JP6701067B2 - プッシュラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、プッシュラッチに関する。
従来、開口部を塞ぐ扉が意図せずに開くのを防ぐためのラッチとして、ハートカム型のプッシュラッチが知られている。
たとえば特許文献1に記載のラッチは、ストライカによって押圧され摺動体と、摺動体に形成されたハートカムと、ハートカムに挿入される直角折曲部が形成された係止ピンと、摺動体が収容されるとともに係止ピンが連結される固定筒とを有している。
特許文献1に開示されたラッチは、ストライカによって摺動体が押し込まれる動作によって、摺動体がストライカを保持する保持状態と、摺動体がストライカを解放する解放状態とを切り替えることができる。
実公平04−012957号公報
特許文献1に記載のラッチが開口部に取り付けられ、ストライカが扉に取り付けられた状態において、ラッチを動作させて保持状態から開放状態へ切り替えるためには、閉状態の扉をさらに押し込む動作が必要であり、ストライカの移動を許容するための隙間が開口部と扉との間に必要となる。しかしながら、扉と開口部との間の隙間が小さくなるようにデザインされた什器においては、ストライカの移動を許容するための隙間が小さすぎて従来のプッシュラッチが適用できない場合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、扉と開口部との間の隙間が小さくても好適に動作するプッシュラッチを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、主回動軸を有する鉤部材と、前記主回動軸の中心軸線と平行な軸を回動中心として前記鉤部材に対して相対回転可能となるように前記主回動軸から離れた位置で前記鉤部材に連結された連結部材と、前記連結部材と前記鉤部材との連結位置と前記主回動軸とを通る直線方向において前記主回動軸から前記連結位置までの間の範囲に位置し前記主回動軸を回動中心として前記鉤部材を移動させるための部材と接触可能な被押圧部と、前記連結部材と前記鉤部材との連結位置とは異なる位置において前記主回動軸と平行な方向に凸形状をなすように前記連結部材に設けられた円柱状の係合部と、前記係合部が挿入されるハートカム溝が形成されているとともに前記主回動軸を支持する軸受部が形成された箱部材と、前記鉤部材と前記箱部材とに接続され前記主回動軸の回転方向への付勢力を有する第一付勢部材と、前記鉤部材と前記連結部材とに接続され前記係合部が前記ハートカム溝へ挿入されるように前記係合部を移動させる付勢力を有する第二付勢部材と、を備えることを特徴とするプッシュラッチである。
前記鉤部材は、前記鉤部材に対する前記連結部材の回動中心を規定する円柱状の連結軸と、前記連結軸の中心軸線と直交し前記連結軸の周囲を囲む平面部とを有していてもよい。前記連結部材は、直線状の長手軸を有する略平板状の連結板と、前記長手軸上に中心が位置するように前記連結板を貫通する貫通孔が形成され前記連結軸が挿入される連結孔部と、前記連結板から前記平面部へ向かって突出した突起形状をなし前記平面部に線接触するように前記長手軸と直交する方向へ延びる凸条部とを有していてもよい。
前記箱部材は、軸受部の中心を中心とする円弧の一部をなすように延び前記軸受部から離れた位置に形成された案内溝を有していてもよい。前記鉤部材は、前記案内溝に挿入される突起を有していてもよい。
前記突起は前記連結軸に設けられていてもよい。
前記第二付勢部材は、前記連結軸に一端が接し前記連結部材に他端が接し前記連結軸の中心軸線回りに巻き回されたコイルばねからなっていてもよい。
本発明によれば、扉と開口部との間の隙間が小さくても好適に動作するプッシュラッチを提供することができる。
本発明の一実施形態のプッシュラッチを備えたラッチ錠が什器に取り付けられた状態の全体図である。 プッシュラッチの斜視図である。 プッシュラッチの内部を示す平面図である。 プッシュラッチの箱部材を図3のIV-IV線における断面で示す断面図である。 プッシュラッチの要部を示す平面図である。 プッシュラッチの要部を示す側面図である。 プッシュラッチの箱部材の内部を示す平面図である。 プッシュラッチの作用を説明するための図である。
