JP2010001463A - 高オクタン価ガソリン基材の製造方法 - Google Patents

高オクタン価ガソリン基材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】LCO、コーカー軽油などのガソリン留分以外の石油系炭化水素から、リサーチオクタン価90以上、硫黄分10質量ppm以下の高オクタン価ガソリン基材を経済的に、かつ効率良く製造できる方法を提供する。
【解決手段】沸点範囲が120〜360℃で、かつ、少なくとも40質量%の芳香族炭化水素化合物を含む石油系炭化水素を、少なくとも、長周期型周期律表第IV A族金属を含有する結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒、及び長周期型周期律表第IV A族金属を含有しない結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒の2種類の触媒と、10MPa以下の水素分圧下で接触させ、リサーチオクタン価90以上、硫黄分10質量ppm以下のガソリン基材を製造する高オクタン価ガソリン基材の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、高オクタン価ガソリン基材の製造方法に関する。詳しくは、少なくとも40質量%の芳香族炭化水素化合物を含む原料石油系炭化水素を、触媒に、水素圧条件下で接触させて、リサーチオクタン価90以上、硫黄分10質量ppm以下の高オクタン価ガソリン基材を製造する方法に関する。
近年、環境規制の強化によりガソリン中の硫黄分の低減が大きな課題となっている。特に日本においては、ガソリン中の硫黄分を10質量ppm以下にする必要があり、各石油会社は対応に迫られている。また、自動車用ガソリンを始めとして、高オクタン価ガソリン基材の需要は年々増加しているため、軽油留分或いは残油留分等のガソリン留分以外の留分から、それを分解して高オクタン価ガソリン基材を増産する技術の開発が望まれている。
ガソリン留分以外の留分から、それを水素化分解して高オクタン価ガソリン基材を製造する方法として、LCO(接触分解装置循環油)やコーカー軽油を原料とし、それを結晶性アルミノシリケートゼオライトのZSM−5と接触させる方法が提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、この方法は、転化率は高いものの、ガソリン留分の選択率が低くて実用的ではない。また、得られるガソリン留分は、リサーチオクタン価(RON)が低く、含有する硫黄分も高いため、そのままガソリン基材として使用するには適さない。
また、上記方法と同様の原料を用い、それをモルデナイト、フォージャサイト等のアルミノシリケートと接触させる方法が提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、この方法は、得られるガソリン留分のリサーチオクタン価は高いものの、ガソリン留分の収率が低い。また、この方法では、ガソリン留分の硫黄分に関しては言及されていない。
また、重質油をチタン含有フォージャサイト等に接触させて、ガソリン留分及び灯軽油留分を製造する方法が提案されている(特許文献3、特許文献4参照)。しかしながら、この方法では、得られるガソリン留分及び灯軽油留分の収率は高いが、得られるガソリン留分の性状に関する言及はなく、そのオクタン価、硫黄分についての詳細は不明である。この方法は灯軽油留分の製造が主目的であって、この目的から類推すると、得られるガソリン留分はリサーチオクタン価が低く、ガソリン基材としては不適であると予測される。
特開昭55−149386号公報 特開昭61−283687号公報 特許第3341011号公報 特開2003−226519号公報
