JP2009539647A - プラスチックフィルム基材及び金属箔基材のためのレトルト処理可能な放射硬化性コーティング - Google Patents

プラスチックフィルム基材及び金属箔基材のためのレトルト処理可能な放射硬化性コーティング Download PDF

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Abstract

薄手で柔軟な基材を用いて製造される食品パッケージの外表面上に印刷された画像を、この外表面上に置いた液体組成物の層を放射硬化することにより、この食品パッケージをレトルト処理する間の劣化から保護することができる。この液体組成物は、エポキシ(メタ)アクリレート及び/又はカルボン酸官能化(メタ)アクリレート等の、1分子あたり1個又は複数の(メタ)アクリレート基と、ヒドロキシル基及びカルボン酸基からなる群から選択される1分子あたり1個又は複数の官能基とを含む、少なくとも1種の放射硬化性のモノマー又はオリゴマーを含む。

Description

本発明は、薄手で柔軟な基材の表面に塗布し、次いで放射により硬化し、レトルト処理条件に対して優れた耐性を示すコーティングを提供することができる、液状で比較的低粘度な組成物に関する。このような組成物は、食品のパッケージング(包装)における使用を対象にする、柔軟な積層体等のための表面コーティングを形成するために特に有用である。
印刷がなされた熱可塑性フィルムは、一般に様々な材料から構成される層を有する積層体であり、現在では食品のパッケージングに幅広く用いられている。印刷がなされた熱可塑性フィルムが、製造、充填、密封及びこのような食品パッケージの他の加工の間に受ける極限条件(特に熱及び水分)のため、印刷画像を有する下地(基材)層の上に透明なフィルムを積層し、このような加工の間における歪み又は劣化から、当該印刷画像を保護することが知られている。印刷画像を密封する、この方法は、有効な一方で、製造工程の費用を増大させる。
近年、上述の透明フィルム積層ステップに代える目的で、放射硬化性オーバープリントワニスが発達した。これらのオーバープリントワニスは、印刷がなされた基材表面の上に薄い層として液状の形態で塗布され、次いでこの層を放射(例えば紫外光又は電子ビームの放射)に曝すことにより硬化(強固化)される。このようなオーバープリントワニス、及びそれらを利用し食品パッケージを調製する方法が、例えば米国特許第6528127号及び第6743492号、並びに米国特許出願公開第2005−0019533号及び第2002−0119295号に記載されており、それぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる。しかしながら、放射により硬化されたときに、レトルト条件(すなわち、121℃、0.103MPa(15psi)の圧力、30分間)に耐えることが可能な、光沢及び接着強さの低減が最小である水分耐性及び熱耐性の保護コーティングを提供し、このような硬化したコーティングをその外表面上に有するパッケージの内部に含まれる食品のレトルト処理後に、層間剥離、水斑の拡張(water spot development)、又は臭気をほとんど又は全く示さない組成物を配合することについて、前述の出願及び特許は、いかなる手引きも提供しない。
米国特許第6528127号明細書 米国特許第6743492号明細書 米国特許出願公開第2005−0019533号公報 米国特許出願公開第2002−0119295号公報 米国特許第6429235号明細書 米国特許第3770491号明細書 米国特許第6472056号明細書 米国特許第6720050号明細書 米国特許第6908665号明細書 米国特許第6989407号明細書 米国特許第4876384号明細書 米国特許第5053554号明細書 米国特許第5110889号明細書 米国特許第5159119号明細書 米国特許第5243085号明細書 米国特許第5292965号明細書 米国特許出願公開第2005−0233121号公報 米国特許出願公開第2004−0089820号公報 米国特許出願公開第2003−0235659号公報 米国特許出願公開第2003−0001108号公報
レトルト条件にかける、印刷画像を有する食品パッケージの製造に用いるための、放射硬化性で、低粘度で、液状の改良された組成物の開発は、したがって、非常に望ましいと考えられる。
一態様において、本発明は、プラスチックフィルム及び金属箔からなる群から選択される少なくとも1種の薄手で柔軟な基材から構成されるレトルト処理可能なパッケージを提供する。この薄手で柔軟な基材は、前記レトルト処理可能なパッケージの外表面を形成し、前記外表面は、1分子あたり1個又は複数の(メタ)アクリレート基と、ヒドロキシル基及びカルボン酸基からなる群から選択される1分子あたり1個又は複数の官能基とを含む、少なくとも1種の放射硬化性のモノマー又はオリゴマーを含む組成物を、電子ビーム放射又は紫外線放射の少なくとも1つに曝すことにより、その外表面上に形成される、硬化されたコーティングを有する。
別の態様において、本発明は、
a)食料品と、
b)この食料品を封入したパッケージとを含む、パッケージされた食料品を提供し、
前記パッケージが、薄手で柔軟な、コーティングされ印刷がなされたシートを含み、
前記シートは、
i)1種又は複数の熱可塑性ポリマーを含み、前記パッケージの外面上に印刷面を有する基材フィルム(当該印刷面は、プラスチック又は金属であってよい);
ii)この基材フィルムの前記印刷面上に印刷された画像;及び
iii)1分子あたり1個又は複数の(メタ)アクリレート基と、ヒドロキシル基及びカルボン酸基からなる群から選択される1分子あたり1個又は複数の官能基とを含む、少なくとも1種の放射硬化性のモノマー又はオリゴマーを含む組成物の層を塗布し、前記組成物を電子ビーム放射及び紫外線放射の少なくとも1つに曝すことにより形成される、前記画像の上の、硬化されたコーティングとを含む。
なお別の態様において、本発明は、パッケージされた食料品を調製する方法を提供し、この方法は、
a)パッケージ中に食料品を置くステップ;
b)前記パッケージ中に前記食料品を封入するように前記パッケージを密封し、密封されたパッケージを製造するステップ;及び
c)前記食料を封入した前記密封されたパッケージをレトルト条件にかけるステップを含み、
前記パッケージは、薄手で柔軟な、コーティングされ印刷がなされたシートを含み、
前記シートは、
i)1種又は複数の熱可塑性ポリマーを含み、前記パッケージの外面上に、金属又はプラスチックの印刷面を有する基材フィルム;
ii)この基材フィルムの前記印刷面上に印刷された画像;及び
iii)1分子あたり1個又は複数の(メタ)アクリレート基と、ヒドロキシル基及びカルボン酸基からなる群から選択される1分子あたり1個又は複数の官能基とを含む、少なくとも1種の放射硬化性のモノマー又はオリゴマーを含む組成物の層を塗布し、この組成物を電子ビーム放射及び紫外線放射の少なくとも1つに曝すことにより形成される、前記画像の上の硬化されたコーティングとから構成される。
本発明は、なお別の態様において、液状の層として基材に塗布し、次いで紫外線及び/又は電子ビームの放射に曝すことにより硬化させ、レトルト条件に曝す間、基材の表面(例えばその表面上に印刷されうる画像を含む)を保護する、硬化されたコーティングを提供することが可能である組成物を提供する。例えば、それにより得られた、硬化されたコーティングは、このコーティングされた基材が食料を含むパッケージに加工され、次いでレトルト処理された後でさえも、少ない臭気、優れた光沢保留性、低い収縮性、及び基材表面への強い接着を示すことが可能である。本発明の放射硬化組成物を、速い硬化速度を提供するために選択してもよい。
本発明は、紫外線(UV)放射及び/又は電子ビーム(EB)放射に曝すことにより硬化させることが可能で、1分子あたり1個又は複数の(メタ)アクリレート基と、ヒドロキシル基及びカルボン酸基からなる群から選択される1分子あたり1個又は複数の官能基とを含む、少なくとも1種の放射硬化性のモノマー又はオリゴマーを含む組成物(以下、このようなモノマー及びオリゴマーを時々「成分A」と包括的に呼ぶことがある)を利用する。後により詳細に説明するように、このようなモノマー及び/又はオリゴマーの混合物を有利に用いることができる。本明細書において、「(メタ)アクリレート」という用語は、アクリレート又はメタクリレートのいずれかの官能基でありうる官能基を指す。
コーティングされる基材に、放射硬化性組成物を容易に塗布できるようにするために、約100から約300cps(例えば約130から約250cps)の、25℃での粘度を提供するように、この組成物の成分を選択する。
