JP2019060431A - 乗物用ドアにおけるモーター部品の取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】モーター部品駆動時における静音性を確保しつつ、モーター部品を確実に取り付けることができる乗物用ドアにおけるモーター部品の取付構造を提供する。【解決手段】乗物用ドア10におけるモーター部品43の取付構造は、ドア部品30を駆動するためのモーター部品43を乗物用ドア10の被取付部12Bに対して取り付ける取付構造であって、モーター部品43は、締結部材60Aを挿通する挿通孔46Aを有し、締結部材60Aによって被取付部12Bに対して締結される構成であり、挿通孔46Aの孔縁部47には、モーター部品43と、被取付部12B及び締結部材60Aとの間に介在する防振部材50が装着され、締結部材60Aは、防振部材50に対して被取付部12Bとは反対側の位置に、挿通孔46Aの径方向に延在する鍔状の鍔部66Aを有し、鍔部66Aは、防振部材50側の面67から突出して、突出先端面69が防振部材50に当接する突部68を有する。【選択図】図4

Description

本明細書によって開示される技術は、乗物用ドアにおけるモーター部品の取付構造に関する。
取付部材を相手側部材に締結する際に取付部材を補強する補強カラーとして、下記特許文献1に開示のものが知られている。特許文献1に開示の構成では、取付部材に貫通形成された締結孔内に配置され、該取付部材を相手側部材に締結するための締結部材が挿通する筒状の金属製本体部と、本体部の外周面に設けられ、締結孔の内周面に密着する樹脂製抜け止め部とを備え、締結部材による締結時に取付部材の締結孔周縁部を補強する構成とされる。そして、補強カラーを取付部材の締結孔に挿入すると、抜け止め部が樹脂製であるため、該抜け止め部は締結孔の内周面に沿うように変形する、と記載されている。
特開2008−111467号公報
ところで、モーター部品のような振動を生じる部品を乗物用ドアの被取付部に対して取り付ける場合には、モーター部品駆動時における静音性を確保するために、モーター部品と、被取付部及び締結部材との間に防振部材を介在させる場合がある。しかしながら、モーター部品の取り付け状態において、防振部材が変形し難い態様では、所期の防振性能が発揮されず、十分な静音性を確保できない虞がある。一方、モーター部品と、被取付部及び締結部材との間に防振部材を介在させる構成では、防振部材が変形することに起因して、乗物用ドアを閉める際の衝撃等により、モーター部品の被取付部に対する締結が解除されることが懸念され、問題がある。
本明細書によって開示される技術は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、モーター部品駆動時における静音性を確保しつつ、モーター部品を確実に取り付けることができる乗物用ドアにおけるモーター部品の取付構造を提供することを目的とする。
本明細書によって開示される乗物用ドアにおけるモーター部品の取付構造は、ドア部品を駆動するためのモーター部品を乗物用ドアの被取付部に対して取り付ける取付構造であって、前記モーター部品は、締結部材を挿通する挿通孔を有し、前記締結部材によって前記被取付部に対して締結される構成であり、前記挿通孔の孔縁部には、前記モーター部品と、前記被取付部及び前記締結部材との間に介在する防振部材が装着され、前記締結部材は、前記防振部材に対して前記被取付部とは反対側の位置に、前記挿通孔の径方向に延在する鍔状の鍔部を有し、前記鍔部は、前記防振部材側の面から突出して、突出先端面が前記防振部材に当接する突部を有する。
このようなモーター部品の取付構造によれば、締結部材が鍔部を有することにより、乗物用ドアを閉める際の衝撃等により、締結部材が挿通孔から脱落して、モーター部品の被取付部に対する締結が解除される事態を抑制することができる。そのうえで、鍔部が突部を有するから、仮に、突部を有せず鍔部の防振部材側の面が防振部材に対して当接する構成に比べて、振動吸収時における防振部材の変形等を妨げ難く、鍔部を設けたことに起因して、防振部材の振動吸収性能が損なわれる事態を抑制することができる。この結果、モーター部品駆動時における静音性を確保しつつ、乗物用ドアにおいてモーター部品を確実に取り付けることができる。
上記構成において、前記締結部材は、前記防振部材が装着された前記挿通孔に挿通される被挿通部を有し、前記鍔部は、前記被挿通部から前記挿通孔の径方向に延出する構成とされ、前記突部は、前記鍔部の延出基端に設けられた段部によって構成されていてもよい。このような構成によれば、締結部材が大径の鍔部を有する構成であっても、例えば、段部までの延出寸法を有するフランジ部を有する締結部材と同等の防振部材の振動吸収性能とすることができ、防振部材に係る防振設計がし易く、好適に、モーター部品駆動時における静音性を確保することができる。
