JP2009531490A - ポリエチレンイミンをベースとする顔料分散剤 - Google Patents

ポリエチレンイミンをベースとする顔料分散剤 Download PDF

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Abstract

本発明は、溶媒ベースの分散剤系の製造を許容する、「グラフトフロム」法を特徴とするポリエチレンイミン(PEI)をベースとする顔料分散剤の合成のための新規な方法に関する。ポリエチレンイミン(PEI)をベースとする顔料分散剤は、式(I)X−(T)−P−(T)−Hで示すことができ、式中、Pは、ポリエチレンイミン(PEI)骨格であり;Tは、残基−CO−A−O−であり、ここで、Aは、PとT間の各リンクがアミド結合であり、そしてXとT間の各リンクがエステル結合であるという条件で、場合によりC−Cアルキルで置換されたC−C12アルキレンであり、Xは、変性剤または停止剤残基R−CO−であり、ここで、Rは、直鎖もしくは分岐鎖の、飽和もしくは不飽和の、炭素原子1〜22個を有するアルカンカルボン酸、または不飽和脂肪酸残基、またはヒドロキシカルボン酸残基、またはヒドロキシカルボン酸の重縮合から得られたポリエステル残基、または酸末端ポリエーテルであり;n、mは、独立して1〜100の数字である。

Description

本発明は、溶媒に基づく分散剤系の製造するための「グラフトフロム」法を特徴とするポリエチレンイミン(PEI)をベースとする顔料分散剤の合成のための新規な方法に関する。
欧州特許出願公開EP0 208 041B1は、いわゆる「グラフトトゥー(grafting to)」法にしたがって調製された少なくとも2個のモノ−またはポリ−(カルボニル−C1-7−アルキレンオキシ)基を有するポリ(C2-4−アルキレンイミン)を含む分散剤を記載する。骨格は、さまざまな分子量(1000〜100’000g/mol)のポリエチレンイミンである。グラフト鎖は、ポリエステル、特にポリラクトン(ラクトンの開環重合を開始したカルボン酸により得られる(例えば、カプロラクトン))である。その後、これらのポリエステル鎖は、四級化(塩結合を形成する)および酸とアミン基との間でアミド化(アミド結合を形成する)反応の両方を経てポリエチレンイミンと反応させる。塩結合が容易に開裂して、最終樹脂の黄変を生じる遊離NH基が得られる。
PEIで開始されるラクトンの開環重合は、EP0 208 041B1に簡潔に述べられているが、しかしながら、EP0 208 041B1は、このように開かれたラクトンのさらなる反応工程については全く記載していない。
主要な競合する等級は、帯黄色の結晶性固体であり、非芳香族溶媒では低い溶解性を有し、芳香族溶媒では限られた溶解性のみを有する。
JP07 025993は、1〜6個の炭素原子のアルキレン鎖を有するポリ(低級アルキレンイミン)とラクトンの開環重合により得られたポリ(低級アルキレンイミン)変性ラクトングラフトポリマーを開示する。この方法により得られたポリマーは、アミド結合により結合した側鎖のエステル基X1およびX2を有するポリ(低級アルキレンイミン)の骨格を有する。JP07 025993は、カプロラクトンとPEIのグラフト共重合を開示するが、さらなるエステル交換工程は開示していない。JP07 025993と比較して、本発明の場合は、「グラフトフロム(grafting from)」共重合およびトランスエステル化が連続して(2工程法)またはその場で(ワンポット法)生じる。得られた生成物の構造および特性は、JP07 025993で得られたものと異なる。
US6787600(ルブリゾール(Lubrizol))は、ヒドロキシカルボン酸またはそのラクトンと段階的な方法でPAI/PEIを反応させるか、あるいは処理されたポリエステル鎖とPAI/PEIを反応させるかのいずれかにより作られた分散剤を開示する。US6787600と比較して、本発明の分散剤は、カルボン酸化合物およびラクトンとPAIを反応させるか、「2工程」法または「ワンポット」法のいずれかにより作られる。
本発明の1つの態様は、改善された貯蔵安定性および極性または非極性系の媒体において改善された相溶性を有する分散剤を提供することである。さらに、分散剤は、白色の顔料製剤で黄変が少なく、顔料濃縮物が低い粘度を示すことが望ましい。
優れた分散剤は、いわゆる「グラフトフロム」法により作ることができることが今や見出だされた。「グラフトフロム」は、PEIがラクトンの開環重合を開始するためのマクロ開始剤として使用されることを意味する。生成物は、さらに変性されたヒドロキシ官能基とグラフト化される共重合体である。変性共重合体は、アミド結合を経てPEIに結合する少なくとも2種類の側鎖を有する。1つの側鎖は、OH−末端、より極性かつ親水性であり、ラクトンから誘導される。この鎖は、
Figure 2009531490
として示すことができる。
もう一方の側鎖は、変性されたものである。この鎖は、非極性、または媒体極性かつ疎水性であり、そして
Figure 2009531490
として示すことができる。
製造方法により、
Figure 2009531490
として示すことができる第3の鎖であってもよい。
こうして、本発明は式I
Figure 2009531490
〔式中、
Pは、ポリエチレンイミン(PEI)骨格であり;
Tは、残基−CO−A−O−であり、ここで、Aは、PとT間の各リンクがアミド結合であり、そしてXとT間の各リンクがエステル結合であるという条件で、場合によりC−Cアルキルで置換されたC−C12アルキレンであり、
Xは、変性剤または停止剤残基R−CO−であり、ここで、R−CO−は、直鎖もしくは分岐鎖の、飽和もしくは不飽和の1〜22個の炭素原子を有するアルカンカルボン酸残基、または不飽和脂肪酸残基、またはヒドロキシカルボン酸残基、またはヒドロキシカルボン酸の重縮合から得られたポリエステル残基、または酸末端ポリエーテルの残基であり;
n、mは、独立して1〜100の数字である〕
のポリエチレンイミン(PEI)をベースとする顔料分散剤に関する。
定義
アミド結合は、第一級N−原子を有するa);第二級N−原子または塩結合を有するb)
Figure 2009531490

