JP2010001432A - ポリカーボネート樹脂製造用コモノマー及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下記一般式(I)
〔R1及びR2は、それぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基、Yは炭素数2〜15の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、p及びqはそれぞれ単独に0〜4の整数、rは2〜450の整数〕で表され、スズ含有量が10ppm(元素として)以下のポリカーボネート樹脂製造用コモノマーである。これはヒドロキシ安息香酸アルキルエステル類とポリアルキレンエーテルグリコールとをスズ系触媒存在下、エステル化反応またはエステル交換反応させて一般式(I)で表わされる化合物を含む反応混合物を得た後、該反応混合物をリン酸水溶液または固形吸着剤で処理することにより、スズ含有量(元素として)が10ppm以下となるポリカーボネート樹脂製造用コモノマーの製造方法である。
【選択図】なし
Description
また、ポリアルキレンエーテルグリコール−ビス(ヒドロキシ安息香酸エステル)を用いてポリエーテル−ポリカーボネートブロック共重合体を製造することが開示されている(例えば、特許文献1参照)。この場合、ポリアルキレンエーテルグリコール−ビス(ヒドロキシ安息香酸エステル)については、精製操作が行われていない。
また、ポリアルキレンエーテルグリコール−ビス(ヒドロキシ安息香酸エステル)は、PC樹脂製造用以外に、ポリウレタンやエポキシ樹脂の製造に用いることが提案され、その合成方法も開示されているが、この場合も特に精製操作についての記載はない(例えば、特許文献2及び3参照)。
特許文献4の方法では、ヒドロキシ安息香酸類やヒドロキシ安息香酸アルキルエステル類を低減させることはできるが、触媒として用いられるスズ化合物を充分に低減させることはできない。
ちなみに、スズ系の触媒の分解または回収する技術が特許文献5および6に開示されている。いずれの方法も可塑剤や感熱記録紙用顕色剤等として用いられるヒドロキシ安息香酸モノエステル類の製造方法であり、かつ、特許文献5に記載の方法では、スズ系の触媒は1/7.5程度しか回収されていないし、特許文献6では、スズ系の触媒がどの程度低減されるのか示されていない。
上記特許文献4に記載されているように、ポリテトラメチレングリコール-ビス(4-ヒドロキシベンゾエート)を共重合したポリカーボネート樹脂を連続的に製造し、この樹脂を、320℃を超える高温の成形条件下で使用したときに黄変が生じるという問題が発生した。
(1)下記一般式(I)
で表され、スズ含有量が10ppm(元素として)以下であることを特徴とするポリカーボネート樹脂製造用コモノマー、
(2)下記一般式(II)
で表されるヒドロキシ安息香酸類又は下記一般式(III)
で表されるヒドロキシ安息香酸アルキルエステル類とポリアルキレンエーテルグリコールとをスズ系触媒存在下、エステル化反応またはエステル交換反応させて得られる上記(1)に記載のポリカーボネート樹脂製造用コモノマー、
(3)前記ヒドロキシ安息香酸類の含有量が500質量ppm以下である上記(1)に記載のポリカーボネート樹脂製造用コモノマー、
(4)前記ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル類の含有量が1.0質量%以下である上記(1)に記載のポリカーボネート樹脂製造用コモノマー、
(5)一般式(I)において、rが2〜200である上記(1)〜(4)のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂製造用コモノマー、
(6)下記一般式(II)
で表されるヒドロキシ安息香酸類又は
下記一般式(III)
で表されるヒドロキシ安息香酸アルキルエステル類とポリアルキレンエーテルグリコールとをスズ系触媒存在下、エステル化反応またはエステル交換反応させて、下記一般式(I)
で表される化合物を含む反応混合物を得た後、該反応混合物をリン酸水溶液または固形吸着剤で処理することを特徴とするスズ含有量(元素として)が10ppm以下であるポリカーボネート樹脂製造用コモノマーの製造方法および
