JP5294785B2 - 二段階開放型ハンドル装置 - Google Patents

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本発明は、スチームコンベクションオーブン等に用いる二段階開放型ハンドル装置に関する。
特許文献1には、スチームコンベクションオーブンに用いる二段階開放型ハンドル装置が開示されており、この二段階開放型ハンドル装置は、枠体の開口に開閉自在に設けられた扉の前面に固着された受座本体と、受座本体に設けた軸孔に前後方向に移動可能かつ回転可能に挿通された操作軸と、操作軸の前端部に軸線方向と直交する方向にピンにより回動可能に軸支された操作ハンドルと、受座本体の前面に設けられて第1段面とこの第1段面に対して後退した第2段面とを備えたカム部材と、操作ハンドルの受座本体側に突出して設けられて操作ハンドルをピンを中心として回動させて第1段面に当接させたときに操作軸を前進位置にして第2段面に当接させたときに操作軸を後退位置にする突起部と、受座本体と操作ハンドルとの間に設けられて操作ハンドル側に延びるアームを操作軸の前端部に操作ハンドルとともにピンにより支持されたカバー部材と、操作軸の後端に設けられて枠体に設けられた受金部材と係止して扉の開放を阻止する止金部材とを備えている。
この二段階開放型ハンドル装置において、扉が閉じられた状態では、操作ハンドルの突起部がカム部材の第1段面に当接されて操作軸を前進位置にすることで止金部材が受金部材に係止されている。この状態から操作ハンドルをピンを中心として回動させて突起部をカム部材の第1段面から第2段面に当接させると操作軸が後退位置まで後退することで止金部材が受金部材から離れて扉が部分的に開放できる部分開放可能状態となる。この部分開放可能状態では、操作軸が軸線回りに回転可能となり、操作ハンドルにより操作軸を軸線回りに回転させることで止金部材が受金部材から外れた位置となって扉が全開放可能状態となり、操作ハンドルを手前に引くことで扉が開放される。
この二段階開放型ハンドル装置のカバー部材は、受座本体と操作ハンドルとの間にて操作軸に汚れが付着しないように操作軸を覆うものである。そのために、カバー部材は、前後方向に移動及び軸線回りに回転する操作軸に合わせて前後方向に移動及び軸線回りに回転するように操作軸の前端部にピンで支持されており、操作ハンドルに対しては回動可能となり、受座本体に対しては前後方向に移動可能および軸線回りに回転可能となっている。
特許第4043036号公報
特許文献1の二段階開放型ハンドル装置におけるカバー部材は、アームにより操作軸の先端部にピンにより軸支されているので、部分開放可能状態で操作ハンドルにより操作軸を軸線回りに回転させたときには、カバー部材はアームの先端部から回転が伝達されることになるので、アームにねじれる力が生じてアームが破損しやすい問題があった。本発明はこのような問題を解決することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するため、枠体の開口に開閉自在に設けられた扉の前面に固着された受座本体と、受座本体に設けた軸孔に前後方向に移動可能かつ回転可能に挿通された操作軸と、操作軸の前端部に軸線方向と直交する方向にピンにより回動可能に軸支されて、受座本体側にピンを中心とした円弧形の摺動面部を備えた操作ハンドルと、受座本体の前面に設けられて第1段面とこの第1段面に対して後退した第2段面とを備えたカム部材と、操作ハンドルの操作軸が挿入される操作軸挿入孔の両側で受座本体側に突出して設けられて操作ハンドルをピンを中心として回動させて第1段面に当接させたときに操作軸を前進位置にして第2段面に当接させたときに操作軸を後退位置にする突起部と、受座本体と操作ハンドルとの間に設けられ、操作ハンドルの対向面側に操作ハンドルの摺動面部と摺動可能に当接する円弧形の案内面部を備えてピンを中心に操作ハンドルに対して回動可能に支持され、操作軸とともに前進位置と後退位置との間で前後方向に移動可能に支持されたカバー部材と、操作軸の後端に設けられて枠体に設けられた受金部材と係止して扉の開放を阻止する止金部材とを備えて、操作ハンドルの突起