JP2009543006A - トーションスプリング、弾性器具及びスライド開閉装置並びにこの装置を用いた携帯機器 - Google Patents

トーションスプリング、弾性器具及びスライド開閉装置並びにこの装置を用いた携帯機器 Download PDF

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Abstract

携帯機器のスライド開閉装置に適した弾性器具が開示される。この弾性器具は、縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた第1渦巻部を有する第1トーションスプリング、及び該第1渦巻部の外側部から延びる第1延長アームと、縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれ、第1渦巻部と同一平面上に並列配置された第2渦巻部を有する第2トーションスプリング、及び該第2渦巻部の外側部から延びる第2延長アームと、を備える。弾性器具はまた、第1トーションスプリングの両端の一方と、第2トーションスプリングの両端の一方とを相互に連結する連結部材を備える。この弾性器具は、縦方向に重なる部分を有する従来のトーションスプリングに比べて厚さを小さくしても良い。

Description

この発明は、トーションスプリング、弾性器具及びスライド開閉装置並びにこの装置を用いた携帯機器に関し、特に無線電話機やPDA、PMPといった携帯機器のスライド開閉装置に適したトーションスプリング及び弾性器具、並びにスライド開閉装置及びこれを用いた携帯機器に関するものである。
消費者は厚さの薄い機器を好むことから、携帯機器においてその厚みを減らすことが課題となっている。
ここで図1は、従来のスライド開閉装置を示す平面図であり、図2は従来のトーションスプリングの拡大正面図である。
図に示すように、スライド開閉装置10は、ガイド部11が形成されたガイド部材12と、このガイド部材12に移動自在に配設されたスライド部材16と、ガイド部材12及びスライド部材16間に回転自在に取り付けられたトーションスプリング12とを備える。トーションスプリング20は、外力によるスライド部材16のガイド部11に沿った移動に応じて回転しながら収縮する。一方、外力が除去させると、トーションスプリング12は回転しながら拡張してスライド部材16をガイド部11の長手方向に押進させる。
図1及び2に示すように、従来のトーションスプリング20は、スチールワイヤのような弾性力の大きいスプリングワイヤ22の一部を巻回して一体に形成されるか、あるいはスプリングワイヤ22の一部を渦巻状に巻いて一体に形成される。従来のトーションスプリング20は、スプリングワイヤ22を円形状又は渦巻状に巻回して形成された渦巻部24と、渦巻部の外側に向けて延びる延長アーム26とを備える。スライド開閉装置10のトーションスプリング20に用いられる一般的なスプリングワイヤ22は、通常その直径が0.5mmである。スライド開閉装置10の厚みを減少させるために0.45mm直径のスプリングワイヤ22が使用されたりもする。直径が0.45mmよりも小さなスプリングワイヤ22を用いてトーションスプリング20を形成した場合、スライド部材16を押すことのできるねじりモーメント量が減少するばかりでなく、縦方向に重なる部分のせいでトーションスプリング20は反転しようとする。この場合、トーションスプリング20は、回転しながらガイド部材12又はスライド部材16に対して大きな抵抗力を発生するので、組立作業が困難なものとなる。このようなトーションスプリング20は、スライド開閉装置10に用いることはできない。
特に、従来のトーションスプリング10では、縦方向に重なる部分のせいで延長アーム26が渦巻部24からその外側に傾斜するよう配置される。このため、延長アーム26が回転すると、渦巻部24の一側部は上方に自然に持ち上げられる。この理由から、ガイド部材12とスライド部材との間にスプリングワイヤ22の直径の2倍の間隔が必要となる。通常、操作のための余裕としての間隔は、スプリングワイヤ22の直径のおおよそ3倍の高さが必要である。このことは、スライド開閉装置10や、スライド開閉装置が組み込まれた携帯電話機といった最終製品の厚みを減少させる上での弊害となる。
一般に、ガイド部材12とスライド部材16との間の間隔は、トーションスプリング20の円滑な回転動作を考慮して、スプリングワイヤ22の直径の2倍よりも若干大きく維持される。例えば、スプリングワイヤ22の直径が0.5mmである場合、ガイド部材12とスライド部材16との間の間隔は、少なくとも1.5mmとなる。
また、図1及び2に示したような従来のトーションスプリング20は、渦巻部から延びる延長アーム26が渦巻部の外側に不可避的に位置するので、トーションスプリングを何度も巻き上げるのが困難である。巻き回数が減少すると、応力の分散性が悪化するとともに渦巻部のねじりモーメントによって発生する弾性力が低下する。
それゆえ、この発明は、従来技術で発生する上記問題を解消して、従来のトーションスプリングに比べて厚みを減少させることができる弾性器具を提供することをその目的とする。
また、この発明の他の目的は、応力を分散させることができるとともにトーションスプリングのねじりモーメントによる弾性力を増大させることができる弾性器具を提供することにある。
さらに、この発明の他の目的は、スプリングワイヤの直径を減少させた際に、使用するスプリングワイヤの縦方向への重なりに起因した反転を防止することのできる弾性器具を提供することにある。
さらに、この発明の他の目的は、同一のトーションスプリングでもねじりモーメントによる弾性力を調整可能な弾性器具を提供することにある。
さらに、この発明の他の目的は、従来のスライド開閉装置に比べてその厚みを減少可能なスライド開閉装置を提供することにある。
さらに、この発明の他の目的は、従来のスプリングワイヤの直径よりも小さい直径を有するスプリングワイヤを用いることができるスライド開閉装置を提供することにある。
さらに、この発明の他の目的は、この発明による弾性器具を適用してその厚みが減少した携帯機器を提供することにある。
しかも、この発明の他の目的は、この発明による弾性器具を作るのに使われるトーションスプリングを提供することにある。
この発明の態様によれば、弾性器具は、縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた渦巻部を有するトーションスプリングと、トーションスプリングの一端又は他端に連結されたアーム部材であり、トーションスプリングに対する回転角度に応じて渦巻部の巻上げ度を変えて、該巻上げ度に対応したねじりモーメントによる弾性力を受けるアーム部材と、を備える。
一対の弾性器具は、所定の角度で回転するようアーム部材を介して連結することができる。
トーションスプリングは、縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた第1渦巻部及び第2渦巻部を有し、第1渦巻部及び第2渦巻部は、それらの各外端が相互に連結されることにより一体に形成され、アーム部材は、第1渦巻部の内端に連結された第1アーム部材と、第2渦巻部の内端に連結された第2アーム部材とを有することが好ましい。
弾性器具は、第1渦巻部の内端に連結された第1アーム部材の一端、及び第2渦巻部の内端に連結された第2アーム部材の一端を支持して、これら第1アーム部材の一端及び第2アーム部材の一端を回転可能とする連結部材をさらに備え、連結部材は、第1アーム部材と第2アーム部材とを相互に連結することが好ましい。
トーションスプリングは、縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた第1渦巻部と、縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた第2渦巻部とを有し、第2渦巻部は第1渦巻部から離隔されるとともに同一平面上に第1渦巻部と並列に配置されており、アーム部材は、第1渦巻部の一端に連結された第1アーム部材と、第2渦巻部の一端に連結された第2アーム部材とを有し、弾性器具は、第1渦巻部の内端に連結された第1アーム部材の一端、及び第2渦巻部の内端に連結された第2アーム部材の一端を支持して、これら第1アーム部材の一端及び第2アーム部材の一端を回転可能とする連結部材をさらに備え、連結部材は、第1アーム部材と第2アーム部材とを相互に連結するものであり、第1渦巻部の他端と第2渦巻部の他端とは連結部材によって保持されていることが好ましい。
連結部材は、第1アーム部材及び第2アーム部材の回転範囲を制限する第1ストッパ及び第2ストッパを有し、第1アーム部材及び第2アーム部材は、これらのストッパ内に係止されて回転範囲が制限される第1掛止顎部及び第2掛止顎部をそれぞれ有することが好ましい。
連結部材は、第1渦巻部を収容する第1渦巻部着座凹部と、第2渦巻部を収容する第2渦巻部着座凹部とを持つトーションスプリング着座凹部を有することが好ましい。
場合によっては、第1アーム部材は、第1渦巻部を収容する第1渦巻部着座凹部を有し、
第2アーム部材は、第2渦巻部を収容する第2渦巻部着座凹部を有することが好ましい。
トーションスプリングは、縦プレス、切断又は引き抜き処理により厚みよりも大きい幅を有する、薄肉部を有するスプリングワイヤで作られていても良い。
アーム部材内に、複数のトーションスプリングが間隔を空けて並列に配置されても良く、
アーム部材は、トーションスプリングが連結されてそれを支持する連結部分を収容するとともに、アーム部材の回転を許容する着座凹部を有する。
第1渦巻部及び第2渦巻部は相互に異なる厚みを有することが好ましい。
アーム部材又は連結部材はトーションスプリングの厚さの2倍以下の厚さを有するシート部材であることが好ましい。
アーム部材は、相互に対向する第1シート部材及び第2シート部材であり、これらの間に間隔及びトーションスプリングの一端を有する第1シート部材及び第2シート部材を備え、第1シート部材及び第2シート部材の一方に、トーションスプリングの一端が挿入され得るギャップが形成され、該ギャップの両側には内側に向けて突出するよう押圧されるトーションスプリング連結突起が形成され、トーションスプリングの一端又は他端は、ギャップと係合してアーム部材に連結されることが好ましい。
