ローラ31を加熱する熱源のヒータランプ(ハロゲンランプ)33が設けられている。
加圧ローラ32も、加熱ローラ31と同様に、鉄、ステンレス鋼、アルミニウム、銅等の金属或いはそれらの合金等よりなる芯金、この芯金表面のシリコンゴム等の弾性層、更にその上のPFAやPTFE等の離型層からなる3層構造のローラである。
ここで、加熱ローラ31と加圧ローラ32間のニップ域の幅を確保するべく、各ローラ31、32間の圧接圧力が大きく設定されているため、定着装置12が非使用状態にあり、各ローラ31、32の停止状態が長時間継続すると、各ローラ31、32の弾性層が変形したままとなって元の形状に戻らず、各ローラ31、32の弾性層に凹みが形成されることがある。
そこで、本実施形態の定着装置12では、加熱ローラ31と加圧ローラ32の停止時に、各ローラ31、32を離間させて、各ローラ31、32の弾性層が変形したままで放置されないようにしている。
図3及び図4は、定着装置12における各ローラ31、32の一端側の構成を示す断面図である。図3と図4ではそれぞれの断面位置が異なり、図4の構成が図3の構成の外側に位置する。
まず、図3において、加熱ローラ31の軸31aは、定着装置12の本体フレーム(図示せず)で軸支されて、この軸支位置が固定されている。また、加圧ローラ32の軸32aは、変位フレーム71で軸支されている。変位フレーム71は、定着装置12の本体フレーム側で支持された軸71aを有し、この軸71a周りで回転移動可能である。変位フレーム71の左上端のピン72と本体フレームのピン73にコイルバネ74両端のフック74aがそれぞれ引っ掛けられ、コイルバネ74により変位フレーム71のピン72が本体フレーム側に引き付けられ、変位フレーム71が軸71aを中心に時計回りに付勢されて、加圧ローラ32が加熱ローラ31に圧接されている。
変位フレーム71の左側端にはコロ75が設けられている。また、定着装置12の本体フレーム側で軸76aが軸支されており、この軸76aが本体フレーム外側の変位フレーム71の開口部(図示せず)を通って突出し、この突出した軸76aの部分に圧力解除カム(偏芯カム)76が固定されている。先に述べたようにコイルバネ74により変位フレーム71が本体フレーム側に引き付けられて、コロ75が圧力解除カム76に圧接される。
圧力解除カム76の軸76aには、ワンウェイクラッチ77が設けられ、このワンウェイクラッチ77が圧力解除カム76の外側に並設され、このワンウェイクラッチ77に揺動レバー78が接続固定されている。ワンウェイクラッチ77は、揺動レバー78と圧力解除カム76の軸76a間に介在しており、揺動レバー78の時計回りの回転のみがワンウェイクラッチ77を介して圧力解除カム76の軸76aに伝達され、揺動レバー78が反時計回りに回転したときには、ワンウェイクラッチ77が空転して、この反時計周りの回転が圧力解除カム76の軸76aに伝達されない。
揺動レバー78は、バネ(図示せず)により圧力解除カム76の軸76aを中心にして反時計回りに付勢されている。
定着装置12の本体フレーム側には、揺動用カム(偏芯カム)81並びに揺動用ギヤ82に共通の軸83が軸支されている。揺動用ギヤ82は、加熱ローラ31の軸31aに固定された駆動ギヤ84に歯合しており、加熱ローラ31が回転駆動されると、駆動ギヤ84が回転して、揺動用ギヤ82及び揺動用カム81が回転する。
図4において、くの字型の制御レバー91は、定着装置12の本体フレーム側の軸91aで回転自在に軸支されており、制御レバー91の一端裏側にピン91bが内側に向いて突設され、このピン91bが揺動レバー78右側の枠部78a内に差し込まれている。枠部78aは、リブで縁取られており、このリブに制御レバー91一端裏側のピン91bが引っ掛かるようになっている。
制御レバー91中央には一対の挟持部91cが突設されており、プランジャー92先端を上方から見ると、これらの挟持部91c間にプランジャー92のくびれ部92aが挟み込まれるようになっている。このプランジャー92は、ソレノイド93中央の孔に挿入されており、ソレノイド93の消勢状態では、バネ(図示せず)によりプランジャー92が上方に付勢されてソレノイド93から突出し、またソレノイド93の付勢状態では、プランジャー92がソレノイド93内側に引き込まれる。
