JP2010007108A - 重防食被覆鋼材並びに海洋構造物、鋼管杭、鋼矢板および鋼管矢板 - Google Patents

重防食被覆鋼材並びに海洋構造物、鋼管杭、鋼矢板および鋼管矢板 Download PDF

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Abstract

【課題】海洋飛沫部における耐食性および密着耐久性を向上してなる重防食被覆鋼材並びにこの重防食被覆鋼材からなる海洋構造物、鋼管杭、鋼矢板および鋼管矢板を提供する。
【解決手段】質量%で、C:0.001〜0.15%、Si:2.5%以下、Mn:0.5%を超え2.5%以下、P:0.03%未満、S:0.005%以下、Cu:0.2%未満、Ni:0.2%未満、Cr:0.01〜3.0%、Al:0.003〜0.1%、N:0.001〜0.1%およびSn:0.03〜0.50%を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、Cu/Sn比が1以下である組成を有することを特徴とする。さらに、Ti、Nb、Mo、W、V、Ca、Mg及びREMのうちの1種または2種以上を含んでもよい。
【選択図】なし

Description

本発明は、海洋飛沫部における耐食性および密着耐久性に優れた重防食被覆鋼材並びにこの重防食被覆鋼材からなる海洋構造物、鋼管杭、鋼矢板および鋼管矢板に関する。
屋外で長期間使用する鋼材は、厳しい腐食環境に曝されることがある。例えば、鋼矢板や鋼管矢板などは、連続的に地中に打ち込み、防護柵を形成して、主に河川、海岸、港湾などの護岸に用いられている。また、海洋構造物は、海底に打ち込むことでその基礎などに使用される鋼管杭を含めて、海洋中および海洋上の海洋環境において用いられている。
したがって、これらの鋼材は、屋外の自然環境の中で、河川水、排水、雨水、海水などの水、大気、太陽光などに曝され、また土砂、泥、瓦礫などに直接強く接するので、著しく腐食が起こり易く、長期間の効果的な防食対策が望まれている。特に、海洋環境においては、非常に過酷な腐食環境であるため、鋼材が著しく腐食を増大させ鋼構造物の寿命を大きく低下させる。特に近年、さらなる長寿命化の要求が高い。
この対策として、従来より、ポリオレフィンやポリウレタン等の樹脂の1〜3mm厚を有する厚膜により鋼材を被覆することにより防食性を与えてなる重防食被覆鋼材(以下、単に「重防食鋼材」とも言う。)が使用されている。
しかしながら、たとえば、鋼矢板の場合には、爪部は互いに嵌合するため防食被覆を施すことが困難であり、防食被覆層の周縁は防食被覆がなされず、その結果、端面が露出する形となることが一般的である。そのため、重防食鋼矢板を用いる場合には、鋼材の防食用に防食被覆とともに電気防食(カソード防食)が併用されることが一般的である。
電気防食を併用することによって、防食被覆がなされない端面においても鋼材は防食される。したがって、防食電流が及ぶ海中部(没水部)はよいが、防食電流が及ばない飛沫部においては有効な防食手段がないという問題があった。また、主に干満部において、流木等で重防食被覆にキズが生じる場合があるが、干満部は常に防食電流が流れる状況であるというわけではないため、キズが生じた部位における重防食被覆の剥がれやその部位が腐食する場合があることが課題であった。
このような使用期間中の耐水密着性や耐陰極剥離性という、いわゆる二次密着性を向上させ、電気防食下の剥離現象を防止するために、種々の提案がなされてきた。
特許文献1には、Cr含有量が0.5質量%以上の低合金鋼に、絶縁抵抗が10Ωm以上の被覆を施すことによって、耐水密着性および耐陰極剥離性(すなわち二次密着性)を向上した重防食鋼管矢板が開示されている。
また、特許文献2には、濃度0.5MのNaCl溶液中で常温における腐食電位が0〜−550mV vs SCE の範囲内を満足する鋼材と、鋼材の表面に形成される有機被覆層とからなり、有機被覆層の耐端面剥離性と、鋼板と有機被覆層との二次密着性を改善してなる有機被覆鋼材が開示されている。