アーム部材は、第1シート部材及び第1シート部材を有し、第1シート部材及び第2シート部材は、相互に対向するとともに該相互間にトーションスプリングの一端を有するよう互いに組み付けられ、第1シート部材の全周縁のうち、トーションスプリングの回転を許容する周縁を除く少なくとも両側の周縁には、アーム部材の長手方向に沿って第1リムが形成され、該第1リムは、第2シート部材に向かって屈曲し、第1リム上には、間隔を空けて連結隆起が形成され、第2シート部材の全周縁のうち、トーションスプリングの回転を許容する周縁を除く少なくとも両側の周縁には、アーム部材の長手方向に沿って第2リムが形成され、該第2リムは、第1シート部材に向かって屈曲し、第2リムの下部周縁上には、間隔を空けて連結溝が形成され、連結隆起は屈曲するとともに連結溝と係合して第1シート部材及び第2シート部材相互間の分離を防ぐことが好ましい。
トーションスプリング連結突起は、第1シート部材及び第2シート部材の双方に形成しても良い。
この場合、一側から突出するトーションスプリング連結突起が高く、他側から突出するトーションスプリング連結突起が低い。
弾性器具は、縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた第1渦巻部を有する第1トーションスプリング、及び該第1渦巻部の外側部から延びる第1延長アームと、縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれ、第1渦巻部と同一平面上に並列配置された第2渦巻部を有する第2トーションスプリング、及び該第2渦巻部の外側部から延びる第2延長アームと、第1トーションスプリングの両端の一方及び第2トーションスプリングの両端の一方を相互に連結する連結部材と、を備える。連結部材は、第1渦巻部の渦巻きの内側にある内端に連結されるとともに、第2渦巻部の渦巻きの内側にある内端に連結される。
連結部材は、第1渦巻部の内端及び第2渦巻部の内端にそれぞれ連結しても良い。
連結部材は、相互に所定の間隔をもって対向して組み付けられる第1シート部材及び第2シート部材であり、これらの間に第1トーションスプリングの一端及び第2トーションスプリングの一端を有する第1シート部材及び第2シート部材を備え、第1シート部材及び第2シート部材の一方には、第1トーションスプリングの一端及び第2トーションスプリングの一端が挿入されるギャップが形成され、該ギャップの両側には、内側に向けて突出するよう押圧されるトーションスプリング連結突起が形成され、第1トーションスプリングの一端又は他端及び第2トーションスプリングの一端又は他端はギャップと係合して連結部材に連結されることが好ましい。
連結部材は、相互に所定の間隔をもって対向して組み付けられる第1シート部材及び第2シート部材であり、これらの間に第1トーションスプリングの一端及び第2トーションスプリングの一端を有する第1シート部材及び第2シート部材を備え、第1シート部材の全周縁のうち、第1トーションスプリング及び第2トーションスプリングの回転を許容する周縁を除く少なくとも両側の周縁には、アーム部材の長手方向に沿って第1リムが形成され、該第1リムは、第2シート部材に向かって屈曲し、第1リム上には、間隔を空けて連結隆起が形成され、第2シート部材の全周縁のうち、第1トーションスプリング及び第2トーションスプリングの回転を許容する周縁を除く少なくとも両側の周縁には、アーム部材の長手方向に沿って第2リムが形成され、該第2リムは、第1シート部材に向かって屈曲し、第2リムの下部周縁上には、間隔を空けて連結溝が形成され、連結隆起は屈曲するとともに連結溝と係合して第1シート部材及び第2シート部材相互間の分離を防ぐことが好ましい。
トーションスプリング連結突起は、第1シート部材及び第2シート部材の双方に形成しても良い。
第1シート部材又は第2シート部材の、これらが連結される部分には被押圧突起が形成され、被押圧突起は、他側のシート部材に向かって突出して、連結部材の強度を増大させるとともに2つのシート部材間の連結を安定化させることが好ましい。
連結部材は、第1渦巻部を収容するトーションスプリング着座凹部と、第2渦巻部を収容する第2渦巻部着座凹部とを有することが好ましい。
場合によっては、連結部材は、第1延長アームの端と第2延長アームの端とをそれぞれ連結することができる。
場合によっては、連結部材は、第1延長アームの端と第2延長アームの内端とをそれぞれ連結することができる。
第1延長アーム及び第2延長アームの少なくとも一端に、縦方向に重なることなく内側に向かって巻かれる渦巻部をさらに形成することができる。
弾性器具は、連結部材の上面に取り付けられるカバーをさらに備えることができ、連結部材は、第1トーションスプリングの厚さの2倍以下の厚さを有することが好ましい。
第1トーションスプリングの厚さと第2トーションスプリングの厚さは相互に異ならせることができる。
連結部材の、第1トーションスプリングと第2トーションスプリングとが相互に連結される部分に連結凹部が形成され、該連結凹部は第1トーションスプリング及び第2トーションスプリングの連結部分をそれぞれ収容して、これら第1トーションスプリング及び第2トーションスプリングを支持し、連結凹部の各露出部分にはストッパが形成され、該ストッパは、第1延長アーム及び第2延長アームの外側への延在を許容するとともに第1延長アーム及び第2延長アームの回転角度を制限することが好ましい。
この発明によるスライド開閉装置は、ガイド部を有するガイド部材と、ガイド部材に沿って移動可能に装着されたスライド部材と、ガイド部材及びスライド部材間に配置された弾性器具と、を備え、弾性器具は、一端がガイド部材に回転可能に連結されるとともに他端がスライド部材に回転可能に連結されてねじりモーメントによる弾性力をもたらし、スライド部材は、ガイド部材に対するスライド部材の相対位置に応じたねじりモーメントによってガイド部材の第1方向又は第2方向に押進される。
この発明による携帯機器は、ガイド部を有するガイド部材と、ガイド部材に沿って移動可能に装着されたスライド部材と、ガイド部材及びスライド部材間に配置された、請求項26に記載の弾性器具と、を備え、弾性器具は、一端がガイド部材に回転可能に連結されるとともに他端がスライド部材に回転可能に連結されてねじりモーメントによる弾性力をもたらし、スライド部材は、ガイド部材に対するスライド部材の相対位置に応じたねじりモーメントによってガイド部材の第1方向又は第2方向に押進され、スライド部材は、ガイド部材に対して該スライド部材を押し上げる又は引き下げる外力によって移動する。
この発明によるトーションスプリングは、縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた第1渦巻部であり、該第1渦巻部の内部に配置された一端を有する第1渦巻部と、第1渦巻部の外側延部に、縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた第2渦巻部であり、該第2渦巻部の内部に配置された一端を有する第2渦巻部と、を備える。
以上説明したように、この発明による弾性器具は、縦方向に重なる部分を有することなく渦巻形状に巻かれたトーションスプリングと、該トーションスプリングに連結されるシートアーム部材又は連結部材とを備えるものであるので、縦方向に重なる部分を有する従来のトーションスプリングと比べて厚みを小さくすることができる。従って、この発明によるスライド開閉装置、及びこの発明によるスライド開閉装置が適用されたスライドフォンのような携帯機器をスリム化することができる。
この発明による弾性器具は、延長アームをストッパに係止させて回転角度を調整することができるので、弾性器具のねじりモーメントによる弾性力を容易に調整することができる。
さらに、この発明においては、トーションスプリングの少なくとも一端が渦巻部の渦巻形状の中心内部に配置されているので、トーションスプリングの渦巻部の巻取り回数を増大させることができる。従って、トーションスプリングの応力は分散され、トーションスプリング、弾性器具及びスライド開閉装置の耐用寿命を増大させることができる。
しかも、従来のトーションスプリングにおいて0.45mmよりも小さい直径のスチールワイヤを用いていた場合には、縦に重なったトーションスプリングのせいでよじれにより反転しようとする力が発生していたが、この発明による弾性器具は縦に重なる部分を有さないので、0.35mm又は0.3mmのような比較的小径のスチールワイヤを用いてトーションスプリングを構成したとしても、よじれにより反転しようとする力が発生することはない。特に、この発明の弾性器具及びこれを用いたスライド開閉装置は非常に薄肉に形成することができる。
この発明の目的、特徴及び効果は、添付の図と併せて以下の詳細な説明によりさらに明確となるであろう。
