JP2010000977A - スライド駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライド駆動装置において、部品点数の増加を抑制しつつ、振動等により異音が発生するのを抑制する。
【解決手段】スライド駆動装置において、ドラムケース47におけるベースプレートの他面に対向する対向面47aをケーブル挿通部47cによって第1の領域47hと第2の領域47iとに区画する。第1の領域47hにドラム収容部47b及び固定手段が配置され、第1の領域47hの少なくとも一部がベースプレートの他面に当接している一方、第2の領域47iは、その全体がベースプレートの他面から離間している。
【選択図】図12

Description

本発明は、スライド駆動装置に関する。
従来、スライド駆動装置である車両用のウィンドウレギュレータとして、プレート状のモジュールベースの一面に配置された駆動ユニットと、モジュールベースの他面側に配置され駆動ユニットに連結された従動ユニットと、この従動ユニットにケーブルを介して連結された対象物支持部と、を備え、駆動ユニットの駆動力を従動ユニット及びケーブルを介して対象物支持部に伝達し、その駆動力によって対象物支持部がウィンドウパネルを昇降させる構成のものが、特許文献1に開示されている。
このウィンドウレギュレータの従動ユニットは、ケーブルが連結されて駆動ユニットに回転駆動される回転ドラムと、この回転ドラムを収容した樹脂製のドラムケースとから構成されている。このドラムケースは、モジュールベースとの対向面が略全体的にモジュールベースに当接した状態で、ボルトによってモジュールベースに締結されている。
特開2005−41280号公報
しかしながら、このようなドラムケースは、樹脂製で伸縮性があることから、当該ドラムケースにおけるモジュールベースへのボルト締結位置から離れた部位には、ボルトによる締結力が十分に行き渡らない。このため、車両走行時の振動や回転ドラムに巻き取られるケーブルの張りによるドラムケースの捩じれ、ドアが閉じられた時の衝撃等によって、ドラムケースにおけるボルト締結位置から離れた部位がモジュールベースと摺接して異音が発生する虞がある。これを防止するために締結部位を増やす等することが考えられるが、ウィンドウレギュレータの部品点数が増加してしまう。
そこで、本発明は、スライド駆動装置において、部品点数の増加を抑制しつつ、振動等により異音が発生するのを抑制することを目的とする。
本発明の第1の態様は、ベースプレートと、前記ベースプレートの一面側に配置された駆動部と、前記ベースプレートの他面側に配置され、前記駆動部に回転駆動される回転ドラムと、前記ベースプレートの他面側に配置され、前記回転ドラムに巻き込み及び送り出し可能に連結されたケーブルと、前記ベースプレートの他面に対向する対向面、前記回転ドラムを収容したドラム収容部及び前記ドラム収容部に連通していて前記ケーブルが挿通するケーブル挿通部を有し、固定手段によって前記ベースプレートの他面に固定されたドラムケースと、駆動対象物を移動可能に支持するとともに前記ケーブルに連結されて、当該ケーブルによって駆動されて前記駆動対象物を移動させる対象物支持部と、を備えるスライド駆動装置において、前記ケーブル挿通部は、前記ドラムケースに形成された一対の開口部を有してそれら開口部同士を連通しているとともに、前記対向面を第1の領域と第2の領域とに区画しており、前記第1の領域に前記ドラム収容部及び前記固定手段が配置され、前記第1の領域の少なくとも一部が前記ベースプレートの他面に当接している一方、前記第2の領域は、その全体が前記ベースプレートの他面から離間していることを特徴とする。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様のスライド駆動装置において、前記対向面には、前記第1の領域を前記ベースプレートの他面に当接させ、且つ前記第2の領域を前記ベースプレートの他面から離間させる段差が形成されていることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、前記第1又は第2の態様のスライド駆動装置において、前記ケーブル挿通部における前記開口部を有する両端部は、前記ベースプレートの他面から離間していることを特徴とする。
