JP2010008208A - 計器用指針 - Google Patents

Abstract

【課題】 指示部を均一、且つ、高輝度に発光させることが可能な計器用指針を提供する。
【解決手段】 計器用指針２５は、表示板２２に形成された指標部２８を指示する。導光部材３５は、光源２３から発せられる光を受光する受光部３１と、受光部３１からの光を長手方向に反射させる第一の反射部３２と、第一の反射部３２からの光を上方へ反射させる第二の反射部３３とを有する。意匠部材３６は、導光部材３５上に配設され、第二の反射部３３を介して導光部材３５の表面から発せられる光を受けて光輝する。第二の反射部３３は微細な凹凸からなる。
【選択図】図３

Description

本発明は、計器の表示板に形成された指標部を指示する計器用指針に関するものである。

従来より、車両用計器に用いられる指針が種々提案され、例えば特許文献１に開示されている。車両用計器は、ハウジング１に指示計器２等を収容したものであり、ハウジング１には、開口４ａが形成された見返し部材４と、湾曲形状の透光性カバー５とが係止されている（図４参照）。
実開平５−９０３２４号公報

指示計器２は、表示板６，光源７，導光体８，指針９，ステッピングモータ１０及び回路基板１１を有している。指針９は、表示板６に形成された指標部を指示する指示部１２を備えている。指針９の指示部１２は、導光体８を介して照射される光源７の光によって光輝する。発光式の指示部１２を備えた指針９においては、指示部１２の形状が多様化しており、立体的で複雑な指示部形状が求められるようになってきている。

しかしながら、このような指針９において指示部１２を光輝させる場合、指示部１２を透明層と着色された光拡散層の２層構造としても、両層が一体であると、指示部１２の形状が複雑であるため、指針端部までの導光経路が長く、反射回数も多くなることから、漏光が多く、指示部１２を均一、且つ、高輝度に発光させることが困難であった。
本発明は、指示部の形状が複雑であっても、指示部を均一、且つ、高輝度に発光させることが可能な計器用指針を提供するものである。

本発明は、請求項１に記載したように、表示板に形成された指標部を指示する計器用指針であって、光源から発せられる光を受光する受光部と、前記受光部からの光を長手方向に反射させる第一の反射部と、前記第一の反射部からの光を上方へ反射させる第二の反射部と、を有する導光部材と、前記導光部材上に配設され、前記第二の反射部を介して前記導光部材の表面から発せられる光を受けて光輝する意匠部材と、を備えたものである。

また、本発明は、請求項２に記載したように、前記第二の反射部は微細な凹凸からなるものである。

また、本発明は、請求項３に記載したように、前記導光部材と前記意匠部材との間に、色変換層が積層状態に配設されてなるものである。

また、本発明は、請求項４に記載したように、前記導光部材と前記意匠部材との間に、光拡散部材が積層状態に配設されてなるものである。

また、本発明は、請求項５に記載したように、前記導光部材と前記意匠部材との間に、指向特性を高める光学シートが積層状態に配設されてなるものである。

また、本発明は、請求項６に記載したように、前記導光部材を囲み前記意匠部材の少なくとも一部が露出するように配設された枠状部材を備えたものである。

また、本発明は、請求項７に記載したように、前記意匠部材は、根元側から先端側にかけて色味が徐々に変化するものである。

導光部材と意匠部材とで計器用指針を構成し、導光部材の表面から発せられる光にて意匠部材を光輝させることにより、計器用指針の指示部を均一、且つ、高輝度に発光させることができる。

以下、添付の図面に基づいて、本発明の一実施形態を説明する。１５はハウジングであり、このハウジング１５には後述する指示計器が収容されている。１６は見返し部材であり、この見返し部材１６は係止爪によりハウジング１５に係止されている。２０は半透過性の透光性カバーであり、この透光性カバー２０は係止爪により見返し部材１６に係止されている。透光性カバー２０は湾曲した形状となっており、後述する指示計器側に凸となっている。

ハウジング１５には４個の指示計器、即ち、燃料計２１ａ，速度計２１ｂ，回転計２１ｃ，水温計２１ｄが収納されている。速度計２１ｂ及び回転計２１ｃは、燃料計２１ａ及び水温計２１ｄよりも大きくなっており、燃料計２１ａ及び水温計２１ｄの間に配置されている。見返し部材１６には、燃料計２１ａ，速度計２１ｂ，回転計２１ｃ，水温計２１ｄに対応する円形の開口１６ａ，１６ｂ，１６ｃ，１６ｄが形成されている。