エポキシ(メタ)アクリレート、特に脂肪族エポキシ(メタ)アクリレートは、成分Aの一部又は全部として用いるのに適切な、特別に好ましい種類の化合物の1つである。エポキシ(メタ)アクリレートは、アクリル酸及び/又はメタクリル酸(又は酸無水物等のその同等物)の、エポキシ化合物、好ましくは2以上のエポキシ官能基を有するエポキシ化合物との反応により生成するβ−ヒドロキシエステルである。特別に好ましいものは、エピクロロヒドリンの、1分子あたり2個以上のヒドロキシル基を含む脂肪族アルコールとの反応により得られるジグリシジルエーテルに由来する、比較的低粘度なエポキシ(メタ)アクリレートである。適切な脂肪族アルコールには、例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、並びに他の、直鎖の又は分岐したC2〜C10の脂肪族ジオール等のグリコール;グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ブタントリオール及びペンタントリオール等のトリオール;ペンタエリスリトール等のテトロール;ジペンタエリスリトール及び糖アルコール等の他の多官能性アルコール;それらのアルコキシル化誘導体;が挙げられる(ここで、このアルコールは、ジエチレングリコール若しくはトリプロピレングリコール等のオリゴマーの化学種、及びポリエチレングリコール若しくはポリプロピレングリコール、又はエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの、ブロック共重合体、封止共重合体(capped copolymers)若しくはランダム共重合体等のポリマーの化学種を両方含む、エチレンオキシド若しくはプロピレンオキシド等のアルキレンオキシドと反応させられている)。アルコールは、ビスフェノールA又はビスフェノールF等の芳香族アルコールであってもよい。(メタ)アクリル酸と反応するエポキシ化合物は、エポキシ化大豆油又はエポキシ化アマニ油等の、エポキシ化された不飽和のトリグリセリドであってよい。好ましくは、エポキシ化合物上のエポキシ基の全部又は本質的に全部は、(メタ)アクリル酸により開環される。したがって、適切で好ましいエポキシ(メタ)アクリレートは、1分子あたり2個又は3個以上の(メタ)アクリレート基及び2個又は3個以上のヒドロキシル基を有する。適切なエポキシ化合物の具体的な実例としては、ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル及びブタンジオールジグリシジルエーテルが挙げられる。
カルボン酸官能化モノ(メタ)アクリレートは、成分Aの一部又は全部としての使用に好ましい別の種類の化合物である。特に適切なこの種のモノマーには、(メタ)アクリレートモノマー含有カルボン酸官能化エステル、例えば、1分子あたり少なくとも1個のカルボン酸基(−COH)、少なくとも1個のアクリレート基及び/又はメタクリレート基、並びに少なくとも1個のエステル結合(アクリレート基及び/又はメタクリレート基の他に)を含む化合物が挙げられる。このような物質は、この技術分野において既知であり、任意の適切な合成方法を用いて調製することができる。例えば、そのような方法の1つには、少なくとも1個のヒドロキシル基と、少なくとも1個の(メタ)アクリレート基との両方を含む化合物を、無水物と反応させることが含まれる。生じた生成物を、「半エステル(half-ester)」と考えることができる。適切な無水物には、無水フタル酸、イソフタル酸無水物、テレフタル酸無水物、トリメリト酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、テトラクロロフタル酸無水物、アジピン酸無水物、アゼライン酸無水物、セバシン酸無水物、無水コハク酸、グルタル酸無水物、マロン酸無水物、ピメリン酸無水物、スベリン酸無水物、2,2−ジメチルコハク酸無水物、3,3−ジメチルグルタル酸無水物、2,2−ジメチルグルタル酸無水物、ドデセニルコハク酸無水物、ナジック(nadic)メチル無水物及びヘット酸無水物等の、芳香族及び脂肪族のポリカルボン酸の無水物が挙げられるが、それに限定されるものではない。置換コハク酸無水物及び置換グルタル酸無水物等の、アルキル置換、アルケニル置換及びアルキニル置換の環状酸無水物も利用することができる。アルキル、アルケニル又はアルキニルの置換基は、例えば1から18の炭素原子を含んでよく、直鎖でも、環状でも又は分岐していてもよい。少なくとも1個のヒドロキシル基及び少なくとも1個の(メタ)アクリレート基を含む化合物は、例えば、以下のものから選択され得る:2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルオキシプロピル(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールモノ(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールモノ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールモノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、及びDow ChemicalによりTONEの商標名で販売されている、カプロラクトンをベースとするヒドロキシ末端(メタ)アクリレートモノマー(例えば、TONE M−100、M−101及びM−201)等の他のヒドロキシ官能性(メタ)アクリレート。
本発明における使用に適した、カルボン酸官能化エステル含有(メタ)アクリレートモノマーは、商業的な供給元から入手可能であり、例えば、Cognis Corporation製ECX4046、及びSARBOXの商標名でSartomer Companyにより販売されている、一連の特殊オリゴマーが挙げられる。本発明の成分Aとしての使用に適した、他の適切なカルボン酸官能化材料には、Cognis Corporation製の、PHOTOMER 4703及びPHOTOMER 4846が挙げられる。
米国特許第6429235号に記載の接着促進剤も、カルボン酸官能化エステル含有(メタ)アクリレートモノマーとして有用であり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。これらの化合物は、一般式:
CH=C(R)CO−R−O−C(O)−CR
−CR−(−CR−CO
を有し、式中、Rは、水素又はメチルであり、Rは、2から約6個の炭素原子を有する、置換又は非置換のアルキレン基であり、R、R、R、R、R及びRは、R、R、R、R、R及びRの基の少なくとも1つが水素以外であるという条件に従って、水素及び1から約20個の炭素原子を有する、直鎖の又は分岐した、飽和又は不飽和の、脂肪族基、脂環式基又は多脂環基(polycycloaliphatic group)からなる群から独立して選択され、nは0又は1である。ある実施形態において、R、R、R、R、R又はRの少なくとも1つは、不飽和の脂肪族基である。オクテニル基及びドデセニル基は、適切な置換基の格別な例である。
具体的な例には、コハク酸(ブタン二酸)のオクテニル−モノ{1−メチル−2−[(2−メチル−1−オキソ−2−プロペニル)オキシ]−1−メチル−エチル}エステル、コハク酸のドデセニルモノ{1−メチル−2−[(2−メチル−1−オキソ−2−プロペニル)オキシ]−1−メチル−エチル}エステル、コハク酸のオクテニル−モノ{2−[(2−メチル−1−オキソ−2−プロペニル)オキシ]エチル}エステル、及びコハク酸のドデセニルモノ{2−[(2−メチル−1−オキソ−2−プロペニル)オキシ]エチル}エステルが挙げられる。
上述の化合物を、米国特許第6429235号に記載のように、(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルを、例えば、置換無水コハク酸又は置換グルタル酸無水物等のアルキル置換、アルケニル置換又はアルキニル置換の環状無水物と反応させることにより、合成することができる。(メタ)アクリル酸の適切なヒドロキシアルキルエステルは、式:
CH=C(R)−CO−R−OH
に相当することがあり、式中、Rは、水素又はメチルであり、Rは、2から約6個の炭素原子を有する置換又は非置換のアルキレン基である。適切な非置換アルキレン基には、例えば、−CHCH−及び−CHCHCH−が挙げられる。適切なメチル置換アルキレン基には、例えば、−CHC(CH)H−を挙げることができる。適切なヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートエステルには、例えば、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート及びヒドロキシプロピルメタクリレートが挙げられる。
米国特許第3770491号、第6472056号、第6720050号、第6908665号及び第6989407号(それらそれぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる)にも、本発明において用いられる放射硬化性組成物中の成分Aとしての使用に適するカルボン酸官能化化合物が記載されている。
