JP2009525506A - ディスプレイ・ウインドウカバー組立品および電子デバイスおよびその電子デバイスの使用方法 - Google Patents

Abstract

電子デバイスは、ディスプレイ・ウインドウを有し、かつ複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品およびディスプレイ・デバイスを含む。複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品は、ディスプレイ・ウインドウ内に配置されている。複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品は、ガラスパネルとこのガラスパネルに固定された樹脂パネルとを含む。ディスプレイ・デバイスは、ディスプレイ・ウインドウおよび複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品を通して見えるように配置されている。

Description

本出願は、２００６年２月３日に出願した米国仮特許出願第６０／７６４９２１号の優先権を主張するものであり、この米国仮特許出願を引用することによって、その内容をここに合体する。

本発明は、電子デバイス、より詳細には、ディスプレイ・ウインドウを含む電子デバイスおよび該電子デバイスの使用方法に関する。

セルラー電話などの移動端末は、一般に液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）および上に重なるディスプレイ・ウインドウカバーを含むディスプレイを含む。一部のそのようなウインドウカバーは、樹脂で形成されており、耐引っ掻き性が低いため傷つく場合がある。ガラス・ウインドウカバーも採用されている。ガラス・ウインドウカバーは、耐引っ掻き性が高いが、コスト、破損（たとえば、耐破砕性）、および製造性に難点があるという欠点がある場合がある。この破損問題を解決するために、薄い（一般に、約０．０５ｍｍ〜０．２０ｍｍの厚さを備えた）樹脂の「耐飛散性」フィルムが、ガラス・ウインドウカバーに糊付けして積層されてきた。

本発明の好ましい実施形態によれば、電子デバイスは、ディスプレイ・ウインドウを有し、かつ複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品およびディスプレイ・デバイスを含む。複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品は、ディスプレイ・ウインドウ内に配置される。ディスプレイ・ウインドウカバー組立品は、ガラスパネルとそのガラスパネルに固定された樹脂パネルとを含む。ディスプレイ・デバイスは、ディスプレイ・ウインドウと複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品とを通して見えるように配置される。

いくつかの好ましい実施形態によれば、樹脂パネルは、少なくとも約０．３０ｍｍの厚さを有する。いくつかの好ましい実施形態によれば、樹脂パネルは、少なくとも約１．８ＧＰａのヤング率を有する高分子材料から形成される。

いくつかの好ましい実施形態によれば、樹脂パネルは、ガラスパネルとディスプレイ・デバイスとの間に置かれる。いくつかの好ましい実施形態によれば、樹脂パネルは、ガラスパネルに積層される。

本発明のさらなる好ましい実施形態によれば、ディスプレイ・ウインドウを有する電子デバイスのための複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品は、ガラスパネルと、ガラスパネルに積層された樹脂パネルとを含む。樹脂パネルは、ガラスパネルの周辺縁端部を越えて横方向に延長された縁部分を有する。いくつかの好ましい実施形態によれば、樹脂パネルは、少なくとも１つの一体型の取り付け構造を含む。

本発明の好ましい方法の実施形態によれば、電子デバイスを形成する方法は、複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品をハウジングのディスプレイ・ウインドウ内に取り付けることを含み、それによって、複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品が、ハウジング内のディスプレイ・ユニットの上に重なり、ディスプレイ・ユニットは、複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品を通して見えるようになり、このような構成において、複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品が、ガラスパネルと、ガラスパネルに固定された樹脂パネルとを含む。この方法は、ガラスパネルに樹脂パネルを積層する工程をさらに含んでもよい。

本発明のさらなる特徴、利点、および詳細は、以下の好ましい実施形態の図面および詳細な説明を読むことによって、そのような説明が本発明の単なる例証に過ぎないことが、当業者には明白となるであろう。

以下、本発明の好ましい実施形態を示す添付の図面を参照しながら本発明をより詳細に説明する。しかし、この発明を、本明細書で述べる好ましい実施形態に限定するものと解釈するべきではない。むしろ、これらの好ましい実施形態は、この開示が詳細かつ完全であり、本発明の範囲を当業者に完全に伝えることになるように構成されている。類似番号は、全体を通して類似要素を意味する。

本明細書において使用されるとおり、用語「ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ」または「ｃｏｍｐｒｉｓｅｓ」は、非制限的であり、１つ以上の記述された特徴、整数、要素、ステップ、部品、または機能を含むが、１つ以上の別の特徴、整数、要素、ステップ、部品、機能、またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。