本発明の一実施形態について、本実施形態のプッシュラッチ10を備えたラッチ錠1を例示して説明する。図1は、本実施形態のプッシュラッチを備えたラッチ錠が什器に取り付けられた状態の全体図である。図2は、プッシュラッチの斜視図である。図3は、プッシュラッチの内部を示す平面図である。図4は、プッシュラッチの箱部材を図3のIV-IV線における断面で示す断面図である。図5は、プッシュラッチの要部を示す平面図である。図6は、プッシュラッチの要部を示す側面図である。図7は、プッシュラッチの箱部材の内部を示す平面図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態のラッチ錠1は、什器100の開口部101を塞ぐ扉102が意図せずに開くのを防ぐために開口部101と扉102とを連結する錠装置である。
什器100の形状は特に限定されない。一例として、図1に示す什器100は、扉102と、インナーケース103と、アウターケース104と、枠部105とを備えている。本実施形態では、ラッチ錠のプッシュラッチ10を固定するための固定部106が枠部105に設けられている。また、インナーケース103及びアウターケース104は、ラッチ錠1のストライカ2の通路となる切欠きを有している。
図2に示すラッチ錠1は、扉102(図1参照)の裏面に固定されるストライカ2と、枠部105の固定部106に固定されるプッシュラッチ10とを有する。
ストライカ2は、扉102の裏面に接する台座部3と、台座部3から突出する突出部4と、突出部4に形成された貫通孔部5とを有している。ストライカ2は、金属や硬質樹脂等によって構成されている。
図2及び図3に示すように、プッシュラッチ10は、鉤部材11、連結部材30、ねじりコイルばね85(第一付勢部材)、圧縮コイルばね42(第二付勢部材、図6参照)、及び箱部材45を有している。
図5及び図6に示すように、鉤部材11は、主回動軸20及び連結軸25を有し所定の板厚を有する略平板状をなしている。鉤部材11の材質は、硬質であれば特に限定されない。たとえば、ステンレス鋼などの金属によって鉤部材11が構成されている。鉤部材11は、ストライカ2の貫通孔部5に挿入可能な爪部12と、主回動軸20を鉤部材11に固定するための第一貫通孔13と、連結軸25を鉤部材11に固定するための第二貫通孔14と、を有している。鉤部材11は、後述する凸条部35と接する平面部15を、第二貫通孔14の周囲に有している。平面部15は、第二貫通孔14に固定された連結軸25の中心軸線と直交する平面からなる。
さらに、鉤部材11は、第一貫通孔13と第二貫通孔14とを結ぶ直線方向において、第一貫通孔13と第二貫通孔14との間の範囲に、ストライカ2の突出部4と接触可能な被押圧部16を有している。被押圧部16は、主回動軸20を回動中心として鉤部材11を移動させるためにストライカ2によって押圧される部位である。被押圧部16は、ストライカ2の突出部4が爪部12と被押圧部16との間に進入できる程度、爪部12から離れた位置に配されている。被押圧部16と爪部12とによって、ストライカ2の突出部4が収容される窪み部17が構成されている。
主回動軸20は、鉤部材11の第一貫通孔13に挿入された状態で鉤部材11に固定された略円柱状部材である。主回動軸20は、第一貫通孔13の内径と略同径の円柱状の圧入部21と、圧入部21よりも外径が大きな円柱状であって圧入部21と同軸をなして圧入部21と繋がる円柱状の位置決め部22と、主回動軸20の両端を構成し圧入部21及び位置決め部22と同軸をなす円柱状の接続部23,24とを有する。
連結軸25は、鉤部材11の第二貫通孔14に挿入された状態で鉤部材11の板状部分に固定された略円柱状部材である。連結軸25は、主回動軸20の中心軸線と直交する方向において主回動軸20から離れた位置に配されている。連結軸25の中心軸線は主回動軸20の中心軸線と平行である。連結軸25は、鉤部材11の板厚方向に突出する突起状をなしている。
連結軸25は、第二貫通孔14の内径と略同径の円柱状の挿入部26と、挿入部26よりも外径が大きな円柱状であって挿入部26と同軸をなして挿入部26と繋がる円柱状の本体部27と、本体部27において挿入部26と繋がる側とは反対側に形成され本体部27よりも外径が大きな円板状のばね係止部28とを有する。本実施形態では、平かしめ加工によって連結軸25が鉤部材11に固定されている。