図1は、従来のスライド開閉装置を示した平面図である。 図2は、従来のトーションスプリングの拡大正面図である。 図3は、この発明による弾性器具の一実施形態を示した平面図である。 図4は、図3の弾性器具の変形例を示した斜視図である。 図5は、図3の弾性器具の変形例を示した斜視図である。 図6は、この発明による弾性器具の他の実施例を示した分解斜視図である。 図7は、この発明による弾性器具の他の実施形態を示した平面図である。 図8は、図7の弾性器具の分解斜視図である。 図9は、図8の弾性器具を底面側から見て示した斜視図である。 図10は、図8の弾性器具の変形例を示した分解斜視図である。 図11は、図8の弾性器具の変形例を示した分解斜視図である。 図12は、図11の弾性器具を底面側から見て示した分解斜視図である。 図13は、この発明による弾性器具の他の実施形態を示した斜視図である。 図14は、図13の弾性器具の変形例を示した斜視図である。 図15は、図13の弾性器具の変形例を示した斜視図である。 図16は、図13の弾性器具の変形例を示した斜視図である。 図17は、トーションスプリングを構成するためのスプリングワイヤの、円形以外の断面形状の例示した断面図である。 図18は、トーションスプリングを構成するためのスプリングワイヤの、円形以外の断面形状の例示した断面図である。 図19は、この発明による弾性器具の作動例を説明するための説明図である。 図20は、この発明による弾性器具が設置されたスライド開閉装置の一例示した平面図である。 図21は、この発明による弾性器具が設置されたスライド開閉装置の一例を示した平面図である。 図22は、この発明による弾性器具が設置されたスライド開閉装置の一例を示した平面図である。 図23は、この発明による弾性器具が設置されたスライド開閉装置の一例を示した平面図である。 図24は、図7のトーションスプリングの変形例を示した図面である。 図25は、図13の弾性器具の変形例を示した分解斜視図である。 図26は、図25の弾性器具の組立状態の斜視図である。 図27は、図25の弾性器具の変形例を示した分解斜視図である。 図28は、図27の弾性器具の組立状態の斜視図である。 図29は、図4の弾性器具の実施形態の他の変形例を示した斜視図である。 図30は、この発明による弾性器具が本体とカバーとの間に設置されてスライド開閉装置を構成する場合を示した図面である。 図31は、この発明による弾性器具が本体とカバーとの間に設置されてスライド開閉装置を構成する場合を示した図面である。 図32は、この発明による弾性器具が本体とカバーとの間に設置されてスライド開閉装置を構成する場合を示した図面である。 図33は、弾性器具が取り付けられたスライド開閉装置の他の実施形態を示した図面である。 図34は、この発明による弾性器具の他の実施形態を示した斜視図である。 図35は、図34の弾性器具の分解斜視図である。 図36は、図35の弾性器具の実施形態の変形例を示した分解斜視図である。 図37は、この発明による弾性器具の他の実施形態を示した斜視図である。 図38は、図37の弾性器具の分解斜視図である。 図39は、図38の弾性器具の変形例を示した分解斜視図である。 図40は、図37の弾性器具の実施形態の変形例を示した弾性器具の斜視図である。 図41は、図37の弾性器具の実施形態の変形例を示した斜視図である。 図42は、図41の弾性器具の分解斜視図である。 図43は、この発明による弾性器具の他の実施形態を示した平面図である。
以下、添付の図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
図3は、この発明による弾性器具の一例を示した平面図であり、図4及び5は図3の弾性器具の変形例をそれぞれ示した斜視図である。
図に示すように、この発明による弾性器具100は、縦方向に重なる部分を有することなく渦巻状に巻かれた渦巻部112を有するトーションスプリング110を備える。渦巻部112は、少なくとも1回巻かれている。渦巻部112は1.5回巻かれているのが好ましく、2回以上巻かれていることがより好ましい。
トーションスプリング110は、図3に示すように延長アームなしに構成することができ、図4及び5に示すように延長アーム114を有する形態で構成することもできる。
この発明による弾性器具100は、アーム部材130を備える。このアーム部材130は、トーションスプリング110の一端部に連結される一側部を有する。アーム部材130は、トーションスプリング110に対する回転角度に応じて渦巻部112の巻上げ度(渦巻き度合い)を変化させ、該巻上げ度に対応するねじりモーメントによる回転方向の弾性力を受ける。このようなアーム部材130は、図3及び4に示すような渦巻部112の内側に位置するトーションスプリング110の一端部に連結することができる他、図5に示すようにトーションスプリング110の延長アーム114の一端に連結することもできる。
図3に示したような弾性器具100は、スライド距離が長いスライド開閉装置に用いることは難しいが、スライド距離が短くスライド力を一方向に付与するスライド開閉装置に用いることができる。さらに、例えば2つの部材間に設置されて一方向に回転力を付与する回転スライド装置のような装置の部品としも用いることができる。
図4及び5に示す弾性器具100において、トーションスプリング110の延長アーム114の長さとアーム部材130の長さは、必要に応じて適宜調整することができる。
アーム部材130としては、トーションスプリング110の厚さより小さい厚さを有するプラスティック板または金属板を用いることができる。可能であれば、このような部材は、トーションスプリング110の厚さの2倍以下の厚さを有するものとすることが好ましく、トーションスプリング110の厚さの1.5倍以下の厚さを有するものとすることがより好ましい。後述する連結部材150は、このような厚さと同様の厚さを有する。アーム部材130は、力を受ける方向に広い幅を有するので、その厚さは非常に小さくすることができる。アーム部材130は、第1渦巻部着座凹部132又は、トーションスプリング110が配置されトーションスプリング110の厚さと同様の厚さを有する部分に形成された延長アーム連結凹部134を有する。このとき、トーションスプリング110の下部に位置するアーム部材130の厚さは、トーションスプリング110の厚さより小さく、トーションスプリング110の上面はアーム部材130の最も高い部分の表面と同じ高さに位置する。アーム部材130は、トーションスプリング110に用いられるスプリングワイヤの直径の2倍より小さい厚さを有する。従って、この発明による弾性器具100は、アーム部材130の厚さとおおよそ同じ厚さで作ることができる。
すなわち、この発明による弾性器具100によれば、従来の、縦方向に重なる部分を有するトーションスプリングに比べてその厚さを薄くすることができるという利点がある。弾性器具の厚さが重要でない場合には、トーションスプリング110の厚さの2倍以上の厚さを有する弾性器具を用いることができる。
また、この発明による弾性器具100は、スプリングワイヤが重なり合う部分を有していないので、0.45mm以下の直径を有するスプリングワイヤを用いてトーションスプリングを形成しても、トーションスプリングは、縦方向に重なり合う部分のせいでよじれて反転することはない。すなわち、この発明による弾性器具100によれば、従来のスプリングワイヤに比べて比較的直径の小さいスプリングワイヤを用いて作ることができるという効果を有する。
このような効果は、後述の実施形態にて言及されなくても後述の実施形態にて奏される効果である。
図6は、この発明による弾性器具の他の実施形態を示した分解斜視図である。
場合によっては、トーションスプリング110は図6に示すように相互に一体に連結された第1渦巻部112aと第2渦巻部112bとを備えていても良い。具体的に、トーションスプリング110は、第1渦巻部112a及び第2渦巻部112bを有する。第1渦巻部112aは重なる部分を有することなく渦巻状に巻回されている。第2渦巻部112bは、第1渦巻部112aの対側に該第1渦巻部112aに連結されて形成され、縦方向に重なる部分を有することなく渦巻状に巻回されている。第1渦巻部112aと第2渦巻部112bとは相互に一体に連結されている。
図6に示すように、トーションスプリング110の一端は第1渦巻部112aの内側に配置され、トーションスプリング110の他端は第2渦巻部112bの内側に配置されている。
図に示すように、第1渦巻部112aの内端は第1アーム部材130aに連結され、第2渦巻部112bの内端は第2アーム部材130bに連結されている。勿論、第1アーム部材130aは第1渦巻部112aの内端を支持可能な保持部を有していなければならず、第2アーム部材130bは第2渦巻部112bの内端を支持可能な保持部を有していなければならない。大抵、第1アーム部材130aがトーションスプリング110に連結される部分と第2アーム部材130bがトーションスプリング110に連結される部分とのなす距離は、両アーム部材130a及び130bの2つの自由端間のなす距離よりも大きくなければならないが、場合によっては、反対に後者の距離を大きくして所定機器のスプリングとして又は弾性体の部品として用いることができる。
第1渦巻部112aを収容するための第1渦巻部着座凹部は、第1渦巻部112aが第1アーム部材130aに連結される部分に形成されている。第2渦巻部112bを収容するための第2渦巻部着座凹部は、第2渦巻部112bが第2アーム部材130bに連結される部分に形成されている。このような第1及び第2アーム部材130a、130bの厚さはトーションスプリング110の厚さよりもかなり小さくしても良い。例えば、トーションスプリング110が0.5mmのスプリングワイヤから作られるときは、第1及び第2アーム部材130a、130bの厚さを0.2mm〜1.0mmとすることができる。
アーム部材を金属材料など剛性が大きい薄板の材料で渦巻部着座凹部なしに構成する場合には、0.2mmのような非常に厚さの小さい材料をアーム部材として用いることができる。勿論、アーム部材の厚さが重要ではない場合は、トーションスプリングの厚さの2倍以上の厚さを有するアーム部材を用いることができる。
図6に示した弾性器具100のトーションスプリング110も縦方向に重なる部分を有さない。従って、トーションスプリングを、0.45mmよりも小さな直径のスチールワイヤなどのスプリングワイヤ(W)を用いて作っても、よじれによって反転しようとする現象は起こらない。この場合、この発明による弾性器具100のトーションスプリング110を作るために、0.35mm又は0.3mmの直径を有する通常のトーションスプリング用のスチールワイヤを用いることができる。
図7は、この発明による弾性器具の他の実施形態を示した平面図であり、図8は図7の弾性器具の分解斜視図であり、図9は図8の弾性器具を底面側から見て示した斜視図である。
図7ないし図9に示すように、この発明による弾性器具100は、図6で説明した一体成形された第1渦巻部112a及び第2渦巻部112bを有するトーションスプリング110を備え、また第1渦巻部112aと第2渦巻部112bの各内端にそれぞれ連結される第1アーム部材130a及び第2アーム部材130bを備える。さらに弾性器具はトーションスプリング110を収容して支持するとともに、第1アーム部材130aと第2アーム部材130bとを相互に連結する連結部材150を備える。
第1渦巻部112aと第2渦巻部112bとの間の連結部分の距離や各渦巻部のそれぞれの湾曲角度などは多様に変更することができる。図7に示すトーションスプリング110において、その連結部分は短く、そして両渦巻部の各方向におおよそ90゜で急激に曲がった形状を有する。