本明細書において使用されるとおり、用語「ａｎｄ／ｏｒ」は、１つ以上の列記された関連項目のすべておよびあらゆる組み合わせを含む。

本明細書において使用されるとおり、ラテン語句「ｅｘｅｍｐｌｉ ｇｒａｔｉａ」から派生した一般的な略語「ｅ．ｇ．」は、一般的な例または前述の項目の例の紹介または説明に使用できるが、そのような項目を限定するためのものではない。本明細書において使用する場合、ラテン語句「ｉｄ ｅｓｔ」から派生した一般的な略語「ｉ．ｅ．」を、より一般的な詳説から特定の項目を指定するために使用してもよい。

本明細書における専門用語は、特定の好ましい実施形態を説明する目的のためのみで使用されており、本発明を限定するためのものではない。本明細書において使用されるとおり、単数形「ａ」、「ａｎ」、および「ｔｈｅ」は、状況に特段の明示がない限り、同様に複数形も含むものと解釈される。

特段の定めのない限り、本明細書において使用される用語（技術用語および学術用語を含む）はすべて、この発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されているのと同じ意味を有する。一般に使用される辞書で定義されているような用語は、関連技術の状況におけるこれらの意味と整合性があり、かつ本明細書において特段の定めのない限り理想化または過度に形式化して解釈されていない意味を有するものとして解釈するべきであることは言うまでもない。

さらに、「ｕｎｄｅｒ」、「ｂｅｌｏｗ」、「ｌｏｗｅｒ」、「ｏｖｅｒ」、「ｕｐｐｅｒ」、およびその他同種類の用語などの空間的な相対用語は、図に示されたとおり一方の要素または装備と他方の要素（単数または複数）または装備（単数または複数）との関連性を説明するために、説明の簡単のために本明細書において使用される。空間的な相対用語は、図に示されたデバイスの方向に加えて使用または動作における別の方向を包含するためのものであることは言うまでもない。たとえば、図のデバイスをひっくり返した場合、別の要素または装備の「ｕｎｄｅｒ（の下に）」または「ｂｅｎｅａｔｈ（の真下に）」と表現された要素が、その後別の要素または装備の「ｏｖｅｒ（の上方に）」に配置されることになる。したがって、典型的な用語「ｕｎｄｅｒ」は、ｏｖｅｒおよびｕｎｄｅｒの両方向を包含できる。このデバイスは、別の向きで配置（９０度または別の方向に回転）でき、本明細書において使用される空間的な相対記述子はそれに応じて解釈することができる。

要素が、別の要素に「ｃｏｕｐｌｅｄ（連結）」または「ｃｏｎｎｅｃｔｅｄ（接続）」されると言う場合、その要素は、別の要素に直接的に連結または接続されてもよく、または介在する要素が存在してもよい。対照的に、別の要素に「ｄｉｒｅｃｔｌｙ ｃｏｕｐｌｅｄ（直接的に連結）」または「ｄｉｒｅｃｔｌｙ ｃｏｎｎｅｃｔｅｄ（直接的に接続）」されると言う場合、そこには介在する要素は存在しない。さらに、本明細書において使用されるとおり「ｃｏｕｐｌｅｄ（連結）」または「ｃｏｎｎｅｃｔｅｄ（接続）」は、無線式の連結または接続を含んでもよい。

公知の機能または構造については、簡潔および／または簡単のために、詳細に説明しない場合がある。

本明細書において使用されるとおり、「電子部品」は、受動的電気コネクタまたはその他同種類のものとは対照をなす能動デバイスを意味する。電子部品にはプロセッサが含まれてもよい。

本明細書において使用されるとおり、「通信端末」は、限定はしないが、公衆交換電話網（ＰＳＴＮ）、デジタル加入者回線（ＤＳＬ）、デジタルケーブル、または別のデータ接続／ネットワークなどを経由するワイヤライン接続を介して、および／または、たとえば、セルラーネットワーク、衛星ネットワーク、無線地域ネットワーク（ＷＬＡＮ）、および／または別の通信端末との無線インターフェースを介して通信信号を受信／送信するように構成された端末を含む。

通信端末が無線インターフェースによって通信するように構成されている場合、この通信端末を、本明細書においては「無線通信端末」または「無線端末」と呼ぶ。無線端末の例としては、限定はしないが、セルラー電話、携帯情報端末（ＰＤＡ）、ポケベル、および／またはセルラー電話インターフェース、ブルートゥース・インターフェース、無線地域ネットワーク・インターフェース（たとえば、８０２．１１）、別のＲＦ通信インターフェース、および／または光学式／赤外線通信インターフェースを含むことができる無線通信インターフェースによってデータを通信するように構成されているコンピュータが含まれる。