部をカム部材の第1段面に当接させて操作軸を前進位置にすることで止金部材を受金部材に係止させて扉を開放不可状態とし、この扉の開放不可状態から操作ハンドルをピンを中心として回動させて突起部をカム部材の第2段面に当接させると操作軸が後退位置まで後退することで止金部材が受金部材から離れて扉が部分的に開放できる部分開放可能状態となり、この扉の部分開放可能状態では操作軸が軸線回りに回転可能となりこの部分開放可能状態から操作ハンドルにより操作軸を軸線回りに回転させることで止金部材が受金部材から外れた位置となって扉が全開放可能状態となる二段階開放型ハンドル装置において、カバー部材には操作ハンドル側に突出して側部に係合突部が設けられたアームと、操作ハンドルには、カバー部材側にアームが挿入されるアーム挿入凹部と、このアーム挿入凹部の側壁に係合突部が案内係合されるピンを中心とする円弧形のガイド溝とを設けたことを特徴とする二段階開放型ハンドル装置を提供するものである。
上記のように構成した二段階開放型ハンドル装置は、カバー部材には操作ハンドル側に突出して側部に係合突部が設けられたアームと、操作ハンドルには、カバー部材側にアームが挿入されるアーム挿入凹部と、このアーム挿入凹部の側壁に係合突部が案内係合されるピンを中心とする円弧形のガイド溝とを設けているので、カバー部材はアームの係合突部が操作ハンドルのアーム挿入凹部に形成したガイド溝に沿って案内係合されるようになり、カバー部材はアームを直接ピンに軸支されたものと比較して短くすることができ、アームの強度を上げることができる。これにより、操作ハンドルを操作軸の軸線回りに回転させてもアームが破損しにくくなる。
上記のように構成した二段階開放型ハンドル装置においては、カム部材は操作軸とともに軸線回りに回転するように支持され、カバー部材の案内面部にはカム部材が相対回転不能に嵌合可能な開口部を設け、部分開放可能状態となるとカバー部材の開口部にカム部材が嵌合されて操作軸の軸線回りの回転がカム部材を介してカバー部材に伝達されるようにするのが好ましく、このようにしたときには、操作ハンドルにより操作軸を軸線回りに回転させたときに、操作軸による回転は開口部に相対回転不能に嵌合されたカム部材を介してカバー部材に伝達されるので、カバー部材のアームに操作軸の軸線回りの回転による負荷が生じにくくなってアームが破損しにくくなる。
上記のように構成した二段階開放型ハンドル装置においては、操作ハンドルには操作軸挿入孔のピンと平行となる両側でカバー部材側から突起部を通ることなくピンを通るように形成された係止凹部と、ピンの半径方向の両側となる位置からピンと平行に形成されて係止凹部と連通する一対の脚部挿入孔と、操作ハンドルのピンの軸線方向の端部となる位置に設けられて、ピンの軸線方向の端部を覆うカバー部と、このカバー部から脚部挿入孔に延びる一対の脚部と、これら脚部の先端部に形成されて係止凹部に係止されて脚部が抜け止めされる係止突部とを備えたピンの抜け止めのためのカバーキャップとを備えるようにするのが好ましく、このようにしたときには、操作ハンドルにおけるピンの軸線方向の端部にピンの抜け止めのためのカバーキャップを設けるときに、カバーキャップの脚部の先端部の係止突部と係止させる係止凹部がカバー部材側から突起部を通ることなくピンを通るように形成されているので、突起部が係止凹部により切り欠かれることで強度不足となることはない。
以下、本発明の二段階開放型ハンドル装置の一実施形態を図面を用いて説明する。この二段階開放型ハンドル装置10は、スチームコンベクションオーブンの枠体Fの開口に開閉自在に取り付けられた扉Dに取り付けられたものである。