JP2009539579A - 湿式静電集塵装置 - Google Patents

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Abstract

湿式静電集塵装置(1)は、汚染物質を含むガス(4)を受けるための入口(2)と、前記汚染物質の少なくとも一部が除去されたガス(8)を排出するための出口(6)とを包含する。ノズル(24)が、少なくとも1つの集塵電極(18)の少なくとも1つの第1の垂直集塵面(30)上に液体を噴射するように作動する。液体分配器(42)が、少なくとも1つの第2の垂直集塵面(44)上に液体を注ぐために設けられており、前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面(44)が更なる集塵電極(36)上に位置され、前記更なる集塵電極(36)が前記少なくとも1つの集塵電極(18)の下流側に位置する。ノズル(24)は、ガスの流れ方向に関して見て、液体分配器(42)の上流側に位置する。集塵電極(18,36)を洗浄する方法では、上流側電極(18)に液体が噴射され、一方、液体が下流側の集塵電極(36)上に注がれる。

Description

本発明は、汚染物質を含むガスを受けるための入口と、前記汚染物質の少なくとも一部が除去された前記ガスを排出するための出口と、前記ガスが前記入口から前記出口へと略水平に流通するケーシングと、少なくとも1つの放電電極と、少なくとも1つの集塵電極とを包含する湿式静電集塵装置に関する。
また、本発明は、汚染物質を含むガスを受けるための入口と、前記汚染物質の少なくとも一部が除去された前記ガスを排出するための出口とを有する湿式静電集塵装置の少なくとも1つの集塵電極を洗浄する方法に関する。
石炭、油、産業廃棄物、家庭廃棄物、泥炭などの燃焼は、塵埃粒子や三酸化硫黄(SO)などの汚染物質を含む場合がある燃焼排ガスを生み出す。塵埃粒子および三酸化硫黄などの汚染物質は、化学プロセス、例えば冶金プロセスにおいて形成されるガス中に残留生成物として生成される可能性もある。ガスから塵埃粒子を除去するためには、静電集塵装置を使用するのが一般的である。静電集塵装置では、放電電極によって塵埃粒子が帯電される。帯電された塵埃粒子は、その後、集塵電極プレート上に収集される。塵埃粒子、および、集塵電極プレート上に収集された任意の他の汚染物質は、その後、集塵電極プレートから除去されて、更なる処理のために搬送される。非常に細かい塵埃粒子及び/又は例えば三酸化硫黄のエアロゾルがガスから除去されるべきプロセスを含む一部のプロセスにおいては、多くの場合、湿式静電集塵装置が使用される。湿式静電集塵装置では、多くの場合に水である液体の形態を成す膜が、集塵電極プレートに沿って連続的に或いは特定の間隔で流され、これにより、塵埃粒子および任意の他の汚染物質が集塵電極プレートから除去されることで集塵電極プレートが洗浄される。集塵電極プレートを洗浄するための液体の使用は、“乾式”静電集塵装置で生じる収集汚染物質の再混入に比べて、収集された汚染物質の再混入が制限されるという利点を有する。
中央電力株式会社等により出願された特開平6―031202号公報は、放電電極と集塵電極とを有する静電集塵装置の記述を含んでいる。この公報に記載されているように、集塵電極は水供給ノズルによって洗浄される。これらの水供給ノズルは、収集された塵埃粒子を集塵電極から除去することによって集塵電極が洗浄されるように、集塵電極へ向けて水を噴射する。前述した特開平6―031202号公報に記載される静電集塵装置に伴う問題は、これらの水供給ノズルが小さな水滴及び/又はエアロゾルを形成し、これらが静電集塵装置を通じて流れるガスと同伴されるということである。このような水滴及び/又はエアロゾルは、静電集塵装置の下流側に位置するスタック、ファン、再加熱器などの機器で腐食問題を引き起こす可能性がある。また、このような水滴及び/又はエアロゾルは、このような同伴された水滴及び/又はエアロゾルが液体以外に塵埃粒子および溶解した化学物質を含む場合もあるという事実に起因して、塵埃粒子の放出を更に引き起こす場合がある。
本発明の目的は、ガスを洗浄するのに有用な湿式静電集塵装置であって、このようなガスが前記湿式静電集塵装置内での洗浄に晒された後に前記湿式静電集塵装置から出るガスと同伴される液滴及び/又はエアロゾルの量を減らすための手段が設けられている湿式静電集塵装置を提供することにある。
この目的は、汚染物質を含むガスを受けるための入口と、前記汚染物質の少なくとも一部が除去された前記ガスを排出するための出口と、前記ガスが前記入口から前記出口へと略水平に流通するケーシングと、少なくとも1つの放電電極と、少なくとも1つの集塵電極とを包含する湿式静電集塵装置であって、更に、前記少なくとも1つの集塵電極の少なくとも1つの第1の垂直集塵面上に液体を噴射するように作動するノズルの組と、少なくとも1つの第2の垂直集塵面上に液体を注ぐように作動する少なくとも1つの液体分配器であり、前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面が、前記少なくとも1つの第1の垂直集塵面の下流側の前記少なくとも1つの集塵電極上に位置され、あるいは、ガスの流れ方向に関して見て前記少なくとも1つの集塵電極の下流側に位置する少なくとも1つの更なる集塵電極上に位置する、少なくとも1つの液体分配器とを包含し、前記ノズルの組がガスの流れ方向に関して見て前記少なくとも1つの液体分配器の上流側に位置することを特徴とする湿式静電集塵装置、によって達成される。
本発明の利点は、前記少なくとも1つの第1の垂直集塵面上に液体を噴射するように作動する前記ノズルの組が、前記湿式静電集塵装置の上流領域に位置する前記少なくとも1つの第1の垂直集塵面を洗浄するのに非常に効率的であるという点である。前記少なくとも1つの第1の垂直集塵面を洗浄するために行なわれる前記ノズルの組からの液体の噴射の副次的効果は、液滴の形成である。前記少なくとも1つの第1の垂直集塵面に対する液体の噴射によって前記湿式静電集塵装置の上流領域に形成されるこれらの液滴は、前記湿式静電集塵装置の下流領域に位置する前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面上に収集される。したがって、前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面は、このような液滴のための収集体としての役目を果たす。前記湿式静電集塵装置の下流領域に位置する前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面の洗浄は、前記少なくとも1つの液体分配器を用いて前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面上に液体を注ぐことにより達成される。