連結部材30は、連結軸25を介して鉤部材11に連結されている。連結部材30は、所定の板厚を有し直線状に延びる連結板31と、貫通孔が形成された連結孔部32と、連結板31から鉤部材11へ向かって突出する凸条部35と、連結孔部32とは異なる位置において主回動軸20と平行な方向に凸形状をなすように連結板31に設けられた円柱状の係合部37と、連結部材30の長手軸方向における中間部に形成された段部41とを有する。
連結板31は、鉤部材11の板厚方向と連結板31の板厚方向とが一致するように鉤部材11に重ねられた状態で連結軸25に連結されている。連結板31の長手軸方向における両端部は、連結板31の板厚方向から見たときに半円形をなしている。本実施形態では、連結板31の長手軸方向の中間部に段部41が形成されている。
連結孔部32は、連結板31の長手軸方向の両端部における一方の端部に配され連結軸25が挿入される第一貫通孔33と、連結板31の長手軸方向の両端部において第一貫通孔33が配された側とは反対側の端部に配された第二貫通孔34とを有している。
第一貫通孔33の中心軸線は連結板31の板厚方向に延びている。第一貫通孔33の開口形状は、第一貫通孔33の中心軸線に沿う方向から見たときに円形である。第一貫通孔33の内径は、連結板31の板厚方向において一定の大きさである。第一貫通孔33の内径は、連結軸25の本体部の外径よりも大きく、且つ、連結軸25のばね係止部28の外径よりも小さい。第一貫通孔33に連結軸25が挿入された状態では、連結軸25の中心軸線を回動中心として連結軸25に対して連結板31が回動自在である。
第二貫通孔34の中心軸線は連結板31の板厚方向に延びている。第二貫通孔34の開口形状、内部形状及び寸法は、係合部37の形状に対応して適宜選択されて構わない。本実施形態では、第二貫通孔34の開口形状は、第二貫通孔34の中心軸線に沿う方向から見たときに円形である。
凸条部35は、連結板31の板厚方向から見たときに、連結板31の長手軸上にある。連結軸25の幅方向に沿って見たときに、凸条部35の形状は、鉤部材11へ向かって凸となる曲線状である。凸条部35は、凸条部35のうち最も鉤部材11に近い位置において連結板31の長手軸と直交する方向(連結板31の幅方向)に延びる頂部36を有する。頂部36は、連結板31の面と平行な面内に位置している。頂部36は、鉤部材11の平面部15に線接触可能である。凸条部35は、連結板31を鉤部材11に対して揺動させる際の支点として機能する。
係合部37は、連結板31の第二貫通孔34に固定されている。係合部37は、主回動軸20と平行な方向に凸形状をなしている。連結板31から係合部37が突出する方向は、連結板31から凸条部が突出する方向とは反対方向である。係合部37は、第二貫通孔34の内径と略同径の円柱状の挿入部38と、挿入部38よりも外径が大きな円柱状であって挿入部38と同軸をなして挿入部38と繋がる略円板状の位置決め部39と、位置決め部39よりも外径が小さな円柱状であって位置決め部39と同軸をなして位置決め部39と繋がるピン本体部40とを有する。本実施形態では、平かしめ加工によって係合部37が連結板31に固定されている。
段部41は、段部41よりも第一貫通孔側の部位に対して段部41よりも第二貫通孔側の部位が連結板31の板厚方向において鉤部材11に近くなるように屈曲した形状をなす部位である。連結板31において段部41よりも第一貫通孔側の部位と段部41よりも第二貫通孔側の部位とは互いに平行である。連結板31の板厚方向から見たときに、段部41は連結板31の長手軸と直交する幅方向に延びている。
図6に示すように、圧縮コイルばね42は、一端がばね係止部28に接し他端が連結板31に接するように連結軸25と同軸状の螺旋状をなすばねである。圧縮コイルばね42は、素線間に隙間を有する状態で、ばね係止部28と連結板31とを互いに離間させようとする付勢力を有する。圧縮コイルばね42は、凸条部35を支点とする連結板31の揺動によって伸縮される。
図2に示すように、箱部材45は、ストライカ2を挿入するための開口を有する略直方体状をなしている。箱部材45は、容器部46と、蓋部83とを有している。なお、以下では便宜上、図3における紙面の上下方向を基準として「箱部材45の左側」および「箱部材45の右側」を規定する。また、図3における紙面の左右方向を基準として「箱部材45の後方」および「箱部材45の前方」を定義する。さらに、図3における紙面に対して垂直方向において、手前側に向かう方向を基準として「箱部材45の上方」、奥側に向かう方向を基準として「箱部材45の下方」を定義する。