トーションスプリングを収容するためのトーションスプリング着座凹部152は、連結部材150に形成されている。トーションスプリング着座凹部152は、第1渦巻部112aを収容するための第1渦巻部着座凹部152aと、第2渦巻部112bを収容するための第2渦巻部着座凹部152bとを有する。第1渦巻部着座凹部152aと第2渦巻部着座凹部152bの各中央部には第1アーム部材130aの一端と第2アーム部材130bの一端を回転自在に支持するための連結部材穴154a、154bがそれぞれ形成されている。また、第1アーム部材130a及び第2アーム部材130bにそれぞれ対応する位置にもアーム部材穴135a、135bがそれぞれ形成されている。アーム部材穴135a、135b及び連結部材穴154a、154bの中にはヒンジピン170a、170bがそれぞれ挿入され、第1アーム部材130aと第2アーム部材130bとは各ヒンジピン170a、170bにそれぞれ回転自在に支持される。ヒンジピン170a、170bは、連結部材150内に固定することもできれば、第1アーム部材130a及び第2アーム部材130bと共に回転するように構成することもできる。第1アーム部材130a及び第2アーム部材130bが連結部材150に連結される部分は、連結部材150の他の部分に比べてその厚さが小さくなるよう段になるように形成されている。
図示するように、連結部材150は、第1アーム部材130a及び第2アーム部材130bの各回動範囲を制限するための長孔形状をなす第1ストッパ156a及び第2ストッパ156bを有し、これらは連結部材穴154a、154bの各外周に沿ってそれぞれ形成されている。第1及び第2掛止部136a、136bは、第1アーム部材130a及び第2アーム部材130bに対応する各位置にそれぞれ形成されている。第1及び第2掛止部136a、136bは、長孔形状の第1及び第2ストッパ156a、156b内にそれぞれ挿入されて、それらの各回動範囲が制限される。第1及び第2ストッパ156a、156b並びに第1及び第2掛止部136a、136bについては、それらの各位置をそれぞれ変更することができ、他の形状とすることもできる。
図10は、図8に示す弾性器具の変形例を示した分解斜視図である。
場合によっては、第1渦巻部112aと第2渦巻部112bの巻取り回数を、他の事項を上述の実施形態のものと同一としつつ、該上述の実施形態のものよりも少なくすることができる。
図11は、図8に示す弾性器具の変形例を示した分解斜視図であり、図12は図11の弾性器具を底面側から見て示した分解分解斜視図である。
図に示すように、トーションスプリング110は、第1渦巻部112aと第2渦巻部112bとを互いに分離した形態に構成することができる。この場合、第1渦巻部112a及び第2渦巻部112bの各外端は、連結部材150内にそれぞれ固定される。これを実現するため、第1渦巻部112a及び第2渦巻部112bの各外端は、U字状に湾曲し、U字状の溝158a、158bが連結部150の一側の中央部に形成されている。第1渦巻部112a及び第2渦巻部112bの各内端は、第1アーム部材130a及び第2アーム部材130bの各底面から下方に突出する各掛止部136a、136b間にそれぞれ介装しても良く、これによれば各突出部138a及び138bは、第1アーム部材130a及び第2アーム部材130bにそれぞれ固定される。残りの事項は図8ないし図10を通じて説明したところと同様である。
図13は、この発明による弾性器具の他の実施形態を示した斜視図であり、図14ないし図16は図13の弾性器具の変形例をそれぞれ示した斜視図である。
図13ないし図16に示した実施形態の弾性器具100は、互いに分離して形成された第1トーションスプリング110a及び第2トーションスプリング110bを有する。
第1トーションスプリング110aは、縦方向に重なる部分を有することなく渦巻状に巻かれた第1渦巻部112aを有するとともに、第1渦巻部112aの一端から外側に延びる第1延長アーム114aを有する。
第2トーションスプリング110bは、第1トーションスプリング110aと対向して配置されるとともに、第1トーションスプリング110aと対称の形状を有している。このような第2トーションスプリング110bは、縦方向に重なる部分を有することなく渦巻き状に巻かれた第2渦巻部112bを有するとともに、第2渦巻部112bから外側に延びる第2延長アーム114bを有する。
第1延長アーム114a及び第2延長アーム114bの各端は、図に示すような円形に湾曲した形状とすることができ、各端は、第1延長アーム114a及び第2延長アーム114bが設置される部材に形成されたスロット等に挿入されて作動するよう、上方又は下方に湾曲した形状を有する。
第1トーションスプリング110a及び第2トーションスプリング110bが連結部材150に組み付けられている際に、第1トーションスプリング110a及び第2トーションスプリング110bが連結部材150に押圧されるように、第1渦巻部112a及び第2渦巻部112bを、内部が徐々に高くなるよう形成するか、又は内端が若干高くなるよう形成することができる。
図示のように、連結部150は、第1トーションスプリング110aと第2トーションスプリング110bとの間に設けられている。図13に示すように、第1渦巻部112a及び第2渦巻部112bの各内端は、相互に所定の距離をおいて連結部材150にそれぞれ取り付けることができる。また、図14に示すように、第1延長アーム114a及び第2延長アーム114bの各端は、相互に所定の距離をおいて連結部材150にそれぞれ取り付けることができる。また、図15に示すように、これらの2つの方式を併用することもできる。また、場合によっては、図13における第1延長アーム114a又は第2延長アーム114bの実施形態に示すように、又は図16の実施形態に示すように、弾性器具は、外端さらには縦方向に重なる部分を有しない渦巻部116a、116bをそれぞれ有する第1延長アーム114a又は第2延長アーム114bを備えることができる。第1渦巻部112aの内端又は第2渦巻部112bの内端が連結部材150に取り付けられる場合、第1渦巻部112a及び/又は第2渦巻部112bを収容する第1渦巻部着座凹部152a及び/又は第2渦巻部着座凹部152bは、連結部150の各対応部分にそれぞれ形成することが好ましい。第1延長アーム114aの外端又は第2延長アーム114bの外端が連結部材150に取り付けられる場合は、連結凹部152c又は152dを連結部150の各対応部分に形成することが好ましい。
連結部材150には、第1延長アーム114a及び第2延長アーム114bの各回動範囲を制限するために連結部材ストッパ156c及び156dをそれぞれ形成することが好ましい。連結部材ストッパ156c及び156dは、鋭角で傾斜するか、又は連結部材150の、第1延長アーム114a及び第2延長アーム114bのそれぞれが着座する部分に係止部をそれぞれ有して、第1延長アーム114aと第2延長アームとが分離するのを防ぐようにすることが好ましい。第1トーションスプリング110aの第1延長アーム114a及び第2トーションスプリング110bの第2延長アーム114bの各外力が除去された初期状態では、第1及び第2延長アーム114a、114bは、図13の一点鎖線で図示した第2延長アーム114bのように開くことができる。しかし、スライド部材の動作に必要なねじりモーメントによる弾性力などを考慮し、第1及び第2延長アーム114a、114bが充分に回転して連結部材ストッパ156c、156dにそれぞれ係止されるように、第1及び第2延長アーム114a、114bを取り付ける。従って、連結部材150に着座した第1延長アーム114a及び第2延長アーム114bの部分が連結部材ストッパ156c及び156dにそれぞれ係止された状態にて回転角度を調節することによって、弾性器具100のねじりモーメントによる弾性力の大きさを調整することができる。これはこの発明による弾性器具の大きな長所のうちの一つである。
この場合、場合にもよるが大抵の弾性器具100において、第1延長アーム114a及び第2延長アーム114bの両外端間の距離は、連結部材150に着座する第1延長アーム114aの位置と、連結部材150に着座する第2延長アーム114bの位置とでなす距離よりも大きいが、後者の距離を前者の距離よりも反対に大きくして所定の装置のスプリングとして、又は弾性体の部品として用いることのできる構造の弾性器具としても良い。
図17及び18は、トーションスプリングを構成するのに用いられる円形以外のスプリングワイヤの断面形状の一例を示した断面図である。
トーションスプリングは、弾性力が大きい金属で作られるとともに円形断面を有するスプリングワイヤ(W)で形成される。しかし、トーションスプリングの厚さを減らそうとする場合には、トーションスプリングの製造前又は後に所定の処理を施すことができる。特に、円形断面形状を有する未加工のスプリングワイヤ(w)は、縦プレス、切断又は引き抜き処理を施して、厚みよりも大きい幅の断面形状を有する完成したスプリングワイヤを製造することができる。例えば、図17及び18に示すように、完成したスプリングワイヤは、スプリングワイヤの上面又は下面の少なくとも一方に形成された平坦面である少なくとも1つの薄肉部118を有する。さらにいえば、場合によって四角形断面のような他の多角形断面を有するスプリングワイヤで作っても良いことは容易に理解されよう。
図19は、この発明による弾性器具の作動例を説明するための説明図である。