本発明の好ましい実施形態において、放射硬化性組成物は、合計で約35から約65重量パーセントの成分Aを含有し、それは前述のように、ヒドロキシ官能化及び/又はカルボキシル官能化された化合物の単一種、又は異なる化合物の混合物であってよい。
本発明の一実施形態において、放射硬化性組成物は、成分Aの他に、ヒドロキシル官能基又はカルボン酸官能性の基のいずれも含まない、少なくとも1種の(メタ)アクリレート官能化されたモノマー又はオリゴマーを含む。
この種類の、特に好ましいモノマー又はオリゴマーには、アルコキシル化アルコールのヒドロキシル基をエステル化し、1分子あたり少なくとも1個の(メタ)アクリレート官能性基を提供するアルコキシル化アルコール(メタ)アクリレートが挙げられるが、それに限定されるものではない。本発明の文脈において、「アルコキシル化アルコール」は、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド、又は他の合成手段により調製される、類似の構造を有する化合物等のアルキレンオキシドの1個又は複数の分子と反応させた、1個又は複数のヒドロキシル基を含むアルコールを意味することを意図する。したがって、アルコキシル化アルコールは、1分子あたり少なくとも1個のエーテル結合を有する。1分子あたり少なくとも1個の(メタ)アクリレート官能性基を含むアルコキシル化アルコールを調製するための、他の合成手段も当然に用いることができるが、一般に(メタ)アクリレート官能性基は、アルコキシル化アルコールのヒドロキシル基を、アクリル酸、メタクリル酸、又はその同等物によりエステル化することにより導入される。アルコールは、好ましくは、特性として脂肪族であり、1分子あたり1個、2個又は3個以上のヒドロキシル基を含みうる。適切なアルコールには、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、シクロヘキサノール、他のC1〜C8の脂肪族アルコール(直鎖のアルコール、分岐したアルコール及び脂環式のアルコールを含む);エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、並びに直鎖の及び分岐した他のC2〜C10の脂肪族ジオール等のグリコール;グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ブタントリオール及びペンタントリオール等のトリオール;ペンタエリスリトール等のテトロール;ジペンタエリスリトール及び糖アルコール等の他のアルコール;が挙げられる。フェノール、ビスフェノールA及びベンジルアルコール等の芳香族アルコールを用いることもできる。1から20個のアルキレンオキシド単位(例えば、アルコールによるアルキレンオキシドの開環反応に由来する)が、アルコキシル化アルコールのそれぞれの分子中に存在しうる。1分子あたり様々な量のアルキレンオキシド単位を含むアルコキシル化アルコールの混合物を利用することができる。1分子あたり少なくとも1個の(メタ)アクリレート官能基を含む、適切なアルコキシル化アルコールの実例には、(2−エトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、エトキシル化ノニルフェノール(メタ)アクリレート、米国特許第4876384号、第5053554号、第5110889号、第5159119号、第5243085号及び第5292965号(それらそれぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる)に記載のものをはじめとする(メタ)アクリレート官能化アルコキシル化アルコール、モノメトキシトリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールプロポキシレートメチルエーテルモノ(メタ)アクリレート、アルコキシル化シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシル化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、アルコキシル化1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート等が挙げられるが、それらに限定されるものではない。
一実施形態において、放射硬化性組成物は、少なくとも1種のモノ(メタ)アクリレート官能化アルコキシル化アルコール、及び少なくとも1種のジ(メタ)アクリレート官能化アルコキシル化アルコールを含む。一実施形態において、放射硬化性組成物は、少なくとも1種のモノ(メタ)アクリレート官能化アルコキシル化アルコール、及び少なくとも1種のトリ(メタ)アクリレート官能化アルコキシル化アルコールを含む。
一実施形態において、放射硬化性組成物は、少なくとも1種のジ(メタ)アクリレート官能化アルコキシル化アルコール、及び少なくとも1種のトリ(メタ)アクリレート官能化アルコキシル化アルコールを含む。一実施形態において、放射硬化性組成物は、少なくとも1種のモノ(メタ)アクリレート官能化アルコキシル化アルコール、少なくとも1種のジ(メタ)アクリレート官能化アルコキシル化アルコール、及び少なくとも1種のトリ(メタ)アクリレート官能化アルコキシル化アルコールを含む。
好ましい放射硬化性組成物は、アルコキシル化シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート等の、少なくとも1種のアルコキシル化脂環式ジアルコールジ(メタ)アクリレートを、好ましくは約2から約15、又は約5から約12重量パーセントの濃度で含む。この種類の適切な材料は、CD580、CD581及びCD582の製品名で、Sartomer Companyにより販売されている。別の好ましい実施形態において、少なくとも1種の1,6−ヘキサンジオールアルコキシレートジ(メタ)アクリレートが、好ましくは約15から約30、又は約18から約26重量パーセントの濃度で存在する。適切な1,6−ヘキサンジオールアルコキシレートジ(メタ)アクリレートは、製品名PHOTOMER 4361及びPHOTOMER 4362で、Cognis Corporationから入手可能である。さらに別の好ましい実施形態において、放射硬化性組成物は、モノメトキシネオペンチルグリコールプロポキシレートモノアクリレート等の、少なくとも1種のモノアルコキシネオペンチルグリコールアルコキシレートモノ(メタ)アクリレートから構成され、この成分の濃度は好ましくは約2から約12、又は約4から約10重量パーセントである。本発明の、なお別の実施形態は、エトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート等の、少なくとも1種のアルコキシル化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートを含む放射硬化性組成物を、好ましくは約7から約18、又は約9から約16重量パーセントの濃度で提供する。適切なアルコキシル化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレートは、PHOTOMER 4149、PHOTOMER 4149F、PHOTOMER 4072、PHOTOMER 4072F、PHOTOMER 4155及びPHOTOMER 4158の製品名で、Cognis Corporationから入手可能である。
本発明において利用される放射硬化性組成物は、好ましい一実施形態において、1分子あたり少なくとも1個の(メタ)アクリレート官能基を含む、アルコキシル化アルコールを、合計約40から約60重量パーセント含むことができる。特有な実施形態において、この組成物は、約3から約10重量パーセントの1種又は複数のアルコキシル化アルコールモノ(メタ)アクリレート、約25から約35重量パーセントの1種又は複数のアルコキシル化アルコールジ(メタ)アクリレート、及び/又は約6から約20重量パーセントの1種又は複数のアルコキシル化アルコールトリ(メタ)アクリレートを含むことができる。
好ましくは、放射硬化性組成物は、単一官能基成分(すなわち、1分子あたりただ1個のアクリレート基又はメタクリレート基を含む、モノマー、オリゴマー及び/又はポリマー)を20重量パーセント未満、又はより好ましくは10重量パーセント未満含む。
この組成物を、紫外線に曝すことにより硬化しようとするとき、この組成物は、好ましくは、UV照射下で、オレフィンの不飽和二重結合の重合を開始する、少なくとも1種の光開始剤を含む。
したがって、約215から約480nmの波長をもつ光に曝すことによりオレフィンの不飽和二重結合のラジカル重合を開始することが可能な、1種又は複数の光開始剤を用いることができる。原則として、本発明に係る放射硬化性組成物に適合する(すなわち少なくとも実質的に均一な混合物を形成する)、任意の市販の光開始剤を、本発明の目的のための光開始剤として用いることができる。揮発性が低く、照射後の硬化した組成物を変色させず、放射硬化性組成物を塗布した基材の中をマイグレーション(移動)することが可能な副生成物を生成しない光開始剤を選択することも望ましい。