本発明の第4の態様は、前記第3の態様のスライド駆動装置において、前記ケーブル挿通部の前記両端部は、先端に向うにしたがい前記ベースプレートの他面から遠ざかるテーパ状に形成されていることを特徴とする。
本発明の第5の態様は、前記第1ないし第4の態様のいずれか一つのスライド駆動装置において、前記ケーブル挿通部は、前記第1の領域に隣接する第1の開口縁部及び前記第2の領域に隣接する第2の開口縁部を有して、前記対向面に開口した溝状に形成されており、前記第2の開口縁部には、前記ベースプレートの他面に当接して前記ケーブルをガイドする当接ガイド部が形成されていることを特徴とする。
本発明の第6の態様は、前記第1ないし第5の態様のいずれか一つのスライド駆動装置において、前記対向面における前記第1の領域には、前記ベースパネルの他面に当接し前記ドラム収容部の上方を覆うリブが設けられていることを特徴とする。
本発明の第7の態様は、前記第1ないし第6の態様のいずれか一つのスライド駆動装置において、駆動対象物は、車両のウィンドウパネルであり、当該スライド駆動装置は、ウィンドウレギュレータであることを特徴とする。
本発明によれば、ドラムケースにおけるベースプレートの他面に対向する対向面のうち、固定手段が配置されない第2の領域の全体がベースプレートの他面から離間しているので、振動等によって、ドラムケースの対向面の第2の領域がベースプレートと摺接することを抑制することができ、よってドラムケースとベースプレートとの摺接による異音が発生することを抑制することができる。
本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態は、本発明のスライド駆動装置を車両用のウィンドウレギュレータに適用した例である。図1は、本実施形態にかかるドアを示す斜視図である。
図1に示すように、車両のドアであるサイドドア1は、パネル構造のドア本体3と、このドア本体3に取り付けられたウィンドウレギュレータ5と、このウィンドウレギュレータ5に駆動されて昇降する駆動対象物であるウィンドウパネル7と、を備えている。ウィンドウパネル7は、例えばガラスや樹脂などによって構成されている。
ドア本体3は、インナパネル9と鋼板製のアウタパネル(図示せず)とが重ね合わされてそれらの上縁部を除く外周縁部が固着されることで構成されている。
インナパネル9は、中央部に開口部(図示せず)が形成され当該インナパネル9の外周縁部を構成する鋼板製のインナパネル本体11と、インナパネル9の開口部を塞ぐ板状に形成された例えば樹脂製のモジュールベース13とから構成さている。本実施形態では、このモジュールベース13が、ベースプレートとして機能している。
モジュールベース13の外周縁部には、ボルト(図示せず)挿入用の複数の挿入孔13aが形成されており、この挿入孔13aに挿入されたボルトによってモジュールベース13がインナパネル本体11に固定されている。
図2は、本実施形態にかかるウィンドウレギュレータを車外側から見た状態を示す側面図、図3は、本実施形態にかかるウィンドウレギュレータを車内側から見た状態を示す側面図である。
図2及び図3に示すように、ウィンドウレギュレータ5は、上述のモジュールベース13と、このモジュールベース13の車室側の面である一面13b側に配置された駆動部としての駆動ユニット15と、モジュールベース13の車外側の面である他面13c側に配置され駆動ユニット15に連結された従動部としての従動ユニット17と、モジュールベース13の他面13c側に配置されてウィンドウパネル7を昇降可能(移動可能)に支持している対象物支持部19と、モジュールベース13の他面13cに配置されて対象物支持部19と従動ユニット17とを連結した3本のケーブル21と、を備えている。このウィンドウレギュレータ5は、概略的には、駆動ユニット15の駆動力を従動ユニット17及びケーブル21を介して対象物支持部19に伝達し、その駆動力によって対象物支持部19がウィンドウパネル7を昇降(上下にスライド)させるようになっている。
図2に示すように、対象物支持部19は、ウィンドウパネル7を支持する前後一対のキャリア部材23,25と、キャリア部材23,25が移動可能に取り付けられた前後一対のガイドレール27,29と、を備えている。