図3及び図4に示すように、容器部46は、長方形の板状の底部47と、底部47を囲む外壁部79とを有している。
底部47は、箱部材45の外面を構成する平坦な表面部48と、底部47の板厚方向において表面部48と反対側で箱部材45の内面を構成する裏面部49と、ストライカ2を挿入するための開口部50とを有している。
図7に示すように、底部47の裏面部49は、軸受部51と、案内溝54と、ハートカム溝60とを有している。
軸受部51は、底部47の裏面部49から底部47の板厚方向に沿って突出する円筒状をなしている。軸受部51の中心軸線は、底部47の板厚方向に延びている。軸受部51の内面は、主回動軸20の接続部23,24(図6参照)の外径より僅かに大きく位置決め部の外径より小さな第一摺動面52と、主回動軸20の接続部23,24の外径より大きく位置決め部の外径より僅かに大きな第二摺動面53とを有している。第一摺動面52及び第二摺動面53は互いに同軸状の円筒内面形状を有している。軸受部51は、軸受部51の中心軸線を回動中心として主回動軸20が軸受部51に対して相対回転可能となるように、主回動軸20の接続部23と接続される。
案内溝54は、軸受部51から離れた位置において、軸受部51の中心軸線を中心とする円弧の一部をなすように延びている。案内溝54には連結軸25の一部が挿入される。案内溝54の内面は、連結軸25のばね係止部28の外径よりも大きな隙間を有して互いに離間する第一弧状面55及び第二弧状面56と、案内溝54において円弧状に延びる長手軸方向の両端部に位置する第一端面57及び第二端面58とを有している。
第一弧状面55及び第二弧状面56は、連結軸25が案内溝54内で案内溝54の長手軸方向へ移動するように連結軸25の動作を規制する。また、第一端面57及び第二端面58は、連結軸25が当接しない位置に配されている。このため、案内溝54は、連結軸25が案内溝54の長手軸方向に沿って動作するように連結軸25の動作を規制するが、案内溝54の長手軸方向における連結軸25の可動範囲を規制しない。
ハートカム溝60は、底部47の裏面部49から底部47の板厚方向に沿って突出する周状の外側カム壁部61の内周面からなる外側カム面62と、外側カム壁部61の内側において底部47の裏面部49から底部47の板厚方向に沿って突出する内側カム壁部63の外周面からなる内側カム面64と、外側カム壁部61と内側カム壁部63とを繋ぐように底部47の裏面部49に形成された底部カム面65とを有している。
また、ハートカム溝60は、第一溝66、第二溝67、第三溝68、及び第四溝69の計4つの溝を有している。第一溝66、第二溝67、第三溝68、及び第四溝69はこの順に繋がっている。さらに、第四溝69は第一溝66に繋がっている。
第一溝66は、ハートカム溝60の前端部から左後端部にかけての部分を成している。第一溝66の一端部(前端部)は突出位置70に連なっている。突出位置70は、ハートカム溝60において最も軸受部51に近い位置に配されている。第一溝66は、軸受部51から離れるように突出位置70から後端側へ線状に延びている。第一溝66の他端部(後端部)は第二溝67に連なっている。また、第一溝66の底面(ハートカム溝60の底部カム面65のうち第一溝66に対応する部分)には、第一溝66と第二溝67との境界を構成する第一落下段差71が形成される。箱部材45の上下方向において、第一落下段差71の近傍では、第一溝66の下方に第二溝67が位置している。
このように、第一溝66は、ハートカム溝60のうち突出位置70から第一落下段差71を経て第二溝67に至る部分を成す。
第一溝66の底面のうち突出位置70から第一落下段差71に至るまでの部分は突出位置70から第一落下段差71に向かう上り坂である。