前記少なくとも1つの液体分配器によって行なわれるこのような液体の注ぎは、前記湿式静電集塵装置の下流領域で液滴が形成されず、したがって、前記湿式静電集塵装置から出る液滴の量が非常に少ないという利点を有する。従来技術に記載されたことにしたがって、通常、湿式静電集塵装置から出ている液滴の量を減少させるため、湿式静電集塵装置の後に別個のミストエリミネータを装着する必要がある。しかしながら、このようなミストエリミネータを使用した場合であっても、このようなミストエリミネータに液滴を過剰に取り込む危険を回避するため、垂直集塵面を洗浄するための液体の噴射は、限られた量の液体を用いて達成されなければならない。これとは異なり、本発明が使用される場合には、殆どのケースで、湿式静電集塵装置の後で別個のミストエリミネータを利用する必要がない。また、湿式静電集塵装置の下流領域の前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面の洗浄は、本発明によれば、多量の液体の使用によって達成できる。前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面を洗浄するためにこのような多量の液体が使用される結果として、腐食の危険が減少され、これにより、ある場合には、従来技術の教示内容に従うときに可能なものと比べて安価な材料から集塵電極を製造することができる。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記湿式静電集塵装置は、更に、少なくとも第1の領域および第2の領域を包含し、前記第1の領域が放電電極と集塵電極とから成る第1の組を包含し、前記第2の領域が放電電極と集塵電極とから成る第2の組を包含し、前記ノズルの前記組が集塵電極から成る前記第1の組の集塵電極の第1の垂直集塵面上に液体を噴射するように作動し、更に、集塵電極から成る前記第2の組の集塵電極の第2の垂直集塵面上に液体を注ぐために液体分配器の組が設けられ、前記第2の領域は、汚染物質の少なくとも一部が除去されるべきガスの流れ方向に関して見て前記第1の領域の下流側に位置するとともに、前記ノズルの前記組によって形成される液滴を収集するようになっている。本発明のこの実施形態の利点は、湿式静電集塵装置の前記第1の領域を電圧等に関して制御することができ、これにより、塵埃粒子及び/又はエアロゾルの収集に関与する限りにおいて高い効率が達成され、一方、第2の領域を電圧等に関して制御することができ、これにより、前記第1の領域の前記ノズルの前記組からの液体の噴射によって形成される液滴の収集に関する限りにおいて高い効率が達成される、という事実に起因して、このような湿式静電集塵装置の集塵効率を効率的に制御できるという点である。
好ましくは、このような湿式静電集塵装置の前記第2の領域は、前記湿式静電集塵装置の最後の領域を構成し、したがって、前記湿式静電集塵装置の出口に隣接して位置する。このような湿式静電集塵装置の集塵電極の洗浄が液体分配器の前記組からの液体の注ぎによって達成される前記第2の領域を、前記湿式静電集塵装置に関する限りにおいて最後の領域位置に配置することによって、前記第2の領域がいわゆる“ガード領域”として機能し、これにより、前記湿式静電集塵装置から出る塵埃粒子、液滴、及び/又はエアロゾルの量が十分低いレベルに維持されるようになる。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記少なくとも1つの液体分配器が少なくとも1つのチューブを包含し、前記少なくとも1つのチューブのそれぞれは、集塵電極プレートに沿って延びるとともに、少なくとも1つの開口を包含し、前記開口を通じて液体が前記少なくとも1つのチューブから前記集塵電極プレートの第2の垂直集塵面へと流れることができる。このような少なくとも1つの液体分配器の利点は、このような少なくとも1つの液体分配器が、洗浄されるべき前記第2の垂直集塵面の全長にわたって液体を広げる際に効率的であり、その結果として液滴が形成されないという点である。更に好ましくは、前記開口から流れる液体が4m/s未満の速度を有する。この速度は、十分に低いことから、このような液滴の形成を十分低いレベルに維持することが分かっている。
前記少なくとも1つの液体分配器へ供給される液体の少なくとも50%が、新鮮な補給液体であることが好ましい。本発明のこの実施形態から得られる利点は、ガスによって同伴される前記少なくとも1つの液体分配器からの任意の液体が非常に低い量の汚染物質を含み、したがって、このようなガスと共に運ばれる任意の液体により、このような湿式静電集塵装置から発せられる塵埃粒子に対する寄与度が非常に制限されるという点である。しかしながら、前記少なくとも1つの液体分配器へ供給される液体のほぼ全てが新鮮な補給液体であることが依然として更に好ましい。
このような湿式静電集塵装置へ供給される新鮮な補給液体の50%を超える量が、前記少なくとも1つの液体分配器へ供給されることが好ましい。これから得られるべき利点は、前記少なくとも1つの液体分配器へ供給される最も清浄な液体が最も純粋なガス、すなわち、前記湿式静電集塵装置の上流領域でかなりの度合いまで既に洗浄されたガスと接触するために、液体およびガスが互いに向流関係を持つという点である。この結果、ガスと同伴される任意の液体が少量の汚染物質しか含まないという事実に起因して、前記湿式静電集塵装置からの塵埃粒子の放出が減少される。
本発明の1つの好ましい実施形態によれば、前記ノズルの前記組へ供給された液体および前記少なくとも1つの液体分配器へ供給された液体がいずれも共通のタンク内に収集される。こうすることによって得られる利点は、殆どの場合において新鮮な補給液体である前記少なくとも1つの液体分配器へ供給される液体が、前記ノズルの前記組へ供給される液体中に捕捉される汚染物質の希釈を行ない、これにより、前記共通のタンクに収集される液体がノズルの前記組への供給に適するようになるという点である。
本発明の他の好ましい実施形態によれば、湿式静電集塵装置は、前記ノズルの前記組から液体を受けるようになっている第1のホッパと、前記第1のホッパから分離され且つ液体分配器の前記組から液体を受けるようになっている第2のホッパとを少なくとも包含するケーシングを包含する。本発明のこの実施形態によれば、液体を互いに離間した状態に維持することができる。これは、例えば前記液体分配器の前記組へ供給され且つ前記第2のホッパ内に収集された液体が通常は少なくとも部分的に元の前記液体分配器の前記組へと再循環されるようになっている場合に有益である。しかしながら、前記第2のホッパ内に収集される液体の少なくとも一部が前記ノズルの前記組へ送られることが依然として更に好ましい。