上記構成において、前記鍔部は、前記挿通孔の径より大きい径を有していてもよい。このような構成によれば、締結部材が挿通孔の孔縁部に係止されることにより、締結部材が挿通孔から脱落して、モーター部品の被取付部に対する締結が解除される事態を、より一層、抑制することができる。
上記構成において、前記乗物用ドアは、ヒンジ部を支点にして開閉するヒンジ式ドアであり、前記被取付部は、前記乗物用ドアにおける前記ヒンジ部から遠い側に配されていてもよい。被取付部には、ヒンジ部から遠い位置に配される程、乗物用ドアを閉める際に大きな衝撃が作用する。このため、乗物用ドアにおけるヒンジ部から遠い側に配され被取付部において、締結部材が鍔部を有する構成とすることにより、モーター部品の被取付部に対する締結が解除される事態を効果的に抑制することができる。
本明細書によって開示される技術によれば、モーター部品駆動時における静音性を確保しつつ、モーター部品を確実に取り付けることができる乗物用ドアにおけるモーター部品の取付構造を提供することができる。
実施形態1に係るサンシェード装置を車室内から視た図(ドアトリム等を省略して示す) サンシェード装置の断面図 鍔部を有するカラーを裏面側から視た斜視図 サンシェード装置の取付構造を示す断面図(図1のIV−IV線で切断した図に対応) サンシェード装置の他の取付構造を示す断面図(図1のV−V線で切断した図に対応) 実施形態2に係る鍔部を有するカラーを裏面側から視た斜視図 サンシェード装置の取付構造を示す断面図 実施形態3に係るサンシェード装置の取付構造を示す断面図 実施形態4に係るサンシェード装置の取付構造を示す断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。本実施形態では、乗物用ドアにおけるモーター部品の取付構造として、サンシェード装置30(ドア部品)を駆動するためのモーター43(モーター部品)を車両用ドア10(乗物用ドア)の被取付部12A,12Bに対して取り付ける取付構造について例示する。なお、各図において、FR及びRRの矢印は車両前方及び車両後方をそれぞれ示し、UP及びDWの矢印は車両上方及び車両下方をそれぞれ示し、IN及びOUTの矢印は車室内側及び車室外側をそれぞれ示す。
車両用ドア10は、図1に示されるように、車両のサイドドアとして使用されるもので、金属製のドアインナパネル11及びドアアウタパネル(図示せず)と、ドアインナパネル11を車室内側から覆う形で配される合成樹脂製のドアトリム16(図2参照)とを備えて構成されている。車両用ドア10は、車両前縁部に配されたヒンジ部18を支点にして開閉するヒンジ式ドアとされる。ドアインナパネル11には、サンシェード装置30が取り付けられる被取付部12A,12B,12Cが、車両後端部と、ディビジョンバー25の下方付近と、車両前端部の3か所にそれぞれ設けられている。以下、3か所の被取付部12A,12B,12Cを、車両後方から被取付部12A(被取付部の一例)、被取付部12B(被取付部の一例)、被取付部12Cと呼び、互いに区別する。
被取付部12Bには、図4に示されるように、後述する第1締結部材60A(締結部材の一例)の軸部63を締結するための締結孔13が設けられている。締結孔13には、グロメット14が挿通され、グロメット14に第1締結部材60Aをネジ止めすることで、グロメット14を介して第1締結部材60Aを締結孔13に締結可能な構成となっている。なお、被取付部12Aの構成もこれと同様であり、また、被取付部12Cの構成は、第2締結部材60Cの軸部63が締結される点を除いて、これと同様であり、これらの説明を省略する(図5参照)。
車両用ドア10には、図1に示されるように、上部にサイドウインドウ20が配されている。サイドウインドウ20は、窓開口21を有するウインドウフレーム23と、ウインドウフレーム23を車室内側から覆う形で配されるフレームガーニッシュ(不図示)と、窓開口21を前側開口21Aと後側開口21Bに分割するディビジョンバー25と、前側開口21Aを開閉可能な第1ウインドウガラス27Aと、後側開口21Bを閉塞する第2ウインドウガラス27Bと、を備えて構成されている。車両用ドア10には、サイドウインドウ20を遮光可能に構成されたサンシェード装置30が設けられている。なお、図1においては、フレームガーニッシュ及びドアトリム16を省略して、サンシェード装置30を示している。