適切な光開始剤には、例えば、ホスフィンオキシド光開始剤、ベンゾインアルキルエーテル光開始剤、ジアルコキシアセトフェノン開始剤、カルボニル基の炭素原子に直接結合した少なくとも1個の芳香核を有するアルデヒド光開始剤及びケトン光開始剤、並びに、α−ヒドロキシケトン光開始剤が挙げられる。本発明に係る放射硬化性組成物は、組成物全体ベースで0から15重量%の量で1種又は複数の光開始剤を含むことができる。
前述の材料以外の他の種類の放射硬化性のモノマー、オリゴマー及びポリマーは、例えば、(メタ)アクリレートオリゴマー(例えば、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、(メタ)アクリルポリオール(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリアミド(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリエーテル(メタ)アクリレートオリゴマー、ポリブタジエン(メタ)アクリレートオリゴマー、及び反応性希釈剤(例えば、アルキル(メタ)アクリレートと、非アルコキシル化多官能性アルコールの(メタ)アクリレートとを含む)等の組成物中に存在してもよい。しかしながら、好ましい実施形態において、放射硬化性組成物は、1分子あたり1個又は複数の(メタ)アクリレート基と、ヒドロキシル基及びカルボン酸基からなる群から選択される1分子あたり1個又は複数の官能基とを含む、放射硬化性のモノマー及び/又はオリゴマー、並びに任意の(メタ)アクリレート官能化アルコキシル化アルコール以外の放射硬化性物質を全体で20重量%未満(好ましくは、全体で10重量%未満)含む。
場合によって、放射硬化性組成物は、上述したものの他に、1種又は複数の他成分を含んでよいが、このような追加の成分は、好ましくは、比較的少量(例えば、全体で約0.01から約15重量%)で存在する。任意の添加物には、例えば、アンチブロッキング剤、スリップ剤(例えば、(メタ)アクリレート官能化有機ケイ素化合物及びオリゴマー)、接着促進剤(特に、(メタ)アクリレート官能化リン誘導体)、カップリング剤、充填剤(例えば、無機及び/又はポリマーの粒子)、湿潤剤、レオロジー制御剤、脱泡剤、均展剤(leveling agents)、ポリマー及びプレポリマー(例えば、イソシアネート官能化ポリウレタンプレポリマー、アクリル樹脂)、可塑剤、重合防止剤、加工助剤、安定剤、抗酸化剤等が挙げられる。このような添加剤は、好ましくはそれ自体が反応性であり、従って、組成物を紫外光放射又は電子ビーム放射に曝したときに重合及び/又は架橋することが可能であり、これによって硬化した組成物に共有結合的に組み入れられることが可能である。この添加剤は、例えば、1種又は複数の(メタ)アクリレート基により官能化されうる。
本発明の一実施形態において、放射硬化性組成物は、有効量のUV又はEBの放射に曝したときに、組成物の(メタ)アクリレート官能化成分と反応することができ、それによって硬化したコーティング中に組み入れられる、1種又は複数の反応性のケイ素含有スリップ剤を含む。このようなスリップ剤の総量は、一般に約0.1から約10重量パーセントである。事実上、モノマー、オリゴマー又はポリマーである、1個又は複数の重合可能な二重結合を有する放射硬化性有機ケイ素スリップ剤の具体的な例には、ケイ素化(siliconized)ウレタン(メタ)アクリレート、一方若しくは両方の末端又はポリマー鎖上のどこかにビニル基を有する官能性ポリシラン、一方若しくは両方の末端又はポリマー鎖上のどこかにビニル基を有する官能性ポリシロキサン、及び(メタ)アクリルオキシシラン化合物等が挙げられる。
本発明の好ましい実施形態において、放射硬化性組成物は、組成物を硬化するために用いる放射に曝したときに反応する成分から本質的になる又はそれらのみからなる。例えば、ある実施形態においては、5重量%未満、2重量%未満、1重量%未満、0.5重量%未満又は0.1重量%未満の非反応性成分が、組成物中に存在する。好ましくは、この組成物は、非反応性の溶媒及び水を、含まないか又は本質的に含まない。
放射硬化性組成物の好ましい実施形態には、エポキシ(メタ)アクリレート及びカルボン酸官能化(メタ)アクリレートモノマーからなる群から選択される1種又は複数の化合物(好ましくは、全量で約40から約50重量パーセント)の他に、少なくとも1種のアルコキシル化アルコールモノ(メタ)アクリレート(好ましくは、約4から約10、又は約5から約9重量パーセント;好ましくは、モノ−メトキシネオペンチルグリコールプロポキシレートモノアクリレート等のモノ−アルコキシネオペンチルグリコールアルコキシレートモノ(メタ)アクリレート、好ましくは、1分子あたり平均して約1から約5モルの反応したプロピレンオキシドを含むもの)、少なくとも1種のアルコキシル化アルコールジ(メタ)アクリレート(好ましくは、約25から約35、又は約28から約32重量パーセント;好ましくは、アルコキシル化シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート又はアルコキシル化1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートの少なくとも1種;より好ましくは、アルコキシル化シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート及びアルコキシル化1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレートの両方)、及び少なくとも1種のアルコキシル化アルコールトリ(メタ)アクリレート(好ましくは、約8から約18、又は約10から約15重量パーセント;好ましくは、トリメチロールプロパンエトキシレートトリ(メタ)アクリレート、好ましくは、1分子あたり平均して約1から約6モルの、反応したエチレンオキシドを含むもの)を含む。
放射硬化性組成物の特に好ましい実施形態は、約25から約50重量パーセントのエポキシ(メタ)アクリレート、0から約20重量パーセントのカルボン酸官能化(メタ)アクリレートモノマー(ここで、好ましくは、エポキシアクリレート及びカルボン酸官能化モノマーの全量が、約50重量パーセント以下である)、約4から約13重量パーセントのアルコキシル化シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、約17から約27重量パーセントの1,6−ヘキサンジオールアルコキシレートジ(メタ)アクリレート、約9から約17重量パーセントのトリメチロールプロパンアルコキシレートトリ(メタ)アクリレート、約4から約10重量パーセントのモノメトキシネオペンチルグリコールアルコキシレートモノ(メタ)アクリレート、約0.5から約8重量パーセントの反応性のケイ素含有スリップ剤、及び0から8重量パーセントの光開始剤を含むか、これらから本質的になるか、又はこれらからなる。
本発明に係るパッケージされた食料品は、少なくとも部分的に、1分子あたり1個又は複数の(メタ)アクリレート基と、ヒドロキシル基及びカルボン酸基からなる群から選択される1分子あたり1個又は複数の官能基とを含む少なくとも1種の放射硬化性のモノマー又はオリゴマーを含む組成物(以下、時々「放射硬化性組成物」と呼ぶこともある)を、電子ビーム放射又は紫外線放射の少なくとも1つに曝すことにより得られる硬化されたコーティングにより、少なくともその外表面を覆われた、薄手で柔軟な基材であるパッケージの内部に封入された食料品を含む。特に有利な実施形態において、この薄手の柔軟な基材は、その上に印刷された画像を有する。別の望ましい実施形態において、このパッケージされた食料品は、そのパッケージが密封された後にレトルト処理される。
この薄手の柔軟な基材は、単一層であってよいが、好ましくは、組み合わせた層が、所望の特性(例えば、ある層はバリヤ層であってよい一方で、別の層は、食品パッケージの製造の間に、別の材料にヒートシールされることが可能でありうる)をもつ基材を提供するように一緒に積層された、異なる組成の複数の層を含む。
本発明の接着配合物を用いて、コーティングされ又は互いに接着される、一つのフィルム又は複数のフィルムは、この技術分野において既知の材料のいずれかから構成され、ポリマー材料及び金属材料の両方と同様に紙(処理紙又はコーティング紙を含む)も含む、柔軟なパッケージング(包装)における使用に適する。熱可塑性プラスチックは、これらの層の少なくとも1つとしての使用に特に好ましい。積層体中の個々の層のために選ばれた材料は、例えば、機械的強度、引裂強さ、伸び、耐穿刺性、柔軟性/剛性、ガス及び水蒸気の透過性、油及びグリースの透過性、ヒートシール性、接着性、光学特性(例えば、透明、半透明、不透明)、成型性、市場性、及び相対的コストといった特性の、特有で所望の組合せを達成するように選択される。個々の層は、純粋なポリマー、又は異なるポリマーの混合物であってよい。ポリマー層は、しばしば、着色剤、アンチスリップの、アンチブロッキングの及び帯電防止の加工助剤、可塑剤、潤滑剤、充填剤、安定剤等と配合され、特定の層特性を向上させる。