特開2000-355775号公報 特開2003-301284号公報
しかしながら、特許文献1で開示された技術は、没水部における剥離はある程度抑制できるものの、海洋飛沫部のように乾湿繰り返しがあり、電気防食の効果が及ばない部位では、逆に腐食が促進されるという問題がある。
そして、特許文献2で開示された技術は、塩水噴霧試験では優れた効果を示しており、常時濡れた環境では防食効果がある。しかしながら、海洋飛沫部のような乾湿繰り返し環境では局部的に腐食が進行するという問題がある。
本発明は、このような状況に鑑み、重防食被覆の剥離を抑制するとともに端面ならびにキズ部の腐食深さを抑制することによって、海洋飛沫部における耐食性および密着耐久性を向上してなる重防食被覆鋼材並びにこの重防食被覆鋼材からなる海洋構造物、鋼管杭、鋼矢板および鋼管矢板を提供することを目的とする。
本発明者らは、重防食被覆鋼材の端面あるいは損傷部からの被覆層の剥がれと膨れ、そして、鋼材の腐食深さ、特に乾湿繰り返し環境となる海洋飛沫部における現象について、種々の実験と詳細な検討を重ねた。
その結果、海洋飛沫部のように塩分量に付着が多く、乾湿繰り返しの環境下では、FeCl溶液の乾湿繰り返しが本質的な条件となり、Fe3+の加水分解によりpHが低下した状態で、かつFe3+が酸化剤として作用することによって腐食が加速されることを見出した。
このときの腐食反応は、以下に示すとおりである。
カソード反応としては、主として、次の反応が起こる。
Fe3++e→Fe2+ (Fe3+の還元反応)
そして、この反応以外にも、次のカソード反応も併発する。
2HO+O+2e→4OH
2H+2e→H
一方、上記のFe3+の還元反応に対して、次のアノード反応が起こる。
アノード反応:Fe→Fe2++2e (Feの溶解反応)
従って、腐食の総括反応は、次の(1)式のとおりである。
2Fe3++Fe→3Fe2+ ・・・・・・(1)式
上記(1)式の反応により生成したFe2+は、空気酸化によってFe3+に酸化され、
生成したFe3+は再び酸化剤として作用し、腐食を加速する。この際、Fe2+の空気酸化の反応速度は低pH環境では一般に遅いが、濃厚塩化物溶液中では加速され、Fe3+が生成され易くなる。このようなサイクリックな反応のため、塩分量が非常に多い環境では、Fe3+が常に供給され続け、鋼の腐食が加速され、耐食性が著しく劣化することになることが判明した。
このように、塩分量が非常に多い環境では、鋼自身のアノード溶解反応を遅くするのが有効である。すなわち、塩分量が非常に多い環境では、Crを含有する鋼はアノード溶解反応が促進されるために、耐食性が劣化するものと想定される。
上述の塩分環境における腐食のメカニズムを基に、種々の合金元素の耐食性ならびに耐剥離性への影響について検討した結果、下記の(a)〜(h)に示す知見を得た。
(a)Snは、Sn2+として溶解し、2Fe3++Sn2+→2Fe2++Sn4+なる反応によりFe3+の濃度を低下させることで、(1)式の反応を抑制する。Snには、さらにアノード溶解を抑制するという作用もある。このSnの添加による耐食性向上により、重防食被覆の端部ならびにキズ部の剥離が抑制されることが判明した。
(b)Niは、従来から耐食性を向上させる合金元素として知られているが、Snと複合添加した場合には、塩分の多い環境における耐食性の改善効果が無く、多量に添加すると、逆に耐食性を劣化させることが判明した。このNiの挙動は、Ni添加量が増すほど耐食性が向上するという従来の知見とは相反するものである。
(c)これに対して、Crは単独添加した場合には、塩分量の多い環境において耐食性を劣化させるが、Snと複合添加した場合には、塩分量の多い環境での耐食性を向上させる効果を発揮することが判明した。
(d)Alを含有させると、海洋飛沫環境では耐食性が向上する。