本明細書において使用されるとおり、「移動端末」は、携帯型、可搬型、車両内設置型（航空、海上、または陸上）であってもよく、または地球上および／または宇宙空間内のあらゆる別の場所（単数または複数）において分散型および／または局部的に動作するように位置付けおよび／または構成されていてもよい。

以下に、本発明の好ましい実施形態を図１〜図７を参照して説明する。本発明の好ましい実施形態は、複合ディスプレイ・ウインドウカバーを備えている。このディスプレイ・ウインドウカバーによって、従来のディスプレイ・ウインドウカバーを超える性能および／または製造の改良および利点がもたらされる。いくつかの好ましい実施形態によれば、電子デバイスは、移動端末である。

複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品１００を示す図１〜図３に本発明の好ましい実施形態を示す。複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品１００は、ガラスシートすなわちパネル１１０、樹脂（すなわち、高分子）シートすなわちパネル１２０、および接着物の層１５０（図３）を含む。

樹脂パネル１２０は、後部表面１２２および対向する前部表面１２４を有する。樹脂パネル１２０は、複数のくぼみ１２８が形成された周辺縁端部をさらに含む。デバイスの取り付け部を受け入れるように、くぼみ１２８を構成するとよい。このような構成によって、組立品１００を取り付けることができる。縁部分１３０は、内側すなわち主要部分１３２を取り囲んでいる。塗膜層１４０は、縁部分１３０の前部表面上に配置されている。あるいは、または追加として、そのような塗膜を後部表面上に配置してもよい。塗膜１４０は、装飾的、表面的、および／または機能的層であってもよい。たとえば、塗膜は、不透明、または半透明塗膜であってもよい。

ガラスパネル１１０は、周辺縁端部１１６および後部表面１１２を有する。ガラスパネル１１０を樹脂パネル１２０の前部表面１２４上に配置し、それによって、ガラスパネル１１０を、周辺縁端部１１６を越えて外方に延長された縁部分１３０および内側部分１３２の上に重なるようにする。ガラスパネル１１０を、後部表面１１２と前部表面１２４との間に置かれた接着物１５０によって所定位置に固定する。いくつかの好ましい実施形態によれば、接着層は、パネル１１０と１２０との間の共通部分と同じ大きさである。

ガラスパネル１１０は、好適な光学特性を有するどんな好適な透光性ガラス材料で形成してもよい。いくつかの好ましい実施形態によれば、ガラスパネル１１０は、化学的焼入れされたガラスで形成される。いくつかの好ましい実施形態によれば、ガラスパネル１１０は、少なくとも８Ｈの鉛筆硬度を有する材料で形成される。およびいくつかの好ましい実施形態によれば、少なくとも９Ｈの鉛筆硬度を有する材料で形成される。ガラスパネル１１０は、どんな好適な方法で形成してもよい。

樹脂パネル１２０は、好適な光学特性を有するどんな好適な透光性高分子材料で形成してもよい。いくつかの好ましい実施形態によれば、樹脂パネル１２０は、ポリカーボネートおよび／またはアクリル樹脂（たとえば、ＰＭＭＡ）で形成される。いくつかの好ましい実施形態によれば、樹脂パネル１２０は、室温で硬質または半硬質である材料で形成される。いくつかの好ましい実施形態によれば、樹脂パネル１２０は、少なくとも約１．８ＧＰａのヤング率を有する材料で形成される。いくつかの好ましい実施形態によれば、樹脂パネル１２０は、約１．８ＧＰａ〜約２．８ＧＰａのヤング率を有する材料で形成される。樹脂パネル１２０は、あらゆる好適な技術を使って形成できる。たとえば、樹脂パネル１２０を押し出し成型および切断加工および／または成形で形成してもよい。取り付け構造およびその他同種類のものは、どんな好適な技術によって樹脂パネル１２０に形成してもよい。

接着物１５０は、好適な光学特性を有するどんな好適接着物であってもよい。好適接着物には、３Ｍの光学的に透明性のある積層接着物、製品番号８１４１を含むとよい。いくつかの好ましい実施形態によれば、接着物１５０は、約０．０２５ｍｍ〜０．１２５ｍｍの厚さを有する。