本発明の1つの好ましい実施形態によれば、湿式静電集塵装置は、好ましくは、前記第1の領域と前記第2の領域との間に位置することが好ましい少なくとも1つの中間領域を包含している。このような中間領域の使用は、塵埃粒子及び/又はエアロゾルの収集に関する限りにおいて効率に関して更に向上された効率の実現を可能にする。更に好ましくは、前記少なくとも1つの中間領域には、前記中間領域の集塵電極へ向けて液体を噴射するように作動するノズルが設けられる。このような噴射は、中間領域の集塵電極の効率的な洗浄を行なうように作用し、また、前記第2の領域がミストエリミネータとして機能するという事実に起因して、前記湿式静電集塵装置からの液滴の放出が増大しない。
本発明の他の目的は、湿式静電集塵装置の少なくとも1つの集塵電極を洗浄する方法であって、前記湿式静電集塵装置から出るガスと同伴される液滴及び/又はエアロゾルの量が減少されるように前記洗浄が行なわれる方法を提供することにある。
この目的は、汚染物質を含むガスを受けるための入口と、前記汚染物質の少なくとも一部が除去された前記ガスを排出するための出口とを有する湿式静電集塵装置の少なくとも1つの集塵電極を洗浄する方法であって、前記ガスが、前記湿式静電集塵装置の前記入口から、少なくとも1つの放電電極および前記少なくとも1つの集塵電極を経て、前記湿式静電集塵装置の前記出口へと略水平に流れ、前記少なくとも1つの集塵電極の少なくとも1つの第1の垂直集塵面上に液体が噴射され、液体が少なくとも1つの第2の垂直集塵面上に注がれ、前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面が、前記少なくとも1つの第1の垂直集塵面の下流側の前記少なくとも1つの集塵電極上に位置し、あるいは、前記湿式静電集塵装置を通じたガスの流れ方向に関して見て前記少なくとも1つの集塵電極の下流側に位置する少なくとも1つの更なる集塵電極上に位置することを特徴とする方法を使用することによって達成される。
本発明に係るこの方法の利点は、前記少なくとも1つの第1の垂直集塵面上への液体の噴射によって形成される液滴が、前記少なくとも1つの第1の垂直集塵面の下流側に位置する前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面上に収集されるという点である。したがって、前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面がミストエリミネータとして機能し、これにより、前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面は、前記湿式静電集塵装置を通じたガスの流れ方向に関して前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面の上流側に位置する前記少なくとも1つの第1の垂直集塵面の洗浄中に形成される液滴を収集するように作用する。前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面上に液体を注ぐことによって前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面が洗浄されるため、前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面の洗浄中に液滴が形成されることは全く無い或いは殆ど無い。したがって、前記湿式静電集塵装置から出るガスは、このような液滴を全く含まず或いはせいぜいごく僅かな液滴しか含まない。このように、本発明に係るこの方法は、多量の液滴が形成されることなく、したがって、多量の液滴が湿式静電集塵装置からガスと共に出ることなく、前記少なくとも1つの第1の垂直集塵面の効率的な洗浄を行なう。
本発明の更なる目的および特徴は、以下の説明および特許請求の範囲の記載から明らかになるであろう。
側方から見た、本発明の第1の実施形態に係る湿式静電集塵装置を示す断面図である。 上側から見た図1の湿式静電集塵装置を示す平面図である。 図1のIII−III線に沿う液体分配器を示す拡大断面図である。 他の構造を具現化する液体分配器を示す拡大断面図である。 側方から見た、本発明の第2の実施形態に係る湿式静電集塵装置を示す断面図である。 側方から見た、本発明の第3の実施形態に係る湿式静電集塵装置を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明について更に詳しく説明する。
“液体を噴射する”とは、この用語が本明細書で使用される場合、ノズルを通じて液体が流れるようにすることを意味しており、前記ノズルは、液滴が形成されるように液体流を霧化するべく作用する。本発明によれば、“液体を噴射する”とは、重量ベースでの前記液体の少なくとも90%が1.5mm未満の直径を有する液滴を生成するように液体流が霧化に晒されることとして定義される。一般に、液体の所望の霧化を得るためには、ノズルにわたって少なくとも0.5barの圧力差が必要とされる。このような霧化によって生成される液滴は、一般に、8m/s以上の平均初速度を有する。
“液体を注ぐ”とは、この用語が本明細書で使用される場合、液体が開口を通じて流れるようにし、これにより、前記開口を通じた液体の通過後の液体の流れがほぼ連続的なジェットまたは膜の形態を成すようにすることを意味している。本発明によれば、“液体を注ぐ”とは、重量ベースでの前記液体流の10%未満が1.5mm未満の直径の液滴を生成するように液体の流れが開口に通され、したがって、液体流の主要部が前記開口から出るときにジェットまたは膜を生成することとして規定される。前記開口にわたる圧力差は好ましくは0.3bar未満にすべきであり、これにより、前記開口を通過する液体の霧化が回避される。このように形成される膜またはジェットは、4m/s以下の平均初速度を有することが好ましい。より好ましくは、このような膜またはジェットは2m/s未満の平均初速度を有する。