キャリア部材23,25は、ウィンドウパネル7の下部を支持しているとともに、ケーブル21に連結されている。キャリア部材23,25は、ガイドレール27,29に摺動可能に嵌合している。このキャリア部材23,25は、ケーブル21によって駆動、具体的には引っ張られることによりガイドレール27,29に沿って移動し、ウィンドウパネル7をガイドレール27,29に沿って移動させるようになっている。
ガイドレール27,29は、上下方向に延在してモジュールベース13の他面13cに固定されており、キャリア部材23,25を上下方向に案内する。このガイドレール27,29の上端部及び下端部には、ケーブル21を支持するケーブルガイド31,33,35,37が取り付けられている。そして、これらケーブルガイド31,33,35,37には、ケーブル21が、前後一対のガイドレール27,29の間にてクロスするように掛け渡されている。ここで、ケーブル21は、その一部が保護チューブ51に挿通されて保護されている。そして、これら車両前後方向での前後一対のガイドレール27,29間に、駆動ユニット15及び従動ユニット17が配置されている。
図3に示すように、駆動ユニット15は、駆動源である正逆回転可能なモータ39と、モータ39に連結された減速装置40と、を有している。
減速装置40は、モータ39に連結された減速機構(図示せず)と、この減速機構を収容したギヤケース41とから構成されている。ギヤケース41は、例えば金属製である。ギヤケース41には、モータ39が取り付けられており、ギヤケース41は、複数(本実施形態では3個)のボルト49(図2参照)を用いてモジュールベース13の一面13bに固定されており、かかる構造によって、駆動ユニット15全体がモジュールベース13の一面13bに固定されている。具体的には、ギヤケース41には、ボルト49が螺合する複数(本実施形態では3個)の雌ねじ部(図示しない)が形成されており、従動ユニット17の後述するドラムケース47の取付孔47d及びモジュールベース13の取付孔を貫通したボルト49がその雌ねじ部に螺合することで、ギヤケース41が従動ユニット17のドラムケース47とともにモジュールベース13に締結されるようになっている。
駆動ユニット15の出力部である減速機構の出力軸(図示せず)は、ギヤケース41から突出しており、この出力軸は、モジュールベース13に形成された連絡孔(図示せず)を貫通してモジュールベース13の他面13c側へ突出し、従動ユニット17の後述の回転ドラム43に連結されている。
図4は、本実施形態にかかる従動部を車内側から見た状態を示す側面図、図5は、本実施形態にかかるドラムケースを示す斜視図、図6は、本実施形態にかかるドラムケースを示し、(a)は、車外側から見た状態のドラムケースの側面図、(b)は、(a)におけるVIb方向の矢視図である。
図4に示すように、従動ユニット17は、モジュールベース13の他面13c側に配置され、駆動ユニット15によって回動駆動される回転ドラム43と、この回転ドラム43を収容してモジュールベース13の他面13cに固定されたドラムケース47と、を備えて構成されている。
ドラムケース47は、図4ないし図6に示すように、側面視略三角形状に形成されている。ドラムケース47には、モジュールベース13の他面13cに対向する対向面47aと、回転ドラム43を回転可能に収容した有底筒状のドラム収容部47bと、ドラム収容部47bに連通していてケーブル21が挿通するケーブル挿通部47cと、が形成されている。
ケーブル挿通部47cは、ドラムケース47を上下に縦断した溝状に形成されている。具体的には、ドラムケース47に形成された一対の開口部47gを有して、それら開口部47g同士を連通しているとともに、ドラムケース47の対向面47aに開口している。このような溝状に形成されたケーブル挿通部47cには、一対の相対向する溝壁の開口縁部として第1の開口縁部47nと第2の開口縁部47pとが形成されている。このケーブル挿通部47cは、その中央部がドラム収容部47bに開口して連通しており、かかる構造によって、ドラムケース47に収容された回転ドラム43とケーブル挿通部47cとに亘ってケーブル21を配索することが可能となっている。ケーブル挿通部47c内には、ケーブルの弛みを吸収する弛み吸収手段である圧縮バネとして機能するコイルバネ53が配設されており、ケーブル21は、このコイルバネ53を貫通して配索されている。