図4では、ソレノイド93が消勢され、プランジャー92がソレノイド93から突出し、プランジャー92のくびれ部92aを挟み込む制御レバー91の挟持部91cが押し上げられて、制御レバー91が軸91aを中心にして時計回りに回転し、制御レバー91の一端裏側のピン91bが下方に移動している。このとき、ピン91bは、揺動レバー78右側の枠部78aのリブに引っ掛かって、揺動レバー78右側を押し下げ、揺動レバー78のバネ(図示せず)による反時計回りの付勢力に抗して揺動レバー78を時計回りに回転させる。これにより、揺動レバー78右側の摺接縁78bが揺動用カム81の周面から離間される。
このように揺動レバー78右側の摺接縁78bが揺動用カム81の周面から離間した状態では、定着装置12の加熱ローラ31が回転駆動されて、駆動ギヤ84が回転し、揺動用ギヤ82及び揺動用カム81が回転しても、揺動レバー78の停止した状態が維持される。
また、図5に示すようにソレノイド93が付勢され、プランジャー92がソレノイド93内側に引き込まれると、プランジャー92のくびれ部92aを挟み込む制御レバー91の挟持部91cが引き下げられて、制御レバー91が軸91aを中心にして反時計回りに回転し、制御レバー91の一端裏側のピン91bが上昇する。これにより、揺動レバー78右側の枠部78aのリブ内周がピン91bに突き当たるまでの範囲で、揺動レバー78が時計回り及び反時計周りに回転可能になる。
このとき、バネ(図示せず)の付勢力により揺動レバー78が圧力解除カム76の軸76aを中心にして反時計回りに回転し、揺動レバー78右側の摺接縁78bが揺動用カム81の周面に当接する。
この状態で、加熱ローラ31が回転駆動されて、駆動ギヤ84が回転し、揺動用ギヤ82及び揺動用カム81が回転すると、揺動レバー78右側の摺接縁78bが揺動用カム81の周面に追従して上下移動し、揺動レバー78が揺動する。
更に、図6に示すように圧力解除カム76の軸76aには、カム94が設けられ、このカム94がワンウェイクラッチ77及び揺動レバー78の外側に並設されている。このカム94は、圧力解除カム76並びにその軸76aと共に回転し、その回転を圧力制御センサ95により検出される。
圧力制御センサ95は、カム94の回転により変位する検出部材96を有し、この検出部材96の変位を検出する。
カム94は、円板の一部に切欠部94aを形成したものである。また、圧力制御センサ95の検出部材96は、軸96aにより回転自在に軸支されたものであって、軸96aを中心とする扇形の摺接部96bと、軸96aを中心とする円弧壁部96cとを有している。図6に示すように圧力解除カム76の短径側の周面がコロ75と対向したときに、カム94の切欠部94aが下方に向き、カム94の周面が検出部材96の摺接部96bを押し上げ、検出部材96の円弧壁部96cが圧力制御センサ95の発光素子95aと受光素子95b間まで移動して、発光素子95aと受光素子95b間が遮断される。また、図7に示すように圧力解除カム76の長径側の周面がコロ75に圧接されたときに、カム94が180度回転して、カム94の切欠部94aが上方に向き、検出部材96の摺接部96bが切欠部94aに移動して、検出部材96が軸96a周りで回転し、検出部材96の円弧壁部96cが発光素子95aと受光素子95b間から外れて、発光素子95aと受光素子95b間が開放される。従って、受光素子95bの受光出力に基づいて、カム94及び圧力解除カム76の回転を検出することができる。
図8に示すように加圧ローラ32の両側に本体フレーム79a、79bが配置され、これらの本体フレーム79a、79bにより加熱ローラ31の軸31a(図3に示す)の両端が軸支されている。また、一方の本体フレーム79a外側に変位フレーム71が配置され、他方の本体フレーム79b外側にも変位フレーム71が配置され、加圧ローラ32の軸32aの両端が各本体フレーム79a、79b外側に突出してそれぞれの変位フレーム71で軸支され、それぞれのコイルバネ74(図3に示す)により各変位フレーム71が付勢されて、加圧ローラ32が加熱ローラ31に圧接される。