この発明による弾性器具100において、第1アーム部材130aの一端は、第1アーム部材130aの一端が回転できるようにガイド部材210に取り付けられており、第2アーム部材130bの一端は、第2アーム部材の一端が回転できるようにスライド部材216に取り付けられている。この状態で、外力によってスライド部材216が上方に押し上げられると、第2アーム部材130bは上方に移動しながら連結部材150を上方に押し上げ、連結部材150は第1アーム部材130aを反時計回りに押す。勿論、連結部材150は第1アーム部材130a及び第2アーム部材130bの回転を許容する。従って、第1アーム部材130aは反時計回りに回転する。スライド部材116に連結される第2アーム部材130bの支持端s2は、スライド部材216に沿って上昇する。この結果、弾性器具100は、第1アーム部材130aの支持端s1の高さまで収縮する。弾性器具100が収縮すると、トーションスプリングは、弾性器具100の、渦巻形状を形成する内部における縮小距離の範囲内で、回転しながら圧縮され、トーションスプリングの動作に対応したねじりモーメントによって生じた弾性力が蓄力される。第2アーム部材130bの支持端s2が第1アーム部材130aの支持端s1を通過した後には、外力が除去されたとしても、弾性器具100のねじりモーメントによる弾性力によって第1アーム部材130aと第2アーム部材130bとが相互に開かれ、スライド部材216を上方に押し上げる。このようにして弾性器具100が完全に開かれた後、ユーザが再びスライド部材216を下方に移動させたい場合は、上述の動作と反対の動作を行えば良い。
図20ないし図23は、この発明による弾性器具が設置されたスライド開閉装置の実施形態をそれぞれ示した平面図である。
図20に示すように、この発明による一対の弾性器具100は、ガイド部材210とスライド部材216との間に相互に対向するとともに所定の距離を隔てて配置されている。図20において第1アーム部材130aは、ガイド部211を有するガイド部材210にその場で回転可能に取り付けられ、第2アーム部材130bはガイド部211に沿って移動可能なスライド部材216にその場で回転可能に取り付けられている。
弾性器具100は、スライド部材216がガイド部材210に対して移動する位置に従って回転しながら収縮又は拡張する。スライド部材216から外力が除去されると、弾性器具100は、回転するとともに拡張して、スライド部材216を、ガイド部211の第1方向(スライド部材216の上方)又はガイド部211の第2方向(スライド部材の下方)に押進させる機能を発揮する。
この発明による弾性器具100は、従来のものに比べてその厚みが薄いので、ガイド部材210とスライド部材216との間の間隔は従来の弾性器具のそれよりも小さくなり、従って、スライド開閉装置又はスライドフォンなどのような完成品の厚みを確実に小さくすることができる。従来の弾性器具と比べて、渦巻部の巻取り回数を増加させることができるので、トーションスプリングに作用する応力を弾性器具の全体に分散させることができるとともに応力集中を防止することができる。
場合によって、この発明によるスライド開閉装置200は、図21に示すように、一対の弾性器具100をガイド部材210とスライド部材216との間に相互に左右並行に配置した構造とすることができる。弾性器具における残りの事項は図20で説明したものと同様である。
さらに、場合によっては、この発明によるスライド開閉装置200は、図22に示すように、一対の弾性器具100を、ガイド部材210とスライド部材216との間に、相互に対角線上に向かい合うとともに部分的に重複するよう配置した構造とすることができる。
図23に示すように、この発明によるスライド開閉装置200は、ガイド部材210とスライド部材216との間に配置された、上述の実施形態と比べて大きさの大きい1つの弾性器具23を備える構造とすることができる。
図24は、図7に示したトーションスプリングの変形例を示した図である。
第1渦巻部112aと第2渦巻部112bとの間の連結部113は、比較的長くすることができ、対応する渦巻部の巻取り方向に対して概ね接線方向に沿って延びる各スプリングワイヤが相互に連結された形状とすることができる。連結部の長さを図24のものよりも短くできることは容易に理解されよう。
図25は、図13に示した弾性器具の変形例を示す分解斜視図であり、図26は図25の弾性器具を組み立てられた状態で示す斜視図である。
場合によっては、第1トーションスプリング110aと第2トーションスプリング110bが装着された連結部材150の上面にカバー160を取り付けて、連結部材150を覆うことができる。この場合、カバー160によって第1渦巻部112aと第2渦巻部112bとを覆うことができ、第1渦巻部112aと第2渦巻部112bとが外部に露出せず、第1延長アーム114aと第2延長アーム114bのみが外部に露出する。
図27は、図25に示した弾性器具の変形例を示す分解斜視図であり、図28は図27の弾性器具を組み立てられた状態で示す斜視図である。
図27及び28に示した弾性器具100は、図25及び26に示した実施形態における第2トーションスプリング110bの設置方向を変えたものであり、弾性器具の残りの事項は図25及び26のものと同様である。
図29は、図4に示した弾性器具の実施形態の他の変形例を示す斜視図である。
場合によっては、この発明による弾性器具100は、アーム部材139内に互いに並んで平行に設置された2つのトーションスプリング110を備えることができる。弾性器具100をこのように構成する場合、比較的大きなねじりモーメントによる弾性力を備える弾性器具100を作ることができ、各トーションスプリング110の各渦巻部112の巻取り回数を適切に調整することができる。従って、ユーザは、ねじりモーメントによる弾性力の大きさをさまざまに選択することができる。これは装置の設計に非常に有利な点である。
図30ないし図32は、この発明による弾性器具が装置本体とカバーとの間に取り付けられたスライド開閉装置を示す図である。図30は、本体に対してカバーが閉まった状態のスライド開閉装置を示す図であり、図31は、本体に対してカバーが半分開いた状態のスライド開閉装置を示す図であり、図32はカバーが完全に開いた状態のスライド開閉装置を示す図である。
図30ないし図32は、この発明によるスライド開閉装置300をスライドフォンに実際に適用した状態で示す図である。この発明によるスライド開閉装置300は、本体310、カバー320及び、本体310とカバー320との間に設置される弾性器具100を備える。図26に示した弾性器具100が弾性器具100として用いられている。
本体310は、その長手方向に沿って形成されたガイド部(図示せず)を備え、カバー320が上方及び下方にスライドするようガイド部に取り付けられている。ここで、本体310は、この発明によるスライド開閉装置300のガイド部材として機能し、カバー320はスライド部材として機能する。
この発明による弾性器具100は、本体310に回転可能に取り付けられた一端を有し、他端はカバー320に回転可能に取り付けられている。
図30に示した状態において、ユーザがカバー320を本体の上方へ押し上げると、弾性器具100は、本体310に支持された第1トーションスプリング110aの第1延長アーム114aの支持点を中心として反時計回りに回転し、カバー320に連結された第2トーションスプリング110bの第2延長アーム114bは、該支持点を中心に回転して上方へ上昇する。第2延長アーム114bの支持点は直線移動する。図30に示す状態において、弾性器具100は、図31に示すような状態になるまで収縮して、第1及び第2延長アーム114a、114bの支持位置が相互に近くなる。図31に示した状態を越えた状態にて外力を除去すると、弾性器具100は、第1及び第2延長アーム114a、114b相互間を開きながらカバー320を本体の上方へ押し上げて、カバー320は図32に示すように開放される。逆にカバー320は、カバー320を開ける動作と反対の動作によって示すことができる。
図33は、弾性器具が取り付けられたスライド開閉装置の他の実施形態を示す図である。
図33に示すように、この発明によるスライド開閉装置300は、本体310とカバー320の間に、互いに異なる方向を向くとともに互いに対向して配置された一対の弾性器具100を備える構造を有する。
弾性器具100のさらに他の種類及び配置方法は、図20ないし図23を通じて説明したように必要に応じて多様に変更することができる。この発明によるスライド開閉装置を構成することができる上述の弾性器具はまた、望まれる製品の状況に応じて、単一の弾性器具、あるいはガイド部材とスライド部材との間に左右平行に並んで又は上下に対角方向に適切な姿勢で配置された一対以上の弾性器具を有する構造を備えることができる。
図34は、この発明による弾性器具の他の実施形態を示す斜視図であり、図35は図34に示した弾性器具の分解斜視図である。
図34及び35に示すようなトーションスプリング110は、上述したような渦巻部112及び延長アーム114を備える。
アーム部材130は、互いに対向して取り付けられた第1シート部材131a及び第2シート部材131bであり、これらの間にトーションスプリング110が移動可能に配置される所定の間隔を有する第1シート部材131a及び第2シート部材131bを有する。
図に示すように、第1シート部材131aの一端には、トーションスプリング110を連結するための突起131dが形成されている。突起131dは、トーションスプリング110の内端を挿入可能なギャップ131cの両側に形成されており、第1シート部材131aの内面から延び、内側に押圧される。トーションスプリングの内端はこのギャップ131cと係合してアーム部材130に連結される。
この第1シート部材131aには、トーションスプリング110の回転及び移動を許容するため並びに第1シート部材131aの他端が他の要素に連結されるのを許容するために、第1シート部材131aの一部分を除いて、長手方向に沿った両側位置に、第2シート部材131bに向けて屈曲した第1リム131eが形成されている。第1リム131e上には、間隔を空けて連結隆起131fが形成されている。アーム部材130には、アーム部材の他の要素へ連結を許容する連結穴131gが形成されている。この連結穴131gの円周部は、アーム部材30の内部へ向かって突出するよう押圧されている。
第2シート部材131bには、トーションスプリング110の回転を許容するため及び第2シート部材131bの他端が他の要素に連結されるのを許容するために第2シート部材131bの一部分を除いて、長手方向に沿った両側位置に、第1シート部材131aに向けて屈曲した第2リム131iが形成されている。第2リム131iの下部には、間隔を空けて連結溝131jが形成されており、該連結溝131jは、連結隆起131fの屈曲により連結隆起131fとの係合を許容して、第1シート部材131a及び第2シート部材131bが互いに分離するのを防止する。