本発明は、上記従来の状況に鑑み、ガソリン留分以外の少なくとも40質量%の芳香族炭化水素を含む留分から、リサーチオクタン価90以上、硫黄分10質量ppm以下の高オクタン価ガソリン基材を経済的に、かつ効率良く製造することができる方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意研究を行った結果、触媒として、長周期型周期律表第IV A族金属(以下、「長周期型周期律表」を省略することがある)を含有する結晶性アルミノシリケートゼオライトと、それを含有しない結晶性アルミノシリケートゼオライトに、それぞれ水素化活性金属を担持させた2種類の触媒を用い、少なくともこの2種類の触媒に、芳香族炭化水素化合物に富む一定の性状の石油系炭化水素を、特定の反応条件下で接触させれば、上記目的を達成できることを見出して、本発明を完成した。また、本発明者らは、上記2種類の触媒に、必要に応じて、上記2種類以外の触媒を併用し得ることも知見している。
即ち、本発明は、上記目的を達成するために、次の高オクタン価ガソリン基材の製造方法を提供する。
(1)沸点範囲が120〜360℃で、かつ、少なくとも40質量%の芳香族炭化水素化合物を含む石油系炭化水素を、少なくとも、長周期型周期律表第IV A族金属を含有する結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒、及び長周期型周期律表第IV A族金属を含有しない結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒の2種類の触媒と、10MPa以下の水素分圧下で接触させ、リサーチオクタン価90以上、硫黄分10質量ppm以下のガソリン基材を製造することを特徴とする高オクタン価ガソリン基材の製造方法。
(2)前記水素化活性金属が、長周期型周期律表第VIII族金属及び第VI族金属から選択された少なくとも1種であることを特徴とする前記(1)に記載の高オクタン価ガソリン基材の製造方法。
(3)前記結晶性アルミノシリケートゼオライトが、フォージャサイト、ゼオライトβ、ZSM−5、及びモルデナイトから選択された少なくとも1種である前記(1)又は(2)に記載の高オクタン価ガソリン基材の製造方法。
(4)前記石油系炭化水素が、前記長周期型周期律表第IV A族金属を含有する結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒、及び長周期型周期律表第IV A族金属を含有しない結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒の2種類の触媒に加えて、該2種類の触媒以外の触媒にも接触されることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の高オクタン価ガソリン基材の製造方法。
(5)前記長周期型周期律表第IV A族金属を含有する結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒、及び長周期型周期律表第IV A族金属を含有しない結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒の2種類以外の触媒が、アルミナ、シリカ、ボリア、アルミナ−ボリア、非結晶のシリカ−アルミナから選ばれる少なくとも一つの担体に水素化活性金属が担持されている触媒であることを特徴とする前記(4)に記載の高オクタン価ガソリン基材の製造方法。
(6)前記石油系炭化水素が、接触分解装置循環油(LCO)、コーカー軽油、又はその混合物であることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の高オクタン価ガソリン基材の製造方法。
本発明によれば、LCOやコーカー軽油などの少なくとも40質量%の芳香族炭化水素を含む石油系炭化水素から、リサーチオクタン価90以上、硫黄分10質量ppm以下という高品質で付加価値の高いガソリン基材を効率良く、経済的に製造することが可能であり、本発明は、LCOやコーカー軽油などの石油系炭化水素の有効利用に技術的意義が大きいものである。
以下に本発明の詳細を示す。