また、本体フレーム79b及びその変位フレーム71側にも、圧力解除カム76、及び圧力解除カム76に圧接するコロ75が設けられている。両側の圧力解除カム76の軸76aは、1本の共通のものであり、本体フレーム79a側で軸76aが回転されたならば、両側の圧力解除カム76が回転する。
更に、本体フレーム79b内側には、逆転阻止用のワンウェイクラッチ97が固定され、逆転阻止用のワンウェイクラッチ97に圧力解除カム76の軸76aが通されている。この逆転阻止用のワンウェイクラッチ97は、本体フレーム79a側のワンウェイクラッチ77が時計回りの回転を軸76aに伝達するときに空転して、軸76aの時計回りの回転を可能にし、本体フレーム79a側のワンウェイクラッチ77の反時計周りの空転に引き摺られて軸76aが回転しようとするときに、軸76aの反時計回りの回転を禁止する。従って、本体フレーム79a側のワンウェイクラッチ77と本体フレーム79b内側の逆転阻止用のワンウェイクラッチ97とでは、回転を伝達する方向及び空転する方向が逆になっている。
さて、このような定着装置12において、定着動作が行われるときには、図4に示すようにソレノイド93が消勢され、プランジャー92がソレノイド93から突出し、プランジャー92が制御レバー91の挟持部91cを押し上げて、制御レバー91の一端裏側のピン91bが下方に移動し、このピン91bにより揺動レバー78が時計回りに回転され、揺動レバー78右側の摺接縁78bが揺動用カム81の周面から離間される。
また、図3に示すように圧力解除カム76の短径側の周面が変位フレーム71のコロ75に対向し、加圧ローラ32が加熱ローラ31に圧接している。
この状態で、定着装置12の加熱ローラ31が回転駆動されて、加圧ローラ32が従動回転し、記録用紙が各ローラ31、32間のニップ域Nに通されて加熱及び加圧される。
このとき、加熱ローラ31と共に駆動ギヤ84が回転し、揺動用ギヤ82及び揺動用カム81が回転するものの、揺動レバー78が揺動用カム81の周面から離間しているので、揺動レバー78の停止した状態が維持される。このため、後で述べるような各ローラ31、32の接離動作が行われることはない。
従って、ソレノイド93が消勢され、揺動レバー78右側の摺接縁78bが揺動用カム81の周面から離間された状態で、加熱ローラ31が回転駆動されると、各ローラ31、32による記録用紙の定着を行うことができる。
次に、定着動作が行われないときには、図5に示すようにソレノイド93が付勢され、プランジャー92がソレノイド93内側に引き込まれ、制御レバー91が軸91aを中心にして反時計回りに回転し、制御レバー91の一端裏側のピン91bが上昇して、揺動レバー78が時計回り及び反時計周りに回転可能になり、バネ(図示せず)の付勢力により揺動レバー78が反時計回りに回転して、揺動レバー78右側の摺接縁78bが揺動用カム81の周面に当接される。
この状態で、定着装置12の加熱ローラ31が回転駆動されると、駆動ギヤ84が回転して、揺動用ギヤ82及び揺動用カム81が回転し、揺動用カム81の周面に当接した揺動レバー78右側の摺接縁78bが上下に往復移動し、揺動レバー78が圧力解除カム76の軸76aを中心にして時計回り及び反時計回りに繰り返し往復回転する。
このとき、揺動レバー78の時計周りの回転のみがワンウェイクラッチ77を介して圧力解除カム76の軸76aに伝達され、圧力解除カム76の軸76aには時計周りの回転が間欠的に伝達される。これにより、図9(a)に示すように圧力解除カム76が時計回りに間欠的に回転して行く。
また、揺動レバー78が反時計回りに回転して、ワンウェイクラッチ77が空転するときには、図8の本体フレーム79b側の逆転阻止用のワンウェイクラッチ97により圧力解除カム76の軸76aの反時計周りの回転が禁止されるので、ワンウェイクラッチ77の反時計回りの回転に引き摺られて圧力解除カム76の軸76aが反時計周りに回転することがなく、圧力解除カム76が時計回りに間欠的に確実に回転して行く。