サンシェード装置30は、図1に示されるように、前側開口21Aからの光を遮光するための第1スクリーン31Aと、後側開口21Bからの光を遮光するための第2スクリーン31Bと、第1スクリーン31Aの展開又は格納をガイドする第1ガイドレール32Aと、第2スクリーン31Bの展開又は格納をガイドする第2ガイドレール32Bと、第1スクリーン31Aを巻き取るための巻き取り軸を有する第1ケース部33Aと、第2スクリーン31Bを巻き取るための巻き取り軸を有する第2ケース部33Bと、を有している。
第1スクリーン31Aには、図1に示されるように、上端縁に、第1フレーム34Aが取り付けられている。そして、第1フレーム34Aの前後両端には、前後方向に張出し、第1ガイドレール32Aに沿ってスライドする第1スライド部35Aが設けられている。第1ガイドレール32Aは、ウインドウフレーム23の前縁部及びディビジョンバー25に沿って延設され、第1スライド部35Aを上下方向に案内支持する構成になっている。第1スクリーン31Aには、第1スライド部35Aを第1ガイドレール32Aに沿って摺動させる2本の第1ケーブル36Aが取り付けられている。
第2スクリーン31Bには、図1に示されるように、後端縁に、第2フレーム34Bが取り付けられている。そして、第2フレーム34Bには、下方に張出し、第2ガイドレール32Bに沿ってスライドする第2スライド部35Bが設けられている。第2ガイドレール32Bは、ドアトリム16の上縁部に沿って延設され、第2スライド部35Bを前後方向に案内支持する構成になっている。第2スクリーン31Bには、第2スライド部35Bを第2ガイドレール32Bに沿って摺動させる1本の第2ケーブル36Bが取り付けられている。
車両用ドア10には、図1に示されるように、第1ケーブル36A及び第2ケーブル36Bを繰り出し又は繰り戻すための駆動装置40が設けられている。駆動装置40は、歯車を有するギヤボックス41と、電動のモーター43を有している。ギヤボックス41は、第1ケーブル36Aとかみ合う歯車と、第2ケーブル36Bとかみ合う歯車(共に不図示)を有する。駆動装置40は、モーター43の駆動力によってギヤボックス41の各歯車が回転し、第1ケーブル36A及び第2ケーブル36Bを繰り出し又は繰り戻す構成となっている。本実施形態では、駆動装置40は、サンシェード装置30と一体的に設けられており、以下、モーター43の取付構造として、サンシェード装置30の取付構造について説明する。
サンシェード装置30には、図1に示されるように、ドアインナパネル11に対して取り付けられる取付部45A,45B,45Cが、被取付部12A,12B,12Cと対応する位置にそれぞれ設けられている。取付部45A,45B,45Cは、サンシェード装置30から下方に向けて延出するとともに、車両前後方向に沿って延在する片状をなす。取付部45A,45Bには、第1締結部材60Aを挿通する挿通孔46Aが形成されている(図4参照)。この取付部45A,45Bは、モーター43の車両後側と前側にそれぞれ位置している。また、取付部45Cには、第2締結部材60Cを挿通する、挿通孔46Aと同様の挿通孔46Cが形成されている(図5参照)。そして、サンシェード装置30は、第1締結部材60A及び第2締結部材60Cによって被取付部12A,12B,12Cに対して締結される構成とされている。
挿通孔46Aの孔縁部47には、図1及び図2に示されるように、モーター43と、被取付部12A,12B及び第1締結部材60Aとの間に介在する防振部材50が装着されている。防振部材50は、合成ゴム等の弾性変形可能な環状部材によって構成され、外周面に凹設された溝部53に挿通孔46Aの孔縁部47を嵌め込むようにして、孔縁部47に装着されている。なお、挿通孔46Cの孔縁部47にも、挿通孔46Aと同様に防振部材50が装着されている。
防振部材50は、図4及び図5に示されるように、中央部に貫通孔51を有し、貫通孔51の内側に金属製のカラー64A,64Cが挿通される構成となっている。防振部材50の厚さ寸法は、カラー64A,64Cの高さ寸法と同等かそれよりもやや小さく設定され、防振部材50が締結部材60A,60Cの締結により圧縮変形されない程度とされている。そして、防振部材50は、孔縁部47側から伝わるモーター43の振動等により弾性的に撓み変形して、振動エネルギーを吸収可能な構成とされている。
第1締結部材60Aは、図4に示されるように、防振部材50に対して被取付部12A,12Bとは反対側の位置に、挿通孔46Aの径方向に延在する鍔状の鍔部66Aを有している。一方、第2締結部材60Cは、鍔部66Aより小径、かつ、後述する突部68を有しない小径鍔部66Cを有している(図5参照)。本実施形態では、第1締結部材60Aが、頭部62と軸部63を有するボルト61と、鍔部66Aを有する筒状のカラー64Aと、によって構成されているものを例示する。なお、第2締結部材60Cは、同様のボルト61と、小径鍔部66Cを有する筒状のカラー64Cとによって構成されている。このような構成によれば、例えば、第1締結部材60Aとして鍔部66Aを一体的に有する特別なボルトを用いることなく、第2締結部材60Cやその他の締結部位と共通する汎用のボルト61と、カラー64Aとにより第1締結部材60Aを構成することができるという点において、好ましい。