第2シート部材131bには、ギャップ131cよりも幅が大きく、トーションスプリング連結突起131dの上部両側を支持するのに十分な大きさを有するギャップ孔131kが形成されている。ギャップ孔131kの周辺部分は加圧によって第2シート部材131bの内側に若干突出させることが好ましい。このようにする場合、トーションスプリング連結突起131dのギャップ131cは大きくならないので、トーションスプリング110を支持することができる。トーションスプリング連結突起131dの上部は、ギャップ孔131kに挿入することができるので、トーションスプリング連結突起131dを十分高くすることができる。アーム部材130上でギャップ孔131kの反対側には、アーム部材130が他の要素に連結されるようにするために連結孔131mが形成されている。
図36は、図35に示す弾性器具の実施形態の変形例を示した分解斜視図である。
場合によっては、トーションスプリング110のスプリングワイヤは、円形断面ではない四角形断面とすることができる。トーションスプリング110は、ヒンジ部材115をトーションスプリング110の延長アーム114の端を差し込んでインサート成形することで作ることができる。弾性器具の残りの事項は、図34及び35で説明したことと同様である。
ここで、トーションスプリング連結突起131d、連結隆起131f、及び連結溝131jは、第1シート部材131a及び第2シート部材131b間で相互に位置を交換することで、第1シート部材131a及び第2シート部材131bに形成することができる。
図37は、この発明による弾性器具の他の実施形態を示した斜視図であり、図38は、図37に示した弾性器具の分解斜視図である。
第1トーションスプリング110aは、第1渦巻部112a及び第2延長アーム114aを備え、第2トーションスプリング110bは、第2渦巻部112b及び第2延長アーム114bを備える。
連結部材150は、第1シート部材151a及び第2シート部材151bを備え、これらは、第1トーションスプリング110a及び第2トーションスプリング110bの渦巻形状をなす各一端が第1シート部材151a及び第2シート部材151b間に配置されるよう所定の間隔をもって相互に対向しており、これにより第1トーションスプリング110a及び第2トーションスプリング110bは移動可能である。
図に示すように、第1シート部材150aの両側部にはトーションスプリング連結突起151dが形成されている。第1トーションスプリング110a及び第2トーションスプリング110bの外端をそれぞれ挿入することができる各ギャップ孔151cの両側には、第1シート部材150aの内側に向けて突出するよう押圧されるトーションスプリング連結突起151dが形成されている。第1トーションスプリング110a及び第2トーションスプリング110bの各外端は、対応するギャップ孔151cと係合し、連結部材150にそれぞれ連結される。
第1シート部材151aには、第1、第2トーションスプリング110a、110bの回転及び移動を許容するために、第1シート部材151aの一部分を除いて、長手方向に沿った両側位置に、第2シート部材151bに向けて屈曲した第1リム151eが形成されている。第1リム151eには、間隔を空けて連結隆起150fが形成されている。
第2シート部材151bには、第1、第2トーションスプリング110a、110bの回転を許容するために第2シート部材151bの一部分を除いて、長手方向に沿った両側位置に、第1シート部材151aに向けて屈曲した第2リム151iが形成されている。第2リム151iの下部には、間隔を空けて連結溝151jが形成されており、該連結溝151jは、連結隆起151fの屈曲により連結隆起151fとの係合を許容して、第1シート部材151a及び第2シート部材151bが互いに分離するのを防止する。
第2シート部材151bには、ギャップ151cよりも幅が大きく、トーションスプリング連結突起151dの上部両側を支持するのに十分な大きさを有するギャップ孔151kがそれぞれ形成されている。ギャップ孔151kの周辺部分は加圧によって第2シート部材151bの内側に若干突出させることが好ましい。このようにする場合、トーションスプリング連結突起151dのギャップ151cは大きくならないので、トーションスプリング110a及び110bを支持することができる。トーションスプリング連結突起151dの上部は、ギャップ孔151kに挿入することができるので、トーションスプリング連結突起131dを十分高くすることができる。
図に示すように、第1及び第2シート部材151a及び151bの長手方向には、第1及び第2シート部材151a、151bの外面から、第1及び第2トーションスプリング110a、110bが相互に連結される各部分に向かって突出するよう被押圧突起151n及び151hがそれぞれ形成されている。被押圧突起151n及び151hは、連結部材150の強度を増大させるとともに、2つのシート部材間の連結をより安定化させる。
ここで、トーションスプリング連結突起151d及び連結隆起151fは、それらの位置を相互に交換することで、第1シート部材131a及び第2シート部材131bに形成することができる。
図39は、図37に示す弾性器具の分解斜視図である。
場合によっては、第1及び第2トーションスプリング110a及び110bの各スプリングワイヤは、円形断面ではない四角形断面とすることができる。第1及び第2トーションスプリング110a及び110bは、ヒンジ部材115sを第1及び第2トーションスプリング110a、11bの第1及び第2延長アーム114a、114bの各端を差し込んでインサート成形することでそれぞれ作ることができる。弾性器具の残りの事項は、図37及び38で説明したことと同様である。
図40は、図37に示した弾性器具の実施形態の変形例を示す斜視図である。
図40に示すように、この発明による弾性器具100は、相互に反対向きに配置された第1トーションスプリング110a及び第2トーションスプリング110bを備えることができる。構造における残りの事項は、図37及び38を通して説明したことと同様である。
図41は、図37に示した弾性器具の実施形態の他の変形例を示した斜視図であり、図42は、図41に示した弾性器具の分解斜視図である。
図41及び42に示す第1トーションスプリング110a及び第2トーションスプリング110bは、図37及び38と通して説明したものと同じである。
図に示すように、場合にもよるが、第1シート部材151a及び第2シート部材151bは、上述のような第1リム151eに形成された連結隆起及び第2リム151iの下部に形成された連結溝を設けることなく、相互に対向して組み付けた状態にて、それらの連結部分をレーザー式はんだ付けなどにより部分的に溶接することにより相互に連結することができる。
第1シート部材151a及び第2シート部材151bが合成樹脂である場合、高周波接着によって部分的に溶接することで、互いに連結することができる。
図に示すように、トーションスプリング連結突起151dは、第1シート部材150aの両側部分に形成されている。トーションスプリング連結突起151dは、第1トーションスプリング110a及び第2トーションスプリング110bの外端をそれぞれ挿入することができるギャップ孔151cの両側に、第1シート部材150aの内側に向けて突出するよう押圧される。第1トーションスプリング110a及び第2トーションスプリング110bの各外端は、ギャップ孔151cと係合して、連結部材150にそれぞれ連結される。
図に示すように、上述の実施形態とは異なり、第2シート部材151bにギャップ孔を設けない構造としても良い。
図43は、この発明による弾性器具の他の実施形態の平面図である。
場合によっては、この発明による弾性器具は、図34に示すようなアーム部材を介して相互に連結された一対の弾性器具100を有する構造とすることができる。トーションスプリング110に向かい合うアーム部材130の端部は、所定角度回転可能に連結されている。このような場合、トーションスプリング110の渦巻形状の中心に位置する各内端がアーム部材130に連結される2つの部分間の距離に応じて、弾性力が作用する領域と弾性力が作用しない領域の2つの領域に分けることができる。
勿論、アーム部材130の両端を介して2つの弾性器具を相互に連結する必要はない。
上述したこの発明の実施形態において、第1及び第2渦巻部並びに第1及び第2トーションスプリングは、相互に異なる直径を有するスプリングワイヤで、すなわち、場合によっては、相互に異なる高さを有するスプリングワイヤで形成することができる。
このようにした場合、左右での弾性力が相互に異なることになるから、両側における回転又はねじりの程度も相互に異なることとなる。従って、そのような構造は、両側のうち一方のアーム部材又は弾性アームを先行して回転又はたわむようにする場合、あるいは両側のうち一方のアーム部材又は弾性アームを小さく回転又はたわむようにする場合に好適に用いることができる。さらには、両側のうち一方のアーム部材又は弾性アームが先行して回転又はたわむかを視覚的に確認することができるので、組立作業を容易なものとすることができる。
以上説明したように、この発明による弾性器具は、縦方向に重なる部分を有することなく渦巻形状に巻かれたトーションスプリングと、該トーションスプリングに連結されるシートアーム部材又は連結部材とを備えるものであるので、縦方向に重なる部分を有する従来のトーションスプリングと比べて厚みを小さくすることができる。従って、この発明によるスライド開閉装置、及びこの発明によるスライド開閉装置が適用されたスライドフォンのような携帯機器をスリム化することができる。
この発明による弾性器具は、延長アームをストッパに係止させて回転角度を調整することができるので、弾性器具のねじりモーメントによる弾性力を容易に調整することができる。
さらに、この発明においては、トーションスプリングの少なくとも一端が渦巻部の渦巻形状の中心内部に配置されているので、トーションスプリングの渦巻部の巻取り回数を増大させることができる。従って、トーションスプリングの応力は分散され、トーションスプリング、弾性器具及びスライド開閉装置の耐用寿命を増大させることができる。