そして、図9(b)に示すように圧力解除カム76が時計回りに180度回転すると、圧力解除カム76の長径側の周面が変位フレーム71のコロ75を突き放して、変位フレーム71がその軸71aを中心に反時計回りに回転移動して、加圧ローラ32が加熱ローラ31から離間する。
このようにソレノイド93が付勢され、揺動レバー78右側の摺接縁78bが揺動用カム81の周面に当接した状態で、定着装置12の加熱ローラ31が回転駆動されると、揺動レバー78が揺動し、揺動レバー78の時計周りの回転のみがワンウェイクラッチ77を介して圧力解除カム76の軸76aに伝達され、圧力解除カム76が時計周りに間欠的に回転し、圧力解除カム76の長径側の周面が変位フレーム71のコロ75を突き放して、加圧ローラ32が加熱ローラ31から離間する。これにより、各ローラ31、32の弾性層の変形が防止される。
一方、図3に示すように圧力解除カム76の短径側の周面が変位フレーム71のコロ75に対向し、加圧ローラ32が加熱ローラ31に圧接しているときには、図6に示すようにカム94の切欠部94aが下方に向き、カム94の周面が検出部材96の摺接部96bを押し上げるので、検出部材96の円弧壁部96cが圧力制御センサ95の発光素子95aと受光素子95b間まで移動して、発光素子95aと受光素子95b間が遮断される。
また、図9(b)に示すように圧力解除カム76の長径側の周面が変位フレーム71のコロ75を突き放して、変位フレーム71がその軸71aを中心に反時計回りに回転移動して、加圧ローラ32が加熱ローラ31から離間しているときには、図7に示すようにカム94も180度回転して、カム94の切欠部94aが上方に向き、検出部材96の摺接部96bが切欠部94aに移動して、検出部材96が軸96a周りで回転し、検出部材96の円弧壁部96cが発光素子95aと受光素子95b間から外れて、発光素子95aと受光素子95b間が開放される。
従って、圧力制御センサ95の受光素子95bの受光出力に基づいて、カム94及び圧力解除カム76の回転角度を検出し、この回転角度から加圧ローラ32が加熱ローラ31に接触しているか否かを判定することができる。
更に、そのような判定結果に基づき各ローラ31、32の接離動作を制御することが可能である。
例えば、圧力制御センサ95の受光素子95bの受光出力に基づいて加圧ローラ32が加熱ローラ31に接触していることを判定した後に、ソレノイド93を付勢して、揺動レバー78右側の摺接縁78bを揺動用カム81の周面に当接させた状態で、定着装置12の加熱ローラ31を回転駆動して、揺動用カム81を回転させ、揺動レバー78を揺動させて、圧力解除カム76を時計回りに間欠的に回転させる。そして、圧力解除カム76の長径側の周面が変位フレーム71のコロ75を突き放して、圧力制御センサ95の受光素子95bの受光出力に基づいて加圧ローラ32が加熱ローラ31から離間したと判定されるまで、圧力解除カム76を回転させる。これにより、各ローラ31、32間を離間させることができる。
また、定着動作を再開するときには、ソレノイド93を付勢して、揺動レバー78右側の摺接縁78bを揺動用カム81の周面に当接させた状態で、定着装置12の加熱ローラ31を回転駆動して、揺動用カム81を回転させ、揺動レバー78を揺動させて、圧力解除カム76の時計回りの間欠的な回転を再開する。そして、圧力解除カム76の短径側の周面が変位フレーム71のコロ75に対向して、圧力制御センサ95の受光素子95bの受光出力に基づいて加圧ローラ32が加熱ローラ31に圧接したと判定されるまで、圧力解除カム76を回転させる。この後、ソレノイド93を消勢して、揺動レバー78を揺動用カム81から離間させればよい。
このように本実施形態の定着装置12では、加熱ローラ31の回転駆動力を用いて、各ローラ31、32の回転方向を変更することなく、各ローラ31、32を接離動作させることができる。このため、定着装置12の駆動用モータをレジストローラ14や搬送ローラ13、あるいは感光体ドラム3や現像装置2のローラを駆動するために用いていたとしても、これらのローラや感光体ドラムが逆回転することはない。