図1は、湿式静電集塵装置1の、その側方から断面図で見た概略図である。図2は、図1に示されるものと同じ湿式静電集塵装置1を示しているが、上側から見ており、より明確に示す目的で湿式静電集塵装置1の上部が除去されている。湿式静電集塵装置1は、塵埃粒子及び/又はエアロゾルを含む燃焼排ガス4を内部に受けるための入口2と、塵埃粒子及び/又はエアロゾルが少なくとも部分的に除去された燃焼排ガス8を外部へ排出するための出口6とを有している。燃焼排ガス4は、例えば、図示しないボイラ内での石炭の燃焼によって発生しても良い。湿式静電集塵装置1は、第1の領域10および第2の領域12が設けられるケーシング9を具備している。第2の領域12は、湿式静電集塵装置1を通じた燃焼排ガス4の流れ方向に関して見て第1の領域10の下流側に位置されている。第1の領域10は、放電電極16と集塵電極とから成る第1の組14を備えており、集塵電極は集塵電極プレート18の形態で設けられる。放電電極16および集塵電極プレート18は、従来技術において既に知られる態様と同様の態様で配置されており、これに関しては例えば、限定的ではなく単なる例示として、前記特開平6―031202号公報を参照されたい。第1の領域10には、放電電極16および集塵電極プレート18に対して接続され且つ放電電極16と集塵電極プレート18との間に電圧を印加するように作用する整流器20の形態を成す独立の電源が設けられている。放電電極16および集塵電極プレート18へ向けて液体を噴射するためのノズル24の組22が設けられており、前記液体は多くの場合に水である。このノズル24の組22は、図2に最も良く示される一群の上側ノズルランス26と、一群の入口ノズルランス28とから成る。このノズル24の組22は、集塵電極プレート18上に液体を噴射し、これにより、集塵電極プレート18上に収集された塵埃粒子、エアロゾルなどを洗い流す目的で設けられる。このノズル24の組22は、集塵電極プレート18上に液体を連続的に噴射するように作動させることができ、または、特定の洗浄サイクルにしたがって集塵電極プレート18上に液体を噴射するように、例えば1時間当たり4つの機会にわたって集塵電極プレート18上に液体を噴射するように作動させることができる。このような機会のそれぞれは1−5分間にわたって持続する。湿式静電集塵装置1の集塵電極プレート18上に収集される塵埃粒子及び/又はエアロゾルのタイプおよび量は、連続噴射が使用されるべきか或いはサイクル噴射が使用されるべきかどうかを決定する。収集されるべき汚染物質が腐食性のものである場合、例えば汚染物質が三酸化硫黄すなわちSOのエアロゾルである場合には、通常、第1の領域10で連続噴射を使用することにより起こりうる腐食問題を回避することが好ましい。
一群の上側ノズルランス26は、本発明によれば、図1および図2を参照して最も良く理解されるように、垂直面に対して約0−80°の角度で下方へ向けて且つ集塵電極プレート18へ向けて液体を噴射するように配置されることが好ましい。ノズル24は、どのタイプの湿式静電集塵装置1が使用されるのかに応じて異なるタイプのものであっても良い。この目的のために利用されても良いノズルの1つの例は、中空円錐ノズルである9360―3/8LAP−PP25−10として知られるノズルである。更なる例は、完全円錐ノズルであるGANV 3/8 15である。両方のノズルは、米国のイリノイ州のホイートンにあるSpraying Systems Co.から入手することができ、1.5bar(o)で約10l/分の水流を生成する。“bar(o)”とは、この用語が本明細書で使用される場合、周囲圧力を上回る圧力、すなわち、一般に“過圧”と呼ばれるものを意味している。1barの周囲圧力において、1.5bar(o)の過圧は、2.5bar(a)の絶対圧(bar(a))、すなわち、真空に対する圧力を表わす。使用されても良いノズルタイプの特定の選択が異なる可能性があり、したがって、本発明の本質から逸脱することなく多くの異なるタイプのノズルを使用できることは言うまでもない。ノズル24は、本発明によれば、少なくとも0.5bar(o)の液圧で作動し、これにより、液滴の効率的な形成を引き起こすとともに、集塵電極プレート18の第1の垂直集塵面30上にわたって液滴の望ましい分配を行なうことが好ましい。非常に高い液圧を使用すると、結果として電力消費量が増大する。ノズル24は、本発明によれば、0.5−3bar(o)の液圧範囲で作動することが好ましい。ケーシング9内に存在する圧力は大気圧にほぼ等しい。すなわち、通常は、ケーシング9内の圧力は、大気圧を10kPa下回る圧力から大気圧を10kPa上回る圧力までの範囲にある。したがって、液体がノズル24から出るときに晒される圧力差は0.5−3barの範囲内である。したがって、ノズル24から出る液滴は一般に少なくとも8m/sの平均速度を有する。ノズル24は、本発明によれば、放電電極16の更に何らかの洗浄も行なうように作動するべく配置されることが好ましい。ノズル24は、各集塵電極プレート18の第1の垂直集塵面30全体の効率的な湿潤を実現するように配置される。さもなければ、任意の集塵電極プレート18の第1の垂直集塵面30上の任意の“ドライスポット”が、腐食の発生をもたらす場合があり、及び/又は、収集された塵埃の凝集体の形成をもたらす場合がある。ノズル24の数、ノズル24のタイプ、および、ノズル24の液圧は、全て、前述したことをノズルから実現できるように選択される。ノズル24のタイプおよびノズル24の液圧はそれぞれ、重量ベースでの平均液滴サイズが1mm未満となる液滴サイズ範囲を生み出すように選択されることが好ましい。好ましくは、本発明によれば、形成される液滴の重量ベースでの少なくとも90%が1.5mm未満の液滴サイズを有する。
第2の領域12は、放電電極34と、好ましくは集塵電極プレート36から成る集塵電極との第2の組32を備えている。第2の領域12の放電電極34および集塵電極36はいずれも、第1の領域10に関連して前述した態様と同様の態様で配置される。第2の領域12は、図1において見ることができる整流器38の形態を成す独立の電源を含んでいる。整流器38は、放電電極34および集塵電極プレート36に対して接続されており、放電電極34と集塵電極プレート36との間に電圧を印加するように作用する。集塵電極プレート36の第2の垂直集塵面44に沿って液体を注ぐために液体分配器42の組40が設けられる。前記液体は多くの場合には水である。液体分配器42は複数のチューブ42を備えており、各チューブは、集塵電極プレート36のうちの対応する1つの上縁46に沿って延びている。図2において、集塵電極プレート36は、液体分配器42のその中での存在によって視界から隠される。液体分配器42の組40は、集塵電極プレート36の第2の垂直集塵面44上に収集された塵埃粒子やエアロゾルなどを洗い流すことができるようにするために設けられる。