または塩の結合であることができる。
ポリエチレンイミン(PEI)は、200〜100’000g/molの範囲で平均分子量を有する分岐鎖または直鎖であってもよい。好ましくは、1000g/mol〜50,000g/molの範囲で分子量を有するPEIである。水フリーの種類が好ましい。
基(T)または(T)は、ポリ(カルボキシアルキレンオキシ)鎖(−CO−A−O−)n、mであり、例えば、ε−カプロラクトン、γ−カプロラクトン、プロピオラクトン、β−ブチロラクトン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン、γ−デカノラクトン、δ−デカノラクトンなどからか、またはラクトンで置換されたアルキルからのラクトンの開環重合により得られたポリエステルであることができる。
好ましいラクトンは、ε−カプロラクトンまたはδ−バレロラクトンあるいはそれらの混合物である。したがって、Aは、好ましくはC−Cアルキレンである。
変性剤または停止剤残基Xは、カルボン酸および/またはカルボン酸エステル誘導体から誘導され、それらを、エステル化(縮合法、水が遊離)またはエステル交換(縮合、アルコール分子が遊離)によりグラフト鎖(T)の末端OH−官能基と反応させる。
直鎖もしくは分岐鎖の、飽和もしくは不飽和の、炭素原子1〜22個を有するアルカンカルボン酸の例は、酢酸、カプロン酸=ヘキサン酸(CH−(CHCOOH、ヘプタン酸、オクタン酸、メチルオクタン酸、ノナン酸、3,3,5−イソノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ウンデセン酸、ラウリン酸=ドデカン酸(CH−(CH10COOH、ミリスチン酸、ステアリン酸などがある。
不飽和脂肪酸の例は、オレイン酸、リノレン酸、パルミトレイン酸、ミリストレイン酸、アラキドン酸、またはトー油脂肪酸などがある。
酸エステルの例は、メチルオレイン酸エステル、ブチルオレイン酸エステル、メチルステアリン酸エステル、ならびに上述のような飽和および不飽和の直鎖もしくは分岐鎖のカルボン酸の類似C−Cアルキルエステルである。
用語「ヒドロキシカルボン酸」は、少なくとも1個のカルボン酸基および少なくとも1個のヒドロキシ基を有するモノマーを意味するが、それはまたモノマーの重合を妨げない他の置換基を含んでもよい。ヒドロキシカルボン酸上の適切な置換基の例は、例えば、直鎖、分岐鎖もしくは環状の、飽和もしくは不飽和のアルキル、直鎖、分岐鎖もしくは環状の、飽和もしくは不飽和のアルコキシ、ハロなどを含む。ヒドロキシカルボン酸は、ポリエステル製品の当技術分野で周知であり、そして自己重縮合重合反応を経てポリエステルポリマーを生成することができる。適切なヒドロキシカルボン酸の例は、例えば、12−ヒドロキシステアリン酸CH−(CH−CHOH−(CH10−COOH、リシノール酸=([(R)−12−ヒドロキシ−(Z)−9−オクタデカン酸]、ヒドロキシカプロン酸およびヒドロキシ酢酸を含む。
ポリエステルの鎖長は、1〜100、好ましくは1〜10、より好ましくは1〜5である。
好ましくは10〜200mgKOH/gのPHSAの酸価を有するポリヒドロキシステアリン酸(PHSA)が好ましい。
用語「酸末端のポリエーテル」は、例えば、無水コハク酸変性(メトキシ)−ポリアルキルグリコールを意味し、分子量が200〜5000g/mol、好ましくは200〜2,000g/molである。
方法
式IのPEIをベースとする顔料分散体を、2工程またはワンポット法のいずれかを経て「グラフトフロム」法に基づいて製造する。
方法は、
a) マクロ開始剤としてPEIを使用して、PEIの第一級アミンおよび第二級アミンによりラクトンの開環重合を開始して、、
Figure 2009531490
を得て、
b) 変性剤または停止剤Xとグラフト化される共重合体の(トランス)エステル化
を特徴とする。
2工程法において、工程a)の後に工程b)が続く。
ワンポット法において、反応系は、より複雑である。「グラフトフロム」共重合および(トランス)エステル化は、ワンポット中で作用させる。生成物は、ワンポット中で得られる。
得られた生成物は、少なくとも2種類のグラフトされた側鎖を有する。好ましくは、化合物P−(T)−Hの最終基−CO−A−OHの少なくとも50%が、(トランス)エステル化されている。これらの化合物は、側鎖がトランスエステル化法により得られた鎖においてエステル結合をさらに含むアミド結合によりPEIと結合した少なくとも1個の側鎖を有する。
グラフトされた側鎖の鎖長は、使用されたラクトンとPEIの反応性アミン基の相対モル比により決定される。PEIとラクトンモノマーの重量比は、1:1〜1:50の範囲であり、したがって、ポリラクトンのデザインされた重量平均分子量MWは、およそ100〜10’000g/molの範囲である。好ましくは、PEIとラクトンモノマーの重量比は、1.1〜1.20の範囲であり、したがって、ポリラクトンのデザインされた鎖長は、およそ500g/mol〜5000g/molの範囲である。
反応温度は、「グラフトフロム」共重合のためのN雰囲気下で60℃〜200℃、(トランス)エステル化の間、N雰囲気下で100℃〜200℃の範囲である。
(トランス)エステル化触媒は、この分野において好適ないかなる触媒であることができる。例は、スズ(II)塩(例えば、オクチル酸スズ(II)、二ラウリン酸ジブチルスズ、二塩化ジブチルスズ)、またはスズ(IV)化合物SnCl、またはチタン錯体(例えば、チタン酸テトラブチル、チタン酸テトライソプロピル)、またはアルミニウム錯体(例えば、トリス(アセチルアセトナト)アルミニウム、(ポルフィナト)アルミニウム)である。