(e)Nはアンモニアとして溶解し、腐食界面のpHを上昇させる作用を有する。塩分量の多い環境では、上記Fe3+の加水分解によりpHが低下するが、Nを含有させることにより、腐食界面のpH低下が抑制され、耐食性および塗膜剥離性が向上する。
(f)以上の(a)〜(e)の成分を含有させた材料に、Ti、Nb、Mo、W、V、CaおよびMgから選んだ1種または2種以上を含有させても、耐食性の改善に効果がある。
(g)さらに、REMを含有させると、鋼材の溶接性が改善される。
(h)これらの鋼材は、表面に防食被覆を施した場合、端面ならびにキズ部の腐食深さを抑制するとともに、重防食被覆の剥離を抑制する効果がある。
本発明は、上記の知見に基づいて完成したものであり、その要旨は、次の(1)〜(6)の重防食鋼材、並びに、(7)の海洋鋼構造物および(8)の鋼管杭、鋼矢板、鋼管矢板にある。以下、総称して、本発明ということがある。
(1) 質量%で、C:0.001〜0.15%、Si:2.5%以下、Mn:0.5%を超え2.5%以下、P:0.03%未満、S:0.005%以下、Cu:0.2%未満、Ni:0.2%未満、Cr:0.01〜3.0%、Al:0.003〜0.1%、N:0.001〜0.1%およびSn:0.03〜0.50%を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、Cu/Sn比が1以下である組成を有することを特徴とする重防食被覆鋼材。
(2) さらに、質量%で、Ti:0.3%以下およびNb:0.1%以下よりなる群から選ばれた1種または2種を含有することを特徴とする、上記(1)の重防食被覆鋼材。
(3) さらに、質量%で、Mo:1.0%以下、W:1.0%以下およびV:1.0%以下よりなる群から選ばれた1種または2種以上を含有することを特徴とする、上記(1)または(2)の重防食被覆鋼材。
(4) さらに、質量%で、Ca:0.1%以下およびMg:0.1%以下よりなる群から選ばれた1種または2種を含有することを特徴とする、上記(1)〜(3)のいずれかの重防食被覆鋼材。
(5) さらに、質量%で、REMを0.02%以下含有することを特徴とする、上記(1)〜(4)のいずれかの重防食被覆鋼材。
(6) 重防食被覆が、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂およびポリオレフィン樹脂のうちの1種または2種以上からなる膜によりなされていることを特徴とする、上記(1)〜(5)のいずれかの重防食被覆鋼材。
(7) 上記(1)〜(6)のいずれかの重防食被覆鋼材からなることを特徴とする海洋鋼構造物。
(8) 上記(1)〜(6)のいずれかの重防食被覆鋼材からなることを特徴とする鋼管杭、鋼矢板または鋼管矢板。
本発明の重防食鋼材は、塩分量が多い環境下においても十分な耐食性を有している。また重防食被覆の剥離抑制、被覆端部、キズ部の耐食性・耐剥離性に優れるため、海洋鋼構造物、鋼管杭、鋼矢板および鋼管矢板に使用した場合、欠陥部等からの腐食を著しく抑制するため、メンテナンスミニマム化に寄与する材料として広く適用することができる。
以下に、本発明の重防食被覆鋼材に含まれる合金元素の作用効果を、その含有量の限定理由とともに、説明する。なお、合金元素の含有量「%」は、いずれも「質量%」を意味する。
C:0.001〜0.15%
Cは、鋼の強度を確保するために必要な合金元素であるが、多量に含有させると鋼材の溶接性が劣化する。したがって、C含有量は0.15%を上限とする。また、0.001%未満になると所定の強度が確保できないので、下限は0.001%とする。望ましい範囲は、0.005%〜0.15%である。
Si:2.5%以下
Siは、製鋼時の脱酸に必要な合金元素である。同じく脱酸剤としての働きをするAlを含有する場合には、特に添加をしなくてもよいが、Al含有量が0.005%未満の場合には、0.4%以上含有させるのが望ましい。一方、Siを2.5%を超えて含有させると、鋼の靱性が損なわれる。したがって、Siの含有量は2.5%以下とする。また、Siには耐食性を向上させる効果もある。この効果を確実に得たい場合には、0.1%以上添加するのが好ましい。