塗膜１４０は、樹脂ディスプレイ・ウインドウカバーの装飾に従来から採用されている好適材料などのどんな好適材料で形成してもよい。好適塗膜材料には、スクリーン印刷インク、スプレー塗装ペンキまたはラッカー、または真空蒸着金属を含むことができる。

いくつかの好ましい実施形態によれば、ガラスパネル１１０および樹脂パネル１２０をそれぞれ別個に形成した後、接着物１５０とともに積層する。パネル１１０、１２０の積層の前後で、塗膜１４０および／または別の装備を樹脂パネル１２０上に印刷するとよい、または別の方法で貼り付け、形成、または取り付けてもよい。たとえば、単一樹脂パネル内に形成された複数の樹脂パネルに、塗膜１４０および／またはさまざまな機械加工または成形工程を加え、その後、切断していくつかの樹脂パネル１２０を形成するとよい。接着物を液体光学樹脂または固体または半固体接着物のシートとして形成し、パネル１１０、１２０の間で現場硬化（たとえば、熱、ＵＶ照射、時間、および／または圧力によって）させるとよい。

いくつかの好ましい実施形態によれば、ガラスパネル１１０は、約０．１ｍｍ〜約５ｍｍの範囲の厚さＴ１（図３）を有する。いくつかの好ましい実施形態によれば、厚さＴ１は、約０．５ｍｍ〜約３ｍｍの範囲内である。

いくつかの好ましい実施形態によれば、樹脂パネル１２０は、少なくとも約０．３０ｍｍの厚さＴ２（図３）を有する。いくつかの好ましい実施形態によれば、厚さＴ２は、約０．３５ｍｍ〜約２ｍｍの範囲内である。いくつかの好ましい実施形態によれば、厚さＴ２は、約０．５ｍｍ〜約１ｍｍの範囲内である。

いくつかの好ましい実施形態によれば、カバー組立品１００は、約０．４５ｍｍ〜約５ｍｍの範囲内の総合厚さＴ３（図３）を有する。いくつかの好ましい実施形態によれば、厚さＴ２は、約１ｍｍ〜約１．５ｍｍの範囲内である。

本発明のディスプレイ・ウインドウカバー組立品は、通信端末などの電子デバイス内に組み込むことができる。いくつかの好ましい実施形態によれば、ディスプレイ・ウインドウカバーは、移動通信端末内に組み込まれる。いくつかの好ましい実施形態によれば、ディスプレイ・ウインドウカバーは、移動無線通信端末であってもよいセルラー電話などの無線通信端末内に組み込まれる。特に、移動端末は、手持ち式端末であってもよい。ディスプレイ・ウインドウカバー１００を含む典型的な移動無線通信端末１０を図４〜図７に示す。

ここで図４を参照すると、本発明の好ましい実施形態による典型的な無線電話通信システムが示されている。この通信システムには、移動無線通信端末１０と無線通信ネットワーク２４の一部である基地局送受信機とが含まれる。本発明のいくつかの好ましい実施形態において、ネットワーク２４は、基地局送受信機を含み、この基地局送受信機は、無線送受信機（単数または複数）を含み、この無線送受信機は、セルラーネットワーク内で個々のセルを画定し、無線リンクプロトコルによってセル内の移動端末１０および別の移動端末と通信する。本発明のいくつかの好ましい実施形態において、多くの基地局送受信機を、たとえば、移動切り換えセンターおよび他のデバイスを介して接続し、無線通信ネットワークを画定できることは言うまでもない。

移動端末１０は、携帯型ハウジング組立品１２およびマン・マシンインターフェース（ＭＭＩ）２６を含む。移動端末１０はまた、ディスプレイ・デバイスすなわちユニット２８、スピーカ３２、マイクロフォン３４、送受信機すなわち通信モジュール３６、およびアプリケーション情報およびパラメータを含むメモリ３８も含み、それらのすべては、プロセッサすなわちコントローラ３０と通信できる。さらに、本発明の好ましい実施形態による移動端末１０は、コントローラ３０とも通信するデジタル・カメラモジュール５２をさらに含む。他の好適な入力デバイス（単数または複数）などの他のユーザー・インターフェース・デバイスを備えてもよい。

スピーカ３２は、入力音響信号に応じて音声を発生する。マイクロフォン３４は、このマイクロフォンに入射する音声に応じて音響データストリームを発生するように構成されている音響プロセッサに連結されている。ディスプレイ・デバイス２８は、たとえば、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）・モジュールを含んでもよい。