回転ドラム43には、2つのケーブル21が巻き込み及び送り出し可能に巻回されて連結されている。回転ドラム43に巻回されたケーブル21は、ケーブル挿通部47cを通ってドラムケース47の外部に延出して対象物支持部19に配索されている。回転ドラム43には、連結孔43aが形成されており、この連結孔43aに駆動ユニット15の減速機構の出力軸が嵌合して固定されている。そして、回転ドラム43は、減速装置40の減速機構を介して連結されたモータ39によって回転駆動されることで、一方のケーブル21を巻き込み、他方のケーブル21を送り出すようになっている。
このドラムケース47は、固定手段であるボルト49によってモジュールベース13の他面13cに固定されている。具体的には、ドラムケース47には、ボルト49が挿通される取付孔47dが形成された3つの固定部47eが形成されており、この取付孔47d及びモジュールベース13の取付孔を貫通したボルト49が、上述したようにギヤケース41の雌ねじ部に螺合することでギヤケース41とともにモジュールベース13に締結されるようになっている。これら3つの固定部47eは、ケーブル挿通部47cのドラム収容部47b側においてドラム収容部47bの周囲に配置されている。
また、ドラムケース47には、上下一対の切欠溝47fが形成されている。この切欠溝47fは、断面U字状に形成されており、モジュールベース13の他面13cに立設された円柱状の突片13dに外嵌する。ここで、本実施形態は、モジュールベース13へのドラムケース47の当接構造を特徴の一つとしており、その詳細は後述する。
従動ユニット17および駆動ユニット15をモジュールベース13へ取り付けるには、まず、ドラムケース47のドラム収容部47bとケーブル挿通部47cとにグリスを塗布し、回転ドラム43に予め連結した2本のケーブル21,21をケーブル挿通部47cに挿通させ、ドラム収容部47b内に回転ドラム43を組み付け、この状態で回転ドラム43を回転させて回転ドラム43にケーブル21を巻きつける。これにより、ドラムケース47への回転ドラム43とケーブル21との組み付けが完了する。
次に、モジュールベース13の突片13dにドラムケース47の切欠溝47fを嵌合して、モジュールベース13の他面13cに対してドラムケース47を位置決めする。次に、モジュールベース13の連絡孔に、駆動ユニット15の減速機構の出力軸を、モジュールベース13の一面13b側から挿通し、この出力軸を回転ドラム43の連結孔43aに嵌合させる。そして、ボルト49を、ドラムケース47の取付孔47dとモジュールベース13の取付孔とに挿通させて、ギヤケース41の雌ねじ部に螺合させる。これにより、従動ユニット17および駆動ユニット15がモジュールベース13に締結され、従動ユニット17および駆動ユニット15のモジュールベース13への取り付けが完了する。
このような構成のサイドドア1においては、ウィンドウレギュレータ5のモータ39が回転すると、回転ドラム43が一方のケーブル21を送り出すとともに他方のケーブル21を引き込み、これにより、ケーブル21がウィンドウパネル7を支持したキャリア部材23をモータ39の回転方向に応じて昇降させ、ウィンドウパネル7がモータ39の回転方向に応じて昇降(上下にスライド)する。
次に、ドラムケース47について詳細に説明する。図7は、本実施形態にかかるドラムケースを示し、(a)は、車内側から見た状態のドラムケースの側面図、(b)は、(a)におけるVIIb方向の矢視図、図8は、図6(a)におけるVIII−VIII線に沿った断面図、図9は、図6(a)におけるIX−IX線に沿った断面図、図10は、図6(a)におけるX方向の矢視図、図11は、図6(a)におけるXI−XI線に沿った要部断面図、図12は、本実施形態にかかるドラムケースの対向面を説明するための説明図である。
図7に示すように、ドラムケース47において、ケーブル挿通部47cは、ドラムケース47の対向面47aを第1の領域47hと第2の領域47iとに区画している。詳細には、図12に示すように、第1の開口縁部47nが第1の領域47hを規定している一方、第2の開口縁部47pが第2の領域47iを規定している。ここで、図12において、対向面47aにおけるケーブル挿通部47cの外縁線を2本の太線で示している。そして、図12において、第1の開口縁部47nでの外縁線(右側の太線)の右側領域(矢印aで示す側の領域)が第1の領域47hであり、第2の開口縁部47pでの外縁線(左側の太線)の左側領域(矢印bで示す側の領域)が第2の領域47iである。したがって、第1の開口縁部47nは、第1の領域47hに隣接している一方、第2の開口縁部47pは、第2の領域47iに隣接している。