Mn:0.5%を超え2.5%以下
Mnは、低コストで鋼の強度を高める作用効果を有する元素であり、鋼中のSの含有量が低い場合には、一般に塩分環境における耐食性を向上させる作用を有する。しかしながら、鋼中のSと結合してMnSを形成し、このMnSが腐食の起点となり、耐食性を劣化させる。また、機構は不明であるが、Niと共存する場合にはMnの含有量が2.5%を超えると耐食性が劣化する。したがって、Mnの含有量は2.5%以下とする。望ましくは1.5%以下とする。なお、構造用鋼としての強度を維持するためには、Mnを0.5%を超えて含有させる必要がある。
P:0.03%未満
Pは、不純物として含有されるが、濃厚塩化物環境での過度のPの含有は耐食性を劣化させるため、できるだけ少なくする必要がある。したがって、その含有量は0.03%未満とする。
S:0.005%以下
Sは、不純物として含有されるが、Mnと結合すると非金属介在物のMnSを形成して腐食の起点となり易く、耐食性を劣化させる。したがって、Sの含有はできるだけ少なくする必要があるので、その上限は0.005%とする。
Cu:0.2%未満
Cuは、一般的に耐食性を向上させる基本元素とされ、ほぼ全ての耐食鋼に添加されているが、高塩分の比較的ドライな環境においては、むしろ耐食性を低下させる場合がある。したがって、Cuの含有はできるだけ少なくする必要があり、不純物として含有されるとしても、Cu含有量は0.2%未満とする必要がある。
Ni:0.2%未満
Niは、一般的に塩分量の多い環境下での耐食性を著しく向上させる元素として従来から鋼中に添加され、Ni系耐候性鋼として開発・実用化されてきている。しかし、理由は定かではないが、Snと複合添加した場合には、耐食性の改善効果がないばかりか、Snによる耐食性改善効果を低下させるという悪影響が現れる。したがって、Niの含有はできるだけ少なくする必要があり、不純物として含有されるとしても、Ni含有量は0.2%未満とする必要がある。
Cr:0.01〜3.0%
Crは、塩分量がそれほど多くない環境では耐食性の向上が期待できるが、塩分量が多い環境において鋼のアノード溶解反応を促進し耐候性を劣化させる。ところが、Snを含有する場合には、塩分量が多い環境においても、Cr含有による耐食性の向上効果が発揮される。この効果は含有量0.01%以上で発揮されるが、3.0%を超えると局部腐食感受性が高まるとともに、溶接性が劣化する。したがって、Cr含有量は0.01〜3.0%とする必要がある。なお、Crの含有量の望ましい範囲は0.05〜1.0%である。
Al:0.003〜0.1%
Alは、0.003%以上含有させると耐食性が向上するが、含有量が0.1%を超えると鋼が脆化し易くなる。したがって、Alの含有量は0.003〜0.1%とする。
N:0.001〜0.1%
Nは、アンモニアとなって溶解し、塩分量の多い環境におけるFe3+の加水分解によるpH低下を抑制することで、塩分環境における耐食性を向上させる効果を有する。この効果はNを0.001%以上含有させることにより得られ、0.1%を超えると飽和する。したがって、Nの含有量は0.001〜0.1%とする。含有量の望ましい範囲は0.002〜0.08%である。
Sn:0.03〜0.50%
Snは、Sn2+となって溶解し、酸性塩化物溶液中でのインヒビター作用により腐食を抑制する作用を有する。また、Fe3+を速やかに還元させ、酸化剤としてのFe3+濃度を低減する作用を有することにより、Fe3+の腐食促進作用を抑制するので、高塩分環境における耐食性を向上させる。また、Snには鋼のアノード溶解反応を抑制し耐食性を向上させる作用がある。さらに、Snを含有することにより、塩分が多い環境においてもCrの耐候性を向上させる効果が発揮される。