本発明における使用に、特に好ましいポリマーには、ポリエチレン(低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HPDE)、高分子量高密度ポリエチレン(HMW−HDPE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖中密度ポリエチレン(LMPE)を含む)、ポリプロピレン(PP)、配向ポリプロピレン、クラリファイドポリプロピレン(CPP)、ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)及びポリ(ブチレンテレフタレート)(PBT)等のポリエステル、エチレン−ビニルアセテート共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMA)、エチレン−メタクリル酸塩(イオノマー)、エチレン−ビニルアセテート共重合体加水分解物(EVOH)、ポリアミド(ナイロン)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ(塩化ビニリデン)共重合体(PVDC)、ポリブチレン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、スチレン共重合体、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンポリマー(ABS)、及びアクリロニトリル共重合体(AN)が挙げられるが、それらに限定されるものではない。ポリマーフィルムは、片方又は両方の方向に配向されうる。
望むならば、ポリマー表面を、処理し、又はコーティングしうる。例えば、ポリマーのフィルムを、アルミニウム等の薄い金属をフィルム表面上に蒸着させることにより、金属被覆することができる。無機酸化物の層を、ポリマーフィルム上に堆積させることもできる。金属又は無機酸化物の層によりフィルムをコーティングすることにより、完成した積層体のバリヤ特性を向上させることができる。ポリマーフィルムの表面を、防曇添加剤等によりコーティングするか、或いは放電若しくはコロナ放電、又はオゾン若しくは他の化学物質による前処理を受けさせ、その接着剤受容性を増大させることもできる。
積層体の、1つ又は複数の層は、アルミニウム箔等の金属箔等も含みうる。この金属箔は、好ましくは、約5から100μmの厚みを有する。
プラスチックフィルム又は金属箔のいずれかは、その上に放射硬化性組成物が塗布され、次いで有効量の放射に曝すことにより反応させられ、硬化されたコーティングを与える基材の表面を含む。
薄手で柔軟な基材を含む個々のプラスチックフィルムを、幅広く様々な厚みで、例えば約5から約200マイクロメートルで調製することができる。基材が、所望の特性の組合せ(例えば、柔軟性、耐熱性、バリヤ特性、熱収縮性、ヒートシール性、引裂強さ、引張強さ)を、意図される最終用途(例えば、レトルト処理可能な食品パッケージ)に提供するならば、この薄手で柔軟な基材の全体の厚さは、本発明には特に重要ではない。一般に、この薄手で柔軟な基材は、約0.0076mm(約0.3ミル)から約0.38mm(約15ミル)の厚さである。接着積層、同時(共)押出、押出コーティング、注型(casting)及びヒートシール等を含む、このような目的のために、この技術分野において既知の、いくつかの通常の手順の、任意の1つ又は複数を用いることにより、フィルム及び/又は箔を、薄手で柔軟な基材に組み立てることができる。
放射硬化性組成物は、薄手で柔軟な基材の層として使用可能な、上述した様々な材料のいずれかのためのコーティング剤として塗布されるが、特別に好ましい実施形態において、薄手で柔軟な基材から製造され、放射硬化性組成物によりコーティングされる食品パッケージの外表面は、アルミニウム(例えば、アルミニウム箔)又はポリエステル(特にポリエチレンテレフタレート)のいずれかから構成される。
前述したように、本発明の放射硬化性組成物は、この薄手で柔軟な基材(通常、基材の、食品側でない、外部すなわち外側)に塗布した印刷画像を保護するために特に有用である。印刷画像を作り出すために、この技術分野において従来から既知の印刷技術のいずれかを用いて、1種又は複数のインク層が基材に塗布される。異なる色のインクを含む1種又は複数のインクを利用することができ、インクは、基材の表面上に一度印刷したら、許容される、接着、光沢、耐熱性及び外観を提供するように選択される。放射硬化性で溶媒ベースのインク、又は任意の他の種類のインクを用いることが可能である。薄手で柔軟な基材を、インクにより処理し、回転ふるい、グラビア印刷技術又はフレキソ印刷技術等の、この分野において既知の任意の適切な方法により、所望の印刷画像を形成することができるが、印刷方法はそれらに限定されない。この薄手で柔軟な基材の表面を、火炎処理、コロナ処理、プラズマ処理又はプライマー処理を含む、インクの表面への接着を改善するための何らかの方法で前処理することができる。
本発明の放射硬化性組成物は、薄手で柔軟な基材の全部又は一部の上に、(一般に、薄手で柔軟な基材を含む食品パッケージの、外側又は非食品側である、基材の面の少なくとも一部に)薄く液状の層として塗布される。印刷画像が、基材の表面上に存在する場合、印刷画像の全体が放射硬化性組成物層により覆われるのが概して望ましい。表面上の、液体の薄い層を作り出すための、例えば、ローラー塗り、はけ塗り、スプレー塗り及びワイピングと同様に、スクリーン法、グラビア印刷法、フレキソ印刷法及びメータリングロッドコーティング法(metering rod coating methods)を含む、既知の方法のいずれかを、この目的のために用いることができる。放射硬化性組成物の基材への塗布を、基材を製造するために利用される手順に統合することができる。すなわち、例えば、薄手で柔軟な基材の表面上に画像を印刷した後、放射硬化性組成物を塗布することができる。放射硬化性組成物の層の厚さは、薄手で柔軟な基材に所望の特性(例えば、光沢、耐水性及び耐熱性)を与えるのに有効な、(この組成物を、紫外線放射又は電子ビーム放射に曝した後に)硬化したコーティングを提供するように選択される。一般に、この硬化したコーティングの厚さは、約0.1から約20マイクロメートルである。
そこへ塗布された放射硬化性組成物の層を有する基材表面を、次いで紫外光放射又は電子ビーム放射の形の十分な放射に曝し、この組成物の反応性成分の反応を引き起こす。この反応性成分は、この組成物を強固化又は硬化させるために、重合及び/又は架橋する。放射の量は、少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、最も好ましくは反応性成分の全部、又は本質的に全部の反応を引き起こすのに十分であることが好ましい。好ましい実施形態において、放射硬化性組成物及び放射硬化条件は、溶媒(例えばエタノール)により抽出されうる、又はこの薄手で柔軟な基材の中でマイグレーション(移動)する、硬化したコーティング中における、残余の物質の量を最小化するように選択される。
本発明において、放射硬化性組成物は、コーティングとして利用され、接着剤としては利用されない。すなわち、最初の表面に塗布された後で、この組成物と別の基材を接触させることなく、この組成物は、基材表面に液体の形態で塗布され、次いで完全に硬化(強固化)される。
本発明において利用される放射硬化性組成物は、低圧、中圧及び/若しくは高圧の水銀灯、He−Cdレーザー及びArレーザー、キセノンアークランプ、又は他の適切な放射源からのUV(紫外)光を用いて、基材表面上の組成物層の照射等の、放射硬化のための通常の技術を使用して硬化させることができる。そのUV光は、約200から約450ナノメートルの波長を有することができる。電子ビーム(高加速電子)の発生源は、粒子ビーム処理装置であってよい。このような装置は、この技術分野において既知であり、例えば、公開されている米国特許出願公開第2005−0233121号、第2004−0089820号、第2003−0235659号及び第2003−0001108号に記載されており、それらそれぞれの全体が参照により本明細書に組み込まれる。適切な電子ビーム発生装置は、例えば、Energy Science,Incから入手可能である。
この組成物を硬化させるのに必要な放射量は、放射に曝す角度、放射硬化性組成物層のコーティングの厚さ、並びにこの組成物の反応性成分中に存在する官能基の濃度及び反応性に当然に依存する。一般に、200nmと300nmとの間の波長をもつ紫外線源(例えば、フィルターをかけた水銀灯)、又は電子ビーム源は、この組成物の放射吸収プロファイル(このプロファイルは、所望の硬化の程度、硬化されるコーティングの厚さ、及びこの組成物の重合速度により影響される)に適した放射源通過速度を提供するコンベヤーシステムにより運ばれる、放射硬化性組成物によりコーティングされた基材に向けられる。例えば、粒子ビーム処理装置を、125kV以下の電圧(125kVより高い電圧も利用することができるが、例えば、約60から約110kV)で運転することができ、高加速電子発生エネルギーは、約5000Gy(約0.5Mrads)から約100000Gy(約10Mrads)の範囲内(例えば、約10000から70000Gy(約1から7Mrads))である。