各指示計器２１ａ，２１ｂ，２１ｃ，２１ｄは、表示板２２，発光ダイオードからなる光源２３，指針２５，ステッピングモータ２６及び回路基板２７からなるものである。指針２５はステッピングモータ２６により回動され、表示板２２の指標部２８を指示する。指針２５の指示部３０は、光源２３が発した光によって光輝する。

次に、図３に基づいて、指針２５について更に詳述する。指針２５は、導光部材３５，意匠部材３６，指針キャップ３７，指針ケース３８（枠状部材），拡散シート３９（光拡散部材），プリズムシート４０（光学シート），着色フィルム４１を備えている。

導光部材３５は、アクリルやポリカーボネート等の透光性樹脂からなり、光源２３から発せられる光を受光する受光部３１と、この受光部３１からの光を長手方向に反射させる第一の反射部３２と、この第一の反射部３２からの光を上方へ反射させる微細な凹凸からなる第二の反射部３３とを有している。導光部材３５は、光源２３からの光を導いて表面から出光させる。微細な凹凸からなる第二の反射部３３は、第一の反射部３２からの光を上方へ反射させる。第二の反射部３３は、指針２５の回転中心に向かう方向に分布密度を低くすることにより、導光部材３５から出射する照明光を均一化すると共に、根元側から先端側にかけて色味を変化させる。

意匠部材３６は、透光性樹脂からなり、導光部材３５上に配設される。意匠部材３６は、第二の反射部３３を介して導光部材３５の表面から発せられる光を受けて光輝する。指針キャップ３７は、逆カップ形状になっており、指示部３０の発光に使われなかった漏れ光を遮光する。

指針ケース３８は、白色樹脂からなり、導光部材３５，拡散シート３９，プリズムシート４０，着色フィルム４１，意匠部材３６を積層状態に配設し、正面視の状態で、意匠部材３６が視認可能な開口部を有する枠体となっており、指示部３０の発光品位を低下させることなく積層状態の各部材を固定する。拡散シート３９は、薄板状の透光性樹脂からなり、導光部材３５の上面に配設され、導光部材３５から出射される光を拡散させる。

プリズムシート４０は、薄板状の透光性樹脂からなり、プリズム効果を有する複数の平行なミゾを備えており，拡散シート３９の上面に配設される。着色フィルム４１は、着色された透光性樹脂からなり、プリズムシート４０の上面に配設され、プリズムシート４０から透過した光の色を変換する。

本実施形態によれば、導光部材３５の表面から発せられる光にて意匠部材３６を光輝させることにより、指針２５の指示部３０を均一、且つ、高輝度に発光させることができる。

本発明の実施形態を示す車両用計器の正面図。 同上実施形態を示す断面図。 同上実施形態を示す指針の断面図。 従来例を示す車両用計器の断面図。

符号の説明

２２ 表示板
２３ 光源
２５ 指針（計器用指針）
３１ 受光部
３２ 第一の反射部
３３ 第二の反射部
３５ 導光部材
３６ 意匠部材
３９ 拡散シート（光拡散部材）
４０ プリズムシート（光学シート）

Claims (7)

1. 表示板に形成された指標部を指示する計器用指針であって、
   光源から発せられる光を受光する受光部と、前記受光部からの光を長手方向に反射させる第一の反射部と、前記第一の反射部からの光を上方へ反射させる第二の反射部と、を有する導光部材と、
   前記導光部材上に配設され、前記第二の反射部を介して前記導光部材の表面から発せられる光を受けて光輝する意匠部材と、を備えたことを特徴とする計器用指針。
2. 前記第二の反射部は微細な凹凸からなることを特徴とする請求項１に記載の計器用指針。
3. 前記導光部材と前記意匠部材との間に、色変換層が積層状態に配設されてなることを特徴とする請求項１に記載の計器用指針。
4. 前記導光部材と前記意匠部材との間に、光拡散部材が積層状態に配設されてなることを特徴とする請求項１に記載の計器用指針。
5. 前記導光部材と前記意匠部材との間に、指向特性を高める光学シートが積層状態に配設されてなることを特徴とする請求項１に記載の計器用指針。
6. 前記導光部材を囲み前記意匠部材の少なくとも一部が露出するように配設された枠状部材を備えたことを特徴とする請求項１に記載の計器用指針。
7. 前記意匠部材は、根元側から先端側にかけて色味が徐々に変化することを特徴とする請求項１に記載の計器用指針。

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