第二溝67は、ハートカム溝60の左後端部から中央部にかけての部分を成している。第二溝67は、第一溝66が延びる方向において最も軸受部51から遠い端(後端)近傍で第一落下段差71を介して第一溝66と連なっている。第二溝67は、第一落下段差71よりもわずかに後端側へ延びている。第二溝67の一端部(左後端部)は第一中間位置72に連なっている。第二溝67は、第一溝66との連接部位(第一落下段差71)からハートカム溝60の内周側へ線状に延びている。第二溝67の他端部(中央部)は没入位置74に連なる。また、第二溝67の底面(ハートカム溝60の底部カム面65のうち第二溝67に対応する部分)には、第二溝67と第三溝68との境界を構成する第二落下段差73が形成される。箱部材45の上下方向において、第二落下段差73の近傍では、第二溝67の下方に第三溝68が位置している。
このように、第二溝67は、ハートカム溝60のうち第一中間位置72から第二落下段差73を経て没入位置74に至る部分を成す。
没入位置74は、第一中間位置72よりも前端側にある。内側カム壁部63は、係合部37の外周面に接触可能となるように係合の外周面の一部を囲う形状をなす保持壁部75を没入位置74に有している。保持壁部75は、第二溝67が延びる方向において第二溝67と第一溝66との連接部位(第一落下段差71)とは反対側の端に配されている。
第三溝68は、ハートカム溝60の中央部から右後端部にかけての部分を成している。第三溝68の一端部(中央部)は、第二溝67が延びる方向において没入位置74側の端近傍において第二落下段差73を介して第二溝67と連なっている。また、第三溝68の一端部(中央部)は、没入位置74に連なっている。第三溝68は、第二溝67との連接部位(第二落下段差73)からハートカム溝60の外周側へ線状に延びている。第三溝68の他端部(右後端部)は、第二中間位置76に連なる。また、第三溝68の底面(ハートカム溝60の底部カム面65のうち第三溝68に対応する部分)には、第三溝68と第四溝69との境界を構成する第三落下段差77が形成される。箱部材45の上下方向において、第三落下段差77の近傍では、第三溝68の下方に第四溝69が位置している。
このように、第三溝68は、ハートカム溝60のうち没入位置74から第三落下段差77を経て第二中間位置76に至る部分を成す。
第四溝69はハートカム溝60の右後端部から前端部にかけての部分を成している。第四溝69は、第三溝68が延びる方向において第三溝68と第二溝67との連接部位(第二落下段差73)とは反対側の端近傍で最も軸受部51から遠い端(後端)近傍で第三落下段差77を介して第三溝68と連なっている。第四溝69は、第三落下段差77よりもわずかに後端側へ延びている。第四溝69の一端部(右後端部)は第二中間位置76に連なっている。第四溝69の他端部(前端部)は突出位置70に連なる。また、第四溝69の底面(ハートカム溝60の底部カム面65のうち第四溝69に対応する部分)には、第四溝69と第一溝66との境界を構成する第四落下段差78が形成される。箱部材45の上下方向において、第四落下段差78の近傍では、第四溝69の下方に第一溝66が位置している。第四溝69は、第四落下段差78を介して、突出位置70近傍(たとえば突出位置70よりもわずかに後端側の位置)で第一溝66と連なっている。
このように、第四溝69は、ハートカム溝60のうち第二中間位置76から第四落下段差78を経て突出位置70に至る部分を成す。
図3に示すように、外壁部79は、蓋部83を容器部46に固定するためのねじ穴80と、ラッチ錠1を取付ける対象となる什器100等に箱部材45を固定するためのねじ穴81と、鉤部材11の爪部12に当接可能となるように容器部46の内部に配された鉤当接部82を有している。鉤当接部82に爪部12が当接している状態では、開口部50及び外壁部79によって規定される空間の外側に爪部12が位置している。
図2及び図4に示すように、蓋部83は、容器部46の外壁部79にねじによって固定されている。蓋部83は、主回動軸20の接続部24(図3参照)を挿入可能な軸受部84を有している。蓋部83に形成された軸受部84、容器部46に形成された軸受部51(図7参照)と同軸状をなしている。
図3に示すように、ねじりコイルばね85は、一端が鉤部材11に係止され、中間部が軸受部51の外周面に沿って巻かれ、他端が容器部46の外壁部79の内面に係止されるばねである。ねじりコイルばね85は、主回動軸20の中心軸線を回動中心として容器部46の前端側へ鉤部材11を回動させようとする付勢力を有する。
本実施形態のプッシュラッチ10の作用について説明する。図8は、プッシュラッチの作用を説明するための図である。