これらの作用は、Snを0.03%以上含有させることにより得られ、0.50%を超えると飽和する。したがって、Snの含有量は0.03〜0.50%とする。Snの含有量の望ましい範囲は0.03〜0.20%である。
Cu/Sn比:1以下
本願発明のようにSnを含有する鋼の場合には、Cuの含有による耐食性の低下が著しい。また、鋼材を製造する際、Cuの含有による圧延割れの原因ともなる。このため、Cu/Sn比、すなわち、Si含有量に対するCu含有量の比を1以下とする必要がある。
本発明の重防食被覆鋼材は、上記の合金元素の他に、さらにTi、Nb、Mo、W、V、CaおよびMgよりなる群から選ばれた1種または2種以上を含有してもよいし、また、REMを含有してもよい。これらの元素の含有させてもよい理由とそのときの含有量は、次の通りである。
Ti:0.3%以下
Tiは、TiCを形成してCを固定することによって、クロム炭化物の形成を抑制して耐食性を向上させる。また、TiSの形成によりSを固定することによって、腐食の起点となるMnSの形成を抑える。しかしながら、Tiの含有量が0.3%を超えると、この効果が飽和するだけでなく、鋼材のコストが上昇するので、その含有量の上限は0.3%とする。なお、この効果を確実に発現させるために、Tiを0.01%以上含有させるのが好ましい。
Nb:0.1%以下
Nbには、Tiと同様、NbCを形成することによって、クロム炭化物の形成を抑制して耐食性を向上させる効果がある。しかしながら、Nbの含有量が0.1%を超えると、この効果が飽和するだけでなく、鋼材のコストが上昇するので、その含有量の上限は0.1%とする。なお、この効果を確実に発現させるために、Nbを0.01%以上含有させるのが好ましい。
Mo:1.0%以下
Moは、溶解して酸素酸イオンMoO 2−の形でさびに吸着し、さび層中の塩化物イオンの透過を抑制し、耐食性を向上させる効果がある。しかしながら、Moの含有量が1.0%を超えると、この効果が飽和するだけでなく、鋼材のコストが上昇するので、その含有量の上限は1.0%とする。なお、この効果を確実に発現させるために、Moを0.01%以上含有させるのが好ましい。
W:1.0%以下
Wは、Moと同様、溶解して酸素酸イオンMoO 2−の形でさびに吸着し、さび層中の塩化物イオンの透過を抑制し、耐食性を向上させる効果がある。しかしながら、Wの含有量が1.0%を超えると、この効果が飽和するだけでなく、鋼材のコストが上昇するので、その含有量の上限は1.0%とする。なお、この効果を確実に発現させるために、Wを0.01%以上含有させるのが好ましい。
V:1.0%以下
Vは、MoやWと同様、溶解して酸素酸イオンMoO 2−の形でさびに吸着し、さび層中の塩化物イオンの透過を抑制し、耐食性を向上させる効果がある。しかしながら、Vの含有量が1.0%を超えると、この効果が飽和するだけでなく、鋼材のコストが上昇するので、その含有量の上限は1.0%とする。なお、この効果を確実に発現させるために、Vを0.01%以上含有させるのが好ましい。
Ca:0.1%以下
Caは、鋼中に酸化物の形で存在し、腐食反応部における界面のpHの低下を抑制して、腐食の促進を抑える効果がある。しかしながら、Caの含有量が0.1%を超えると、この効果が飽和するだけでなく、鋼材のコストが上昇するので、その含有量の上限は0.1%とする。なお、この効果を確実に発現させるために、Caを0.0001%以上含有させるのが好ましい。
Mg:0.1%以下
Mgは、Caと同様、腐食反応部における界面のpHの低下を抑制し、耐食性を向上させる効果がある。しかしながら、Mgの含有量が0.1%を超えると、この効果が飽和するだけでなく、鋼材のコストが上昇するので、その含有量の上限は0.1%とする。なお、この効果を確実に発現させるために、Mgを0.0001%以上含有させるのが好ましい。
REM:0.02%以下