通信モジュール３６は、セルラー通信モジュール、二地点間直接接続モジュール、および／またはＷＬＡＮモジュールを含むことができる。セルラー通信モジュールを備えると、無線端末１０Ａは、たとえば、先進移動電話サービス（ＡＭＰＳ）、ＡＮＳＩ−１３６、移動通信用グローバル規格（ＧＳＭ）、汎用パケット無線システム（ＧＰＲＳ）、ＧＳＭ向けに高速化されたデータ伝送速度（ＥＤＧＥ）、符号分割多元接続（ＣＤＭＡ）、広帯域ＣＤＭＡ、ＣＤＭＡ２０００、およびユニバーサル移動電話システム（ＵＭＴＳ）などの１つ以上のセルラー通信プロトコルを使うネットワークの基地局（単数または複数）を経由して通信が可能になる。セルラー基地局は、移動電話交換局（ＭＴＳＯ）無線ネットワークに接続可能であり、移動電話交換局は、順にＰＳＴＮおよび／または別のネットワークに接続可能である。

通信モジュール３６は、一般に送信機回路４４および受信機回路４６を有する送受信機を含み、この送信機回路および受信機回路は、それぞれ、アンテナ４８を経由して音声およびデータ信号などの発信無線周波数信号を（たとえば、ネットワーク２４へ、ルータへ、または直接別の端末へ）送信し、かつ受信無線周波数信号を（たとえば、ネットワーク２４から、ルータから、または直接別の端末から）受信できる。通信モジュール３６は、ブルートゥース送信機および受信機などの短距離送信機および受信機を含むことができる。アンテナ４８は、埋め込みアンテナ、格納式アンテナ、または本発明の範囲を逸脱することなく当業者に既知のどんなアンテナであってもよい。移動端末１０とネットワーク２４との間で伝送される無線周波数信号は、トラフィック信号とコントロール信号の両方（たとえば、着信用の呼出信号／メッセージ）を含むことができ、この信号は、他の相手すなわち宛先との通信の確立および保持に使用される。無線周波数信号は、たとえば、セルラー・デジタルパケット・データ（ＣＤＰＤ）情報などのパケット／データ情報も含むことができる。さらに、送受信機は、赤外線（ＩＲ）ポートを介して別の電子デバイスとの間で赤外線信号を送信／受信するように構成された赤外線（ＩＲ）送受信機を含むことができる。

コントローラ３０は、移動端末１０のさまざまな機能を支援できる。コントローラ３０は、たとえば、あらゆる市販または特定用途向けマイクロプロセッサであってもよい。使用中、移動端末１０のコントローラ３０によって、ディスプレイ・デバイス２８上にディスプレイ画像が生成される。

移動端末１０の上述の部品は、多くの従来の移動端末に含まれている場合があり、それらの機能は、一般に当業者には既知である。本明細書で使用されるとおり、用語「携帯型電子デバイス」または「移動端末」は、多重回線ディスプレイ付きのまたはなしのセルラー無線電話と、セルラー無線電話にデータ処理、ファクシミリ、およびデータ通信機能を組み合わせることができるパーソナル移動通信システム（ＰＣＳ）端末と、無線電話、ポケベル、インターネット／イントラネットアクセス、ウェブブラウザ、手帳、カレンダおよび／または全地球測位システム（ＧＰＳ）受信機を含むことができる個人用携帯型情報端末（ＰＤＡ）と、無線電話送受信機を含むことができる、ゲーム用デバイス、オーディオビデオプレーヤー、および従来のラップトップおよび／またはパームトップコンピュータとを含むことができる。

いくつかの好ましい実施形態によれば、図５〜図７に示すとおり、移動端末１０は、手持ち式（携帯型）移動端末である。「手持ち式移動端末」とは、一般的な使用者が片手を使って好適に使用できるように、移動端末の外形寸法が構成されていることを意味する。いくつかの好ましい実施形態によれば、手持ち式移動端末の全体積は、約２００ｃｃより小さい。いくつかの好ましい実施形態によれば、手持ち式移動端末の全体積は、約１００ｃｃより小さい。いくつかの好ましい実施形態によれば、手持ち式移動端末の全体積は、約５０ｃｃ〜約１００ｃｃである。いくつかの好ましい実施形態によれば、手持ち式移動端末１０の全ての部分の寸法は、約２００ｍｍを超えることはない。