本発明は、触媒として、次の2種類の触媒を必須の触媒として用いることを特徴とする。その一つの触媒は、第IV A族金属を含有する結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒である。他の一つの触媒は、第IV A族金属を含有しない結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒である。本発明で触媒に用いる結晶性アルミノシリケートゼオライトは、そのカチオンが水素イオンやアンモニウムイオンであることが好ましく、特に水素イオンのものが有効である。一方、結晶性アルミノシリケートゼオライト中のナトリウムイオンは本発明においては少ない方が好ましく、NaOとして換算して0.7質量%以下、好ましくは0.5質量%以下であることが望ましい。結晶性アルミノシリケートゼオライトの種類としては、特に制限されるものではないが、フォージャサイト、ゼオライトβ、モルデナイト、フェリエライト、ZSM−4、−5、−8、−11、−12、−20、−21、−23、−34、−35、−38、−46、MCM−41、−22、−48、UTD−1、CIT−5、VPI−5、TS−1、−2が挙げられる。好ましくは、フォージャサイト、ゼオライトβ、ZSM−5、モルデナイトである。ここでフォージャサイトとは、Xゼオライト、Yゼオライト、超安定化Yゼオライト(Ultra Stable Y;USY)などが含まれる。本発明に用いる結晶性アルミノシリケートゼオライトのシリカ/アルミナ比は、特に制限はないが、通常ゼオライトの種類によりその値が決定される。例えば、フォージャサイト及びモルデナイトの場合は3〜200、ゼオライトβの場合は25〜300のものが通常用いられる。
本発明では、用いる2種類の必須触媒の内の一方に第IV A族金属を含有させることが必須であり、その第IV A族金属とは、例えばチタン、ジルコニウム、ハフニウムなどが挙げられ、好適にはチタン、ジルコニウムが用いられる。この一方の触媒における第IV A族金属の含有量は、酸化物換算で該ゼオライトに対して0.5〜30質量%、好ましくは1〜15質量%であることが望ましい。第IV A族金属を含有させる方法は、特に制限はないが、第IV A族金属の塩を含む溶液を該ゼオライトと接触させることにより、第IV A族金属を含有する結晶性アルミノシリケートゼオライトを得ることができる。この他、第IV A族金属の単体又は酸化物を水に分散させたスラリーにより含浸させても、また粉末のまま物理混合して含有させても問題はない。水溶液を用いる場合、有機酸もしくは無機酸の塩を用いることが可能である。有機酸の塩を用いる場合は酢酸塩や、カルボン酸、クエン酸、マロン酸、コハク酸等の塩を用いることができる。無機酸の塩を用いる場合は硫酸塩、硝酸塩、塩化物等を用いることができる。第IV A族金属を含有させる際には攪拌状態で行っても良く、静置状態でも均一に分散されていれば問題はない。含有させる時の温度、時間等の条件は特に規定されない。有機酸もしくは無機酸の塩の水溶液と該ゼオライトとを接触させた場合、接触後は、ゼオライトと水溶液を濾過もしくは遠心分離により分離することができる。こうして得られた固形物は、乾燥、焼成を行うことが好ましい。乾燥条件は、一般に20〜150℃、好ましくは50〜120℃であり、空気又は窒素気流中にて行われる。焼成条件は、一般に400〜700℃、好ましくは450〜650℃が選択されるが、使用する触媒の使用条件により適宜選択される。なお、上記ゼオライトを以下に記載するバインダーを用いて成型する場合には、上記の乾燥、焼成は省略し、以下の成型を行った後に上記の条件下で乾燥、焼成を行ってもよい。こうして得られた第IV A族金属を含有する結晶性アルミノシリケートゼオライトは、そのまま触媒担体として用いても問題はないが、アルミナ等のバインダーを加えて成型したものも本発明では触媒担体として使用できる。バインダーの種類としては、アルミナ、シリカアルミナ、シリカ、ジルコニア、ボリア、アルミナボリア等が挙げられ、好ましくはアルミナ、シリカアルミナ、シリカ、アルミナボリア、ボリアが選択される。バインダーの含有量は、一般に10〜70質量%、好ましくは15〜65質量%である。バインダーの含有量が70質量%以下であれば、触媒の性能が阻害されることを抑制でき、また、10質量%以上であれば、触媒の物理的強度を高めることができる。上記バインダーを加えて成型して使用し得ることは、上記必須触媒の内の他方の第IV A族金属を含有しない結晶性アルミノシリケートゼオライトの触媒にも共通することである。