好ましくは、反応温度は、N雰囲気下で150℃〜180℃の範囲である。
式Iの顔料分散体は、好ましくは0〜50mgKOH/g、好ましくは0〜30mgKOH/gの酸価を有する。
グラフトされたポリマー鎖(T)により分割された総反応性アミン基として定義される、グラフト比は、PEI分子中の第一級および第二級アミノ基の含有量にしたがって決定される。
ポリマーの総量によりグラフト分割されたポリマーとして定義されるグラフト効果は、最大100%である。
グラフト密度は、好ましくは、30%超である。
好ましい生成物は、より低い酸価、一般に20mgKOH/g未満、好ましくは5mgKOH/g未満を有し、それは、PAIの結合およびポリエステル鎖が主にアミド結合を経ていることを示す。
利点
式Iの顔料分散剤は、両親媒性である。その理由は、グラフトされたポリエステル鎖が親水性(HO−末端)および疎水性(アルキル末端)のポリマー鎖の混合物であるからである。(トランス)エステル化では、さまざまなカルボン酸またはヒドロキシカルボン酸を使用することにより、極性、したがってグラフト共重合体の相溶性を、調整することができる。
この方法は、プロセスの最後に正しいカルボン酸またはカルボン酸誘導体の混合物を選択することにより、同じOH−官能基のプレポリマーを、状況または条件に対して調整できるという桁外れな融通性を可能としている。
アミンで開始された開環重合反応の速度論は、最先端の酸で開始された重合反応で示されているものよりも非常により速い。ワンポット法における(ヒドロキシ)カルボン酸材料はまた、重合を促進するための共触媒として作用することができる。より少量の触媒を用い、より短い反応時間で、良好な性能を有する生成物を、得ることができ、それはワンポット「グラフトフロム」法の製造コストがより低いことを示唆する。
この発明により得られる製品は、一般にレットダウン樹脂系(例えば、アルコールアルキド、CABなど)の広い範囲において良好な相溶性を示す。顔料濃縮物の粘度は、より低く、より高い顔料の負荷の可能性を示す;異なる顔料調製物のドローダウンおよび注入は、高い光沢、より少ない凝集およびシーディングを示す。
グラフトフロム法における活性遊離アミンの完全な消費に起因して、焼き付けアルコールアルキド樹脂のレットダウンにおける白色配合物の格別に少ない黄変を明白に観察することができる。FW200のようなカーボンブラック顔料には、分散剤は従来技術と比較して非常に良好な分散性を示す。
すべての反応性アミン基の除去およびグラフトされたポリエステル鎖の両親媒性が、得られた多くの効果の原因であり、これらの特徴がない類似のモノマーを使用する場合に対し、グラフトされた鎖の幾分より不規則な配列が、より良好な溶解性およびより少ない結晶化挙動へと導く。
生成物の貯蔵安定性が改善され、それは多くの塗装系に相溶性があり、顔料濃縮物のより低い粘度、高い光沢および白色配合物のより少ない黄変を示す。
使用
分散剤は、顔料分散体を安定させるために使用される。「グラフトフロム」である部分は、ポリエステル側鎖であり、それらは、樹脂相と相互に作用して、顔料分散体を安定させるための立体環境を確立することが必要である。ポリマーのポリエチレンイミン部分は、顔料表面(固定基)に対する親和性を有し、したがって固体顔料粒子に対する分散剤の強力な物理的結合を提供する。
分散剤は、コーティング剤、プラスチック、接着剤、インクおよびトナー、特にインクジェット用インク、カラーフィルター配合物のような電子材料、注型用樹脂のような建築材料、化粧品および爪コーティングのようなパーソナルケアのための配合物における適用のための顔料および/またはフィルターの分散を安定させるために使用してもよい。
分散剤はまた、電気または熱伝導性を強化するための粒子のような機能性粒子(例えば、金属粒子、黒鉛、有機および無機ナノ粒子、カーボンナノチューブ、または磁性粒子)を分散させるか、あるいはディスプレー応用のための帯電した電気泳動の粒子を分散させるために使用してもよい。
分散剤はまた、アルミニウムフレーク顔料、雲母のような効果顔料を分散させることに使用してもよい。分散剤はまた、例えば、乾燥顔料粉末の容易な再分散性に改善するために、顔料の表面改質に使用してもよい。
1. 2工程法の例
工程1. 「グラフトフロム」法によるHO−官能基を有するグラフト共重合体の調製
例1(CL:PEHA=16:1、w/w)
ペンタエチレンヘキサミン5.0g(PEHA、アルドリッチ(Aldrich)、重量平均分子量MW232)、ε−カプロラクトン78.8g、および二ラウリン酸ジブチルスズ0.04gを窒素下で撹拌して、6時間、125℃に加熱した。冷却後、生成物を、固形分98%以上を有する黄色の清澄な液体として得た。アミン価は、32mgKOH/gであった。
例2〜5
(CL:エポミン(Epomin)SP−018=7.75:1、w/w)
例2〜5を、以下の方法にしたがって調製した:エポミンSP−018 32.25g(1部、日本触媒製、商品名、重量平均分子量MW1800)、ε−カプロラクトン250.0g(7.75部)、および二ラウリン酸ジブチルスズ(5.010−4w/w)を窒素下で撹拌して、固形分が98%に達するまで、80〜200℃の範囲で、1.0〜30時間加熱した。表1に結果を列挙する。