REMは、鋼の溶接性を向上させる目的で含有させることができる。しかしながら、REMの含有量が0.02%を超えると、この効果が飽和するだけでなく、鋼材のコストが上昇するので、その含有量の上限は0.02%とする。なお、この効果を確実に発現させるために、REMを0.0001%以上含有させるのが好ましい。なお、REMとは、ランタニドの15元素にYおよびScを合わせた17元素の総称であり、これらの元素のうち1種または2種以上を含有させることができる。なお、REMの含有量はこれらの元素の合計含有量を意味する。
本発明の重防食被覆鋼材は、上記の必須元素あるいはさらに上記の任意元素を含有し、残部がFeおよび不純物からなる鋼材である。なお、鋼中にオキサイド等の介在物が微細分散されている鋼も本発明の重防食被覆鋼材に含まれる。
本発明の重防食被覆鋼材は、板材、管材、棒材、H型鋼などの異形鋼材を含む多様な形状とすることができる。鋼材の厚みは一般に3mm以上とすることが好ましい。耐食性鋼材は一般に熱間圧延材であるが、本発明の重防食被覆鋼材を製造する際の熱間圧延条件は特に制限されず、通常と同様でよい。
本発明に係る重防食被覆鋼材の「重防食被覆」とは、樹脂を厚膜被覆することにより優れた防食性を与えたものをいう。この厚膜に用いる各樹脂は公知のものでよい。より具体的には、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂およびポリオレフィン樹脂のうちの1種または2種以上からなる樹脂を用いることが好ましい。また、樹脂の厚みは0.3〜5mmとすることが好ましい。
被覆される鋼材は、予めショットブラスト、グリッドブラストまたはサンドブラスト等の物理的手段により、あるいは酸洗またはアルカリ脱脂などの化学的手段により表面が清浄化されていることが好ましい。
また、公知のクロメ−ト処理やリン酸塩処理を施すことが可能も可能である。さらに、ジンクリッチプライマーあるいはジンクリッチペイントを樹脂被膜下に予め形成することもできる。特に、汎用のエポキシ樹脂や変性エポキシ樹脂被覆の場合には効果が大きい。
ポリウレタン被覆も公知のプライマーを施した後に被覆することができる。また、ポリオレフィン樹脂被覆は、公知のエポキシプライマーや変性ポリオレフィン樹脂を介して被覆することができる。
本発明の重防食被覆鋼材は、海洋構造物、鋼管杭、鋼矢板または鋼管矢板として使用することが好ましい。
表1に示した化学組成を有するNo.1〜No.26の鋼について、150Kg真空溶解炉で溶製し、インゴットに鍛造した後、1100℃に加熱後、圧延を行って、厚さ4mm×幅150mm×長さ1000mmの寸法の鋼材を作製した。次いで、この鋼材の表裏面を機械研削し、厚さ3.2mm×幅70mm×長さ150mmの試験片を切り出した。なお、本実施例で作製した鋼材の酸素含有量は0.0001〜0.005%の範囲であった。
Figure 2010007108
得られた鋼材をブラスト処理(R=50μm)した後、ウレタン用プライマー(日本ペイント(株)製の防食コーティングス製Rプライマー(N))を30ミクロンバーコーターにより塗布し、2時間室温にて乾燥後、ウレタン被覆(日本ペイント(株)製の防食コーティングス製ミゼロンS-100/A-1000)を厚み1.5mmになるように鋼材上に形成し、鋼面にキズがつくまで塩化ビニルカッターによりクロスにカットを入れて、クロスカット試験評価を行った。なお、実施例ではウレタン被覆を例示するが、上述の他の樹脂被覆でも同様の改善効果が観察された。また、通常、ウレタン被覆は2〜5mm程度の厚みで重防食被覆を形成するが、本実施例では厚膜となると長期の試験が必要となるために、その厚みを1.5mmとした。
得られた試験片をSAE(Society of Automotive Engineers)J 2334試験を改良した改良SAE J2334試験により評価した。
改良前のSAE J2334試験は、次の条件で行う加速試験である。
湿潤:50℃、100%RH、6時間、
塩分付着:0.5質量%NaCl、0.1質量%CaCl、0.075質量%NaHCO水溶液浸漬、0.25時間、
乾燥:60℃、50%RH、
17.75時間を1サイクル(合計24時間)とした。