カラー64Aは、図4に示されるように、防振部材50が装着された挿通孔46Aに挿通される被挿通部65を有している。被挿通部65は、被取付部12A,12Bとボルト61の頭部62との間のスペーサーとして、頭部62を被取付部12A,12B側から支持する構成とされる。鍔部66Aは、被挿通部65から挿通孔46Aの径方向に延出する構成とされている。つまり、カラー64Aは、フランジ状の鍔部66Aを有する、いわゆるフランジ付きカラーとされる。カラー64Cは、鍔部66Aが小径鍔部66Cとされるほかは、カラー64Aと同様の構成であり、その説明を省略する。
鍔部66Aは、図4に示されるように、挿通孔46Aの径より大きい径を有する。言い換えれば、鍔部66Aは、被挿通部65の外周面から挿通孔46Aの孔縁部47とラップする位置まで延出している。そして、被挿通部65にボルト61の軸部63が挿通された状態では、鍔部66Aが挿通孔46Aの孔縁部47とボルト61の頭部62との間に介在する構成となっている。一方、小径鍔部66Cは、防振部材50の貫通孔51の径より大きい径を有するものの、挿通孔46Cの径より小さい径を有している(図5参照)。
鍔部66Aは、図3及び図4に示されるように、裏面67(防振部材50側の面)から突出して、突出先端面69が防振部材50に当接する突部68を有する。なお、「突出先端面69が防振部材50に当接する」とは、常時において突出先端面69が防振部材50に当接している態様のみならず、防振部材50の位置により、突出先端面69が防振部材50に当接し得る態様も含むものとする。鍔部66Aは、突出先端面69が防振部材50に当接することで、裏面67と防振部材50との間に隙間が形成されるように構成されている。つまり、突部68は、防振部材50を鍔部66Aの裏面67から離間した位置に保持して、鍔部66Aの径によらず、鍔部66Aと防振部材50との接触面積を突出先端面69の面積程度にとどめる役目を果たす。
突部68は、図3及び図4に示されるように、鍔部66Aの延出基端に設けられた段部によって構成されている。以下、「段部」に「突部」と同じ符号を付して説明する。段部68は、被挿通部65の周囲に沿って延設された環状をなし、防振部材50の貫通孔51の孔縁部に当接するように構成されている。段部68は、小径鍔部66Cと同様の径を有し、鍔部66Aと防振部材50との接触態様(図4参照)が、小径鍔部66Cと防振部材50との接触態様(図5参照)と同等となるように構成されている。
続いて、本実施形態の作用について説明する。車両用ドア10を閉める際には、車両用ドア10は、ヒンジ部18を軸として、車室内側に向けて回動する。車両用ドア10が閉位置に至ると、ドアインナパネル11が車体に係止されて回動を停止し、ドアインナパネル11に取り付けられた部品には慣性により車室内側に向かう力が作用する。モーター43のように、比較的重量の大きい部品の取付部45A,45B,45Cでは、各取付部45A,45B,45Cに作用する慣性力も大きくなる。また、被取付部12A,12B,12Cの各々に取り付けられた取付部45A,45B,45Cには、その位置がヒンジ部18から遠くなる程、大きな力が作用する。つまり、取付部45Cが被取付部12Cから離間しようとする力より、取付部45A,45Bが被取付部12A,12Bから離間しようとする力の方が大きいものとなる。仮に、取付部45A,45Bを締結する締結部材が鍔部66Aを有していない構成では、サンシェード装置30に車室内側に向かう力が作用すると、防振部材50の撓み変形を伴って、取付部及び防振部材50が締結部材に対して車室内側に変位したり、取付部が締結部材に係止された防振部材50に対して車室内側に変位したりして、締結部材が挿通孔46Aから脱落する虞がある。一方、本実施形態では、第1締結部材60Aが鍔部66Aを有することにより、挿通孔46Aの孔縁部47が鍔部66Aに係止されることで、第1締結部材60Aが挿通孔46Aから脱落し難くなっている。