しかも、従来のトーションスプリングにおいて0.45mmよりも小さい直径のスチールワイヤを用いていた場合には、縦に重なったトーションスプリングのせいでよじれにより反転しようとする力が発生していたが、この発明による弾性器具は縦に重なる部分を有さないので、0.35mm又は0.3mmのような比較的小径のスチールワイヤを用いてトーションスプリングを構成したとしても、よじれにより反転しようとする力が発生することはない。特に、この発明の弾性器具及びこれを用いたスライド開閉装置は非常に薄肉に形成することができる。

Claims (42)

  1. 縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた渦巻部を有するトーションスプリングと、
    前記トーションスプリングの一端又は他端に連結されたアーム部材であり、前記トーションスプリングに対する回転角度に応じて前記渦巻部の巻上げ度を変えて、該巻上げ度に対応したねじりモーメントによる弾性力を受けるアーム部材と、を備えることを特徴とする弾性器具。
  2. 前記トーションスプリングは、縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた第1渦巻部及び第2渦巻部を有し、
    第1渦巻部及び第2渦巻部は、それらの各外端が相互に連結されることにより一体に形成され、
    前記アーム部材は、前記第1渦巻部の内端に連結された第1アーム部材と、前記第2渦巻部の内端に連結された第2アーム部材とを有する、請求項1に記載の弾性器具。
  3. 前記弾性器具は、前記第1渦巻部の内端に連結された前記第1アーム部材の一端、及び前記第2渦巻部の内端に連結された前記第2アーム部材の一端を支持して、これら第1アーム部材の一端及び第2アーム部材の一端を回転可能とする連結部材をさらに備え、
    前記連結部材は、前記第1アーム部材と前記第2アーム部材とを相互に連結する、請求項2に記載の弾性器具。
  4. 前記トーションスプリングは、縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた第1渦巻部と、縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた第2渦巻部とを有し、前記第2渦巻部は前記第1渦巻部から離隔されるとともに同一平面上に前記第1渦巻部と並列に配置されており、
    前記アーム部材は、前記第1渦巻部の一端に連結された第1アーム部材と、前記第2渦巻部の一端に連結された第2アーム部材とを有し、
    前記弾性器具は、前記第1渦巻部の内端に連結された前記第1アーム部材の一端、及び前記第2渦巻部の内端に連結された前記第2アーム部材の一端を支持して、これら第1アーム部材の一端及び第2アーム部材の一端を回転可能とする連結部材をさらに備え、
    前記連結部材は、前記第1アーム部材と前記第2アーム部材とを相互に連結するものであり、
    前記第1渦巻部の他端と前記第2渦巻部の他端とは前記連結部材によって保持されている、請求項1に記載の弾性器具。
  5. 前記連結部材は、前記第1アーム部材及び前記第2アーム部材の回転範囲を制限する第1ストッパ及び第2ストッパを有し、
    前記第1アーム部材及び前記第2アーム部材は、これらのストッパ内に係止されて回転範囲が制限される第1掛止顎部及び第2掛止顎部をそれぞれ有する、請求項3又は4に記載の弾性器具。
  6. 前記連結部材は、前記第1渦巻部を収容する第1渦巻部着座凹部と、前記第2渦巻部を収容する第2渦巻部着座凹部とを持つトーションスプリング着座凹部を有する、請求項3又は4に記載の弾性器具。
  7. 前記第1アーム部材は、前記第1渦巻部を収容する第1渦巻部着座凹部を有し、
    前記第2アーム部材は、前記第2渦巻部を収容する第2渦巻部着座凹部を有する、請求項2〜4の何れか一項に記載の弾性器具。
  8. 前記トーションスプリングは、薄肉部を有するスプリングワイヤで作られ、該スプリングワイヤは、縦プレス、切断又は引き抜き処理により厚みよりも大きい幅を有する、請求項1に記載の弾性器具。
  9. 前記アーム部材内に、複数のトーションスプリングが間隔を空けて並列に配置されている、請求項1に記載の弾性器具。
  10. 前記第1渦巻部及び前記第2渦巻部は相互に異なる厚みを有する、請求項2〜4、8及び9の何れか一項に記載の弾性器具。
  11. 前記アーム部材は、相互に対向する第1シート部材及び第2シート部材であり、これらの間に間隔及び前記トーションスプリングの一端を有する第1シート部材及び第2シート部材を備え、
    前記第1シート部材及び前記第2シート部材の一方に、前記トーションスプリングの一端が挿入されるギャップが形成され、該ギャップの両側には内側に向けて突出するよう押圧されるトーションスプリング連結突起が形成され、
    前記トーションスプリングの一端又は他端は、前記ギャップと係合して前記アーム部材に連結される、請求項1に記載の弾性器具。
  12. 前記アーム部材は、第1シート部材及び第1シート部材を有し、
    前記第1シート部材及び前記第2シート部材は、相互に対向するとともに該相互間に前記トーションスプリングの一端を有するよう互いに組み付けられ、
    前記第1シート部材の全周縁のうち、前記トーションスプリングの回転を許容する周縁を除く少なくとも両側の周縁には、前記アーム部材の長手方向に沿って第1リムが形成され、該第1リムは、前記第2シート部材に向かって屈曲し、前記第1リム上には、間隔を空けて連結隆起が形成され、
    前記第2シート部材の全周縁のうち、前記トーションスプリングの回転を許容する周縁を除く少なくとも両側の周縁には、前記アーム部材の長手方向に沿って第2リムが形成され、該第2リムは、前記第1シート部材に向かって屈曲し、前記第2リムの下部周縁上には、間隔を空けて連結溝が形成され、前記連結隆起は屈曲するとともに前記連結溝と係合して前記第1シート部材及び前記第2シート部材相互間の分離を防ぐ、請求項1又は11に記載の弾性器具。
  13. 前記第1シート部材及び前記第2シート部材の一方にはトーションスプリング連結突起が形成され、他方のシート部材にはギャップ孔が形成され、該ギャップ孔は、前記ギャップの幅よりも大きな幅を有し、前記トーションスプリング連結突起の上部両側を支持することで前記ギャップが広がるのを防ぐ、請求項11に記載の弾性器具。
  14. 前記アーム部材又は前記連結部材は、前記トーションスプリングの厚さの2倍以下の厚さを有するシート部材である、請求項1〜4、8、9及び11の何れか一項に記載の弾性器具。
  15. 縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた第1渦巻部を有する第1トーションスプリング、及び該第1渦巻部の外側部から延びる第1延長アームと、
    縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれ、前記第1渦巻部と同一平面上に並列配置された第2渦巻部を有する第2トーションスプリング、及び該第2渦巻部の外側部から延びる第2延長アームと、
    前記第1トーションスプリングの両端の一方及び前記第2トーションスプリングの両端の一方を相互に連結する連結部材と、を備えることを特徴とする弾性器具。
  16. 前記連結部材は、相互に所定の間隔をもって対向して組み付けられる第1シート部材及び第2シート部材であり、これらの間に前記第1トーションスプリングの一端及び前記第2トーションスプリングの一端を有する第1シート部材及び第2シート部材を備え、
    前記第1シート部材及び前記第2シート部材の一方には、前記第1トーションスプリングの一端及び第2トーションスプリングの一端が挿入されるギャップが形成され、該ギャップの両側には、内側に向けて突出するよう押圧されるトーションスプリング連結突起が形成され、
    前記第1トーションスプリングの一端又は他端及び前記第2トーションスプリングの一端又は他端は前記ギャップと係合して前記連結部材に連結される、請求項15に記載の弾性器具。
  17. 前記連結部材は、相互に所定の間隔をもって対向して組み付けられる第1シート部材及び第2シート部材であり、これらの間に前記第1トーションスプリングの一端及び前記第2トーションスプリングの一端を有する第1シート部材及び第2シート部材を備え、
    前記第1シート部材の全周縁のうち、前記第1トーションスプリング及び前記第2トーションスプリングの回転を許容する周縁を除く少なくとも両側の周縁には、前記アーム部材の長手方向に沿って第1リムが形成され、該第1リムは、前記第2シート部材に向かって屈曲し、前記第1リム上には、間隔を空けて連結隆起が形成され、
    前記第2シート部材の全周縁のうち、前記第1トーションスプリング及び前記第2トーションスプリングの回転を許容する周縁を除く少なくとも両側の周縁には、前記アーム部材の長手方向に沿って第2リムが形成され、該第2リムは、前記第1シート部材に向かって屈曲し、前記第2リムの下部周縁上には、間隔を空けて連結溝が形成され、前記連結隆起は屈曲するとともに前記連結溝と係合して前記第1シート部材及び前記第2シート部材相互間の分離を防ぐ、請求項15に記載の弾性器具。
  18. 前記第1シート部材及び前記第2シート部材の一方にはトーションスプリング連結突起が形成され、他方のシート部材にはギャップ孔が形成され、該ギャップ孔は、前記ギャップの幅よりも大きな幅を有し、前記トーションスプリング連結突起の上部両側を支持することで前記ギャップが広がるのを防ぐ、請求項16に記載の弾性器具。
  19. 前記第1シート部材と前記第2シート部材とは溶接によって相互に連結される、請求項16に記載の弾性器具。
  20. 前記第1シート部材又は前記第2シート部材の、これらが連結される部分には被押圧突起が形成され、前記被押圧突起は、他側のシート部材に向かって突出して、前記連結部材の強度を増大させるとともに2つのシート部材間の連結を安定化させる、請求項16〜19の何れか一項に記載の弾性器具。
  21. 前記連結部材は、前記第1渦巻部の内端及び前記第2渦巻部の内端にそれぞれ連結される、請求項15に記載の弾性器具。