Figure 2009531490
例6〜11(CL:エポミンSP−018=20.0:1、w/w)
例6〜11を、以下の方法にしたがって調製した:エポミンSP−018 12.5g(1部)、ε−カプロラクトン250.0g(20.0部)、および二ラウリン酸ジブチルスズ(5.010-w/w)を窒素下で撹拌して、固形分が98%に達するまで、80〜200℃の範囲で、1.0〜30時間加熱した。表2に結果を列挙する。
Figure 2009531490
例12〜17(CL:さまざまな重量比を有するルパソール(Lupasol)PR8515)
例12〜17を、以下の方法にしたがって調製した:ルパソールPR8515(BASF製、商品名、重量平均分子量MW2000)、ε−カプロラクトン100.0g、および二ラウリン酸ジブチルスズ(5.010-4w/w)を窒素下で撹拌して、固形分が98%に達するまで、100〜200℃で加熱した。表3に結果を列挙する。
Figure 2009531490
例18〜25(CL:さまざまな重量比を有するエポミンSP−200)
例18〜25を、以下の方法にしたがって調製した:エポミンSP−200(日本触媒製、商品名、重量平均分子量MW10,000)、ε−カプロラクトン100.0g、および二ラウリン酸ジブチルスズ(5.010-4w/w)を窒素下で撹拌して、固形分が98%に達するまで、100〜200℃に加熱した。表4に結果を列挙する。
Figure 2009531490
例26(エポミンSP−018、重量平均分子量MW1800g/mol、CL:VL=1:1)
ポリエチレンイミン5.0g(1部、エポミンSP 018、日本触媒、およそ重量平均分子量MW1800)、ε−カプロラクトン35.0g(7.0部)、δ−バレロラクトン35.0g(VL、7.0部)および二ラウリン酸ジブチルスズ0.05gを窒素下で撹拌して、5.0時間、150℃に加熱した。冷却後、生成物を、固形分98%以上を有する黄色の清澄な液体として得た。アミン価は50mgKOH/gであった。
例27(エポミンSP−200、重量平均分子量MW10,000g/mol、CL:VL=1:1)
ポリエチレンイミン5.0g(1部、エポミンSP 200、日本触媒、およそ重量平均分子量MW10,000)、ε−カプロラクトン35.0g(7.0部)、δ−バレロラクトン35.0g(7.0部)および二ラウリン酸ジブチルスズ0.05gを窒素下で撹拌して、5.0時間、150℃に加熱した。冷却後、生成物を、固形分98%以上を有する黄色の清澄な液体として得た。
工程2.OH−官能基を有するグラフト共重合体の変性
例28〜34(異なるカルボン酸で変性した)
例24(表4)を、前駆体(50.0g)として使用して、100〜200℃の温度範囲で、1.0〜40.0時間、窒素雰囲気下でカルボン酸(ポリラクトン鎖:酸のモル比において1.5:1)を用いて撹拌した。生成物の酸価を滴定により測定した。
表5に結果を列挙する。
Figure 2009531490
例35〜49(ラウリン酸で変性した)
工程1で得られたグラフト共重合体を前駆体として使用して、100〜200℃の温度範囲で、1.0〜30.0時間、窒素雰囲気下でラウリン酸(ポリラクトン:ラウリン酸のモル比で1.5:1)を用いて撹拌した。生成物の酸価を滴定により測定した。
表6に反応条件および結果を列挙する。
Figure 2009531490
例50〜53(ヒドロキシステアリン酸で変性した)
例25(210g、表4)を、170℃で、1.0〜30.0時間、窒素雰囲気下で、12−ヒドロキシステアリン酸(24.0g)を用いて撹拌した。生成物の酸価を滴定により測定した。表7に結果を列挙する。
Figure 2009531490
例54〜60(さまざまな重量平均分子量MWのPHSAで変性した)
12−ヒドロキシステアリン酸(200.0g)および二ラウリン酸ジブチルスズ(0.20g)を、冷却水分離器を装備した4つ口反応器に加えて、180℃で、1.0〜60.0時間、窒素雰囲気下で撹拌した。副生成物である水をベンゼンで還流することにより除去した。異なる酸価を有するポリ(ヒドロキシステアリン酸)(PHSA)を、異なる反応時間にしたがって得た。
例25(表4)を前駆体として使用して、160℃の温度で、1.0〜20.0時間、窒素雰囲気下で、得られたPHSA(ポリラクトン:ヒドロキシステアリン酸のモル比で1.5:1)を用いて撹拌した。生成物の酸価を滴定により測定した。
表8に反応条件および結果を列挙する。
Figure 2009531490
例61〜64(異なるカルボン酸エステルで変性した)
例24(表4)を前駆体(50.0g)として使用して、ディーン・スターク分離器を装備した反応器で、100〜200℃の温度範囲で、1.0〜40.0時間、窒素雰囲気下でカルボン酸エステル(ポリラクトン鎖:酸のモル比で1.5:1)を用いて撹拌した。チタン酸テトラブチル(0.3%)をエステル交換触媒として加えた。エステル交換の変換をアルコールのモルを除去することにより確認した。
表9に結果を掲げた。
Figure 2009531490
2.ワンポット法の例
例65
ルパソールPR8515(6.45g)、ε−カプロラクトン カプロラクトン(50.0g)、12−ヒドロキシステアリン酸(15.0g)および二ラウリン酸ジブチルスズ(0.12g)を、180℃で、18.0時間撹拌した。得られた生成物は、室温で、2mgKOH/gの酸価を有する金色の液体であった。