サンシェード装置30を駆動する際には、図示しないスイッチをONする。すると、サンシェード装置30は、モーター43が回転して、第1スクリーン31A及び第2スクリーン31Bが展開又は格納される。この際、モーター43及びギヤボックス41から発振される振動により、サンシェード装置30が振動し、取付部45A,45B,45Cも同様に振動する。取付部45A,45Bに取り付けられた防振部材50,50は、モーター43と、被取付部12A,12B及び第1締結部材60A,60Aとの間に介在している。また、取付部45Cに取り付けられた防振部材50は、モーター43と、被取付部12C及び第2締結部材60Cとの間に介在している。第1締結部材60Aは、第2締結部材60Cの小径鍔部66Cより大径の鍔部66Aを有するが、鍔部66Aが突部68を有することで、第1締結部材60Aと防振部材50との接触態様が、第2締結部材60Cと防振部材50との接触態様と同等とされる。このため、取付部45A,45Bに取り付けられた防振部材50は、取付部45Cに取り付けられた防振部材50と同等の振動吸収性能を発揮可能とされる。取付部45A,45B,45Cの振動は、防振部材50が撓み変形することにより吸収され、防振部材50を備えない構成に比べて、被取付部12A,12B,12Cや第1締結部材60A又は第2締結部材60Cに振動が伝達され難くなっている。このため、車両用ドア10は、モーター43の回転に起因して、ノイズが生じ難い構成が実現されている。
続いて、本実施形態の効果について説明する。本実施形態のサンシェード装置30の取付構造によれば、第1締結部材60Aが鍔部66Aを有することにより、車両用ドア10を閉める際の衝撃等により、第1締結部材60Aが挿通孔46Aから脱落して、サンシェード装置30の被取付部12A,12Bに対する締結が解除される事態を抑制することができる。そのうえで、鍔部66Aが突部68を有するから、仮に、突部を有せず鍔部の裏面(防振部材側の面)が防振部材50に対して当接する構成に比べて、振動吸収時における防振部材50の変形等を妨げ難く、鍔部66Aを設けたことに起因して、防振部材50の振動吸収性能が損なわれる事態を抑制することができる。この結果、モーター43駆動時における静音性を確保しつつ、車両用ドア10においてサンシェード装置30を確実に取り付けることができる。
本実施形態では、突部68は、鍔部66Aの延出基端に設けられた段部68によって構成されている。このため、第1締結部材60Aが大径の鍔部66Aを有する構成であっても、例えば、第2締結部材60Cのような、段部68までの延出寸法を有するフランジ部を有する締結部材と同等の防振部材50の振動吸収性能とすることができ、防振部材50に係る防振設計がし易く、好適に、モーター43駆動時における静音性を確保することができる。
本実施形態では、鍔部66Aは、挿通孔46Aの径より大きい径を有している。このため、第1締結部材60Aが挿通孔46Aの孔縁部47に係止されることにより、モーター43の被取付部12A,12Bに対する締結が解除される事態を、より一層、抑制することができる。
本実施形態では、車両用ドア10は、ヒンジ部18を支点にして開閉するヒンジ式ドアであり、被取付部12A,12Bは、車両用ドア10におけるヒンジ部18から遠い側に配されている。被取付部12A,12B,12Cには、ヒンジ部18から遠い位置に配される程、車両用ドア10を閉める際に大きな衝撃が作用する。このため、車両用ドア10におけるヒンジ部18から遠い側に配され被取付部12A,12Bにおいて、第1締結部材60Aが鍔部66Aを有する構成とすることにより、サンシェード装置30の被取付部12A,12Bに対する締結が解除される事態を効果的に抑制することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図6及び図7によって説明する。本実施形態の車両用ドア10におけるサンシェード装置30の取付構造は、第1締結部材160Aの構成が上記実施形態1と相違する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。
第1締結部材160Aは、頭部62と軸部63を有するボルト61と、鍔部166Aを有する筒状のカラー164Aと、によって構成されている。鍔部166Aは、裏面67(防振部材50側の面)から突出して、突出先端面69が防振部材50に当接する突部168を有する。突部168は、裏面67から突起した複数の突起によって構成されている。複数の突起は、カラー164Aの周囲に沿って点在し、防振部材50の鍔部66Aと対向する面に当接するように構成されている。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図8によって説明する。本実施形態の車両用ドア10におけるサンシェード装置30の取付構造は、第1締結部材260Aの構成が上記実施形態1と相違する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。