本実施形態のプッシュラッチ10は、図1に示すように、什器100の開口部101近傍にねじ止め等によって固定される。また、本実施形態のプッシュラッチ10の位置に対応して、什器100の開口部101を塞ぐ扉102の裏面にストライカ2がねじ止め等によって固定される。
開いた状態の扉102が閉じられると、ストライカ2がプッシュラッチ10の鉤部材11の被押圧部16(図3参照)に接触する。プッシュラッチ10の箱部材45の前端から後端へ向かってストライカ2が被押圧部16を押圧すると、鉤部材11は、主回動軸20の中心軸線を回動中心として回動する。
鉤部材11がストライカ2によって移動されるときには、図5に示すように、主回動軸20が支点Xとなり、被押圧部16においてストライカ2と接する点が力点Yとなり、連結軸25が作用点Zとなる。図5に示すように、支点から作用点までの距離D1が支点から力点までの距離D2よりも長いので、力点(被押圧部16)が支点(主回動軸20)を回動中心として回動する量(主回動軸20の中心軸線を中心とする円弧に沿った長さ)よりも、支点(主回動軸20)を回動中心として作用点(連結軸25)が回動する量(主回動軸20の中心軸線を中心とする円弧に沿った長さ)の方が長い。
鉤部材11の回動によって連結板31が移動されると、連結板31に固定された係合部37はハートカム溝60に沿って移動する。このとき、ハートカム溝60の底部カム面65に係合部37が接触し続けるように、圧縮コイルばね42が連結板31を付勢している。そのため、係合部37は、ハートカム溝60内で、第一溝66、第二溝67、第三溝68、及び第四溝69の順で一方向に移動する。
係合部37を第一溝66から第二溝67へ移動させる力は、什器100の使用者が扉102を閉める力による。係合部37を第二溝67から没入位置74へ移動させる力は、ねじりコイルばね85の付勢力による。
係合部37が没入位置74にある状態では、ねじりコイルばね85の付勢力によって係合部37が保持壁部75に接触している。さらに、鉤部材11の爪部12はストライカ2の貫通孔に挿入された状態となり、箱部材45の開口部を横切る位置に保持される。これにより、ラッチ錠1は、ストライカ2がプッシュラッチ10から外れない拘束状態となる。
図8に示すように、ラッチ錠1が拘束状態となっている状態(図8に実線で示す)で、箱部材45の前端から後端へ向かって使用者が扉102(図1参照)を押すと、ねじりコイルばね85の付勢力に抗して鉤部材11が回動する。本実施形態では、箱部材45の前端から後端へ向かってストライカ2が被押圧部16を移動させる距離L1よりも、箱部材45の前端から後端へ向かって鉤部材11が連結板31及び係合部37を移動させる距離L2の方が長い。鉤部材11の回動によって連結板31が移動されると、係合部37は保持壁部75から離間して没入位置74を脱し、第三溝68に沿って第四溝69まで移動する(図8に二点鎖線で示す)。係合部37が第四溝69へ進入した後に使用者が扉102の押圧を解消すると、ねじりコイルばね85の付勢力によって鉤部材11が前端側へと移動する。これにより、鉤部材11の爪部12によるストライカ2の拘束が解かれて開放状態となるとともに、被押圧部16がストライカ2を後端側から前端側へと押し出して扉102が開く。
以上に説明したように、本実施形態のプッシュラッチ10によれば、没入位置74から第四溝69へ係合部37を移動させるために必要な鉤部材11の回動量が小さくて済む。すなわち、プッシュラッチ10を拘束状態から開放状態へ移行させるために必要なストライカ2の移動量が少なくて済む。このように本実施形態のプッシュラッチ10を備えたラッチ錠1によれば、プッシュラッチ10によってストライカ2が拘束状態とされている場合における扉102と開口部との隙間が小さい場合にもプッシュラッチ10を好適に動作させることができる。
また、本実施形態では、係合部37の高さ位置の変位に応じて連結板31が凸条部35を支点として揺動するので、係合部37の高さ位置の変位による連結板31の変形が生じない。このため、係合部37がハートカム溝60に沿って移動する過程において、連結板31の捩じれが起こりにくい。このため、本実施形態のプッシュラッチ10は、連結板31の疲労破壊や歪みが生じにくく、故障しにくい。