放射硬化性組成物を硬化させることにより形成されるコーティングは、基材表面上に印刷された画像の優れた保護を提供するので、本発明のコーティングされた薄手で柔軟な基材は、食品のパッケージングのためのレトルト処理可能な袋(パウチ)等のパッケージの製造に特に適している。このようなパッケージ(包装)の実例には、VFFSパッケージ、HFFSパッケージ、コーティングされた基材を蓋用材料として用いる蓋付きトレイ又は蓋付きカップ、エンドシールバッグ、サイドシールバッグ、L−シールバッグ、及び3辺でシールするが上部が開いている袋が挙げられる。例えば、ピロー袋は、用意された硬化したコーティングを有する面の反対側に、シール可能な層を有する2枚のシートの基材から形成することができ、その上でシール可能な層を有する面は、互いに向き合うように置かれ、次いでそれらのそれぞれの縁の周辺で一緒に接続しシールされる(例えば、ヒートシールにより、又は接着剤の使用により)。ヒートシールを、必要に応じて、熱棒、熱線、熱空気、赤外放射、超音波放射、放射線又は高周波の放射、加熱ナイフ、インパルスシーラー、超音波シーラー、誘導加熱シーラー等の使用等の、幅広く様々な方法の、任意の1種又は複数により行うことができる。或いは、2枚のシートの片方が、他のシートと同様にシールされる性能を有するならば、コーティングされていない薄手で柔軟な基材(これは、硬化した放射硬化性組成物によりコーティングされた基材と同じ又は異なってよい)であってよい。それにより格納スペースは、2枚のシートの間で、シールされた縁の内側の、シールされていない領域により定義される。格納スペースは、袋の内容物(例えば、食料品)を含み、周囲の環境から最終的に密封される。その後、シールされたパッケージは、レトルト処理、例えば、袋(パウチ)の内容物を殺菌するのに有効な時間(例えば、約20から約90分間)の間、少なくとも約120度の温度に加熱される。コーティングされた薄手で柔軟な基材を、食料品を含むためには望ましいであろう形状、例えば、長方形若しくは正方形、又は他の多角形若しくは非多角形の形状等の、任意の適切な形状で形成することができる。
本発明に係るコーティングされた薄手で柔軟な基材の単一のシートを代わりに用いることもできる。このシートは、自体の上に折り曲げ(シール可能な層を内側にして)、袋の2つの面を形成することができる。一旦、所望の製品(例えば、食料品)を、折り重ねた面の内部に置いたら、シートの残った縁を、内容物を封入するように一緒にシールすることができる。
したがって、本発明は、食料品をパッケージングする方法を提供し、前記方法は、
a)薄手で柔軟な基材(1つ又は複数の層を含みうる)を形成するステップ;
b)その薄手で柔軟な基材の少なくとも1つの面に印刷画像を塗布し、印刷がなされた基材を形成するステップ;
c)1分子あたり1個又は複数の(メタ)アクリレート基と、ヒドロキシル基及びカルボン酸基からなる群から選択される1分子あたり1個又は複数の官能基とを含む、少なくとも1種の放射硬化性のモノマー又はオリゴマーを含む、放射硬化性組成物により、少なくともその印刷画像をコーティングするステップ;
d)紫外線放射及び/又は電子ビーム放射を用いて、その放射硬化性組成物を硬化させ、コーティングされ印刷がなされた基材を形成するステップ;
e)少なくともそのコーティングされ印刷された基材を含むパッケージ(包装)を形成するステップ;
f)パッケージの内部に食料品を置くステップ;
g)パッケージをシールし、食料品を封入し、パッケージされた食料品を提供するステップ;及び
h)そのパッケージされた食料品をレトルト条件にさらすステップ;
を含む。
本発明は、食料品をパッケージングする方法も提供し、前記方法は、
a)コーティングされた薄手で柔軟な基材を含むシートを成型し、単独で又は少なくとも1枚の追加的なシートと一緒にのいずれかの、前記少なくとも1枚のシートにより形成される格納スペースを含む袋にし、ここで、少なくとも1つの表面が、1分子あたり1個又は複数の(メタ)アクリレート基と、ヒドロキシル基及びカルボン酸基からなる群から選択される1分子あたり1個又は複数の官能基とを含む、少なくとも1種の放射硬化性のモノマー又はオリゴマーを含む組成物を、前記放射硬化性のモノマー又はオリゴマーを反応させるのに十分な量の、紫外線放射及び/又は電子ビーム放射に曝すことにより得られるコーティングを有するステップ;
b)前記格納スペースに前記食料品を置くステップ;
c)前記袋(パウチ)をシールするステップ;及び
d)そのシールした袋を、少なくとも120度の温度で、少なくとも30分間加熱するステップ;
を含む。
一実施形態において、コーティングされた薄手で柔軟な基材は、袋が形成されているときに、それ自体に、又は第2のシール可能な層にシールされる、シール可能な内層(好ましくは、ヒートシール可能な層)を有する。また、格納スペースへの細菌の進入を実質的に抑制するために、この袋は完全にシールされることが好ましい。好ましくは、袋に用いられる材料、及びシール方法は、食料品を含み、シールされた袋が、レトルト処理(例えば、袋の剥離若しくは劣化、又はシールの破損若しく解放がなく、少なくとも100℃、少なくとも110℃、又は少なくとも120℃の温度で、少なくとも30分間加熱する)に耐えることができるように選択される。本発明に係るコーティングされた薄手で柔軟な基材は、ガセットの又は起立した状態の、レトルト可能な袋(パウチ)を製造するために利用してもよい。例えば、ガセット袋は、コーティングされた薄手で柔軟な基材の2枚のシート(又は、コーティングされた薄手で柔軟な基材のシート1枚、及びそのコーティングされた薄手で柔軟な基材にシールすることができる1つの面を有する別の薄手で柔軟な基材のシート)を含むことができる。1枚のシートが折りたたまれ、袋の前及び後ろのシートを形成する。これらのシートは、側部及び上部の周辺の、それらのそれぞれの縁の付近で一緒に接合されシールされ(例えば、ヒートシールによる)、シールは下部ガセットでも形成される。3つのシート間の、ヒートシールの内部の領域は、それにより、周囲の環境から密封される格納スペースを作り出し、食料品等の、袋の内容物を含む。このシートは、例えば、長方形若しくは正方形又は他の多角形又は非多角形の形状を含む、食料品を含むのに適切な又は望ましい任意の形状でありうる。
一実施形態において、袋(パウチ)製造機に、コーティングされた薄手で柔軟な基材の2本のウエブ(又は、本発明に係るコーティングされた薄手で柔軟な基材のウエブ1本、及び別の薄手で柔軟な基材のウエブ1本)を供給する。メインのウエブは、袋の片側に沿って半分に折り曲げられるシートの供給源として用いられ、互いに一直線になり、互いに接するように置かれる前面シート及び後面シートを形成する。これらのシートの自由端は袋の他の側に沿って一緒にシールされる。第2のウエブは機械の側面に供給され、下部ガセットシートを形成し、この下部ガセットシートは前面及び後面のシートにシールされ、上部開口の袋を形成する。この袋に食料品等が充填された後に、前面及び後面のシートの上縁部は適切なシール法を用いて一緒にシールされる。本発明の薄手で柔軟な基材の単一のシートを利用することで、ガセットの又は起立した状態の、レトルト処理可能な袋を形成することができることも明らかであろう。例えば、このシートをそれ自体の上に折り重ね、前述の3つのシートを形成することができる。一般に、単一のシートの中央は、所望のガセットを形成し、端が袋の上部で接する。次いで、接触していない側、及び上端をシールすることができるが、パッケージされるべき、食料品又は他の材料を、折り重ねたシートの間に置いた後でのみ、それらの少なくとも1つがシールされる。
本発明により提供されるコーティングされた薄手で柔軟な基材は、半硬質又は硬質のパッケージング容器(レトルト処理可能な容器を含む)の製造にも用いられうる。このような容器は、例えば、
a)シールするための突縁(フランジ)を有する容器トレイ;及び
b)本発明に係るコーティングされた薄手で柔軟な基材のシート;
を含むことができ、そのコーティングされた薄手で柔軟な基材は、その容器トレイの突縁に(例えば、ヒートシール又は接着シールを用いて)シールされる、シール可能な層を片面に有する。
したがって、本発明のコーティングされた薄手で柔軟な基材を、
a)突縁(フランジ)付きのプラスチックトレイに食料品を充填するステップ;
b)この充填済みのトレイの上に、コーティングされた薄手で柔軟な基材のシートを置く(シール可能な層を、このプラスチックトレイの突縁に上塗りする)ステップ;及び
c)食品パッケージを封入するように、かつ食品パッケージを開けるためにシートにシールされていない縁又はつまみを残すように、コーティングされた薄手で柔軟な基材を、トレイの突縁の周囲全体でシールするステップ;