ハウジング１２は、内部空洞１２Ａを画定し、前部壁１２Ｂを有する。ウインドウ１２Ｃは、前部壁１２Ｂ内に画定されている。ハウジング１２は、ポリカーボネートまたはＡＢＳなどの高分子材料で形成されるとよい。あるいはまたは追加として、ハウジング１２は、金属などのあらゆる他の好適材料で形成されてもよい。ハウジング１２は、成形されてもよく、複数の部品から組み立てられてもよい。例示の移動端末１０は、一般的な一体型設計のものであるが、ハウジング間の相対動作が可能なように蝶番または他の好適機構（単数または複数）によって連結される複数のサブハウジングを含んでもよい。たとえば、移動端末１０は、蝶番式に開閉できる対になったサブハウジングを含み、クラムシェルハウジングを形成してもよい。クラムシェルハウジングを有する手持ち式無線通信端末は、一般に「ｆｌｉｐ ｐｈｏｎｅ（フリップ電話）」と呼ばれる。

図６および図７を参照すると、ハウジング１２内に取り付けられたカバー組立品１００が示されている。例示のとおり、樹脂パネル１２０の後部表面１２２は、接着物６０の層によってＬＣＤモジュール２８に直接接着されている。たとえば、樹脂パネル１２０をＬＣＤモジュール２８の樹脂偏光層に直接接着してもよい。接着物６０は、接着物１５０として上述したような接着物であってもよい。カバー組立品１００は、樹脂パネル１２０（図７）のくぼみ１２８内に受け入れられる、ハウジング１２上に形成された一体型突起部１２Ｄによって、所定位置に配置および／または固定してもよい。あるいはまたは追加として、突起部１２Ｄは、ねじボスまたはその他同種類のものであってもよく、くぼみ１２８には、突起物のための隙間を設けるとよい。例示の好ましい実施形態においては、ガラスパネル１１０は、ウインドウ１２Ｃ内に受け入れられ、それによって、ガラスパネル１１０は、ハウジング１２の前面と実質的に同一平面上に位置するようになる。

移動端末１０を説明したように組み立てると、使用者は、ＬＣＤモジュール２８とＬＣＤによって形成される画像をカバー組立品１００のウインドウ１２Ｃおよびパネル１１０、１２０を通して見ることになる。ガラスパネル１１０は、露出され、樹脂パネル１２０は、ガラスパネル１１０とＬＣＤモジュール２８との間に置かれる。縁部分１３０は、ハウジング前部壁１２Ｂの下に部分的に重なる。塗膜１４０は、不透明な化粧縁を形成し、ガラスパネル１１０と前部壁１２Ｂとの間の移行部分の外観を改善することができる。くぼみ１２８は、一体型の取り付け構造の役割を果たし、カバー組立品１００をハウジング１２内の所定位置に固定および／または位置付けできる。

例示のカバー組立品１００および移動端末１０は、本発明の好ましい実施形態の典型例であり、さまざまな変更が考えられる。パネル１１０、１２０は、さまざまに重ね合わせかつ形成できる。たとえば、ガラスパネル１１０は、パネル１２０を越えて延長されていてもよく、パネル１１０、１２０は同じ大きさであってもよい。パネル１１０、１２０は、非平面パネルすなわちシートであってもよい。１つ以上のガラスパネルおよび／または１つ以上の樹脂パネルを備えてもよい。

パネル１１０、１２０を接着物の使用以外の技術によって積層してもよい。いくつかの好ましい実施形態によれば、パネル１１０、１２０を互いに直接的に固定せずに、デバイス内に個別に取り付けてもよく、および／または機械的デバイスすなわちデバイスによってともに保持してもよい。

くぼみ１２８以外の、たとえば、埋め込み、成形、および／または機械加工による一体型取り付け構造を樹脂パネル１２０内に設けてもよい。たとえば、一体型インターロックまたはスナップ式取り付け装備を樹脂パネル１２０上に形成してもよい。一体型取り付け柱および／または穴を樹脂パネル上／内に設け、ハウジング１２または他の部品の補完的構造（たとえば、取り付け穴または柱）と係合させてもよい。

したがって、デバイス内にカバー組立品を簡単に取り付ける働きをする構造を樹脂パネル１２０が備えるとよいことは言うまでもない。したがって、樹脂パネル１２０をＬＣＤモジュール２８に直接接着するための追加案としてまたは代替案として、カバー組立品１００を取り付けるための別の技術を採用してもよい。たとえば、樹脂パネル１２０は、ハウジング（樹脂であってもよい）または他の部品（単数または複数）に溶接（たとえば、超音波溶接）、熱カシメ、テープ留め、接着、または機械的に結合してもよい。樹脂パネル１２０は、ハウジングに直接固定できる。いくつかの好ましい実施形態によれば、樹脂パネル１２０をハウジングに直接超音波溶接する。