一般式(I)において、R1及びR2は、それぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基を示し、Yは炭素数2〜15の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示す。p及びqはそれぞれ単独に0〜4、の整数であり、rは2〜450である。
Yで示される炭素数2〜15の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、イソブチレン基、ペンチレン基及びイソペンチレン基などのアルキレン基、エチリデン基、プロピリデン基、イソプロピリデン基、ブチリデン基、イソブチリデン基、ペンチリデン基及びイソペンチリデン基などのアルキリデン残基が挙げられる。rは2〜200であることが好ましく、より好ましくは6〜70である。
本発明において、上記PC樹脂製造用コモノマーは、その出発原料の一つである下記一般式(II)
一般式(II)において、R3はR1またはR2であり、炭素数1〜3のアルキル基を示し、具体例としては、前述したR1及びR2の場合と同じである。R3が複数ある場合、複数のR3は互いに同一でも異なっていてもよい。sはpまたはqであり、0〜4の整数である。
上記一般式(II)で表されるヒドロキシ安息香酸類としては、p−ヒドロキシ安息香酸、m−ヒドロキシ安息香酸、o−ヒドロキシ安息香酸(サリチル酸)、及びそれらベンゼン環上に炭素数1〜3のアルキル基が置換したものなどが挙げられる。
本発明において、上記PC樹脂製造用コモノマーは、さらにその出発原料の一つである下記一般式(III)
ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル類の含有量が1.0質量%以下であることが好ましく、より好ましくは0.5質量%以下である。上記PC樹脂製造用コモノマーにおいて、不純物としてのヒドロキシ安息香酸アルキルエステル類の含有量を1.0質量%以下とすることにより、PC共重合体を界面重合法で製造する際にヒドロキシ安息香酸アルキルエスル類が末端停止剤として働くことにより分子量が変動する大きさを無視できるものとなる。
一般式(III)において、R4はR1またはR2であり、炭素数1〜3のアルキル基を示し、具体例としては、前述したR1及びR2の場合と同じである。R4が複数ある場合、複数のR4は互いに同一でも異なっていてもよい。R5は炭素数1〜10のアルキル基を示す。tはpまたはqであり、0〜4の整数である。
なお、ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル類を原料として用いた場合、エステル交換反応においてヒドロキシ安息香酸類が少量副生し、これも不純物として目的化合物であるコモノマー中に混入する。
上記一般式(III)で表されるヒドロキシ安息香酸アルキルエステル類としては、上記ヒドロキシ安息香酸類のアルキルエステル体が挙げられ、例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチルエステル、p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル及びp−ヒドロキシ安息香酸n−プロピルエステルなどが挙げられる。
ヒドロキシ安息香酸類とポリアルキレンエーテルグリコールとの脱水反応(エステル化)に際し、反応溶媒としてトルエンやキシレンなどを用いることができる。反応は、溶媒の沸騰温度で水を共沸除去しながら行う。なお、反応溶媒と水相との二相分離は、静置により行っても遠心分離により行ってもよい。
ヒドロキシ安息香酸またはヒドロキシ安息香酸アルキルエステルとポリアルキレンエーテルグリコールとのエステル化反応またはエステル交換反応に際し、両者を、窒素等の不活性ガス雰囲気中で、あるいは減圧条件で生成した水またはアルキルエステルに対応するアルコールを脱離させながら反応を行う。
エステル交換反応の場合は、通常、無溶媒反応であるが、溶媒を用いてもよい。
反応温度は、エステル化反応またはエステル交換反応のいずれにおいても通常140〜230℃程度である。
ヒドロキシ安息香酸またはヒドロキシ安息香酸アルキルエステルとポリアルキレンエーテルグリコールのモル比は理論的には2/1であるが、通常は、回収し易い前者を過剰に用いて反応後回収して再使用するのが好ましい。