を含む、食品パッケージを調製するプロセスにおいて、蓋の素材として用いることができる。シールされていない縁又はつまみを剥がすとき、コーティングされた薄手で柔軟な基材と、トレイとの間のシールの粘着が外れる。
シール可能な層は、ヒートシール可能な層であってよく、上述の食品パッケージを開けるとき、シール可能な層の中の、2つの異なるフィルムの間の境界面の粘着が外れるように、2つの異なるフィルム(例えば、2つの異なるポリオレフィンフィルム)から構成されてもよい。一方の層はトレイの突縁上に残るが、別の層はコーティングされた薄手で柔軟な基材の残りとともに剥がれる。シール可能な層は、例えば、同時押出フィルムであってよい。当然、容器がレトルト処理されることを意図するとき、この種の処置は、レトルト条件と、2つの層の間のシールが加工の間に損なわれずにいるような食品パッケージの他の加工とを切り抜けることも可能でなくてはならず、それにより、使用者が食品パッケージを開けようとする時点より前の、この食品パッケージの内容物のいかなる放出又は汚染も回避される。
この技術分野において既知の、その他の手法を、本発明のコーティングされた薄手で柔軟な基材を、袋(パウチ)、容器及び囲い等に組み入れるために用いることもできる。すなわち、コーティングされた薄手で柔軟な基材のウエブを、少なくとも片面にシール可能な層を有する積層体を含む、任意の従来の柔軟な積層体のウエブの代わりに用いてもよい。
例として、最も低温でのシールパッケージングの用途において、低温シール接着は、フィルム積層体のシートの周辺付近のパターンに適用される。このフィルム積層体のシートは、次いで、その周辺付近に低温シール接着の層をも有する、第2のフィルム積層体のシートに隣接して置かれ、低温シール接着の層を、ほぼ室温で互いに対しプレスし、この2つのシートを一緒に結合する。本発明の、コーティングされた薄手で柔軟な基材は、上述のフィルム積層体シートの片方又は両方の代わりに用いてよく、低温シール接着は、コーティングされた薄手で柔軟な基材のシートのシール可能な層側に適用される。
パッケージが、食料品以外の物質又は物体を含むとき、及び/又はパッケージがレトルト処理を受けないときにも、本明細書に記載の、コーティングされた薄手で柔軟な基材を、パッケージング用途に用いることができる。
例えば、本発明の、コーティングされた薄手で柔軟な基材を、成形充填封止(form-fill-seal;FFS)パッケージング、無菌パッケージング、低温シールパッケージング、及び再密封可能/再閉鎖可能な容器等における使用に容易に適合させることができる。このコーティングされた薄手で柔軟な基材から形成される、袋、バッグ、容器又は他の囲いを用いて、パッケージ又はカプセル封入することができる、食料品以外の製品には、パーソナルケア製品(例えば、石鹸、化粧品、化粧水、シャンプー、コンディショナー、整髪用ジェル)、電子部品/電気部品(例えば、電池)、クリーニング製品(例えば、硬質表面クリーナー、ワイプ)、医療製品(例えば、薬、防腐製品)及びメンテナンス製品(例えば、油、潤滑剤、研磨剤)等が挙げられるが、それらに限定されるものではない。
本発明に係るいくつかの異なる放射硬化性コーティング組成物を、表1に記載の様々な成分を合わせることにより調製した(それぞれの成分の量を、組成物の全重量をベースとした重量パーセントで表している)。
Figure 2009539647
表1中の成分に付した脚注の番号(1〜18)は、その成分が以下に示す会社から入手可能であることを意味する:
Sartmer(供給元のMSDSによれば、この製品は「低粘度のアクリルオリゴマー」(非公表の量)、「メタクリル酸エステル」(非公表の量)、「アクリル酸エステル」(4重量%以下)及び「脂肪族ウレタンアクリレート」(非公表の量)を含む。)
Cognis Corporation
Henkel Corporation(Liofol)
Cognis Corporation
Estron([2−(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレート]中で希釈した固体のアクリルポリマー)
Sartomer
Sartomer
Ciba
Sartomer
10BASF
11Sartomer
12Cognis Corporation
13Cognis Corporation
14Cognis Corporation
15Cognis Corporation
16Henkel Corporation(Liofol)
17Sartomer(供給元により「結合シリコーン含有脂肪族ウレタンアクリレート」と記載されている)
18Lambent Technologies
例1及び1Aの組成物を、それぞれポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム基材の印刷側に塗布し、次いで118W/cm(300W/インチ)の中圧水銀灯(100%出力、かつ60.96m/分(200フィート/分)のコンベヤー速度で、H型バルブ)を用いてUV光に曝すことにより硬化させた。この組成物を硬化させた後、コーティングされた基材を試験した(コーティングの接着/テープ試験;MEK摩擦;60度での光沢)。次いで、硬化したコーティングされた基材を、121℃、0.103MPa(15psi)の圧力で、30分間レトルト処理し、次いで再試験した。硬化したコーティングされた基材は、レトルト条件を受けた後も、剥離又は水斑(water spots)を示すことはなかった。以下の結果を観測した(表2)。
Figure 2009539647
使用した硬化性組成物が、表1における例2及び3に該当することを除き、上述のように、硬化したコーティングされた基材を調製し試験した。硬化前の硬化性組成物は、25℃で、それぞれ132cps及び200cpsの粘度を有していた。硬化したコーティングされた基材は、臭気がなく(レトルト処理される前又は後)、レトルト条件を受けた後に剥離又は水斑(water spots)を示さなかった。以下の追加的な結果を観測した(表3)。
Figure 2009539647
例2及び3の組成物の照射により得られた、硬化したコーティングは、このように、例1及び1Aの組成物に由来する硬化したコーティングと比較して、レトルト条件に対して著しく改善された耐性を示した(光沢保留性及びMEK摩擦耐性で示されるとおり)。
例4(25℃で、粘度=188cps)及び例4A(25℃で、粘度=128cps)の組成物を、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム基材の印刷面にそれぞれ塗布し、次いで、電子ビーム(EB)放射に曝すことにより硬化させた。この組成物を硬化させた後、このコーティングされた基材を試験した(コーティングの接着/テープ試験;MEK摩擦;60度での光沢)。次いで、硬化したコーティングされた基材を、121℃、0.103MPa(15psi)の圧力で、30分間レトルト処理し、次いで再試験した。硬化したコーティングされた基材は、レトルト処理を受けた後も、剥離又は水斑(water spots)を示すことはなかった。レトルト処理の前又は後で、臭気は検出されなかった。以下の追加的な結果を観測した(表4)。
Figure 2009539647
例1及び1Aの組成物を、箔/CPP積層体の箔側に塗布し、次いで、118W/cm(300W/インチ)の中圧水銀灯(100%出力、30.4m/分(100フィート/分)のコンベヤー速度で、H型バルブ)を用いてUV光に曝すことにより硬化させた。袋(パウチ)を、硬化したコーティングされた基材から製造し、次いでMIGLYOL812(ココナッツ油由来のトリグリセリド;Dynamit Nobelの製品)を充填した。充填済みの袋を、その後レトルト処理した(116℃(240°F)、0.103MPa(15psi)、1時間)。レトルト処理前、両方の硬化したコーティングされた基材は、接着(テープ)試験に合格し、臭気もなかった(例1は、MEK摩擦の評価で5を示すコーティングを生成し、例1Aは、MEK摩擦の評価で4を示すコーティングを生成した)。レトルト処理後、両方の硬化したコーティングされた基材は、接着(テープ)試験に合格し、臭気もなく、いかなるトンネル(tunneling)、剥離又は水斑(water spots)も示さなかった。レトルト処理した袋は、いかなる剥がれ、又はそれらの内容物の漏れをも示さなかった。

Claims (22)

  1. プラスチックフィルム及び金属箔からなる群から選択される少なくとも1種の薄手で柔軟な基材から構成されるレトルト処理可能なパッケージであって、
    前記薄手で柔軟な基材が、前記レトルト処理可能なパッケージの外表面を形成し、
    前記外表面が、1分子あたり1個又は複数の(メタ)アクリレート基と、ヒドロキシル基及びカルボン酸基からなる群から選択される1分子あたり1個又は複数の官能基とを含む、少なくとも1種の放射硬化性のモノマー又はオリゴマーを含む組成物を、電子ビーム放射及び紫外線放射の少なくとも1つに曝すことにより、前記外表面上に形成される硬化したコーティングを有する、