第1の領域47hには、ドラム収容部47b及び固定手段であるボルト49の固定部47eが配置されている。したがって、第1の領域47hには、ボルト49が固定部47eの取付孔47dに挿入された状態で配置される。一方、第2の領域47iには、切欠溝47fが配置されている。
そして、ドラムケース47の対向面47aでは、図7(b)ないし図11に示すように、第1の領域47hの一部がモジュールベース13の他面13cに当接している一方、第2の領域47iは、その全体がモジュールベース13の他面13cから離間していて、モジュールベース13の他面13cに対して非接触となっている。ここで、第1の領域47hのうちモジュールベース13の他面13cに当接している部位を、図12中にハッチングで示した。図12に示すように、第1の領域47hのうちモジュールベース13の他面13cに当接している部位は、本実施形態では、ドラム収容部47bの底面の周縁部に形成された複数の第1の当接面47sと、固定部47eにおいて取付孔47dの周縁部に形成された第2の当接面47tと、リブ47rに形成された第3の当接面47uとである。
ここで、リブ47rは、ドラム収容部47bの上下に一対設けられている。上側のリブ47rは、ケーブル挿通部47cにおける上側のコイルバネ53が配置された部分の近傍から上側の固定部47eを経由してドラム収容部47bに至って形成され、ドラム収容部47bの上方を覆っている。一方、下側のリブ47rは、ケーブル挿通部47cにおける下側のコイルバネ53が配置された部分の近傍から下側の固定部47eを経由してドラム収容部47bに至って形成され、ドラム収容部47bの下方を覆っている。なお、これら各リブ47rは、対応する上下の固定部47eによってそれぞれ2分割されている。
このように、ドラムケース47の対向面47aのうち第1の領域47hをモジュールベース13の他面13cに当接させ、且つ第2の領域47iをモジュールベース13の他面13cから離間させる手段として、ドラムケース47の対向面47aには、図9及び図10に示すように、段差47jが形成されている。この段差47jによって、第2の領域47iが第1の領域47hに対して凹んだ形状となっており、第2の領域47iがドラムケース47の対向面47aから離間する。
また、本実施形態では、図9に示すように、モジュールベース13の他面13cのうち第1の領域47h以外に第2の開口縁部47pの一部もモジュールベース13の他面13cに当接している。この当接部分も図12中にハッチングで示した。詳しくは、図7及び図9に示すように、第2の開口縁部47pの上下方向での中央部には、モジュールベース13の他面13cに当接してケーブル21をガイドする当接ガイド部47qが形成されている。この当接ガイド部47qは、ケーブル21に当接してケーブル21をガイドするとともに、ケーブル挿通部47cの第2の開口縁部47pとモジュールベース13の他面13cとの隙間からケーブル21が飛び出すことを阻止している。ここで、ケーブル挿通部47cは、モジュールベース13の他面13cを第1の領域47hと第2の領域47iとに区画しているものであり、第1の領域47hと第2の領域47iとのどちらにも属していない。
また、図7及び図11に示すように、ケーブル挿通部47cにおける開口部47gを有する上下の両端部47k,47mは、モジュールベース13の他面13cから離間している。詳細には、ケーブル挿通部47cの両端部47k,47mは、先端に向うにしたがい先細りになってモジュールベース13の他面13cから遠ざかるテーパ状に形成されている。
以上説明したように、本実施形態では、ウィンドウレギュレータ5において、ケーブル挿通部47cが、ドラムケース47の対向面47aを第1の領域47hと第2の領域47iとに区画しており、第1の領域47hにドラム収容部47b及びボルト49が配置され、第1の領域47hの少なくとも一部がモジュールベース13の他面13cに当接している一方、第2の領域47iは、その全体がモジュールベース13の他面13cから離間している。したがって、ドラムケース47におけるモジュールベース13の他面13cに対向する対向面47aのうち、ボルト49が配置されない第2の領域47iの全体がモジュールベース13の他面13cから離間しているので、車両走行時の振動や回転ドラム43に巻き取られるケーブル21の張りによるドラムケース47の捩じれ、サイドドア1が閉じられた時の衝撃等によって、ドラムケース47におけるボルト49による固定位置から離れた部位(第2の領域47i)が、モジュールベース13と摺接することを抑制することができ、よってドラムケース47とモジュールベース13との摺接による異音が発生することを抑制することができる。