また、本発明では、用いる2種類の必須触媒のいずれも、第IV A族金属を含有するしないにかかわらず、結晶性アルミノシリケートゼオライトを担体として、それに水素化活性金属を担持させることが必須である。ここで水素化活性金属とは、長周期型周期律表第VIII族又は第VI族金属(以下、「長周期型周期律表」を省略することがある)のことを指し、具体的には、第VIII族金属としては、鉄、ニッケル、コバルト、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金が挙げられ、第VI族金属としては、クロム、モリブデン、タングステンが挙げられる。これらの金属の中で、好ましくはニッケル、コバルト、ルテニウム、パラジウム、白金、モリブデン、タングステンが選択される。水素化活性金属としては、第VIII族金属と第VI族金属とを併用することもできる。水素化活性金属を担持させる方法は、特に限定されないが、例えば水素化活性金属の塩を含む溶液を担体となるゼオライトに含浸させる方法が好ましく採用される。また、平衡吸着法、Pore−filling法、Incipient−wetness法なども好ましい。例えば、Pore−filling法は、担体の細孔容積を予め測定し、これと同じ容積の金属塩溶液を含浸する方法であるが、含浸方法は特に限定されるものではなく、金属担持量や担体の物性に応じて適宜選択される。水素化活性金属のゼオライトへの担持は、ゼオライトをバインダーで成形する前に行ってもよいし、ゼオライトをバインダーで成型した後に行ってもよい。水素化活性金属の担持量は、貴金属と卑金属とで範囲が異なるが、貴金属の場合、下限値として金属換算で0.1質量%、好ましくは0.3質量%が望ましい。卑金属の場合、下限値として酸化物換算で1質量%、好ましくは2質量%が望ましい。また、上限値として貴金属の場合は20質量%、好ましくは15質量%が望ましく、卑金属の場合は30質量%、好ましくは25質量%が望ましい。含浸処理などの処理の後は乾燥、焼成を行うことが好ましい。乾燥条件としては、一般に20〜150℃、好ましくは50〜120℃が選択され、空気又は窒素気流中にて行われる。焼成条件としては、一般に400〜700℃、好ましくは450〜650℃が選択されるが、使用する触媒の使用条件により適宜選択される。水素化活性金属の担持量が下限値以上であれば、充分な脱硫活性を得ることができず得られるガソリン基材中の硫黄分10質量ppm以下の達成が困難となることを回避することができ、また、上限値以下であれば、脱硫の効果が飽和するだけでなく、分解活性が低下し、得られるガソリン基材のリサーチオクタン価が低下することを回避することができる。
本発明においては、原料の石油系炭化水素として、少なくとも40質量%の芳香族炭化水素化合物を含む石油系炭化水素を用いることが必須である。芳香族炭化水素化合物とは、単環芳香族炭化水素化合物又は多環芳香族炭化水素化合物を指し、両者の混合物でも問題はない。芳香族炭化水素化合物の種類には特に制限はないが、単環芳香族炭化水素化合物としては、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン、プロピルベンゼン、エチルメチルベンゼン、ジエチルベンゼン、インダン、メチルインダン類が好適に用いられ、多環芳香族炭化水素化合物としては、ナフタレン、メチルナフタレン、エチルナフタレン、ジメチルナフタレン、トリメチルナフタレン、アントラセン類、フェナントレン類が好適に用いられる。