エステル化反応またはエステル交換反応においては、スズ系触媒が使用される。
スズ系触媒としては、ジブチルスズオキシド、ジオクチルスズオキシド等のアルキルスズ酸化物、ジ酢酸スズ、ジプロピオン酸スズ、ジオクチル酸スズ、ジラウリン酸スズ、ジミリスチン酸スズ、ジパルミチン酸スズ、ジステアリン酸スズ、ジオレイン酸スズ、ジ安息香酸スズ、ジα−ナフトエ酸スズ、ジβ−ナフトエ酸スズ等の有機酸スズ化合物が挙げられる。これらのスズ系触媒は、それぞれ単独で又は2種以上適宜組み合わせて用いることもできる。
スズ系触媒の使用量は、ヒドロキシ安息香酸類またはヒドロキシ安息香酸アルキルエステル類に対して、通常、0.01〜10質量%程度であり、好ましくは0.05〜5質量%程度、さらに好ましくは0.1〜3質量%程度である。0.01質量%以上とすることにより充分な反応活性が得られ、10質量%以下とすることにより副反応を抑制し、かつ、後で述べるリン酸水溶液または固形吸着剤の使用量を少なくすることができ、得られるポリカーボネート樹脂製造用コモノマー中のスズ含有量をより少なくすることができる。
本発明におけるスズの含有量は実施例および比較例の項で述べる方法により分析した数値である。
上記リン酸水溶液による処理としては、リン酸水溶液と有機溶媒で液−液抽出し、不純物をリン酸水溶液に溶解させ、上記一般式(I)で表される化合物を有機溶媒に溶解させることにより、目的物とスズ系触媒由来のスズ化合物等の不純物とを分離する方法を用いることができる。
リン酸水溶液の濃度は0.5〜40質量%とするのが好ましく、さらに好ましくは1.0〜10質量%、最も好ましくは2〜5質量%である。リン酸濃度を0.5質量%以上とすることによりスズ化合物の抽出効率が確保される。リン酸濃度を10質量%以下とすることにより高濃度のリン含有排水が生じるのを防止して環境保護に配慮し、かつ、リン酸水溶液を必要以上に使用することによる経済性の低下を防止する。
使用するリン酸水溶液の容量は、全容量中、26容量%以下が好ましい。26容量%以下とすることにより、液−液抽出時に有機層が分散相、リン酸水溶液が連続相となることによりスズ系触媒由来のスズ化合物の抽出効率が低下するのを防止する。
固形吸着剤としては、活性白土、酸性白土、イオン交換樹脂、キレート樹脂、活性炭、シリカ・マグネシア・アルミナ等から成る複合吸着剤が使用可能である。
吸着剤の市販品としては、例えば、ミズカライフF−2G〔水澤化学工業(株)製、シリカ・マグネシア系吸着剤〕、ミズカライフP−1〔同社製、シリカ・マグネシア系吸着剤〕、ガレオンアースV2〔同社製、活性白土系吸着剤〕、ミズカソーブC−1〔同社製、シリカ系吸着剤〕、SA−1〔日本活性白土社製、活性白土系吸着剤〕、R15〔日本活性白土社製、活性白土系吸着剤〕、キョーワードKW700SL〔協和化学工業社製、シリカアルミナ系吸着剤〕、白鷺A〔日本エンバイロケミカルズ社製、活性炭系吸着剤〕、CR11(日本錬水社製、キレート樹脂系吸着剤〕が挙げられる。特に、ミズカライフF−2G〔水澤化学工業(株)製〕、ミズカライフP−1〔同〕がスズ化合物の吸着性能に優れるため好ましい。
弱アルカリ水溶液はpHが8〜11、好ましくは8〜10のものを用いることが好ましい。pHが8より小さいとヒドロキシ安息香酸類の抽出が不足し、pHが11より大きいとコモノマーが加水分解する。
上記弱アルカリ性水溶液としては、アルカリ金属(ナトリウム、カリウムなど)やアルカリ土類金属(マグネシウム、カルシウムなど)の水酸化物や炭酸塩、炭酸水素塩などの水溶液を用いることができる。
固形吸着剤による処理操作の場合は、固形吸着剤にスズ化合物のような不純物を吸着させた後、メンブランフィルター等で固形吸着剤を濾別する。
さらに、固形吸着剤による処理操作の場合は、固形吸着剤を塔内に充填し、その充填層中に粗反応生成物の溶液を通過させてスズ系触媒由来のスズ化合物のような不純物を吸着させる方法でも良い。
リン酸水溶液による処理操作、固形吸着剤による処理操作および弱アルカリ水溶液による処理操作は常温で行なってもよいし、30〜40℃程度に加温して行ってもよい。リン酸水溶液による処理操作、固形吸着剤による処理操作およびアルカリ水溶液による処理操作は、それぞれ複数回行なってもよい。