湿式静電集塵装置1が作動中のとき、整流器20は、その第1の組14の放電電極16と集塵電極プレート18との間に電圧を印加し、また、整流器38は、その第2の組32の放電電極34と集塵電極プレート36との間に電圧を印加する。図1および図2を参照して最も良く理解されるように、燃焼排ガス4は入口2を介してケーシング9に入る。したがって、燃焼排ガス4は最初に領域10に達する。このため、燃焼排ガス4中に混入される塵埃粒子及び/又はエアロゾルが放電電極16によって帯電されるようになり、また、これらの塵埃粒子及び/又はエアロゾルは、その後、集塵電極プレート18に引き付けられ、集塵電極プレート18の表面上に塵埃粒子及び/又はエアロゾルが収集される。ノズル24の組22によって噴射される液体は、集塵電極プレート18の第1の垂直集塵面30に沿って流れ、したがって、収集された塵埃粒子及び/又はエアロゾルを第1の垂直集塵面30から洗浄するように作用する液体膜を生成する。このような塵埃粒子及び/又はエアロゾルおよびこのような液体は、図1に示されるように放電電極16および集塵電極プレート18の第1の組14の下側に位置する第1のホッパ48内に収集される。
ノズル24からの噴射の結果として形成される液滴は、燃焼排ガス4が第1の領域10から第2の領域12へ流れるときに、ある程度まで燃焼排ガス4に追従する。第2の領域12では、第2の組32の放電電極34が、第1の領域10から流れてくるこれらの液滴を帯電させる。これらの液滴は、その後、第2の組32の集塵電極プレート36上に収集される。第1の領域10で収集されずに第2の領域12へ流される比較的少量の塵埃粒子及び/又はエアロゾルも、放電電極34によって帯電され、集塵電極プレート36上に収集される。集塵電極プレート36の第2の垂直集塵面44に沿って液体分配器42により注がれる液体は、集塵電極プレート36の洗浄を行なうように作用する。収集される液滴、並びに、注ぎ液体および塵埃粒子及び/又はエアロゾルは、全て、第2のホッパ50内に収集される。
本発明に係る第1の領域10は、塵埃粒子及び/又はエアロゾルの主要収集体として機能する。一般に、湿式静電集塵装置1で収集される塵埃粒子及び/又はエアロゾルの総量の約70%を越える量が第1の領域10で収集される。第1の領域10内の塵埃粒子の濃度が第2の領域12に存在する塵埃に比べて高いという事実に起因して、第1の領域10の集塵電極プレート18が非常に効率的に洗浄されることが必要な要件である。これは、ノズル24の組22の使用によって達成できる。また、ノズル24は、放電電極16の何らかの洗浄を行なうように作動するべく構成されることが好ましい。本発明に係る第2の領域12はミストエリミネータとして機能する。このことは、第1の領域10から第2の領域12へ流れる燃焼排ガス4中に混入される液滴を第2の領域12が収集するという事実を意味する。液体分配器42が集塵電極プレート36上に液体を注ぐ結果として、第2の領域12で形成される液滴はほぼ無くなる。したがって、湿式静電集塵装置1から排出される燃焼排ガス8中に混入される液滴は殆ど無い。本発明に係る第2の領域12は、ミストエリミネータとして機能することに加えて、燃焼排ガス4が第1の領域10を通過した後に燃焼排ガス4中に依然として混入されたまま残る塵埃粒子及び/又はエアロゾルの大部分を除去する機能も果たす。したがって、第2の領域12は、液滴を除去する機能と燃焼排ガス4からの塵埃粒子及び/又はエアロゾルを洗浄する機能との二重機能を果たす。第2の領域12内の塵埃粒子の濃度が第1の領域10に存在する塵埃に比べて低いという事実に起因して、一般に、第2の垂直集塵面44の効率的な洗浄に関する限りにおいて、第1の垂直集塵面30の場合よりも低いことが必要である。また、多くの場合、第2の組32の放電電極34を洗浄する必要はない。したがって、通常は、液体を第2の垂直集塵面44上に単純に注ぐことによって第2の垂直集塵面44の洗浄を行なえば十分である。第2の領域12の放電電極34の更なる洗浄の必要性が生じる場合には、この必要性は、集塵電極プレート36の洗浄を行なうために使用される前述した液体分配器42の構造に類似する構造を具備する液体分配器を放電電極34に設けることによって扱うことができる。
図1を参照して最も良く分かるように、ホッパ48,50内に収集される液体、塵埃粒子、及び/又は、エアロゾルは、パイプ52,54をそれぞれ介して、タンク56へと送られる。液体をタンク56からパイプ60を介してノズル24の組22へと圧送するためにポンプ58が使用される。このような液体中に、液体中における収集された塵埃粒子及び/又はエアロゾルの形態を成して極度に高い濃度の汚染物質が存在するのを避けるため、このような液体の一部がパイプ60を介してタンク56から除去される。このようにして除去される液体は、図示しない液体処理プラントへと移動され、あるいは、こうすることが望ましい場合には、本発明の本質から逸脱することなく、例えば湿式スクラバなどの上流側のガス洗浄装置で利用されても良い。本発明によれば、新鮮な補給液体がパイプ64を介して液体分配器42の組40へ供給されることが好ましい。液体分配器42へのこのような補給液体の流れを制御するためにバルブ66が使用される。図1に示されるように、本発明によれば、新鮮な補給液体の全てが液体分配器42へ供給されることが好ましく、一方、ノズル24の組22には、タンク56から再循環される液体が供給される。これを行なう利点は、偶然に何らかの液滴が第2の領域12で形成される場合に、このような液滴がほぼ純粋な液体、例えば水から成り、したがって、そのような液滴が湿式静電集塵装置1からの塵埃粒子の放出に寄与しないという点である。すなわち、ノズル24へ供給される再循環される“汚い”液体は、特定量の汚染物質を含む液滴を形成するように作用するが、既に述べたように、このような液滴は第2の領域12で収集される。
図3には、集塵電極プレート36の上側に位置され且つ集塵電極プレート36の上縁46に沿って延びる液体分配器42が更に詳しく示されている。図3を参照して最も良く理解されるように、液体分配器42は、チューブ42の形状を成すとともに、スリットの形態を成し且つチューブ42の下部に位置する開口68を備えている。開口68は分配手段70によって覆われている。分配手段70は多孔質焼結材料から形成される。一般に新鮮な補給水72の形態を成す液体が、図1および図2の両方に示されるパイプ64によって液体分配器42へ供給される。液体72は、分配手段70に浸透し、集塵電極プレート36の両側に液体膜74を形成するように作用する。図3に示されるように、液体膜74は、矢印Aによって示されるように集塵電極プレート36の第2の垂直集塵面44に沿って下方へ流れ、こうすることで、第2の垂直集塵面44上に収集された任意の塵埃粒子及び/又はエアロゾルを洗浄するように作用する。液体膜74が連続的な膜を構成するという事実に起因して、収集される塵埃粒子及び/又はエアロゾルの大部分が液体膜74によって直接に捕捉される。液体72は、分配手段70を浸透するために必要な程度まで且つ均一な流量分布を生じさせるために必要な程度まで加圧されるに過ぎない。すなわち、各膜74は、それぞれの第2の垂直集塵面44の水平の長さにわたって略均一な厚さを有していなければならない。ある場合には、液体分配器42内の液体72の重量によって液体72が分配手段70に浸透されても良い。他の場合には、液体72を分配手段70に浸透させるために僅かな圧力を印加しなければならない場合がある。いずれにしても、液体72は、第2の垂直集塵面44上に注がれ、第2の垂直集塵面44上に噴射されない。したがって、その結果として、液滴が形成されることは全く無く、あるいは、殆ど無い。