第1締結部材260Aは、頭部62と、軸部63と、防振部材50が装着された挿通孔46Aに挿通される被挿通部265と、鍔部266Aとを有するボルトによって構成されている。つまり、第1締結部材260Aは、いわゆるフランジ付きボルトとされ、被挿通部265が段付き状に形成されている。鍔部266Aの構成は、実施形態1の鍔部66Aと同様であり、その説明を省略する。このような構成によれば、鍔部266Aがボルトと一体的に設けられることで、第1締結部材260Aに係る部品点数及び組み付け工数を低減することができるという点において、好ましい。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4を図9によって説明する。本実施形態の車両用ドア10におけるサンシェード装置30の取付構造は、第1締結部材360Aの構成が上記実施形態1と相違する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。
第1締結部材360Aは、頭部62と、軸部63と、被挿通部265と、鍔部266Aとを有するボルトによって構成されている。そして、第1締結部材360Aは、締結孔13の孔縁部に溶接されたナット15にネジ止めされることで、締結孔13に締結される構成となっている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば、次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、ドア部品としてサンシェード装置を例示するとともに、モーター部品としてサンシェード装置のモーターを例示したが、これに限られない。例えば、ドア部品はウインドウガラスであり、モーター部品はウインドウレギュレータであってもよい。
(2)上記実施形態では、モーターがサンシェード装置と一体的に設けられ、モーター部品の取付構造として、サンシェード装置の取付構造を例示したが、これに限られない。例えば、モーターがサンシェード装置とは別体的に設けられ、モーターのみをドアインナパネルに対して取り付ける取付構造であってもよい。
(3)上記実施形態以外にも、第1締結部材や防振部材の形状、構成、配置は適宜変更可能である。例えば、鍔部は挿通孔の径より小さい径を有していてもよい。
(4)上記実施形態では、乗物用ドアとして車両のサイドドアを例示したが、これに限られない。例えば、車両以外の乗物のドアにおけるモーター部品の取付構造に本願技術を適用してもよい。
10…車両用ドア(乗物用ドア)、12A,12B,12C…被取付部、18…ヒンジ部、30…サンシェード装置(ドア部品)、43…モーター(モーター部品)、46A…挿通孔、47…孔縁部、50…防振部材、60A,160A,260A,360A…第1締結部材(締結部材)、65,265…被挿通部、66A,166A,266A…鍔部、67…裏面(防振部材側の面)、69…段部(突部)、69…突出先端面、168…突部

Claims (4)

  1. ドア部品を駆動するためのモーター部品を乗物用ドアの被取付部に対して取り付ける取付構造であって、
    前記モーター部品は、締結部材を挿通する挿通孔を有し、前記締結部材によって前記被取付部に対して締結される構成であり、
    前記挿通孔の孔縁部には、前記モーター部品と、前記被取付部及び前記締結部材との間に介在する防振部材が装着され、
    前記締結部材は、前記防振部材に対して前記被取付部とは反対側の位置に、前記挿通孔の径方向に延在する鍔状の鍔部を有し、
    前記鍔部は、前記防振部材側の面から突出して、突出先端面が前記防振部材に当接する突部を有する乗物用ドアにおけるモーター部品の取付構造。
  2. 前記締結部材は、前記防振部材が装着された前記挿通孔に挿通される被挿通部を有し、
    前記鍔部は、前記被挿通部から前記挿通孔の径方向に延出する構成とされ、
    前記突部は、前記鍔部の延出基端に設けられた段部によって構成されている請求項1に記載の乗物用ドアにおけるモーター部品の取付構造。
  3. 前記鍔部は、前記挿通孔の径より大きい径を有する請求項1又は請求項2に記載の乗物用ドアにおけるモーター部品の取付構造。
  4. 前記乗物用ドアは、ヒンジ部を支点にして開閉するヒンジ式ドアであり、
    前記被取付部は、前記乗物用ドアにおける前記ヒンジ部から遠い側に配されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗物用ドアにおけるモーター部品の取付構造。
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