本発明において、石油系炭化水素中の芳香族炭化水素化合物の含有量は高いほど良いが、少なくとも40質量%、好ましくは50〜100質量%、さらに好ましくは60〜100質量%である。芳香族炭化水素化合物の含有量が高いほど、得られるガソリン留分のリサーチオクタン価は向上し所望の高オクタン価基材が得られる。一方、芳香族炭化水素化合物の含有量が40質量%を下回る場合は、得られるガソリン留分は、リサーチオクタン価90以上を満たすことが困難となり、ガソリン基材に適さない。石油系炭化水素中には、芳香族炭化水素化合物以外のものとしてパラフィン、ナフテン、オレフィン類の炭化水素化合物、チオフェン、ベンゾチオフェン類などの硫黄化合物が存在しても本発明において使用し得る。本発明で用いる石油系炭化水素として、具体的には、接触分解装置(FCC)で得られるLCO、コーカー装置で得られるコーカー軽油、又は接触改質装置から得られるボトム油などが選択される。また、本発明で用いる石油系炭化水素は、沸点範囲が120〜360℃に規定される。この沸点範囲内であれば、特定の留分に関し蒸留分離・抽出分離することによって抜出し、本発明の原料として使用することも可能である。また、沸点範囲が360℃を超える原料を用いると触媒上の堆積コーク量が増大し急激な分解活性劣化を引き起こし好ましくない。また、触媒活性劣化を抑制するために、反応を行う際に水素分圧を上昇させる手法があるが、この方法の場合、得られるガソリン留分のリサーチオクタン価の低下を招き得策ではない。
本発明においては、原料の石油系炭化水素と上記2種類の必須触媒とは、10MPa以下の水素分圧下で接触させることが肝要である。水素分圧が高すぎると、得られるガソリン留分のリサーチオクタン価の低下を招き、好ましくは9MPa以下、さらに好ましくは8MPa以下である。上記2種類の必須触媒と原料石油系炭化水素を接触させる方法は、固定床流通式,流動床式、移動床式等種々の方法で行うことができるが、操作の容易性を考慮すれば、固定床流通式で行うのが好ましい。上記2種類の必須触媒を固定床流通式の反応装置に充填する際、充填方法は種々の態様をとり得て特に限定はされない。例えば、必須の両触媒が均一に混合されていても、それぞれ独立した触媒床に一方の触媒と他方の触媒が別々に充填されていても何ら問題はない。また、複数の反応装置を用い、それぞれに一方の触媒と他方の触媒を充填しても差し支えない。
また、本発明においては、上記2種類の必須触媒は、必要に応じて、上記2種類の必須触媒以外の他の触媒と併用することができる。この他の触媒としては、水素化活性を有する触媒であれば種々の触媒を適宜使用し得るが、アルミナ、シリカ、ボリア、アルミナ−ボリア、非結晶のシリカ−アルミナから選ばれる少なくとも一つの担体に水素化活性金属が担持されている触媒、例えばCoMoアルミナ系触媒、NiMoアルミナ系触媒、NiCoMoアルミナ系触媒などが好ましく挙げられる。また、この他の触媒の併用態様は、種々の態様をとり得て特に限定はされない。例えば、上記2種類の必須触媒の混合物に混合することも、或いは、上記2種類の必須触媒のいずれか一方のみに混合することも、或いは、上記2種類の必須触媒のそれぞれに、それぞれ別個に混合することも、或いは、上記2種類の必須触媒とは別の触媒床ないし反応装置に充填することもできる。
また、本発明においては、原料の石油系炭化水素と、上記2種類の必須触媒及び必要に応じてその他の触媒との接触を流通式反応装置で実施する場合、一般に、水素/炭化水素比は100〜10000Nm/KL、好ましくは200〜5000Nm/KL、さらに好ましくは300〜3000Nm/KLである。また、その時の液空間速度(LHSV;Liquid Hourly Space Velocity)は、一般に、0.05〜10h−1、好ましくは0.1〜5h−1、さらに好ましくは0.2〜3h−1である。接触させるときの温度は、原料の石油系炭化水素の種類にもよるが、一般に、300〜500℃、好ましくは350〜470℃、さらに好ましくは360〜450℃である。温度が上記範囲であれば、温度が低すぎて目的生成物であるガソリン留分の収量が低減することを防ぐことができ、また温度が高すぎて、用いるエネルギーが無駄となり、経済性が悪くなることを防ぐことができる。
本発明は、得られるガソリン留分のリサーチオクタン価を90以上と高くすることができるばかりでなく、同時に得られるガソリン留分の硫黄分を10質量ppm以下に低減できることを特徴とする。