二段階開放型ハンドル装置10は、扉Dの前面に固着された受座本体20と、受座本体20に設けた軸孔23に前後方向に移動可能かつ回転可能に挿通された操作軸30と、操作軸30の前端部に軸線方向と直交する方向にピン65により回動可能に軸支されて受座本体20側にピン65を中心とした円弧形の摺動面部61aを備えた操作ハンドル60と、受座本体20の前面に設けられて第1段面41とこの第1段面41に対して後退した第2段面42とを備えたカム部材40と、操作ハンドル60の操作軸30が挿入される操作軸挿入孔63の両側で受座本体20側に設けられて操作ハンドル60をピン65を中心として回動させて第1段面41に当接させたときに操作軸30を前進位置にして第2段面42に当接させたときに操作軸30を後退位置にする突起部66,66と、受座本体20と操作ハンドル60との間に設けられ、操作ハンドル60の対向面側に操作ハンドル60の摺動面部61aと摺動可能に当接する円弧形の案内面部70aを備えてピン65を中心に操作ハンドル60に対して回動可能に支持され、操作軸30とともに前進位置と後退位置との間で前後方向に移動可能かつ回転可能に支持されたカバー部材70と、操作軸30の後端に設けられて枠体Fに設けられた受金部材F1と係止して扉Dの開放を阻止する止金部材53とを備えている。
二段階開放型ハンドル装置10は、操作ハンドル60の突起部66,66をカム部材40の第1段面41に当接させて操作軸30を前進位置にすることで止金部材53を受金部材F1の背面に係止させて扉Dを開放不可状態とする。この扉Dの開放不可状態から操作ハンドル60をピン65を中心として回動させて突起部66,66をカム部材40の第2段面42に当接させると操作軸30が後退位置まで後退することで止金部材53が受金部材F1から離れて扉Dが部分的に開放できる部分開放可能状態となる。この扉Dの部分開放可能状態では操作軸30が軸線回りに回転可能となりこの部分開放可能状態から操作ハンドル60により操作軸30を軸線回りに回転させることで止金部材53が受金部材F1から外れた位置となって扉Dが全開放可能状態となる。
この二段階開放型ハンドル装置10においては、カバー部材70には操作ハンドル60側に突出して側部に係合突部73,73が設けられたアーム72,72と、操作ハンドル60には、カバー部材70側にアーム72,72が挿入されるアーム挿入凹部67,67と、このアーム挿入凹部67,67の側壁に係合突部73,73が案内係合されるピン65を中心とする円弧形のガイド溝67a,67aとが設けられている。以下に、この二段階開放型ハンドル装置10について詳細な説明を記載する。
図1及び図2に示すように、受座本体20は、扉Dの前面に固着された大径の円盤形状をした受座部21と、この受座部21から同心的に後方に延びる小径の軸受筒部22とから構成されている。これら受座部21と軸受筒部22の中心部には、これらを貫通する軸孔23が形成されており、この軸孔23は、受座部21に形成された受座部軸孔23aと、軸受筒部22に形成されて受座部軸孔23aより有段状に拡がる軸受筒部軸孔23bとからなる。受座部21は、受座部軸孔23aの外周部を鍔部24として、後述するバネ部材50の前端を当接させるようしている。受座部21の前面には、中心部に形成された軸孔23の周囲に軸孔23の直径より大きい円形状の凹部25が前後方向に形成されている。受座部21の前面外周縁部には、環状溝26が前後方向に形成されている。
図1及び図2に示すように、軸受筒部22の周壁後端には、第1係止溝27とこの第1係止溝27の後端部と連続して第1係止溝27より円周方向に長く軸線方向に短い第2係止溝28が形成されている。
図1及び図2に示すように、受座本体20に形成された軸孔23には、軸線方向と直交する方向の断面が小判形をした操作軸30が前進位置と後退位置との間で前後方向に移動可能かつ回転可能に挿通されている。操作軸30の前端部には、軸線方向と直交する方向にピン孔31が形成されており、このピン孔31に操作ハンドル60が回動可能に軸支されている。操作軸30は、後端部の軸径が前端部から中間部までの軸径と比較して有段状に拡径された大径部32を備えている。操作軸30の大径部32には、半径方向に突出する係止突起33が設けられており、操作軸30が前進位置となるときにはこの係止突起33は軸受筒部22の第1係止溝27の前端部に係合されて操作軸30が回転不能となり、操作軸30が後退位置となるときにはこの係止突起33は軸受筒部22の第1係止溝27の後端部と第2係止溝28内を移動可能な状態となって操作軸30が所定角度内で回転可能となる。