例66
エポミンSP−018(6.45g)、ε−カプロラクトン(100.0g)、12−ヒドロキシステアリン酸(15.0g)および二ラウリン酸ジブチルスズ(0.12g)を、180℃で、11.0時間撹拌した。得られた生成物は、7.5mgKOH/gの酸価を有する帯黄色の固体であった。
例67
エポミンSP−018(6.45g)、ε−カプロラクトン(85.0g)、δ−バレロラクトン(15.0g)、12−ヒドロキシステアリン酸(15.0g)および二ラウリン酸ジブチルスズ(0.12g)を、180℃で、12.0時間撹拌した。得られた生成物は、15mgKOH/gの酸価を有する帯褐色の液体であった。
例68
エポミンSP−018(6.45g)、ε−カプロラクトン(50.0g)、12−ヒドロキシステアリン酸(30.0g)および二ラウリン酸ジブチルスズ(0.08g)を、180℃で、6.0時間撹拌した。得られた生成物は、26mgKOH/gの酸価を有する金色の液体であった。
例69
エポミンSP−020(6.45g)、ε−カプロラクトン(100.0g)、12−ヒドロキシステアリン酸(15.0g)および二ラウリン酸ジブチルスズ(0.12g)を、180℃で、12.0時間撹拌した。得られた生成物は、9mgKOH/gの酸価を有する帯褐色の固体であった。
例70
エポミンSP−020(6.45g)、ε−カプロラクトン(100.0g)、PHSA−4(表8、80.0g)および二ラウリン酸ジブチルスズ(0.20g)を、180℃で、12.0時間撹拌した。得られた生成物は、6mgKOH/gの酸価を有する褐色の固体であった。
例71
エポミンSP−020(6.45g)、カプロラクトン(100.0g)、12−ヒドロキシステアリン酸(15.0g)および二ラウリン酸ジブチルスズ(0.12g)を、180℃で、15.0時間撹拌した。生成物は、5mgKOH/gの酸価を有する帯黄色の固体であった。
例72
エポミンSP−020(6.45g)、カプロラクトン(100.0g)、ラウリン酸エチル(12.0g)および二ラウリン酸ジブチルスズ(0.12g)を、170℃で、6.0時間撹拌した。生成物は、4mgKOH/gの酸価を有する帯黄色の固体であった。
例73
エポミンSP−020(6.45g)、カプロラクトン(100.0g)、ステアリン酸メチル(15.5g)および二ラウリン酸ジブチルスズ(0.12g)を、170℃で、6.0時間撹拌した。生成物は、3mgKOH/g未満の酸価を有する帯黄色の固体であった。
例74
エポミンSP−020(6.45g)、カプロラクトン(60.0g)、バレロラクトン(40.0g)、12−ヒドロキシステアリン酸(15.0g)および二ラウリン酸ジブチルスズ(0.12g)を、170℃で、18.0時間撹拌した。生成物は、酸価12mgKOH/gを有する琥珀色の液体であった。
例75
エポミンSP−020(6.45g)、カプロラクトン(60.0g)、バレロラクトン(40.0g)、ステアリン酸メチル(15.5g)および二ラウリン酸ジブチルスズ(0.12g)を、170℃で、15.0時間撹拌した。生成物は、酸価3mgKOH/gを有する琥珀色の液体であった。
例76
エポミンSP−018(6.45g)、カプロラクトン(60.0g)、バレロラクトン(40.0g)、12−ヒドロキシステアリン酸(15.0g)および二ラウリン酸ジブチルスズ(0.12g)を、170℃で、15.0時間撹拌した。生成物は、酸価2.9mgKOH/gを有する琥珀色の液体であった。
例77
エポインSP−20(3.25g)、エポミンSP−018(3.25g)、カプロラクトン(60.0g)、バレロラクトン(40.0g)、ステアリン酸メチル(15.5g)および二ラウリン酸ジブチルスズ(0.12g)を、170℃で、15.0時間撹拌した。生成物は、3mgKOH/g未満の酸価を有する琥珀色のろう状物であった。
競合品A
競合品Aを、US 4863880の分散剤9にしたがって調製した。
E−カプロラクトン250g、ラウリン酸88gおよびチタン酸テトラブチル0.2gの混合物を、窒素下、8時間、170℃で撹拌した。得られたポリエステル140gおよび乾燥ポリエチレンイミン「POLYMIN Waterfree」20gの混合物を、窒素下、8時間、120℃で撹拌した。
Figure 2009531490
表10は、本発明の製品の融解温度が、競合品より低いことを示す。
性能スクリーニング
合成された試料の分散性能を試験するために、樹脂を含有しない顔料濃縮物を配合1にしたがって調製した。ミルベースを、スキャンデックスシェーカーで、1.5時間、グラスビーズを利用して分散した。その後、ミルベースを濾過して、周囲温度で一晩貯蔵した。試験用のレットダウン(配合2)は、焼き付けエナメル、CABベースコートおよびコイルコーティング樹脂に基づいた。配合3は、焼き付けエナメルおよびCABペイントに対するペイント配合を示した。ペイント調製品を、高速下で、5分間、2000rpmで撹拌しながら混合して、35〜75μmの厚さの湿潤フィルムを用いてポリエステルフィルム上に塗布した。ドローダウンを調製後、残りのペイントを注入試験のために酢酸ブチルで1:1に希釈した。配合4は、ブラックストリップを用いた鋼製パネル上に塗布して、擦り(rub-out)試験後、7秒間、320℃で焼いたコイルコーティングを示した。
Figure 2009531490
Figure 2009531490