また、本発明においては、得られるガソリン留分の硫黄分をなお一層低減させるために、本発明を実施する前の原料の石油系炭化水素や、本発明の実施により得られたガソリン留分を、市販のCoMoアルミナ系触媒、或いはNiMoアルミナ系触媒などの触媒を用いて脱硫処理を行っても差し支えない。
また、本発明により得られるガソリン留分は、芳香族炭化水素化合物の含有量が高いことが特徴である。一般に、芳香族炭化水素化合物はオクタン価が高く、発熱量が大きい点でガソリン基材として優れている。本発明で製造されるガソリン基材は、高オクタン価であり、リサーチオクタン価90以上を指し、そのままガソリン基材として使用することが可能であり、また他の基材と混合することも可能である。この他の基材としては、例えば、原油を蒸留して得られる石油留出油、及び石油留出油に各種の処理を行ったものが挙げられる。これらの中でも、接触改質装置から得られる改質ガソリン、流動接触分解装置から得られる接触分解ガソリン、その他アルキレート、エタノール、ETBEなどの基材と好ましく混合することができる。また、本発明により得られるガソリン基材中には、ベンゼン、トルエン、キシレンが含まれるため、それらをそれぞれ抽出して化学工業原料として用いることが可能である。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いて説明するが、本発明は実施例により限定されるものではない。
〔触媒の調製〕
触媒調製例1(Mo担持Ti含有USYゼオライト触媒の調製)
原料ゼオライトとして、市販の酸型のUSYゼオライト(シリカアルミナモル比6.0)を用い、硫酸チタン(IV)水溶液(0.05mol/L)350mLを1Lのガラス製フラスコに入れた。これを50℃に加温し、前記USYゼオライトの27gを攪拌しながら投入した。30分間攪拌を行った後、スラリーを濾過分離し、50℃の加温水1Lを用いて洗浄を行った。得られたゼオライトケーキを混練装置に入れ、60℃に加熱し、水分を除去しながら混練し、粘土状の混練物を得た。得られた混練物にベーマイト9gを加えて、押出し成型機により、直径1.6mm、長さ3mmのシリンダーの形状に押出し、次いで110℃で3時間乾燥処理を行った。乾燥処理後、空気気流中(100mL/min)で500℃にて3時間焼成し、成型物を得た。この成型物20gをナス型フラスコに入れ、ロータリーエバポレーターで脱気しながらモリブデン酸六アンモニウム四水和物1.3gを含む含浸溶液をフラスコ中に注入した。含浸した試料は110℃で3時間乾燥処理を行った。乾燥処理後、空気気流中(100mL/min)で500℃にて3時間焼成し、触媒Aを得た。触媒Aの組成を表3に示す。
触媒調製例2(Mo担持Ti含有ゼオライトβ触媒の調製)
原料ゼオライトとして、市販の酸型のゼオライトβ(シリカアルミナモル比40)を用いたこと以外は、触媒調製例1と同様な手法を用いて触媒Bを得た。触媒Bの組成を表3に示す。
触媒調製例3(Mo担持Ti含有モルデナイト触媒の調製)
原料ゼオライトとして、市販の酸型のモルデナイト(シリカアルミナモル比12)を用いたこと以外は、触媒調製例1と同様な手法を用いて触媒Cを得た。触媒Cの組成を表3に示す。
触媒調製例4(Pd担持Ti含有USYゼオライト触媒の調製)
水素化活性金属を担持する際に、モリブデン酸六アンモニウム四水和物1.3gの代わりに塩化パラジウム0.34gを用いたこと以外は、触媒調製例1と同様な手法を用いて触媒Dを得た。触媒Dの組成を表3に示す。
触媒調製例5(Mo担持USYゼオライト触媒の調製)
市販の酸型のUSYゼオライト(シリカアルミナモル比6.0)30gに純水25gを混入し、ケーキ状になるまで混練装置にて混練を行った。60℃に加熱し、水分を除去しながら混練し、粘土状の混練物を得た。得られた混練物にベーマイト10gを加えて、押出し成型機により、直径1.6mm、長さ3mmのシリンダーの形状に押出し、次いで110℃で3時間乾燥処理を行った。乾燥処理後、空気気流中(100mL/min)で500℃にて3時間焼成し、成型物を得た。この成型物20gをナス型フラスコに入れ、ロータリーエバポレーターで脱気しながらモリブデン酸六アンモニウム四水和物1.3gを含む含浸溶液をフラスコ中に注入した。含浸した試料は110℃で3時間乾燥処理を行った。乾燥処理後、空気気流中(100mL/min)で500℃にて3時間焼成し、触媒Eを得た。触媒Eの組成を表3に示す。