第2の領域12内での液滴の形成を回避するため、本発明においては、液体分配器42の内部と湿式静電集塵装置1内の燃焼排ガス4との間の圧力差が約0.3bar未満であることが好ましい。湿式静電集塵装置1内に存在する絶対圧が大気圧にほぼ等しいという事実に起因して、本発明においては、液体分配器42内の液圧が0.3bar(o)未満であることが好ましい。したがって、液体72が液体分配器42から出るときに晒される圧力差は0−0.3barであることが好ましく、また、液体72の液体分配器42から出るときの速度は、4m/s未満であることが好ましく、より具体的には、液滴の形成を回避するために2m/s未満であることが好ましい。一般に、液体72の液体分配器42から出るときの速度は、0.1〜0.5m/sの範囲である。
図4は、本発明の他の実施形態にしたがって構成される液体分配器142が描かれた断面図である。図4に示されるように、液体分配器142は第1のチューブ143と第2のチューブ145とを具備しており、チューブ143,145は集塵電極プレート36の両側に位置されている。各チューブ143,145には、円形穴の形態を成す複数の開口168が設けられており、開口168は、チューブ143,145のうちの対応する一方の長さに沿って分布される。開口168は、チューブ143の側部147およびチューブ145の側部149にそれぞれ設けられる。これらのそれぞれの側部147,149は、集塵電極プレート36に隣接して位置する。好ましくは新鮮な補給水172の形態を成す液体が、図示しない供給源から各チューブ143,145へ供給されるとともに、溢れる結果として、各チューブ143,145から開口168を介してジェット139,141の形態で放出される。本発明によれば、ジェット139,141の流れは、低い液体速度であり、すなわち、好ましくは約1m/s未満の速度である。したがって、液体172は、集塵電極プレート36の第2の垂直集塵面44上に注がれるとともに、図4に矢印Aによって示されるように第2の垂直集塵面44に沿って垂直下方へ流れる液体膜174を形成するように作用する。液体172が各チューブ143,145から開口168を介して集塵電極プレート36へと溢れるときに基本的に圧力が関与しないという事実に起因して、結果として、液滴の形成は全く無く或いは殆ど無い。
図5は、本発明の第2の実施形態にしたがって構成される湿式静電集塵装置100の概略図である。湿式静電集塵装置100は、塵埃粒子及び/又はエアロゾルが混入される燃焼排ガス104を受けるための入口102と、燃焼排ガス104中に混入された塵埃粒子及び/又はエアロゾルの大部分が除去された燃焼排ガス108を外部に排出するための出口106と、ケーシング109とを包含している。湿式静電集塵装置100は、更に、入口102に隣接して位置する第1の領域110と、出口106に隣接して位置する第2の領域112とを包含している。本発明のこの第2の実施形態によれば、第1の領域110と第2の領域112との間に中間領域111が位置することが好ましい。この場合、第2の領域112が既に言及された湿式静電集塵装置100の最後の領域を構成する。各領域110,111,112には、放電電極と集塵電極プレートとから成る組と、整流器とが設けられている。放電電極と集塵電極プレートとから成る組、および、整流器は、図1に示される対応する構成要素の構造に類似する構造を成しており、したがって、図面の例示の明確さを維持するために図5には詳しく示されていない。第1の領域110は集塵電極プレートを包含しており、そのうちの1つの集塵電極プレート118が図5に示されている。各集塵電極プレートは第1の垂直集塵面を有しており、そのうちの第1の垂直集塵面130が図5に示されている。同様の態様で、中間領域111は集塵電極プレート119を包含しており、各集塵電極プレートが中間垂直集塵面131を有している。また、第2の領域112は集塵電極プレート136を有しており、各集塵電極プレートが第2の垂直集塵面144を有している。第1の領域110の集塵電極プレート118および中間領域111の集塵電極プレート119は、ノズル124の第1の組122およびノズル124の第2の組123のそれぞれによって洗浄されるようになっている。第2の領域112の集塵電極プレート136の洗浄は液体分配器142の組140によって行なわれ、各液体分配器は、図4に示される主題の説明に関連して前述した構造と同じ構造を有している。図5を更に参照すると、第1の領域110から流れ落ちる液体は第1のホッパ148内に収集される。第1のホッパ148内に収集された液体の第1の部分はパイプ152を介して第1のタンク156へ送られる。第1のホッパ148内に収集される液体の第2の部分は、パイプ162を介して循環から取り除かれ、例えば図示しない液体処理プラントへ移動される。中間領域111から流れ落ちる液体は、中間ホッパ151内に収集され、パイプ153を介して第1のタンク156へと送られる。図示しないポンプが、パイプ160を介して液体をノズル124の第1の組122およびノズル124の第2の組123の両方へ圧送するように作用する。液体分配器142には、パイプ164を介して、本発明において水の形態を成すことが好ましい新鮮な補給液体の形態を成す液体が供給される。第2の領域112から流れ落ちる液体は第2のホッパ150内に収集される。第1のホッパ148および中間ホッパ151の両方から分離される第2のホッパ150は、パイプ154を介して第2のタンク157へと排液する。パイプ159が液体を第2のタンク157から第1のタンク156へと輸送する。一選択肢として、本発明の本質から逸脱することなく、第2のタンク157からの何らかの液体を元の液体分配器142へとパイプ161を介して再循環させることができる。第2の領域112の液体分配器142へ供給される液体の少なくとも50%が新鮮な補給水であることが好ましく、この場合、液体の残りは、ある程度まで、第2のタンク157から再循環される。更に他の選択肢は、本発明の本質から逸脱することなく、新鮮な補給水の一部を中間領域111のノズル124の第2の組123へとパイプ163を介して送ることである。好ましくは、本発明によれば、湿式静電集塵装置100へ供給される新鮮な補給水の総量の少なくとも50%が、パイプ164を介して、第2の領域、すなわち、最後の領域112へ供給される。中間領域111の形態を成す更なる領域を設けると、塵埃粒子及び/又はエアロゾルが関与する限りにおいて除去効率が高められる。