撹拌機、温度計、還流冷却器、原料供給口、ガス導入管を有する反応容器中に窒素を導入し、ポリテトラメチレンエーテルグリコール〔PTMG、Mn(数平均分子量)=2000〕100質量部とp−ヒドロキシ安息香酸メチル15.8質量部およびスズ系触媒としてジブチル錫オキシド0.05質量部を供給して220℃に加熱し、生成するメタノールを留去しながらエステル交換反応を行った。反応終了後、反応系内を減圧にし、過剰のp−ヒドロキシ安息香酸メチルを留去して粗反応生成物を得た。
粗反応生成物を塩化メチレンに溶解し濃度20質量%の溶液とした。この塩化メチレン溶液80容量部に0.1モル%炭酸水素ナトリウム水溶液20容量部を加え、バッフル付攪拌槽にて20℃で30分間攪拌混合し、反応で生成した不純物であるp−ヒドロキシ安息香酸を水相に抽出した後、静置分離により塩化メチレン相を採取した。
塩化メチレン相75容量部に3.5質量%リン酸水溶液25容量部を加え、バッフル付攪拌槽にて20℃で180分間攪拌しながら混合し、スズ系触媒由来のスズ化合物を水相に抽出した後、静置分離により塩化メチレン相を採取した。
再度、塩化メチレン相75容量部に3.5質量%リン酸水溶液25容量部を加え、バッフル付攪拌槽にて20℃で180分間攪拌混合し、スズ系触媒由来のスズ化合物を水相に抽出した後、静置分離により塩化メチレン相を採取した。
塩化メチレン相中の微量リン酸を除去するため、塩化メチレン相75容量部に純水25容量部を加え、バッフル付攪拌槽にて20℃で60分間攪拌混合しリン酸を水相に抽出した後、静置分離により塩化メチレン相を採取した。
塩化メチレン相を減圧下で濃縮し、フェノール変性ジオールであるポリテトラメチレンエーテルグリコール−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)〔以下、PTMG-BHBと略して記載する〕を得た。
下記のHPLC(高速液体クロマトグラフィー)による定量、スズの定量およびリン酸イオンの定量により、PTMG-BHB中のp−ヒドロキシ安息香酸は10質量ppm未満、p−ヒドロキシ安息香酸メチルは0.2質量%、スズ(元素として、以下同じ)は2ppm未満(使用したジブチル錫オキシド中のスズ成分の1/100未満に低下)、リン(元素として、以下同じ)は3ppmであることが確認された。
Mn=2000のPTMGの代わりに、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(Mn=1000)を用い、p−ヒドロキシ安息香酸メチルを31.6質量部とした以外は、それぞれ実施例1と同様にして、PTMG-BHBを得た。下記のHPLC(高速液体クロマトグラフィー)による定量、スズの定量およびリン酸イオンの定量により、PTMG-BHB中のp−ヒドロキシ安息香酸は10質量ppm未満、p−ヒドロキシ安息香酸メチルは0.2質量%、スズは2ppm未満、リンは2ppm未満であることが確認された。
過剰のp−ヒドロキシ安息香酸メチルを留去するまでは実施例1と同様に行って粗反応生成物を得た。
粗反応生成物を塩化メチレンに溶解し濃度20質量%の溶液とし、これにミズカライフF−2G〔水澤化学工業(株)製〕5質量%を加え、20℃で3時間攪拌しながら混合してスズ化合物を吸着させた後、孔径0.2μmのメンブランフィルターを用いて減圧ろ過によりF−2Gをろ別した。
得られた塩化メチレン溶液80容量部に0.1モル%炭酸水素ナトリウム水溶液20容量部を加え、バッフル付攪拌槽にて20℃で30分間攪拌混合し、反応で生成した不純物であるp−ヒドロキシ安息香酸を水相に抽出した後、静置分離により塩化メチレン相を採取した。
塩化メチレン相中の微量のナトリウムを除去するため、塩化メチレン相75容量部に純水25容量部を加え、バッフル付攪拌槽にて20℃で60分間攪拌混合しリン酸を水相に抽出した後、静置分離により塩化メチレン相を採取した。
塩化メチレン相を減圧下で濃縮し、フェノール変性ジオールであるPTMG-BHBを得た。下記のHPLC(高速液体クロマトグラフィー)による定量およびスズの定量により、PTMG-BHB中のp−ヒドロキシ安息香酸は10質量ppm未満、p−ヒドロキシ安息香酸メチルは0.2質量%、スズは5ppmあることが確認された。
過剰のp−ヒドロキシ安息香酸メチルを留去するまでは実施例1と同様に行って粗反応生成物を得た。