Maprenal MF 650:メラミン樹脂、デグサ(Degussa)
Ciba(登録商標) EFKA(登録商標) 3030は、変性ポリシロキサン溶液スリップおよびレベリング剤である。
CAB-531酢酸酪酸セルロース材料は、イーストマンケミカル(Eastman Chemical)から市販されている。
Uracron CR 226 XB.DSMコーティング樹脂 ウラクロン(Uracron)CR、OHアクリル
Uramex MF 821:DSMコーティング樹脂 ウラメックス(Uramex)(アミノ)
Cymel 303メラミン樹脂、サイテック
Nacure 1323アミン阻害スルホン酸触媒
Figure 2009531490
Figure 2009531490
例28〜70は、酸変性した分散剤であり、それらの性能を配合1、2、3および4にしたがって試験した。顔料濃縮物はよく流動して、それらの粘度は競合する評価より低いことが観察された。顔料濃縮物の流動的反応をCRモード下でThermo−Haake RheoStress 600装置で測定した。顔料濃縮物の開始粘度(η)および動的粘度(η)を表11に列挙する。粘度曲線によれば、ピグメントホワイト濃縮物(PW21)は、Newton流動を有するが、ピグメントブラック濃縮物(スペシャルブラック−100)は、擬似塑性流動を示した。ピグメントブルー濃縮物(PB15:2)は、塑性流動およびチキソトロピー特性を有するが、低いせん断応力の下で容易に流動することができた(表11中のτ)。ピグメントブラック7(ブラックFW200)は、この発明の生成物により非常によく分散されたが、分散は競合する評価により観察されなかった。
Figure 2009531490
焼き付けエナメルペイント、CABペイントおよびコイルコーティングにおいて、分散剤の性能は一般に、例えば、高光沢(平均して、20℃で80以上)、無播種、無擦(no rub-out)、良好な色強度、および白色顔料のより少ない黄変のような満足のいく結果を有して非常に良好であった(表12)。
溶解度試験において、試料を、最初に50%(w/w)の濃度を用いてさまざまな溶媒に溶解した。本発明試料のほとんどの溶液が長期間の安定を示したのに対して、一晩、周囲温度で維持した後、競合試料の結晶化は、試験された溶媒のすべてに観察された(表13)。本発明の試料がより少ない結晶化であり、さまざまな溶媒系におけるそれらの相溶性は、競合品のものより良好である。性能試験はまた、競合品は無極性系により適しているが、極性系に適していない;それに対して、この発明の製品は両極性および無極性の系の両方においてよく機能した。
Figure 2009531490