触媒調製例6(Mo担持ゼオライトβ触媒の調製)
原料ゼオライトとして、市販の酸型のゼオライトβ(シリカアルミナモル比40)を用いたこと以外は、触媒調製例5と同様な手法を用いて触媒Fを得た。触媒Fの組成を表3に示す。
触媒調製例7(Mo担持モルデナイト触媒の調製)
原料ゼオライトとして、市販の酸型のモルデナイト(シリカアルミナモル比12)を用いたこと以外は、触媒調製例5と同様な手法を用いて触媒Gを得た。触媒Gの組成を表3に示す。
触媒調製例8(Mo担持ZSM−5触媒の調製)
原料ゼオライトとして、市販の酸型のZSM−5(シリカアルミナモル比32)を用いたこと以外は、触媒調製例5と同様な手法を用いて触媒Hを得た。触媒Hの組成を表3に示す。
〔ガソリン基材の製造〕
実施例1
内径15mmのダウンフロータイプステンレス製反応管の上部に前記触媒A20mlを、下部に前記触媒F20mlをそれぞれ充填し、各触媒に順次、石油系炭化水素原料として表1記載の分解軽油A(沸点範囲145〜358℃)を、410℃、7.0MPa、全LHSV=0.5/h、水素/炭化水素原料=600Nm/KLで接触させた。得られた反応生成油はバッチ式蒸留装置(釜容量500cc)により分離を行い、ガソリン留分(沸点範囲30〜180℃)を得た。その結果を表2に示した。表2に示したガソリン留分収率は65体積%である。その他、生成物として軽油留分(沸点範囲180℃〜342℃、硫黄分8ppm)が32体積%、分解ガス(プロバン、ブタン)が5体積%得られた。表2には使用触媒、使用石油系炭化水素原料、及び反応圧力を共に示した。
実施例2
内径15mmのダウンフロータイプステンレス製反応管の上部に前記触媒Bを、下部に前記触媒Fをそれぞれ充填したこと以外は、実施例1と同様な手法でガソリン留分を得た。その結果を表2に示した。
実施例3
内径15mmのダウンフロータイプステンレス製反応管の上部に前記触媒Cを、下部に前記触媒Fをそれぞれ充填したこと以外は、実施例1と同様な手法でガソリン留分を得た。その結果を表2に示した。
実施例4
内径15mmのダウンフロータイプステンレス製反応管の上部に前記触媒Dを、下部に前記触媒Fをそれぞれ充填したこと以外は、実施例1と同様な手法でガソリン留分を得た。その結果を表2に示した。
実施例5
内径15mmのダウンフロータイプステンレス製反応管の上部に前記触媒Aを、下部に前記触媒Gをそれぞれ充填したこと以外は、実施例1と同様な手法でガソリン留分を得た。その結果を表2に示した。
実施例6 内径15mmのダウンフロータイプステンレス製反応管の上部に前記触媒Aを、下部に前記触媒Hをそれぞれ充填したこと以外は、実施例1と同様な手法でガソリン留分を得た。その結果を表2に示した。
実施例7
石油系炭化水素原料として表1記載の分解軽油B(沸点範囲129〜342℃)を用いたこと以外は、実施例1と同様な手法でガソリン留分を得た。その結果を表2に示した。
実施例8
内径15mmのダウンフロータイプステンレス製反応管の上部に市販NiMoアルミナ触媒(触媒I)10mlを、中央部に前記触媒A10mlを、下部に前記触媒F20mlをそれぞれ充填したこと以外は、実施例1と同様な手法でガソリン留分を得た。その結果を表2に示した。
実施例9
内径15mmのダウンフロータイプステンレス製反応管の上部に前記触媒A20mlを、中央部に前記触媒F10mlを、下部に市販NiMoアルミナ触媒(触媒I)10mlをそれぞれ充填したこと以外は、実施例1と同様な手法でガソリン留分を得た。その結果を表2に示した。
比較例1
内径15mmのダウンフロータイプステンレス製反応管の上部に前記触媒Eを、下部に前記触媒Fをそれぞれ充填したこと以外は、実施例1と同様な手法でガソリン留分を得た。その結果を表2に示した。
比較例2