内径50mmφのガラス製カラムにCR11〔日本錬水(株)製のキレート樹脂〕を充填高さが300mmになるように充填し、展開溶媒を塩化メチレンとして、粗反応生成物中のスズ化合物のカラム吸着を行なった。
カラム吸着後に得られた塩化メチレン溶液の濃度を20質量%に調整後、この塩化メチレン溶液80容量部に0.1モル%炭酸水素ナトリウム水溶液20容量部を加え、バッフル付攪拌槽にて20℃で30分間攪拌混合し、反応で生成した不純物であるp−ヒドロキシ安息香酸を水相に抽出した後、静置分離により塩化メチレン相を採取した。
塩化メチレン相中の微量ナトリウムを除去するため、塩化メチレン相75容量部に純水25容量部を加え、バッフル付攪拌槽にて20℃で60分間攪拌混合しリン酸を水相に抽出した後、静置分離により塩化メチレン相を採取した。
塩化メチレン相を減圧下で濃縮し、フェノール変性ジオールであるPTMG-BHBを得た。下記のHPLC(高速液体クロマトグラフィー)による定量およびスズの定量により、PTMG-BHB中のp−ヒドロキシ安息香酸は10質量ppm未満、p−ヒドロキシ安息香酸メチルは0.2質量%、スズは2ppm未満あることが確認された。
ミズカライフF−2G〔水澤化学工業(株)製〕5質量%の代わりにガレオンアースV2〔同〕10質量%を用い、攪拌混合時間を6時間とした以外は実施例3と同様に行ないPTMG-BHBを得た。下記のHPLC(高速液体クロマトグラフィー)による定量およびスズの定量により、PTMG-BHB中のp−ヒドロキシ安息香酸は10質量ppm未満、p−ヒドロキシ安息香酸メチルは0.2質量%、スズは5ppm(使用したジブチル錫オキシド中のスズ成分の約1/45に低下)であることが確認された。
リン酸水溶液によるスズ系触媒由来のスズ化合物の抽出を行なわない以外は、それぞれ実施例1と同様にして、PTMG-BHBを得た。下記のHPLC(高速液体クロマトグラフィー)による定量およびスズの定量により、PTMG-BHB中のp−ヒドロキシ安息香酸は10質量ppm未満、p−ヒドロキシ安息香酸メチルは0.3質量%、スズは190ppmあることが確認された。
実施例1において、3.5質量%リン酸水溶液の代わりに1.5モル/リットル塩酸とした以外は、それぞれ実施例1と同様にして、PTMG-BHBを得た。下記のHPLC(高速液体クロマトグラフィー)およびスズの定量により、PTMG-BHB中のp−ヒドロキシ安息香酸は10質量ppm未満、p−ヒドロキシ安息香酸メチルは0.3質量%、スズは70ppmあることが確認された。
実施例1において、3.5質量%リン酸水溶液の代わりに純水とした以外は、それぞれ実施例1と同様にして、PTMG-BHBを得た。下記のHPLC(高速液体クロマトグラフィー)およびスズの定量により、PTMG-BHB中のp−ヒドロキシ安息香酸は10質量ppm未満、p−ヒドロキシ安息香酸メチルは0.3質量%、スズは190ppmあることが確認された。
下記の条件のHPLC(高速液体クロマトグラフィー)により、p−ヒドロキシ安息香酸及びp−ヒドロキシ安息香酸メチルの標準品により作成した検量線に基づいて定量した。
カラム:GLサイエンス社製ODS−3
カラム温度:40℃
溶媒:0.5質量%リン酸水溶液とアセトニトリルの混合液(容量比1:2)
流速:1.0ミリリットル/分
(1)試料の前処理
白金るつぼにPTMG-BHBの1.0グラムを秤量し、これに濃硫酸0.8ミリリットルを添加し加熱乾固させた後、550℃で10時間処理して灰化した。
硫酸水素カリウム 0.5グラムを加えてバーナーで加熱した後、6モル/リットルの塩酸3ミリリットルを加えて加温し灰分を酸分解溶解した。
(2)測定
上記酸分解溶液を放冷後、溶液を25ミリリットルに定容し、これを更に5倍に希釈した溶液をICP−OES(高周波誘導結合プラズマ発光分光分析)装置〔エスアイアイ・ナノテクノロジー(株)製、SPS5100〕で定量した。発光分光分析はJIS K0116に準拠している。
PTMG-BHB 10gを、容量200mlのテフロン(登録商標)製スキーブロートに秤量採取した。
100mlの精製メチレンクロライド(※1)を加えて、振とうによりPTMG-BHBを溶解した。これに純水10mlを加えて、振とう機を使用し240回/分の速さで30分間振とうし、試料中のリン酸イオンを水中に抽出した。