X−rite MA 68II マルチ−アングル 分光光度計により、45°で、基準ASTM E313にしたがって測定した。
Figure 2009531490

まず試料を溶解して、周囲温度で試料を維持した後、結果を観察した。溶液を3ヶ月後、安定に維持した。
インクにおける適用
競合品Bを、US6197877の例48にしたがって調製した。
ラウリン酸(10部、0.049M)、ε.−カプロラクトン(67部、0.58M)およびδ.−バレロラクトン(29.4部、0.294M)を、窒素下、105℃に加熱した。ジルコニウムイソプロポキシド(0.45部)を加えて、温度を170℃に上昇させた。反応物を窒素下でこの温度でさらに6時間撹拌した。
得られた生成物(78部)およびポリエチレンイミン(6部おおよそ重量平均分子量MW10,000)を窒素下で撹拌して、さらに6時間加熱した。
表14は、UV樹脂/モノマーを用いた分散剤の相溶性を示す。一般に、液体鉛のすべてがUV樹脂/モノマーとのより良好な相溶性を有する。
例74および例75の2つの液体分散剤の性能は、代表例と考えられて、配合Aにしたがって競合品AおよびBと比較した。結果(光沢および透明度)を表15に示した;表16にPCsの粘度を特徴とする分散剤の貯蔵安定性を列挙する。
上記の結果のすべては、本発明の製品がより良好であるか、または競合品AおよびBに対して相溶性のある性能を示すことを示唆している。
Figure 2009531490