このとき、本実施形態では、ドラムケース47の対向面47aには、第1の領域47hをモジュールベース13の他面13cに当接させ、且つ第2の領域47iをモジュールベース13の他面13cから離間させる段差47jが形成されている。したがって、簡素な構成でモジュールベース13の他面13cへのドラムケース47の対向面47aの当接部位及び非当接部位を形成することができる。
また、本実施形態では、ケーブル挿通部47cにおける開口部47gを有する両端部47k,47mが、モジュールベース13の他面13cから離間しているので、当該両端部47k,47mが、車両走行時の振動や回転ドラム43に巻き取られるケーブル21の張りによるドラムケース47の捩じれ、サイドドア1が閉じられた時の衝撃等によって、モジュールベース13と摺接することを抑制することができ、よってドラムケース47とモジュールベース13との摺接による異音が発生することを抑制することができる。
また、本実施形態では、ケーブル挿通部47cの両端部47k,47mは、先端に向うにしたがいモジュールベース13の他面13cから遠ざかるテーパ状に形成されているので、簡素な構成でケーブル挿通部47cの両端部47k,47mをモジュールベース13の他面13cから離間させることができるとともに、ドラムケース47の軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、ケーブル挿通部47cの第2の開口縁部47pには、モジュールベース13の他面13cに当接してケーブル21をガイドする当接ガイド部47qが形成されているので、ケーブル挿通部47cの第2の開口縁部47pとモジュールベース13の他面13cとの隙間からケーブル21が飛び出すことが阻止される。
また、本実施形態では、ドラムケース47の対向面47aにおける第1の領域47hには、モジュールベース13の他面13cに当接しドラム収容部47bの上方を覆うリブ47rが設けられているので、ドア本体3とウィンドウパネル7との隙間からドア本体3に浸入した水がドラム収容部47bとモジュールベース13の他面13cとの隙間からドラム収容部47b内に浸入するのを抑制することができる。また、リブ47rによってドラムケース47における第1の領域47hからケーブル挿通部47cにかけての剛性が向上し、ひいては第1の領域47hやケーブル挿通部47cの肉抜きが可能となる。
なお、本発明は、本実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。例えば、本実施形態では、スライド駆動装置としてウィンドウレギュレータを例に説明したが、これに限ることなく、スライド駆動装置としては、車両のオートスライドドアにおいてスライドドア本体を前後方向にスライド駆動する駆動装置であっても良い。
また、モジュールベースの他面にドラムケースを固定する固定手段は、ボルト以外に、例えばねじやクリップ、リベットなどであってもよい。
本発明の一実施形態にかかるドアを示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるウィンドウレギュレータを車外側から見た状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態にかかるウィンドウレギュレータを車内側から見た状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態にかかる従動部を車内側から見た状態を示す側面図である。 本発明の一実施形態にかかるドラムケースを示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるドラムケースを示し、(a)は、車外側から見た状態のドラムケースの側面図、(b)は、(a)におけるVIb方向の矢視図である。 本発明の一実施形態にかかるドラムケース47を示し、(a)は、車内側から見た状態のドラムケースの側面図、(b)は、(a)におけるVIIb方向の矢視図である。 図6(a)におけるVIII−VIII線に沿った断面図である。 図6(a)におけるIX−IX線に沿った断面図である。 図6(a)におけるX方向の矢視図である。 図6(a)におけるXI−XI線に沿った要部断面図である。 本発明の一実施形態にかかるドラムケースの対向面を説明するための説明図である。