図1に示すように、受座部21の前面の凹部25内には、カム部材40が回転可能に設けられている。カム部材40は、両側部が直線状に形成された小判形をしており、その前面に第1段面41と、この第1段面41に対して後退した第2段面42と、第1段面41と第2段面とを接続する誘導斜面43とを備えている。カム部材40の中心部には小判形の操作軸30が前後方向に移動可能に挿通されており、カム部材40は、操作軸30の回転とともに回転されるように支持されている。
図1に示すように、受座本体20の軸受筒部22と操作軸30との間には、操作軸30を後方向に付勢する捻りコイルバネよりなるバネ部材50が設けられている。バネ部材50は、圧縮された状態で前端が受座部21の鍔部24の背面と圧接され、後端が操作軸30の大径部32により形成される半径方向の段部と圧接されることで、操作軸30を後方向に付勢している。バネ部材50の先端部の折曲部51は、鍔部24に形成された受孔24aに挿入され、バネ部材50の後端部の折曲部52は、操作軸30の大径部32に軸方向に形成された受孔32aに挿入されており、バネ部材50は操作軸30に捻り戻り力を付与している。
図2に示すように、操作軸30の後端には、枠体Fに設けられた受金部材F1と係止して扉Dの開放を阻止する止金部材53が設けられている。
図1〜図5に示すように、操作ハンドル60は、操作軸30の前端部に回動可能に支持される基部61と、この基部61から連成されたハンドル部62とからなる。操作ハンドル60の基部61には、受座本体20側から操作軸30が挿入される操作軸挿入孔63が形成されており、この操作軸挿入孔63は、操作ハンドル60をピン65を中心に回動可能とするように受座本体20側に円弧状に拡がって形成されている。基部61には、操作軸挿入孔63と直交するピン挿入孔64が形成されている。操作ハンドル60は、操作軸30の前端部のピン孔31とピン挿入孔64を同一直線上に配置した状態となるように操作軸30が操作軸挿入孔63に挿入され、これら孔31,64に挿入されたピン65により操作軸30の前端部に軸線方向と直交する方向に回動可能に支持されている。
図1、図3〜図5に示すように、操作ハンドル60の基部61には、操作軸挿入孔63の両側位置に受座本体20側に突出する左右一対の突起部66,66が形成されており、これら突起部66,66は、操作ハンドル60をピン65を中心に回動させてカム部材40の第1段面41と当接すると操作軸30を前進位置(図1及び図2に示す位置)にさせ、カム部材40の第2段面42と当接すると操作軸30を後退位置(図6及び図7に示す位置)にさせるものである。
操作ハンドル60の基部61には、受座本体20側にピン65を中心とした凸円弧形の摺動面部61aが形成されている。図2、図4及び図5に示すように、操作ハンドル60の基部61には、左右一対の突起部66,66の対向する側の反対側の位置に左右一対のアーム挿入凹部67,67が形成されている。図3に示すように、これらアーム挿入凹部67,67には、操作軸挿入孔63側の側壁にピン65を中心とする円弧形のガイド溝67a,67aが形成されている。
図1〜図3に示すように、受座本体20と操作ハンドル60との間には、これらの間の操作軸30を覆うカバー部材70が設けられている。カバー部材70は、操作ハンドル60側となる前面が操作ハンドル60の凸円弧形の摺動面部61aと摺動可能に当接するピン65を中心とする凹円弧形の案内面部70aを備えた円筒形状をしており、受座本体20側となる後端を受座部21の環状溝26に前後方向に移動可能に支持されている。カバー部材70の操作ハンドル60側には、操作ハンドル60の突起部66,66がカム部材40と当接するための開口部71が形成されている。この開口部71は、角部をアールをつけた略矩形状の開口であり、小判型のカム部材40の横幅より僅かに大きい横幅となっており、カム部材40が相対回転不能に嵌合可能になっている。カバー部材70の開口部71の両側部には、操作ハンドル60側に突出して各アーム挿入凹部67,67に挿入される一対のアーム72,72が設けられており、これらアーム72,72の先端部には、ガイド溝67a,67a内に案内された状態で係合される係合突部73が形成されている。