湿式静電集塵装置の最後の領域である第2の領域112がミストエリミネータとして機能するという事実に起因して、中間領域111の集塵電極プレート119に噴射するためのノズル124の使用は、燃焼排ガス108中に混入され且つ湿式静電集塵装置100から出る液滴の量の増大を何らもたらさない。湿式静電集塵装置100において、新鮮な補給液体は、主に、全体ではない場合、湿式静電集塵装置100の最後の領域を構成する第2の領域112へ送られ、これにより、意図せずに形成される任意の液滴が、主に、純粋な液体、例えば純水と、これに含有される低濃度の塵埃粒子及び/又はエアロゾルのみからなる。湿式静電集塵装置100からの液体は第1のホッパ148から処分され、また、最も汚染された液体が見出されるのは第1のホッパ148内であると予期され得る。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る湿式静電集塵装置200の概略図である。図6に示される湿式静電集塵装置200は、塵埃粒子及び/又はエアロゾルが混入された燃焼排ガス204を受けるための入口202と、燃焼排ガス204中に混入された塵埃粒子及び/又はエアロゾルの少なくとも一部が除去された燃焼排ガス208をそこから排出するための出口206と、ケーシング209とを包含している。湿式静電集塵装置200は、更に、単一の領域210を包含している。領域210は、図6に示されない放電電極の組と、集塵電極プレートとを包含しており、そのうちの1つの集塵電極プレート218が図6に示されている。図6に示されない整流器は、図1に示される主題の説明に関連して前述した態様と同様の態様で、放電電極と集塵電極プレート218との間に電圧を印加するように作用する。集塵電極プレート218は、入口202に隣接して位置する第1の部分219と、出口206に隣接して位置する第2の部分236とに分けられる。したがって、第2の部分236は第1の部分219の下流側に位置する。第1の部分219の領域および第2の部分236の領域はそれぞれ図6に破線によって示されている。集塵電極プレート218の第1の部分219は、ノズル224の組222によって洗浄されるようになっている第1の垂直集塵面230を包含している。したがって、ノズル224は、第1の垂直集塵面230上に液体を噴射するように作用する。集塵電極プレート218の第2の部分236は、液体分配器の組240によって洗浄されるようになっている第2の垂直集塵面244を包含しており、図示の明確さを維持するため、図6には、液体分配器のうちの1つの液体分配器242のみが示されている。本発明のこの第3の実施形態によれば、液体分配器242は、図3および図4に示される主題の説明に関連して前述した液体分配器42,142の構造と類似する構造を有していることが好ましい。液体分配器242は、例えば水などの液体を第2の垂直集塵面244上に注ぐように作用する。本発明においては、好ましくは水である新鮮な補給液体がパイプ264を介して液体分配器242へ供給される。ホッパ248内に収集される液体は、パイプ252を介してタンク256へ送られる。タンク256からの液体は、パイプ260および図示しないポンプを介して、ノズル224の組222へと送られる。液体は、パイプ262を介して湿式静電集塵装置200から排出される。図6に示される湿式静電集塵装置200において、集塵電極プレート218の第1の部分219は、塵埃粒子及び/又はエアロゾルの主要な収集体として機能する。集塵電極プレート218の第2の部分236は、第1の部分219の第1の垂直集塵面230の洗浄を行なうように作動するノズル224からの噴射の結果として形成された液滴を収集するミストエリミネータとして機能する。集塵電極プレート218の第2の部分236は、液滴を収集することに加えて、集塵電極プレート218の第1の部分219で収集されなかった塵埃粒子及び/又はエアロゾルの一部を収集する機能も果たす。したがって、図6に示される湿式静電集塵装置200によれば、塵埃粒子及び/又はエアロゾルの効率的な除去と、たった1つの単一領域210のみの使用による液滴の効率的な除去とを組み合わせることができる。
前述した実施形態の多くの変形が、特許請求の範囲の記載の範囲内で可能であることは言うまでもない。
要約すると、前述したように、本発明に係る湿式静電集塵装置1、100、200は、図6に示される1つの領域210、図1および図2に示される2つの領域10、12、または、図5に示される3つの領域110、111、112を有することができる。本発明の本質から逸脱することなく、湿式静電集塵装置が4個、5個、または、更に多くの領域を有するように更なる領域を設けることもできることは言うまでもない。これに関しては、2〜5個の領域が最も頻繁に使用される。本発明によれば、湿式静電集塵装置1、100の最後の領域12、112のそれぞれに液体分配器42、142の組40、140を設け、また、5個の領域を有する湿式静電集塵装置における他の領域10、110、111、例えば領域1〜4にノズル24、124の組22、122、123を設けることが好ましいが、必ずしもそうする必要はない。しかしながら、5個の領域を有する湿式静電集塵装置の領域3、5に液体分配器の組を設け、一方、領域1、2、4にノズルの組を設けることも可能である。後者の場合、湿式静電集塵装置の最後の領域である第5の領域によって収集されなければならない液滴の量が減少され、したがって、第5の領域における負担が軽減される。
図3および図4は液体分配器42、142の2つの異なる構造を示している。本発明の本質から逸脱することなく他の構造をもつ液体分配器も可能であることは言うまでもない。このような他の構造の例としては、単なる一例として、限定的ではなく、正方形または長方形チューブ、オーバーフロー手段を有する開放された細長いチャンネルなどが挙げられる。

Claims (14)

  1. 汚染物質を含むガス(4;104;204)を受けるための入口(2;102;202)と、前記汚染物質の少なくとも一部が除去されたガス(8;108;208)を排出するための出口(6;106;206)と、ガスが前記入口(2;102;202)から前記出口(4;104;204)へと略水平に流通するケーシング(9;109;209)と、少なくとも1つの放電電極(16,34)と、少なくとも1つの集塵電極(18,36;118,119,136;218)とを包含する湿式静電集塵装置(1;100;200)において、更に、
    前記少なくとも1つの集塵電極(18;118,119;218)の少なくとも1つの第1の垂直集塵面(30;130;230)上に液体を噴射するように作動するノズル(24;124;224)の組(22;122,123;222)と、