たとえば、図８を参照すると、そこには、本発明のさらなる好ましい実施形態による移動端末１０’が示されている。移動端末１０’は、移動端末１０’が、ハウジング１２の一部を形成する取り付け柱１２Ｅをさらに含む点と、カバー組立品１００が、複合ウインドウカバー組立品２００と置き換えられている点とを除けば、移動端末１０と一致する。取り付け柱１２Ｅを受け入れてハウジング１２内にカバー組立品２００を固定および／または位置付けするための取り付け穴２２７をカバー組立品２００が含む点を除けば、カバー組立品２００は、カバー組立品１００と一致する。たとえば、柱１２Ｅは、ナット、ねじ、熱カシメ、またはその他同種類のものを受け入れ、カバー組立品２００を保持できる。

更なる例として、図９を参照すると、そこには、本発明のさらなる好ましい実施形態による移動端末１０”が示されている。移動端末１０”は、移動端末１０”がハウジング１２の一部を形成するスナップ構造または穴１２Ｆをさらに含む点とカバー組立品１００がカバー組立品３００と置き換えられている点とを除けば、移動端末１０と一致する。スナップ構造１２Ｆと係合および連結するスナップ構造すなわち部材３２９をカバー組立品３００が含む点を除けば、カバー組立品３００は、カバー組立品１００と一致する。

本発明のいくつかの好ましい実施形態によるディスプレイ・ウインドウカバー組立品は、さまざまな利点をもたらすことができる。ガラスパネルは、望ましいすなわち必須の硬度すなわち耐引っ掻き性を備え、さらに、樹脂パネルは、望ましいすなわち必要な取り付け構造、化粧装飾、機能的塗膜、または光学的装備などを備えることができる。樹脂パネルは、広範囲の取り付け構造および／または装飾効果に対応でき、その対応は、比較的低コストで実現できる。いくつかの好ましい実施形態によれば、樹脂パネルは装飾されるが、ガラスパネルは装飾されない。

樹脂パネルは、耐飛散性または耐破砕性機能を備え、万一ガラスパネルが割れた場合、ガラスパネルの散乱を防止すなわち抑制できる。複合ディスプレイ・ウインドウカバーは、ガラス・ディスプレイ・ウインドウカバーおよび樹脂ディスプレイ・ウインドウカバーのどちらと比較しても、強化された耐衝撃性を有することができる。複合ディスプレイ・ウインドウカバーによれば、より薄い製品が可能になる。

電子デバイスは、移動無線通信端末、たとえば、図５〜図７の移動端末１０の一部として含まれているように、本明細書では説明しているが、本発明の好ましい実施形態は、この構成に限定されない。本発明のさまざまな態様は、たとえば、無線通信端末ではない、すなわち非携帯型電子デバイスである移動デバイスを含む別の形式のデバイスに組み込むことができる。

本開示の利益を受けた当業者には、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、多くの改変および変更を行うことが可能である。したがって、言うまでもなく、例示の好ましい実施形態は、単なる例を示すために述べただけであり、以下のクレームによって定義されるとおり、本発明を限定するものと解釈すべきではない。したがって、以下のクレームは、文字通り述べられた要素の組み合わせだけでなく、実質的に同様の方法で実質的に同様の機能を発揮し、実質的に同様の成果を得ることができるすべての均等要素をも含むものと解釈されるべきである。したがって、本クレームは、上に明確に図示および説明したもの、概念的に均等であるもの、およびさらに本発明の本質的なアイデアが取り入れられているものを含むことは言うまでもない。

本発明の好ましい実施形態によるディスプレイ・ウインドウカバー組立品の斜視図である。 図１のディスプレイ・ウインドウカバー組立品の分解組立斜視図である。 図１の線３〜３に沿って切った図１のディスプレイ・ウインドウカバー組立品の断面図である。 本発明の好ましい実施形態による移動端末および典型的な基地局送受信装置の概略線図である。 図４の移動端末の前面図である。 図５の線６〜６に沿って切った図５の移動端末の部分拡大断面図である。 図６の線７〜７に沿って切った図５の移動端末の部分拡大断面図である。 本発明のさらなる好ましい実施形態による移動端末の部分拡大断面図である。 本発明のさらなる好ましい実施形態による移動端末の部分拡大断面図である。