    前記レトルト処理可能なパッケージ。
  2. 前記組成物が、少なくとも1種のアルコキシル化シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレートからさらに構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  3. 前記組成物が、少なくとも1種の光開始剤からさらに構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  4. 前記組成物が、1分子あたり1個又は複数の(メタ)アクリレート基及び1分子あたり少なくとも1個のヒドロキシル基を含む第1の放射硬化性のモノマー又はオリゴマーと、1分子あたり1個又は複数の(メタ)アクリレート基及び1分子あたり少なくとも1個のカルボン酸基を含む第2の放射硬化性のモノマー又はオリゴマーとから構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  5. 前記組成物が、ヒドロキシル官能基を有する少なくとも1種の(メタ)アクリレートオリゴマーから構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  6. 前記組成物が、少なくとも1種のカルボン酸官能化モノ(メタ)アクリレートから構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  7. 前記組成物が、少なくとも30重量パーセントのカルボン酸官能化モノ(メタ)アクリレートから構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  8. 前記組成物が、ヒドロキシル又はカルボン酸の官能基のいずれをも含まない、少なくとも1種の(メタ)アクリレート官能化されたモノマー又はオリゴマーからさらに構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  9. 前記組成物が、非反応性溶媒を本質的に含まない、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  10. 前記組成物が、ヒドロキシル官能基を有する少なくとも1種の(メタ)アクリレートオリゴマーと、少なくとも1種のカルボン酸官能化モノ(メタ)アクリレートと、ヒドロキシル又はカルボン酸の官能基のいずれをも含まない、少なくとも1種の(メタ)アクリレート官能化されたモノマー又はオリゴマーとから構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  11. 前記組成物が、少なくとも1種のエポキシ(メタ)アクリレートから構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  12. 前記組成物が、少なくとも20重量%のエポキシ(メタ)アクリレートから構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  13. 前記組成物が、1分子あたり少なくとも1個の(メタ)アクリレート官能基を含む、少なくとも1種のアルコキシル化アルコール(メタ)アクリレートからさらに構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  14. 前記組成物が、1分子あたり少なくとも2個の(メタ)アクリレート官能基を含む、少なくとも1種のアルコキシル化アルコール(メタ)アクリレートからさらに構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  15. 前記組成物が、少なくとも1種の反応性のケイ素含有スリップ剤からさらに構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  16. 前記組成物が、少なくとも1種のアルコキシル化アルコール(メタ)アクリレートと、少なくとも1種のアルコキシル化アルコールジ(メタ)アクリレートと、少なくとも1種のアルコキシル化アルコールトリ(メタ)アクリレートとからさらに構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  17. 前記組成物が、a)約25から約50重量パーセントの少なくとも1種のエポキシ(メタ)アクリレート、b)約0.5から約10重量パーセントの1種又は複数の反応性のケイ素含有スリップ剤、c)約25から約35重量パーセントの1種又は複数のアルコキシル化アルコールモノ(メタ)アクリレート、d)約3から約10重量パーセントの1種又は複数のアルコキシル化アルコールジ(メタ)アクリレート、及びe)約6から約20重量パーセントの1種又は複数のアルコキシル化アルコールトリ(メタ)アクリレートから構成される、請求項1に記載のレトルト処理可能なパッケージ。
  18. a)食料品と、
    b)前記食料品を封入したパッケージとを含み;
    前記パッケージが、薄手で柔軟な、コーティングされ印刷がなされたシートを含み、
    前記シートは、
    i)1種又は複数の熱可塑性ポリマーを含み、前記パッケージの外面上に印刷面を有する基材フィルム;
    ii)前記基材フィルムの前記印刷面上に印刷された画像;及び
    iii)1分子あたり1個又は複数の(メタ)アクリレート基と、ヒドロキシル基及びカルボン酸基からなる群から選択される1分子あたり1個又は複数の官能基とを含む、少なくとも1種の放射硬化性のモノマー又はオリゴマーを含む組成物の層を塗布し、前記組成物を電子ビーム放射及び紫外線放射の少なくとも1つに曝すことにより形成される、前記画像の上の、硬化されたコーティングを含む、
    パッケージされた食料品。
  19. パッケージされた食料品を調製する方法であって、
    a)パッケージ中に食料品を置くステップ;
    b)前記パッケージ中に前記食料品を封入するように前記パッケージを密封し、密封されたパッケージを製造するステップ;及び
    c)前記食料を封入した前記密封されたパッケージをレトルト条件にかけるステップを含み、
    前記パッケージが、薄手で柔軟な、コーティングされ印刷がなされたシートを含み、
    前記シートは、
    i)1種又は複数の熱可塑性ポリマーを含み、前記パッケージの外面上に印刷面を有する基材フィルム;
    ii)前記基材フィルムの前記印刷面上に印刷された画像;
    iii)1分子あたり1個又は複数の(メタ)アクリレート基と、ヒドロキシル基及びカルボン酸基からなる群から選択される1分子あたり1個又は複数の官能基とを含む、少なくとも1種の放射硬化性のモノマー又はオリゴマーを含む組成物の層を塗布し、前記組成物を電子ビーム放射及び紫外線放射の少なくとも1つに曝すことにより形成される、前記画像の上の硬化されたコーティングとから構成される、
    前記方法。
  20. a)約25から約50重量パーセントの少なくとも1種のエポキシ(メタ)アクリレート、b)約0.5から約10重量パーセントの1種又は複数の反応性のケイ素含有スリップ剤、c)約3から約10重量パーセントの1種又は複数のアルコキシル化アルコールモノ(メタ)アクリレート、d)約25から約35重量パーセントの1種又は複数のアルコキシル化アルコールジ(メタ)アクリレート、及びe)約6から約20重量パーセントの1種又は複数のアルコキシル化アルコールトリ(メタ)アクリレートとから構成される、放射硬化性組成物。
  21. a)約40から約50重量パーセントの、エポキシ(メタ)アクリレート及びカルボン酸官能化(メタ)アクリレートモノマーからなる群から選択される1種又は複数の化合物、b)約4から約10重量パーセントの少なくとも1種のアルコキシル化アルコールモノ(メタ)アクリレート、c)約25から約35重量パーセントの少なくとも1種のアルコキシル化アルコールジ(メタ)アクリレート、及びd)約8から約18重量パーセントの少なくとも1種のアルコキシル化アルコールトリ(メタ)アクリレートを含む、放射硬化性組成物。
  22. a)エポキシ(メタ)アクリレート及びカルボン酸官能化(メタ)アクリレートモノマーからなる群から選択される1種又は複数の化合物、b)少なくとも1種のモノアルコキシネオペンチルグリコールアルコキシレートモノ(メタ)アクリレート、c)少なくとも1種のアルコキシル化シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、d)少なくとも1種のアルコキシル化1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、及びe)少なくとも1種のトリメチロールプロパンエトキシレートトリ(メタ)アクリレートを含む、放射硬化性組成物。
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