  22. 前記連結部材は、前記第1渦巻部を収容するトーションスプリング着座凹部と、前記第2渦巻部を収容する第2渦巻部着座凹部とを有する、請求項21に記載の弾性器具。
  23. 前記連結部材は、前記第1延長アームの一端と前記第2延長アームの一端にそれぞれ連結される、請求項15に記載の弾性器具。
  24. 前記連結部材は、前記第1延長アームの一端と前記第2渦巻部の内端にそれぞれ連結される、請求項15に記載の弾性器具。
  25. 前記第1延長アーム及び第2延長アームの少なくとも一端に渦巻部がさらに形成され、該渦巻部は、縦方向に重なることなく内側に向かって巻かれている、請求項21に記載の弾性器具。
  26. 前記弾性器具は、前記連結部材の上面に取り付けられるカバーをさらに備え、前記連結部材は、前記第1トーションスプリングの厚さの2倍以下の厚さを有する、請求項15、21〜25の何れか一項に記載の弾性器具。
  27. 前記連結部材は、前記トーションスプリングの厚さの2倍以下の厚さを有する、請求項16〜19の何れか一項に記載の弾性器具。
  28. 前記第1トーションスプリングの厚さと前記第2トーションスプリングの厚さとは相互に異なる、請求項15、21〜25の何れか一項に記載の弾性器具。
  29. 前記連結部材の、前記第1トーションスプリングと前記第2トーションスプリングとが相互に連結される部分に連結凹部が形成され、該連結凹部は第1トーションスプリング及び第2トーションスプリングの連結部分をそれぞれ収容して、これら第1トーションスプリング及び第2トーションスプリングを支持し、
    前記連結凹部の各露出部分にはストッパが形成され、該ストッパは、第1延長アーム及び第2延長アームの外側への延在を許容するとともに前記第1延長アーム及び前記第2延長アームの回転角度を制限する、請求項15、21〜25の何れか一項に記載の弾性器具。
  30. ガイド部を有するガイド部材と、
    前記ガイド部材に沿って移動可能に装着されたスライド部材と、
    前記ガイド部材及び前記スライド部材間に配置された、請求項1〜4、8、9、11、13、15〜19、及び21〜15の何れか一項に記載の弾性器具と、を備え、
    前記弾性器具は、一端が前記ガイド部材に回転可能に連結されるとともに他端が前記スライド部材に回転可能に連結されてねじりモーメントによる弾性力をもたらし、前記スライド部材は、前記ガイド部材に対する前記スライド部材の相対位置に応じたねじりモーメントによって前記ガイド部材の第1方向又は第2方向に押進されることを特徴とするスライド開閉装置。
  31. ガイド部を有するガイド部材と、
    前記ガイド部材に沿って移動可能に装着されたスライド部材と、
    前記ガイド部材及び前記スライド部材間に配置された、請求項26に記載の弾性器具と、を備え、
    前記弾性器具は、一端が前記ガイド部材に回転可能に連結されるとともに他端が前記スライド部材に回転可能に連結されてねじりモーメントによる弾性力をもたらし、前記スライド部材は、前記ガイド部材に対する前記スライド部材の相対位置に応じたねじりモーメントによって前記ガイド部材の第1方向又は第2方向に押進されることを特徴とするスライド開閉装置。
  32. ガイド部を有するガイド部材と、
    前記ガイド部材に沿って移動可能に装着されたスライド部材と、
    前記ガイド部材及び前記スライド部材間に配置された、請求項27に記載の弾性器具と、を備え、
    前記弾性器具は、一端が前記ガイド部材に回転可能に連結されるとともに他端が前記スライド部材に回転可能に連結されてねじりモーメントによる弾性力をもたらし、前記スライド部材は、前記ガイド部材に対する前記スライド部材の相対位置に応じたねじりモーメントによって前記ガイド部材の第1方向又は第2方向に押進されることを特徴とするスライド開閉装置。
  33. ガイド部を有するガイド部材と、
    前記ガイド部材に沿って移動可能に装着されたスライド部材と、
    前記ガイド部材及び前記スライド部材間に配置された、請求項28に記載の弾性器具と、を備え、
    前記弾性器具は、一端が前記ガイド部材に回転可能に連結されるとともに他端が前記スライド部材に回転可能に連結されてねじりモーメントによる弾性力をもたらし、前記スライド部材は、前記ガイド部材に対する前記スライド部材の相対位置に応じたねじりモーメントによって前記ガイド部材の第1方向又は第2方向に押進されることを特徴とするスライド開閉装置。
  34. ガイド部を有するガイド部材と、
    前記ガイド部材に沿って移動可能に装着されたスライド部材と、
    前記ガイド部材及び前記スライド部材間に配置された、請求項29に記載の弾性器具と、を備え、
    前記弾性器具は、一端が前記ガイド部材に回転可能に連結されるとともに他端が前記スライド部材に回転可能に連結されてねじりモーメントによる弾性力をもたらし、前記スライド部材は、前記ガイド部材に対する前記スライド部材の相対位置に応じたねじりモーメントによって前記ガイド部材の第1方向又は第2方向に押進されることを特徴とするスライド開閉装置。
  35. ガイド部を有するガイド部材と、
    前記ガイド部材に沿って移動可能に装着されたスライド部材と、
    前記ガイド部材及び前記スライド部材間に配置された、請求項1〜4、8、9、11、13、15〜19、及び21〜25の何れか一項に記載の弾性器具と、を備え、
    前記弾性器具は、一端が前記ガイド部材に回転可能に連結されるとともに他端が前記スライド部材に回転可能に連結されてねじりモーメントによる弾性力をもたらし、前記スライド部材は、前記ガイド部材に対する前記スライド部材の相対位置に応じたねじりモーメントによって前記ガイド部材の第1方向又は第2方向に押進され、
    前記スライド部材は、該スライド部材を押し上げる又は引き下げる外力によって移動することを特徴とするスライド開閉機構を有する携帯機器。
  36. ガイド部を有するガイド部材と、
    前記ガイド部材に沿って移動可能に装着されたスライド部材と、
    前記ガイド部材及び前記スライド部材間に配置された、請求項26に記載の弾性器具と、を備え、
    前記弾性器具は、一端が前記ガイド部材に回転可能に連結されるとともに他端が前記スライド部材に回転可能に連結されてねじりモーメントによる弾性力をもたらし、前記スライド部材は、前記ガイド部材に対する前記スライド部材の相対位置に応じたねじりモーメントによって前記ガイド部材の第1方向又は第2方向に押進され、
    前記スライド部材は、前記ガイド部材に対して該スライド部材を押し上げる又は引き下げる外力によって移動することを特徴とするスライド開閉機構を有する携帯機器。
  37. ガイド部を有するガイド部材と、
    前記ガイド部材に沿って移動可能に装着されたスライド部材と、
    前記ガイド部材及び前記スライド部材間に配置された、請求項27に記載の弾性器具と、を備え、
    前記弾性器具は、一端が前記ガイド部材に回転可能に連結されるとともに他端が前記スライド部材に回転可能に連結されてねじりモーメントによる弾性力をもたらし、前記スライド部材は、前記ガイド部材に対する前記スライド部材の相対位置に応じたねじりモーメントによって前記ガイド部材の第1方向又は第2方向に押進され、
    前記スライド部材は、前記ガイド部材に対して該スライド部材を押し上げる又は引き下げる外力によって移動することを特徴とするスライド開閉機構を有する携帯機器。
  38. ガイド部を有するガイド部材と、
    前記ガイド部材に沿って移動可能に装着されたスライド部材と、
    前記ガイド部材及び前記スライド部材間に配置された、請求項28に記載の弾性器具と、を備え、
    前記弾性器具は、一端が前記ガイド部材に回転可能に連結されるとともに他端が前記スライド部材に回転可能に連結されてねじりモーメントによる弾性力をもたらし、前記スライド部材は、前記ガイド部材に対する前記スライド部材の相対位置に応じたねじりモーメントによって前記ガイド部材の第1方向又は第2方向に押進され、
    前記スライド部材は、前記ガイド部材に対して該スライド部材を押し上げる又は引き下げる外力によって移動することを特徴とするスライド開閉機構を有する携帯機器。
  39. ガイド部を有するガイド部材と、
    前記ガイド部材に沿って移動可能に装着されたスライド部材と、
    前記ガイド部材及び前記スライド部材間に配置された、請求項29に記載の弾性器具と、を備え、
    前記弾性器具は、一端が前記ガイド部材に回転可能に連結されるとともに他端が前記スライド部材に回転可能に連結されてねじりモーメントによる弾性力をもたらし、前記スライド部材は、前記ガイド部材に対する前記スライド部材の相対位置に応じたねじりモーメントによって前記ガイド部材の第1方向又は第2方向に押進され、
    前記スライド部材は、前記ガイド部材に対して該スライド部材を押し上げる又は引き下げる外力によって移動することを特徴とするスライド開閉機構を有する携帯機器。
  40. 縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた第1渦巻部であり、該第1渦巻部の内部に配置された一端を有する第1渦巻部と、
    前記第1渦巻部の外側延部に、縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた第2渦巻部であり、該第2渦巻部の内部に配置された一端を有する第2渦巻部と、を備えることを特徴とするトーションスプリング。
  41. 縦方向に重なることなく渦巻状に巻かれた渦巻部であり、該渦巻部の内部に内端を有する渦巻部と、
    前記渦巻部の外部に延びる延長部と、
    前記延長部の外端又は前記渦巻部の内端にインサート成形によって形成され、前記延長部の外端又は前記渦巻部の内端と一端に形成されたヒンジ部材と、を備えることを特徴とするトーションスプリング。
  42. 前記弾性器具は、前記アーム部材を介して所定角度回転するよう連結された一対の弾性器具である、請求項1記載の弾性器具。
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