また、駆動用モータから加熱ローラ31等に回転駆動力を伝達するギヤユニットにワンウェイクラッチを組み込む必要がなく、ギヤユニットが複雑化することはない。
また、揺動レバー78を揺動用カム81に対して接離させることができるので、定着動作のときには、揺動レバー78を揺動用カム81から離間させて、各ローラ31、32の接離動作を停止させることができる。従って、各ローラ31、32の回転駆動と各ローラ31、32の接離動作を切り換えて行うことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
本発明の定着装置の一実施形態を適用した画像形成装置を示す断面図である。 本実施形態の定着装置の概略構成を示す側面図である。 本実施形態の定着装置における各ローラの一端側の構成を示す断面図である。 本実施形態の定着装置における各ローラの一端側の構成を示す断面図であり、図3よりも外側の断面を示している。 図4の制御レバーの動作を示す図である。 本実施形態の定着装置における各ローラの一端側の構成を示す断面図であり、図4よりも外側の断面を示している。 図6のカムの動作を示す図である。 本実施形態の定着装置における各ローラの両端の構成を概略的に示す斜視図である。 (a)、(b)は、図3における揺動レバー及び圧力解除カムの動作を示す図である。
符号の説明
A 画像形成装置
B 原稿用見取り装置
S 用紙搬送路
1 光学走査装置
2(2a、2b、2c、2d) 現像装置
3(3a、3b、3c、3d) 感光体ドラム
4(4a、4b、4c、4d) クリーナ装置
5(5a、5b、5c、5d) 帯電器
7 中間転写ベルト
8 中間転写ベルト装置
10 給紙トレイ
11 2次転写装置
12 定着装置
15 排紙トレイ
31 加熱ローラ
32 加圧ローラ
41 原稿セットトレイ
44 ピックアップローラ
51 原稿ガイド
52 読取りガラス
53 第1走査部
54 第2走査部
55 結像レンズ
56 CCD
71 変位フレーム
74 コイルバネ
75 コロ
76 圧力解除カム
77 ワンウェイクラッチ
78 揺動レバー
81 揺動用カム
84 駆動ギヤ
91 制御レバー
92 プランジャー
93 ソレノイド
94 カム
95 圧力制御センサ
97 逆転防止用のワンウェイクラッチ

Claims (3)

  1. 第1及び第2ローラと、第1及び第2ローラを相互に圧接させる付勢手段と、第1及び第2ローラを回転させる駆動手段とを備え、第1及び第2ローラ間のニップ域に記録部材を挟み込んで搬送する定着装置において、
    前記駆動手段による回転駆動力を伝達されて一方向に回転する揺動用カムと、
    前記第2ローラを軸支し、前記第1ローラに対して第2ローラが接離するように変位する変位支持部材と、
    変位支持部材に摺接する圧力解除カムと、
    圧力解除カムの軸に設けられたワンウェイクラッチと、
    ワンウェイクラッチに接続され、前記揺動用カムに摺接するように付勢された揺動レバーとを備え、
    駆動手段の回転駆動力により揺動用カムが一方向に回転されると、揺動用カムに摺接する揺動レバーが繰り返し揺動して、揺動レバーの揺動がワンウェイクラッチを介して圧力解除カムに一方向の間欠回転となって伝達され、圧力解除カムにより変位支持部材が前記付勢手段の付勢力に抗して突き放され、変位支持部材並びに第2ローラが変位して、第2ローラが第1ローラから離間することを特徴とする定着装置。
  2. 前記揺動レバーに連結され、前記揺動用カムから離間するように揺動レバーを移動させる制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. ワンウェイクラッチの空転方向の回転に伴う圧力解除カムの軸の同方向の回転を阻止する逆回転阻止手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
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