符号の説明
5 ウィンドウレギュレータ(スライド駆動装置)
7 ウィンドウパネル(駆動対象物)
13 モジュールベース(ベースプレート)
13b 一面
13c 他面
15 駆動ユニット(駆動部)
19 対象物支持部
21 ケーブル
43 回転ドラム
47 ドラムケース
47a 対向面
47b ドラム収容部
47c ケーブル挿通部
47g 開口部
47h 第1の領域
47i 第2の領域
47j 段差
47k,47m 端部
47n 第1の開口縁部
47p 第2の開口縁部
47q 当接ガイド部
47r リブ
49 ボルト(固定手段)

Claims (7)

  1. ベースプレートと、
    前記ベースプレートの一面側に配置された駆動部と、
    前記ベースプレートの他面側に配置され、前記駆動部に回転駆動される回転ドラムと、
    前記ベースプレートの他面側に配置され、前記回転ドラムに巻き込み及び送り出し可能に連結されたケーブルと、
    前記ベースプレートの他面に対向する対向面、前記回転ドラムを収容したドラム収容部及び前記ドラム収容部に連通していて前記ケーブルが挿通するケーブル挿通部を有し、固定手段によって前記ベースプレートの他面に固定されたドラムケースと、
    駆動対象物を移動可能に支持するとともに前記ケーブルに連結されて、当該ケーブルによって駆動されて前記駆動対象物を移動させる対象物支持部と、
    を備えるスライド駆動装置において、
    前記ケーブル挿通部は、前記ドラムケースに形成された一対の開口部を有してそれら開口部同士を連通しているとともに、前記対向面を第1の領域と第2の領域とに区画しており、
    前記第1の領域に前記ドラム収容部及び前記固定手段が配置され、
    前記第1の領域の少なくとも一部が前記ベースプレートの他面に当接している一方、前記第2の領域は、その全体が前記ベースプレートの他面から離間していることを特徴とするスライド駆動装置。
  2. 前記対向面には、前記第1の領域を前記ベースプレートの他面に当接させ、且つ前記第2の領域を前記ベースプレートの他面から離間させる段差が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスライド駆動装置。
  3. 前記ケーブル挿通部における前記開口部を有する両端部は、前記ベースプレートの他面から離間していることを特徴とする請求項1又は2に記載のスライド駆動装置。
  4. 前記ケーブル挿通部の前記両端部は、先端に向うにしたがい前記ベースプレートの他面から遠ざかるテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載のスライド駆動装置。
  5. 前記ケーブル挿通部は、前記第1の領域に隣接する第1の開口縁部及び前記第2の領域に隣接する第2の開口縁部を有して、前記対向面に開口した溝状に形成されており、
    前記第2の開口縁部には、前記ベースプレートの他面に当接して前記ケーブルをガイドする当接ガイド部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のスライド駆動装置。
  6. 前記対向面における前記第1の領域には、前記ベースパネルの他面に当接し前記ドラム収容部の上方を覆うリブが設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のスライド駆動装置。
  7. 前記駆動対象物は、車両のウィンドウパネルであり、当該スライド駆動装置は、ウィンドウレギュレータであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のスライド駆動装置。
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