図2に示すようにカバー部材70は、両アーム72,72が操作ハンドル60のアーム挿入凹部67,67に挿入され、アーム72,72の先端部の係合突部73,73が円弧状のガイド溝67a,67a内に案内されて係合されているので、操作ハンドル60に対してピン65を中心として回動可能に支持されるとともに、操作軸30とともに前進位置と後退位置との間で前後方向に移動かつ回転可能となっている。
図2、図4及び図5に示すように、操作ハンドル60には、操作軸挿入孔63のピン65と平行となる両側でカバー部材70側から突起部66,66を通ることなくピン65を通るように形成された係止凹部69,69と、ピン65の半径方向の両側となる位置からピン65と平行に形成されて係止凹部69,69と連通する一対の脚部挿入孔68,68とが形成されている。
図2に示すように、操作ハンドル60の基部61のピン65の軸線方向の両端部となる位置には、ピン65の軸線方向の両端部を覆うとともにピン65の抜け止めをするカバーキャップ80,80が設けられている。各カバーキャップ80は、基部61におけるピン65の軸線方向の端部を覆う円形のカバー部81と、カバー部81から基部61側に延びて脚部挿入孔68,68に挿入される一対の脚部82,82と、脚部82,82の先端部に形成されて脚部挿入孔68,68から係止凹部69に形成された開口部に係止されて抜け止めされる係止突部83,83とからなる。
以上のように構成した二段階開放型ハンドル装置10の作動について説明する。図1及び図2に示すように、二段階開放型ハンドル装置10においては、扉Dが枠体Fの開口を塞いだ状態で、操作ハンドル60のハンドル部62が扉Dと平行かつ垂直となる開放不可位置にあるときには、操作ハンドル60の突起部66,66がカム部材40の第1段面41に当接して、操作軸30は係止突起33が軸受筒部22の第1係止溝27の前端部に係合することでバネ部材50の付勢力に抗して前進位置となり、操作軸30の後端に設けた止金部材53は受金部材F1の背面に係止されて、扉Dが開放不可状態となる。
この扉Dの開放不可状態から、操作ハンドル60をハンドル部62の先端部が持ち上がるようにピン65を中心として回動させた部分開放可能位置とすると、図6及び図7に示すように、操作ハンドル60の突起部66,66は第1段面41から誘導斜面43を滑って第2段面42に当接して、操作軸30はバネ部材50の付勢力により前進位置から後退位置まで移動し、操作軸30の後端に設けた止金部材53は受金部材F1から離れて、扉Dは操作軸30が後退した長さだけ部分的に開放できる部分開放可能状態となる。このとき、カバー部材70は、アーム72,72の先端部の係合突部73,73が操作ハンドル60のガイド溝67a,67aに案内されて操作ハンドル60に対して回動され、操作軸30とともに前進位置から後退位置に移動する。また、カバー部材70の開口部71には、カム部材40がその両側壁と開口部71の両側壁との間に僅かな隙間を空けて嵌合されている。
この扉Dの部分開放可能状態では、操作軸30の係止突起33は、軸受筒部22の第1係止溝27の前端部に係合して回転不能状態から軸受筒部22の第1係止溝27の後端部と第2係止溝28内で移動可能な状態となって、操作軸30は所定角度内で回転可能となっている。ハンドル部62の先端部が持ち上がった状態で操作ハンドル60により操作軸30を軸線回りに所定角度回転させると、操作軸30の後端に設けた止金部材53は、受金部材F1から外れた位置となって、扉Dは完全に開放できる全開放可能状態となり、操作ハンドル60を前側に引くことで扉Dが完全に開放される。操作ハンドル60により操作軸30を軸線回りに回転させるとき、カバー部材70には、操作軸30の回転が主として開口部71に相対回転不能に嵌合したカム部材40を介して伝達されるので、カバー部材70のアーム72,72に操作軸30を回転させるときの負荷が生じにくくなっている。