    少なくとも1つの第2の垂直集塵面(44;144;244)上に液体を注ぐように作動する少なくとも1つの液体分配器(42;142;242)であって、前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面(44;144;244)が前記少なくとも1つの第1の垂直集塵面(230)の下流側の前記少なくとも1つの集塵電極(218)および少なくとも1つの更なる集塵電極(36;136)のうちの一方に少なくとも位置し、前記少なくとも1つの更なる集塵電極(36;136)がガスの流れ方向に関して見て前記少なくとも1つの集塵電極(18;118,119)の下流側に位置する、少なくとも1つの液体分配器(42;142;242)と、
    を包含し、
    前記ノズルの前記組(22;122,123;222)がガスの流れ方向に関して見て前記少なくとも1つの液体分配器(42;142;242)の上流側に位置することを特徴とする湿式静電集塵装置(1;100;200)。
  2. 請求項1記載の湿式静電集塵装置において、更に、少なくとも第1の領域(10;110)および第2の領域(12;112)を包含し、前記第1の領域(10;110)が放電電極(16)と集塵電極(18;118)とから成る第1の組(14)を包含し、前記第2の領域(12;112)が放電電極(34)と集塵電極(36;136)とから成る第2の組(32)を包含し、前記ノズル(24;124)の前記組(22;122)が前記第1の組(14)の集塵電極(18;118)の第1の垂直集塵面(30;130)上に液体を噴射するようになっており、また前記第2の組(32)の集塵電極(36;136)の第2の垂直集塵面(44;144)上に液体を注ぐべく作用するために液体分配器(42;142)の組(40;140)が設けられ、前記第2の領域(12;112)がガスの流れ方向に関して見て前記第1の領域(10;110)の下流側に位置するとともに、前記ノズル(24;124)の前記組(22;122)によって形成される液滴を収集するようになっている湿式静電集塵装置。
  3. 請求項2記載の湿式静電集塵装置において、前記第2の領域(12;112)が前記出口(6;106)に隣接して位置する最後の領域である湿式静電集塵装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の湿式静電集塵装置において、前記少なくとも1つの液体分配器(42;142)が少なくとも1つのチューブ(42;143;145)を包含し、前記少なくとも1つのチューブのそれぞれが、集塵電極プレート(36)に沿って延びるとともに、少なくとも1つの開口(68;168)を包含し、前記開口を通じて液体がチューブ(42;143,145)から集塵電極プレート(36)の第2の垂直集塵面(44)へと流れることができる湿式静電集塵装置。
  5. 請求項4記載の湿式静電集塵装置において、前記開口(68;168)から流れる液体が4m/s未満の速度を有する湿式静電集塵装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の湿式静電集塵装置において、前記少なくとも1つの液体分配器(42;142;242)へ供給される液体の少なくとも50%が新鮮な補給液体である湿式静電集塵装置。
  7. 請求項6記載の湿式静電集塵装置において、前記少なくとも1つの液体分配器(42;142;242)へ供給される液体のほぼ全てが新鮮な補給液体である湿式静電集塵装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の湿式静電集塵装置において、湿式静電集塵装置(1;100;200)へ供給される新鮮な補給液体の50%を超える量が前記少なくとも1つの液体分配器(42;142;242)へ供給される湿式静電集塵装置
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の湿式静電集塵装置において、前記ノズル(24;224)の前記組(22;222)へ供給された液体および前記少なくとも1つの液体分配器(42;242)へ供給された液体が共通のタンク(56;256)内に収集されている湿式静電集塵装置。
  10. 請求項2〜8のいずれか一項に記載の湿式静電集塵装置において、前記ケーシング(109)が、少なくとも、前記ノズル(124)の前記組(122)から液体を受けるように作用する第1のホッパ(148)と、前記第1のホッパ(148)から分離され且つ液体分配器(142)の前記組(140)から液体を受けるように作用する第2のホッパ(150)とを包含する湿式静電集塵装置。
  11. 請求項10記載の湿式静電集塵装置において、前記第2のホッパ(150)内に収集される液体の少なくとも一部が前記ノズル(124)の前記組(122)へ送られる湿式静電集塵装置。
  12. 請求項2〜11のいずれか一項に記載の湿式静電集塵装置において、前記第1の領域(110)と前記第2の領域(112)との間に少なくとも1つの中間領域(111)が位置する湿式静電集塵装置。
  13. 請求項12記載の湿式静電集塵装置において、前記少なくとも1つの中間領域(111)には、前記中間領域(111)の集塵電極(119)へ向けて液体を噴射するように作動するノズル(124)が設けられている湿式静電集塵装置。
  14. 汚染物質を含むガス(4;104;204)を受けるための入口(2;102;202)と、前記汚染物質の少なくとも一部が除去されたガス(8;108;208)を排出するための出口(6;106;206)とを有する湿式静電集塵装置(1;100;200)の少なくとも1つの集塵電極(18;118;218)を洗浄する方法において
    前記入口(2;102;202)から、少なくとも1つの放電電極(16,34)および前記少なくとも1つの集塵電極(18;118;218)を経て、前記出口(6;106;206)へと略水平にガス(4;104;204)を送り、
    前記少なくとも1つの集塵電極(18;118;218)の少なくとも1つの第1の垂直集塵面(30;130;230)上に液体を噴射し、
    少なくとも1つの第2の垂直集塵面(44;144;244)上に液体を注ぎ、前記少なくとも1つの第2の垂直集塵面(44;144;244)が前記少なくとも1つの第1の垂直集塵面(230)の下流側の前記少なくとも1つの集塵電極(218)および少なくとも1つの更なる集塵電極(36;136)のうちの一方に少なくとも位置し、前記少なくとも1つの更なる集塵電極(36;136)がガスの流れ方向に関して見て前記少なくとも1つの集塵電極(18;118,119)の下流側に位置する、
    ことを特徴とする方法。
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