+/−:40℃、30分での相溶性の結果/冷却後。+:良好;−:結晶化。空白は、測定結果がないことを意味する。
Ep−アクリル:Ebecry 606;Ur.−アクリル:Ebecry 210/265;PE/アクリル:Ebecry 812;TPGDA:トリプロピレングリコールジアクリラート、SR306;HDDA:ヘキサンジオールジアクリラート;TMPEOTA:トリメチロールプロパンエトキシラートトリアクリラート、SR454;TMPTA:トリメチロールプロパントリアクリラート、SR351。
一般に、液体鉛のすべては、UV樹脂/モノマーとより良好な相溶性を有する。
配合A.
工程1.ミルベースを調製(1:1 顔料:固体添加物に設定する)
顔料:10.0
DPGDA:30.0
添加剤:10.0
合計:50.0
上記の配合を、ガラスビーズを有するガラス瓶に加えて、そしてSkandexに2時間入れた(Skandex No.5を、試験の間使用した)。
工程2:レットダウン配合
91.5g DPGDA
0.5g E−3883
8.0g IRGACURE379
レットダウン配合物を暗瓶に調製して、70℃でおよそ2時間、またはIRGACURE379が完全に溶解するまでオーブンセットに入れた。
工程3:最終インク配合
25g ミルベース
75g レットダウンワニス
上記の最終インク配合物を、40ccの白色の不透明な容器に加えて、均一溶液が得られるまで完全に混合した。
Figure 2009531490

PY 109:イルガジン(Irgazin)イエロー2GLTE、PY 110:イルガジンイエロー3RLTN、PY 151:イルガジンイエロー2088;PY 150:クロモフタル(Cromophtal)イエローLA2。ベンチマークAのミルベースは、厚すぎて取り出すことができなかった。
Figure 2009531490

Claims (7)

  1. 式I
    Figure 2009531490

    〔式中、
    Pは、ポリエチレンイミン(PEI)骨格であり;
    Tは、残基−CO−A−O−であり、ここで、Aは、PとT間の各リンクがアミド結合であり、そしてXとT間の各リンクがエステル結合であるという条件で、場合によりC−Cアルキルで置換されたC−C12アルキレンであり、
    Xは、変性剤または停止剤残基R−CO−であり、ここで、R−CO−は、直鎖もしくは分岐鎖の、飽和もしくは不飽和の1〜22個の炭素原子を有するアルカンカルボン酸残基、または不飽和脂肪酸残基、またはヒドロキシカルボン酸残基、またはヒドロキシカルボン酸の重縮合から得られたポリエステル残基、または酸末端ポリエーテルの残基であり;
    n、mは、独立して1〜100の数字である〕
    のポリエチレンイミン(PEI)をベースとする顔料分散剤。
  2. Aが、C−Cアルキレンであり、そしてR−CO−が、12−ヒドロキシステアリン酸またはポリヒドロキシステアリン酸から誘導される残基である、請求項1記載のポリエチレンイミン(PEI)をベースとする顔料分散剤。
  3. a) PEIの第一級アミンおよび第二級アミンによりラクトンの開環重合を開始するためのマクロ開始剤としてPEIを使用して、
    Figure 2009531490

    を得て、
    b) 変性剤または停止剤Xとグラフト化される共重合体の(トランス)エステル化
    を特徴とする、式Iのポリエチレンイミン(PEI)をベースとする顔料分散剤を製造するための方法。
  4. ワンポット法であることを特徴とする、請求項3記載の方法。
  5. PEIとラクトンモノマーとの重量比が、1:5〜1:20の範囲であり、そしてポリラクトンの鎖長が、およそ500g/mol〜5000g/molの範囲である、請求項3記載の方法。
  6. 工程a)において、反応温度が、N雰囲気下で60℃〜200℃の範囲であり、工程b)において、反応温度が、N雰囲気下で100℃〜200℃の範囲である、請求項3記載の方法。
  7. 顔料分散剤として請求項1記載の式Iの化合物の使用。
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