Claims (23)

1. ディスプレイ・ウインドウを有する電子デバイスであって、
   前記ディスプレイ・ウインドウ内に配置された複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品であって、ガラスパネルと該ガラスパネルに固定された樹脂パネルとを含む複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品と、
   前記ディスプレイ・ウインドウと前記複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品とを通して見えるように配置されたディスプレイ・デバイスと、
   を含むことを特徴とする電子デバイス。
2. 前記樹脂パネルが、少なくとも約０．３０ｍｍの厚さを有することを特徴とする請求項１に記載の電子デバイス。
3. 前記樹脂パネルが、少なくとも約１．８ＧＰａのヤング率を有する高分子材料から形成されていることを特徴とする請求項１に記載の電子デバイス。
4. 前記樹脂パネルが、前記ガラスパネルと前記ディスプレイ・デバイスとの間に置かれていることを特徴とする請求項１に記載の電子デバイス。
5. 前記樹脂パネルが、前記ガラスパネルに積層されていることを特徴とする請求項１に記載の電子デバイス。
6. 前記樹脂パネルが、前記樹脂パネルと前記ガラスパネルとの間に置かれた接着物の層によって前記ガラスパネルに積層されていることを特徴とする請求項５に記載の電子デバイス。
7. 前記樹脂パネルの表面上に配置された塗膜を含むことを特徴とする請求項１に記載の電子デバイス。
8. 前記樹脂パネルが主要部分および縁部分を含み、前記ガラスパネルが前記主要部分の上に重なり、前記縁部分が前記ガラスパネルの周辺縁端部を越えて横方向に延長されていることを特徴とする請求項１に記載の電子デバイス。
9. 前記樹脂パネルが少なくとも１つの一体型の取り付け構造を含むことを特徴とする請求項１に記載の電子デバイス。
10. 前記少なくとも１つの一体型の取り付け構造が、前記樹脂パネル内に画定された少なくとも１つのくぼみ又は穴を含むことを特徴とする請求項９に記載の電子デバイス。
11. 前記少なくとも１つの一体型の取り付け構造が、前記樹脂パネルから延在する少なくとも１つの柱又はスナップ構造を含むことを特徴とする請求項９に記載の電子デバイス。
12. 前記ガラスパネルが、化学的に硬化されたガラスから形成されていることを特徴とする請求項１に記載の電子デバイス。
13. 前記樹脂パネルが、ポリカーボネートおよびアクリル樹脂の中の少なくとも１つから形成されていることを特徴とする請求項１に記載の電子デバイス。
14. 前記樹脂パネルが、接着物の層によって前記ディスプレイ・デバイスに直接接着されていることを特徴とする請求項１に記載の電子デバイス。
15. 前記ディスプレイ・デバイスが、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）であることを特徴とする請求項１４に記載の電子デバイス。
16. 前記電子デバイスがハウジングを含み、前記樹脂パネルが前記ハウジングに直接接着されていることを特徴とする請求項１に記載の電子デバイス。
17. 前記樹脂パネルが、前記ハウジングに直接超音波溶接されていることを特徴とする請求項１６に記載の電子デバイス。
18. 前記電子デバイスが、無線通信デバイスであることを特徴とする請求項１に記載の電子デバイス。
19. 前記電子デバイスが、手持ち式無線通信デバイスであることを特徴とする請求項１に記載の電子デバイス。
20. ディスプレイ・ウインドウを有する電子デバイスのための複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品であって、
    ガラスパネルと、
    前記ガラスパネルに積層され、前記ガラスパネルの周辺縁端部を越えて横方向に延長された縁部分を有する樹脂パネルと、
    を含むことを特徴とする複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品。
21. 前記樹脂パネルが、少なくとも１つの一体型の取り付け構造を含むことを特徴とする複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品。
22. 電子デバイスを形成する方法であって、
    複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品を、該複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品が、ハウジング内のディスプレイ・ユニットの上に重なり、かつ前記ディスプレイ・ユニットが前記複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品を通して見えるように前記ハウジングのディスプレイ・ウインドウ内に取り付ける工程を含み、
    前記複合ディスプレイ・ウインドウカバー組立品が、ガラスパネルと該ガラスパネルに固定された樹脂パネルとを含むことを特徴とする方法。
23. 前記樹脂パネルを前記ガラスパネルに積層する工程をさらに含むことを特徴とする請求項２２に記載の方法。

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