静置して有機層と水層に分離した後、水層を採取し、イオンクロマトグラフ装置〔Dionex corp.製、DX−120〕でリン酸イオン量を定量した。標準液にはリン酸標準液を使用した。
イオンクロマトグラフはJIS K0127に準拠している。
※精製メチレンクロライド:メチレンクロライドと純水をテフロン(登録商標)製スキーブロートにとり振とうによりメチレンクロライドを純水で洗浄した。この操作は抽出後の純水をイオンクロマトグラフ装置にて分析しリン酸イオンが検出されなくなるまで実施した。得られたメチレンクロライドを精製メチレンクロライドとして使用した。
(1)ポリカーボネート(PC)オリゴマー合成工程
濃度5.6質量%水酸化ナトリウム水溶液に、後に溶解するビスフェノールA(BPA)に対して2000質量ppmの亜二チオン酸ナトリウムを加え、ここにBPA濃度が13.5質量%になるようにBPAを溶解し、BPAの水酸化ナトリウム水溶液を調製した。内径6mm、管長30mの管型反応器に、上記BPAの水酸化ナトリウム水溶液を40リットル/時及び塩化メチレンを15リットル/時の流量で連続的に通すと共に、ホスゲンを4.0kg/時の流量で連続的に通した。管型反応器はジャケット部分を有しており、ジャケットに冷却水を通して反応液の温度を40℃以下に保った。
管型反応器から送出された反応液は、後退翼を備えた内容積40リットルのバッフル付き槽型反応器へ連続的に導入され、ここにさらにBPAの水酸化ナトリウム水溶液を2.8リットル/時、25質量%水酸化ナトリウム水溶液を0.07リットル/時、水を17リットル/時、1質量%トリエチルアミン水溶液を0.64リットル/時の流量で供給し、29〜32℃で反応を行った。槽型反応器から反応液を連続的に抜き出し、静置することで水相を分離除去し、塩化メチレン相を採取した。このようにして得られたポリカーボネートオリゴマー溶液は、オリゴマー濃度329g/リットル、クロロホーメート基濃度0.74モル/リットルであった。
上記合成工程で得られたPCオリゴマー20リットル/時、塩化メチレン12リットル/時、実施例1で得られたPTMG-BHBの40質量%塩化メチレン溶液868kg/時、3質量%トリエチルアミン水溶液400ミリリットル/時及び6.4質量%水酸化ナトリウム水溶液2.3kg/時の流量で、T.Kパイプラインホモミクサー2SL型〔プライミクス(株)製〕に供給し、3000rpmの回転下で予備重合を行い、予備重合液を得た。続いて、この予備重合液とPTBP(p-tert-ブチルフェノール)の20質量%塩化メチレン溶液960g/時、6.4質量%水酸化ナトリウム水溶液にBPAを溶解して8.8質量%の濃度にした水溶液14.1kg/時を、T.Kパイプラインホモミクサー2SL型[プライミクス(株)製]に供給し、3000rpmの回転下で乳化させ、乳化液を得た。続いて、この乳化液を第二反応器である直径0.8mmの孔3個を有するオリフィスプレート2枚を19.05mm(3/4インチ)の配管に挿入したジャケット付きオリフィスミキサーに導入し、さらに第三反応器としてジャケット付きの50リットルのパドル翼三段の塔型攪拌槽に供給し、重合を行った。ジャケットには15℃の冷却水を流し、重合液の出口温度を30℃とした。
パドル型攪拌翼を備えた50リットルの希釈槽に、上記塔型反応器から溢れ出る重合液、及び希釈のための塩化メチレンを11リットル/時で連続供給した。続いて、希釈槽から得られるエマルジョンをK.C.C遠心抽出機〔商品名、川崎重工(株)製、内容積4リットル、ローター径430mm〕に導入して回転数3000rpmで遠心抽出を行い、水層と有機層とを分離した。
上記遠心抽出機から得られた有機層及び0.03モル/リットル水酸化ナトリウム水溶液7.8リットル/時をT.Kパイプラインホモミクサー2SL型[プライミクス(株)製]に供給し、3000rpmで攪拌混合を行った。ホモミクサー出口からの混合液を遠心抽出機に導入して回転数3000rpmで遠心抽出を行い、水層と有機層とを分離した。続いて、希釈槽から得られるエマルジョンをK.C.C遠心抽出機[商品名、川崎重工(株)製、内容積4リットル、ローター径430mm]に導入して回転数3000rpmで遠心抽出を行い、水層と有機層とを分離し、有機層は続く酸洗浄工程へ供給した。