石油系炭化水素原料として表1記載の直留系軽油C(芳香族炭化水素化合物含有量30.2%)を用いたこと以外は、実施例1と同様な手法でガソリン留分を得た。その結果を表2に示した。
比較例3
石油系炭化水素原料として直留系減圧軽油D(180〜520℃留分)を用いたこと以外は、実施例1と同様な手法でガソリン留分を得た。その結果を表2に示した。
比較例4
反応圧力を12MPaとしたこと以外は、実施例1と同様な手法でガソリン留分を得た。その結果を表2に示した。
上記の実施例及び比較例に記載のデータは、それぞれ以下の分析方法によって測定したものである。
蒸留性状はJIS K 2254に準拠して、芳香族分は石油学会法JPI−5S−49−97(高速液体クロマトグラフ法)に準拠して、RONはJIS K 2280に準拠して、そして硫黄分はJIS K 2541に準拠して測定した値である。
Figure 2010001463
Figure 2010001463
Figure 2010001463
本発明によれば、LCOやコーカー軽油などの石油系炭化水素から、リサーチオクタン価90以上、硫黄分10質量ppm以下という高品質で付加価値の高いガソリン基材を効率良く、経済的に製造することが可能であるので、本発明は、LCOやコーカー軽油などの石油系炭化水素の有効利用に用いられる可能性が大きいものである。

Claims (6)

  1. 沸点範囲が120〜360℃で、かつ、少なくとも40質量%の芳香族炭化水素化合物を含む石油系炭化水素を、少なくとも、長周期型周期律表第IV A族金属を含有する結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒、及び長周期型周期律表第IV A族金属を含有しない結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒の2種類の触媒と、10MPa以下の水素分圧下で接触させ、リサーチオクタン価90以上、硫黄分10質量ppm以下のガソリン基材を製造することを特徴とする高オクタン価ガソリン基材の製造方法。
  2. 前記水素化活性金属が、長周期型周期律表第VIII族金属及び第VI族金属から選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の高オクタン価ガソリン基材の製造方法。
  3. 前記結晶性アルミノシリケートゼオライトが、フォージャサイト、ゼオライトβ、ZSM−5、及びモルデナイトから選択された少なくとも1種である請求項1又は2に記載の高オクタン価ガソリン基材の製造方法。
  4. 前記石油系炭化水素が、前記長周期型周期律表第IV A族金属を含有する結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒、及び長周期型周期律表第IV A族金属を含有しない結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒の2種類の触媒に加えて、該2種類の触媒以外の触媒にも接触されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高オクタン価ガソリン基材の製造方法。
  5. 前記長周期型周期律表第IV A族金属を含有する結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒、及び長周期型周期律表第IV A族金属を含有しない結晶性アルミノシリケートゼオライトに水素化活性金属が担持されている触媒の2種類以外の触媒が、アルミナ、シリカ、ボリア、アルミナ−ボリア、非結晶のシリカ−アルミナから選ばれる少なくとも一つの担体に水素化活性金属が担持されている触媒であることを特徴とする請求項4に記載の高オクタン価ガソリン基材の製造方法。
  6. 前記石油系炭化水素が、接触分解装置循環油(LCO)、コーカー軽油、又はその混合物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の高オクタン価ガソリン基材の製造方法。
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