これに対して、本発明の評価に用いた改良SAE J2334試験は、海洋飛沫暴露試験を模擬するためのものであって、上記塩分付着時の水溶液を5質量%NaCl、0.1質量%CaCl、0.075質量%NaHCO水溶液浸漬に変更した。この改良SAE J2334試験における被覆の剥離と腐食形態が海洋飛沫暴露試験に類似しており、また普通鋼(JIS SM材)を無塗装材(裸材)で20サイクル試験すると、約0.4mmの平均板厚の減少となり、非常に厳しい試験と言える。
上述の改良SAE J2334試験片のクロスカット試験の120サイクル終了後、ポイントマイクロメーターを用いて、キズ部の最大腐食深さと被覆の剥離面積を、試験後の剥離部の被膜を剥がして、写真撮影したのち画像処理にて測定し、試験片の表面積で割ることにより、剥離面積率を計算により得た。試験結果を表1に示す。
表1の結果から明らかなように、本発明例に係る鋼材では、いずれも本発明で規定する化学組成の含有量を満足しているので、改良SAE J2334試験の結果、優れた耐食性ならびに耐剥離性に優れている。
これに対して、比較例の鋼No.23及び26の鋼材においてはSnの量が不足するために、改良SAE J2334試験で、最大腐食深さと剥離面積率が増大する傾向が明瞭に観察された。そして、比較例の鋼No.24及び25の鋼材においては、Snが規定範囲に添加されており、最大腐食深さと剥離面積率は良好なものの、Cu量が多すぎるため、Cu/Snが1を超えてしまっており、改良SAE J2334試験で腐食減量が増大する傾向が明瞭に観察された。なお、比較例の鋼No.24及び25の鋼材は、圧延後に微小の割れも観察された。
本発明の重防食被覆鋼材は、塩分量が多い環境下においても十分な耐食性を有している。また、重防食被覆の耐剥離性に優れ、そして、被覆端部およびキズ部の耐食性と耐剥離性に優れるため、海洋鋼構造物に使用した場合、欠陥部等からの腐食を著しく抑制するためメンテナンスミニマム化に寄与する材料として広く適用することができる。

Claims (8)

  1. 質量%で、C:0.001〜0.15%、Si:2.5%以下、Mn:0.5%を超え2.5%以下、P:0.03%未満、S:0.005%以下、Cu:0.2%未満、Ni:0.2%未満、Cr:0.01〜3.0%、Al:0.003〜0.1%、N:0.001〜0.1%およびSn:0.03〜0.50%を含有し、残部がFeおよび不純物からなり、Cu/Sn比が1以下である組成を有することを特徴とする重防食被覆鋼材。
  2. さらに、質量%で、Ti:0.3%以下およびNb:0.1%以下よりなる群から選ばれた1種または2種を含有することを特徴とする、請求項1に記載の重防食被覆鋼材。
  3. さらに、質量%で、Mo:1.0%以下、W:1.0%以下およびV:1.0%以下よりなる群から選ばれた1種または2種以上を含有することを特徴とする、請求項1または2に記載の重防食被覆鋼材。
  4. さらに、質量%で、Ca:0.1%以下およびMg:0.1%以下よりなる群から選ばれた1種または2種を含有することを特徴とする、請求項1から3までのいずれかに記載の重防食被覆鋼材。
  5. さらに、質量%で、REMを0.02%以下含有することを特徴とする、請求項1から4までのいずれかに記載の重防食被覆鋼材。
  6. 重防食被覆が、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂およびポリオレフィン樹脂のうちの1種または2種以上からなる膜によりなされていることを特徴とする、請求項1から5までのいずれかに記載の重防食被覆鋼材。
  7. 請求項1から6までのいずれかに記載の重防食被覆鋼材からなることを特徴とする海洋鋼構造物。
  8. 請求項1から6までのいずれかに記載の重防食被覆鋼材からなることを特徴とする鋼管杭、鋼矢板または鋼管矢板。
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