アルカリ洗浄工程の遠心抽出機から得られた有機層及び0.2モル/リットルの塩酸水溶液7.8リットル/時をT.Kパイプラインホモミクサー2SL型〔プライミクス(株)製〕に供給し、3000rpmで攪拌混合を行った。ホモミクサー出口からの混合液は静置分離槽に導入し、水層と有機層とを分離し、有機層は続く第一水洗工程へ供給した。
遠心抽出機から得られる有機層及び純水7.8リットル/時をT.Kパイプラインホモミクサー2SL型〔プライミクス(株)製〕に供給し、3000rpmで攪拌混合を行った。ホモミクサー出口からの混合液を遠心抽出機に導入して回転数3000rpmで遠心抽出を行い、水層と有機層を分離し、有機層は続く第二水洗工程へ供給した。
遠心抽出機から得られる有機層及び純水7.8リットル/時をT.Kパイプラインホモミクサー2SL型〔プライミクス(株)製〕に供給し3000rpmで攪拌混合を行った。ホモミクサー出口からの混合液を遠心抽出機に導入して回転数3000rpmで遠心抽出を行い、水層と有機層とを分離し、精製ポリカーボネート塩化メチレン溶液(有機層)を得た。
精製ポリカーボネート塩化メチレン溶液を濃縮・粉砕し、得られたフレークを減圧下105℃で乾燥させた。得られたポリカーボネートフレークの性状は下記の通りであった。NMRにより求めたPTMG-BHB残基の量は、4.0質量%であった。
ISO1628−4(1999)に準拠して測定した粘度数は37.0(Mv=13100)であった。
精製ポリカーボネート塩化メチレン溶液を濃縮・粉砕し、得られたフレークを減圧下105℃で乾燥させた。得られたポリカーボネートフレークの性状は下記の通りであった。NMRにより求めたPTMG-BHB残基の量は、4.0質量%であった。
ISO1628−4(1999)に準拠して測定した粘度数は37.0(Mv=13100)であった。
得られた共重合ポリカーボネート100質量部、酸化防止剤としてアデカスタブPEP-36〔商品名、(株)ADEKA製〕を0.05質量部配合し、ベント付き40mmφの押出機によって樹脂温度260℃で造粒してPCペレットを得た。
得られたPCペレットを用い35mm×25mm×2mmの平板を射出成形した。13ショット目以降の成形品を5枚採取し、それぞれを用いてYI(イエローインデックス)を測定し、その平均値を求めた。結果を表1に示す。成形条件、YI測定方法は以下の通りである。
成形機:東芝機械(株)製、EC40N(商品名)
成形機シリンダー温度:340℃
シリンダー内滞留時間:10分
<YI>
射出成形により2.0mm厚の成形品を作製し、日本電色工業(株)製の分光測色計Σ90で測定面積30φ、C2光源の透過法で測定した。
実施例1で得られたPTMG-BHBの代わりに実施例2〜5(参考例2〜5で使用)または比較例1〜3(参考例6〜8で使用)で得られたPTMG-BHBを用いた以外は参考例1と同様にしてPCペレットを得た。各PCペレットについて測定した物性を表1に示した。表1中の「残基量」はNMRにより求めたPTMG-BHB残基の量である。
Claims (7)
- 前記ヒドロキシ安息香酸類の含有量が500質量ppm以下である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂製造用コモノマー。
- 前記ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル類の含有量が1.0質量%以下である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂製造用コモノマー。
- 一般式(I)において、rが2〜200である請求項1〜4のいずれかに記載のポリカーボネート樹脂製造用コモノマー。
- 下記一般式(II)
で表されるヒドロキシ安息香酸類又は
下記一般式(III)
で表されるヒドロキシ安息香酸アルキルエステル類とポリアルキレンエーテルグリコールとをスズ系触媒存在下、エステル化反応またはエステル交換反応させて、下記一般式(I)
で表される化合物を含む反応混合物を得た後、該反応混合物をリン酸水溶液または固形吸着剤で処理することを特徴とするスズ含有量(元素として)が10ppm以下であるポリカーボネート樹脂製造用コモノマーの製造方法。 - リン酸水溶液の濃度が0.5〜40質量%である請求項6に記載のポリカーボネート樹脂製造用コモノマーの製造方法。
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