上記のように構成した二段階開放型ハンドル装置10は、カバー部材70には操作ハンドル60側に突出して側部に係合突部73,73が設けられたアーム72,72と、操作ハンドル60には、カバー部材70側にアーム72,72が挿入されるアーム挿入凹部67,67と、このアーム挿入凹部67,67の側壁に係合突部73,73が案内係合されるピン65を中心とする円弧形のガイド溝67a,67aとを設けているので、カバー部材70はアーム72,72の係合突部73,73が操作ハンドル60のアーム挿入凹部67,67に形成したガイド溝67a,67aに沿って案内係合されるようになり、カバー部材70はアーム72,72を直接ピン65に軸支されたものと比較してアーム72,72を短くすることができてアーム72,72の強度を上げることができ、操作ハンドル60により操作軸30を軸線回りに回転させてもアーム72,72が破損しにくくなる。
上記のように構成した二段階開放型ハンドル装置10においては、カム部材40は操作軸30とともに軸線回りに回転するように支持され、カバー部材70の案内面部70aにはカム部材40が相対回転不能に嵌合可能な開口部71を設け、部分開放可能状態となるとカバー部材70の開口部71にカム部材40が嵌合されて操作軸30の軸線回りの回転がカム部材40を介してカバー部材70に伝達されており、操作ハンドル60により操作軸30を軸線回りに回転させたときに、操作軸30による回転は開口部71に相対回転不能に嵌合されたカム部材40を介してカバー部材70に直接伝達されるので、カバー部材70のアーム72,72に操作軸30の軸線回りの回転による負荷が生じにくくなってアーム72,72が破損しにくくなる。また、カバー部材70を射出成形により製造するときに、アーム72,72の先端部にピンを軸支させる孔を形成するものでは、アーム72,72の先端部にウェルドができて強度不足となって破損しやすかったが、アーム72,72の先端部には、ピン65に軸支させる孔を形成せずに係合突部73,73を形成したものであるので、アーム72,72の先端部にピンを軸支させる孔を形成したものに比べて強度を上げることができ、長期間使用したときでも破損しにくくなって耐久性が向上することになる。また、カバー部材70はアーム72,72をピン65に直接軸支させていないので、操作ハンドル60の基部61は、ピン65の近傍にアーム72,72を挿入するための凹部を形成する必要がなくなり、操作ハンドル60のピン65の近傍を小さくすることが可能となり、操作ハンドル60の形状を変更させる自由度があがることになった。
上記のように構成した二段階開放型ハンドル装置10においては、操作ハンドル60には、操作軸挿入孔63のピン65と平行となる両側でカバー部材70側から突起部66,66を通ることなくピン65を通るように形成された係止凹部69,69と、ピン65の半径方向の両側となる位置からピン65と平行に形成されて係止凹部69,69と連通する一対の脚部挿入孔68,68と、操作ハンドル60のピン65の軸線方向の端部となる位置に設けられて、ピン65の軸線方向の端部を覆うカバー部81と、このカバー部81から脚部挿入孔68、68に延びる一対の脚部82,82と、これら脚部82,82の先端部に形成されて係止凹部69に係止されて脚部が抜け止めされる係止突部83,83とを備えたピン65の抜け止めのためのカバーキャップ80とを備えている。二段階開放型ハンドル装置10は、操作ハンドル60におけるピン65の軸線方向の端部にピン65の抜け止めのためのカバーキャップ80を設けるときに、カバーキャップ80の脚部82,82の先端部の係止突部83,83と係止させる係止凹部69,69がカバー部材70側から突起部66,66を通ることなくピン65を通るように形成されているので、突起部66,66が係止凹部69,69により切り欠かれることで強度不足となることはない。
本発明の二段階開放型ハンドル装置で開放不可状態における一部破断側断面図である。 (a)は、図1のA−A線の一部破断断面図であり、(b)はカバー部材の正面図である。 図2(a)のB−B線の一部破断断面図である。 操作ハンドルの一部破断断面図である。 操作ハンドルの背面図である。 部分開放可能状態のときの二段階開放型ハンドル装置の一部破断側断面図である。 図6のC−C線の一部破断断面図である。
符号の説明
10…二段階開放型ハンドル装置、20…受座本体、23…軸孔、30…操作軸、40…カム部材、41…第1段面、42…第2段面、53…止金部材、60…操作ハンドル、61a…摺動面部、65…ピン、66…突起部、67…アーム挿入凹部、67…ガイド溝、68…脚部挿入孔、69…係止凹部、70…カバー部材、70a…案内面部、71…開口部、72…アーム、73…係合突部、80…カバーキャップ、81…カバー部、82…脚部、83…係止突部。