また、凸条部35が鉤部材11に対して線接触するので、鉤部材11に対する連結板31の揺動動作を安定させることができる。
また、案内溝54が箱部材45に形成されていることによって、ストライカ2によって鉤部材11が移動される際の鉤部材11の捩じれを防いで鉤部材11をスムーズに移動させることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1 ラッチ錠
2 ストライカ
3 台座部
4 突出部
5 貫通孔部
10 プッシュラッチ
11 鉤部材
12 爪部
13 第一貫通孔
14 第二貫通孔
15 平面部
16 被押圧部
17 窪み部
20 主回動軸
21 圧入部
22 位置決め部
23 接続部
24 接続部
25 連結軸
26 挿入部
27 本体部
28 係止部
30 連結部材
31 連結板
32 連結孔部
33 第一貫通孔
34 第二貫通孔
35 凸条部
36 頂部
37 係合部
38 挿入部
39 位置決め部
40 ピン本体部
41 段部
42 圧縮コイルばね
45 箱部材
46 容器部
47 底部
48 表面部
49 裏面部
50 開口部
51 軸受部
52 第一摺動面
53 第二摺動面
54 案内溝
55 第一弧状面
56 第二弧状面
57 第一端面
58 第二端面
60 ハートカム溝
61 外側カム壁部
62 外側カム面
63 内側カム壁部
64 内側カム面
65 底部カム面
66 第一溝
67 第二溝
68 第三溝
69 第四溝
70 突出位置
71 第一落下段差
72 第一中間位置
73 第二落下段差
74 没入位置
75 保持壁部
76 第二中間位置
77 第三落下段差
78 第四落下段差
79 外壁部
80 ねじ穴
81 ねじ穴
82 鉤当接部
83 蓋部
84 軸受部
85 ねじりコイルばね
100 什器
101 開口部
102 扉

Claims (5)

  1. 主回動軸を有する鉤部材と、
    前記主回動軸の中心軸線と平行な軸を回動中心として前記鉤部材に対して相対回転可能となるように前記主回動軸から離れた位置で前記鉤部材に連結された連結部材と、
    前記連結部材と前記鉤部材との連結位置と前記主回動軸とを通る直線方向において前記主回動軸から前記連結位置までの間の範囲に位置し前記主回動軸を回動中心として前記鉤部材を移動させるための部材と接触可能な被押圧部と、
    前記連結部材と前記鉤部材との連結位置とは異なる位置において前記主回動軸と平行な方向に凸形状をなすように前記連結部材に設けられた円柱状の係合部と、
    前記係合部が挿入されるハートカム溝が形成されているとともに前記主回動軸を支持する軸受部が形成された箱部材と、
    前記鉤部材と前記箱部材とに接続され前記主回動軸の回転方向への付勢力を有する第一付勢部材と、
    前記鉤部材と前記連結部材とに接続され前記係合部が前記ハートカム溝へ挿入されるように前記係合部を移動させる付勢力を有する第二付勢部材と、
    を備えることを特徴とするプッシュラッチ。
  2. 前記鉤部材は、
    前記鉤部材に対する前記連結部材の回動中心を規定する円柱状の連結軸と、
    前記連結軸の中心軸線と直交し前記連結軸の周囲を囲む平面部と
    を有し、
    前記連結部材は、
    直線状の長手軸を有する略平板状の連結板と、
    前記長手軸上に中心が位置するように前記連結板を貫通する貫通孔が形成され前記連結軸が挿入される連結孔部と、
    前記連結板から前記平面部へ向かって突出した突起形状をなし前記平面部に線接触するように前記長手軸と直交する方向へ延びる凸条部と、
    を有する
    請求項1に記載のプッシュラッチ。
  3. 前記箱部材は、軸受部の中心を中心とする円弧の一部をなすように延び前記軸受部から離れた位置に形成された案内溝を有し、
    前記鉤部材は、前記案内溝に挿入される突起を有する
    請求項2に記載のプッシュラッチ。
  4. 前記突起は前記連結軸に設けられている
    請求項3に記載のプッシュラッチ。
  5. 前記第二付勢部材は、前記連結軸に一端が接し前記連結部材に他端が接し前記連結軸の中心軸線回りに巻き回されたコイルばねからなる
    請求項2に記載のプッシュラッチ。
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