Claims (3)

  1. 枠体の開口に開閉自在に設けられた扉の前面に固着された受座本体と、
    前記受座本体に設けた軸孔に前後方向に移動可能かつ回転可能に挿通された操作軸と、
    前記操作軸の前端部に軸線方向と直交する方向にピンにより回動可能に軸支されて、前記受座本体側に前記ピンを中心とした円弧形の摺動面部を備えた操作ハンドルと、
    前記受座本体の前面に設けられて第1段面とこの第1段面に対して後退した第2段面とを備えたカム部材と、
    前記操作ハンドルの前記操作軸が挿入される操作軸挿入孔の両側で前記受座本体側に突出して設けられて前記操作ハンドルをピンを中心として回動させて前記第1段面に当接させたときに前記操作軸を前進位置にして前記第2段面に当接させたときに前記操作軸を後退位置にする突起部と、
    前記受座本体と前記操作ハンドルとの間に設けられ、前記操作ハンドルの対向面側に前記操作ハンドルの摺動面部と摺動可能に当接する円弧形の案内面部を備えて前記ピンを中心に前記操作ハンドルに対して回動可能に支持され、前記操作軸とともに前記前進位置と後退位置との間で前後方向に移動可能に支持されたカバー部材と、
    前記操作軸の後端に設けられて前記枠体に設けられた受金部材と係止して前記扉の開放を阻止する止金部材とを備えて、
    前記操作ハンドルの突起部を前記カム部材の第1段面に当接させて前記操作軸を前進位置にすることで前記止金部材を前記受金部材に係止させて前記扉を開放不可状態とし、
    この扉の開放不可状態から前記操作ハンドルを前記ピンを中心として回動させて前記突起部を前記カム部材の第2段面に当接させると前記操作軸が前記後退位置まで後退することで前記止金部材が前記受金部材から離れて前記扉が部分的に開放できる部分開放可能状態となり、
    この扉の部分開放可能状態では前記操作軸が軸線回りに回転可能となりこの部分開放可能状態から前記操作ハンドルにより前記操作軸を軸線回りに回転させることで前記止金部材が前記受金部材から外れた位置となって前記扉が全開放可能状態となる二段階開放型ハンドル装置において、
    前記カバー部材には前記操作ハンドル側に突出して側部に係合突部が設けられたアームと、
    前記操作ハンドルには、前記カバー部材側に前記アームが挿入されるアーム挿入凹部と、このアーム挿入凹部の側壁に前記係合突部が案内係合される前記ピンを中心とする円弧形のガイド溝とを設けたことを特徴とする二段階開放型ハンドル装置。
  2. 請求項1に記載の二段階開放型ハンドル装置において、
    前記カム部材は前記操作軸とともに軸線回りに回転するように支持され、
    前記カバー部材の案内面部には前記カム部材が相対回転不能に嵌合可能な開口部を設け、前記部分開放可能状態となると前記カバー部材の開口部に前記カム部材が嵌合されて前記操作軸の軸線回りの回転が前記カム部材を介して前記カバー部材に伝達されるようにしたことを特徴とする二段階開放型ハンドル装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の二段階開放型ハンドル装置において、
    前記操作ハンドルには、前記操作軸挿入孔の前記ピンと平行となる両側で前記カバー部材側から前記突起部を通ることなく前記ピンを通るように形成された係止凹部と、前記ピンの半径方向の両側となる位置から前記ピンと平行に形成されて前記係止凹部と連通する一対の脚部挿入孔と、
    前記操作ハンドルの前記ピンの軸線方向の端部となる位置に設けられて、前記ピンの軸線方向の端部を覆うカバー部と、このカバー部から前記脚部挿入孔に延びる一対の脚部と、これら脚部の先端部に形成されて前記係止凹部に係止されて前記脚部が抜け止めされる係止突部とを備えた前記ピンの抜け止めのためのカバーキャップとを設けたことを特徴とする二段階開放型ハンドル装置。
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